2012年06月07日

写真集「perfect style of Audrey」

写真集「perfect style of Audrey」 これはマーブルトロン社から4月に出たらしい(奥付は5月10日)、“AUDREY HEPBURN - perfect style of Audrey ” という写真集です。

 マーブルトロン社は去年「オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を」を出した出版社ですよね。

 でも「スクリーン」の近代映画社と違って、オードリーの本がどれくらい売れるかの今までの実績がないので、初版はあっさり売切れてしまったみたいです。

 僕もアマゾンで気付いて注文した時は在庫が3つあったのですが、あれよあれよと言う間に残り1冊になり、その日のうちに売り切れになってしまいました。

写真集「perfect style of Audrey」 一応マーブルトロン社に直接伺いましたが、やはり出版社でも品切状態だそうですけど、既に重版はかけているそうですので、定価以上の値段で暴利を貪ろうとするところからは買わないで、ちょっと待ってくださいねー。

 なお、「オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を」の方はまだ在庫があるそうなので、本屋さんで注文すれば届くそうです。

 さて、突然出ていたこの写真集ですけど、表紙は本来カラーのはずなのにモノクロ化されている「パリの恋人」画像だし、届いたら表紙も中身も最近流行りの(でも発色は悪い)上質紙だし、“また凡百写真集かよ~…(うんざり)” って感じだったんです。

写真集「perfect style of Audrey」 でも、ページをどんどんめくっていくと…“あれ?あれれ!?あれれれ!!”

 この写真集、ただものではありません!

 最初は、“あ、この画像が写真集に入ったの初めてや!” 程度だったんですが、だんだん “この写真見るの初めてや!!” に変わってきて、気付けば初お目見え画像がめっちゃ多い!

 これは日本の写真集としては久々のヒット!

写真集「perfect style of Audrey」 でもいいことばかりでもないんですけどね。

 カラーの発色と階調は物凄い悪いのが堂々と混じってます。
 印刷技術が悪いというよりも、レンタルポジを使用しているみたいですので、レンタル元のAFLOの物が質が悪いのでしょうか。

 ファッションに付いているキャプションというかコメントは “~がガーリー” とか “~がオードリー風” とか、正直どうでもいいようなものが付いてます。

写真集「perfect style of Audrey」 “オードリーはふくらはぎ丈のフレアスカートをはくことが多かったよう。” とか、オードリーのファッションをきちんと調べてなさそうなのもありますしね。

 確かに50年代はそれが主流だったからはいていただけで、60年代に入ってスカートが短くなってくると、それに合わせてオードリーのスカート丈もどんどん短くなってます。

 50年代の画像だけ持ってきて、そう言われてもなぁ…って。

写真集「perfect style of Audrey」 それに、大きな写真のキャプションは、中間調のところにピンクのめっちゃ小さな文字って…読めませんやん!!

 「パリの恋人」のポニーテールを正面から写したカラー画像(正面からだとショートヘアに見える)が “ヘップバーンカット” のコーナーにあったり、ちょっとオードリーにはうとい人の編集かなーって。

 でもまあそれもご愛嬌。初収録画像の喜びがそんなことを忘れさせてくれます。
 しかも小さな画像を並べてあったりして、これは収録点数も意外と多い!こういうの好き!(^-^

写真集「perfect style of Audrey」 ←なぜあなたがここに?めっちゃ貴重な「マイヤーリング」のマリイのカラー画像が小さく。

 決して最優秀ではないけれど、侮れない写真集の登場です。

オススメ度:★★★★(ほぼ星5つのTASCHEN社の「MOVIE★ICONS A.HEPBURN」やTOKYO FM出版の「妖精の詩」ほどのレベルではないので、実質は星3つ半。)
 


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Posted by みつお at 09:00│Comments(3)日本の写真集
この記事へのコメント
そうそう、僕もこれって意外に収穫多いな~と楽しみました。
なんとなく全体的に安っぽい感じはしますけどね。
表紙でかなり損してますね。
でも着色した写真を使って代表例にするなんてなんだかな~
75頁の左上画像です。
これっていつかのカレンダーの表紙にもなっていた結構レア画像
「ローマの休日」の頃の超ドレスアップしたポートですけど、
ドレスをどピンクに塗ってあって、違うやろ~。
これでブライトカラーの参考例にするとはあつかましい(笑)

とはいえ、いまだにこれだけ初めて写真多いと嬉しいですね。
モノによってはよく知っている写真がひどいカラーになっているのもありますが、
(例えば戦争と平和のポートレートなど)
一方でブーゲンビリアのは『AUDREY100』より綺麗ですしね。
結構得した気分です。
Posted by まる at 2012年06月12日 22:01
しますします、安っぽい感じ!(笑)
方向としては「スクリーンピクトリアル オードリー・ヘプバーン魅惑のヒロイン集」
に近いかな、と。

でも、まるさんが指摘したところ、
僕も全く同じ感想でした(笑)。
着色ピンクを評価されても…みたいな。
別のページに同じ画像で、本来の白の画像も載せてるから
ますます知らない人間のやっつけ仕事感が漂うんですよね。

そんでもってこの写真集、同じ画像を載せてる、って多いですよね。
校正で誰も気づかへんのか!みたいな。

スクリーンも最近よくAFLOから借りてるみたいですけど、
この発色の違いはなんでしょうね。
年月が経って、オリジナルポジからずいぶん遠くなってるんでしょうね。

でもとにかく、初の画像が多かったので、
今回は目をつぶります(笑)。
Posted by みつお at 2012年06月13日 23:33
あ、それとまるさん!

まるさんのここでのコメントで、全体で1800件目のコメントになりました。
いつもありがとうございます!
いっつもまるさんのコメントに精神面で助けていただいてます。(^-^
Posted by みつおみつお at 2012年06月14日 00:31
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