2017年10月30日

「パリの恋人」60周年アニバーサリー盤 サントラ

写真展 “オードリー・ヘプバーン 〜今よみがえる、永遠の妖精〜”

・大丸京都店 <ファッション編120点のみ>(終了)
・大丸心斎橋店 <映画編120点のみ>(終了)
・松坂屋名古屋店 <240点の中から抜粋>(開催中!)
 期間:2017年10月18日(水)~11月6日(月)
 場所:南館8階マツザカヤホール
・日本橋三越本店 <240点が一挙に展示>
 期間:2018年1月10日(水)~1月22日(月)
 場所:新館7階催物会場
・大丸札幌店 <240点の中から抜粋>
 期間:2018年3月 ※開催日未定
 場所:7階ホール

 今回は3連続で届いたオードリーのCDの最後の物を紹介。
 それがこの「パリの恋人」60周年アニバーサリー盤オリジナル・サウンドトラックです!

 発売元は60年前のレコードと同じVERVE。
 ということは60年前の音源もしっかり持っているという事!これは期待が持てますね!
 そしてボーナス・トラックは予告よりも多い8曲の全21曲!おおっ!

 ワクワクしながら聴きましたよ!もちろんボーナス・トラックから!
 その上でこのCDの感想をひと言で言うと…

 期待はずれなCD…

 うーむむ…こんな風に書きたくなかったけど仕方ない…。

 さてでは中身を見ていきましょうか。
 元々が撮影時の1956年春の録音でしょうから、音質が悪くて聴いた印象は変わらないのですが、それでも以前のCDよりも音圧が上げてあります。

 1〜13曲目までは今までのサントラでも入っていた物。
 
 ただし、これまでは “Think Pink” も1曲目のメインタイトルからの流れで1つだった物を、今回2曲に分割。

 でもケイ・トンプソンの部分で切ったのでしょうけど、映画の流れからでは切る部分が違います。
 なのでPCに落とすと一瞬無音部分が入るのが難点。

 もし2曲に切るなら、ケイ・トンプソンが編集者たちを呼び出すところで切るべきでしょう。
 “Think Pink” は実際そこで元々継ぎはぎされてますから。

 そして60周年記念盤だというのに、やっぱり“Think Pink” は不完全版のまま。
 うーん、これをめっちゃ期待してたのに…。

 もともとレコードの時代は片面に入れられる時間がある程度は制限されていたので “Think Pink” もコーラス部分をカットした版が収録されたのかもしれませんが、CDの収録量でここをカットする意味が分かりません。
 いったいいつになったら完全版の “Think Pink” は収録されるのでしょうね〜。

 ボーナス・トラックですが、これは声の部分は今までの物と一緒のような気がします。
 録音する際に使われていたアレンジやらオーケストラのリズム取りやらが入っている違いみたいな物で、オードリーの歌い方が違う!っていう秘蔵音源ではなかったです。

 “Bonjour, Paris” も元々が飛行機に載ってる部分からを付けてる物が、アステアが踊り始めるときのリズムが入ってるだけだったし…。
 そういう細かな違いで別バージョンとして入ってるだけで、大きく感動するような物は無し。

 “Think Pink” の別バージョンも入ってますが、これは以前MP3で買った時に感想を書いてた物と同じ。

 ケイ・トンプソンのアルバムで収録されていた、サントラの前半+映画で使われなかった部分+ケイ・トンプスンとピアノの新たに録音された部分+サントラの後半というもので、初めて聴いたときめっちゃガッカリしたものでした。
 これ、わざわざボーナス・トラックで入れてくれても全然嬉しくないし。

 えっとですね僕がサントラに求める物って、まずは絶対的に映画で使った音源そのものを入れて欲しいです。
 別バージョンとかはその先の話。

 「ティファニーで朝食を」の昔っから出ていた “自称サントラ” とかがめちゃくちゃ嫌いだったのとか、映画と全く違うからですもん。
 後にブート盤とかINTRADA盤とかで本物のサントラを聴いた時、衝撃でしたからねー。
 “ムーン・リバー” の旋律に浪々と歌い上げるホルンが対旋律で付くのとか涙出そうでした!感動で。

 “自称サントラ” の方は音楽はくっきり浮き出すのかもしれませんが、映画に寄り添ってるものとは全く違うわけですよ。
 そこに映画を思い出す部分での感動は伴わないんですよねー、やっぱり。

 同じ理由でクライマックス部分が別バージョンでしか収録されてない(しかもそれに気付いてなさそうな)「噂の二人」だとか、映画のテーマ曲である “Ride To Sherwood” と “Ride To Nottingham” という肝心の2曲を別バージョンでしか収録していない(こちらも制作者が気付いていない)「ロビンとマリアン」(さらにはテーマ曲の変奏曲である “Trapped” も未収録)とかはもうダメダメなわけですよ。
 この2作品は未だに完全なサントラが出ていないと僕は思っています。

 この「パリの恋人」も同じ。
 ケイ・トンプソンの別バージョン入れるくらいなら、なぜ完全版を先に入れないの?みたいな。

 それに「パリの恋人」には未だに1度もCDに収録されていない曲が山のようにあるんですよ。
 編集者たちが街へくり出していく行く時の音楽、ジョーが暗室に逃げ込むまでの追っかけっこのコミカルな音楽、ジョーが蛹から極楽鳥へと変身する時の感動の曲、ジョーがパリで撮影する時の素晴らしい曲の数々!撮影シーンなんか、この映画の白眉だと思ってますし。
 それとファッション・ショーのシーンの音楽もありますよね。

 それらは今まで一切収録されてないわけですよ。
 それこそを60周年記念盤なら入れて欲しかった!

 かろうじてかつてLDの副音声で音楽だけを入れた物がありましたが、それは映画の音からセリフをコンピューター処理で消したもの。
 なのでセリフが入る部分は音が小さくなるそのままなんですよね。
 でも無いよりはマシ。これの音楽部分を録音して良く聴きます。トータル約72分。充分CDに入るサイズですよね?

 元々の音源持ちのVERNEさんならそれが出来ると思うのですけど…。あるいは持ってないのかな?持ってるのはパラマウント?

 とにかく、せっかくVERVEさんが出す!ってんで期待していたんですけど、大きく期待値を下回ってしまいました。
 本当の「パリの恋人」サントラ全曲版はいったいいつになったら出るんでしょうねー…。次は70周年まで待たないとダメなん?はー…。

 まあ今までのCDよりは音がちょっと良くなってるのと、ボーナス・トラックのおかげで「パリの恋人」サントラとしては1番上位に仕上がっていますが、完全版とは程遠い出来でした。
 これはもうINTRADAさんとかにオリジナル音源を発掘してもらうしかないのかなぁ…。

 でもまあさすが本物!と思うのは、盤面やライナー・ノートなどに意匠を凝らしているところ。
 「パリの恋人」DVDのように「麗しのサブリナ」が紛れ込む…というトンデモな事も無く、「パリの恋人」の写真だけで構成されています。

オススメ度:★★★(うーん、星の数を多く出来ない…)
  


Posted by みつお at 15:00Comments(0)パリの恋人サントラCD

2017年09月01日

「パリの恋人」オリジナル・サウンドトラック60周年記念盤発売予定!

「午前十時の映画祭8」、「おしゃれ泥棒」が全国同時上映中です!
 あと1週間なので、ぜひぜひお見逃し無く!
★上映期間
 いよいよ2017/09/08(金)まで!「おしゃれ泥棒」

 またまた新しい情報です!
(というか情報情報で、紹介したい新しい写真集や写真展のチラシの紹介が出来ません…)

 「パリの恋人」の60周年記念盤サントラの発売の情報が入ってきました!
 発売元はVERVE(ヴァーヴ)。こっこれはオリジナルの1957年のサントラレコードの発売元ですね!

 既にアマゾンとタワレコで商品情報が掲載されていますが、タワレコの方では曲名がわかります。
 1〜12曲目は今までのサントラレコードと同じものですが、興味を惹くのが13曲目から!

 13. Funny Face - Alternate Version
 14. How Long Has This Been Going On? - Alternate Version
 15. Bonjour, Paris
 16. He Loves And She Loves - Alternate Version
 17. On How To Be Lovely - Alternate Version
 18. Clap Yo' Hands - Alternate Version
 19. 'S Wonderful - Alternate Version

 えええっ!別バージョンてどういうこと!?みたいな。

 ここで重要になるのが今回の販売元がVERVEってとこ。
 もともとのオリジナルを発売してた会社ですから、採用されなかった別バージョンを持ってたとしてもおかしくない訳です!

 特に14・15・17・19曲目はオードリーが歌う楽曲ですから、別バージョンがあれば凄いことですよ!
 オードリーの歌い方が違うのか、それとも楽曲のアレンジが違うのか…。
 早く聴きたいです!

 残念ながら今回もまた“Think Pink” は完全版ではなさそうだし、歌曲ではないBGM的な挿入曲は一切収録されないみたいなんですが、それでも別バージョンがあるならこれは聴くべき価値あり!ですね。


  


Posted by みつお at 21:00Comments(2)パリの恋人サントラCD

2016年11月08日

「オードリー・スペシャル '91」チラシ&前売券

 とうとうこれで、アップされた記事が900になりました!

 前にも書きましたが、今年はいろんなオードリー作品の日本でのメモリアル・イヤーです。

 ・「戦争と平和」公開60周年
 ・「ティファニーで朝食を」公開55周年
 ・「初恋」日本初公開50周年
 ・「おしゃれ泥棒」公開50周年
 ・「エクスラン・ヴァリーエ」撮影&放送45周年
 ・「ロビンとマリアン」公開40周年

 他にも日本公開されませんでしたが、「ニューヨークの恋人たち」は米国での公開35周年ですし、英国時代の初期作品のほとんどが撮影&公開65周年に当たります。

 そして、それらをリアルタイムではほとんど知らない僕らでも、オードリーの80年代後半〜90年代前半の再ブーム時のことははっきり覚えています。

 85年「噂の二人」という渋い作品から始まったオードリー作品のリバイバルは、あっという間にオードリーのブームを引き起こし、「尼僧物語」「許されざる者」を除くオードリー全盛期の14作品が次々とリバイバルされました。

 今回紹介している「オードリー・スペシャル '91」チラシですが、もちろん1991年のもの。
 これも公開から25周年になりますね。

 85年からずっとオードリー作品をリバイバルしていた日本ヘラルド映画(その後角川映画に吸収される)が、最後に権利を手に入れた「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」を公開したのがこの1991年でした。

 この「オードリー・スペシャル」はその3作品を上映するために組んだプログラムです。

 もっとも、「暗くなるまで待って」は87年に元々の権利元のワーナー・ブラザーズからもオードリーの再ブームに便乗してリバイバルされており、そのためこのチラシでもわかるように大阪では「暗くなるまで待って」の上映は外されています。

 このチラシのバックの画像を見れば、新しい3作品に交ぜて上映するために、既にヘラルドが権利を持っていた「麗しのサブリナ」「パリの恋人」が準備されていることがわかります。

 それらの画像を↓下で大きく載せますので、何の作品か当てていってください。全作品当てられたら、あなたはオードリー通中級です。

 これら5作品から日本全国の各映画館が自由に選んで上映出来たようです。

 なので映画館によって上映作品はまちまちですし、91年ではなく、92年になってから上映された所もありますので、同じチラシでも他の映画館では「オードリー・スペシャル ’92」となっているものもあります。

 チラシの裏は映画評論家の清水俊雄さんによる解説。
 そこではオードリーが91年4月にNYリンカーン・センターのフィルム・ソサエティから過去の実績に対して表彰されたことが載っています。
 アメリカなど全世界でもオードリーの作品が見直されて、人気がどんどん再燃しはじめた頃ですね。



 これで日本ヘラルドはオードリー全盛期の作品14本の権利を入手したので、それらを全国で2000年まで日本各地で上映していました。

 オードリーが1992年に余命あとわずかというニュースが世界で駆け巡った時にも、93年に亡くなった時にも、すぐに応援上映や追悼上映を出来たのは日本へラルドさんが権利を取っていてくれたおかげです。

 もし亡くなってから慌てて権利を取っていたのでは上映も遅かったでしょうし、権利を取るのも「ローマの休日」だけとか、そういう悲しい状態だったと思います。

 それが追悼時に間髪入れずほとんどの作品を見れたというのは、それまでにオードリー作品を選定して各映画会社から権利を取って…と尽力してくれた日本ヘラルドの担当者さんのおかげですよね。

 なお、この大阪版の日付を見ると本当に25年前の今くらいの時期だったとわかります。東京のおそらく銀座文化劇場ではもうちょっと早かったでしょうし、他の地方はもっと遅かったと思います。

 この大阪では

 9/14〜10/4「おしゃれ泥棒」
 10/5〜10/18「いつも2人で」
 10/19〜10/25「麗しのサブリナ」
 10/26〜11/8「パリの恋人」

 になっていますね。はじめての「おしゃれ泥棒」が3週間、同じくはじめての「いつも2人で」が2週間、85年から何度も上映している「麗しのサブリナ」が1週間、「パリの恋人」が2週間という上映スケジュール。

 僕もこれで久々の上映で「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」を見たと思います。
 というか、それまでその2作品を見たのは自主上映とかなので、本格的な映画館で見る、というのはこれが初めて!

 前売券も持っているのですが、全部が載っている9/14以前に買ったもの、そして「いつも2人で」上映中に買ったものの2種類ですね。

 後から買った方は「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」がマジックで消されています。ちょっと乱暴。

 下部に「梅田コマ・シルバー」って載ってる方は回数券なので、4作品とも見に行く気まんまんですね。
 でもさらに前売券を追加で買っているとは、「いつも2人で」や「おしゃれ泥棒」を2回以上見たのかな?

 「いつも2人で」を見に行った時のことはハッキリ覚えていますが、大阪のサウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズ(SLC)という会社が限定版で売っていた「いつも2人で」のサントラCDが映画館でもパンフレットと共に受付で売られていました。

 この当時はまだ権利元のBMGビクターが「いつも2人で」のサントラCDを発売してない頃で、手に入る「いつも2人で」サントラCDとしては初めてのもの。
 かつて出ていた日本版レコードのジャケットを踏襲しており、他の国では無い稀少盤でした。
 BMGビクターがサントラCDを出したのは、結局オードリー没後の1993年でした。

 なので、僕は観に来ている他の人達に心の中で “買ってあげて〜〜〜!絶対いい曲だからっ!!” って叫んでましたね。

 ちなみにこの当時は映画館は予約制でも指定席でもなく早い者勝ち。
 なので、映画を見に行く時は15分前、オードリー作品だと最低でも30分前に行って並んでおかないと良い席では見れませんでした。なんせオードリーは大ブーム真っ只中!必ず行列が出来てましたし。

 「いつも2人で」はこのリバイバルで初めて左右が切られてない超横長のパナビジョンサイズ(シネマスコープサイズ→2.35:1)で見れました。
 それまでは、テレビ放映やLDや自主上映のテレビサイズ(4:3)でしか見たことがなかったので、左右を約半分に切られてしまっていた部分の情報量の多さに驚き&大感激していました。

 なぜかLDなどはオードリーとアルバート・フィニーが画面の左右に分かれる時にはフィニー側に寄せていたので、オードリーってこのシーンでこんなお茶目な顔してたんや!とか、あっ、カワイイ!とかカットされていた美しい緑の湖のほとりなどに発見があって、本当に嬉しかったものです!

 …とまあそんなことを思い出してしまう25年前のチラシ&前売券なのでした。
  


2016年10月13日

新しい「パリの恋人」サントラ発売中!



 今回は、Mengさんに教えていただいた「パリの恋人」の新しいオリジナル・サウンドトラック(OST)について。

 今年の3月にニューバージョンの「パリの恋人」サントラが発売されていたようですね。
 12曲目までは今までのサントラと同じもの。それ以降がボーナス・トラックなのですが…

 これ、アマゾンで見る限りではボーナス・トラックは映画とは関係ないですね。
 ガーシュウィン&アステアの1952年録音の何かを付けたしたようです。さらに最後の曲は1928年の録音。
 なので、オードリーに関しての新しいことは何も無いようです。

 うーん、いまいち魅力を感じないのですが、他になにか買わなければいけないことがあるのかどうか…。
 試聴ができないので、確認がとれません。

 他にもオレンジジャケットであったような音飛びなどがなければいいと思いますが、未購入なのでなんとも言えません。

 今まで「パリの恋人」のピンク版サントラが欲しくても廃盤になっていたので手に入れてなかった方には良いと思います。

 でも、過去のLDの特典で付いていたような、全楽曲のフィルム・バージョン サントラが欲しいと思います。良い曲、いっぱい埋もれたまんまなんですよ!もったいないですよね。

 さて、今年はこのブログを始めてから、もうすぐ10年になります。
 今年は「おしゃれ泥棒」公開50年ですし「戦争と平和」公開60年、「いつも2人で」撮影50年に当たりますので、11月頃からは頑張って更新する予定なので、よろしくお願いします!
  


Posted by みつお at 18:00Comments(2)パリの恋人サントラCD

2015年05月11日

ミニチュア版「パリの恋人」1966年リバイバル 立看ポスター

 さて、今回は「パリの恋人」の1966年リバイバル時の立看ポスターです。

 このミニチュア版の元になったポスターの状態があんまり良くないのか、発色も悪いですし、折り目がしっかり入っていますね。

 そして、サントラジャケットでも使われていたオードリーの顔だけのアップもありますが、角度が良くないのと、下半分がスカスカ気味で、出来はちょっと残念賞。
 1960年代後半のデザインというより、60年代前半風のデザイン。傑作の森には入り損ねています。

 「パリの恋人」という題字のロゴは初公開時よりもずっと躍動的になっていますね。こちらの方が「パリの恋人」にはふさわしいと思います。
 公開年を判断するのに、この題字のロゴはかなり役に立つ判別方法だと思います。

 さて1966年というと、オードリー作品では1月に旧作の「初恋」が日本初公開、4月にこの「パリの恋人」のリバイバル、11月に「おしゃれ泥棒」の初公開と正式に3本の映画が見れた年です。

 この当時のオードリーの最大のライバルと目されていたのは、前年「サウンド・オブ・ミュージック」と「メリー・ポピンズ」で大ブレイクしたジュリー・アンドリュース。
 「映画の友」「スクリーン」両誌で連続1位記録を続けていたオードリーを、1966年5月号発表の1965年度人気投票でどちらも破って1位になっていました。

 ところがこの1966年のジュリーの作品は「引き裂かれたカーテン」と「ハワイ」。どちらもファンの求めるジュリー像ではなく、1位はわずか前年の1回限り。

 逆にオードリーは「おしゃれ泥棒」での好評によって1967年5月号での人気投票で「映画の友」では再び1位に。男優1位のアラン・ドロンの786票、女優2位のジュリーの975票に大差をつけての1501票で1位になっています。本文でも可哀想にジュリーは “作品が悪い。” と一蹴されていました。

 「パリの恋人」66年リバイバルは東京では「戦争と平和」「昼下りの情事」「噂の二人」とオードリーと縁が深い松竹セントラルでのリバイバルでした。→
(画像は「カタログ オードリー・ヘプバーン」より)

 1962年の「噂の二人」ではまだ松竹セントラル独自のパンフレットが存在していましたが、66年の「パリの恋人」にはもう館名入りすら存在しません。
 この4年の間にすっかり廃れてしまったのでしょうね。

 で、この1966年リバイバルの「パリの恋人」ですが、意外とヒットしなかったようです。というのもパンフレットの種類及び流通量が少ないです。ピンク版大阪映実版のみ。
 外映版パンフは1965年で会社をたたんでしまったようなので存在しないのは仕方ないとして、発行されたピンク版にしろ大阪映実版にしろ、たった2種類なのに出回ってる数がやたら少ないですね。

 全国で売っていたであろうピンク版はまだしも、関西圏で売っていたであろう大阪映実版はオークションでもほとんど出てくることはありません。
 1966年という時期のものでありながら、オードリーパンフの中でも最高級に入手が難しいパンフの1つとなっています。
 これはもしかしたら大阪ではリバイバルしたけれども、京都や神戸ではリバイバルがなかったのかもしれませんね。

 あと、ピンク版にしろ大阪映実版にしろ、カラーページはあるのですがどちらも着色カラーで印刷が悪く、パンフの出来は悪いです。
 「パリの恋人」なら本来は “これってファッション雑誌?” と見紛うばかりの華やかでオシャレなカラー満載のパンフを作るべきだと思うんですけどね〜。

 あと、1966年リバイバルのフィルムで権利の切れる前の72年にも劇場公開されたみたいで、その時に「シャレード」版「パリの恋人」パンフが新たに作られました。
 え?なんで「パリの恋人」なのに「シャレード」版かって?それはリンクで行っていただいて見ていただくとわかります。(^^;

 それと皆さんは「タイピスト!」という映画をご覧になりましたか?2012年の作品で、日本では2013年に公開されましたが、僕も劇場に友人と見に行きました。
 で、タイトルバックがめっちゃ「パリの恋人」してるな〜!と思いました。

 でもこれはあながち間違いでは無いようで、レジス・ロワンサル監督は主演のデボラ・フランソワにオードリーの「麗しのサブリナ」「パリの恋人」「昼下りの情事」「マイ・フェア・レディ」を見て参考にするように指示した、と「タイピスト!」公式サイトのプロダクションノート2ページ目に書いてあります。

 しかもデボラの映画でのポニーテールはそのままオードリーの髪型を使ったとか!この映画でのポニーテールは「麗しのサブリナ」のものではなく、「パリの恋人」のものですよね。

 というわけで、かなり「パリの恋人」を意識した作りとなっているようです。

 「タイピスト!」は楽しい映画で、見ながら “姪っ子にも見せてあげたいな〜…。” なんて考えていましたが、途中でHシーンが出てきたのでぶちこわし。小学生と一緒に見れる映画ではありませんでした。(^^;A

 製作国のフランスでは2000年代にも昨年あたりにもオードリーの作品は続々とリバイバルされているようで、それだけまだまだオードリーの人気は高いのかなーと思っています。
  


Posted by みつお at 18:00Comments(0)パリの恋人

2015年04月19日

ミニチュア版「パリの恋人」1957年初公開時ポスター Bタイプ

 ミニチュア版ポスターの第2弾は1957年9月に初公開された「パリの恋人」です。

 こないだの「昼下りの情事」のポスターと同じく、レトロ感満載のデザインですね。
 内容はこちらの「パリの恋人」の方がPOPな感じです。エッフェル塔も踊ってますしね。

 でもちょっとバックの色が重いですよね。「パリの恋人」のイメージはこんな重い色ではなくて、ピンクとかパステル系のカラーですよね。
 当時ってまだそういう淡い色ってのは主流じゃなくって、くっきりはっきりお堅い色が多用されてますよね。

 1950年代はまだ戦前・戦中の時代のデザイナーさんなのかなーと思います。デザインも色使いもその流れみたいだし。
 デザインが大きく変わるのは1960年に入ってからですね。
 
 「パリの恋人」というタイトルのロゴも古めかしいです。
 でも今このロゴデザインがDVDやブルーレイでも使われてますよね。
 個人的には1966年リバイバル時のロゴの方が躍動的で、「パリの恋人」には合ってると思います。

 ただ、「パリで一緒に」もこんな感じのロゴなので、元々混同されやすい「パリの恋人」と「パリで一緒に」だから余計にややこしいかもしれませんね。

 さて「パリの恋人」の初公開時の興行成績ですが、1957年のベスト10には入っていません。
 オードリー作品では日本で初めてベスト10に入らなかった作品ですけど、「おしゃれ泥棒」公開後のオードリー全作品の成績では「パリの恋人」も1億円を超えてますので、充分大ヒットと呼べる成績だったようです。
 
 1957年12月号の「映画の友」では

 “「パリの恋人」が予想にたがわず、「昼下りの情事」に肉薄する第一週のすべり出しを見せた。もっともストォリイのあまさという点では「昼下り」の線までゆけるかどうかも疑問であるにせよ、やっぱりオードリイの秋ということははっきりいえるだろう。”

 と書かれています。

 ここで述べられている “ストーリーの甘さ” ですけど、これはきっと僕が以前もうひとつのブログ “おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!” で “「パリの恋人」の謎” として書いたようなことだと思われます。
 たしかに筋自体はゆる〜いんですよね。
 そしてこちらに来ていただいているまるさんがおっしゃったように、

 “もっともお話がどーでもよくて、
 演じているキャラが一番好きではない作品ではありますが…”

 というのがピッタリ当てはまってるんですよね。
 実際に側にいたら、オードリーの演じたキャラクターの中では一番扱いに困ると思います。ちょっと遠慮したいタイプ(笑)。

 で、そういうところだけを見てしまうとこの作品に対する評価は辛くなる。

 僕なんか最初に見た中学生(だったかな?高校生かも…)の時にはブチブチカットのあるテレビの90分枠での放送だし、オードリーの吹替は池田昌子さんじゃないし、突然街中で歌い出すミュージカルに耐性もないしで、“これはオードリー作品の最低作品や!”って思ってしまったんですね。

 もし今のようなネット時代だったら、きっと偉そうに “「パリの恋人」は愚作でした!” なんて書き込んでしまってたんだろうなーと思います。
 そんなことしてたら自分で中坊な自分を殴り倒してやりますけどね(笑)。

 今って何でも書ける時代だから、映画評論家気取りで自分が見た作品の評価を書き込む人って本当に多いですよね。
 でも僕はそれって違うんじゃないの?って思ってます。

 確かに映画を見た感想ってのは千差万別、十人十色でいいと思うんですよね。
 性別、年齢、生活環境なんかで本当に受け取る側の気持ちって違うと思うし。

 でも、自分に合わないから “駄作です。” って決めつけるのはやっぱり違うと思います。
 “自分には合いませんでしたが…。” っていうのが本当じゃないかと。

 でも決めつけて悦に入ってる人がネットにはやたら多いです。
 褒めるならまだしも、けなすのはきっと気分の悪い人もいると思いますよ。自分も気をつけなきゃ。

 オードリー作品なら「パリの恋人」とか「いつも2人で」にそういうのが多いですね。
 勝手な失敗作認定やら駄作認定とかされてると、本当にガッカリします。
 むしろこの2作は海外ではオードリーの代表作扱いですよ。
 正直、実はそういう勝手な失敗作認定の人には密かに失礼なことを思ってます。

 昔の映画評論家の方って、自分の好みと作品の価値をきっちり分けて考えられてる人が多かったですね。
 だから映画評論家なんですよね。

 双葉十三郎氏なんかは、ホラーやSF映画がお好きだったみたいなんですよね。
 「ぼくの採点表」の文章を読むと、そういうのは本当に作品を楽しんでる。でも採点はと見ると☆☆★★の50点で評価低かったり。
 逆にビリー・ワイルダー監督の「地獄の英雄」なんて作品だと、“監督の失敗作” って書いてあるけど、採点は☆☆☆★★★で75点とか充分高い。

 「レベッカ」という作品を見た時は、その後発展していくヒッチコックの原型である渡米第一作を見るという心構えで行かず、ただもう大傑作を見れるのだと思い込んでいた自分が悪い、と書いておられます。

 自分が肝心な点を突けてないと思ったら、素直に認める。これがなかなか出来ない人が多いんではないでしょうか。
 ネットでは、自分がわからない・好きじゃない→だから駄作、って論調が実は多いんですよね。それって評価なの?

 それに映画って、芸術作品だけが偉いんじゃないですよね?
 娯楽作品であっても、人を大いに楽しませることが出来ている作品は充分価値があります。

 なので双葉さんは「突然炎のごとく」や「大いなる幻影」といった芸術作品も点数が高いけれども、「風と共に去りぬ」や「恐怖の報酬」っていう娯楽作品も点数が高い。さすがプロだなーって思います。
 今のネットでの “自称だけ映画評論家” みたいな人は、その辺をきっちり分けられてない人が多いようです。

 それに「パリの恋人」に関してはさらに別の価値があります。
 これもまるさんが的確に上記の文章から続けてくださってるんですよね。

 “…それを補って余りある魅力に溢れていますよね。”

 そうなんですよね!長年オードリーのファンを続けていると肌で感じ取ってくることがあります。
 オードリーって「ローマの休日」「噂の二人」「おしゃれ泥棒」のウィリアム・ワイラー監督でもなく、「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」のビリー・ワイルダー監督でもなく、「パリの恋人」「シャレード」「いつも2人で」のスタンリー・ドーネン監督の作品で最も活き活きしている!ということをです。

 これは昔からみなさん気づいていたようで、あの淀川長治氏も「マイ・フェア・レディ」までの段階でオードリーのベスト作品を「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」「ティファニーで朝食を」とドーネン監督作品以外を挙げながら、“私は結局ドーネン監督が一番オードリーのナイーブな物を掴むように思う。” と述べています。
 (後に淀川長治氏はオードリーの2大ベストを「ローマの休日」と「暗くなるまで待って」と述べている)

 他にもドーネン監督とオードリーの相性の良さは色んな人が書いています。

 “おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!”の方でも書きましたが、他の監督の作品では、監督の決められた枠内で制御されてオードリーが演じてるんですけど、ドーネン監督の作品はその枠がググーンと拡がるというか、枠を超えてオードリーが自由になってる気がするんですよね。なのでオードリーがより輝く。

 それに、芸術作品…ではないし、娯楽作品としてはストーリーがユルい「パリの恋人」。
 日本では「昼下りの情事」の方がよりヒットしたし内容の評価も高いんですが、「パリの恋人」には第3の価値がありますね。

 それは何かというと “アート”。
 先ほどのような高尚な映画芸術、という意味ではなく、グラフィック・アートやファッションやフォトグラフという分野に及ぼした影響というのはもの凄いですね。
 1つ1つのシーンにまで行き届いたセンス。後世への影響という点ではオードリー作品で群を抜いています。

 「パリの恋人」を見て、その後ファッション・デザイナーやグラフィック・デザイナーやフォトグラファーを目指し、実際そうなった人も非常に多いらしいです。

 それに、50年代ファッション風の時のファッション・ショーのランウェイや、いくつかの映画のストーリーやタイトルバックで「パリの恋人」の影響があるのもありますね。
 さらには最近の海外でのGAPでのCMにも使われてました。日本でもクオリティ誌の編集室のドアのシーンのパロディのCMもありましたし、本物の編集室のドアのシーンを使ったCMもありました。

 とにかく、スタンリー・ドーネン監督のセンスはズバ抜けてますね。「パリの恋人」と「いつも2人で」はセンスの良さではオードリー映画の双璧だと思います。
  


Posted by みつお at 18:00Comments(0)パリの恋人

2013年09月25日

いよいよ公開!「スクリーン・ビューティーズ」チラシ

 いよいよ今週末からリバイバルが始まる「スクリーン・ビューティーズVol.1 オードリー・ヘプバーン」!
 みなさん、ご覧になれそうですか?お近くの劇場でぜひぜひご覧になってくださいねー!
 もうネットでの座席指定が始まっている劇場もあります。

 ちなみに、3作品ともが9月28日〜10月18日にやっているのではなく、
「ティファニーで朝食を」9月28日〜10月4日
「パリの恋人」10月5日〜10月11日
「麗しのサブリナ」10月12日〜10月18日
の週替わりって劇場がほとんどですので、お間違えにならないように、です。

 東京の新宿ピカデリーさんでは3作品とも、時間別でやっていますので、みなさんのお近くの劇場での情報は公式HPからどうぞ。

 さて、今回はその「スクリーン・ビューティーズ」のチラシをご紹介。

 ちなみに、前も書きましたけど、残念ながら今回のリバイバルではプレスシートやパンフレットは制作されなかったそうです。
 なので、これが一般的に手に入る唯一の公式のもの、ということになりますね。

 表はこの「スクリーン・ビューティーズ」でのおなじみ、「ティファニーで朝食を」の画像で“ヘプバーンに恋して”。

 この「オードリーがティファニーでキセルを持って、テーブルに肘をついて」っていう画像は別ショットを含めて、61年初公開時、69年リバイバル時、85年リバイバル時、95年上映時、そして今回2013年リバイバル時、と全てで日本版ポスターを飾っています。
 それだけ「ティファニーで朝食を」のイメージが強い画像なんですよね。

 裏面は3作品のスクリーン・ショットの画像とともに。
 僕は新宿ピカデリーのと、関西バージョンのを手に入れました。
 関西版は、“なんばパークスにも、もらいに行かなあかんかなー…。”と思ってたら、尼崎で3劇場合同でのチラシだったのでホッとしたような、残念なような…。(^^;;;

 「パリの恋人」はもっと明るいイメージの画像でも良かったんじゃないかなー。もちろんこれも悪くないけど、撮影風景の凱旋門前で風船持つのとか、花市場のとかの方が、「パリの恋人」の作品イメージを伝えやすいかなーと。幸福そうなオードリーの方がいいです。

 でも、オードリーの作品って、周りの脇役や端役の出演者(特に女性のメイクや衣装や髪型)を見ると、やっぱりとっても時代が経ってるなーって実感するんですけど、その中でオードリーだけがいつまでたっても古くならない!ってのが驚異的!
 オードリーのキャッチコピーで“永遠の妖精”ってのは昔から言われてたんですけど、まさにそんな感じですね。
 当時オードリーを起用した慧眼な映画人がすごいなーって思います。

 とにかく、本当にこうしてリバイバルされることは嬉しいです!
 2003年に「ローマの休日」がリバイバルされて大ヒットだったのに、その後他の作品のリバイバルがなく残念だったので、「午前十時の映画祭」と「スクリーン・ビューティーズ」でこうして他の作品も劇場で見ることができて、ファンは大感激!ですよねー。

 今回のリバイバルがヒットして、また新しい若いファンを作ってくれたらなーと思います。
 そして、これ以降も続々とオードリーの映画が劇場で上映されるきっかけになれば、と思っています。

絵柄のお気に入り度:★★★
映画のオススメ度:★★★★★(もちろん最大限のお勧めに決まってます!)
  


2013年09月03日

「スクリーン・ビューティーズ vol.1」オードリーの前売券




 さあ、いよいよ9月になりました。今月末にはいよいよ「スクリーン・ビューティーズ vol.1 オードリー・ヘプバーン」が始まりますね!
 というわけで、今回は「スクリーン・ビューティーズ vol.1 オードリー・ヘプバーン」の前売券とおまけのポストカードの紹介。

 僕は3回券を買いましたが、みなさんはどうですか?
 できれば、3作品のポートレートで行って欲しかったですが、どうもスチール写真で契約したのはこの「ティファニーで朝食を」だけみたいですし、仕方ないのかなーと。すんごい権利金高いらしいですし。(^^;

 ちなみに、前売券の下の方がシワになってるって?
 はい、ちょっと水を飛ばしてしまいました〜。オードリー、ゴメン!てへぺろ。

 これ、でも買ってから気づきましたけど、座席の指定が出来ませんよね。
 最近ネットで先に席を指定してから映画を見に行くことが多いので、これ、ちゃんと使えるかなー。(^^;;;

 さてさて、「スクリーン・ビューティーズ vol.1 オードリー・ヘプバーン」の公式HPへ行くと、さらに公開する劇場が増えてるじゃないですかーっ!!
 前の記事で、33劇場に増えてる!って書きましたけど、今はさらに増えて、全国44劇場!

 何県かは公開が無いみたいですけど、北海道から沖縄までホンと全国ですねー!
 全国の劇場さん、それに映画の配給会社の営業の方々、本当にありがとうございます!

 あ、それと最近またウィキペディアにどっさりオードリーの文章が追加されているみたいですけど、相変わらずちょっとこれは…。
 もともとwikiのオードリーに関しての内容はいまいち、というかいまさんぐらいかなと感じてるんですけど、今回も海外の文献ばかりに頼ったとても偏った(&一部誤った)内容ですね(単に英語版wikipediaの翻訳かもね)。

 またまたオードリー自身が生前に日本のためだけに出た、全世界的にも貴重な「エクスラン・ヴァリーエ」と「銀座リザ」CMのことが削除されて、死後の2次使用の午後の紅茶とか三井住友銀行とかGAPとか、単なるCGの英国のチョコのCMとかが載るって…どっちがオードリー的に本当に重要やねん!って感じです。

 日本でたいした話題にもならなかったジェニファー・ラブ・ヒューイットのテレビ映画のこととか。そんな記事がオードリーの欄に必要でしょうか?「エクスラン・ヴァリーエ」や「銀座リザ」の記事を削ってまで???

 あと、海外文献の参考だけだからなのか、「噂の二人」の評価が海外のだけで、日本では高評価だったとかっていう記述はないし、正直片手落ち的内容。

 日本とアメリカの評価が違う作品って、いくつかありますけど、たとえば日本ではオードリーの最高傑作の中の1本で有名な「昼下りの情事」とか、アメリカではなぜか評価がかなり低くって、日本の評価の方が正しいやん!って思うこともあります。
 なので、海外の批評だけを鵜呑みにしちゃダメ。

 「パリで一緒に」のルノワールの解雇に関しても、タイミングも解雇の理由も全然違いますね。
 1967年にオードリーは「暗くなるまで待って」しか出とらんわ!とか(「いつも2人で」は66年撮影)。

 「マイヤーリング」はヨーロッパのどこで劇場公開したのか、本当のことならそれもちゃんと説明して欲しいですね。これって伝記だけで載っている、誰もこれまで確かめてない、ただの都市伝説じゃん!みたいな。

 それに「いつも2人で」が「いつも“二人”で」とか「昼下りの情事」が「昼下“が”りの情事」とか、表記がまた何年も前の間違った状態に後退してるし。

 とにかく、なんでもかんでも海外の文献に頼るのは大間違い!その文献も取捨選択しないと、確認もせず根拠無く書いてたり、伝記や文献自体が間違ってるときがありますしね(エッダが本名とか、ショーンの誕生日とか)。

 関連文献では嘘で固めたダイアナ・メイチックの伝記とか、トンデモ本まで未だに混じってるもんなー。
 また、翻訳の仕方でも大きく意味も変わってしまうし。

 あと、「ローマの休日」のウィキペディアもヒドいですね。“ダブル・ミーニングこそが本作に通底するテーマである。”って、なんで誰かの感想が堂々と載ってるねん!みたいな。こんなの聞いたこと無いし!みたいな。
 これこそ「ローマの休日」ファンは怒らなアカンでー。三井住友銀行の宣伝なんかで怒ってる場合ちゃうで!
 要、書き換え!ですね。

 ということで、知らないことでは利用させてもらうウィキですけど、オードリーに関してはいっつもイライラさせられてて、改善の余地が大いにあり!と僕は思ってます。
  


2013年07月28日

スクリーン・ビューティーズ オードリー・ヘプバーン ポスター

 画質悪くてすみません。(^^;;;
 今回紹介するのは、「スクリーン・ビューティーズ Vol.1オードリー・へプバーン」のB2ポスター。
 なんとか手に入りました。(^^;A

 ここでのメインの画像は「ティファニーで朝食を」。
 今回のリバイバルでスチール写真を使っているのはこれだけだと思われます。
 あとは「パリの恋人」にしろ、「麗しのサブリナ」にしろ映画のシーンそのまま。

 スチール画像って、使用権が高額なんでしょうか。
 経費をかけたくない500円くらいのパブリックドメインDVDなんかもジャケットは全て映画のシーンを使用してますもんね。

 さて、この「スクリーン・ビューティーズ Vol.1オードリー・へプバーン」の上映館って、ネットで見ると最初は全国で10劇場だったみたいなんですけど、今の公式サイトを見に行くと、上映館は33館になってますよね。
 これって、「スクリーン・ビューティーズ Vol.1」の営業の方が頑張ったのか、それともオードリーなら上映したい!って賛同してくれた劇場があったからなのか。どっちもかもしれないですね。

 さて、このポスターを見ると、コピーは“オードリーに恋して”。
 本当に、オードリーに恋してしまった人のなんと多いことか!

 オードリー自身は“私がスターになれたのは、運がよかっただけ。”的発言をしてましたが、いえいえ、それだけではないでしょう。

 なにせ、まず映画に出ることが大変!そこから主演を張れる人はほんの一握り。
 さらに名前でお客を呼べるスターになるのはそこからさらに一握り。
 そして時間の洗礼を受けて名前が残るスターはさらに少なく、製作後50年以上も経っているのに、いまだにこうして劇場でそのスターの名前でリバイバルが組まれ続ける、なんてことがどれほど稀少なことか!!

 僕がオードリーを知った頃の70年代後半〜80年代に、その50年くらい前の作品が、そのスターの名前で特集上映されている、なんてことはチャプリンのみでしたね。

 それを考えたとき、オードリーが、いかに希有な存在であったのか、ということかがわかりますよね。
 そして、これは日本だけのことではなく、世界の劇場でのリバイバルがなされていることを考えると、本当にオードリーって大スターの頂点にいるんだなー、と。

 そんなことを改めて気づかされた今回のリバイバルなのでした。
  


2012年08月22日

「パリの恋人」プリンセス・ウィークB2ポスター

 これは、“オードリー・ヘプバーン プリンセス・ウィーク”ということでオードリー映画の特集をやったときのB2(半裁)ポスターです。

 同じデザインのチラシもあるんですけど、その年度を調べると、1997年の上映のようです。
 オードリーの死後4年ですね。80年代後半から始まったオードリーの再ブームも、そろそろ落ち着いた頃。

 メインの画像は「パリの恋人」のシーンを直撮りしたもの。
 英文のデザインでも「パリの恋人」のオードリーがあしらわれていて、「ローマの休日」「昼下りの情事」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」の上映作品の中でも、「パリの恋人」がメインに扱われていますね。

 「パリの恋人」というと、オードリーの中でも最も美しかったという批評家もいますよね。僕も50年代では最も綺麗なんじゃないかと思ってます(全体では「パリで一緒に」の方に軍配ですけれども)。

 オードリー自身、メル・ファーラーとの結婚もうまくいっていた時期だし、幸せいっぱいですよね。
 それになんと言っても、50年代では、カラーで見れる唯一のロマンティック・コメディのオードリーですもんね。

 スレンダーの代名詞のようなオードリーですけど、「パリの恋人」はまた一段と細くなってますよね。
 フレッド・アステアと踊るために、ダンスの練習をかなりしていたようですので、それで痩せたんでしょうね。

 1997年というと、80年代半ばからのオードリー映画のリバイバルもそろそろ各作品権利切れを起こす頃ですから、それでこうしてまとめて最後に上映したのかなーなんて思ってます。
 また「パリの恋人」や「ティファニーで朝食を」を劇場で観てみたいですよね。

お気に入り度:★★★(直撮りだけど、「パリの恋人」なのでお気に入り度は高いです)


  


Posted by みつお at 12:00Comments(2)パリの恋人