2007年11月13日

写真集オードリー フォト&エッセイ ボブ・ウィロビー吉村英夫

 石川のユナイテッド・シネマ金沢で「ローマの休日」上映中!(16日まで)

 僕にとっての大愚作三部作、「ローマの休日 ワイラーとヘプバーン」「麗しのオードリー」「誰も書かなかったオードリー」で、“もう吉村英夫氏の書くオードリー関連の本は見たくない!”と思っていたらまた出たのがこの写真集。

 東京書籍刊「オードリー フォト&エッセイ」
 ボブ・ウィロビー:著 吉村英夫:監訳

 この監訳者の名前を見てザワッとしたのですが、翻訳ならあんまり気にしなくてもいいのかな?と。
 ところが手に入れると案の定というか予想以上の吉村氏の大暴走にびっくり!てか、大憤慨!

 今までの著作ではなんとか我慢してきた僕でもちょっとこれは許せなくって、出版社に抗議の電話をしてしまいました!というくらいの本です。

 icon01まず画像ですが、これはケチのつけようもありません。
 以前朝日新聞社から出たボブ・ウィロビーの写真集は出来がよかったですよね。そこで “このカメラマンはカラーは撮ってないんだろうか?”っていう疑問が起こったんですが、ここではカラー画像も収録されていて、以前の写真集よりもさらに満足させていただきました!(^-^

 日本で「緑の館」ポスターになった写真も、「パリで一緒に」の頃の美しすぎる湖のほとり写真もボブさんやったんやー!ってわかったし、「いつも2人で」の初めて見るカラー画像には感激!

 しかも、「マイ・フェア・レディ」のポートレートまで付録でついているという豪華版!(右の画像→)
 これ、もしかして売っているこの本それぞれで入っている写真が違うかも!と思って知り合いにも尋ねましたが、みんなこの「マイ・フェア・レディ」でした。

 一部以前のモノクロ写真集とダブっているものもあるし、画質はイマイチ?な気もするにせよ、もうもう僕でも大満足の写真ばかりなのでした。(^-^


 icon05ところが、そんな気分も文章を読んだら吹っ飛びました!
 (≧≦

 なっ、なんじゃこれ~~~っ!!!

 本には著者はボブ・ウィロビー氏ひとりであるように書いてるんですが、なんとも図々しいことに吉村英夫氏が“日本版”と称して自分の文章をボブ氏の文章の間に紛れ込ませているんです!

 吉村氏の文章ってのは、大っキライな僕には腫れた親指のように一目瞭然なんですが、一般的にはボブ氏の文章との見分けはつかないと思います。
 わかりやすーいのは、この写真集では関係の無い「尼僧物語」なんかを持ち出してほめる部分と、「緑の館」と「パリで一緒に」をけなすところ。あと、伝記的な事を書いてる部分は吉村氏の挿入部分。

 「パリで一緒に」なんて、朝日新聞社の方で書いていたボブ氏の好意的な言葉が、ここでは吉村氏の改悪のせいで、すっかり“ボブ氏が”失敗だと思っていたかのようにすりかわってしまってます。

 先にボブ氏の許可は取ってあるようですが、どの作品のことも決してけなさないボブ氏が楽しく撮影して、“愉快な想い出”「緑の館」、“ユーモアに満ち溢れた作品”「パリで一緒に」と最初の写真集で書いていたのを失敗作だとこき下ろす、最終こんな文章にされてしまったことを、ボブ氏は知らないようです(東京書籍さんにも問い合わせました)。

 著者であり撮影者でもあるボブ氏の考えなんか踏みにじるような、こんな文章を書いて平気で挿入できる吉村氏の考えが普通人には全く理解不能!
 “監訳”って自分の好き勝手に内容を変えていいってことなのか??

 しかもここはボブ氏の文章、ここは吉村氏の文章、って一般にわかるようになってるわけでもなく、ボブ氏がこんなヒドイ文章を全部書いたかのようなごちゃまぜ状態の文章に耐え切れなくって、出版元の東京書籍に抗議電話!

 その東京書籍さんが言うには、翻訳はオードリー評論で有名な方何人か候補があったとのこと。ところがボブ・ウィロビー展の開催まで時間がなく、空いていた吉村氏にまわったそう。

 で、この吉村氏の文章を見分けがつかないようにボブ氏の文章に混ぜ込んでいるのは、ボブ氏が“誰が文章を書き足そうとも、著者は私一人の名前にしておくこと!”という条件があったそう。
 うーん、そのせいでかえってボブ氏のイメージを落とすことになろうとは…。

 画像の品質がイマイチの件は、原書ではもっとヒドかったそうです。それを日本版ではここまでに良くしたそう。その際に表紙を本来の「パリで一緒に」の画像から、日本受けする「ローマの休日」(というか、「ローマの休日」撮影後の宣伝写真)に変更したということです。

 東京書籍には他にもこの本の吉村氏の混ぜ込みに対する苦情があったそうで、担当者の方が言うには、“たしかにこの書き方は行き過ぎだと思われますので、再版する際には変えるようにします。”
とのことでしたが…。

 全国のボブ・ウィロビー展で凄く売れたそうで、再刷はあったそうですが、時間がなく結局文章はそのまま…。もう刷られることはないそうで、新品は現在入手できるだけで終わりだそうです。

 素晴らしい画像たちを、吉村氏の最悪の文章で汚された残念な写真集。
 完全に東京書籍さんの致命的な人選ミス!
 今後は二度とどの出版社でもオードリー本で吉村氏を使わないことを祈ります。

オススメ度: icon01画  像 ★★★★★(もったいない!)
        icon05文  章 なし!マイナス500点!(今回は文章量が少なかったのでまだマシ。)
        icon03トータル ★★★(ヒドイ文章さえなければもっと星は増えたのに…)

  


2007年10月13日

川原亜矢子監訳「アルバム オードリー・ヘップバーン」簡易版

 これは以前紹介した「アルバム オードリー・ヘップバーン」の簡易版です。前のが大型本だったのに比べて、ずいぶん小さくなりました。

 監訳者も光野桃さんから女優でもある川原亜矢子さんに変更。巻頭の文章も原書の作者、クラウス=ユルゲン・ゼンバッハの物になっています。

 以前の大型本と比べての違いは、写真の順が入れ替えられているのと一部のカラー写真が白黒で収録されていることです。
 また、もとの大型本でもあまりよろしくなかった画質が、さらに落ちているようにも感じます。
 陰影のある写真ほど、画像&印刷の粒子が出てしまってます。残念!

 なお、この本はさらに文庫版になって発売されました。(そちらは未入手)

オススメ度:★(悪くないんですが、画質が…)

  
タグ :★写真集


2007年09月03日

「ライフ・オブ・オードリー・ヘップバーン」ロビン・カーニー著

*9月4日~10日 札幌三越で「オードリー・ヘップバーン ボブ・ウィロビー展」開催!
*9月5日~17日 大丸京都店で「華麗なるハリウッド映画衣装展」開催!

 これ、実は微妙です。写真集つき伝記なのか、伝記付き写真集なのか、あるいは写真集と評伝なのか…。
 94年1月にキネマ旬報社から発売されました。

 まあでも、伝記としては分量が少ないし、他の伝記からの借り物も多いです。それよりも写真の豊富さと珍しさは突出してたりするので、一応ここでは写真集扱いにさせていただきます。

 伝記としては、「噂の二人」を弁護しているのが海外の物では珍しいです。

 本当に日本と海外で一番評価が違うのがこの作品!だと思います。日本では名画扱いの「噂の二人」は海外ではボロクソに言われることが多いんです。

 あと、「ロビンとマリアン」を正当に評価しているのも嬉しいです!(^-^

 ただ、いかにも翻訳しました!って感じのこなれてない硬い文で、意味不明や混乱しているところも多々あり、ここは間違ってるやろ!って部分もあります。(訳者は中俣真知子氏)

 例をあげると、「いつも笑い上戸で、冗談を言ったりおかしな顔をして見せるのが好きなオードリーはフィニーを心の友に感じるようになった」という部分。“いつも笑い上戸でおかしな顔”がオードリーなのか、アルバート・フィニーなのかわけわかりません。(まあたぶんフィニーのほうでしょうけど)

 画像はこれでないと収録されてない画像が多く、しかも美しい印刷とあいまって、非常に充実した物になっています。

伝記としての価値:★
評論としてのオススメ度:★★
写真集としてのオススメ度;★★★★


  

2007年07月31日

宝箱the audrey hepburn treasures

 ビニールを破ってないので、反射がひどくてスミマセン。(^^;A

 7月、写真集と特集号を中心に紹介してきましたが、まだまだ全部は紹介しきれていません!本当に多いですよね!
 残りはまた順次紹介していきたいと思いますが、7月の最後はやはりこの写真集の紹介で締めましょう!それは「the audrey hepburn treasures」!

 もうこれはおおおおっ!!って言ってしまうほどの写真集!こんなやりかたがありましたかーっ!みたいな。

 正直、オードリーファンにとってこれは宝箱というか、ひっくりかえったおもちゃ箱というか!というほどのもの。

 普通の写真集状態の合間合間に、袋の部分があって、そこには数々のオードリーゆかりのグッズが入っているのです!

 右の画像はこの本の宣伝用チラシからなんですが、これだけのものが入っています!

 それは戦時中のオードリーの身分証明書であったり、「ジジ」の地方公演のパンフレットであったり、「ティファニーで朝食を」や「マイ・フェア・レディ」のチケットであったり、家族のアルバムであったりと、実に多彩!それらのレプリカが34品も封入!

 紙も本物に近い物を使っているのであろうし、実に印刷も綺麗で、思わず“えっ、本物!?”って思って触ってしまうほどのシワや裏写りの再現!素晴らしい!

 もうもうオードリーファンならこれで満足しない人はいないだろうというほどの出来!
 わくわくドキドキしながら見れるのは間違いなし!!

 決して安くはないですが、価格に見合った内容で、損はしません!
 限定発売なので、無くなる前に買いましょう!

 ←ちなみにこれは予約特典でもらったクリアファイルの裏面ですけど、本体の裏表紙でもあります。
表紙と共に、「おしゃれ泥棒」のオードリーですね!「おしゃれ泥棒」大好きな僕としてはこれもポイント高いです!(^-^

 ショーンが関係すると「おしゃれ泥棒」の画像がメインになることが多いのですが(timeless audrey展とか)、これはショーンが覚えている最初のお母さんの印象がこの時期のオードリーだからだろうと思われます。

オススメ度:★★★★★(もちろん絶対必携の1冊!)


  


2007年07月30日

2004年「timeless audrey」展 図録

 こちらは2004年におこなわれた「timeless audrey」展での図録です。

 2000年の「私のスタイル」展の図録とサイズも作り方もよく似ています。

 ただ、こちらは後に普通の写真集として出版されることもなく、展示会に行った(あるいは公式ホームページで買った)人以外は手に入れることが出来ませんでした。

 2000年の図録と違うのは、今度は息子ショーンが中心になって行われた展示会であるため、相当“個人・オードリー”に重心の置かれたものでした。

 ハッキリわかるのは“オードリーの家と庭”のコーナーで、テーブル・セッティングなども載っています。
 2000年と同じ衣装を展示していても、“オードリーのクローゼット”のように、あくまでも家庭の中でのオードリーの衣装部屋、のように見せていました。

 中身は、最初の前書きと最後の短いバイオグラフィーをのぞくと、2004年の展示会でのブース通りに11の章に分かれています。

 展示会ではひととおりじっくり見終わったあとに図録を買って、ぱらぱら見たのですが、これほどのボリュームでも展示会のすべてを載せることは不可能だったようで、かなりの展示物が図録に載ってないことに気づきました!
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2007年07月28日

アルバム オードリー・ヘップバーン その洗練と潔い生き方

 なんだかここでも既に取り上げた、品薄の Howell Conant 撮影の写真集、とうとうアマゾンでは“再入荷の予定は立っておりません。”ということになってますね。ついにイギリスアマゾンでも品切れになったようだし(マーケットプレイスには後2冊)、ますます入手困難になったようです。

 もし近所の洋書店で見つけたら、迷わず買い!の写真集ですよ~。あるいはフランスかドイツのアマゾンなら在庫があるようです(ただし英語版は品薄)。ドイツ語版ならドイツアマゾンとイギリスアマゾンに豊富にまだ在庫があるようですが。

 ちなみにドイツ語では Audrey Hepburn in "Frühstück bei Tiffany" です。

 この写真集は1997年講談社から発行されたクラウス=ユルゲン・ゼンバッハというドイツ人著の「アルバム オードリー・ヘップバーン その洗練と潔い生き方」という写真集です。
 原本は「ADIEU AUDREY(アデュー オードリー)」。

 “印刷レベルを維持するため”ということでヨーロッパで印刷・製本されていることが書かれていますが、見る限り、そこまで印刷レベルが高いとも思えません。ごく普通の印刷。
 粒子も粗く、ピントも少し甘いように感じます。

 カラー画像はかなりカラーバランス崩れているように思います。色褪せていたり、紫がかってたり、暗かったり…。
 おそらく日本で刷った方がより良いものができたのでは?と思ってしまうほど。

 その上、ぽろぽろ裏焼き画像が目に付きます。
 まず表紙からして裏焼きです。この上唇から大きくはみ出して口紅を塗っているのと、ヘアスタイルとで「麗しのサブリナ」のオードリーだろうとわかるのですが、このときのオードリーは左わけの髪型のはずです。
 これの正しい向きは「MOVIE★ICONS A.HEPBURN TASCHEN」で見ることが出来ます。

 ティファニーのショーウインドウを外から見るオードリーとジョージ・ペパードという宣伝写真でも、当然“TIFFANY”の文字は裏返ってないといけないのですが、表になってる。この載せ方をしてるのはこの写真集くらい。
 他にも「パリの恋人」「暗くなるまで待って」などで裏焼きが…。

 構成や写真の選び方は悪くないのに、なんだかツメの甘い出来に仕上がってしまった、惜しい写真集。最後の最後に突き抜けた爽やかな表情の晩年のオードリーの画像があるのが救いです。

 巻頭には作者、クラウス=ユルゲン・ゼンバッハの文章ではなく、光野桃という監訳者の文章が載っています。

 初版のみの限定本で、重版の予定はありませんが、後に簡易版、さらには文庫版でも発売されました。その時はカラーはモノクロにされてしまっているのもあります。

オススメ度:★★

  
タグ :★★写真集


2007年07月27日

2000年「オードリー・ヘプバーン 私のスタイル」展 図録

 これは2000年に日本の10ヵ所で開かれた、「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展で販売された図録です。 2001年には朝日新聞社からハードカヴァー愛蔵版写真集として発売もされましたが、現在は絶版。

 もちろんこれは今までに出たオードリーの写真集の中でも最高のうちの1冊!これでしか見れない画像も豊富です。それとは書かれずに、エクスラン「ヴァリーエ」の画像も2点載っています。

 靴で有名なフェラガモがもともとの主催のため、この2000年のオードリー展は主にファッション中心の構成で、名称もずばり“私のスタイル”。
 ジヴァンシーなども実質協力しているので、衣装の着せ方などにはまちがいはありませんでした。

 右の画像のジヴァンシーの衣装、この2000年の展示会では間違ってないのですが、ジヴァンシーが監修から離れた2004年の展示会では前後逆に着せられる、というとんでもないことになっていました。

 右が正面で、左はその上にボレロを羽織ったところです。この衣装、1968年のアカデミー賞(オードリーは「暗くなるまで待って」でノミネートされていた)やジヴァンシーと一緒に写っている写真もあったりするので、この着せ方が正解なのですが…。

 →右の画像が実際にこの衣装を着ているオードリーです。(これは「暗くなるまで待って」でアカデミー賞にノミネートされた時の1968年受賞式のもの。68年の映画雑誌より)

 フェラガモ主催だから、オードリーの靴の木型を使っていろんなデザイナーが各自1作品を表現する、というのもありましたが、僕にそういうのの鑑識眼がないせいか、どれもこれも全然その作品とは違うような気がしました。(^^;;;

 最後の方にはオードリーの衣装がずらずらずら~っと載っているのですが、映画のものはともかく、プライベートで着た衣装は、そうとうなファンでもそれを着たオードリーを知らないのではないかと。

 もちろん“私のスタイル”だから、スタイルを見て下さい!ということで、別にオードリーが着てなくてもいいのかもしれませんし、画像を載せるとフォトグラファーとの権利の問題が発生するのかもしれませんが、展示会でも各衣装を深く知るにはちょっと不親切かな?と思ってました。

 たとえば僕はオードリーが日本のCMエクスラン「ヴァリーエ」で着たブラック・ドレスを着たオードリーの画像を見たことがあるし絵も描いたことがあるので、展示会でそのドレスを見つけて大感激してましたが、何にも解説が無いので一般の方はあんまりそのドレスに興味なさそうでした。

 もしこれが、横にオードリーが実際に着ている画像があり、解説に「1971年、日本のウィッグのCMで着た衣装の1つです」って書いていれば、この衣装に対する興味ってもっと持ってもらえたんじゃないかなーって当時残念に思いましたし、今も思ってます。

 ←これがブラック・ドレスを着た「ヴァリーエ」オードリー。この写真集ではp216左上、2004年の図録ではp143右に衣装の画像が収録。(この写真は載ってません。)

 ここで着けている実際のベルトは黒で、この写真集ではちゃんと“紛失”となってたのですが、2004年展示時は勝手に赤のベルトが追加されてました。
 なので、本来上から下まで流れるようなラインのこのブラック・ドレスが、2004年の展示会ではベルトを境に上下が分断されて見えるという、デザイナー殺しの展示になってる!
 こういう点でもファッションに関しては2000年の方が正確で、2004年はかなり劣ります。

 カラー画像が白黒になってるのも多々あるんですけど、なんといってもこのボリュームは凄い!

 2000年のオードリー展を彷彿とさせる、とても素敵な写真集です!

オススメ度:★★★★★


  


2007年07月16日

オードリー・ヘプバーン ボブ・ウィロビー写真集

 これは朝日新聞社から1993年末に発売された、「オードリー・ヘプバーン ボブ・ウィロビー写真集」です。

 オードリーの死後に続々と発売されたうちの1冊ですが、オードリーの同行写真を撮ってきたボブ・ウィロビーの作品集だけのことはあって、全体のタッチが統一されており、出来も非常にいい画像が多いです。“雨後のたけのこ”扱いにはしたくない。
 特に出た当初はほとんど知らなかった画像ばかりで、かなり嬉しかったです!

 ここでの画像はモノクロのものばかりで、カラーでの写真は撮ってないのかな?と思いましたが、後に東京書籍から出るもうひとつのボブ・ウィロビーの写真集で、カラーもあることが判明!
 だからこれはボブ・ウィロビー第1弾!ということで。

 中身はいくつかの章に分かれているのですが、嬉しかったのは「パリで一緒に」!
 まずボブ・ウィロビー本人のコメントがあるんですが、

“(クワイン監督・ホールデン・オードリー)この三人は撮影を通して人生もエンジョイしていた”
“彼女にとっても人生で最高の時代だった”
“オードリーの個性がピチピチとあふれ出ている”
“このときのオードリーは最高の輝きを見せていた”

というコメントが嬉しい!実際何日も現場で一緒にいてそう感じたのですから、オードリー自身も言うように、本当に撮影現場はものすごく楽しかったんでしょう!
(後の東京書籍版では吉村英夫氏のせいで、これが歪曲されてえらいことになっている!)

 他にも書かれていることでわかるのは、オードリーは本当に誰に対しても親切だったということ。
 「マイ・フェア・レディ」撮影初日に正面にいるプレスのカメラマンがオードリーたちを撮っている時に、
斜め後ろにいるボブ・ウィロビーに気づいたオードリーはそっちを向いてボブのために撮らせてくれたそうです。

 現場の雰囲気の悪かった「マイ・フェア・レディ」で出ずっぱりで忙しい中、セシル・ビートンだけじゃなくボブ・ウィロビーに対しても撮影の時間を作ったり、とオードリーって、本当に誰にでも気を遣う人だったんだなーってわかります。

 画像だけじゃなく、そんな裏話がわかるのも嬉しい写真集。

オススメ度:★★★(その後他の写真集でもボブ・ウィロビーのものが収録されることが多く、今では珍しくなくなってしまいました。)

  


2007年05月02日

写真集「オードリースタイル」パメラ・クラーク・キオ著

 今日はまだ現役、講談社発行の写真集「オードリー・スタイル」を紹介します。

 内容はオードリーのファッションやメイクなどの話が中心で、今までの伝記などでは語られないエピソードや解説も多く、とても新鮮。

 中にはオードリーが若い頃のどの写真にも負けない、晩年の花束を持っためちゃめちゃめちゃめちゃ美しい画像があって(左の画像)、とてもお気に入り!になりました。ホント、この画像だけでも買う価値はあると思います!

 ただ、パンフや雑誌などで見知っていて、“この写真は本来カラーやねんけど…”っていう画像も散見され、無理に白黒にしたのがわかるところが気になっていました。(カラーを白黒にすると、顔の色のコントラストが悪く、洋服よりも暗くなってしまうことが多いです)

 後に本屋に英語版とドイツ語版が置いてあるのを発見。中身を立ち読み。サイズは英語版は日本語版より少し小さく、ドイツ語版は相当大きいサイズ。(右が日本語版、下が英語版)
 しかもドイツ語版は日本語版と英語版で裏表紙で使っている晩年のオードリーが表紙。ドイツって、晩年のオードリーを高く評価してるんだなーってわかってちょっと感動。

 でも…なんか雰囲気違う!えっ、こんなカラー載ってたっけ?あれ、あれ?って思って日本語版も一緒に見てみると…うきゃ~~~~!!!!

 なんと!日本語版は本当はカラーの画像が相当数モノクロにされていたのです!しかも画像の扱いが小さい!

 各国版を総点検したところ、

英語版>ドイツ語版>>>>>>>>>>日本語版

の割合でカラー画像の数が減っていきます。
 なぜか日本語版が一番セコイ出来になっていたのでした!

 これはいかん!もう一冊買っておこう!と思い、版型も大きいドイツ語版がいいなぁって思いましたが、今回は完全版が欲しかったので、英語版を購入。

 下がその1例ですが、なぜモノクロ画像にして、扱いも小さくするのか…全然理由がわかりません。ちなみに英語版は240pもあるのに、日本版は180p。大幅に減らされてます。

 左が日本語版、右が英語版です。
 ページ数削減のために画像を小さくして、モノクロ化してます。

 特に晩年はその傾向が強く、本来はすべて美しいカラー画像だったと思ってOKです。

 だいたい、日本語でも横書き、ってあるのに、わざわざ縦書きに直して開き方逆にする必要あるんかな~?って。

 ところで、日本語版にもいいところが!
 上の花束画像、日本のはオードリーの頭が切れてて、“?”とは思うんですが、やっぱ日本の印刷技術が優れているのか、英語版よりも画像は全体的に綺麗です。
 これでカラーはカラーで載せてくれていたら…と気に入ってる写真集だけにとても残念!

オススメ度:★★★★(日本でのモノクロオードリー崇拝傾向も、これでは行き過ぎ!クオリティを大幅に下げてしまいました。本来は★5つの出来なのに…)


  


2007年04月28日

「オードリー・ヘップバーン 華麗なるパラマウント映画時代」

 これはトニー・ヌールマンド著の「オードリー・ヘップバーン 華麗なるパラマウント映画時代」という写真集です。
2006年の年末に国内版が発売されたばっかりです。

 僕は発売されてるってことを知らずに、「オードリー・ヘプバーン・コレクション」が発売されてないかなー?って本屋に見に行ったら売ってたんで、即行で買いました。(^^

 内容はオードリーのパラマウント映画である「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「パリで一緒に」の画像を中心に(なぜだか同じパラマウントの「戦争と平和」と「華麗なる相続人」はありません…)、世界のポスターなどの画像を載せています。

 世界のポスターをこんなに簡単に載せることが出来るのは、著者のトニー・ヌールマンドが12000枚もの所蔵を誇る、イギリスの「リール・ポスター・ギャラリー」のオーナーだからですね。

 ただ、海外のポスターって日本のと違ってイラストが多いんですが、中にはオードリーに見えないのがあるっ!右の画像→もそうなんですが、かなりコワイです…。(これって本当にオードリー?なんだかディズニーの101匹わんちゃんのクルエラみたいなんですけど…)

 日本のものもポスター、パンフレット、雑誌などいくつか載っているのですが、パンフレットのことを「報道関係者用冊子」って紹介してます。(^^;;;
 それってプレスシートのことやーん!みたいな。まあ、映画館で売るパンフレットというのは日本独自の文化なので、海外では理解できないのかもしれませんが…。
 (ここ、エッセイの方のBBSで書いたそのまんま。(^^;A)

 友人のカリンさんもおっしゃってたように、表紙もピンクでPOPなんですが、中身もいろんなポスターが配されていてすごいいい感じ!海外でどんなポスターがあったのか、なんてことはなかなかわかりませんしね。
 普通の写真も、今まで白黒だと思っていた画像が実はカラーだったり、気を抜いたオードリーや、見知らぬ「ティファニーで朝食を」連続写真なんかもあって、長いファンでも楽しめる内容に仕上がっています。

オススメ度:★★★(ハード・カヴァーでページ数も多いのに、税別2800円というリーズナブルな価格もポイント高し!星が2つ少ないのは、ポスターがオードリーの画像ではなく、イラストが多い、という点だと思ってください。)

 明日もトニー・ヌールマンドさん関連のお話が続きます。