2016年04月29日

「オールウェイズ」ブルーレイ

 熊本地震で被災された方へのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 大地震は僕も神戸で直接経験していますので、大変お困りだと思います。

 楽しみに来ていただいてる方には、地震でなかなか新しい記事を書けなくて申し訳ありません。
 僕も色々と神戸の地震の時を思い出していました。

 さて全国での “午前十時の映画祭7”ですが、「マイ・フェア・レディ」がもうすぐです!

 ★「マイ・フェア・レディ」
 2016/05/14(土)~2016/05/27(金):GROUP A
 2016/05/28(土)~2016/06/10(金):GROUP B

 グループ分けなど詳しくはこちらの記事で。
 また、今回の映画祭ではオードリーに出演依頼がなされながらも諸事情で断った「ロシュフォールの恋人たち」「愛と哀しみの果て」もリバイバルされます。

 さて、オードリーの「ティファニーで朝食を」を大阪ステーションシネマで見てきました。
 僕の都合で平日に見て来たのですが、平日の午前10時だというのにほぼ満席!お客さんが多くてびっくりしました。
 やっぱりオードリーって愛されてますねー。
 
 字幕は市販のブルーレイやDVDと一緒なんですが、高瀬鎮夫さんの翻訳がやっぱりもう時代に合わないかな…と。
 “どうしたのだ” とかって一般的に口語で言いませんよね。普通は “どうしたんだ” だと思います。
 そういう所が何カ所かあって、その度に気になってました。

 あと、ホリーと2Eがタクシー前で会う時に、“シンシンに行く”って訳なんですが、シンシンに馴染みのない日本語の場合、“刑務所へ行く”の方がいいかと…。
 本来クスリと笑いが起きる場所だと思うのですが、誰も笑ってませんでした。惜しいなあ…。

 「パリの恋人」の市販の字幕も大時代過ぎていつのもの?と思うのですが、なぜ1982年にお亡くなりになった高瀬鎮夫さんの訳をずっと使うのでしょうね。

 …とまあまた前置きがまた長くなりましたが、今回は「オールウェイズ」の新しいブルーレイを紹介します。

 なぜわざわざ取り上げたかというと、日本語吹替が新しくなっているからです。

 今までオードリーは水城蘭子さんがあてていましたが、今回の新録音では池田昌子さんに変更になっています。

 聴いてみて、やっぱりオードリーは池田昌子さんでないと!と思いました。

 水城蘭子さんも素敵な声優さんですが、どうしてもオードリーではなくイングリッド・バーグマンの声に聞こえてしまいます。
 そこでやっぱり違和感で落ち着かないんですよね、オードリーの声が気になって。
 でも今回は池田昌子さんなので、すんなり耳に入ってきます。

 ただリチャード・ドレイファスの声優は樋浦勉さんで同じなのですが、前よりもお年を召した声になっていて、「オールウェイズ」のピートの年齢とは合わなくなってきてる気もします。

 映像は格段に良くなっています。うちのフルハイビジョン55V型で見たところ、DVDからは一皮も二皮も剥けた感じがします。この映画では何度も出てくる空の色とかも抜群に綺麗!
 今までは曇っているのかなんなのかわからなかった濁った空も、スコーン!と抜けた青空になっています。

 DVDバージョンでは目立つブロックノイズも、ブルーレイ版ではほぼ見えなくなっています。

 あと、公称の表記では音声も字幕も英語と日本語の2ヵ国語になってますが、実際には音声は他にフランス語、イタリア語、ドイツ語、スペイン語の全6ヵ国語、字幕はさらにオランダ語など全15ヵ国語が収録されています。

 それと今までは4.1chだったのが、ブルーレイから5.1chになっています。
 これも買い直す大きなポイントだったので楽しみでした。

 といっても家だとAVアンプで7.1ch化されてしまうので違いがあまりわからず、どういう変更があったのか直接NBCユニバーサル・エンターテイメントさんに尋ねてみました。
 難しい質問なんだろうなーと思ってた通り即答はいただけず、実際に調べてくださったのだと思いますが10日ほど経ってから返事が来ました。

 すると今までのは
  右・左・センター・バックとウーファーで4.1ch、
 今回は
  右・左・センター・右バック・左バックとウーファーで5.1chだそうです。

 ただし今回の右バックと左バックの音声は同じ物なのだそうで、実質は今までの4.1chと変わらない感じですね。

 バックの音声が1chだけとは、監督が「E.T.」やインディ・ジョーンズ シリーズのスティーブン・スピルバーグなのに、この作品ではあまり音に凝らなかったんですね。
 元々サラウンド音声の唯一のオードリー作品なので、今となってはもっと豪華であって欲しかったかなーと思います。

 あとそれと今までのDVDは日本語吹替がドルビーサラウンド(右・左・バックの3ch)だったのですが、今回のブルーレイは2.0chステレオって書いてます。
 えっ、もしかして仕様が悪くなってる???

 僕が購入した物は、ブルーレイの本体ケースに紙が巻きつけてありました(→こんなの)。
 「華麗なる相続人」DVDみたいに外側の紙には違う画像がある!っていうのとは違って、全く同じ。

 そういえば、この映画は1990年の劇場公開時に後輩と一緒に見に行きました。
 神戸の阪急会館での上映で、神戸のこの劇場で上映されるということは東宝系列で一番力の入った作品だということです。
 でもあんまり段差のない劇場だったので、前の人の頭で字幕が見えづらかった記憶があります。

 今は字幕と言えば下側に横書きで出るのが当たり前ですけど、昔は右側に縦書きで出ていましたよね。この作品は確か右側だったと思います。
 2003年リバイバル時の「ローマの休日」は下側字幕だったので、この間に字幕の位置が変更されたんでしょうか。

 オードリーの特別出演は1回だけだろうと思っていたら2回出て来て嬉しかったんですよねー。
 でも作品の出来はあんまり良くなかったので、後輩には“あんまり良くなかったねー。”と話したら“そうですか?”という返事が返ってきました。

 後に双葉十三郎さんの採点で☆☆☆(60点)と雑誌「スクリーン」で出て、やっぱり点数が低かったのでまあそうやろなーって思っていました。
 オードリー作品としては「緑の館」に次ぐ低さで、点数だけだと66年に日本初公開された「初恋」と一緒。
 「パリで一緒に」「華麗なる相続人」よりも低いです。

 この時期、ちょっとスピルバーグ監督がスランプというか迷走していたと見られていた記憶があります。
 なので、僕も見る前からちょっと不安に思っていました。
 公開後はオードリーの撮られ方も含めて映画評論家のピーコさんが酷評していましたね。

 これで僕の「オールウェイズ」は4回目の購入になります。レーザーディスク、DVD(ジュエルケース:CDと同じケース)、DVD(トールケース)、そしてBlu-ray。
 見て行くと、どんどん付属の解説や写真が無くなってきてます。
 今後購入することがあれば、きっとダウンロード的なものになるんでしょうねー。なのでもうオードリーの写真は付かない…と。

 この映画でオードリーは単なる特別出演(端役)なのですが、ヒロインのホリー・ハンターよりも載っている写真が目立ってます。


  


2015年11月16日

LD Box スペシャル・コレクション「マイ・フェア・レディ」

 ●「マイ・フェア・レディ」今後のリバイバルの劇場と上映時間のご案内。

  吉祥寺オデオン 11/14(土)もう始まってます〜11/20(金)
   10:20/18:25(最終日は10:20の回のみ)
  恵比寿ガーデンシネマ 11/28(土)〜12/11(金)
   上映時間未定
  宝塚シネピピア 11/28(土)〜12/11(金)
   10:10/18:30(11/28〜12/4まで。後半は上映時間未定)

 ●「マイ・フェア・レディ」4Kリマスター版ブルーレイ、発売しました!

  池田昌子さんと中村正さんの吹替版が素晴らしい!
  正直、「マイ・フェア・レディ」の面白みを全て消し去ったような字幕版よりも翻訳は優れていると思います。
  それに画面が美しい!壁紙の色と模様がくっきり見えます!

 今回も20年ぶりのリバイバル上映に合わせて紹介は「マイ・フェア・レディ」に関して。

 これは1995年に発売されたLD(レーザーディスク)ボックスの “スペシャル・コレクション「マイ・フェア・レディ」” です。

 昨年紹介したVTR版の “「マイ・フェア・レディ」コレクターズ・ボックス” のLD版。
 税込みで18231円になってます。

 そもそもLDって何?と20代や10代の方は思うでしょうから、「いつも2人で」レーザーディスクの記事を読んでいただくといいかと。



 中身は基本的にはビデオ版と同じものが入ってます。ビデオの代わりにLDで本編及び映像特典が収録されています。映像は3枚組6面の超豪華仕様。
 それプラス本物の映画のフィルム、セシル・ビートンのスケッチ集、セシル・ビートンの本の「マイ・フェア・レディ日記」。

 この「マイ・フェア・レディ日記」は不親切なビデオ版の洋書と違い、LD版では日本語翻訳版が封入されていました。
 キネマ旬報が権利元で、後に一般書籍としても発売されます。00年代後半まで現役で発売されていました。

 そしてLDだけの特典として豪華全12ページ オール4色刷りの解説書付き。サイズも大きいし厚手のアート紙が使われていて、今見ても美麗。
 1995年の日本ヘラルドによるリバイバルでもこういうパンフレットが欲しかった!

 音響と映像はTHX認定仕様で、コストも大変かかっていることになります。

 解説などほとんど何も無い、今のDVDやブルーレイとは大きく違います。紙媒体が主流だった時代の、凝りに凝った徹底的にこだわった作り。
 ボックスなので厚みが有って場所も取るんですけど、こうして持っていることが嬉しかったんですよねー。
 今ではビートンのスケッチ集などは映像特典に組み込まれてますもんね。

 映像は明らかにビデオより良い&劣化しにくいので、もともと僕もLD版のコレクターズ・ボックスセットが欲しかったんです。

 でも当時はビデオ版が先に出て、LD版は出るかどうかわからない…ってのが普通だったんで、ビデオ版を買った後からLD版が出るってなったので、買い直した次第。

 なので、LD独自の「マイ・フェア・レディ日記」翻訳本と豪華解説書は嬉しかったですねー。

 特に「マイ・フェア・レディ日記」は夢中で読みました。
 セシル・ビートンがめちゃめちゃこだわってエキストラのモデルを選んでたのもよくわかるし、オードリーをとても気に入ってたこと、オードリーがどんなにいい人なのか、そしてレックス・ハリスンがなんてイヤな奴なのかとかがよーくわかりました。
 監督のジョージ・キューカーとビートンがオードリーの取り合いで争ってたのもわかりましたしね。

 でもこうした暴露的なものでも、オードリーってやっぱりみんなに好かれてるんだーってのがわかるんで、ホントに凄いなーって思います。

 さて、このLDで入ってたフィルムはこの映画で僕の1番好きなピンクの衣装のオードリー!
 レックス・ハリスンだけのシーンじゃなくて本当に良かった!これは大満足でした。

 LDはもう価値が無いけど、大きな解説書と「マイ・フェア・レディ日記」、という先行のビデオ版よりも良くなった内容に、当時の発売元パイオニア社さんに感謝しています。

 なお、「おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン!」の方に、ブルーレイ・DVD・LD・ビデオの画質比較を載せましたので、興味のある方はのぞいてみてください。


  


2015年08月20日

「マイ・フェア・レディ」4Kデジタル・リマスター版ブルーレイ 11月11日発売!

 FUMIさんに教えていただきましたが、発売延期になっていた「マイ・フェア・レディ」<4Kデジタル・リマスター版日本語吹替音声付>Blu-ray2枚組が11月11日発売に決まりました!

 本来は「マイ・フェア・レディ」製作公開50周年に合わせて昨年年末に発売の予定でしたが、何かの諸事情で本国アメリカでも発売延期になっていました。
 やっとやっとで発売されますね!!(^-^

 でも約1年発売が遅れたので、“50周年” という謳い文句は消えてしまいました。
 なぜ遅れたのかはわかりませんが、遅れた分、内容が充実しているといいですね。たとえばオードリーの歌う全曲が収録されているとか。

 でもそうならかなりのウリになるはずですが、何も書いてない所をみると、それは入ってないのでしょうね…。

 オードリーは “自分の声で録音した” と言っているので(詳しいお話はこちら)、なんとかワーナーの倉庫から発見してもらいたいものです。

 僕が他人に「マイ・フェア・レディ」を見せる時、発音で聞き分けてもらわないといけない字幕の英語版よりも、日本語吹替の方が遥かにわかりやすく、また笑ってもらえるだろうと思うので、今回やっと池田昌子さんによる吹替版が収録されることで本当に喜んでいます。

 ネットでは、発音の違いがこの作品のミソなんだから英語で聞くべき、とかって書いてる方がいますが、英語のネイティブの人(あるいはそれと同等)でない限り、発音の違いはわかっても、その方言の面白さというのは全く伝わらないと思っていますので、「マイ・フェア・レディ」は日本語吹替の方が日本人にはその楽しさがずっとずっと良く伝わると思っています。

 1995年までの劇場公開での字幕翻訳のように、全てをきっちり方言風に訳しているといいのですが、ビデオ発売以降の字幕は一部 “英語の発音を聞いてね” と言わんばかりに字幕がありません。
 これでは「マイ・フェア・レディ」の楽しさは半減です。

 というわけで、「マイ・フェア・レディ」の本来の面白さはこのブルーレイで初めて公になる!と思っています。

 ちなみに、オーストラリア在住の姪っ子が日本に来た時に「マイ・フェア・レディ」の現在のDVDを原語でみせましたが、イライザ=オードリーの訛りが強い部分は “何を言ってるか全然わからない” と言っていました。
 それでもとても映画を楽しんでいて、最後まで熱心に見ていましたよ。(^-^

 今度は日本の別の姪っ子に吹替版で「マイ・フェア・レディ」をぜひ見てもらおう!と思っています。

 なお、アメリカ版は本編DVD付きの3枚組デジパック仕様ですが、日本版は2枚組で通常ケースです。ケースがとても残念ですね。

 まあブルーレイはDVDとは違い、アメリカと日本でリージョンが同じ。その上NTSC方式も同じなので、アメリカ版のブルーレイも日本のブルーレイプレイヤーで見れます。
 その上、今回のアメリカ版にも日本語吹替が入っています。何も書いてませんが、おそらく同じ池田昌子さんの吹替だと思いますので、ご自分の意思で米版を選択するのもアリだと思います。

 アマゾンでは外国のミュージカル部門で新商品情報1位やベストセラー1位になっていました!


  


2014年12月01日

「マイ・フェア・レディ」コレクターズ・ボックス ビデオ版

 昨日、“オードリー・ヘプバーン記録室”の方で、“「スクリーン」誌 記録室”をアップしました。

★「シャレード」(新・午前十時の映画祭)
 全国Group Cの劇場にて 2014/12/27(土)~2015/01/09(金)
 年末年始のお正月映画になります!午前十時の映画祭がこの時期に「シャレード」を持ってきたのは、偶然ではないと思います。オードリーに期待してるんでしょうね。

★「いつも2人で」(イオンシネマ “シネパス”)
 グループ2 守谷(茨城)、大井・大宮・熊谷・浦和美園・羽生・越谷レイクタウン・春日部(以上埼玉)、板橋・むさし村山・日の出・多摩センター(以上東京) 2015/1/19(月)~23(金)
 今回は関東圏での上映です。(次回、ラストは3月の石川・岐阜・三重・滋賀・奈良・京都になります)

 今日は、日本の有楽座・梅田スカラ座・千日前スバル座で「マイ・フェア・レディ」が日本で1964年12月1日に初公開されてからちょうど50年に当たります。
 なので、今日は公開30周年の時に出た、“「マイ・フェア・レディ」コレクターズ・ボックス” を紹介します。

 これは、「マイ・フェア・レディ」製作30周年である1994年に本国アメリカで修復されて劇場公開されたものがVHSで発売されたものです。

 この時にメインのイメージも、ボブ・ピークのイラストから当時は珍しかったオードリーの画像に一新。
 日本でも1995年に再びリバイバルがありました。新たに作られたポスターの画像もこのリマスター版の物だったので期待したのですが、実際にはリマスター前の古い映像のままでした。なので、日本ではこの30周年リマスター版での劇場公開は実は1度もありません。

 以前、「マイ・フェア・レディ」の本国アメリカでの初公開日(10月21日)に合わせてこのチラシを紹介しましたが、それによると発売は95年2月22日。5000セット限定発売。
 この発売に合わせて映画雑誌FLIXから「マイ・フェア・レディ」特集の増刊号も発売されたほどでした。

 僕は当時レーザーディスクは持っていたのですが、ビデオデッキはなんとまだ持っていませんでした。
 画質的にもビデオはかなり粗いので、ビデオを買うのはいやだな〜と思ってたのですが、LDでは出るかどうかわからなかったし、結局特典の数々に負けて買ってしまいました(後にLDでも出ます)。ビデオデッキは阪神大震災後に買いました。

 チラシやFLIXでの箱の画像では帯は白でしたが、実際の発売では帯は紺色になってますね。

 内容は、本編のビデオ(初のワイドスクリーン版)が2本、特典映像の入った「More Loverly Than Ever」が1本で3本。
 それにオリジナル・コスチューム・スケッチ、オリジナル70mmフィルムが1つ、それとセシル・ビートンの書いた「マイ・フェア・レディ日記」の原書版が入っています。

 ビートンの原書は“なんじゃこれ!”って思いましたよね。英語が原書で読める方にはいいでしょうが、僕みたいに英語が出来ない人間にとってはブタに真珠ですよね。(^^;;;
 (これはLDボックスで改善されることになります。)

 あと、買って開けるまで怖かったのが70mmフィルム!
 だってですねー、これ広告で載っているのはなんとレックス・ハリスンだけのシーンなんですよ!ということはハズレだとオードリーのフィルムじゃない!ということになるので、めっちゃビクビクものでした。

 僕のに入っていたのは花売り娘のオードリーだったので、ホッとしたんですけどね。
 ホッとしたらしたで、ピンクの衣装のオードリーの方が良かったとか、オレンジの家出衣装の方が良かったとか、色々不満タラタラだったんですけどね(笑)。
 これを買った皆さん、どんなシーンのフィルムが入っていましたか?

 本編はまあ置いておいて、やっぱり一番楽しみにしていたのは特典映像!
 フレッド役のジェレミー・ブレット(シャーロック・ホームズ役で有名)がホストになって案内してくれるというもの。
 ジェレミーの撮影は1994年だったんでしょうが、1995年には亡くなっていますので、ジェレミーの最晩年の姿が見れる貴重な映像になりました。

 他にも舞台版でイライザだったジュリー・アンドリュースの潔い爽やかなインタビューや、オードリーの吹替をしたマーニ・ニクソンの根性悪そうなインタヴューもありました。

 でも何と言っても、一番楽しみにしていたのは、オードリー自身が歌う“素敵じゃない?”と“証拠を見せて”が見れる&聴けることでした。
 最初に聴いた時はさすがに、うーん歌手の歌ではないなー、と思いましたが、何度か聴くとそれも味になってきて、オードリーの声でもよかったんじゃあ?と思っていました。

 最近オードリーの歌う“今にみてらっしゃい”の全部オードリー版と、“踊り明かそう”“あなたなしでも”のオードリー版もYoutubeなどでアップされましたが、オードリーの撮影当時の発言で全曲オードリーが完成させた版もあるということで、できればそれも聴きたいものです。

 あと、この30周年版での修復は6ヶ月で60万ドル以上(当時のレート、1ドル約100円で計算して6000万円以上)もかかったそうですが、デジタル技術の発達した今なら、もっと安く早くできるでしょうね。

 ちなみに「マイ・フェア・レディ」は東京の有楽座で294日(42週)の超ロングラン!オードリー映画ではNo.1の大ヒットになりました。
 公開当時、「マイ・フェア・レディ」を見るために有楽座に並ぶ長蛇の列の画像も残っています。
  


2014年10月21日

「マイ・フェア・レディ」コレクターズ・ボックス チラシ

★「いつも2人で」イオンシネマ“シネパス”
 10/24(金)まで
 グループ5(西日本):茨木・りんくう泉南・三田ウッディタウン・加古川・和歌山・広島・綾川・大野城・戸畑・福岡・筑紫野・熊本の各イオンモールにて上映

 (「いつも2人で」を初めてご覧になる方は、僕のもう1つのブログで先に“「いつも2人で」オードリーの髪型による旅の順番の見分け方”を読んでいただくと、時系列が混乱しないかと思います。)

 それと、「マイヤーリング」の公式サイトが閉鎖されました。
 もともとオードリーサイドとは1年の契約だったそうで、開設から1年経ってしまいましたので、残念ながら契約切れ、ということになりました。
 もったいないですが「マイヤーリング」の公式HPがあったのは世界で日本だけ、ということで誇れる事ですね。
 今でも「マイヤーリング」のFacebookとTwitterは生きているようですので、名残は感じられます。

 今日2014年10月21日は、アメリカでの「マイ・フェア・レディ」初公開からちょうど50年に当たります。
 なので、当然「マイ・フェア・レディ」から何かを…と思って、VHSの30周年記念版であるコレクターズ・ボックスを紹介しようと思ったのですが、先にこれを紹介しとかなアカンやん!ってことに気づいて、先にこちらのチラシを紹介。

 これは公開30周年である1994年に「マイ・フェア・レディ」がアメリカでデジタル・リマスターされたので、日本でも大々的に宣伝されて売り出されたもの。そしてこれがその時の宣伝チラシになります。

 当時のテレビサイズはアスペクト比は4:3のままでしたが、そろそろ大型の29型などが台頭してくるようになり、上下が黒帯の横長でも見れる大きさになってきました。

 なのでビデオ・LDとも左右がノートリミング(で、上下黒帯入り)のワイドスクリーン版というのが続々と発売されるようになり、この「マイ・フェア・レディ」もそれまでは4:3に合わせてぶった切られてきたのですが、ここで初めてワイド版で発売される事になりました。

 裏面には通常のワイド版とTVサイズ版の両方の発売も載っています。この当時はビスタビジョンやシネマスコープの作品は両方のサイズで出る事が多かったです。元の通りのアスペクト比で見たいこだわり派と、上下に黒帯が入って小さくなるのがイヤなテレビサイズいっぱいで見たい派に分かれたんですね。

 本国アメリカではそのデジタル・リマスター版でのリバイバル劇場公開もあったようですが、日本でも新たにポスターも作って、95年にリバイバルされました。
 が、当時日本ヘラルド配給のそのリバイバルは、なんとリマスター前のフィルムでのリバイバル!

 リマスターされた事は結構ニュースなどで報道されて知ってましたから、劇場に見に行くときはめっちゃ期待してたんですが、上映が始まると“このフィルムは制作されてから長い年月が経っており、傷などのお見苦しい箇所がありますが、ご了承ください”のテロップが…。
 ポスターはリマスター版と同じビジュアルなのに、なんじゃそりゃあ!って騙された感じがしました。実際傷の多い古いフィルムでした。

 そういえば誰が書いたか、IMDbには2000年に日本でリバイバルされたことになってますが、そんな年にはリバイバルしてません。
 2000年に劇場で上映されたのは、この1995年時のリバイバルのフィルムのただの使い回しになります。

 2000年前後、そろそろ日本での上映権の切れそうな日本ヘラルド配給のオードリー映画を各地の名画座で上映していましたが、東京地区の名画座単館でのみの上映も雑誌「スクリーン」で “リバイバル” として載せていて、いったいどこで上映するのか、「スクリーン」編集部に直接電話で問い合わせた事がありました。
 そうすると女性が出てきて、東京地区の1館のみの上映で、他の地区では見れないとのことでした(劇場名も教えてもらいましたが。もう忘れました)。

 “そんなのリバイバルじゃねーよ!単なる名画座での上映やんか!なんでリバイバル扱いで載せるねん!”って心の中で悪態ついていましたが、オードリーが小さいながらも載っているので良しとしていたんですが、まさかネットの時代になってその弊害が出るとは…。(^^;;;

 名画座1館の上映なんて、昔の「スクリーン」なら、決してリバイバルなどという扱いでは載らなかったと思います(今も載らないと思います。2000年頃の「スクリーン」編集部ってどうしちゃったんでしょうか…)。
 それに、地方都市での上映は載りませんでしたし、当時 “単なるえこひいき!”って憤慨していました。

 その1995年のリバイバルもですが、1977年や1981年や1986年のリバイバルも載ってなくて、2000年などというリバイバルが載っているなんて、IMDbも “その程度” なのか〜と残念です。
 「ローマの休日」の日本初公開日も根拠のない日付(1954年4月19日)がずっと今も載っていて、以前のデマも含めて、IMDbでの信頼性は絶対ではない、と言っておきます。

 ウィキペディアでも「ローマの休日」日本初公開は1954年4月19日になっていますが公開都市の明記もありません。
 東京のロードショー館 日比谷映画劇場は4月27日、名古屋ミリオン座で4月23日、大阪(梅田)・京都大阪(難波)・神戸はいずれも5月1日からで、日本で最も早いと言われている長崎富士佐世保劇場が4月21日。19日の根拠が全くありません。(日付明記の各都市は、図書館での当時の新聞の映画欄や宣伝、映画館の記録などで確認済み)
 これもウィキペディアによるデマだと言っていいでしょう。

 さて、このセットの内容は本体を紹介する時に任せるとして、このチラシの裏面には“新星堂神戸オーパ店”と今は無き懐かしい店名のスタンプが!

 これ、現:ANAクラウンプラザホテルの旧:新神戸オリエンタルホテルの開業時B2Fに入っていた新星堂の店舗です。神戸人は今でも新神戸オリエンタルホテルって言う人もいるし、みんなに充分通じると思います。ダイエーが経営母体で、ダイエーが権勢を誇っていた頃ですね。

 神戸は特に、ダイエーはもとより、ポートピアホテル、ローソン、神戸の中心地三宮にあったダイエー村とPALEX、エキゾチックタウン、ドムドム、プランタン、オーパ、バンドール、Kou'S など、当時は本当にダイエーのパワーが凄かったです。

 この新星堂は、新幹線で東京などに行く時に、神戸市営地下鉄と新幹線の新神戸駅の乗り継ぎを新神戸オリエンタルホテルのOPA内で行き来する際に途中よく立ち寄った場所です。
 新星堂はハーバーランドのオーガスタプラザ(現プロメナ神戸)にもありましたね。
5階だったかな?

 ですがこのチラシ、日付を良く見てください。95年2月22日発売!になってますよね。
 おそらく1994年にこのチラシは置いてあったのでしょうが、95年1月17日にはご存知の通り阪神淡路大震災がやってきましたので、2月22日にはまだおそらくこの新神戸OPA内の新星堂も営業していなかったのではないかと思いますが…。

 地震のせいなのか、やがてこの神戸オーパ店も閉店になり、ハーバーランドの新星堂も90年代後半頃に唐突に撤退してしまいます(予約してたCDがあったのに、キャンセルになりました。そして店員さんもあまりに撤退が突然すぎて驚いていました)。

 地震後、新神戸OPAはびっくりするくらい寂れてましたね。色んな店が覆われてほぼ何もない状態になってました。2000年代半ばに10年ぶりくらいで復活したんですが、こないだ久々に行くとまたまたテナントがだいぶ歯抜けになってました。全部埋まっているのを知っている者にとっては悲しいな〜…。
  


2014年10月09日

「いつも2人で」レーザーディスク 初期版

 いよいよ来週17日から西日本のイオンシネマで「いつも2人で」のリバイバルが始まります!
★「いつも2人で」イオンシネマ“シネパス”
 10/17(金)、10/20(月)〜24(金) 平日のみ
 グループ5(西日本):茨木・りんくう泉南・三田ウッディタウン・加古川・和歌山・広島・綾川・大野城・戸畑・福岡・筑紫野・熊本の各イオンモールにて上映

 今回は来週から始まる「いつも2人で」にちなんで、過去のレーザーディスクの紹介。

 レーザーディスク(LD)って、80年頃に市販のプレーヤーが出て、90年頃に最盛期を迎えましたが、90年代後半に出て来たDVDに脅かされ始め、2000年に登場したソニーのPlayStation 2によってDVDの普及が決定的になり、急速に終焉を迎えました。

 おそらくLDについて知ってるのは、2014年現在で30代以上の方だろうと。
 なので、最初にLDについて書いておきます。(色の違う所はLDに関しての説明なので、ご存知の方は飛ばしてもらってかまいません)

 再生専用で、大きさはLPレコードと同じサイズで30cmが主。ですので、現在12cmのDVDやブルーレイプレーヤーなどでは再生不可です。
 表裏両面使って収録時間はピッタリ2時間。融通が利かないので、2時間5分の「おしゃれ泥棒」なんかは2枚3面が必要でした。

 でも、同じレーザーによるピックアップのため互換性が取りやすく、LDプレーヤーでCDの再生は普通に出来ましたし、最後期の機種などではDVDの再生が出来る物もありました。

 両面再生は、最初期は自分で裏返して入れ直してましたけど、後にディスクはそのままで、自動で読み取り部が裏に回って再生できるようになりました。
 僕は2回買い直して、全部で3台買いましたけど、最初に買ったのはワイヤードリモコンで、コード付きのリモコンでした。(^^;

 出た当時、ソフトは圧倒的にビデオより安かったのですが(ビデオが1本15000円くらいの時代に、LDは7800円)、LDのプレーヤーが高かったのと録画が出来ないので、普及はいまいち進みませんでした。
 最初期は当時人気のあったオリビア・ニュートン・ジョンを宣伝に使って、電車の車内の中吊りなんかで“絵の出るレコード!”って宣伝していましたね。

 それとVHSとベータの戦争のように、このLDにもVHD(26cmのディスクがカセットケースに入っている)というライバルがいました。なので、どちらが規格争いに勝つか!?みたいな感じだったんですよね。
 最初は会社の数も圧倒的にVHDが多くて、パイオニア1社だけのLDはめっちゃ不利そうだったんですが、結果的にはLDが勝ちました。

 あれよあれよと言う間に各社LDに流れて行くのは、最近のブルーレイ(BD)とHD DVDの規格争いのようでしたね。
 最後はビクターだけがVHDで出してましたが、なんか子供が我を張ってる感じで、虚しい感じでした。
 最初はごっつい有利だったVHDは、以下の3つの点で負けたように思います。

 まず画質。昔画質についての指標で“水平解像度”っていうのがあったのですが、これが多いほど高精細。
 ブラウン管でのテレビが525本、アナログ放送は336本。そしてビデオやVHDは240本。そんな時代に、LDは400本以上。これが高画質を求めるマニアさんには受け入れられました。なのでLDはちょっと高級品的イメージがあったものです。

 それと、光ディスクなのにピックアップがVHDは接触型。CDやLDの非接触型のディスクに比べて、ディスクが摩耗する、という前世代的な欠点を抱えていました。

 それに、カセットケースに入っているという点も大きなマイナス。分厚くてかさばっていましたし、パブなどでカラオケに使われている場合はいちいちガチャンとプレーヤーにカセットごとディスクを入口に入れてカセットだけを取り出し、入れ替えるときはまた空のカセットを入れてディスクを収納しないといけなくて、店員さんも面倒くさそうでしたし、それでディスクもよく違うカセットに入ったりして、本当に手間でした。

 そんなこんなで、劣化もしにくいし、高画質、カラオケではジュークボックスのようにまとめて入れておけるLDが圧倒的に勝ってしまいましたね。

 でもビデオテープであるVHSは録画が出来ることで急速に普及して行き、最初はビデオよりも圧倒的にLDの方がソフトが安かったのですが、やがてビデオの普及に伴いビデオソフトが3800円とかで売られるようになり、値段は逆転。
 LDもやがて4800円とかで出るようにはなりましたが、普及率はやっぱり低かったですね。

 それにそれまでの水平解像度って、インターレースという“水平解像度240本”って書いてあっても、実は120本ずつ奇数番と偶数番を交互に出して人間の目に240本に見せる、みたいな感じだったんですが、DVDが出ることで水平解像度525本で、しかもプログレッシブという同時に525本とも出すことが出来る、ってことになると、LDの優位性なんか一挙に吹き飛んでしまったわけですね。

 ちなみに今のフルハイビジョンは1920本で、テレビ放送はインターレース、ブルーレイはプログレッシブ方式なんで、今の画質に比べるとLDなんかは比べ物にならないくらい低かったことになるんですけどね。
 次世代の4Kなんかは3840本以上、その先の8Kなどは7680本以上になってしまいます。ハイビジョンでも“耳の穴まで化粧しなければいけない”とかって言われてるのに、4Kや8Kだと顔の毛穴はもちろん、爪のシワまで見えそうですね。俳優さんや歌手やアナウンサーの方もこれから大変ですね。


 めっちゃ前置きが長くなりましたが、ここからが「いつも2人で」のレーザーディスクのお話。

 この「いつも2人で」のLDはまだ上記のVHDとの決着がついていない1982年発売の、黎明期に出たLDソフトの1つ。もちろんオードリー・ヘプバーンの映画では一番早かったです。
 この最初期のLDソフトは、みんな銀の縁取りの同じデザインでした。

 まだまだLDプレーヤーも30万円ほどしたので、僕は全く買えませんでしたが、お金持ちの友人の家がプレーヤーを買ったので、この「いつも2人で」のLDをおすすめ。
 そこで、僕も念願の「いつも2人で」を見ることが出来たんですよねー(人生で3度目)。

 で、パンフレットに書いてあって、このLDの帯にも書いてある「いつも2人で」での“衣装89着を着て登場”っていうのをそこで確認したんですが(詳しい話は“おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン!”の“65.「いつも2人で」その2 衣装89着!?”で)、全くのデマでした。35着くらい、せいぜい39着くらいですね。

 あ、元々39着と書いてあったのが、数字を誤って89着と伝えられたのかも…。
 なので今でも「いつも2人で」の衣装が89着とか書いてあるサイトがありますけど、映画を見ずに資料だけで書きましたね!と言っておきましょう。

 後にまたその友人の家に遊びに行った時に、そのお母さんから“私のお友達にも「いつも2人で」を見せたの。”と伺いましたけど、その時に“この映画、3回の旅のお話なのよね。”と言われた時はどうしようかと思いました。(^^;;;

 僕:えっと、6回なんですけど…(モゴモゴ)。
 友人の母:(声を大にして)でも大きく分けたら3回よね?
 僕:あ…そう、かも…しれませんね(汗)。

 その母さんは仲間の間でも、気のキツいお母さんだと言われていたので(女の子たちが、最もお姑さんにしたくないお母さんだと言っていた)、僕は言葉を濁してしまったのでありました。

 後にアルバイトでお金を貯めて、自分で買えるようになった時、まだVHDとの規格争いは終わってませんでしたが、「ローマの休日」など数作品を持っているVHDと、「いつも2人で」1作品だけを持っているLDを考えた時、やはりその映画への愛情度と、映画館での見難さを考えるとLDに軍配が上がってしまったのでありました。
 すぐ後でLDが勝ってしまったので、ホッとしましたが。(^^;A

 今の若い方には考えられないでしょうが、昔は自分が個人で映画を持てて、好きな時に何度でも見れるっていうのは凄いことだったんですよ!!
 それまでは、自分でフィルムと機材を借りて、上映会でも開かない限り、自分の好きな作品は見れなかったんですから!

 個人上映向けのそういうフィルムと機材(と人材)の貸し出しもあって、ぼくもそういう資料を取り寄せて「いつも2人で」をなんとか上映できないか検討した事も何度も何度もあります。
 でも一番安い所でも、全部で10万円以上もするお金を捻出できなくて、断念しました。

 なのでオードリー映画の、それも一番大好きな「いつも2人で」を手に入れた事は、僕にとって本当に天にも昇るくらい素晴らしい事でした。
 今ではいろんなBDを買っても、最初のそんな気分はもう起きないんですけどね…。

 それと、今ではDVDやBDケースの裏側にちょこちょこっと数行のあらすじと解説があるだけですが、さすが映画パンフレットの文化のある日本!LDでもVHSでも当時は解説が別に挟み込まれてました。

 この「いつも2人で」にも片面だけとはいえ解説があるのですが、素晴らしいことにきちんと12年間の旅で6回の旅と書いてあるし、“最初の2回の旅は車も持って無くて、その次はオンボロの中古車”と書いてあって、旅の順番も間違えてないです。執筆者名が書いてないのですが、どなたなのでしょうかね?

 それと、これも若い人には考えられないでしょうが、画面サイズの問題もありまして、本来「いつも2人で」のアスペクト比はシネマスコープサイズ(2.35:1)でパナビジョンなのですが、当時のテレビは4:3で20インチくらいが主流。
 そんな小さいテレビに横長の画面を映そうとすると上下が黒帯のものすごい小さな画面になるため、当時はどんな映画も4:3に左右をぶった切るのが当たり前。

 なので、この「いつも2人で」でも半分くらいの量の画面が切られる事となり、かなりの情報が無くなってました。
 しかも、オードリーとアルバート・フィニーが左右の端に分かれて写っている場面は、なぜか常にフィニー側に寄るので、オードリーの表情が見れずじまい。

 91年に「いつも2人で」がリバイバルされたときは、もちろん左右のカット無しだったので、その情報量の多さにビックリしてました!
 “赤ちゃんが出来たの!”と言った後のジョアンナの表情、中古のMGが普通に運転すると坂を上れないのを、ジョアンナがバックで運転して成功し“やった!”って言うと不機嫌になるマークの横で見せるジョアンナのめっちゃイタズラっぽい顔、荒っぽいマークの運転に怒ったジョアンナが、車を飛び出して歩いている時のビックリするくらい美しい緑の葉っぱと釣りをする人(このシーンのバックに見えるのが「パリの恋人」の教会として使われた Château de la Reine Blanche)。

 それと、このディスクは元になったフィルムが傷んでたんでしょうが、一部映像がフリーズする場面があります。最初のモーリス・ビンダーのタイトルバックや、ジョアンナが“あなたなんか嫌い!”というシーンなどなど。タイムは問題なく動いているので、ディスクが悪い訳ではありません。

 それにこれも元のフィルムの問題で、発色が悪いです。このディスクを何度も何度も見ましたが、「いつも2人で」のイメージは《いつも曇り空》でした。
 1996年にリマスターされたワイド版のLDが出るんですが、その時には色にもビックリ!なんとほとんどが爽やかな晴れの青空だったのです!

 あと、この翻訳は 森みさ さん。今でも映画の字幕翻訳をなさっている凄い方なのですが、この「いつも2人で」には致命的な誤訳があって、一番最初に出てくるセリフ、教会で結婚式を挙げる若いカップルを見て、

 ジョアンナ:あんまり幸せそうじゃないわね
 マーク:結婚したからな

っていうこの映画全体を表すキーワード的な所が、

 ジョアンナ:幸せかしら
 マーク:新婚だぞ

って字幕になってて、こりゃ意味反対だよー!って見る度にずっとずーーーっと思ってました。
 DVDでは太田直子さんに翻訳が代わってて、

 ジョアンナ:暗いわね
 マーク:新婚なら幸せさ

になってます。今の訳もちょっと微妙…。(^^;;;
 ちなみに、NHK BSでの放送時は

 ジョアンナ:浮かない顔
 マーク:結婚したからさ

になってて、一番良いと思います。

 LDって再プレスはほぼしなかったんで、「いつも2人で」のLDはこの後とっても長い間カタログから落ちてて入手困難。リマスター版がオードリーの死後の1996年に出るまで、「いつも2人で」は10年くらいずっとこのLDにお世話になりました。字幕も覚えてるくらいです。

 そういえば、今持ってるDVDも出てから10年経つと思いますが、このLDほどは見てませんね。それに10年の重みも、当時の10年と今の10年じゃ全然違いますね。これも年をとったからなんだろうな〜…。
  


2014年09月17日

「マイ・フェア・レディ」製作50周年記念ブルーレイの予告がアメリカで発表!

★「いつも2人で」イオンシネマ“シネパス”
 10/17(金)、10/20(月)〜24(金)
 グループ5(西日本):茨木・りんくう泉南・三田ウッディタウン・加古川・和歌山・広島・綾川・大野城・戸畑・福岡・筑紫野・熊本の各イオンモールにて上映

 こちらに来ていただいている meng さんから、「マイ・フェア・レディ」50周年記念盤ブルーレイの記事が出たと、教えていただきましたので、早速紹介。
 記事はこちらです。↓

http://parade.condenast.com/339069/scottneumyer/exclusive-announcement-my-fair-lady-gets-the-50th-anniversary-blu-ray-treatment/

 ほかに、こんなのもありました。↓

http://www.thedigitalbits.com/columns/my-two-cents/091614_1015

 この「My Fair Lady」50th Anniversary Edition Blu-ray は、経費のかかるデジパック仕様の3枚組。2BD+1DVDだろうと思います。
 ジャケットを見ると、やっとパラマウントもオードリーの裏焼きを直してくれたようですね。
 オードリーの有名なアスコット競馬場での衣装がモチーフになっていますが、デザインが良いかというと、ちょっと微妙ですが…。(^^;;;

 このアメリカ盤は12月9日発売のようです。日本盤はいつになるんでしょうね。

 画質は次世代の4Kに対応できるほどまでリマスターされているみたいです。もっともブルーレイの規格はそれに対応していないため、フルハイビジョンでの収録。
 4Kの放送が始まったら、テレビで見れるかもしれませんね。

 肝心のオードリーが歌う全曲版は残念ながら入ってなさそうですけど…。
 今まで特典に収録されていた「素敵じゃない」と「証拠を見せて」以外にも、せっかく「踊り明かそう」「今に見てろ」「あなたなしでも」は見つかっているので、それらは収録して欲しかったですよね。

 残る「スペインの雨」だけがどうしても見つからないから収録されないのかな?
 オードリーは絶対に録音してるはずなんですけどねー。

 この新盤「マイ・フェア・レディ」の紹介文の中で“Japaneseaudio”って書いてある!ということは、いよいよ池田昌子さんの吹替が収録されるのか!?

 でもこれって米盤ですし、もし池田昌子さん以外の吹替だったら要らないかも…。
 それに池田昌子さんの吹替だったら、リージョンも放送形式も一緒のアメリカ版を見ればいいことになるので、日本版を買う意味が薄れるし…。

 なんか日本版を作る側の製作の苦労が忍ばれますね。
 これはもう、日本盤独自の特典を付けていただかないと!

 今まで何度も無視され続けてきた吹替版ですから、今度こそ収録してもらいたいですよね!

 とにかく、楽しみになってきました!(^-^


  


2014年07月09日

“Audrey COUTURE MUSE COLLECTION”DVD

「マイヤーリング」 同時上映:リオ・ブラボー(ジョン・ウェイン主演)
 Cinema KOBE 7/12(土)〜7/18(金) 偶数日10:30、14:45、19:00 、奇数日13:10、17:25

「シャレード」 第二回・新午前十時の映画祭
 GROUP Aにて8/23(土)~9/05(金)

「いつも2人で」 イオンシネマ“シネパス”
 グループ3 8/25(月)~8/29(金)
 千葉  イオンシネマユーカリが丘・イオンシネマ市川妙典・イオンシネマ千葉ニュータウン・イオンシネマ幕張新都心
 神奈川 イオンシネマ海老名・イオンシネマみなとみらい・イオンシネマつきみ野・イオンシネマ港北ニュータウン
 愛知  イオンシネマ豊川・イオンシネマ大高・イオンシネマ名古屋茶屋・イオンシネマワンダー・イオンシネマ岡崎

 今回も引き続きmengさんにいただいたグッズの紹介です。

 今日は、日本では発売されていない“Audrey COUTURE MUSE COLLECTION”というDVD。
 “クチュール・ミューズ・コレクション”ということみたいです。

 えっ?と思って各国のアマゾンも見てみましたが、同じタイトルで出てるのは、パラマウントのセット売りのもの。
 それも各国で内容がバラバラで、7枚組だったり8枚組だったり。
 このディスクは特典ディスクになるんですが、それも入ってる国や入ってない国などバラバラ。

 装丁も各国まちまちで、帽子の箱みたいな丸い箱に入っている物や、お金のかかるデジパック仕様のもの、ただ7つのDVDをまとめて箱に入れてる普通のボックスタイプのものと3パターンありました。

 パラマウントが現在売る事が出来るのは、元々パラマウント製作の「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」と、現在販売の権利を持っているワーナー製作の「マイ・フェア・レディ」の計8本。

 これが各国で7枚組だったり8枚組だったりするので、絶対いくつかの作品は入らないんですけど、国によって「戦争と平和」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」のどれかが外れてます。

 ましてや、この特典ディスクを入れるとなると、さらに1作品入らない訳で、それってオードリーのパラマウント・セットとしてはめっちゃ中途半端な気がするんですけどねー。
 そうせなら9枚組にして全作品入れたらいいのに…。

 という訳で、セットでしか普通には買えなさそうなこの特典ディスクですけど、mengさんの送ってくれたこのDVDはPALでリージョン4ですから、おそらくオーストラリアで販売されているもの。穴場!というか、オーストラリアとかではバラ売りだったんですねー。
 これまた普通には手に入りそうも無いものなので、ありがたいですね。

 内容は

“SABRINA'S WORLD”
“SUPPORTING SABRINA”
“AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”
“KAY THOMPSON : THINK PINK”
“FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”
“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”
“A GOLIGHTLY GATHERING”

という7つの映像が入っています。

 英語がわからないので映像からの判断ですが…最初の“SABRINA'S WORLD”はサブリナ当時のグレンコーブの辺りの本当のお金持ちに関して。数々の豪邸が紹介されます。

 次の“SUPPORTING SABRINA”は「麗しのサブリナ」に出演した脇役の人々にスポットライトを当てたもの。本当にちょっとした脇役(メイドさんとか料理人とかの人)の方の経歴や他の出演作品などが興味深かったです。

 “AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”はオードリーがファッション界にどれだけ多大な影響を与えたかっていうのが、イディス・ヘッドやジバンシィと共に現役のファッションデザイナーたちやファッションの研究家によって語られます。後半はそれらのデザイナーがオードリーをイメージして作ったであろう衣装が次々と出てきます。が、モデルさんがオードリーとイメージが違うのと、“ん?”って思うようなのもありますが…。

 オードリーって、女優としても歴史に名を残しましたけど、凄いのはさらにファッション・アイコンとしても歴史に名を残した事ですね。今活躍しているデザイナーも、オードリーをイメージして服を作り続ける。だからいろんなブランドで“オードリーをイメージした”っていうコレクションが数年ごとに出てくるんですよね。
 これって、ホントに空前絶後のことで、俳優とファッションアイコンを同時にこれだけのハイクオリティで残せた人は後にも先にもいないですよね。しかも死後20年以上経つのに、未だ映画もファッションも現役。

 “KAY THOMPSON : THINK PINK”は「パリの恋人」で共演したケイ・トンプソンのこと。

 “FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”はカメラマンのことなのですが、ここでビックリしたのは「パリの恋人」の影響力の強さですね!
 もちろんこの作品がファッション界とグラフィック・デザイン界へ、後世に与えた影響の大きさはわかっていたのですが、もう1つ、カメラマンに与えた影響を見逃していて、それをここで再確認しました。
 確かにこの映画にはりチャード・アヴェドンが関わっていたので、影響力は当然大きい訳ですよね。なので、“カメラマンにもこんなに!”って知ってガーン!って感じでした。

 日本での「パリの恋人」の初公開時は、大ヒットした「昼下りの情事」の後の公開になったので、出だしこそ「昼下りの情事」にせまる勢いがあったそうですが、やがて客足が落ちてその年の配給収入のベスト10に入れなかった最初のオードリー作品になったんですよね。
 66年のリバイバルでもポスターやパンフレットがあんまり出回らないところを見ると、そんなにヒットしなかったのかと…。
 やはり当時よく言われていた“ミュージカルは日本では当たらない”だったんでしょうかね。日本では圧倒的に「昼下りの情事」が上でした。

 なので、日本では一般には「パリの恋人」はあまり影響を与えなかったように思います。そのオードリーの美しさは絶賛されていましたけどね。
 でも日本のデザイナーさんでも、「パリの恋人」を見てオードリーのような服を着ていた、っていうのは何人かの方がおっしゃっていました。

 むしろ86年にリバイバルした時の方が、ヒットしていた気がします。当時、オードリー作品を何本も特集上映した際でも、「パリの恋人」がよくポスターに使われていました。
 当時オードリー自身も言ったように、“今見ても新鮮!”だったんでしょうね。それに日本でもミュージカルが抵抗無くなってきてたのかもしれません。

 次の“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”と“A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のブルーレイに付いていた特典と同じだと思います。

 “HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”はヘンリー・マンシーニについて。奥さんと息子さんが語る、本当にマンシーニのことだけなので、オードリーはあんまり出てきません。
 ましてやパラマウントではない「シャレード」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」に関しては一切語らないので、僕は正直不完全燃焼かな〜…。
 映画会社の枠を超えて、もっとオードリーとマンシーニの関わりを深く、トータル的にやって欲しかったです。

 “A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のパーティー客たちの同窓会ですね。映画ではいわゆるモブキャラの方たちなんですけど、その後のお姿が見れて、興味深かったです。
 1960年の撮影当時では最先端のきれいな女優さん達だったんでしょうが、今はすっかり普通のオバさん・おばあさんですね。映画での派手派手をそのまま引きずっている人はあんまりいなかったですね。穏やかそうで、親切そうで、海外では普通にいそうな方達ばかりでした。

 ま、全体にオードリーはあんまり関係のない特典ばかりで、オードリーファンのみんなにオススメするってほどでもないんですよね。
 残ってないでしょうけど、やっぱり編集でカットされたフィルムとか、NGシーンなんかがあると良かったんですけどね。

 なお、このDVDには付録が付いていて、ポストカードサイズのオードリーのポートレートが10枚入ってます。裏にはその作品名と衣装のデザイナーが載ってます。つっても、「戦争と平和」のフェルナンダ・ガッティノーニの1枚以外は全部ジバンシィだけど…。

 なんでポストカードにしないのかなーとも思いましたが、どうせファンはポストカードを手に入れても、コレクションに加えるだけで結局使わないので、この方がいいよね、みたいな。裏も4色刷りで豪華だし。


  

2014年01月18日

本日より「マイヤーリング」上映劇場にて豪華特典付きDVD先行発売!

 きたる1月20日はオードリー・ヘプバーン21回目の命日になります。

 その時期にちょうどオードリーの“幻の新作”「マイヤーリング」を上映中の劇場にて、“オードリー・ヘプバーン命日メモリアル企画”として、なんと春に発売のDVDの先行発売をするそうです!
 発売は今日から各劇場にて!

 DVD自体は一般発売の物と同じだそうですが、劇場で購入すると「マイヤーリング」の劇場用の非売品ポスター(B2サイズ)がプレゼントされるそうです!おおおおっ!

 劇場ポスターって、昔は売っている劇場とかもありましたが、最近は著作権・肖像権の管理が厳しく、手に入れるのが難しいんですよね…。
 なので、これはまたとないチャンスだと思います!

 先に見れるのも嬉しいのですが、特典をご覧ください。

「マイヤーリング」DVD【豪華9大特典】
●特製スリーブケース入り!(写真1枚目。2枚目はその中のジャケット)
●ポストカードセット2枚組(写真3&4枚目)
●16p豪華ブックレット(写真5枚目) 
<映像特典>
●当時のコマーシャル入り全長版本編(約85分)
●復元前とHD復元後の映像比較(約6分) 
●予告+スポット集(約2分)
●ビジュアル・パンフレット(静止画)
●キャスト・スタッフプロフィール(静止画)
<音声特典>
●池田昌子さんのナレーション音声解説入り本編
価格:4,000円(税込)
発売元:ブロードメディア・スタジオ

 これ、明らかにアメリカ本国版DVDを凌駕してますよね!
 アメリカ版は何も特典無かったし。コマーシャル入りか無しかを選べるだけ。
 やはり通常の劇場で公開した世界で唯一の国=日本だけの特典が色々と入ってます。
 他の国の方がこのDVDの特典を“凄い!”と思うかどうかはわかりませんが、海外からもアマゾン等を通して売れると思います!

 昨日届いたので早速見ていたのですが、スリーブケース、最初は初回特典のはずだったんですよね。そういうふうに伺ってたし。
 でもこれ、通常盤でも付く事になったんですね!凄いな〜。

 そしてこのスリーブケースのデザイン!やっとこれを紹介出来ました!
 この着色カラーバージョンは、最後までメインイメージを争ったもの。
 結局このいかにも“着色”とわかるのがあまりにもレトロ、ということでボツになったことは伺ってました。
 もしかしたらこちらがメインイメージだったかもしれないんですよー。

 ポストカード2枚は、ムビチケ買った時の特典とは違うもの!これがさりげなくて憎い!
 結局「マイヤーリング」のポストカードは6種類制作された事になりますね。

 ブックレットは、16ページもあるなんて!
 最近のDVDとかって、ブックレットなんて無い物が多いのに、この豪華さ!

 それにブックレットでは僕の文章は掲載されないと伺ってたたのに、オードリーのプロフィールで載ってるーーっ!
 フィルモグラフィーでも、ほとんど題名だけなんですけど、オードリーの撮影時の年齢が載ってるので、これも僕が書いた事で掲載してもらってる!
 名前も載せてくださってて、DVDまで関われる事になってもたー!

 ビジュアル・パンフレットとキャスト・スタッフプロフィールはパンフレットに載っていた物の簡略版。
 こちらは残念な事に僕の文章は載ってないんですけど、オードリーのプロフィールの言い回しで僕の言い方が採用されてます。

 池田昌子さんの音声解説は僕くらいの世代のオードリーファンなら涙ちょちょぎれ物!
 配給会社の方から伺ってたのですが、池田昌子さんの音声解説に関して、計画は以前からありました。
 でも一時期頓挫しかかっていて、収録されないか池田昌子さんでなくなるか…だったんです。

 収録が危うい時に、僕もぜひぜひお願いします!とは言ってましたけど、そんなことはもちろん全然関係ないですよね。

 やはりビジネスとしては色々ご事情がおありでしょうから、これも実現したのはひとえに配給会社の方のご尽力のおかげです。

 ただ、池田昌子さんの解説は作品の事とかはほとんどなく、ストーリーの補足程度なんです。
 でも映画が終わってから一部作品の裏話的な事を言ってくださるのですが、“この作品の1〜2分ごとに東京で家が買えた”っていう、僕の書いた文章で追加してもらえた「マイヤーリング」のことを池田昌子さんが喋ってる!!!
 えーっ、なんか池田昌子さんに語ってもらえるなんてスゴい!!ってめちゃくちゃ嬉しかったです!
 
 ところで、このタイミングでの発売に合わせて、DVDの製作が進んでいたようなので、長男のショーンからの画像が間に合っていないのが残念でなりません。
 ブックレットのオードリープロフィールでの画像がショーンからの物になっているだけ。

 “ショーン氏から写真を送って頂いた段階にはすべて入稿が終わってましたので、それ以前の素材でできる限り頑張ってデザインしてます。”とのこと。画像がめちゃくちゃ綺麗&貴重だっただけにもったいないですが、それ無しで作り上げた努力の成果を買いたいと思います。

 今回のスリーブケースは着色カラーバージョンだし、ブックレットはモノクロバージョンでメインを争ったもの、中のジャケットはメインイメージ。
 と、メインイメージを争ったデザイン総出演になってます。

 結局ショーン氏の画像はパンフレットや公式HPのみの幻の画像になってしまいそうですね。
 本当に貴重な画像を見せていただいて良かったー!というものでした。

 DVD自体はピンクで、ケースの内側からも画像とチャプターが見れるという凝りよう!本当にありがとうございます!

 内容ですが、CM付きを見ると、カラーテレビのコマーシャルで、“「マイヤーリング」をカラーで見たくありませんか?”って言うんです。
 いや、めっちゃ見たいですって!一応僕のん、カラーテレビなのになー。(^^;A

 それとブルーレイの発売はないそうで、それが残念…。
 「マイヤーリング」ってもともと画質が悪く、その上DVDのためにフルハイビジョンだとさらに画質が落ちる…ってのは、あああ…。orz

 「マイヤーリング」BDってだけで、これまたアメリカ版の遥かに上を行くので、海外のオードリーファンもアマゾンで買い求めたと思いますし、やっぱりもったいないと思うのですが、やはりこれも色々事情があるのでしょうね。

 でも、最初はDVDを発売して見せていただくだけでもファンは大感激だったのに、こうして劇場公開していただき、さらには何にも特典無しでもスゴい事なのに、こんな最新の話題作のように特典を色々付けていただいて、本当に株式会社ブロードメディア・スタジオさんにはめちゃめちゃ感謝しないといけないですね!
 最後の画像は、劇場で買った時に付いてくる全ての物です。

 DVDの満足度:★★★★(「マイヤーリング」でこれ以上の物は出来ないだろうと。ショーンの画像だったら★5つだったと思います。)
  


2013年06月29日

「Mayerling(マイヤーリング)」DVD

 「おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!」の方にも「噂の二人」の記事をアップしました。そちらもよろしければご覧になってください。

 アメリカでとうとう発売された「Mayerling マイヤーリング(うたかたの恋)」のDVDが届きました!今回はその仕様や感想を書きたいと思います。
 今回は超長文なんで、お許しくださいねー。(^^;;;

 オードリー・ヘプバーン版「マイヤーリング」は、全世界のコアなオードリーファンが発売を熱望していたものですよね!
 なにせ、1957年2月4日20:00~21:30のアメリカNBCテレビでのカラー放送後、一度も日の目を見なかった、という物です。1957年の本放送時をギリギリ覚えてそうな、当時10才だった子供でも、2013年の今では66才。
 リアルで観て、覚えている人はアメリカでもほとんどいないと思われます。

 今回出たのは、アメリカ版のDVD。どれだけ売れるのかわからないためか、DVD-R仕様。特典とかは全くありません。
 放送時のコマーシャル付きか、コマーシャル無しで観るかを選べるだけ。

 それと、費用を抑えるためにアメリカでのみの発売の限定で権利を取得したのか、リージョンは1(アメリカ・カナダ仕様)になっています。
 なので、日本のDVDやブルーレイのプレーヤーでは見れるかどうかわかりません。

 ちなみに僕はSONY製のBDレコーダーではリージョンで弾かれました。Windowsでもダメで、結局Macで観れました。

 こちらにお越しいただいている hiro さんのお持ちのプレーヤーではご覧になれたそうなので、全くの相性次第なんでしょうね。

 もし購入しようかなという方がいらっしゃるようでしたら、そのあたりを覚悟してお買いになってください。

 さて、アメリカアマゾンでジャケット写真は見てわかってましたが、デザインワークが悪いですねー。
 この暗い色使い!お金かかってない三流のホラー映画のような装丁です。
 もともとメルは吸血鬼顔ですしね。

 日本では絶対にクライアントに許可されそうもないデザインのヒドさです。だってこれで爆発的に売れるとか思えないですもんね。(^^;

 さて、観てみました。もう本当にワクワクしながら!
 なんせ今まで画像でしか見たことのなかった「マイヤーリング」がとうとう動いて見れるんですから!

 まずは懸念していた、カラーかモノクロかの問題。
 やはり残念ながらモノクロでした…。

 これは以前「マイヤーリング」の権利を自分で取得して発売できるかと動いていた時に知ったことでしたが、この「マイヤーリング」、当時のキネスコープ レコーディング(キネコ)で撮影されて保存され、モノクロしか残っていない、と聞かされていたので覚悟していましたが、やっぱり…でしたね。

 可能性は0%ではないでしょうが、もう「マイヤーリング」は本放送時のカラー・バージョンは永久に失われたんでしょうね…めっちゃ悲しいです。

 それでもキネスコープ レコーディングも当時高価だったそうで、モノクロだけでも残っていたのは凄いことなんですよ!

 でも、大スターになってからの「マイヤーリング」でこの状態ですから、もっともっと初期に出たオードリーの作品、例えば後に「マイ・フェア・レディ」で共演するレックス・ハリスンと出た「1000日のアン」だとか、「Rainy Day in Paradise Junction」とかは残っているのかどうかも怪しい…。

 キネスコープ レコーディングって、テレビ(当時はブラウン管)に映し出された物をフィルムで撮影する、というもの。
 むかーし、テレビの音を録るのに、カセットデッキなんかのマイク部分をテレビに近づけて録ったのと同じ感覚ですね。周りで誰かが喋ったり笑ったりしたら、“シーッ!”みたいな。
 なので、キレイに撮れるわけありませんよね。

 しかもテレビが30コマ/秒なのに対して、フィルムは24コマ/秒なので、劣化は必ず起こる、というものです。
 ましてや、当時のブラウン管は画面がフラットではなく、曲面というか球面。中心部分でも大きく盛り上がってる上に、当時のブラウン管って、4辺も曲がってるし、四隅も角丸状態。周辺の光量も真ん中よりも劣る、というもの。
 それを平面のフィルムで撮影するんですから、そりゃもう劣化の仕方がハンパないですよね。

 今回の「マイヤーリング」を見る限りでは、どうやら周辺もカットされて真ん中あたりを撮影していると思われるんですよね。元のブラウン管が曲面だから仕方ないんですけれども…。

 それと、映しているテレビとフィルムの撮影機材が完全にまっすぐではなかったようで、画面の右に行くと細長く写り、左へ行くと横に広がり、上部に行くと扁平になる…と変形するのが気になりました。特にメル・ファーラーの顔が変形するのが気になって気になって…(笑)。
 当然ですが、日本語字幕もなく、オール英語なので、画面だけに集中するので、こんなことに目がいくんですよね。

 こんな状態で、当然劇場にかけられたはずもなく、今まで各種オードリーの伝記で書かれていた、“ヨーロッパでは劇場公開された国がある”というのはほぼ100%ガセだと思われます。
 劇場でかけられたなら当然あるはずの「マイヤーリング」のポスターが、どの国のも存在しないのと合わせて、間違いないと思われます。

 それと、リマスターされたそうですが、“えっ、ホントに?”って思うほど画質はヒドいです。57年に撮影されたきり、今までずっと放置されてきたからでしょうが、劣化が進んでいる感じですね。
 タイトルは黒い丸がハエのように飛び回ってますし、本編に入っても筋や縞模様が入ることがあって、ピントも甘いです。1920〜30年代の映画を見ているようですね。

 さて、内容ですが、ストーリーはやはり原作を読んでいたのが幸いして、喋っていることがわからなくても、大筋の話はつかめました。
 未見の方のために詳しくは書きませんが、これって悲劇?なんですかね…。

 肝心のオードリーは完全に受け身の演技。キャストのビリング(序列)ではオードリーがトップですが、実質はメル・ファーラーのためのドラマ。実質75分ほどのドラマの中で、15分を超えたところでやっとオードリーの出番。

 恋に恋してっぽいマリー・ヴェッツェラの役では、オードリーは“若い”“かわいい”を演じてるだけのような気がして、役にはピッタリだけど、オードリーを使うのはもったいない!これでは女優はあんまり演りようがないですね。

 逆にメル・ファーラーのルドルフ皇太子はもう演ってて楽しかったでしょうねー。笑うわ怒るわ悩むわ暴れるわ…。めっちゃはりきってます。
 あ、でもメルはおっさんで30才に見えないです。

 オードリーもルドルフのお母さんのエリザベート皇后に見つかるシーンで“17才です。”って言ってるんですが、本来のカラーではなくなってしまってるので、目の下に筋が黒く入って見えて(オードリーが疲れてるとよく出ますよね)、17才はちょっとキツい。
 撮影順では56年撮影で女子大生を演じた「昼下りの情事」の次に撮っているので、まだまだ若いんですけどね。

 うーん、なのでこの作品はやっぱりメルのためにオードリーが出たと考えるのが正しいように思います。メルの経歴のプラスにはなっても、オードリーには何のメリットもない。

 もちろん当時のオードリーは、“メルのために出てあげてる”って感覚ではなくって、“私はこの役を演りたいの!”と言うでしょうが、結果を見るとメルの為に出たようなもの。
 「暗くなるまで待って」の後、「うたかたの恋」でオードリーが再びこの役を演じる計画もありましたが、年齢的にも女優としても演じなくてよかったと思います。

 でもこの作品、メル演じるルドルフの身勝手でマリーを殺しただけに見えて、全然悲劇に思えないです。
 これって演じるメルのせい?(笑)
 僕は自分の大事な人を絶対に殺したくないです!逆に生きてて欲しい!死ぬなら1人で死にます。(^^;

 なので、最後の方、泣きそうになりましたが、この話にウルッときたのではなく、自分の大事な人が死んだら…って考えてウルウルしただけ。
 むしろメルの自己中にムカッときたというか…。大事なオードリーを殺さんといて!みたいな。あ、メルのじゃなくルドルフの、ですよね。(^^;;;
 でもこれメルの演じ方がやっぱ悪いのかも。
 最期にオードリーの手を握るところも大袈裟でわざとらしくてイヤ。

 それとオードリー、メルとダンスするシーンで、デコルテの大きく開いたイブニングドレスを着ているんですが、胸のあばらが浮いてます。
 “オードリーは実は巨乳で、サラシで押さえて小さく見せていた”というデマを平気でネットで書き込む人に、“これが巨乳ですか?”って見せてあげたいです(笑)。

 あとは、マイヤーリングの狩猟館の外観が、窓も作ってないようなめっちゃ小さいちゃちいミニチュアで、全体の雰囲気をぶち壊し…!

 戸外の設定がいかにもセットなのは舞台的、と考えて許容範囲なんですけど、これはアカンのちゃう?

 他の戸外は別に撮影してるみたいやのに、肝心のマイヤーリングの館、どこかでそれらしい建物を撮影しとけばいいのに…。

 それとマリーがお母さんに部屋に閉じ込められるシーンでは、オードリーがドアをひっぱるとセットの壁がめっちゃ揺れてますけど…。(^^;;;

 あー、でもカラーで見たかったですねー。衣装デザインのドロシー・ジーキンズ(「緑の館」「噂の二人」「許されざる者」の衣装担当。他に「サウンド・オブ・ミュージック」なども)の衣装も華やかそうなんですが、モノクロでは地味〜。
 特にメルのよく着てる衣装は装飾があんまりないので、さらに地味。「デラックス・カラー・シネアルバム」とか見ると、パンツは赤だし、首には金の装飾が施されていて、結構派手なのにね。

 あ、題名の表記は「マイヤーリング」「マイヤーリンク」「マイエルリング」などありますが、劇中でオードリーは「イヤリング」と発音してました。なので、英語の発音はそれが正しいのでしょう。

 あと、これ本当にライブ放送だったんでしょうかね。もしそうなら、いったいセットはいくつあるんでしょうねー。かなり大掛かりそうです。そして、出番の多いメルやオードリーは衣装の早替えやセットの移動が大変だっただろうなと。
 でもドタドタいう音も聴こえないですし、息もきらしてないし、すごいですねー。

 一部戸外のシーンで、撮影してきたフィルムを使ってるので、テレビ→フィルムは難しくても、フィルム→テレビは可能だったみたいですから、それなら全編カラーで撮影してそれを放送すればよかったのに…と思いました。
 それなら今カラーでフィルムが残ってたはずですしね。あーもったいない!

 次回予告で、「ロミオとジュリエット」が出てましたけど、これには「戦争と平和」でオードリーの兄を、「マイ・フェア・レディ」でフレディを、そしてその後ホームズ役で絶賛を博したジェレミー・ブレットが脇役で出ています。これも残ってるのかな?

 最後に、どうでもいいことですけど、途中に挟まるRCAビクターのカラーテレビのCM、495ドルだそうです。
 当時のレートは1ドル=360円。178,200円ですね。日本の1957年の大卒新入社員の公務員の1ヶ月の給料が9200円だったそうで、それを考えると給料20ヶ月分必要ですね。年収よりも多い!!めっちゃ高いですね。ま、もっともまだ日本ではカラー放送が始まってもない時代ですけど。

 今年は「エクスラン・ヴァリーエ」と「マイヤーリング」という、オードリーファン待望の2大まぼろし映像が見れるなんて、本当に凄いことですね!
 念願が叶って、本当に良かったです!

見れて嬉しい度:★★★★★(ライトファン向きではありませんが、コアなファンにはマストでしょう!あとは日本語版が出て欲しいですね!)


追記:「マイヤーリング」DVDが発売されます。先行発売で、上映中の劇場から。詳しくはこちら