2008年02月22日

「アマゾンの森」…エイトル・ヴィラ=ロボス版「緑の館」

 既に紹介済みのように、「緑の館」には2005年に発売されたオリジナル・サウンド・トラックがあります。

 そこでも書きましたが、「緑の館」の作曲者はエイトル・ヴィラ=ロボスとブラニスラウ・ケイパーの2人がかり。
 というか、ヴィラ=ロボスのだけじゃ映画に対して重すぎて、ケイパーのロマンティックな音楽を足しました、という物。

 結果的にこういう合作になってしまって、ヴィラ=ロボスはがっかり。
 それで、映画完成後に自分だけの「緑の館」を作ったのがこの「アマゾンの森」というわけです。

 超多作家として知られるクラシック畑のヴィラ=ロボスですが、亡くなったのが1959年11月。「緑の館」撮影・製作は1958年なので、この「アマゾンの森」は最晩年の作品ということになりますね。

 でも「永遠なる妖精 オードリー・ヘプバーン」の写真集でもオードリーとメル・ファラーとヴィラ=ロボスがにこやかに写っている画像がありますが、そこではお元気そうなんですけどね~。

 僕は「緑の館」のサントラが発売される前からこの「緑の館」の音楽が好きで、欲しいなーと思ってネットで調べていたらこの「アマゾンの森」というものがあるのを知りました。
 CDも入手可能だったので取り寄せてみたのがこれです。「緑の館」サントラが発売されるまではよく聴いてました。

 さて、日本にも意外と根強いファンが多いらしいヴィラ=ロボスですが、代表作「ブラジル風バッハ」でさえ知らない僕ですから、この音楽について云々いうのは申し訳ないんですが…。
 正直やっぱり重いです。(^^;;;

 全編このヴィラ=ロボスの音楽だったとすると、オードリー、きっと出のタイミングがつかめなくてオロオロ(笑)。

 確かに音楽としては優れているのかもしれませんが、“オードリー映画”に使う音楽としてはちょっと苦しい。おそらくファンの心に響くのは難しいかな、と。
 メル・ファラーなどがケイパーに応援を求めたのもムリないな~みたいな。

 なんかですね、通俗性というか甘さがないんです。映画で使われた部分もあるんですが、通して聴くのはちょっとツライ。ケイパーの部分がある「緑の館」のサントラでもツライのに、もっとツライ!

 “アマゾン”っていう感覚からするとこれでいいと思うんですが、原作の副題の“熱帯林のロマンス”という部分ではどうかなーと。アルゼンチンで少年時代を過ごし、その後イギリスに渡った原作者のハドスンから見たアマゾンのイメージですからね。
 ちょっとヴィラ=ロボスのアマゾンはリアル過ぎるかも(笑)。

 やっぱり一般人はおそらくケイパーの作った「緑の館の歌」の旋律(アンソニー・パーキンスが歌う他に、ラストシーンでも流れる)で感動するかなーと(僕もその1人)。

 なので、オードリーファンには勧めない音楽です。でもヴィラ=ロボスのファンにはヴィラ=ロボス一人の「緑の館」というこで、非常に意義深い作品なんでしょうねー。
 「緑の館」のサントラと聞き比べるのもいいかもしれません。

オススメ度:なし(オードリーファンに対して。ただしヴィラ=ロボスのファンには非常に好評であることを付け加えておきます。)


  
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2008年02月11日

もうひとつの「いつも2人で」 ヘンリー・マンシーニBEST2

 「いつも2人で」の音楽は、作ったヘンリー・マンシーニ自身も一番好きな自分の作品に挙げるほどの傑作です。

 本当に映画に使われている音楽は未だ発売されていませんが、ヘンリー・マンシーニが録音しなおした物がオリジナル・サウンド・トラックとして売っています。

 マンシーニのコンピレーションアルバムなんかでもこの自称サントラからメイン・タイトルが入ることが多いようで、「ムーン・リバー~オードリー・ヘプバーン スクリーン・テーマ・ベスト」でもそうなってますし、僕の持っている別のマンシーニのアルバムでもそうです。

 ただ、そこまで好きな自作をそんな使いまわしばっかりで済ますわけもなく、何度かアレンジを変えて録音もしているようです。

 このCDに入っているのもサントラに入っているものとは違うアレンジ。ところがこれがなんと!サントラに入っててもおかしくないほど映画に近い物!

 「いつも2人で」の主題曲は映画の中でもいろんなアレンジで流れますが、このアルバムのものは「マーク、私帰ったの!」(「いつも2人で」をご覧になってればわかりますよね?)のシーンで流れる時のちょっと悲しいアレンジで最初が始まります。
 そのあと、すぐに明るいアレンジになるのですが、全体的には哀愁漂うアレンジ。

 終わり方は映画とは違う感じなんですが、途中の部分は次々と「いつも2人で」の名シーンが脳裏に浮かぶようになっています。
 この映画への近さは、映画の製作の1967年からあまり離れてない時期の録音だったんじゃないかな~と。

 サントラに入っているメイン・タイトルがオープニングの「いつも2人で」で、インストゥルメンタルがエンド・タイトルの「いつも2人で」だとしたら、ここでの曲は映画の中での「いつも2人で」。僕的には完全にサントラの1曲扱いとなっています。

 僕はこのCD以外にどのヘンリー・マンシーニのアルバムにこのアレンジバージョンが収録されてるのかはわからないのですが、昔、付き合いはじめたばかりの子が、僕が「いつも2人で」を好きだと知った後のデートで、このアレンジの「いつも2人で」の出だしをYAMAHAのショールームのピアノで弾いてくれたので、結構いろんなアルバムにあるのだろうかと思ったものです。(もちろんその時はめっちゃ嬉しかった!)

 このCD自体は既に廃盤みたいなので、サントラに収録のメイン・タイトルが2:42秒くらいなのに比して、こちらは3:00というのが現在発売中のCDでこのアレンジを見分けるという参考になるかもしれません。

 なお、マンシーニにはもっと後年に録音した「いつも2人で」もあるのですが、それは大きく映画から離れた物で、ちょっと聴きづらかったです。(^^;


  
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2008年01月22日

越路吹雪さんが歌う「暗くなるまで待って」

 今日は越路吹雪さんが歌う「暗くなるまで待って」の紹介です。

 今回は、由紀さおりさんの「ヴァリーエ」と違って、ちょっとオードリーとは関係が薄いかもしれませんが…。

 越路吹雪さんと言えば、「愛の讃歌」「ろくでなし」「ラストダンスは私に」「サン・トワ・マミー」なんかが有名な昭和のシャンソン歌手ですよね。元宝塚歌劇団のスターでもあります。
 テレビドラマで天海祐希さんが、舞台では池畑慎之介(ピーター)さんがその生涯を演じてます。

 さて僕がなんで越路吹雪さんの「暗くなるまで待って」のことを知っていたかというと、僕が長らくオードリーのことを書かせていただいていた「みつおのオードリーと映画のお話」のBBSで管理人のTYさんが5年ほど前に書き込んでくださったことで。

 そこでTYさんが「越路吹雪さんが「暗くなるまで待って」歌ってたね~ ♪暗くなるまで待ってね~ あなたの瞳に~♪とかって」ということを書き込んでくださったので(当時の書き込みがもう無いので、TYさんの口調じゃなく、僕の口調になっているっ!)、とっても興味津々だったんですよねー。いつか聴こう!と思って。

 それ以降、ヘンリー・マンシーニのバージョンを聴いても、自分で♪暗くなるまで待ああってねぇぇ~ あーなーたーのー瞳ーにぃぃぃぃ~♪って歌詞をつけて歌うようになってしまって…。(^^;A

 でも当時は「暗くなるまで待って」が収録されているのが4枚組の「愛の讃歌」っていうCD(なんとこれが5年前の今日、2003年1月22日に発売してたようです!)しかなくて、1曲だけ聴くにはちょっとお高い。(^^;;;

 それでずっと買わなかったんですが、実家(そこも神戸)に行った時に母が2枚組の越路吹雪さんのベスト盤を買っていたので、「暗くなるまで待って」はなかったものの、聴いてみたら「ろくでなし」や「愛の讃歌」がなかなかいいんですよね!
 ライナーノートに付いている越路吹雪さんのディスコグラフィーを見るとなんと「暗くなるまで待って」はシングルだったんですね!
 1968年6月に発売されたようですから、ホントにオードリーの映画「暗くなるまで待って」が5月公開されて間もなく!

 でも越路さんのディスコグラフィーの中では地味な存在のようです。なぜ越路さんが「暗くなるまで待って」を歌うことになったのかも全然わかりません。
 このCDにも「暗くなるまで待って」のジャケットが載ってないんですが、見たかったな~。

 ますます興味が湧いたんですが、2004年にこの「越路吹雪ベスト30 vol.2」という2枚組廉価盤(2500円)で「暗くなるまで待って」が収録されたんですよね!
 2005年に知って、その時は迷わず買ってしまいました。

 で、わくわくして聴いてしまいました。でも、本家ヘンリー・マンシーニのバージョンしか知らなかった僕は、異質な手触りのアレンジに最初ちょっと違和感を覚えましたが、何度も聴くうちにそれも慣れました。

 「暗くなるまで待って」という言葉で想像する内容は、ラブラブな2人、といった感じなのでそんな歌詞なのかな?と思ったら、全く違いました。
 ここではどうやら片思いの男性と一緒にいる女性のよう。「暗くなるまで待って」ね、そしたらかなわぬ夢が見れるかも…とか、「暗くなるまで待って」ね、そしたら私の涙も淋しさも見えないでしょう、というもの。
 映画で使われている原曲の歌詞がどうなのかは知らないのですが、こんな悲しい曲なんでしょうか…。

 それと!ずっと♪暗くなるまで待ってね~ あなたの瞳に~♪だと思っていたのですが、岩谷時子さんの詩は全然違いました!
 3番まであるのですが、それぞれ♪暗くなるまで待ってね 夕闇の中で♪と♪暗くなるまで待ってね あなたのそばなら♪と♪暗くなるまで待ってね 私の涙も♪でした。
 でも今でもついつい口ずさむのは♪暗くなるまで待ってね~ あなたの瞳に~♪のTYさん作詞バージョンの方(笑)。

 もし機会があれば聴いてみてください。なかなかクセになりますよ。(^-^

 このCDも生産は終わってるようですが、楽天などで探せば、今でもまだ新品は手に入るようです。また、最近では“越路吹雪のすべて”という33600円のCD13枚組というすごいのにも収録されているようです。アマゾンやタワレコでの取り扱いはないようなので、興味のある方は左の楽天の所から「越路吹雪」で検索して行ってみてください。


  
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2007年12月29日

画像いっぱいで贈る一周年記念!学研世界映画名作全集!その5

 この学研の世界映画名作全集を5回に分けて紹介しています。これは5つ目の記事です。先にその1からお読みください。

 さて、この世界映画名作全集から最後の紹介ですが、今回は第8巻。メインは「ティファニーで朝食を」、テーマは「愛」です。

 って、「愛」というテーマが広すぎなので、いろんな愛の作品が入ってます。オードリー作品以外では「慕情」「愛情物語」「うたかたの恋」「哀愁」「ライムライト」「グレン・ミラー物語」など。









 そして、オードリー作品の「愛」としては、「ティファニーで朝食を」以外に「いつも2人で」が入ってます。しかも3番目に取り上げてて、もちろんカラー4p!
 これがうれしいじゃないですかーっ!

 他にもこの巻はファッションページも「ティファニーで朝食を」、兼高かおる世界映画名作の旅でも「ティファニーで朝食を」「いつも2人で」ともに取り上げられてるし、文芸読本のページはトルーマン・カポーティ、作曲者紹介はヘンリー・マンシーニ、などなどオードリーがかなりな幅をきかせています。



 そしてこの本で一番ビックリなのが、なんかオードリーがインタビューに応じたらしき感じで「海外特別寄稿」というページがあること!
 もちろん他の巻にもそういうページがあって、アラン・ドロンやブリジット・バルドーなどの文章はあるのですが…。

 でもこれ本物なんでしょうかねー。

 だってですねー、この時期のオードリーって半ば引退状態じゃないですか!それがわざわざ日本の映画音楽全集のためにインタビュー受けたりするのかなー?あのインタビュー大嫌いで年間インタビューの数も制限していたと言われるオードリーなのに…。

 ルカを産んだばかりのようで、この中で“私は過去に二度流産していますが”ってところがひっかかるんですよねー。

 この時期まででオードリーが流産したのは、有名なのだけで「戦争と平和」撮影前、「許されざる者」撮影後、「いつも2人で」撮影前。オードリー本人が回数を間違えるかなーって。(もしかしたら伝記が誤ってて、実際は2度だけだとか、当時は一般的には知られてなかった「戦争と平和」撮影前のは伏せてるとかなのかもしれませんが)

 この文章の中で興味深いのは“今後は「いつも2人で」のような愛のドラマか、「暗くなるまで待って」のような強烈にドラマチックな2つの線でやりたいと思っています。”という部分と、“私にとって最も懐かしい映画は「いつも2人で」です。”という部分。
 後者の方には、さらに“これを無事に演じ終えて私は自分自身にけじめがついたと思います。”というのが付いてます。

 もしこれがオードリー本人が本当にインタビューかなにかに応じて喋ったものなら凄い情報ですよねー。オードリーの主観での「いつも2人で」って、もの凄く上位に置かれてたんだなーって。
 「暗くなるまで待って」まで撮り終えた後での発言ですもんね。一応最後には「日米通信 シャーリー・モリス」と担当者も記されてますけど…。

 このシリーズ、オードリー作品が取り上げられてない他の巻でもオードリーの記事ってのはここそこにあるんですよね。

 各巻でオードリーとゲストが対談するという形の「マイ・フェア・ゲスト」はもちろんのこと、兼高かおるさんのページでの「緑の館」とか。

 オードリーがいなきゃ記事になりそうもない“メル・ファーラーの婚暦”などというものもあったり。

 とにかく、トップで取り上げられてる作品が「マイ・フェア・レディ」「ティファニーで朝食を」「昼下りの情事」と3作品もあるし、圧倒的にオードリーの扱いがデカイ、オードリーファンには嬉しい豪華解説本なのでした。


 いかがでしたか、1周年記念記事は?長い間お付き合いありがとうございました!
 このブログをいつまで続けられるかわかりませんが(このペースで行くと、来年には終了しそうな…)、これからもよろしくお願いいたします!m(_ _)m  
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2007年12月28日

画像いっぱいで贈る一周年記念!学研世界映画名作全集!その4

 学研の世界映画名作全集を5日に分けて紹介しています。これは4つめの記事です。先にその1からお読みください。

 さて、学研世界映画名作全集、第10巻はイタリア編なんですが、ここでは「ローマの休日」が収録されています。

 でもトップが「ローマの休日」じゃなくて「ブーべの恋人」なのが時代ですよねー。今だったら絶対「ローマの休日」だもん。(^^;;;

 ここでのスター紹介のページで使われているオードリーのポートレートもカラーの「暗くなるまで待って」のもの。
 今だったら若い白黒のオードリーなこと、間違いないですもんね。でも僕はこういう今と違う感覚の方がいろんなオードリーを観れて嬉しい!

 こういうのを見れるのが、この時代の本を手に入れる醍醐味ですよね!(^^
 この画像も初めて見る人が多いんじゃないかな?「いつも2人で」でのやつれもなくなって、すっかり綺麗になって「暗くなるまで待って」に臨むオードリーです!



 この「ローマの休日」の紹介は着色が2点と、あとはモノクロ画像をカラー1色で刷っていますね。
 この画像ではよくわからないかもしれませんが、ティアラオードリー、アイシャドウが青くて濃いのでなんか変!
 出版当時は濃くて青いアイシャドウが流行だったのかもしれませんが、なんかちょっと下品な王女さまですね。(^^;A

 第12巻はスリル&サスペンス映画編。「暗くなるまで待って」が載っています。
 そこではふんだんにカラー写真を使用。パンフレットでも使用していない画像も多いです。



なかでも一番目を惹いたのがこの右の画像!→

 これ、電気が点いてる状態で、オードリー扮するスージーが誰もいない空間に向かってガソリン撒いてるッ!

 スージー、スージー!そこには誰もいないよ!やけになって、自分で自分の家に火をつけたらダメ!あ~~~っ後ろっ!!って教えてあげたい(笑)!
 だいたいアラン・アーキン扮するロートはどこいったんでしょうねー。(^^;;;

 こんなおかしなシーン映画には無いし、こんな画像他で見たことない!この写真はいったい何のために撮られたんでしょうか…。

 いや~、これを見れただけでも手に入れた甲斐がありました(笑)!  (5個めにつづく)
  
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2007年12月27日

画像いっぱいで贈る一周年記念!学研世界映画名作全集!その3

 学研の世界映画名作全集を5日に分けて紹介しています。これは3つめの記事です。先にその1からお読みください。


 これは第3巻のミュージカル編です。一応メインは「マイ・フェア・レディ」。(画像はケースの裏表)

 ミュージカルで「マイ・フェア・レディ」に対抗してメインになりそうなものと言えば、「ウエスト・サイド物語」と「サウンド・オブ・ミュージック」ですね。

 でも「ウエスト・サイド物語」は反逆児編のほうに入れられてます。
 なのでライバルは「サウンド・オブ・ミュージック」なんですが、やっぱりオードリー人気の威力でしょうか、「マイ・フェア・レディ」がトップになってます。


 中身も「マイ・フェア・レディ」とジュリー・アンドリュースがメイン。この1作品と1人で相当なページが割かれています。

 オードリーが毎回ゲストと喋っているという設定の“マイ・フェア・ゲスト”でもオードリーとジュリーがミュージカルで共演することになって、その宣伝写真撮影のために洋服を選んでいる、というお話。

 もし本当にこの共演が実現していたらどうなっていたでしょうかねー。
 観てみたい気もするけど、ミュージカルという分野ではオードリーが圧倒的に不利なので、ミュージカルじゃないドラマの方がいいかも。
 内容は孤独なお嬢様(オードリー)の所に来た陽気な話し相手(ジュリー)…ってこれじゃあまるでハイジとクララですよね。(^^;;;   (4つめにつづく)
  
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2007年12月26日

画像いっぱいで贈る一周年記念!学研世界映画名作全集!その2

 昨日からこの学研の世界映画名作全集を5回に分けて紹介しています。これは2つ目の記事です。先に昨日のその1をお読みください。










 さて、この「パリで一緒に」には珍しい画像がありました!(左の画像)
 なんと屋外でギャビーの衣装テストをしているオードリー!いやー、嬉しいですねー。

 さてこの豪華本はその後海外からのスターの寄稿、スターの家の紹介があったあと、2色刷りのページになります。
 そのトップに“マイ・フェア・ゲスト”というコーナーがあって、オードリーがホステスで各巻ゲストスターと話している、という架空の対談が秦早穂子さんの構成で綴られています。

 その後にはスターの紹介があります。この7巻ではオードリーのことが林冬子さんによって書かれているんですが、他の雑誌では読んだことの無い、スターシステム上でのオードリーだったりして、大変興味深いものでした。

 その後には津村秀夫さんによる映画批評や淀川長治さんによるその巻のテーマと合致する作品別短評(カラーで紹介されているものと、必ずしも一致しない)、日野康一さんによる作品裏話などなど、盛り沢山で豪華な内容。
 これでレコード付いて1500円は安い!

 そんな中、非常に懐かしいのが兼高かおるさんによる「世界映画名作の旅」というページ。ここでは当然パリの紹介ですね!

 文芸作品の第5巻は「風と共に去りぬ」がメインですが、オードリーでは「戦争と平和」が収録。

 ソ連版の「戦争と平和」もあるので、そちらにカラーページを取られて、アメリカ版は2pです。
 
 津村秀夫さんの映画評では、アメリカ版の「戦争と平和」を観た時は失望を覚えたものの、ソ連版のを観ると、アメリカ版が懐かしく、キング・ヴィダー監督は腐ってもタイだと思ったそう。
 でもオードリーは若く美しいだけ、メル・ファラーはミスキャストだそうです。(^^;;; 
 (その3につづく)
  
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2007年12月25日

画像いっぱいで贈る一周年記念!学研世界映画名作全集!その1

 2006年12月26日にこのブログを始めて、本日で365日経ちました!今日は1周年記念ということで、記事のアップを5回に分けて、5日間で学研の本を紹介します。まずは1つめです!

 これは学研から1970年に出版された「世界映画名作全集」という全12巻のレコードつき豪華本です。左の画像のように、全88pの豪華本、ケース、レコードで1巻が構成されています。

 こういう全集ものにありがちな」「ミュージカル・西部劇・史劇・サスペンス・恋愛もの」といった分け方だけではなく、「イタリア・パリ・子役・反逆児・少女から女へ・太陽・文芸物」みたいな独自な分け方の巻もあります。

 ここで付いてくるレコードはLPでもEPでもなく25cmの物で、レコード時代でもちょっと珍しいサイズ(なかったわけではないけど)。各巻10曲入りになってます。

 さて、とりあえずこの巻から紹介しましょうか!これは第7巻「パリ」です。パリを舞台にした映画ばかりを集めた物。







 でも1970年という発行年度がよかったんでしょうね!このころはまだまだオードリーの人気が高かった時代。
 しかも今みたいになんでもかんでも「ローマの休日」一辺倒でオードリーが小さくなってしまっているのとは違って、全てのオードリー作品が愛されていた時代。
 なのでこの全集ではいろんなオードリーを見ることが出来ます!

 中身はまずスターのカラー画像があった後、カラーで作品紹介がスタート。
 「昼下りの情事」のようにモノクロ映画の物や白黒画像の場合、着色したり、黒じゃなく赤や青で刷ったり、と見た目を華やかにしています。

 この巻ではまず「昼下りの情事」、次に「パリの恋人」、さらに「シャレード」とオードリー作品が各4pで連続します。










 その後「男と女」「パリのめぐり逢い」「悲しみよこんにちは」「さよならをもう一度」と各2pで続いた後、「パリで一緒に」が2pで登場!これは嬉しいですね!

 この後も「カンカン」「モンパルナスの灯」「リラの門」と作品紹介がカラーページで続きます。

 でもこの映画の紹介と、レコードに入っている曲は一致しないのがこの全集の面白いところ。ここでも「パリの恋人」や「パリで一緒に」の音楽はありません。(つづく)
  
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2007年12月07日

「暗くなるまで待って」ジャケット スタンダード・スクリーン

 これは1971年にキャニオンレコードから発売された、「デラックス・キャニオン・ブルー・ベルト・シリーズ スタンダード・スクリーン第2集」というレコードです。

 ジャケットは「暗くなるまで待って」の美しいオードリー。

 全12曲入りで、オードリー映画としては「シャレード」と「ムーン・リバー」が収録されてます。

 1971年だけあって、装丁はちょっと豪華。ジャケットは2つ折で、中には4ページの2色刷りの解説つき。
 オードリーの画像は「シャレード」と「ティファニーで朝食を」の小さな画像があるだけですけど。

 でもやっぱり60年代後半~70年代のレコードって、60年代のオードリーをジャケットで使いますよねー。当時は映画雑誌でもそうだったんですが、60年代カラーオードリーの方が圧倒的に多く使われていたんですよねー。

 今みたいに何でもかんでも白黒の見飽きた画像ばっかり使って没個性になってしまってるのを考えると、羨ましいな~って思います。


<2011/6/23追記>音を聞きました。なんともコメントのしようのないイージー・リスニング。特に「シャレード」がいまいち。「ムーン・リバー」はリズムを刻んでいて、まだ聞きやすいです。
お気に入り度:なし  
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2007年11月18日

この画像はいつ頃オードリー? ビリー・ヴォーン映画音楽

 これは1974年にビクターから出た「ビリー・ヴォーン映画音楽エクセレント20」というレコードです。

 石油ショック後だけあって、2つ折ジャケット&中にはカラーで豪華な解説…というのは影をひそめ、単なるレコード1枚入れるだけのもの。
 ただ解説は1色刷りとはいえ、まだ別紙でついてます。

 ここで収録されているオードリーの作品は、「ティファニーで朝食を」から“ムーン・リバー”と「昼下りの情事」から“魅惑のワルツ”だけ。

 でもそんなことはどうでもよくって、注目してもらいたいのはこのジャケットのオードリー!

 完全に裏焼きオードリーなんですが、このオードリーを見て、いつの時期のオードリーかすぐにわかったなら、あなたはかなりのオードリー通!

 これは「カタログ オードリー・ヘプバーン」にも載っていた画像なんですが、これがいつの時期なのか判断できるようになるまで、僕も相当かかりました!

 ノースリーブの衣装で、髪型がこれ…。候補は「噂の二人」「パリで一緒に」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」の撮影時期の1961年から1963年の間。

 でもまあ冬の格好ではないから、「シャレード」は違いますよね。「噂の二人」も前髪の長さとオードリーの細さ(太さ)から違うだろうと。
 残る「パリで一緒に」と「マイ・フェア・レディ」なんですが、夏だし僕は「パリで一緒に」だと思います!

 …って以前は思ってました。でもね、この前髪、トップ、さらに後ろにもう1つあって、全部で3つのパーツから出来ているヘア。これ、「パリで一緒に」じゃないんです!明らかに「マイ・フェア・レディ」の時期の髪型!

 だいたい、「パリで一緒に」の時のトップの部分って、どの時期よりも一番こんもりと盛り上げてるんで、こんな風にトップのモリモリが少ないと、それだけで「パリで一緒に」じゃないんですよね。

 というわけで、これは「マイ・フェア・レディ」撮影前~中の63年の時期だと思われるんですよね。
 おそらく写真を撮影したのは63年初春~初夏、ってところでしょうか。
 間違えてたら次の候補は「噂の二人」の1961年ってとこかな。(^^;;;


<2011/6/23追記>これ、内容は「暗くなるまで待って」ジャケの「ビリー・ヴォーン映画音楽ベスト16」と同じですね。
 「ムーン・リバー」はいいけど「魅惑のワルツ」はイケてない。
お気に入り度:★  
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