2007年09月04日

「パリで一緒に」1964年初公開版 一般用パンフレット

 本日より札幌三越でボブ・ウィロビー展が開催されています。お近くの方はぜひ!
 でもボブ・ウィロビー展って、大阪でも2度ほどありましたが、その2回で展示内容が替わってましたし、今回の札幌もオードリーの衣装のレプリカやバッグが展示って…やる度に変わっていってるんですね。

 *9月5日~17日 大丸京都店で「華麗なるハリウッド映画衣装展」開催!


 今日は「パリで一緒に」の1964年初公開時一般用パンフレットをご紹介。

 これは裏表紙ブルボンのものと、青白縦割りのがあります。中身は全く一緒。ブルボンの方は偶然とはいえフランス国旗色で、「パリで一緒に」にはおあつらえ向きですよね!
 で青白縦割りの分は、他の作品の青白縦割りパンフ(「ローマの休日」「麗しのサブリナ」等)から考えて、ブルボンのよりも何年か後に刷られたんじゃないかと思いますけどね。おそらく1967年ごろ。

 出版社は例によってわかりませんが、青白縦割りを刷る出版社…大阪映実東京支社か日本映画出版社でしょうね。

 で、青白縦割りがあるので出来はよくないのかというと、これはかなりいいほうで、本命のスカラ座/東宝版大阪映実版の20ページには及ばないものの、16pで構成されています。
 印刷も良くはなくてかなり汚いのもあるんですが、まあ及第点。

 記事も画像も取り立てて珍しいものはないのですが、大阪映実版と同じ淀川長治さんの解説が載っています。

 で、この解説の中で、「麗しのサブリナ」のあとウイリアム・ホールデンが来日して、淀川さんと一緒に買い物をしたことが述べられています。
 “若い女の人が飛び上がって喜ぶような日本のおみやげは何だろうか?”って。で、これがあとでオードリーへのおみやげだったことがわかったそうです。
 本当にウイリアム・ホールデン、オードリーにホレてたんだねー!ってわかるエピソード。

 ここでは淀川さん、「パリで一緒に」を全体に持ち上げてホメているような文章なのに、“映画の友 オードリイ・ヘップバーン全集”ではけちょんけちょんにけなしていましたね。
 おそらく生涯で1回しか「パリで一緒に」をご覧になってないのでしょうね。二度と見たくないそうですから。

 表紙は初公開時のポスターの柄と一緒ですが、この当時で本当のカラー画像を表紙にしてるって珍しいですね。

 なお、これと全く同じ表紙で、72年リバイバル時のパンフレットが存在します!そちらはこれと72年リバイバル時の松竹版パンフを混ぜたような感じなんですが、一般用にしてはかなり良い出来に仕上がっていました!その話はまた別の機会に。

レア度:★★★(見つけるのがちょっと難しいです。)





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この記事へのコメント
入間洋です。「パリで一緒に」は、オードリーの「ローマの休日」以後の出演作の中では、「華麗なる相続人」(1979)と並んで一般に低評価な作品であると言えそうです。この作品、監督がリチャード・クワインで脚本がジョージ・アクセルロッドですが、確かに彼らの才能が少しブっ飛びすぎた感がないことは否めずヒネリすぎな印象があるというのが正直なところです。まあこれは主演二人には如何ともしがたいところではありますが。

「いつも2人で」のDVD音声解説でスタンリー・ドーネンが言及していたように覚えていますが(確かに彼であったかはやや自信がありませんが)、オードリーは、以前出演したこの「パリで一緒に」(実際ドーネンは映画のタイトルまでは口にしていませんでしたが、考えるまでもなく対象作品はこれしかないのですね)がバックファイアしたことを気にしていて、シナリオに同じようなひねりのある「いつも2人で」も同じ結果に終わるのではないかと不安であったそうです。

クワインは、結構風変わりな作品を撮ることが多く、個人的にも結構好きな作品が多いですね。「パリで一緒に」と同じ年に製作され、「パリで一緒に」にもカメオ出演していたトニー・カーティスとナタリー・ウッドが主演した「求婚専科」(1964)は持っていたビデオテープが劣化して買い直したくらいよく見ました。それに比べると「パリで一緒に」はあまり見ることがなく、けちょんけちょんにけなすことはないとしてもクワインとアクセルロッドのお戯れというようなイメージが避けられないところです。
Posted by 入間洋 at 2007年09月04日 20:48
入間洋さん、こんにちは!

入間さんは「緑の館」よりもこの「パリで一緒に」や「華麗なる相続人」の方が出来が悪いと思ってらっしゃるんですね。(^^;
僕の中でのオードリーワーストは「ニューヨークの恋人たち」なんです。
この差は僕の中では“また観たいと思うかどうか”です。

中学生当時、この「パリで一緒に」をテレビで観たときは、脚本が変更されるたびに画面も変わる、というのが面白くて、すんごい気に入ったんですが、後に再見したとき映画としてのダレが気になりました(特に後半)。
正直僕も決してオードリー映画の出来としては良くないとは思ってますが、それでもオードリーの活き活きした表情だけで言うとやっぱり最高のオードリーだと思っているんです。

数々の伝記ではウイリアム・ホールデンのアル中のせいで撮影現場が混乱した、と書いてあるんですが、それにしてはなんで「パリで一緒に」でオードリーはこんな表情が出来るんだろう…と思っていたら息子ショーンの伝記でわかりました。
オードリー自身はこの映画の撮影がとても楽しかったそうで、しかも当時は息子が生まれたばかり。そりゃ一番いい表情ができるよな!って思いました。

なので、出来の問題とは関係なく、僕はこの作品に思い入れがめちゃくちゃあるんですよ~。最も美しいオードリーだと思ってます。(^-^
作品の出来云々よりも、この作品はオードリーの絶世期の個性と美しさを気楽に豪華に楽しむ作品として観ています。

海外の「いつも2人で」DVDでは、スタンリー・ドーネン監督、そんなこと言ってましたかー。出来の問題で言うと、「いつも2人で」は「パリで一緒に」の失敗をしなくてよかったー!と思います。
「パリで一緒に」が好きだ、っていうのは同調者が少ないのですが、「いつも2人で」にはかなり静かなファンがいるようですし。

リチャード・クワイン監督の作品は、他は観たことないんです…。正直双葉先生の評価もあんまりよろしくないみたいなので…。(^^;;;
もし1本観るなら「求婚専科」がよろしいですか?
Posted by みつおみつお at 2007年09月04日 22:23
クワイン監督作では、「女房の殺し方教えます」なんか結構好きでした。
確かに風変わりな都会派コメディの監督というイメージがあります。
でもキム・ノヴァクを美しく撮った監督さんでもありますね。
ハイアム氏のオードリィ伝記のなかでは、
ドーネンについては、プロデューサーも兼ねて金にケチケチしていたとの記述
だけだったのに対して、
クワインについては、才能豊かな監督という書き方がなされていましたよね。
ホント人によって様々ですよね~。

ボブの写真で、あれだけ自然で魅力的なオードリィの写真が膨大に紹介されていると、
彼女はやはり、少なくとも撮影中は楽しかったに違いないと確信します。
それだけに、二年も(!)オクラ入りされたのは、ショックだったでしょうね。
ルノワール撮影監督を解雇した話も有名ですが、
「あの映画・・・パリで一緒にのこと・・・を見ると、私ってなんて歯並びが悪いんだろうって思うけど、シャレードではそんなこと全然気にならなかった」
ってオードリィは本当に言ったのかなって疑問に思います。
どちらも結果的にチャールズ・ラングが撮ってますけど、
そんなに差があるとは到底思えない。
いや、むしろオードリィに関してだけでいえば、逆のような印象を持ってます。
Posted by まる at 2007年09月05日 00:35
入間洋です。正直言えば80年代の2本の作品は、彼女が主演であったわけではないこともあり頭から消し飛んでいました。「ニューヨークの恋人たち」は、オードリーがどうであったか否かは別として、都会派的ボグダノビッチのニューヨークを舞台とした監督作品であるということもあり必ずしもひどい作品ではないとしても、あまり面白い作品であるとも言えないという程度の印象があります。この作品には彼女とメル・フェラーの息子も出演していたのではなかったでしょうか。

しかしながら、この作品が知られている1つの理由として、この作品製作後に殺されてしまったプレイボーイ誌出身のドロシー・ストラットンが出演していることが挙げられます。そういうわけで、この作品を見るとその点を背景として興味をそそられる点があるのは事実です。まあしかし、これはある意味で不純な映画の見方とも言えるでしょうね。因みに、この事件の顛末はこれまたあまり出来が良いとは言えない作品「スター80」(1983)に描かれていました。監督は何故かあの振付けの魔術師ボブ・フォッシーであり、主演は文豪ヘミングウエイの孫であった二人の女優さんの内の一人マリエル・ヘミングエイでした。

それからそうですね、確かに「緑の館」もあまり一般の風評がよろしくないようですね。何せ、あまり監督経験のない旦那のメル・フェラーが監督していたということもあるでしょう。個人的には、昔TV放映(結構何度も放映されていたように記憶しています)で何度か見た以外は、ビデオレンタルして一度見たくらいであり詳細はほとんどうろ覚えですが、ただ少し変わった独自の雰囲気を持つ作品であるようには覚えています。この作品で一番奇妙に思ったのは、格闘家仕様のつらがまえとボディを持つヘンリー・シルバが(彼はフランケンハイマーの傑作の1つ「影なき狙撃者」(1962)でフランク・シナトラとモノホンに近い格闘を演じていましたが、この時シナトラはどちらかの親指が曲がってしまったそうです)、マザコン仕様のつらがまえとボディを持つアンソニー・パーキンスにあっさりと格闘で殺されてしまうことで、思わず「それはなかろう」と思ってしまいました。

クワインの作品については、一番好きなものの1つのは「求婚専科」です。いわばオッドボールロマコメというような作品で、他愛もない映画と言えばそれまでですが、60年代のこの手の作品に特徴的な無邪気さがよく出ていました。もう1つが、私めが好きな女優さんであるジュディー・ホリデイが主演していた「純金のキャデラック」(1956)です。他のクワイン作品としては、まるさんの挙げられている「女房の殺し方教えます」(1965)、キム・ノバク主演の「媚薬」(1958)、ボブ・フォッシーの振り付けが楽しいミュージカル「My Sister Eileen」(1955:国内でもDVDが販売されているはずですがタイトルは忘れました)、ドリス・デイとジャック・レモンの「It Happened to Jane」(1959:日本未発売ですが私めの所有するColombiaの海外DVDは、Columbia販売のDVDが時折そうであるようにリージョンプロテクションがかけられておらず更に日本語字幕もあります)、ウイリアム・ホールデン主演の「スージー・ウォンの世界」(1960)、アーサー・ヘイリーが原作の「ホテル」(1967)があります。因みにキム・ノバクファンを中心としてメロドラマの「逢う時はいつも他人」(1960)を評価するファンが多いようですが、個人的にはあまりクワインらしくないこの作品はほとんど見ることがありません。
Posted by 入間洋 at 2007年09月05日 13:39
>まるさん

あれっ、そうでしたか。スタンリー・ドーネンは予算をケチっていた、と。
確かにスタンリー・ドーネン&オードリーコンビの3作は
豪華大作、というイメージはないですよね。

でもそれにしては凄いハイセンス&ハイクオリティの作品を作ったんですね。
じゃあドーネン監督のお金は1ドルたりともムダにはならなかったと。

「パリで一緒に」のオードリーは本当に非の打ち所がない美しさですよね~。
伝記で「パリで一緒に」のオードリーが気を張っていた、とか疲れていたとか
撮影がうまくいかなかった、っていうのはオードリーを見てない証拠!
だと思ってます。あんなに活き活きしてて心労ってのは、
顔にその時の状態が出てしまうオードリーではちょっと考えられないですもんね。

歯並びの問題、実は僕は気になったこと、一度もないんです。(^^;
気になるのはエラくらい(笑)。
Posted by みつおみつお at 2007年09月05日 23:31
>入間洋さん

「ニューヨークの恋人たち」が共感できないのは、ベン・ギャザラと不倫で寝たオードリーが、
翌日にベン・ギャザラを好きな別の女性と楽しく談笑してたりするところなんです。
大人の女性だから、って言われるとそうなのかもしれませんが、
まだやきもちを焼く「華麗なる相続人」の方がオードリーのキャラとして納得
出来るような気がします。
もしかしたら駄作ではなく凡作なだけなのかもしれないのですが、
どうも「華麗なる相続人」よりも納得のいかない展開でした。

ちなみにドロシー・ストラットンの問題は、実はあんまり気にして観た事はないんです。
ふーん、とは思うんですが作品にもオードリーにも関係ないしなーって。
結構さめて観てます。(^^;;;

「緑の館」はそうですよね!ヘンリー・シルバに勝ってしまうアンソニー・パーキンスというのもちょっとムリがあるよな~って思ってました(笑)。
頭脳戦ならともかく、まともに闘ってますもんね。
でもトニ・パキ君は身のこなしが軽そうなので、
それで分があった、と考えています。

クワインはやっぱり「媚薬」が有名ですね。
もし近所のレンタル屋さんになにか置いてあったら観てみようと思います。
でも、うちの近所、あんまり往年の名作って置いてなかったような気も…。
Posted by みつおみつお at 2007年09月05日 23:44
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