2007年11月05日

「麗しのサブリナ」原作戯曲 サミュエル・テイラー著

 今日は「麗しのサブリナ」の原作戯曲の紹介です。作者はサミュエル・テイラーで、映画の脚本と同じ。

 これは1975年12月に新書館というところから発行されたものですが、「麗しのサブリナ」初公開当時には早川書房から同じ訳で新書版が出ていたそうです。

 あとがきには「ロビンとマリアン」が撮影中であることが書いてるので、「ロビンとマリアン」でまたオードリーの人気が盛り上がるのを見越しての発売だと思われます。

 訳者は清水俊二さんなんですが、この方映画の字幕もよく担当されてる方で、なんと!「麗しのサブリナ」のDVDも清水俊二さんです!(他に「パリで一緒に」も!)

 内容は、同じビリー・ワイルダー監督の「昼下りの情事」でもそうだったんですが、原作とはほとんど共通点なし!

 確かに財閥にはライナスがいて、デイヴィッドがいて、で、そのおかかえ運転手の娘にサブリナがいて、ライナスと結ばれるんですが、一緒なのはその設定だけ。

 途中の経過はもう全く違うんです!サブリナを駅に迎えに行くのはお父さんだし、豪華パーティもなし。ライナスはデイヴィッドとサブリナの結婚を喜んでるくらいだし、サブリナはあっさりライナスが好き!って認めてる。正直デイヴィッドの存在は薄いです。他にもパリからサブリナを追いかけてくる男も登場します。

 一番気になったのはサブリナとデイヴィッドは20代半ば、ライナスはその10才上という設定!
 映画ではサブリナは18才くらい、デイヴィッドは30代後半、ライナスは50代後半、って感じに見えるのに!しかも原作はライナスが妙に陽気。

 本当の設定で行くと、デイビッドは「緑の館」のアンソニー・パーキンスか「マイ・フェア・レディ」の頃のジェレミー・ブレットってところでしょうか。
 ライナスは陽気なので、「麗しのサブリナ」のウイリアム・ホールデン、「おしゃれ泥棒」のピーター・オトゥールあたりがいいかと。
 そんな風に違ったキャスティングで読むのもまた一興です。

 (以下ネタバレ。この本をこれから読もうと思っている人は飛ばしてください)
 サブリナのお父さんは、ライナスのお父さんの代でつぶれそうだった時のララビー財閥の株を買えるだけ買っていたおかげで、100万ドル以上もの財産を持つというララビー財閥の大株主&大金持ち!という設定は面白かったですねー。
 お月様に手を伸ばしたつもりが、サブリナもお月様の住人だった、と。
 (ネタバレ終わり)

 ビリー・ワイルダー監督って、原作から題名と設定だけもらって、すっかり中身を変えて映画的にしてしまうのがお好きなようです。

オススメ度:★★★

この本はアマゾンでは取り扱いがないようですが、ネットの古書店ではわりと見つかるようです。





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