2011年12月09日

写真集「オードリー物語 100枚の写真に秘められた伝説」

 2年ぶりに「おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン!」の記事をアップしました。
 もし良ければ、そちらもご覧になってください。(^^;;;

 これは以前紹介した写真集“AUDREY 100”の日本版です。発売は二見書房。
 「オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を」と奇しくも同じ2011年10月26日に発売されました。

 “オードリー物語”と日本題名を付けたように、ここに収められた写真それぞれに物語があるのがこの日本版でわかってとてもよかったです。

 この写真集では息子のショーン、ルーカ、それと最後の伴侶であったロバート・ウォルダーズの選んだ100枚(実際は106点ほど)に対する思い入れが語られています。
 これを読んで、“ほー、そうかそうか。”とか思ってました。

 さて、この日本版は原書と仕様が変えられています。
 まずはサイズ。A4の上下が短いサイズに小さくなっています。

→サイズの比較。左が日本版です。

 表紙も原書はハードカバーそのもので、左側にはマゼンタ色の布が貼ってありましたが、日本版はハードカバー本体に紙の表紙カバーが巻かれています。もちろんマゼンタ部も印刷。

 それ以外でも、原書では最後の方のページにまとめて存在していた写真のキャプションを、各写真と同じページに置いています。
 これによっていちいち前の方に載っている画像の掲載ページをひっくり返しながら読まないといけなかったのが、日本版では画像を見ながら読めるようになりました。

 そのため、原書では2点の画像を左右ページのそれぞれ全面を使って載っていた画像が、前後のページに振り分けられたり、縮小して載せられていたりします。

 ということはですね、これは日本でレイアウトを組みなおして、しかも印刷も日本で行ったんちゃうの?って思いますよね!それで実際に二見書房さんに直接問い合わせて、そのとおりだと返事をいただきました。

 大型本の置きにくい日本の住宅事情や、売れやすい・本屋に置きやすいサイズ、読みやすいように変更させて欲しいとお願いして了承を得て、こういう仕様になったそうです。
 もちろん、日本の方が印刷も綺麗に仕上がる、という考えもあったそうですよ。

 原書と本書、両方見比べて思ったのは、画質に関して、意外とモノクロの粒子感は中国で刷った原書と変わらない感じでした。

 ただ、カラーの発色は明らかに違って、原書“AUDREY 100”の記事で書いていた、“妙に黄色に偏った画像や沈んだ色調の画像が多々見受けられます。”ってのがかなり改善されています。

 これは、
・経年やデュープ(複製)の繰り返しで退色が発生しているポジを、中国ではそのまま、日本では肌の色とかが自然になるように画像修正がなされている
 あるいは
・元のフィルム(ポジ)は悪くないが、日本では元のポジどおりに発色できて(もちろんポジどおりになるように修正されている)印刷できたが、中国では元のポジのようには発色できずにカラーバランスが崩れた
 のどちらかであると思います。

 でもどちらにしても、デラックスカラーシネアルバム決定版オードリー・ヘプバーン)ではびっくりするような綺麗なカラーだった“藁にもたれるオードリー”などは白黒で収録されていて、これは日本に送ってもらったのがやっぱりモノクロだったんでしょうね。

 いったい何回目のデュープでモノクロになってしまったんでしょう…。オードリーがめっちゃ活き活きと写っている本来のカラーが、どんどん世の中から失われていくのは悲しいですね。
 でもこれにより、やっぱりデラックスカラーシネアルバムは凄かったんだ!って思いますよね。あの写真集は今でも最高峰!

 僕がもしオードリーの写真集製作に関われるなら、カラー画像満載の、カラーはカラーで収録!を絶対条件にして、“オードリー カラー化計画”を推進します!
 きっとカラー写真集の方が、今となってはめちゃめちゃ新鮮に映ると思いますよ!だって、いまやたいして珍しい画像も無い、モノクロいっぱいの平凡オードリー写真集は掃いて捨てるほどありますもんね。

 おっと、めっちゃ話が逸れてしまいました。(^^;;;
 というわけで、原書と同じレイアウトにもしようとはしてるようですが、版型の違いや、新たにポジからレイアウトし直してるので、小さな違いですが写っている範囲のトリミングが変わっているものがあります。

 ←この「マイ・フェア・レディ」の画像なんかは大きくトリミングが変わっていますね。

 あと、原書ではおまけで付いていた「尼僧物語」のポートレートは日本版には付いていません。ただ、この画像は本文で掲載されている画像なので、画像が1点見れない!ってことはないです。

 原書、日本版、お好みで選んでください。

オススメ度:★★★(原書と同じにしておきますが、やはり買っても良い写真集ではないでしょうか)





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この記事へのコメント
是非欲しい写真集ですね。
どこに隠しておくか・・・それが問題ですが。
Posted by いも源氏 at 2011年12月09日 19:56
いも源氏さん…見つからないようにしてくださいね。(^^;
Posted by みつお at 2011年12月09日 23:06
以前、みつおさんがカラーの汚さを書いておられましたが、
今回この日本版で初入手しまして、きっと改善されたんだろうなと思っていました。
なるほどそういうことだったんですね。
でも一点、89頁のブーゲンビリア背景の画像は、なまじもっと鮮明バージョンを知っているだけに残念でした。
僕らの大好きな「パリで一緒に」~「シャレード」の頃のオードリィがないのは残念ですけど、彼らにとっては比較的重要ではないのでしょうかね。
それどころか「おしゃれ泥棒」の頃のあのアイメイクばっちりの写真に、
「シャレード」のキャプションがついていたりするくらいですからね。
ショーンさん、もっと母上の映画を勉強してよ。
でもそんなことより、優美でいきいきとした姿、撮影に対する真摯な態度など人間的な」側面のほうがもっともっと重要なんでしょうね。
あと、僕の大好きなハウエル・コナントさん撮影画像がたった1点というのも淋しい。
ただその代りピエルルイジやカークランドなど素晴らしい写真家のものがいっぱい載っているし、セシル・ビートンの撮ったポートはやっぱりステキですね。
ビートンのオードリィ写真集とかレオ・フックスの尼僧物語撮影集なんかが出版されたらスゴイでしょうね。

この本、ほとんど期待していなかっただけに、思いのほか新鮮で気に入っています。
いい本に仕上がっていますよね。愛を感じるからかな。
日本版出版に感謝しています。
Posted by まる at 2011年12月11日 00:39
まるさん、こんばんは!

ブーゲンビレアは、確かにピントが…
これもきっとデュープしまくりのポジが原因なんでしょうね。
もしピントの合ったポジをもらっていたら、
日本でこんな汚く印刷するということは考えられないですし。

「パリで一緒に」とか「シャレード」の頃って、ショーンが生まれたばかりで、
オードリーとメルの仲もうまくいっていた時期ですけど、
ショーンは生まれたばかりで記憶はなく、
メルとオードリーだけだと結婚したばかりの頃の方が…
ってんで載らなかったんでしょうかね。
ショーンの記憶にある最初は「おしゃれ泥棒」の頃みたいですし。

「シャレード」のキャプションの付いた「おしゃれ泥棒」もそうですし、
「おしゃれ泥棒」の頃の画像に1970年というキャプションもあり、
僕もいつもショーンのキャプションには隔靴掻痒な思いを抱いてます。
誰か教えてあげてほしいですよね。
ショーンって、プライベート以外のオードリーの事に関しては
いつまでもファンになりたて、って程度の知識のままですよね。

でも、いまもまだ未収録のオードリーの画像って多いですよね。
ビートンやアヴェドンの写真集とか、「いつも2人で」「シャレード」とか
まだまだ埋もれてる画像が多そうで、
このへんの発掘も誰かやってほしいですよね。

それと、この写真集は、珍しい画像ばかりではないんですけど、
なんか気に入っているのはまるさんがおっしゃるように
愛があるからですかね。(^^
Posted by みつお at 2011年12月12日 17:22
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