2014年02月07日

「ローマの休日」1963年リバイバル時 B2ポスター 第二弾タイプ

 「マイヤーリング」、関西での上映がなくなってしまっていましたが、2月15日〜21日シネマート心斎橋(大阪)で上映されることになりました!1週間だけの公開なので、未見の方はお見逃しなく!

 今回は「ローマの休日」の最初のリバイバルである、1963年のB2ポスターの紹介。

 「ローマの休日」1963年リバイバルのポスターは絵柄は1種類だけなんですけど、「オードリー玉手箱」(オードリー映画の宣材ばかりを集めた写真集)によると、キャッチコピーが変更されたらしく、これは2刷りに当たるもの。

 最初のコピーは“ヘプバーンの王女と共にローマ見物はいかが…スイミン薬をのんで…恋も拾って…”ってもの。
 睡眠薬飲んでってところが、引っかかって刷り直しになり、こちらのタイプに変更されたそうです。確かにそれはちょっとヤバいかも(笑)。

 さて、「ローマの休日」というと、オードリー作品でも一番リバイバルが多いもの。
 54年の初公開のあと、63年、70年、73年、77年、85年、03年、10年、13年とリバイバルされています。
 ここで気づくのは、70〜77年と10年・13年の間隔が狭いこと。10年の“第一回・午前十時の映画祭”のフィルムは、翌11年の第二回にも劇場を変えて公開されてますから、実質は10・11・13年と公開されたことになります。

 昨年、初のデジタル方式で“新・午前十時の映画祭”にてリバイバルされましたけど、その時、ちょっと僕的には“ん?”と眉をひそめたんですよね。

 映画の観客って、7年で入れ替わるとよく言われるんですよね。というかもう昔の言葉なのかもしれませんが。
 それで考えると、70・73・77年という間隔は短すぎるし、10・11・13年もそうですよね。

 確かに「ローマの休日」には凄い集客力があって、54年の初公開時はそれまでの全洋画のトップに立ったし、63年も大ヒットしたみたいだし、70年も現存するパンフレットの数を見ると相当なヒットだったとわかります。85年リバイバルでも行列出来てたし、03年はテアトル銀座の記録のトップになったほどだし、テアトル梅田でも大行列で整理券が発行されるほど。10年の第1回“午前十時の映画祭”でも、観客動員数のトップは「ローマの休日」だったと読んだことがあります。

 でも、大ヒットするから!ってんで、あんまり短いサイクルでリバイバルすると必然的に観客数は落ちてくるんですよね。昨年見たばっかりの人はそんな短い期間でまた今年行くかどうかわからない。何かの都合で去年見のがした人は今年行くかもしれないけど、その人たちの中でまた来年もあったら行く…って人はさらに減るでしょう。

 実際、パンフの出回ってるのを見ても、70年パンフはめっちゃ多いし、73年パンフも多い。でも77年になってくるとこれが明らかに少ない。これもリバイバルのし過ぎですよね。
 昔の対談の記事で、73年のリバイバルだったか、九州ではもう「ローマの休日」はヒットしなかったとかって読んだことがあります。

 「ローマの休日」に限らず、「マイ・フェア・レディ」なんかでも、74年・77年・81年と短期間でリバイバルされると、観客は減って行く。81年リバイバルはおそらくコケたんじゃないかな〜。パンフもほとんど見つからないし

 だから、ヒットするから・簡単に稼げるからって安易に毎回おんなじ作品ばかりを選んで欲しくないんですよね。それで「ローマの休日」の観客が減ったからって、「ローマの休日」やオードリーのパワーが無くなったとかって思い込まないで欲しい!それはサイクルが短すぎるから(もちろんそれだけではないだろうけど…)。作品やオードリーには何の罪もありません。

 昔、そのオードリーの2大大ヒット作品、第1位の「マイ・フェア・レディ」と第2位の「ローマの休日」ばっかりで70年代に安易にリバイバルしてたら、観客が減りに減っちゃって、“オードリーでは儲からない”と思われちゃった過去があるんですよね。75年〜84年の“オードリーの暗黒時代”という黒歴史。オードリーファンは不遇をかこってました。

 この時期はご存知の方はわかると思いますが、本当にオードリー映画がリバイバルされなくて困りました!当時はビデオも普及してなくて、ひたすらテレビ放送を待つか、自分で情報誌で自主上映をチェックして見つけるのみ。

 でも自主上映なんかの客数を見てると、決してオードリーの人気がなかった訳じゃないと思うんですよね。ロイヤルホテルでは毎回満席だったし、神戸のサンチカで「おしゃれ泥棒」が上映されたときは立ち見も出てたし、オードリーが来日時の池袋の文芸坐も満席だったな〜。

 なので、僕個人では「ローマの休日」の劇場公開はしばらく封印して欲しいんですよね。
 あ、でもこれ決して「ローマの休日」が嫌いだから、とかじゃ決してないんですよ、誤解しないでください。大切な作品だからこそぞんざいに扱って欲しくない、ということなんです。

 オードリーって、傑作が多いじゃないですか。だから「ローマの休日」を封印してる間に、まだ最近リバイバルされてない、別の作品を公開してファン層を広げておいて欲しいんですよね〜。
 今年製作50周年の「マイ・フェア・レディ」という大傑作&代表作が残ってるじゃないですか!他にも「おしゃれ泥棒」とか「暗くなるまで待って」とか「尼僧物語」とかいくらでもリバイバルされるべき作品はありますよね。
 そしてまた充分な間を置いて「ローマの休日」を公開する、というのが良いのではないでしょうか。

 でも“第二回・新午前十時の映画祭”ではまた「シャレード」ですか…。orz(これも「シャレード」が嫌い、とかって意味では全然ありません)
 でも、イオンシネマさんはそういう状況を打破&補完するかのような、なんとなんとの「いつも2人で」(大傑作だけど、誰にでもわかる作品じゃない)リバイバルを持ってきたので、めっちゃ嬉しいんですけどね。(^-^

 「マイヤーリング」での観客の年齢層が高いとネットでも書かれてたので、80年代後半からのブーム時のように新しい若いファンを増やすには、「おしゃれ泥棒」とか「マイ・フェア・レディ」とかのロマンティック・コメディ路線物が効果的だと僕は思うんですけどね。

 …とまあ、今回は僕の思ってる勝手な解釈を書かせていただきました。m(_ _;)m



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この記事へのコメント
 最近はDVDが相当普及しましたね・・・
 画質さえ問わなければ名作が500円で楽しめてしまう時代です。
 「ローマの休日」や「シャレード」はまさに500円で売っていますから中々「映画館で観る」というのは少ないかもしれないですね・・・

 それならDVDに特典をつけて売ったほうがいいかな・・・と想います。
 これだけの名作だと「特典映像」も「貴重な資料」という感じになりますね・・・(できれば「特典映像のみ」をDVD化というと重複がないのでいいのですけれど・・・)
 
Posted by FUMI at 2014年02月08日 20:52
FUMIさん!ありがとうございます!
DVDやBDのことをすっかり失念してこの記事を書いてました!
本当に僕って馬鹿ですねー(笑)。

そして「ローマの休日」と「シャレード」はその中でも特にPDになっているので、安価に出回ってるんでしたね!

そのことを勘案すると、もう昔のような大ヒットは望むべくもないことでしたね。
年配の方は映画館での一体感という愉しみをよくご存知でしょうけど、若い人は別に家でのんびり安く観たらいいやん!って感じですもんね。

それに、特典付きのDVDはやっぱり嬉しいですよね。(^-^
でも、最近出ているBDは買ってビックリしたんですけど、DVDには付いていた特典が一切入ってなかったんですよ!パラマウントの「パリの恋人」「麗しのサブリナ」ですけれども。
Posted by みつおみつお at 2014年02月08日 23:59
人道支援を高く評価している妻。
経済的にオードリー熱・映画好きを警戒。
7人兄弟の4番目の私。
300坪自由自在に使えるほど裕福でした。
下の3人は貧乏暮らし。
父からも、「貧乏になったので、道楽は止めて弟や妹にも・・」と。
確かに交通費をかけて名古屋から京都・大阪・東京。
もう少し、おごってやればよかったと思うことも。

しかし貧乏暮らしで苦労した妹が大富豪。
世の中わからないものです。(^0^)

妻も私が極楽トンボでうだつがあがらないので立腹。
よくわかるのですが・・・焼き討ちの危機に怯える毎日です。

・・・「昼下りの情事」だけは絶賛していますが。(TT)
Posted by 常楽 at 2014年02月10日 09:35
常楽さん、こんばんは!

僕も極楽トンボ組だから、常楽さんのことをどうこう言えないですねー。(^^;
でも妹さんが大富豪ってのは良かったですね!
なんか羨ましいです。

相変わらず焼き討ちの恐れがあるんですね。
僕ももしそんな風だったら…めっちゃコワいですね!

でもなんで「昼下りの情事」はよくて、後はダメなんでしょうね。
どの作品も珠玉の傑作だと思うのですが…。
今年明智常楽さんが「いつも2人で」を無事ご覧になれることを願っています。
Posted by みつおみつお at 2014年02月11日 00:48
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