2017年05月19日
近代映画社の “SCREEN” から粗品が届きました
近代映画社の“SCREEN”から4月末にアンケートの依頼が来たので回答して送ったら、今月に入って粗品が届きました。
“ご回答頂きました方30名様には粗品を進呈させて頂きます”とあったので、30名に入ったのか?あるいはめっちゃ回答者が少なかったとか…。(^^;
ちなみに、もう回答の受付も粗品の発送も締め切りは過ぎています。
頂いたのは“スクリーン”特製のモノクロポストカード4枚。
オードリー、ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットでした。
今はこの4人が“スクリーン”を支えているのかな?
その一角を主な活動期からもう50年以上、没後20年以上も経っているオードリーが占めているのが凄いですね!
4人それぞれの本物のサインが印刷されています。こういう事が出来るのは歴史ある“スクリーン”だからこそですね。
オードリーの画像はわりとよく見るもの。
さて、“SCREEN”さんからいただいた質問は
●SCREENロゴタイトルについて
今のロゴは、20年以上使用しておりますが、いかがでしょうか? 例えば、カタカナに変えた方が良いとか…。
●サイズについて
現在は婦人誌と同じサイズですが、少しスリムにした方が良いでしょうか? または、同じで良いでしょうか?
●表紙デザインについて
最近では、映画のポスタータイプなどを使用しておりますが、ご感想はいかがでしょうか? 例えば、スターのポートレートの方がよろしいでしょうか?
●本誌全体のイメージについて(A)
写真や文字のバランスはいかがでしょうか? 例えば、もっと文字が少なくシンプルな方が良いでしょうか? もっと文字が多い方が良いでしょうか?
●本誌全体のイメージについて(B)
映画のキャラクターやアニメキャラクターなどを全面に押し出した方がいかがでしょうか? または、もっとファッション誌っぽいオシャレなものが良いでしょうか?
●他にご意見・ご希望・アイディアがありましたらご自由にお答えください。
でした。
みなさんも今の“SCREEN”にはそれぞれ思う事がおありだと思うのですが、僕も色々と思っていたのでそれを回答させていただきました。
特に ●本誌全体のイメージについて(A)に関してはかなり思っている事があったので、率直に書かせていただきました。
といってもクレームではなく、ちゃんと建設的な意見になるように答えたつもりです。
大好きな“スクリーン”ですから、“ロードショー”の二の舞にならないようにしてもらいたいですね。
“ご回答頂きました方30名様には粗品を進呈させて頂きます”とあったので、30名に入ったのか?あるいはめっちゃ回答者が少なかったとか…。(^^;
ちなみに、もう回答の受付も粗品の発送も締め切りは過ぎています。
頂いたのは“スクリーン”特製のモノクロポストカード4枚。
オードリー、ジョニー・デップ、アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピットでした。
今はこの4人が“スクリーン”を支えているのかな?
その一角を主な活動期からもう50年以上、没後20年以上も経っているオードリーが占めているのが凄いですね!
4人それぞれの本物のサインが印刷されています。こういう事が出来るのは歴史ある“スクリーン”だからこそですね。
オードリーの画像はわりとよく見るもの。
さて、“SCREEN”さんからいただいた質問は
●SCREENロゴタイトルについて
今のロゴは、20年以上使用しておりますが、いかがでしょうか? 例えば、カタカナに変えた方が良いとか…。
●サイズについて
現在は婦人誌と同じサイズですが、少しスリムにした方が良いでしょうか? または、同じで良いでしょうか?
●表紙デザインについて
最近では、映画のポスタータイプなどを使用しておりますが、ご感想はいかがでしょうか? 例えば、スターのポートレートの方がよろしいでしょうか?
●本誌全体のイメージについて(A)
写真や文字のバランスはいかがでしょうか? 例えば、もっと文字が少なくシンプルな方が良いでしょうか? もっと文字が多い方が良いでしょうか?
●本誌全体のイメージについて(B)
映画のキャラクターやアニメキャラクターなどを全面に押し出した方がいかがでしょうか? または、もっとファッション誌っぽいオシャレなものが良いでしょうか?
●他にご意見・ご希望・アイディアがありましたらご自由にお答えください。
でした。
みなさんも今の“SCREEN”にはそれぞれ思う事がおありだと思うのですが、僕も色々と思っていたのでそれを回答させていただきました。
特に ●本誌全体のイメージについて(A)に関してはかなり思っている事があったので、率直に書かせていただきました。
といってもクレームではなく、ちゃんと建設的な意見になるように答えたつもりです。
大好きな“スクリーン”ですから、“ロードショー”の二の舞にならないようにしてもらいたいですね。
2017年05月10日
山田書院第一回配本“アメリカ名画曲集1” オードリージャケ
このゴールデン・ウィークに神戸と岡山で映画のパンフレットやポスターを扱っているお店を見つけてのぞいてみたのですが、特にオードリーでめぼしいものはありませんでした。
どちらも店主の方にお話を伺ったのですが、“最近はオードリーのものしか売れないよ” とか、“洋画スターで売れるのはオードリーとブルース・リーだけ。あとはアラン・ドロンがちょっとだけ” ということでした。
最近は本当に洋画が弱いですね。それでも気を吐くオードリー、凄いです!
さてこれは1968年頃に発売された山田書院という所が発行した “invitation to screen and popular music” というシリーズの第1回配本 “アメリカ名画曲集1” です。
山田書院…今は探しても古本しかないので、もう無いのでしょうね。
ジャケットは1966〜67年頃のオードリー。
既に「いつも2人で」のメイクではなくなっています。「いつも2人で」〜「暗くなるまで待って」の間の宣伝写真でしょう。
これ、配本と言っても実質はレコード。この時期によく有った“映画音楽全集”的なものです。
全16回の配本となっていて、このシリーズは他にも「マイ・フェア・レディ」のオードリーがジャケットのものもあります。
この山田書院は日本コロムビアと組んでいますが、この時期は本当にいろんな出版社が各レコード会社とコラボしてこういう“映画音楽全集”を出していました。
今はきっとこういう映画音楽全集なんてものはたいして売れないと思いますが、この時期にこんなに各社が競って作って、それでもそれぞれ売れていたというのは今考えると凄いことですね。
というのも1960年代後半〜1970年代前半というのは、家にレコードをかけられる豪華ステレオセットがあるのがステイタスだった時代。
特に何を聴くでもなくステレオを買った人達が、とりあえず置いておいたらサマになるレコードがこういう“映画音楽全集”だったのでしょう。
当時ステレオを買った40代くらいの方の青春時代の娯楽と言えばなんといっても映画だった時代。そういう良き思い出の追体験としてもうってつけだったと思います。
そして本当のサントラよりもずっとムード音楽寄りなイージー・リスニングでBGMとして聴きやすいし、一般の方にはこういうのが良かったのでしょう。
逆に今となってはそこが安っぽくて敬遠されてしまう所ではあるのですが…。
このレコードに入っているオードリーの曲は「昼下りの情事」から「魅惑のワルツ(ファッシネーション)」1曲。
かなりイージー・リスニングなアレンジですが、楽団編成はそれほど小さくはなく、わりと豪華で聴きやすいです。
こういうレコードのものを今年初頭にまとめてデジタル化しましたが、もちろんオードリーの作品で一番多いのは「ムーン・リバー」でした。
それに次いで多かったのがこの「魅惑のワルツ」と「シャレード」。
意外と海外の演奏者も録音してるので、「昼下りの情事」で「魅惑のワルツ」が流行ったのは日本だけではないみたいです。
中身は高度成長期時代の日本のレコードらしく、2つ折のレコードジャケットに12ページのカラーページと10ページの2色刷りのページ付きの豪華版!
各作品の解説や日本の劇場ポスターの写真、スターのポートレートが載っています。
収録作品では「ドリトル先生不思議な旅」が最新作のようです。今だったらおそらく収録されないどころか候補にもならないでしょうね。
他は「風と共に去りぬ」「エデンの東」「80日間世界一周」「栄光への脱出」など妥当な曲です。
載っているポスターは「昼下りの情事」1965年リバイバル時の立看の上部の一部。
解説は“「昼下りの情事」は軽妙洒脱なコメディでした”というものとあらすじだけで、取り立てて読むほどの事はないもの。
あ、でもこれ監修も解説も野口久光さんです。
オードリーはジャケットにも登場していましたが、開いて最初のページでもポートレートが載っています。写真は「暗くなるまで待って」のもの。
持っている本らしきものが、昔は気付きませんでしたが今見るとルイ・ヴィトン柄のもの。なんなんでしょうねー、これ。
どちらも店主の方にお話を伺ったのですが、“最近はオードリーのものしか売れないよ” とか、“洋画スターで売れるのはオードリーとブルース・リーだけ。あとはアラン・ドロンがちょっとだけ” ということでした。
最近は本当に洋画が弱いですね。それでも気を吐くオードリー、凄いです!
さてこれは1968年頃に発売された山田書院という所が発行した “invitation to screen and popular music” というシリーズの第1回配本 “アメリカ名画曲集1” です。
山田書院…今は探しても古本しかないので、もう無いのでしょうね。
ジャケットは1966〜67年頃のオードリー。
既に「いつも2人で」のメイクではなくなっています。「いつも2人で」〜「暗くなるまで待って」の間の宣伝写真でしょう。
これ、配本と言っても実質はレコード。この時期によく有った“映画音楽全集”的なものです。
全16回の配本となっていて、このシリーズは他にも「マイ・フェア・レディ」のオードリーがジャケットのものもあります。
この山田書院は日本コロムビアと組んでいますが、この時期は本当にいろんな出版社が各レコード会社とコラボしてこういう“映画音楽全集”を出していました。
今はきっとこういう映画音楽全集なんてものはたいして売れないと思いますが、この時期にこんなに各社が競って作って、それでもそれぞれ売れていたというのは今考えると凄いことですね。
というのも1960年代後半〜1970年代前半というのは、家にレコードをかけられる豪華ステレオセットがあるのがステイタスだった時代。
特に何を聴くでもなくステレオを買った人達が、とりあえず置いておいたらサマになるレコードがこういう“映画音楽全集”だったのでしょう。
当時ステレオを買った40代くらいの方の青春時代の娯楽と言えばなんといっても映画だった時代。そういう良き思い出の追体験としてもうってつけだったと思います。
そして本当のサントラよりもずっとムード音楽寄りなイージー・リスニングでBGMとして聴きやすいし、一般の方にはこういうのが良かったのでしょう。
逆に今となってはそこが安っぽくて敬遠されてしまう所ではあるのですが…。
このレコードに入っているオードリーの曲は「昼下りの情事」から「魅惑のワルツ(ファッシネーション)」1曲。
かなりイージー・リスニングなアレンジですが、楽団編成はそれほど小さくはなく、わりと豪華で聴きやすいです。
こういうレコードのものを今年初頭にまとめてデジタル化しましたが、もちろんオードリーの作品で一番多いのは「ムーン・リバー」でした。
それに次いで多かったのがこの「魅惑のワルツ」と「シャレード」。
意外と海外の演奏者も録音してるので、「昼下りの情事」で「魅惑のワルツ」が流行ったのは日本だけではないみたいです。
中身は高度成長期時代の日本のレコードらしく、2つ折のレコードジャケットに12ページのカラーページと10ページの2色刷りのページ付きの豪華版!
各作品の解説や日本の劇場ポスターの写真、スターのポートレートが載っています。
収録作品では「ドリトル先生不思議な旅」が最新作のようです。今だったらおそらく収録されないどころか候補にもならないでしょうね。
他は「風と共に去りぬ」「エデンの東」「80日間世界一周」「栄光への脱出」など妥当な曲です。
載っているポスターは「昼下りの情事」1965年リバイバル時の立看の上部の一部。
解説は“「昼下りの情事」は軽妙洒脱なコメディでした”というものとあらすじだけで、取り立てて読むほどの事はないもの。
あ、でもこれ監修も解説も野口久光さんです。
オードリーはジャケットにも登場していましたが、開いて最初のページでもポートレートが載っています。写真は「暗くなるまで待って」のもの。
持っている本らしきものが、昔は気付きませんでしたが今見るとルイ・ヴィトン柄のもの。なんなんでしょうねー、これ。
タグ :レコード
2017年05月04日
音楽トラック付き「いつも2人で」TWILIGHT TIME版ブルーレイ
本日は88回目のオードリーの誕生日になります!
そして今日は公開50周年に当たる「いつも2人で」TWILIGHT TIME版ブルーレイの紹介。
ジャケットが色褪せたようなのが残念ですね〜。
でもこれは中を開けた方が綺麗!「いつも2人で」は黄色のイメージではないけど…。
このブルーレイはもちろんアメリカのもので、日本語字幕や吹替などはありません。
ただ、ブルーレイは日本とアメリカは同じリージョンAであり、さらに日本のテレビの規格はアメリカと同じNTSC方式なので、このブルーレイは日本の再生機で問題なく見れます。
このブルーレイは権利元の20世紀フォックスから出ている訳ではありませんが、きちんと20世紀フォックスから権利を取って販売しているので、某国の劣悪で権利侵害の海賊盤ではありません。
また、現在日本で正式に販売されているDVDのように、レターボックス仕様(4:3の昔のテレビ規格の中に2.35:1のパナビジョンサイズの画面を入れているので、情報量がもの凄く少ない)で特典全くなしという2003年当時のものを今でもそのまま売っている、という粗悪なものではありません。
これは20世紀フォックスからの発売ではないにも関わらず、監督スタンリー・ドーネンのオーディオ・コメンタリー、映画の歴史家のオーディオ・コメンタリー、オリジナル予告編などが収録されています。
そしてわざわざ買ってみよう!と思ったのは、やはり音声で選べるようになっている音楽トラック!
先月発売されて、こないだ紹介したばかりの「いつも2人で」の本当のサントラが、題名を見る限り収録されてない曲がありそうだったので、サントラを買う際に、同時注文しておきました。
それにこちらにお越し頂いているhiroさんのコメントで、マンシーニのカウントなどが入っているということだったので、それも興味ありました。
さて、届いて思ったのは、どうもこれはこないだの本当のサントラと元の音源が同じらしいこと。
サントラとしてはふさわしくないマンシーニのカウントや奏者の咳払いなどがカットされています。
そしてサントラでカットされた12曲がなぜカットされていたのかがわかります。
それらのCDで収録されなかったものは効果音が載っているからです。
たとえば食器をガチャガチャいわせる音、車のドアを開けたり閉めたりするときの音、主演2人以外の周りの人の音、リンゴを落とす音、工事中の重機の音など。
そしてさらにこのことからわかるのは、サントラに入っていた物もこちらのブルーレイに収録されているものも、どちらもマンシーニが録音したままの1次音源ではない、ということ。
効果音が載っているという事は、既に音響技師によって加工された後のものであるということなので、2次音源になります。
以前に出ている「ティファニーで朝食を」「シャレード」「暗くなるまで待って」が1次音源からCDが起こされたのとは違って、この「いつも2人で」の音が悪いのはそういうことだったんですね。
さてこの音楽でわかるのは、映画の最初の方に出てくる中古MGでの3度目の旅ですが、オードリーがMGの後ろを押すシーンでマンシーニは音楽を付けていたこと。曲は“Happy Barefoot Boy(愉快なはだしの少年)” です。
これは実際には音楽が少しカットされて、MGが走り出してからの部分が使われています。
この曲はCDでも、このブルーレイでもカット無しの収録になっています。
またサントラCDの4曲目にあった “Hitting The Road” という曲は、映画ではシーンごと丸々カットされていました。なのでこのブルーレイでは収録されていません。
この部分、映画では1度目の旅でフェリー上で2人が初めて出会ってジョアンナがマークのパスポートを見つけるシーンと、中古のMGで2人が3度目の旅を始めるシーンとの間のはずなので、映画をみればわかるとおり、そこには何もありません。
というわけで何の表記もありませんが “Hitting The Road” という曲はCDのみで聴けるボーナストラック、ということになります。
また、最初の “Two For The Road - Main Title” ですが、これもCDでは映画でカットされた部分も含めて収録されていましたが、ブルーレイでは映画に合わせて10秒カットが入ります。
逆にこのブルーレイでしか聴けない曲は、
・レストラン(2度目の旅でマンチェスター親子と食べるシーン)
・車のラジオの音楽(2度目の旅でマンチェスターの娘が車のキーを抜くシーン)
・MGが燃えて泊まるはめになった“Domaine St.Just”のBGM(3度目及び6度目の現在の旅)
・シャンティイ城(2度目のマンチェスター親子と共に)
・海辺への到着(6度目の現在で2人が海沿いの駐車場に止めて降りてくるシーン)
・プールサイド(3度目の旅でモーリスの別荘での音楽)
・1度目の旅で2人が踊っているパーティーミュージック
・海の音楽(1度目の旅で2人が海で一緒に泳ぐシーン)
・“The Donk”(5度目の旅でジョアンナが浮気をする寸前のビーチで)
・“Something Loose”(6度目の現在でのパーティーミュージック1)
・“Congarocka”(同じく6度目のパーティーミュージック)
・“Stopping To Think” と “Finale” の間で、全部の旅が時系列順に出てくるシーンの音楽
の12曲となります。
なので、本当のサントラCDとこのブルーレイとで両方持っておいた方がより完全に近くなります。
あと、CDでもブルーレイでも収録されていませんでしたが、これはあった方がいいかな?と個人的に思うのは
・20世紀FOXの最初のファンファーレ
・ジョアンナの女学生仲間で歌うコーラス
・オードリー本人が口ずさむおうちへ帰らなかったハチの歌
でしょうか。
さて画質ですが、もちろん今日本で発売されているDVDよりは遥かにいいです。発色も綺麗。
ただし最近流行りの黒潰れぎみなのが残念!どれもこれも黒が濃すぎてディテールがわからなくなってるのはなんででしょうね。
僕が考えるに、こういうリマスターはPC上で行なわれているので、輝度の高いPCで調節してしまうと、それより暗い普通のテレビや映画館では暗すぎてしまう、ということなのかもしれません。
なので晴れのシーンでも曇り空っぽい感じがしますし、もう1枚黒い薄皮をめくりたい!という気持ちになる部分があります。
3度目の旅で、中古のMGを押すはめになるシーンのオードリーの顔のアップでは、20代前半の役にもかかわらず目の下のシワもハッキリ見えますが、逆にラストシーンでマークとキスをするシーンではオードリーの頬の肌の張りが凄い!と思います。
まだまだオードリーも若かったんですねー(撮影した1966年当時オードリー36〜37才)。
でも音楽の特典は凄いありがたいので、同じ会社が出したばかりの「おしゃれ泥棒」も買おうかと考えています。そちらも音楽トラック入り。
この「いつも2人で」は限定3000枚だけのプレスとなっています。1000枚であっという間に無くなったサントラCDよりは保っていますが、無くなれば入手は困難になるかと思います。
そして今日は公開50周年に当たる「いつも2人で」TWILIGHT TIME版ブルーレイの紹介。
ジャケットが色褪せたようなのが残念ですね〜。
でもこれは中を開けた方が綺麗!「いつも2人で」は黄色のイメージではないけど…。
このブルーレイはもちろんアメリカのもので、日本語字幕や吹替などはありません。
ただ、ブルーレイは日本とアメリカは同じリージョンAであり、さらに日本のテレビの規格はアメリカと同じNTSC方式なので、このブルーレイは日本の再生機で問題なく見れます。
このブルーレイは権利元の20世紀フォックスから出ている訳ではありませんが、きちんと20世紀フォックスから権利を取って販売しているので、某国の劣悪で権利侵害の海賊盤ではありません。
また、現在日本で正式に販売されているDVDのように、レターボックス仕様(4:3の昔のテレビ規格の中に2.35:1のパナビジョンサイズの画面を入れているので、情報量がもの凄く少ない)で特典全くなしという2003年当時のものを今でもそのまま売っている、という粗悪なものではありません。
これは20世紀フォックスからの発売ではないにも関わらず、監督スタンリー・ドーネンのオーディオ・コメンタリー、映画の歴史家のオーディオ・コメンタリー、オリジナル予告編などが収録されています。
そしてわざわざ買ってみよう!と思ったのは、やはり音声で選べるようになっている音楽トラック!
先月発売されて、こないだ紹介したばかりの「いつも2人で」の本当のサントラが、題名を見る限り収録されてない曲がありそうだったので、サントラを買う際に、同時注文しておきました。
それにこちらにお越し頂いているhiroさんのコメントで、マンシーニのカウントなどが入っているということだったので、それも興味ありました。
さて、届いて思ったのは、どうもこれはこないだの本当のサントラと元の音源が同じらしいこと。
サントラとしてはふさわしくないマンシーニのカウントや奏者の咳払いなどがカットされています。
そしてサントラでカットされた12曲がなぜカットされていたのかがわかります。
それらのCDで収録されなかったものは効果音が載っているからです。
たとえば食器をガチャガチャいわせる音、車のドアを開けたり閉めたりするときの音、主演2人以外の周りの人の音、リンゴを落とす音、工事中の重機の音など。
そしてさらにこのことからわかるのは、サントラに入っていた物もこちらのブルーレイに収録されているものも、どちらもマンシーニが録音したままの1次音源ではない、ということ。
効果音が載っているという事は、既に音響技師によって加工された後のものであるということなので、2次音源になります。
以前に出ている「ティファニーで朝食を」「シャレード」「暗くなるまで待って」が1次音源からCDが起こされたのとは違って、この「いつも2人で」の音が悪いのはそういうことだったんですね。
さてこの音楽でわかるのは、映画の最初の方に出てくる中古MGでの3度目の旅ですが、オードリーがMGの後ろを押すシーンでマンシーニは音楽を付けていたこと。曲は“Happy Barefoot Boy(愉快なはだしの少年)” です。
これは実際には音楽が少しカットされて、MGが走り出してからの部分が使われています。
この曲はCDでも、このブルーレイでもカット無しの収録になっています。
またサントラCDの4曲目にあった “Hitting The Road” という曲は、映画ではシーンごと丸々カットされていました。なのでこのブルーレイでは収録されていません。
この部分、映画では1度目の旅でフェリー上で2人が初めて出会ってジョアンナがマークのパスポートを見つけるシーンと、中古のMGで2人が3度目の旅を始めるシーンとの間のはずなので、映画をみればわかるとおり、そこには何もありません。
というわけで何の表記もありませんが “Hitting The Road” という曲はCDのみで聴けるボーナストラック、ということになります。
また、最初の “Two For The Road - Main Title” ですが、これもCDでは映画でカットされた部分も含めて収録されていましたが、ブルーレイでは映画に合わせて10秒カットが入ります。
逆にこのブルーレイでしか聴けない曲は、
・レストラン(2度目の旅でマンチェスター親子と食べるシーン)
・車のラジオの音楽(2度目の旅でマンチェスターの娘が車のキーを抜くシーン)
・MGが燃えて泊まるはめになった“Domaine St.Just”のBGM(3度目及び6度目の現在の旅)
・シャンティイ城(2度目のマンチェスター親子と共に)
・海辺への到着(6度目の現在で2人が海沿いの駐車場に止めて降りてくるシーン)
・プールサイド(3度目の旅でモーリスの別荘での音楽)
・1度目の旅で2人が踊っているパーティーミュージック
・海の音楽(1度目の旅で2人が海で一緒に泳ぐシーン)
・“The Donk”(5度目の旅でジョアンナが浮気をする寸前のビーチで)
・“Something Loose”(6度目の現在でのパーティーミュージック1)
・“Congarocka”(同じく6度目のパーティーミュージック)
・“Stopping To Think” と “Finale” の間で、全部の旅が時系列順に出てくるシーンの音楽
の12曲となります。
なので、本当のサントラCDとこのブルーレイとで両方持っておいた方がより完全に近くなります。
あと、CDでもブルーレイでも収録されていませんでしたが、これはあった方がいいかな?と個人的に思うのは
・20世紀FOXの最初のファンファーレ
・ジョアンナの女学生仲間で歌うコーラス
・オードリー本人が口ずさむおうちへ帰らなかったハチの歌
でしょうか。
さて画質ですが、もちろん今日本で発売されているDVDよりは遥かにいいです。発色も綺麗。
ただし最近流行りの黒潰れぎみなのが残念!どれもこれも黒が濃すぎてディテールがわからなくなってるのはなんででしょうね。
僕が考えるに、こういうリマスターはPC上で行なわれているので、輝度の高いPCで調節してしまうと、それより暗い普通のテレビや映画館では暗すぎてしまう、ということなのかもしれません。
なので晴れのシーンでも曇り空っぽい感じがしますし、もう1枚黒い薄皮をめくりたい!という気持ちになる部分があります。
3度目の旅で、中古のMGを押すはめになるシーンのオードリーの顔のアップでは、20代前半の役にもかかわらず目の下のシワもハッキリ見えますが、逆にラストシーンでマークとキスをするシーンではオードリーの頬の肌の張りが凄い!と思います。
まだまだオードリーも若かったんですねー(撮影した1966年当時オードリー36〜37才)。
でも音楽の特典は凄いありがたいので、同じ会社が出したばかりの「おしゃれ泥棒」も買おうかと考えています。そちらも音楽トラック入り。
この「いつも2人で」は限定3000枚だけのプレスとなっています。1000枚であっという間に無くなったサントラCDよりは保っていますが、無くなれば入手は困難になるかと思います。