2012年07月23日

本当の「シャレード」オリジナル・サウンドトラック

8月の午前十時の映画祭「シャレード」「麗しのサブリナ」は TOHOシネマズ大分わさだ、宮崎セントラルシネマ、シアターシエマ 佐賀(複数回上映)です。
 ぜひお近くの方はご覧になってくださいねー!

 さて、以前予告していましたように、「シャレード」のフィルム・バージョンのオリジナル・サウンドトラックが INTRADA より発売されました!

 ヘンリー・マンシーニ作曲のオリジナル・サウンドトラック紹介でさんざん書いてきたように、今までのサントラとして発売されていたのはマンシーニ自身が録音し直したもので、本当に映画で使ったものとは別物。

 なので、本当のサントラを聴きたい僕みたいなのは、“なんだかな~…”って感じだったんです。

 でも、マンシーニの死後、やっと家族から許可が下りたのか、「ティファニーで朝食を」のブート盤を皮切りに、「暗くなるまで待って」、そして去年は一部未収録曲があるものの、「ティファニーで朝食を」製作50周年ということでフィルム・バージョンを収録した「Moon River and Me」というCDが発売されました。

 それらの本当のサントラを聴いて思っていたのは、やっぱり映画で使われたサントラの方がいい!ってこと。

 残るは「シャレード」と「いつも2人で」だったんですが、「シャレード」がユニバーサル映画創立100周年ということで、一足お先にこうして発売されました!

 「シャレード」は今までの自称サントラの紹介でも書いていたように、オードリー映画のサントラ・アルバムとしては僕にとっては最高の評価なんですよね。確かに1曲だけだと「いつも2人で」なんですけど、全体では「シャレード」!みたいな。

 なので、めっちゃこの発売を楽しみにしてました。で、聴いてみた感想ですが…
楽器が違う!テンポが違う!アレンジ違う!音の広がり違う!
 うーん、やっぱり本当のサントラっていいなあ~!!(^-^

 もちろん、元々の曲がいいので、今まで発売されていたものもいいのですけど、やっぱりマンシーニが録音し直したサントラというのは、どうも映画とは違う!

 今回のサントラではユニバーサルのマークが出る部分での音楽から収録。トータルでは77分53秒も収録されてます。

 メイン・タイトルの緊張感が今までのは伝わってこないんですけど、今回のサントラではビシバシ伝わってきます!
 もちろん、モーリス・ビンダー デザインの、目にも鮮やかなタイトル・バックを思い出すにもこちらでないと!
 曲の終わりも、パーカッションだけになるってのが、嬉しいじゃないですか!

 全体に収録曲が増えた分、コメディなんだけどサスペンスでもある「シャレード」の場合、ちょっと暗くて重い音楽が多く増えちゃったんで、全体では実は聞きづらい曲も収録されてるんですよね。
 このへんは後の「暗くなるまで待って」の方が、円熟の境地なのか、サスペンスでも聴かせる曲が多いんですけど、「シャレード」では今までのサントラで収録されてなかったのも仕方ないかな、って地味めの曲も多いです。

 そんな暗めで増えた曲の中でも、オードリーがスキー場から帰ってきて、何も無い家に驚愕する場面の「Positive Identification」なんかは好きですね~。オードリーが部屋や棚を次々開けて、何も無いのを発見するシーンのです。

 同じく初収録の「Poor Dead Herman」も、ジャン=ルイが“We won! We won! ”とはしゃいでるシーンから、急激に不吉な音楽になるシーンもいいですね!

 今までのにも収録されてましたけど、超大好きな「Orange Tamoure」もこちらのフィルム・バージョンの方がいい!
 「オレンジ・タムレ」という題でありながら、オレンジ・タムレのシーンでなく、オードリーがジェームス・コバーンにマッチを落とされるシーンと、カフェの前で“行列みたいについて来ないで!”ってシーンで使われてましたが、オードリーがカフェの前で歩くスピードと、今回の曲のテンポが見事にマッチ!やっぱ映画を思って聴くならこっちですね!

 23曲目の「Carousel Medley」からフィナーレにかけてのたたみかける感じは、やっぱりフィルム・バージョンならでは!
 これら6曲は23曲目以外は初収録なんですけど、これらを入れて欲しかった!ってもので、こうして聴けて嬉しい!!

 23曲目後半、「The Happy Carousel」は、今までの盤では、伴奏のコードを曲に合わせて変えてたんですけど、こちらのサントラではずっと同じコードで通してます。なので、当然出てしまう妙な不協和音も、これはこれでメリー・ゴーラウンドの音楽らしくって、耳に心地よい!

  24曲目「Stamps」や25曲目「Metro Chase」26曲目「Son of Metro Chase」27曲目「Game Over」はなんで今までのには入ってなかったの??っていうくらい、サスペンスが盛り上がる大事な曲。これらが聴けるだけでも、買った甲斐があるという物です!
 「Metro Chase」は、「シャレード」特有のウッドブロック(?)のリズムがなかったら、「暗くなるまで待って」の曲にも似てますね。

 ライナーノートとケースのデザインは、モーリス・ビンダーのタイトル・バックに合わせたもの。「シャレード」だからできる、意匠をこらした感じがステキですよね。

 ライナー・ノートの画像は、フィルム直撮りのが多くちょっと残念。いいシーンが多いんですけどね。
 少しだけ宣伝写真も混じってますけど、それは画質が悪い!
 うーん、「シャレード」の綺麗で珍しい宣伝写真はどこにあるんでしょうねー。

 でも、映画1本でこれだけ収録時間があるってことは、これだけ作曲しないといけないってことでもあり、作曲家の人って本当に大変ですね!才能が枯渇しないのが素晴らしいです。

 全曲が入った分だけ、一部流してしまう曲もありますけど、全体ではやっぱり名曲ぞろい!今までの倍ほどタイムもありますし、今後買うならやっぱりこっちでしょう!って自信を持ってオススメできるアルバムです。

 でも、今までの録音しなおしてるサントラも、マンシーニ自身の豪華な完全別バージョン「シャレード」として聴けますね。
 聴き比べにはいいですよ~。(^-^

 今回のCDは日本のアマゾンでは扱ってないようですので、タワーレコード、アメリカのアマゾン、ARK Soundtrack SQUARE さん等でお買い求めになってください。

オススメ度:★★★★★(最近はずっとこれを聴いてます!)

 マンシーニでは残る「いつも2人で」のも早く本当のサントラが出て欲しいですね!
 それと、「パリの恋人」の2枚組みサントラなんかも出て欲しいです。





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