2007年11月30日

「シャレード」ピーター・ストーン著 山田順子訳 ハヤカワ文庫

 今日は、話の都合上、「シャレード」のラストシーンまで言及する部分があるので、もし映画をご覧になってない方は、今日は読まないことをオススメします。
 まずは映画をご覧になってから読んでみてください。

 これは「シャレード」のノヴェライズ本です。訳者あとがきでは“原作”になっていますが、おそらく映画の後に脚本のピーター・ストーンが書き上げたものだと思います。原書の発売も映画の後のようですし。

 日本ではハヤカワ文庫NVから1980年に突然発売されました。その時期、オードリーの人気は一番冷え込んでいた時期ですし、何で出たのか今でも不明ですが、そんな時期だっただけに僕は大喜びでしたけどね。

 その後長い間絶版でしたが、2000年にこれまた突然復刊されました!

 さて、書いたのは脚本も書いたピーター・ストーンとなると、映画とほとんど一緒かと思いますが、かなーり映画とは違います。

 まず、季節は夏に設定されています。主人公、レジーナ・ランパートは金褐色の髪の毛だそうです。
 で、主人公とアレクサンダー・ダイルはプールに泳ぎに行ったりします!

 これがですねー、どうもオードリーのイメージじゃないんですよね。たとえば、「ローマの休日」以前のオードリーが水着を着て海で写真を撮影してるのは見てますし、「いつも2人で」で何着もの水着を着てるのも見てます。「暗くなるまで待って」以降のオードリーがビキニを着ているのも知ってます。

 でもですねー、「シャレード」というとオードリーはあのヘアスタイル!「いつも2人で」のくしゃくしゃヘアならともかく、「シャレード」のあのがっちり固めたかのようなヘアスタイルで思いっきり布地の少ないビキニで泳ぐってのは、どうも想像できないんですよねー。どうやっても無理!
 皆さんは想像できます??

 というわけで、オードリーからは離れて読み進むことになります。しかも細部もかなり映画とは違うし。

 まず、三人のオードリーにつきまとう連中のうち、ギデオンは全然映画と違う体格の男として描かれますし、殺される順番も違います。一人は自分の不注意で死んじゃうし。

 プロンプターの穴に隠れる人も映画とは違うし、ラストで奈落のレバーを引くのは映画の人ではありません。

 オードリー=レジーに付加されていた、“悩み事があるとお腹が空いちゃう!”っていう面白い設定もここにはありませんし、オードリーとケーリー・グラントの軽妙なやりとりもありません。

 このように、かなり映画とは変更されているので、原作を読む、と言う感覚ではなく、新たな作品を読む、というつもりで読むことをオススメします。
 そうですねー、リメイクされた「シャレード」と思って読んでいただければ…。

オススメ度:★★




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この記事へのコメント
いつかは紹介されると思っていました。
これ発売当時、僕も読みましたよ。
随分映画と違うなぁと意表をつかれました。
なにせ夏で・プールで・サイズの小さい水着・ってのは・・・あれれ?
でも当初はこういう設定だったんでしょうかね?

レジーの風貌について
確かモジリアニ風のどうとか・・・これシルヴィーのことでしたっけ?
ただ、鼻だけは途中で成長を止めたかのように華奢だった・・・という
描写は覚えていて、オードリィと無理やり結びつけられるのはこれくらいかなと。

バーソロミューのことを、レジーが俳優に例えるなら
ウィリアム・ホールデンかケイリー・グラントだというのもなんだか面白いですね。
ケイリーはむしろバーソロミューに向いていた??
最初、レジーは彼に“不健康そうな人”っていう印象を受けるんですよね。
ピーター・ストーンは、この頃のホールデン(深刻なアル中だった・・・・あんなにカッコよかったのに)
ならともかく、グラント氏にもそういうイメージを抱いていたんですかね。

奈落を引くのは、グランピエール警部で、彼は大活躍でした。
これ映画でやっちゃうと、ヒーローがぼやけてしまうから仕方ないかも。
ただ、レジーとピーター・アレックス・アダム・ブライアンの会話は、
中央市場ではぐれるあたりとその後は、なかなか面白かったです。
このへんは映画本編に匹敵するかもしれません。

なにせ三十年近く前のことなので、うろ覚えです。
でも結構印象に残っていますよ~。

で、ストーン氏、これが原案なんでしょうかね。
映画のクレジットタイトルで、カール・ベームと原作共著って出るでしょ?
それがコレ?
それとも全然違うコンセプトで書かれたのかなぁ?
確かこの映画って
当初「予期せぬ未亡人」とかいうタイトルで企画されてたんですよね?
Posted by まる at 2007年12月01日 00:30
そうなんです。僕も最初に読んだときから映画とあまりに違う!って思いました。
どうやってもオードリーでは想像できなかったのは、
最初に読んだときも、今回読み直しても同じでした。
なのでもう別物という感覚で読んでました。

でも、30年前に読んだきりで、バーソロミューの風貌が
ウイリアム・ホールデンやケーリー・グラントに似てるって、
よく覚えてらっしゃいましたね!
僕なんかここに書くためにめっちゃ久々に読み返して
ほーって思ってましたよ。(^^;;;

それと、これが原案…どうなんでしょうかねー。まったくわかりません。(^^;A
63年が原著発売だったようで、撮影は62年…。
原案の作品なのか、著者の大幅改変によるノヴェライズなのか…。
一応ノヴェライズじゃないかと思ってるんですが。
でも「予期せぬ未亡人」じゃなくてよかったです(笑)。
時期的にあまりに「予期せぬ出来事」とダブってますもんね。
Posted by みつおみつお at 2007年12月02日 16:48
私が購入したのは多分復刻版。
そして、、、、、まだ読み終えていないんです(^^;;;
いや、やっぱり何だかオードリーのイメージとかけ離れてるし、
何となく画が浮かんでこないし、、、、。
と、言い訳をしてみたり。

頑張って読破しなくてはいけませんね(苦笑)
Posted by カリン at 2007年12月04日 00:30
カリンさん、まだ読み終わってませんでしたかー!
確かカリンさん「シャレード」を買ったとおっしゃってたのはもう随分前…(笑)。

いや、でもわかります、その気持ち!
オードリーなんて全然想像できませんもんね。
正直僕も最初に読んだあと、何十年も読み返してませんでした。
これを書くためにやっと読み返したくらいで…。

まあゆるゆる読破してみてください。(^^
Posted by みつおみつお at 2007年12月04日 22:10
ええ、少なくとも2年は経ってます(爆)
どんだけぇ~~~って感じです(^^;

いや、今もここにあるんですよ?
手を伸ばせば届くところにあるんです。
じゃぁ読めよ~って話ですが(笑)

気分が乗ってきたら・・・・読みます(なんじゃそりゃ^^;)
Posted by カリン at 2007年12月06日 00:31
ぎゃはは!ありますあります、僕もそういう本!
手を伸ばせばそこにあるのに、全然読まないんです~。(^^;;;
いつかは読む本、しかもそばにあるという事は優先順位は高い本。
だけど!読まない(笑)!

まあまあ、カリンさん、読了時には教えてくださいです(笑)。
Posted by みつおみつお at 2007年12月06日 23:11
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