2016年03月30日

「華麗なる相続人」オリジナル・サントラ全曲版CD

 4月に入るとすぐに全国で “午前十時の映画祭7”が始まります。

 ★「ティファニーで朝食を」
 2016/04/02(土)~2016/04/15(金):GROUP A
 2016/04/16(土)~2016/04/29(金):GROUP B

 ★「マイ・フェア・レディ」
 2016/05/14(土)~2016/05/27(金):GROUP A
 2016/05/28(土)~2016/06/10(金):GROUP B

 グループ分けなど詳しくはこちらの記事で。
 また、今回の映画祭ではオードリーに出演依頼がなされながらも諸事情で断った「ロシュフォールの恋人たち」「愛と哀しみの果て」もリバイバルされます。

 今回、ちょうど今週末に姪っこが遊びに来るのですけど、「ティファニーで朝食を」って小学5年生に見せるにはまだ早いですかね?
 ちょっと迷っています。「マイ・フェア・レディ」ならOKだと思うんですけども…。

 以前紹介していました、「華麗なる相続人」の全曲版オリジナル・サウンドトラックCDが届きました!

 世界で限定2000枚のリリース。
 作曲はエンニオ・モリコーネ。

 多作家なのにどれも高いレベルで曲を書くので、世界でとても人気の高い映画音楽家の巨匠です。
 50年代から活動を開始しているのですが、まだ現役で作曲しておられます。

 そして今年「ヘイトフル・エイト」という作品でアカデミー賞とゴールデングローブ賞、英国アカデミー賞(BAFTA)と3つの賞で作曲賞を受賞しています。さらに音楽賞の無いニューヨーク批評家協会賞でも特別賞を受賞、と賞を総なめにしています。

 今まで全曲で入ってたのはLPレコード(米盤のみ。日本盤は無し)のみで、CDで2度発売されたものはどちらも約半分しか曲が入ってない抜粋版でした。

 今回のこのVARESE CLUBからの発売で、やっと全曲入っているCDが発売されました。
 レコードの発売が「華麗なる相続人」公開終了後の1980年でしたから、36年も全曲版CDの発売まで待たされたことになります。

 今までの抜粋版CDはモリコーネとしての曲集だったので、 “薬のパレード” のオリジナル・バージョンばかりが収録されていて、映画で差し替えになったクレイグ・ハンドリーという人が作曲したフィルム・バージョンはレコードでのみ聴ける、という状態でした。

 それに抜粋版はなぜか暗い系の音楽ばかりを収録していて、メインタイトルのバリエーションの美しい曲たちは収録されずじまいだったので、それがとても残念でした。

 でも今回やっとレコードと同じ完全版で聴ける!
 しかも音質が抜粋版からも改善されています。奥行きというか、とっても深みのある音になっています。
 “薬のパレード”のオリジナル・バージョンなどは出だしからして違う。素晴らしい!

 PCで聴いてもわかるくらいなので、ステレオシステムで聴けばさぞや…!
 …と思って嬉しく聴いていたのですが、ちょっと待てよ。

 “薬のパレード” のフィルム・バージョンを聴いていたら、えっ!レコードと違う部分があるぞ!なんか聴いたことのない音が入ってる!

 思わず“itunesに落とすのを失敗した!?”と思って、LP版(これも itunes に入れていた)と比べると、今回のCDの方がタイムが長い!

 レコード版の方は、レコード→カセットテープに録音→CD-Rに焼く→itunes に落とす という過程を経てきてるので、テープを何度も何度も聴いていて伸びている分3秒ほど多くなっています。
 それを考慮してもレコード版は2:56、今回のCDは4:50で全然違う!
 なんと!今回のCDはレコードではフェイドアウトした後も続く完全版になっていました!(最終的にはCDのもフェイドアウトだけど)

 こういうのがあるから今の時代にCDを出す価値があるんだよな〜って嬉しくなりました。
 でもこれに気づくのはレコードを持っている人だけ。こちらに来ていただいてるまるさんとヴェロニカ・ハメルさんならわかっていただけると思いますが…。

 で、じゃあ他にもこういうのが?と思って期待してタイムを見比べたんですが…んん?これは!!

 もう1曲、この「華麗なる相続人」では好きな曲の1つなんですが、オマー・シャリフが階段を急いで上がって愛人から逃げる時に流れる音楽に “An Almost Perfect Indiscretion” (「ほぼ完全なる無分別」?という訳でいいでしょうか…?)という曲もレコードとCDでタイムが違う!
 でも今回は逆で、CDよりもレコードの方が長い!

 レコードが4:21に対して、CDが3:24。これは誤差の範囲を大きく超えていますよね。
 で、どこが違うのかよーく聴いてみました。
 この曲の今回のCDでの構成は

 序奏→メインの旋律Aパターン→旋律に弦楽器が加わったBパターン→序奏のバリエーションCパターン→Aパターン→Bパターン→短い後奏

になっているのですが、レコードでは

 序奏→メインの旋律Aパターン→旋律に弦楽器が加わったBパターン→序奏のバリエーションCパターン→Aパターン→Aパターン→Bパターン→Bパターン→短い後奏

になっていました!

 いやいやいや、CDというレコードよりも収録時間を取れる媒体で “薬のパレード” みたいに増えるのはいいですけど、レコードよりも収録時間を減らしちゃアカンでしょ!VARESE CLUBさーん、めっちゃ残念やー! 。゚・o(>ω<)o・゚。

 なので、今回本当は “完全版CD” と銘打ちたかったんですけど、この曲のせいでそうは出来なかったので、“全曲版” と表示させていただきました。
 抜粋盤も確認しましたが、そちらも短いバージョンでした。

 でもこんなの、レコード持ってないと誰も気付かないですよね。このCDの制作者もレコードバージョンと違うのに気付かなかったのかもしれないです。

 このCDの聴き所は、まずはやっぱり“メインタイトル”とそのバリエーション。“過去の回想” “別荘への到着(CD初収録)” “パリへの旅(CD初収録)” “和解(CD初収録)” “エンドタイトル” と、どれも美しすぎます!
 そして “薬のパレード”のフィルム・バージョン(CD初収録)、短いながらも印象に残る “Bobsled(CD初収録)”、“マキシムでのディナー”、“An Almost Perfect Indiscretion” も素晴らしい曲たちです。
 でも映画はサスペンスなので、残り半分は不安な音楽です。

 ジャケットは「華麗なる相続人」のメインイメージを踏襲したもの。レコードよりちょっと画像が大きくなっています。
 そして裏ジャケは、レコードは面積が大きい分画像が色々載っていて珍しい画像も多かったのですが、今回はベン・ギャザラとパリを歩くもので、よく見る画像。

 ライナーノート(12p)とケースのCDの下に載っている画像も、残念ながらわりと良く見るものばかり。
 かろうじて表紙をめくった最初のページのオードリーの宣伝写真が、普通は初めて見る画像だし大きいのが嬉しいところ。
 CD自体は VARESE CLUB のロゴイラストでした。

 あとは最終ページ(裏表紙)の親族一同(+秘書)勢揃い写真を見ると、アレックスの遊び人の奥さん役のミシェル・フィリップスとオードリーはここしか共演してないよな〜って思います。
 もともとほとんどの共演者が親族会議でしかオードリーと共演しないのですが(なんちゅう映画や!)、ミシェル・フィリップスはさらに親族会議にすらいないので…。

 さてこのあいだまるさんに教えていただきましたが、この映画の1回目の重役会議の前に親族が会議室に集まるシーンでは、なんと2回目の重役会議の衣装でみんなが登場してしまってます。
 編集者が誤って2回目のシーンのフィルムを繋ぎあわせてしまったのか、それとも1回目の集まるシーンの撮影フィルムが存在しなくて、どうせ劇場で1回くらい見るにはわからないだろうと苦肉の策で2回目のシーンをくっつけたのかはわかりませんが、お金のかかってる映画としては残念ですね。

 それと、やっぱりこの映画でのオードリーって薹が立ってる気がします。同じ髪型の「ロビンとマリアン」と比べても顔がキツい。
 僕にはどう見ても眉の描き方に問題があるように見えてしかたないんですよね。
 眉間側は “︶” と描いてあって、そこへ “へ” の形の眉が続くんで、どうみてもキツい顔になりますよね。

 ものすごい財閥を受け継いだ一人娘で社長だから、こういう意志の強いようなメイクにしたのかなーと思いますが、この怒り眉はちょっと…。
 オードリーが普通にしてても怒ってるみたいだし、そのせいで薹が立ってるみたいに見えてしまう。

 オードリーのメイクさんは長年ずっと一緒の方なんでしょうが、このメイクはいただけないですよ〜。
 なのでベン・ギャザラに結婚を申し込むシーンみたいに真横をオードリーが向いているシーンだと眉が目立たなくなるので充分綺麗で若々しく見えます。

音楽のオススメ度:★★★★★(何度でも聴いてしまう、美しい旋律が素晴らしい!僕にとってのオードリー映画音楽ベスト5に入る傑作!)
  


Posted by みつお at 09:00Comments(0)華麗なる相続人

2016年03月02日

「華麗なる相続人」サントラ完全版発売!のお知らせ

 久々にオリジナル・サウンドトラックの発売のニュースが入りました!

 今回はVARESE CLUBから「華麗なる相続人(Bloodline)」の念願の完全版オリジナル・サウンドトラックの発売です!
 メーカーでの発売は2/29だったそうで、各所で注文受付が始まっています。

 「華麗なる相続人」の作曲者はエンニオ・モリコーネ。
 多作家なのですが、いずれも質の高い音楽を書くので、世界で大変人気のある映画音楽家の1人です。

 もちろんこの「華麗なる相続人」も大傑作!
 「華麗なる相続人」で一番いいのは、この音楽だと申し上げておきましょう!
 オードリー映画の中でも、音楽では僕の5大傑作に入ります。

 今までレコードでは完全版がありましたが、2度CDになったものはいずれも抜粋版。約半分の音楽しか入っていませんでした。

 今回の発売は限定2000枚です。
 今までの過去のオードリー映画のサントラでは約5年で完売→入手困難→値段高騰となってますので、買いたいと思う方はお早めに!

 公式サイトはこちら。今ならトップページにドーンと載っています。画像をクリックすると裏側のジャケットも見れますよ。
 また、Tracklist からは試聴もできます。傑作の“Main Title”と“Out Of The Past”を聴いてみてください。

 日本ではタワーレコード、ARK SQUARE などで入手が可能です。海外でのお買い物に不安な方に。


追記:実際にサントラCDを手に入れて聴いてみると、なんとレコードと内容が一部違いました!
 そちらも記事にしてありますので、こちらをお読みください。  


Posted by みつお at 18:00Comments(2)華麗なる相続人

2015年02月15日

「華麗なる相続人」初公開時 関西版新聞広告と記事

★イオンシネマ “シネパス”「いつも2人で
 グループ4の劇場 御経塚・金沢(以上石川)、各務原(岐阜)、桑名・津・鈴鹿・東員(以上三重)、西大和(奈良)、近江八幡・草津(以上滋賀)、久御山・高の原(以上京都)にて
 3/9(月)~13(金)の平日のみ上映

 これが “シネパス” での「いつも2人で」リバイバル上映の最後になります。お近くの方はお見逃し無く!

 さて1ヶ月以上ご無沙汰してしまい、申し訳ありません。
 何を記事にするか、何を書くかでずっと考えていました。
 いつまで経っても頭の中で決まらなくてそのままに…。

 2月と言えば、神戸で「華麗なる相続人」が上映された月だったなぁ…と思っていたのですが、でも何を書こう…と思っていたら、関西での「華麗なる相続人」初公開の日すらも越えてしまいました。(^^;;;
 まあ、結局長々と散漫な感じになってしまってすみません…。m(_ _;)m



 今日は「華麗なる相続人」の新聞広告を紹介。「華麗なる相続人」に関する記事は2012年4月以来3年ぶりになります。
 「華麗なる相続人」は撮影は1978年11月〜79年2月(オードリー49才)。
 アメリカでは1979年公開でしたが、日本では東京の1980年1月26日が初公開になります。

 関西圏はこの最初の新聞広告を見ると、ちょっと遅れて2月9日から。
 大阪キタは梅田グランド、ミナミは国際劇場、京都は松竹座、そして神戸は朝日会館になります。
 これは5段(385mm×176mm)と言われるもので、結構デカいです。

 神戸の朝日会館という劇場は昭和28年に神戸証券取引所跡地に開館。主に松竹系の作品を上映していましたが、実際には松竹直営の劇場というわけでもなかったので、東宝系の作品を上映する事もありました。なので、この「華麗なる相続人」は松竹系での上映でしたけど、「ロビンとマリアン」という東宝系の作品も上映しています。

 でも、映画ショップの店長に伺った話では、その松竹直営でもないという存在が災いして、松竹では2番手の作品が上映されるという事でした。なので経営が苦しかったらしいとも。
 神戸で一番の繁華街三宮での松竹系の1番手は、もちろん松竹直営の国際松竹が上映しますもんね。

 でも朝日会館の観客のキャパは阪急会館(東宝系の上映館。OSチェーン)の1326席(後年は減る)、新聞会館大劇場(同じくOSチェーン)の1280席に次ぐ、970席もあって、908席の国際松竹よりも上だったんですけどね。

 朝日会館は現在のシネ・リーブルの場所にあって、現在は地下に劇場がありますが、もちろん当時は1階に劇場がでーんと構えてました。

 でも朝日会館って大阪にも京都にもあった劇場名なんですけど、経営が一緒だったのかな?
 ただ、神戸の場合、神戸証券取引所跡地が朝日ビルヂングという建物だったから朝日会館かもしれなくて、ちょっとよくわからないんですけども…。
 他にオードリー作品では「昼下りの情事」が初公開時に上映された事がわかっています。

 さて最初の5段広告でのコピーは、メインは “いま、赤く燃えるミステリー・ロマンへの誘い…” ですが、他にも
“犯人は赤いリボンを持った 男?女? あなたの推理は華麗にひろがる… 超A級のミステリー・ベストセラーの 映画化!”
って書いてます。
 いや、この映画推理出来るようになってませんって…。(^^;A

 他にも小さく “オードリーにはジバンシーが良く似合う…ゴージャスなファッションにつつまれて4年ぶりカムバック” とも書いてます。
 まあ日本では公開が遅れて4年ぶりだったけど、オードリー的には「ロビンとマリアン」以来3年ぶりですけどね。

 で広告は、シドニー・ルメット監督の「オリエント急行殺人事件」以来、こういうミステリー作品の常套手段として登場人物の顔写真を並べていますけど、この載せ方がめっちゃ中途半端!
 イレーネ・パパスとかモーリス・ロネとかの顔写真は載ってなくて、もうその段階で犯人じゃないって丸わかりやん!って初めて見た時は子供ながらに思ってました。

 とりあえずたいして関係無い人までムリクリ載せるのってのをクリスティ映画ではやってましたけど、あれはやり過ぎで、こっちはやらな過ぎ!って感じてましたねー。


 2つ目の広告は、神戸朝日会館だけのもの。サイズは2段(385×69)です。
 切り取り方が悪いですねー。今だったら絶対に綺麗にハサミで切るでしょうけど、これ、手でビリビリ切り取ったので、左が切れてしまったんですよね。

 コピーはいっぱいついてます。

“赤いリボンを手にした殺人者の影が迫る!息をのむサスペンスとともに、本格的推理ドラマの華麗なる登場!”
“優雅なジバンシーのドレスにつつまれていま待望のオードリーがかえってきた!”
“謎ときのおもしろさとゴージャスなヨーロッパ ツアー・ロケが今、若い女性の間に大評判!”
“スイスで事件は始まった… そして———— ロンドンで…… 謎が深まり パリで…… 誰も信じられなくなった。”

 スペース的には小さくなったのに、なんか載せられるだけ載せてますね。(^^;

 3つ目は公開前日の広告。5段×1/2サイズ(192.5×176)になってます。

 この当時はまだ超訳というものもされてなくて、シドニー・シェルダンがウリにならなかった頃ですね。発売は早川書房からだったし、表記もシドニー・シェルドンになってます。
 映画公開当時は「華麗なる血統」という題で、あんまり売れてなさそうでしたけど、のちにアカデミー出版からは「血族」として発売されてバカ売れしてましたよね。

 さて、この「華麗なる相続人」ですが、オールスター・キャストと言われてますけど、当時の僕にも縁遠い人が多かったですねー。
 かろうじて知っているのはオマー・シャリフだけ。名前はロミー・シュナイダーも知ってましたけど、その次に有名なモーリス・ロネとかはもう全然知らなくて、当時の僕にはオジサン・オバサンばっかりの映画…という感じでした。

 実際この映画に出てくるスターは50年代・60年代に主に活躍した人たちで、公開当時の「スクリーン」や「ロードショー」ではもう全然お見かけしない方々。おそらく年齢的には当時の40代くらいの方々のスターだったのではなかろうかと。
 少年ながらに、地味過ぎて、これはヒットしないだろうな〜と思ってました。

 それでもオードリーだし、ある程度はお客さんも来るだろうと思ってたので、見に行く日(おそらく初日の土曜日か翌日の日曜だったはず)は席取り(昔は座席指定が普通は無かった)のために映画の始まるだいぶ前に到着したんですけど、ほっとんどお客さんがいなくてめちゃめちゃビックリしました!
 いつ来るかいつ来るかと思ってたんですが全然来なくて、もうはっきりとは覚えてませんけど、結局全部で10〜20人くらいだったのかな〜…。

 今のシネコンと違って、1館で1日ずっと1作品の上映だったので、劇場側も970席に20人じゃ大弱りだったでしょうねー。おそらく2週間くらいで終わったんじゃないでしょうか。
 東京は当時は1500席越えくらいの松竹系のチェーンマスター、丸の内ピカデリーでの上映でしたし、本当に大コケしたんじゃないでしょうか。

 オードリー映画が上映されない!というこの暗黒時代(75年〜84年)の中では、劇場で見れた貴重なオードリー映画でしたけど、翌81年にテアトル東京でリバイバルされてコケたであろう「マイ・フェア・レディ」と合わせて、本当に “オードリーの時代は終わった!” と完全に興行主たちからは思われてたんじゃないでしょうか。
 この後もオードリーの映画が上映されない日々が延々と続き、雑誌の「スクリーン」にも「ロードショー」にも載らなくなり、81年作品の「ニューヨークの恋人たち」は結局今に至るまで未公開のままになるんですよね(少年である僕には当時の1年1年はもの凄く長い時間でした)。

 後に日本ヘラルドが84年に昔の映画を輸入し、“クラシック映画シリーズ” として上映を始めるとこれが大当たり!オードリーでは「噂の二人」を皮切りに85年初めからスタートし、86年頃には大化けしてオードリーの大ブームがやってくるんですけど、「華麗なる相続人」の頃はそんなブームは影も形も無かった頃。
 オードリーファンにはまだまだつらーい日々が続くのでした。

 次の新聞は、月曜になってるのと裏面の記事で1980年1月21日の読売新聞夕刊。

 「華麗なる相続人」の紹介と、オードリーの衣装が14点というのと、“初めに彼女がつけて出るネックレスはなんと時価21億円とか。” って載ってます。

 ネックレスが時価21億円の話はパンフレットにも載ってましたが、一番最初のは恐竜の化石を触っているシーンでゴールドのもの。外にも付けてロケしてるし、そんな恐ろしい事はしないでしょうから、それじゃないですよね。パンフレットでは“初めの方”って書き方でした。

 2番目は重役会での1連の長い真珠のネックレス。服の上から付けてるしこれかな?とも思いますが、真珠ってそんなに高いですか?
 でもオードリーだから、やっぱりダイヤではなく真珠ばっかりですね。

 3番目は再度の重役会での短い真珠のネックレス。
 4番目は警部と会う時の2連の短い真珠のネックレス。
 5番目は銀行と交渉する際の3連の真珠のネックレス。
 6番目はリースとの結婚式での1連の真珠のネックレス。
 7番目はエレベーターに乗る時のハイカットジャケットでの3連の真珠のネックレス。
 8番目はマキシムでの3連の真珠のネックレス。

 全部真珠です。いったいどれが21億円なんでしょうねー…。というか、21億円てホンマかいな?みたいな。
 むしろハイカットジャケットの時の頭飾りがキラキラしててダイヤのようだったので、それが21億円ちゃう?みたいな。


 それと最後の記事は公開当時に雑誌「週刊女性」に載ったもの。
 オードリーが「華麗なる相続人」撮影後にジバンシィの4万ドルの衣装をもらう、という契約があったことが書いてます。
 でもこの映画でオードリーが着るジバンシィのオートクチュールの衣装が全部で4万ドルなんて安い訳は無いし、数点だけもらったのでしょうか?

 レストラン マキシムでの衣装は83年の日本でのジバンシィ30周年のショーでも出てましたし、オードリーはもらってなさそう。
 もっと使い回しのしやすそうな重役会議での衣装なんかをもらったのでしょうか?
 エレベーターでのハイカットジャケットは個人的にはもの凄くいいと思いますけどね。下に着るシースルーっぽいのはオードリーにちょっとどうかな?とは思いますが…。

 さてこの映画の逸話としては、“オードリーは脚本は気に入ってるんだが、この作品に出るには自分が年を取りすぎているんじゃないかと心配している。”と誰かが原作者シドニー・シェルダンに伝えると、オードリーに演じて欲しいシェルダンが原作の年齢をハードカバーでの27才からソフトカバーでは35才に書き換えた、というのが有名ですよね。
 まあ日本でいうと単行本では27才だったのを、文庫版で出る時に35才にしました、みたいな。

 でもこれってオードリーの伝記を読んでみると、実は契約するまでオードリーは脚本は読んでないんじゃないかと思うんですよね、監督のテレンス・ヤングに押し切られただけで。実際そういう記述が有った伝記もあったような気も…。

 「華麗なる相続人」って僕はデカい映画館で見た思い入れのある作品ですし嫌いじゃないですけど、オードリー映画としての出来栄えは下から数えた方がいいといわれる作品。
 オードリー映画って、オードリーが自分から脚本を読んで惚れ込んだのではなく、周りに流される感じで選んだ作品にはあんまり出来が良くないと言われているのが多いですよね。旧友テレンス・ヤングに押し切られた「華麗なる相続人」もそうですけど、夫メル・ファーラーが監督としての地位を得るために出たような「緑の館」しかり、「華麗なる相続人」撮影当時恋愛関係だったベン・ギャザラに勧められた「ニューヨークの恋人たち」しかり。

 逆に、オードリー自身が出たい!と熱望した作品はきちんと傑作になっています。「パリの恋人」「尼僧物語」「マイ・フェア・レディ」「いつも2人で」「ロビンとマリアン」などなど。
 やっぱり自分が本当に演じたいと思ったものが良いようですね。
  

Posted by みつお at 09:00Comments(4)華麗なる相続人

2012年04月17日

「華麗なる相続人」80年初公開時チラシ

 2002年から“みつおのオードリーと映画のお話”で掲載していたオードリーに関する文章を、“おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン”の方に少しずつ移植しています。
 どうぞよろしければ、そちらものぞいてください。(^-^

 また、こちらの“写真集”カテゴリーの記事があまりに多くなったので、“日本の写真集”“日本語に翻訳された写真集”“海外の写真集”に分けました。
 実は自分が探しにくいから、なんですけどね。f(^^;A

 久々にこのビジュアルの「華麗なる相続人」の紹介ですね。

 前作「ロビンとマリアン」には何種類ものデザインが用意されていましたけど、「華麗なる相続人」はこればっかでしたねー。
 ヒットしないと思って、1種類しか作らなかったのかなー。

 さて、今回これを紹介しよう!って思ったのは、僕の叔母のせい。

 こないだ叔母のところに遊びに行ってたんですが、叔母は大の音楽好き。
 そこでクラシックやPOPに混じってCDに録音して持っていったのがオードリーの映画音楽集。

 叔母には以前ダブって持っていた「オードリー・ヘプバーン スクリーン・テーマ・ベスト」は1枚あげていたので、今回はそれにかぶらないように自分の好きな曲を入れて持って行きました。

 そこでメインにして組み立てていったのがこの「華麗なる相続人」のサントラ。
 メイン・タイトル、過去の回想、エンド・タイトルを最初、真ん中、最後に入れるように考えて他の曲を入れていきました。

 ただ、最後の曲は「いつも2人で」インストゥルメンタル(エンド・タイトル)とどっちにするか考えて、静かに消え行く「華麗なる相続人」ではなく、最後に盛り上がる「いつも2人で」にしちゃいましたけどね。(^^;

 他にも「許されざる者」「パリの恋人」「緑の館」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」「ロビンとマリアン」なども入れましたけど、叔母が一番気に入ったのが「華麗なる相続人」の“過去の回想”!
 何度も何度も僕に“この曲いいねぇ~!”を連発してました。(^-^
 僕も叔母がこの曲を一番気に入ってくれたのが嬉しかったー!

 さて、最近発売された「MOVIEぴあ(Vol.28) 2012年 初夏号 映画のチカラ」って本を立ち読みしました。
 「ハリウッド100周年100のトリビア」というコーナーの中でオードリーとジバンシィのことが述べられてたんですけど、“このコンビは「おしゃれ泥棒」まで続いた。”って…えーーーっ!「華麗なる相続人」は無視ぃ!?

 つうか、執筆者が「華麗なる相続人」のことを調べてないだけだと思いますけどね、この記述。
 テレビムービーまで入れると「おしゃれ泥棒2」もですしね。

 めっちゃ話ズレてましたけど、このチラシも裏面はなんと!オードリーとジバンシィのことばかりじゃーん!

 登場人物紹介のところで軽く内容の説明はあるんだけど、大きな文字で真ん中を堂々と占めているのはオードリーのこと。
 あんまりストーリーでお客さんを呼ぼうとしてないみたいですね。(^^;

 僕の持ってるチラシは本命、東京の丸の内ピカデリーのと、地元神戸の朝日会館のと。
 僕的には神戸の方が思い入れありますよねー。神戸の朝日会館も結構デカイ劇場だったんですよー。950席くらいですしね。
 東京は1月26日公開になってますけど、神戸は2月上旬って書いてます。
 当時は一般1300円(前売り1000円)だそうです。

 ちなみに、オードリーファンはこれを観て、もがき苦しんだだろう!なんて言われている「華麗なる相続人」の出来ですけど、ファンの僕から言わせてもらうと、そうでもないんですよね。
 多分に“劇場でリアルタイムで観たオードリー映画”ってのが好印象に関わってるかもしれませんケド。

 確かに初めて劇場で観終わったあと、“これは双葉十三郎さんにヒドイ点数つけられるんじゃないだろうか…。”って少年だった僕でも不安に思ったのは事実ですけどね。

 でも僕の周りの他のオードリーファンに訊いても、オードリーのワーストは「緑の館」でも「華麗なる相続人」でもないんですよね。
 ファンの間でワーストだと言われているのは、「ニューヨークの恋人たち」とか「おしゃれ泥棒2」とかの方ですかね。

 僕自身も、「華麗なる相続人」を観た時よりも、「オールウェイズ」観た後とかの方が出来に関してショックデカかったなー。スティーブン・スピルバーグなのにこれ!?みたいな。
 ま、当時スピルバーグはスランプ真っ只中みたいな感じでしたけどね。

 そんで、以前は僕もオードリーのワーストは「おしゃれ泥棒2」だと思ってたし。今は「ニューヨークの恋人たち」かな。
 オードリー以外だと、「スター・トレック5」を観た時もヒドかった!劇場に連れて行った後輩に“こんなの連れてきてゴメン!”て謝りましたもん。

 とにかく、みなさんが思ってるほど、オードリーのファンは「華麗なる相続人」をヒドイとも思ってないし、嫌ってもいないんだよ~ってことなんですよー。
 やっぱ主演で出番も多いからかな?
 キライなのは、あのやる気のないDVDジャケットかな。大嫌いです!
 もっともこの作品のオードリーが1番トウが立ってると思います…。

 そういえばオードリーって、確か「ローマの休日」の頃にパラマウントで映画を7本撮るとかって契約してたと思うんですけど、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「パリで一緒に」で6本なんですよね。
 もし「判事に保釈なし」を撮ってたらこれもパラマウントだったので契約満了だったんですけどね。

 結局この79年の「華麗なる相続人」でやっと7本達成ということですね。
 ま、もっともこれだけオードリーがビッグになってると、そんな昔の契約が有効だったかわからないんですけど、無事7本になってるので、僕が安心、ってとこですかね。(^-^

 あとはアメリカABCテレビで放送された時の「華麗なる相続人」ロング・バージョンが観れたらいいなあ。ブルーレイで発売する時はそれも収録してほしいなーと。パラマウントさん、よろしくお願いしますっ!

 ところで、この文章を書いた後で知りましたが、共演のベン・ギャザラ、今年2012年2月3日でお亡くなりになったそうです。合掌。

お気に入り度:★(裏面がオードリーばかりなのがちょっと愉快。今回はまわりに貴重な「華麗なる相続人」カラー画像をちりばめてみました。気に入っていただけましたか?)


  


Posted by みつお at 09:00Comments(0)華麗なる相続人

2011年07月26日

「華麗なる相続人」抜粋版オリジナル・サウンドトラック

 これは「華麗なる相続人」が収録されているオリジナル・サウンドトラックです。ただし、12曲だけの抜粋版。「ステート・オブ・グレース」という作品との同時収録。

 「華麗なる相続人」には、過去に「レッドソニア」という作品とのカップリングのサントラCDも世界で1000枚限定で発売されてましたが、そちらも同じ選曲の抜粋版。あっという間に完売したらしく、一時は2万円以上になったりしてました。
 ので、この「ステート・オブ・グレース」とのカップリングの発売で「華麗なる相続人」が安く手に入るようにはなりました。

 でも「ステート・オブ・グレース」も「レッドソニア」も「華麗なる相続人」は単なる添え物的扱いですよねー。レコードのサントラでは18曲あったのに、12曲しか収録しないって…。しかもLPでは2曲まとめてたのが、CDでは分けられてたりするので、実質レコードでは20曲あったということですね。

 このサントラでも、あくまでもエンニオ・モリコーネの曲としてまとめられているので、「華麗なる相続人」の映画で使用されたクレイグ・ハンドレーって人が作曲した軽快な“薬のパレード”が収録されてなくって、モリコーネの重く暗いオリジナル・バージョンが収録されてます。

 それ以外でも、“別荘への到着”とか“パリへの旅”といった僕の好きなメインタイトルの美しいアレンジバージョンの曲は収録されてなくって、“血族殺人”だとか“別の血族殺人”といった暗い曲が収録されていて、聴くのがちょっとつらいCD。
 もちろん“過去の回想”とか“マキシムのディナー”とか絶対にはずせない曲は入ってますけどね。

 扱いが“おまけ”なので、このCDでもジャケット・裏ジャケット・ライナーノート(つっても紙1枚折り曲げただけのもの)の内部も「ステート・オブ・グレース」に取られていて、「華麗なる相続人」の写真はライナー・ノートの裏部分のみ(右の画像)。しかも左上の画像はオードリー裏焼きだし…。

 「華麗なる相続人」は音楽がとても素晴らしくて“メイン・タイトル”“過去の回想”“薬のパレード(フィルム・バージョン)”“別荘への到着”“ほとんど完璧なる無分別”などでオードリーの映画音楽でも僕は5本の指に入れているくらいなんですが、このCDの選曲ではそこまでよく聴こえるかどうか…。
 早くコンプリート・バージョンの「華麗なる相続人」サントラCDが欲しいです。

 ちなみにこのCDはサントラの専門店、ARK Soundtrack SQUARE さんで購入が可能です。

オススメ度:★★(音楽的には★5つだけど、この抜粋盤ではオススメはせいぜいこの程度)

 ところで素朴な疑問なんですけど、テレビや劇場での日本語吹替版を作る時にはセリフの無いものが使われるんですよね?
 「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」でも吹き替え版があるってことは、そういう音楽や効果音だけのものがあるのかなーって思いますけど、その素材からサントラって作れないものでしょうかね?
 未だに「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」ってサントラがないので、そういう作り方でもいいんじゃないかと思うのですけど…。
  


Posted by みつお at 11:00Comments(0)華麗なる相続人

2008年01月23日

「華麗なる相続人」1980年初公開時 プレスシート

 なんと「華麗なる相続人」の記事は去年2007年の6月22日以来、7ヶ月ぶりの登場です!

 いやー、でもいっつもこのビジュアルなんでね、あんまりかためて紹介してもつまんないですよね。

 さて、この「華麗なる相続人」、“映画ファン”からは散々な評判で、「オードリー・ファンは見ない方がいい」的な書き方をされるんですけど、“オードリー・ファン”の一人である僕から言わせてもらうと “そう?” って感じ。

 確かにオードリーはもう若くないし、ストーリーにあんまり関係ないえっちな殺人事件もあるし、出来も決してよろしくはないんですけど…でも僕は観れたことが嬉しい!ですよ。しかも何度も観てます!(^-^

 僕は「ロビンとマリアン」後にファンになったので、まずこの映画でのオードリーの老けは気にならないんですよね。髪型も「ロビンとマリアン」と一緒。
 なのですんなり映画に入っていけましたよね。
 今見ると、メイクのせいか一番オードリーに薹(トウ)が立ってる作品やな~とは思いますけどね。

 エンニオ・モリコーネの音楽なんかはオードリー映画の中でも最高の部類ですし、ファンにとってはオードリーを見れるだけでも大きな価値がプラスされるので、僕からはまだ観てないオードリーファンには「見ないほうがいい」ではなくて、「見てもいいんちゃう?」って評価にしておきますね。

 でもこの表の絵柄、どうでしょうねー。当時の(今でも?)ミステリー映画で定番のオールスター(容疑者)の顔写真を並べる、というものなんですけど、全員載ってないやん!みたいな。

 モーリス・ロネ、クラウディア・モーリ、イレーネ・パパス、ゲルト・フレーぺが名前あるけど画像なし。逆に「尼僧物語」でオードリーと共演したことのあるビートリス・ストレートは名前なくって画像あり(右端)。

 もう画像がないだけで犯人じゃない!ってわかってしまいますよね。プレスシートの裏面はかろうじて表面になかった4人の名前も画像もありますけどね。でもビートリス・ストレートは解説なし。

 裏面でもオードリーの紹介だけがえらく幅をきかせているのがわかりますよね?

 このプレスは神戸シネマガイド(現大阪シネマガイド)さんで買ったもの。4つ折になってるのが2つしかなかったんですけど、店長さんに“プレスはレアやから。”って言われて買いました。

 「華麗なる相続人」ものは、パンフポスター・チラシは全然レアじゃないので、その後オークションでも見かけないプレスは一番入手が難しいものなんでしょうね。

 そうそう、「華麗なる相続人」には劇場公開バージョン以外にテレビ・バージョンというものが存在するそうです。1982年にアメリカABCテレビで放送された時にはテレビに不向きな12分がカットされて、別に37分追加されたとのこと。ということは141分バージョン!
 それをぜひ一度観てみたいな~~!

(毎回同じビジュアルなので、今回は合間にレアな「華麗なる相続人」宣伝写真を入れてみました。やっぱりいくつになってもオードリーってステキですよね~。)


  


Posted by みつお at 15:00Comments(0)華麗なる相続人

2007年06月22日

「華麗なる相続人」80初公開版併映タイプチラシ

 今日は1978年11月から撮影された「華麗なる相続人」です(オードリー49才)。

 これは「華麗なる相続人」と「ノース・ダラス40」という映画の併映時のチラシです。

 でも「華麗なる相続人」、負けてますね~、扱いが…。
 う~ん、単に僕がオードリーファンだからかもしれないですけど、大きさ逆じゃないの?って言いたくなります。(^^;

 このチラシでは上映館は名古屋グランド劇場。グランド劇場というと、名古屋での松竹・東急系の封切館だった映画館らしく、 「戦争と平和」にも初公開時のパンフが残ってますよね。
 「戦争と平和」が上映できるということは、相当大きな映画館だったに違いない!1000席クラスの劇場だったんでしょうねー。

 後にグランド1・2・3・4・5・6と分割されて、座席数も減っていったようですけど、2003年1月にとうとう閉館になったそうです。分割後もグランド1は2階席もある、ずいぶん豪華な映画館だったみたいですよ!
 このチラシでは名駅グランド劇場としか書いてないので、まだ分割前だったんでしょうね。
 
 →さて、裏はこんな感じ。裏も扱いが小さい…。
 でもこれを見て気づくのは、公開が1980年1月26日だったということ。もし前の番組がロングランで公開が延びてなければ、神戸よりも半月ほど公開が早いんですね!

 しっかし、表面は判で押したようにいっつもこのビジュアル。「華麗なる相続人」って、日本ではこれしかないみたいですね。
 あと紹介してない「華麗なる相続人」モノってプレスシートと単独のチラシだけですけど、写真おんなじだしな~…。

 紹介しても、「またこれ?」って言わないで下さいね。(^^;;;


  


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2007年04月12日

第7位「華麗なる相続人」80年初公開版ポスター

 今回は検索キーワード第7位の「華麗なる相続人」!いや、すごいですね!なみいるオードリーの代表作を退けて、このブログでは7番目にオードリーの作品名で検索されているなんて!

 さてこれは1980年初公開時のB2ポスター。絵柄自体はパンフレットと一緒で、赤いリボンの女性の前にちょっと大きなオードリーと他のオールスターキャストの画像。

 っても、主な登場人物全員があしらわれているわけでもなく、ここに載ってない人は犯人でない!って丸わかりなのがなんとも…。(^^;;;
 でもオードリーは2つも画像が載ってて、やっぱりオードリーでお客を呼ぼうと期待されてるのがわかります。こうやって出演者の画像が載ってるのは日本だけみたいだし。海外のは赤いリボンの女性オンリーみたいですよ。

 ただ「ロビンとマリアン」とは違い、アップで使わないのはオードリーの年を見せない作戦なのかな?
僕は全然気にしないけど…。

 キャッチコピーは

*いま、赤く燃える

  ミステリー・ロマンへの誘い


     犯人は赤いリボンを持った男?女?
     貴女の推理は華麗に広がる…
     超A級ミステリー・ベストセラーの映画化!」

です。うぐっ!でもこの映画、推理はムリだって!犯人はバレバレだけど、脈絡の無い殺人だし…。

絵柄お気に入り度:★(オードリーアップの方が僕はいいな~)


  


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2007年04月05日

「華麗なる相続人」エンニオ・モリコーネ オリジナル・サントラ

 まずは“華麗なる”つながりでオードリー情報を。
 東京・神戸と来た「マイ・フェア・レディ」の衣装を含む「華麗なるハリウッド映画衣装展」ですが、9/5~9/17まで大丸京都店で公開するそうです(それまで予定はありません)。
 これで衣装は返却するそうで、今のところ国内最後の展示の予定です。アメリカ国外持ち出し禁止になる「マイ・フェア・レディ」の衣装、チャンスのある方は、ぜひ!秋の京都へ行ってみてください。


 さらにオードリー情報!5月5日・6日に兵庫県のゆめタウン氷上店2Fのポップアップホールにて「ローマの休日」が上映されます。前売りはないそうなので、ご覧になる方は当日行ってみてください。
上映時間10:30/13:00/15:30/18:00(6日は4回目なし)

 これは「華麗なる相続人(BLOODLINE)」の18曲入りオリジナル・サウンド・トラックのレコードです。輸入盤のみで、日本盤は結局発売されずじまいでした。

 「華麗なる相続人」は1979年アメリカ公開の作品ですが、どうやらこのサントラレコードは1980年に発売されたようで、アメリカでもちょっと発売が遅い?日本では1980年に公開してます。

 僕は昔三宮のセンタープラザ西館3階にあった星電社(現Seiden)の輸入レコード専門店(Mr.Jacket だったかな?)で、オードリーの作品のレコード、なんかないかなーってうろうろしている時に、パッと上を見ると、柱の目立つところになんとこの「華麗なる相続人」のレコードが何枚も飾ってあるっ!!“うっぎゃー!!”って嬉しくて買ってしまいました。(^^
 でもこれが日本で輸入されてたのも、公開された直後ではなく、なんかずっと後だったのを覚えてます。アメリカでも発売が遅かったからなんでしょうねー。

 そうそう、そういえばこの星電社の輸入レコード専門店、シングルで発売されていると言われていた(と言っても単独ではなく全く違うほかの作品と一緒に収録されている)「モンテカルロへ行こう」のサントラレコードを見つけたことがあるんですが、その当時は「モンテカルロへ行こう」はビデオ発売もなく、見たことがなかったので、悩みに悩んだ末“一生見ることもないやろし”って自分に言い聞かせて諦めたことがあります。今思えば、無理して買っておくべきだった!うが~~っ!
 「モンテカルロへ行こう」のサントラが出ていたことは、サントラ専門のサイトでも記述がないので、そういうのもあったんだよ!ってことで、いちおうここに書き留めておきます。

 さて、映画音楽には悲しい宿命があります。映画が大ヒットすると、多少音楽の出来がショボくても、映画と共に後世に残っていくことができるんですけど、映画が失敗すると、どんなに映画音楽の出来がよくてもその音楽は埋もれてしまうんです。
 この「華麗なる相続人」なんかは典型的な後者でしょう。

 本当に「華麗なる相続人」の音楽は出来がよくって、映画館でこの作品を見ているときも、オードリー扮するエリザベス・ロフがお父さんの過去を回想するシーンで流れる女声付き(と言ってもウ~って発声するだけの楽器扱い)のメインテーマのバリエーション(正式には「過去の回想」という曲)なんか、鳥肌立つくらい素晴らしい曲でしたよ!
 
 →これは国内盤サントラCD…なんてウソでぇ~。(^^;;;
 これまた僕が自分用に作った物。

 サントラのCDは、他のエンニオ・モリコーネ作品と組んで出た海外盤は2種類(「Red Sonja」とカップリングのと、「STATE OF GRACE」とカップリングのと)あるんですけど、どちらも「華麗なる相続人」は10曲のみの抜粋盤で、18曲の完全版を聴くためには今の所レコードの入手しか方法がないのが残念!
 国内盤も未発売のままなので、どこかが完全盤を出して欲しいな~。

曲のオススメ度:★★★★★
          (オードリー作品の映画音楽では僕のベスト5に余裕で入る素晴らしさ!)


  


2007年02月23日

シドニィ・シェルダン「華麗なる血統」…「華麗なる相続人」原作

 mari-eさんのHP「~BENVENUTI~Che Capriccio!!」を新しくリンクしました!
 イタリアがお好きで、音楽がお好きで、演劇がお好きで、しかもすべてを自分でやってらっしゃるという、とても素敵な方です。僕のエッセイページにも以前よりリンクしてくださってます。(^-^

 1月31日に紹介していた「華麗なる相続人」のパンフですけど、結構「華麗なる相続人」で検索されてる方が多いなーって思ってたら、原作者のシドニィ・シェルダン(シェルドン)さんが1月30日にお亡くなりになってたんですね。全然知りませんでしたが、追悼みたいなもの凄いタイミングだったんですね。(^^;;;
 こちらでつつしんで御冥福をお祈りいたします。

 さて、こちらがハヤカワ文庫から出ていた「華麗なる相続人」の原作、「華麗なる血統」(BLOODLINE)です。訳者は大庭忠男さん。
 これは1979年に映画の公開に合わせて早川書房からハードカヴァーのが出まして、それが3年後に文庫になった時のものです。
 ハード・カヴァーのはオードリーの画像が表紙でしたけど、こちらはイラストになってて、ポーズはオードリーそのものなのに、顔がオードリーじゃなくなってますね。

 現在はこれは絶版になってます。というのもアカデミー出版がシドニィ・シェルダンの権利を買い取ってしまいまして、早川書房からはその後出すことが出来なくなったからです。今は「血族」という題名で読めるようですが…このアカデミー出版の超訳ってのがどーも僕的には“無し”なので、原作に忠実な早川のがあってよかった~~!と思ってます。

 でも映画とかがあったにもかかわらず、シドニィ・シェルダンって早川書房で出てたときはマイナーで、あんまり売れてなさそうでしたけど、アカデミー出版になってからは宣伝がお上手で、えらくメジャーになりましたからねー。新作を出すたびに電車の吊り広告で“これでもかっ!”って宣伝かましてましたもんね~。

 原作は結構読んでて面白いです!女主人公がオードリーをイメージ出来るかと言うと、それは全然ムリで、頭の中でオードリーには早々に立ち去ってもらわなければいけません。というか、こんな作品世界でオードリーに動いていただくのは申し訳ない!むしろ、最初にエリザベス役の候補だったジャクリーン・ビセットの方がしっくりきます。
 ジャクリーン・ビセットって誰?って方は「いつも2人で」を見てくださいね~。ジャッキーという役名で、女子大生仲間の美人として登場してます。

 でも本当に話の展開が速くて、もの凄い勢いで読めてしまいます。ただ、原作で理由は説明はされますけど、 やっぱりあのリボンの殺人は必然性を全く感じない。
 映画では省略された、夫に閉じ込められるロフ一族の女性の話…一番面白いけど、やっぱり省かれただけあって、本筋に全然関係ない。
 だから読み終わっての感想はものすごい散漫な印象。映画がああいう出来になったのも頷ける原作でした。ちょっと扇情的な軽い娯楽作品として読まないとダメですね。

 主人公エリザベス・ロフは原作では27才の設定だからロフ財閥の初代はおじいちゃんと言う設定なんですけど、映画ではオードリーが演じたため(エリザベスは年齢不詳に変更されたので)初代はお父さんになってる。
 映画でオードリーがエリザベスを演じると聞いたシドニィ・シェルダンは、“彼女ならピッタリだ!”って言ったそうなんですけど(どこが!)、オードリーが若い女性の役だから躊躇してるって聞くと、“大丈夫!”ってなんと原作に手を入れてペーパーバックになる時にエリザベスを37才に変えてしまったらしいですね。「血族」ではどういう設定になってるんでしょうか…。

 他に映画と原作で違うのは、多少の人物がカットされたり、っていうのはもちろんですけど、なんといっても警部の活躍が全然違いますねー。映画ではいてもいなくてもいいような役になってる。最後まで犯人がわかってないし、なんかモタモタモタモタ。
 でも原作ではまるで友人のようにコンピューターを駆使して犯人を割り出して大活躍!彼のおかげで犯人を仕留めることが出来るんです。

 歴史に残る傑作ではないですけど、バブル時代に流行った、ジェットコースタームービーみたいな感じで読めばいいと思います。ただしえっちぃからお子様は読んじゃダメだよ~~ん(笑)。

オススメ度:★★★★(寝不足覚悟でどうぞ)


  


Posted by みつお at 00:00Comments(0)原作本華麗なる相続人