2008年02月17日

「いま、オードリーが新しい!」アサヒグラフ 87.7.10号

「いま、オードリーが新しい!」アサヒグラフ 87.7.10号 今回は1987年7月10日号の「アサヒグラフ」を紹介します。“いま、オードリーが新しい!”ということで特集:麗しの「オードリー・ヘプバーン」が載っています。

 1987年というと、昨日も「昼下りの情事」プレスシートで書いたようにオードリーの怒涛のリバイバル真っ只中。

 この特集でも書かれているように、「名画座の“オードリー特集”は平日でもほぼ満員」という状態。

 この年の「スクリーン」5月号ではオードリーが5年ぶりに人気投票ベスト10に返り咲いた(第7位)年でもあります。

 ここまでに84年から「噂の二人」「緑の館」「麗しのサブリナ」「ローマの休日」「ティファニーで朝食を」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」「パリの恋人」「パリで一緒に」が日本ヘラルドから公開済み。
 87年にもワーナーから「暗くなるまで待って」、UIPから「戦争と平和」が公開されます。

 この時の観客は必ずしもオールドファンだけじゃなくて、若い10代20代といった層も取り込んでいたこと。オードリーを“レトロ”という感覚で観始めた最初の世代ですね。

「いま、オードリーが新しい!」アサヒグラフ 87.7.10号 しかも女の子はオードリーをレトロでありながら新しいとも捉えていたようで、ファッション雑誌などでもばんばんオードリー特集が組まれ始めていました。バブル時代に太い眉毛が流行っていたのもオードリーの影響かも?

 この物凄い人気にまず目をつけたのがハウス食品。「ローマの休日」で髪を切るシーンを使って87年に清涼飲料水“It's(イッツ)”のCMを作りました。

 これもその後“もう使える映画がないよー!”っていうくらいまで過去のオードリー映画を使ったいろんなCMが作られるハシリになったんですよね。

 それまではエクスラン社の「ヴァリーエ」にしてもワールド社の「銀座リザ」にしても、“現在”のオードリーを撮ったCMだったのに、ここで初めて過去のオードリーを使う、ということになったわけですね。

 そういう社会現象にまでなり始めたオードリーにびっくりして特集したのがこのアサヒグラフ、というわけなんでしょうね。
 本文では10ページのオードリー特集が組まれています。


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