2011年06月04日

「噂の二人」1985年リバイバル スピード・ポスター

 午前十時の映画祭、7月の予定は、
★青の50本「シャレード」「麗しのサブリナ」:TOHOシネマズ西宮OS、TOHOシネマズ岡南、広島バルト11
★赤の50本「ローマの休日」「昼下りの情事」:TOHOシネマズ橿原、シネマパレット沖縄、TOHOシネマズ大分わさだ
です。ぜひ近所の方はごらんになってくださいねー。(^-^

 前回紹介した「関口宏の昭和青春グラフィティ」、残念ながらオードリーの貴重映像は結局出ませんでした。
 期待させてしまって申し訳ありません。m(_ _;)m
 まあ、「マイ・フェア・レディ」の初公開時の有楽座の行列の凄さが見れたのは貴重っちゃあ貴重でしたけれども…。

 さて今回紹介するのは、「ティファニーで朝食を」の陰に隠れてしまってますけど、実はこの作品も製作50周年に当たる1961年作品の「噂の二人」の1985年リバイバル時のスピード・ポスターです。

 日本ヘラルドの80年代後半のリバイバルではオードリー作品としては最初。地味で初公開では全然ヒットしなかった作品を最初にぶつけてきた日本ヘラルドの決断の凄さにまずは拍手!
 でもこれが正解で、この「噂の二人」も初公開時よりもよっぽど稼いだと思いますよ。

 さて、80年代の日本ヘラルドリバイバル作品にはB2ポスターは少なく、この「噂の二人」もこのスピード・ポスタータイプだけ。
 これはこの当時、こういうリバイバルを2本立てで上映する劇場が多く、横に2枚並べて展示するためだったんでしょうね。

 このポスターの絵柄はこの時のチラシと同じですね。
 チラシの紹介では書いてなかったんですが、チラシの方には林冬子さんの解説が載っています。
 オードリーファンでもある林冬子さんには大ショックだった作品だそう。
 また、オードリーがいつものように美しくなかった、と感想を書いておられます。

 他にも、渡辺祥子さんだったかな?送られてきたこの映画のスチールを見たとき、初めてオードリーに年を感じた、と書いておられましたね(その後の作品ではまた若くなっていたそうですが)。

 また、この作品は「昼下りの情事」と並んで日本と海外での評価の違いが大きいですよね。
 日本ではキネマ旬報の62年度第9位に選ばれるなど名作扱いなのに、海外ではあんまり高く評価されてないようです。
 日本でも淀川長治さんが、この作品をかなりけなしていましたよね。

 あと、オードリーと並んで主演のシャーリー・マクレーンが、後年“マーサは自分の為に闘わなければいけなかったのに!”ということでやはり評価を低くしてましたけど、僕はこれでいいと思ってます。

 まずは時代背景。原作の当時や、映画化された当時の状況は、同性愛に関してアメリカもまだまだ寛容ではなかったですよね。そんな時に闘えったって、そんな人がたくさんいたかどうか…。

 それと、本当はマーサは闘うべきだったのかもしれませんが、誰もがシャーリー・マクレーンではない、ということです。
 マクレーンのように自分の為に戦える人もいれば、マーサのように心折れてしまう人もいる。
 いろんな人が世の中にはいるので、これはこれでアリだと思ってます。
 だいたいこの作品の主題は、マーサの戦いを描こうとした作品ではないですしね。

 何度も観てますし、好きな作品ですけど、「戦争と平和」とは違った意味で観る時の体力が必要な作品ですね。

絵柄のお気に入り度:★★(作品のイメージとは違うけど、配色のブルーとピンクで救われてる感じ)


追記:以前はこの記事は1984年リバイバルとしていましたが、その後の調査で「噂の二人」は1985年リバイバルと判明。
 なぜ1984年だと思ったかというと、復刻パンフレットの奥付が1984年になっていたことによるものです。



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この記事へのコメント
80年代半ばからのリバイバルで先陣をきったのがこの作品というのは、
嬉しいオドロキでしたね。
まさか劇場で観られるなんて!二度も観ましたよ。

“いつものように美しくなく”“主人公でない”“ハッピーエンドでない”
いわば許せない映画だった・・・という感想を紹介文に載せるか~
全く賛成できんなと思ったのも懐かしい思い出です。

マクレーンは自伝の中で、
「若い頃に出た作品で最も失望させられた映画」として挙げていました。
(マイ・ラッキースター)
なんでも同性愛感情の伏線として色々と工夫した演技を悉く却下されたようです。
ワイラー監督は、理不尽な社会悪への抵抗を突き詰める覚悟が
映倫コードを気にして緩んでいたとの批判も。
ハイアム氏の伝記でも完全な失敗作扱いでしたね。
70年代のオードリィ関連本の数々では、彼女の最高作扱いでした。
このへんの意見の相違があるのも今となってはちょっといいかな。
僕は断然支持派ですが。
ドラマとして複層的な面白さがあると思います。ねぇ。

ところで50周年ですが、
「ティファニーで朝食を」のブルーレイが8月下旬に出るようです。
http://www.amazon.com/dp/B0054JELSE?_encoding=UTF8&tag=dvdbeaver-20&linkCode=as3&camp=15041&creative=373501
他のブルーレイ同様画質はとても鮮明になり情報量も増えるでしょうが、
色彩はどうなんでしょうね。
アメリカでは既にTV用にHD版で放映されていたようですが、
まぁ輸入版とはいえ、やっと発売されるようで嬉しいです。
このあと続くのはどの作品でしょうね。
Posted by まる at 2011年06月07日 22:40
僕も、華やかな他の作品と比べて地味な「噂の二人」は
商業的にもリバイバルは無いやろな~って思っていたので、
リバイバルされることがわかった時は、“ウッソぉ~!!”って狂喜乱舞でしたよ!
もちろん僕も複数回見ましたし、90年代に権利が切れるまで、
覚えてないほど何度も見に行きましたよ。
手元に復刻版パンフが3冊もあります。(^^;

林冬子さんの感想は、僕は“そうなんや~”って笑いながら読んでました。
なんかオードリーファンの林冬子さんのウィットに富んだ言い回しなんやろなーって。
林冬子さんなら、この作品も色々書いてるけど、
実はお好きに違いない!って感じが漂ってません?
好きだからこそ、ここがヤなの!みたいな。

シャーリー・マクレーンは、実はちょっとガッカリしてるんです。
「噂の二人」についてで、そんなこと言わなければよかったのに…って。
確かに自分の演技が却下されたことや、マーサの戦いに関してそう思うのは
演じた本人として主観で見てしまって仕方ないことなのでしょうし、
確かに今見ると同性愛の表現が少なすぎる感もします。
(婚約者に冷たくあたるくらいですもんね)

でも客観的に見た場合、あんまり同性愛をほのめかすのには
僕は反対です。
この映画って、噂はホンとだった!って内面を見つめたマーサの心の深淵が
観客にもカレンやマーサにも暴かれた時の衝撃が大きいのに、
噂になる前から露骨に同性愛のような素振りを見せていると、
はじめっから観客には、マーサはガチレズじゃん!ってわかってしまい、
それを気づかないここに出てくる大人ってどうよ!
みたいになっておそらく映画全体がアホらしく感じてしまうだろうと思うんですよね。

うまく言えないんですけど、この映画のテーマって
自分の気持ちに気づいたマーサに主点があるのではなく、
安易な噂で判断して村八分にして興味本位で眺める社会とか、
その立場に置かれた時の本人や周りの人間の対処や心の動きに
主点があるように思うんですよね。

なので、シャーリー・マクレーンのマーサ中心の発言は
ちょっと違うんじゃないの?って思ってしまうんです。
ましてや、自分も当時は納得して演技していたはずなのに、
後になって監督がどうこうって言うのはルール違反じゃないかと。
やっぱり自伝って他の人のこともいろいろ書かないといけないので、
オードリーが書きたくないって拒否したのがわかります。

僕も「噂の二人」、めっちゃ好きなんですけど、
やっぱりちょっと重いので、他の作品の方を贔屓しちゃいますけどね。(^^;

「ティファニーで朝食を」のブルーレイ、日本でも発売されるんでしょうかね?
そう言えばDVDの時も、パラマウント映画では「パリの恋人」「麗しのサブリナ」と共に
最初に出ましたよね。
Posted by みつお at 2011年06月10日 07:40
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