2017年10月22日
サントラ集 “AUDREY HEPBURN : A Touch of Music”
昨日はBS12の「マイヤーリング」はご覧になりましたか?
見逃した方のために再放送があります。23日(月)AM3:00〜AM4:30 。って今夜ですやん!
深夜なので録画になりますかねー。これが最後のチャンスですよー。
またBS12の28日(土)19:00〜の「パリで一緒に」の裏番組で、全く同じ時間帯にBS日テレで「シャレード」も放送されます。
どちらもオードリー1962年撮影の作品。夏に「パリで一緒に」、その撮影終了後の冬に「シャレード」を撮っています。
そしてどっちもオードリーがめっちゃカワイイです!オードリー33才の作品たち。
日本では2本とも大ヒットしました!
写真展 “オードリー・ヘプバーン 〜今よみがえる、永遠の妖精〜”
・大丸京都店 <ファッション編120点のみ>(終了)
・大丸心斎橋店 <映画編120点のみ>(終了)
・松坂屋名古屋店 <240点の中から抜粋>(開催中!)
期間:2017年10月18日(水)~11月6日(月)
場所:南館8階マツザカヤホール
・日本橋三越本店 <240点が一挙に展示>
期間:2018年1月10日(水)~1月22日(月)
場所:新館7階催物会場
・大丸札幌店 <240点の中から抜粋>
期間:2018年3月 ※開催日未定
場所:7階ホール
さて今回は3連続で届いたオードリーのCDの2番目のものを紹介。
これはもともとMengさんに発売を教えていただいたもの。
“AUDREY HEPBURN : A Touch of Music” というオードリー映画のサントラ集です。
「ローマの休日」〜「噂の二人」までのサントラ集なのですが、これは第2弾があるのかな?
で、このサントラ集をひと言で表すと…
惜しいCD!
…ということになりますかねー。色々と惜しいです。
まず世界初収録(Never Previously Released)ということで★印のついた曲があるのですが…。
・9曲目「昼下りの情事」〜“昼下りの情事”
・10曲目「昼下りの情事」〜“ホット・パプリカ”
・11曲目「昼下りの情事」〜“魅惑のワルツ”
・13曲目「緑の館」〜“エンド・タイトル”
・23曲目「麗しのサブリナ」〜“メインタイトル”
てことになってますが…。
9〜11曲目の「昼下りの情事」は確かにCD収録は初ですね!元のレコードはこれ。
でも怖いのは、これもJBプロダクションから権利を買ってない?というところ。きちんとVERVEからだといいのですが…。
「緑の館」のエンド・タイトルは女声がマーニ・ニクソンということです。
僕にはどう聴いても「マイ・フェア・レディ」の声と同じだとは思えないんですが、調べたら本当にマーニ・ニクソンみたいです。
これがマーニ・ニクソンであると調べられたのは、この曲は初収録ではないから。以前に全曲盤が出ていて、それに収録されて書いてました。惜しい!
「麗しのサブリナ」のメイン・タイトルも「麗しのサブリナ」のサントラが出た時に収録されてましたよ。惜しい!
さらに「麗しのサブリナ」から24曲目にオードリーが歌う“ラ・ヴィアン・ローズ”が収録されてますけど、これがまた映画そのものから録って来たもの。
ハンフリー・ボガードの声はカットされてますけど、効果音の車の騒音がそのまま入ってます。著作権的にアウト。これは惜しいというよりもダメなやつ。
他にも滑ってるのが「噂の二人」。メイン・タイトルを収録してるのですが、これが映画では使われなかったオリジナル・バージョン。orz
ここはフィルム・バージョンを入れなきゃダメでしょーっ!曲が全く違います。
これは安易にこちらの1曲目からメインタイトルを持ってきた??
そしてこれでこのCDを編纂した人が実はオードリーに詳しくない、映画をちゃんと見ていないのを露呈。これで大幅減点。
それに「ティファニーで朝食を」が今時まだヘンリー・マンシーニが録音し直した“自称サントラ”の音源を使用。
ここは今となっては本当のサントラで行くべき。惜しい!
あと、7曲目がねー、
“7. War and Peace (Natasha's War)”って発売前になってたんですよねー。てか、今でもタワレコの商品詳細にはそう載ったまま。
ナターシャの戦争っていったい何やねん!みたいな。これはまるさんも心配してましたね。
「戦争と平和」のサントラにそんな曲は存在しません!
本当は“7. War and Peace (Natasha's Waltz)”なんですよね。実際CDが発売されるときちんと “ナターシャのワルツ” になってて安心しましたけど…。
でも実際に買ってないヤツが登録したのか、「戦争と平和」の音楽を知らないのか、CDをPCに入れると発売前のを信じて“ナターシャの戦争” で登録されてます。これはもう惜しいどころではないのかも。
全体では音源がバラッバラで、音質も玉石混淆。「緑の館」や「許されざる者」や「ティファニーで朝食を」がとても音質がいいのに、「戦争と平和」とか「麗しのサブリナ」とかは音質悪いまま。かつて発売されたそれぞれのCDそのまんまですね。
このCD独自のリマスターとかは一切なされていません。
そして、惜しいの積み重ねで、全体で見ると惜しいでは済まない感じなんですが、なんと!このCDは「ローマの休日」のメイン・タイトルの本物が収録されています!
この曲こそが世界初収録やーん!
まあメイン・タイトルって映画でも音楽だけ独立してるので、そこから録るのは誰でも出来ます。
これも音質の改善が見られないところをみると、「ローマの休日」とか「麗しのサブリナ」はそういう風に取られたものだと思いますが…。
なんか、いいところと悪い所が色々混じったCD。ユニバーサル・ミュージックやワーナー・ミュージックのロゴがあるので、著作権的には一応クリアしているのかもしれませんが、FILM SCORE MONTHLY や KRITZERLAND といった会社が必死で音源を探して権利を獲得して…と開拓した物を安易にコンピレーションした物に見えてしまうのが惜しい!
それと上でも書きましたが、オードリーの映画をあんまり見てなさそうな人が選曲に関わったというのが簡単にわかってしまうのが難点!
そんなにオードリーファンじゃないのねーみたいな。
あ、そうそうライナーノートにオードリーがトレアドル・パンツスタイルで横たわっている(というか床に座っている)有名な画像が載ってますが、これが裏焼き!やっぱりそんなにオードリーファンじゃないのねー。惜しい!
もっと本当のオードリーファンを連れてこなきゃダメでしょ!
ということでこのCDは相当改善の余地があります。
たとえば「パリの恋人」を入れるなら“Think Pink!”は完全版にするべき。
「ティファニーで朝食を」は本当のサントラに総入れ替え。
「戦争と平和」は音質悪すぎるのでリマスターを。
「緑の館」で世界初収録!と銘打ちたかったら、アンソニー・パーキンスの歌う“緑の館の歌”を入れるべき。
「噂の二人」はもちろんメインタイトルはフィルムバージョンを!そして未だ未収録のクライマックスのシーンの音楽を入れれば完璧!
もしそれらが全部出来ていたら、このCDの価値は大幅に上がって★5つになったでしょうね〜。
オススメ度:★★★(「ローマの休日」と「昼下りの情事」を初収録したことに対して星を進呈)
なお、このCDをPCに入れた時に出てくるトラック名の間違いやわかりにくさを修正した物を以下に書いておきます。どうぞPCなどに取り込んだ方はお使いください。
1.Breakfast at Tiffany's : Moon River
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
2.Funny Face : Funny Face / 'S Wonderful / Think Pink
Fred Astaire, Choral Group, Kay Thompson & Chorus
3.Funny Face : Bonjour Paris!
Audrey Hepburn, Fred Astaire, Kay Thompson & Chorus
4.Funny Face : 'S Wonderful
Audrey Hepburn, Fred Astaire
★5.Roman Holiday : Main Title
Georges Auric
6.War And Peace : Prelude
Nino Rota
7.War And Peace : War and Peace (Natasha's Waltz)
Nino Rota
8.War And Peace : Winter and Remembrance of Andrei
Nino Rota
★9.Love in the Afternoon : Love in the Afternoon
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★10.Love in the Afternoon : Hot Paprika
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★11.Love in the Afternoon : Fascination
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
12.Green Mansions : Main Title / Chase / River Boat
Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
13.Green Mansions : End Title (vocal by Marni Nixon)
Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
14.The Nun's Story : Prelude and Credo
Franz Waxman
15.The Nun's Story : Haircutting & Gran Coro
Franz Waxman
16.The Unforgiven : Prologue
Dimitri Tiomkin
17.The Unforgiven : Main Title
Dimitri Tiomkin
18.Breakfast at Tiffany's : Breakfast at Tiffany's
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
19.Breakfast at Tiffany's : Moon River (vocal by Audrey Hepburn)
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
20.Breakfast at Tiffany's : Moon River Cha Cha
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
21.The Children's Hour : Main Title (original version)
Alex North
22.The Children's Hour : Proposal
Alex North
23.Sabrina : Main Title
Frederick Hollander
24.Sabrina : La vie en rose (vocal by Audrey Hepburn)
Édith Piaf, Louiguy
★NEVER PREVIOUSLY RELEASED
見逃した方のために再放送があります。23日(月)AM3:00〜AM4:30 。って今夜ですやん!
深夜なので録画になりますかねー。これが最後のチャンスですよー。
またBS12の28日(土)19:00〜の「パリで一緒に」の裏番組で、全く同じ時間帯にBS日テレで「シャレード」も放送されます。
どちらもオードリー1962年撮影の作品。夏に「パリで一緒に」、その撮影終了後の冬に「シャレード」を撮っています。
そしてどっちもオードリーがめっちゃカワイイです!オードリー33才の作品たち。
日本では2本とも大ヒットしました!
写真展 “オードリー・ヘプバーン 〜今よみがえる、永遠の妖精〜”
・松坂屋名古屋店 <240点の中から抜粋>(開催中!)
期間:2017年10月18日(水)~11月6日(月)
場所:南館8階マツザカヤホール
・日本橋三越本店 <240点が一挙に展示>
期間:2018年1月10日(水)~1月22日(月)
場所:新館7階催物会場
・大丸札幌店 <240点の中から抜粋>
期間:2018年3月 ※開催日未定
場所:7階ホール
さて今回は3連続で届いたオードリーのCDの2番目のものを紹介。
これはもともとMengさんに発売を教えていただいたもの。
“AUDREY HEPBURN : A Touch of Music” というオードリー映画のサントラ集です。
「ローマの休日」〜「噂の二人」までのサントラ集なのですが、これは第2弾があるのかな?
で、このサントラ集をひと言で表すと…
惜しいCD!
…ということになりますかねー。色々と惜しいです。
まず世界初収録(Never Previously Released)ということで★印のついた曲があるのですが…。
・9曲目「昼下りの情事」〜“昼下りの情事”
・10曲目「昼下りの情事」〜“ホット・パプリカ”
・11曲目「昼下りの情事」〜“魅惑のワルツ”
・13曲目「緑の館」〜“エンド・タイトル”
・23曲目「麗しのサブリナ」〜“メインタイトル”
てことになってますが…。
9〜11曲目の「昼下りの情事」は確かにCD収録は初ですね!元のレコードはこれ。
でも怖いのは、これもJBプロダクションから権利を買ってない?というところ。きちんとVERVEからだといいのですが…。
「緑の館」のエンド・タイトルは女声がマーニ・ニクソンということです。
僕にはどう聴いても「マイ・フェア・レディ」の声と同じだとは思えないんですが、調べたら本当にマーニ・ニクソンみたいです。
これがマーニ・ニクソンであると調べられたのは、この曲は初収録ではないから。以前に全曲盤が出ていて、それに収録されて書いてました。惜しい!
「麗しのサブリナ」のメイン・タイトルも「麗しのサブリナ」のサントラが出た時に収録されてましたよ。惜しい!
さらに「麗しのサブリナ」から24曲目にオードリーが歌う“ラ・ヴィアン・ローズ”が収録されてますけど、これがまた映画そのものから録って来たもの。
ハンフリー・ボガードの声はカットされてますけど、効果音の車の騒音がそのまま入ってます。著作権的にアウト。これは惜しいというよりもダメなやつ。
他にも滑ってるのが「噂の二人」。メイン・タイトルを収録してるのですが、これが映画では使われなかったオリジナル・バージョン。orz
ここはフィルム・バージョンを入れなきゃダメでしょーっ!曲が全く違います。
これは安易にこちらの1曲目からメインタイトルを持ってきた??
そしてこれでこのCDを編纂した人が実はオードリーに詳しくない、映画をちゃんと見ていないのを露呈。これで大幅減点。
それに「ティファニーで朝食を」が今時まだヘンリー・マンシーニが録音し直した“自称サントラ”の音源を使用。
ここは今となっては本当のサントラで行くべき。惜しい!
あと、7曲目がねー、
“7. War and Peace (Natasha's War)”って発売前になってたんですよねー。てか、今でもタワレコの商品詳細にはそう載ったまま。
ナターシャの戦争っていったい何やねん!みたいな。これはまるさんも心配してましたね。
「戦争と平和」のサントラにそんな曲は存在しません!
本当は“7. War and Peace (Natasha's Waltz)”なんですよね。実際CDが発売されるときちんと “ナターシャのワルツ” になってて安心しましたけど…。
でも実際に買ってないヤツが登録したのか、「戦争と平和」の音楽を知らないのか、CDをPCに入れると発売前のを信じて“ナターシャの戦争” で登録されてます。これはもう惜しいどころではないのかも。
全体では音源がバラッバラで、音質も玉石混淆。「緑の館」や「許されざる者」や「ティファニーで朝食を」がとても音質がいいのに、「戦争と平和」とか「麗しのサブリナ」とかは音質悪いまま。かつて発売されたそれぞれのCDそのまんまですね。
このCD独自のリマスターとかは一切なされていません。
そして、惜しいの積み重ねで、全体で見ると惜しいでは済まない感じなんですが、なんと!このCDは「ローマの休日」のメイン・タイトルの本物が収録されています!
この曲こそが世界初収録やーん!
まあメイン・タイトルって映画でも音楽だけ独立してるので、そこから録るのは誰でも出来ます。
これも音質の改善が見られないところをみると、「ローマの休日」とか「麗しのサブリナ」はそういう風に取られたものだと思いますが…。
なんか、いいところと悪い所が色々混じったCD。ユニバーサル・ミュージックやワーナー・ミュージックのロゴがあるので、著作権的には一応クリアしているのかもしれませんが、FILM SCORE MONTHLY や KRITZERLAND といった会社が必死で音源を探して権利を獲得して…と開拓した物を安易にコンピレーションした物に見えてしまうのが惜しい!
それと上でも書きましたが、オードリーの映画をあんまり見てなさそうな人が選曲に関わったというのが簡単にわかってしまうのが難点!
そんなにオードリーファンじゃないのねーみたいな。
あ、そうそうライナーノートにオードリーがトレアドル・パンツスタイルで横たわっている(というか床に座っている)有名な画像が載ってますが、これが裏焼き!やっぱりそんなにオードリーファンじゃないのねー。惜しい!
もっと本当のオードリーファンを連れてこなきゃダメでしょ!
ということでこのCDは相当改善の余地があります。
たとえば「パリの恋人」を入れるなら“Think Pink!”は完全版にするべき。
「ティファニーで朝食を」は本当のサントラに総入れ替え。
「戦争と平和」は音質悪すぎるのでリマスターを。
「緑の館」で世界初収録!と銘打ちたかったら、アンソニー・パーキンスの歌う“緑の館の歌”を入れるべき。
「噂の二人」はもちろんメインタイトルはフィルムバージョンを!そして未だ未収録のクライマックスのシーンの音楽を入れれば完璧!
もしそれらが全部出来ていたら、このCDの価値は大幅に上がって★5つになったでしょうね〜。
オススメ度:★★★(「ローマの休日」と「昼下りの情事」を初収録したことに対して星を進呈)
なお、このCDをPCに入れた時に出てくるトラック名の間違いやわかりにくさを修正した物を以下に書いておきます。どうぞPCなどに取り込んだ方はお使いください。
1.Breakfast at Tiffany's : Moon River
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
2.Funny Face : Funny Face / 'S Wonderful / Think Pink
Fred Astaire, Choral Group, Kay Thompson & Chorus
3.Funny Face : Bonjour Paris!
Audrey Hepburn, Fred Astaire, Kay Thompson & Chorus
4.Funny Face : 'S Wonderful
Audrey Hepburn, Fred Astaire
★5.Roman Holiday : Main Title
Georges Auric
6.War And Peace : Prelude
Nino Rota
7.War And Peace : War and Peace (Natasha's Waltz)
Nino Rota
8.War And Peace : Winter and Remembrance of Andrei
Nino Rota
★9.Love in the Afternoon : Love in the Afternoon
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★10.Love in the Afternoon : Hot Paprika
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
★11.Love in the Afternoon : Fascination
Franz Waxman & Matty Malneck Orchestra
12.Green Mansions : Main Title / Chase / River Boat
Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
13.Green Mansions : End Title (vocal by Marni Nixon)
Bronislau Kaper & Heitor Villa-Lobos
14.The Nun's Story : Prelude and Credo
Franz Waxman
15.The Nun's Story : Haircutting & Gran Coro
Franz Waxman
16.The Unforgiven : Prologue
Dimitri Tiomkin
17.The Unforgiven : Main Title
Dimitri Tiomkin
18.Breakfast at Tiffany's : Breakfast at Tiffany's
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
19.Breakfast at Tiffany's : Moon River (vocal by Audrey Hepburn)
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
20.Breakfast at Tiffany's : Moon River Cha Cha
Henry Mancini & His Orchestra & Chorus
21.The Children's Hour : Main Title (original version)
Alex North
22.The Children's Hour : Proposal
Alex North
23.Sabrina : Main Title
Frederick Hollander
24.Sabrina : La vie en rose (vocal by Audrey Hepburn)
Édith Piaf, Louiguy
★NEVER PREVIOUSLY RELEASED