2017年11月15日

NHK BSプレミアム “アナザーストーリーズ オードリーとローマの休日” 放送!

 NHK BSプレミアムにて“アナザーストーリーズ「オードリーとローマの休日〜秘めた野心、貫いた思い〜」”という番組が昨日14日に放送されました。

 「ローマの休日」を冠してる段階で、どうせオードリーファン暦の浅い層狙いの、内容の薄っぺらな番組だろうとタカをくくっててここでの紹介もスルーしていたのですが、昨日実際には見てみてビックリ!
 めっちゃ内容濃いじゃないですかーっ!

 というわけで、絶対ここでも紹介しなければ!と思い、急ぎ記事にしました。
 再放送もありますよーっ!

 再放送は2017年11月20日(月) 午後6時から1時間です。公式HPはこちら

 最初は沢尻エリカさんが出てきて、周りにオードリーの写真が出てくるのですが、そこでの「シャレード」と「マイ・フェア・レディ」の画像が裏向きなのが気になって…。
 これはまた出来損ないの番組か?と不安でいっぱいだったのですが…。

 ※追記:「いつも2人で」も裏焼き画像でした

 「シャレード」は100歩譲るとして、「マイ・フェア・レディ」の有名なアスコットの衣装は帽子の向きで即行わかるでしょうが!
 株式会社アマナさん、「マイ・フェア・レディ」の超有名な画像くらい正しい向きでレンタルしてくださいね!元がデュープなのでしょうが、写真の管理悪すぎです。減点100!

 「ローマの休日」も色んな秘話が語られています。ここで実際にインタビューを受けているのがオードリーのメイク&ヘア担当だったアルベルト・デ・ロッシとグラツィア・デ・ロッシ夫妻の息子と、ウィリアム・ワイラー監督の娘。

 彼らは実際に子どもの頃オードリーに会っていますし、そこで画面に映し出されるのは今までどの写真集にも載っていない、実際にその場に居た人たちだから持っていた写真の数々。
 おお〜!「ローマの休日」にもまだこんな貴重な画像があったのか!と嬉しくなりましたよ。

 そしてウィリアム・ワイラー監督がオードリーを最初にカメラテストしたという場面で、最近のいい加減な番組で出てくる(DVDの特典で付いてる)インタビューを受けているものではなく、ちゃんとベッドから起き上がる写真を出してくれていました。

 これはフィルムが現存してしているかどうかわからないものなのですが、こちらをきちんと本当のテストとして出してきたことはかなり好感が持てました。

 それとこれも今まで僕もこちらと「おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!」の2つのブログで書いてきたことですが、「ローマの休日」の長い髪がカツラであったということがオードリーのヘア担当のロッシ夫妻の息子さんから語られていました。

 “だって何テイクも撮る監督だよ。もう一度!って言われたらどうするの?” まあ当然ですよね。
 息子さんの話によると、髪の毛のカットのシーンのためにはグラツィアは何点ものカツラを準備していたそうです。

 僕のカツラの根拠は「ローマの休日」撮影開始寸前まで立っていた舞台「ジジ」の時のオードリーのヘアスタイルがベリーショートなのに、一瞬でロングヘアに変われるわけない!というものでしたが、これで「ローマの休日」の長い髪=カツラ説は証明されました。

 でもここでも“おおっ!”と思ったのは、ちゃんと過去の日本で「ローマの休日」でオードリーは実際に髪を切ったと言われていたことを引き合いに出していたこと。
 制作者がきちんと調べ上げていたのがわかります。

 また、引用される伝記は全てバリー・パリスのもの。
 一番信頼できる伝記を選んでいるのもきちんと制作者が事前調査していたのがわかります。
 ここでダイアナ・メイチックメイエ・スタブレの伝記を引用してたら、もうそれだけでこの番組の信頼性が失われてしまうところでした。

 「ローマの休日」の撮影もきちんと1952年と表記していたのも良かったです。
 
 そしてBGMもきちんとリチャード・バーナス指揮・ロイヤルフィル演奏の「ローマの休日」メインタイトル
 民放だとここで日本で演奏されたイージー・リスニング編曲された“大使館のワルツ”を使ってしまいそうなところ、本当のメインタイトルを使用してくれたことも好感度高いです!

 他にも「ローマの休日」撮影中はまだ婚約していたジェームズ・ハンセンとのウエディング・ドレスを作った店も紹介され、ここでも珍しい画像が紹介されます。

 さらに「ローマの休日」だけで終わるかと思いきや、オードリーが半引退状態だった時期の話としてこんどは息子のルカが登場。

 アンドレア・ドッティと出会った時の船上のホームビデオ、そして結婚式の“唯一の動画”が紹介されます。
 他にも珍しい動画や写真がいっぱい出てきますよ!

 そして「ロビンとマリアン」!
 ありがちなオードリーの番組ではスルーされがちなこのオードリーの超重要な作品を大きく取り上げたことにも感激!

 ここではオードリーが引退も復帰もしていないことも語られ、オードリー自身がかつてインタビューで語っていた “いつまでも送られてくる脚本は私の年より若い役ばかり。私は自分に近い役を演じたかった” ということの肯定がやはりロッシ夫妻の息子によって語られます。

 これは本当に番組を担当した人がオードリーについて正しい情報を調べたのでしょう。
 番組を制作してくださった方に感謝!一緒にお話したいくらい!

 というわけで皆さんにもぜひ見て頂きたいかなり上質な番組に仕上がっています。

 そして急ぎこの番組の事をお知らせくださった時雄さん、ニコさんにも感謝!です。ありがとうございました!
  


Posted by みつお at 23:20Comments(8)オードリー関連情報