2014年04月10日

オーストリアの雑誌「Frau und Mutter」1965/2/9号

 今年は製作50周年になるオードリーの作品が2本あります。1つは1962年に撮影されていた「パリで一緒に」(「シャレード」よりも前)、それと1963年撮影の「マイ・フェア・レディ」です。どちらもアメリカ・日本とも初公開が1964年でした。

 日本で製作○年とかって書いてあると、その年に撮影されたと誤解する人が多いみたいなんですが、実際の映画って公開の1年前に撮影ってのが普通ですから、製作年と撮影年は違うことが多いですね。なのであくまでも製作年=公開年であって、撮影年ではないということを覚えておきたいですね。

 でもとうとう「マイ・フェア・レディ」も製作50周年ですかーっ!オードリーが亡くなった翌年(1994年)が「マイ・フェア・レディ」製作30周年で、さらにその翌年には日本でもビデオの豪華ボックスが発売され、雑誌の「FLIX」で「マイ・フェア・レディ」の特集号が発売、さらに「マイ・フェア・レディ」の劇場リバイバルとレーザーディスクの30周年記念ボックスも発売されました。
 ビデオとレーザーディスクの豪華BOXはまた追って紹介します。

 今年はまだ何もアナウンスがないんですけど、何かあるんでしょうか…。ちょっと不安なのは、現在「マイ・フェア・レディ」の権利は制作したワーナー・ブラザーズではなく、パラマウントが持っていること。
 例えば、せっかくワーナーの倉庫でオードリーが歌う最終バージョンがもし全て発見されたとしても、果たしてそれをパラマウントで出せるのか?という問題も…。

 オードリーが全ての曲を吹き込んでいたこともオードリー自身の当時の発言でわかっていますから、20年前のボックスでも収録されなかったオードリーの歌うバージョンでぜひ!全曲収録してもらいたいと思ってるんですが、無理なのかなぁ…。

 さて、めっちゃ前置きが長くなりましたが、これはオーストリアの雑誌(表紙にウィーンて書いてある)「Frau und Mutter」という雑誌の1965年2月9日号。日本語だと「妻と母」って雑誌名になりますね。表紙周りを入れて全36p。
 海外の雑誌らしく、紙は薄くてペラッペラ。立てて置くと、フニャって曲がりそうです。

 中身は「妻と母」らしく、料理の作り方や洗濯のことなども載っているのですが、メインはこれなのかな?という洋服を作るための型紙が別紙で挟み込まれています。1枚の紙でなんと13種類くらいの服(うち3種が婦人服、残りはベビー服)が仕立てられるようになっているので、線が交錯して、型紙はめっちゃ複雑怪奇です。(^^;;;

 「マイ・フェア・レディ」のオードリーは表紙と本文が2ページ。本文ページのオードリーは2色刷りページで、ムリクリ顔がピンクにされてますけど、これ、衣装をピンクにした方が良かったんじゃない?みたいに不自然な感じ。なんか大阪映実版の「パリで一緒に」パンフレットでの無茶な着色を思い出しました。

 表紙のは「マイ・フェア・レディ」の美しい画像の中でもかなり美しく撮れているオードリーの写真の1つ。撮影はセシル・ビートン?それともボブ・ウィロビー?
 これ、本来は全身写真なんですけど、ここまでバストアップで大きくしても充分綺麗だということは、大判の写真機か、低感度のフィルムを使っていて、かなりの高解像度だということですね。

 昔FOXスクリーンフレンドという所で通販で買ったブロマイドにこの全身写真の物があって、オードリーのブロマイドの中で、これが一番のお気に入りでした!“美しい〜(はぁと)”っていつもホ〜って見ていたものです。

 このピンクの衣装、めっちゃ好きです!「マイ・フェア・レディ」の中でも僕が一番好きな衣装。次が家出のシーンでのオレンジのアンサンブル、3番目があの有名なアスコット競馬場での衣装です。

 そして髪型もオードリーに似合っていていいですよね!当時オードリーが好んでしていたアップスタイルでもあり、エドワード朝時代の雰囲気も入れてあるんでしょうね。
 「マイ・フェア・レディ日記」という本でみると、オードリーって横に張った髪型だと似合わないとわかっていたみたいで、ためしに横に張った髪型もその中でしているんですけど、やっぱりあんまりかわいくないです。(^^;;;
 なので63年当時の流行の髪型とエドワード朝時代の折衷案でこうなったのでしょうね。

 新潮文庫で出ていた「風と共に去りぬ写真集」って本で書いてましたが、ハリウッド映画って調度品は確かにその時代の物を再現するし、衣装もまあ合ってるけれども、髪型はかなりアヤシくなり、メイクに至っては全然時代は考慮されず、撮影時の流行のメイクになる、って書いてました。「マイ・フェア・レディ」もまさにそんな感じですよね。(^^;

 Photoshopのなかった時代、写真を今みたいにシミやシワだけでなく、体型まで変えてしまうようなこともなく、普通のままのオードリーで充分若くて美しかった時代の最後のオードリーですね。
 このあとオードリーのせいではないのに「マイ・フェア・レディ」の吹替の件でバッシングされてしまいますよね。そのストレスで次作「おしゃれ泥棒」ではシワが深くなってましたよね。

 とにかく世間の注目度も高く、70mmの超大作でもあり、オードリーも最大のパワーで演技し、内容も名作に仕上がったということで、オードリーの代表作であり、頂点の1つになった作品です。
 今年の「マイ・フェア・レディ」、何かあるかな〜…とにかく期待しています!

この雑誌のお気に入り度:特に無し(内容は取り立ててなにも印象には残りません…)



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この記事へのコメント
こんばんわ。
「マイヤーリング」のDVDを観ながら、この文章を書いてます。このドラマを
リアルタイムで観た人々がつくづくうらやましい。オードリー&メル夫妻共演の舞台劇を、リアルタイム劇場中継で観るのと一緒な訳ですからね。究極の贅沢ですよね。
メル・ファーラーは、演技もうまいしそれなりに魅力的だと思うのですが(少なくとも、「うたかたの恋」のオマー・シャリフにくらべたら全然素敵です)、戦前版でルドルフを演じたシャルル・ボワイエ(フランスの長谷川一夫!)が素敵すぎたので、ボワイエと比較するとどうしても見劣りしてしまうんですよね。
オードリーは、戦前版のダニエル・ダリュー(フランス映画史上最高最大の美女!)にひけをとらない魅力を発揮していると思うのですが、いかんせんダリューと違って、17歳の乙女には見えないですね。
戦前版と違って、舞踏会でマリーが皇太子妃をにらみつける場面がなかった
のも残念でした。
なんて、悪口ばかり書いてしまいましたが、長年あこがれていた作品をついに観られたという感激は大きかったです。ブロードメディアさん、有難う!
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2014年04月12日 00:21
ヴェロニカ・ハメルさん、こんにちは。

確かにそうですよね!「マイヤーリング」、なんかついつい映画感覚で見てしまってましたが、実際は生放送なわけですから映画というより舞台を見ている感覚なんですよね。
映画と比べてセットがちゃちぃとかっていうのは比較がおかしい訳で、無台をこれだけのカメラワークやセットの数で撮れるってことは、よく考えたら物凄いことですよね!しかもカラー放送だったわけですし。
ヴェロニカ・ハメルさん!僕もうっかり映画的な見方をしてしまってました、気づかせていただいてありがとうございました!(^-^

それと、「うたかたの恋」3作の比較も面白く読ませていただきました。
僕が他の2つを見ていないので…。(^^;
画像を見る限りでの僕の感想では、68年版はオマー・シャリフは濃すぎるし、ドヌーブは色気有り過ぎみたいな感じで、イメージと違います。

36年版は、すみません、やっぱり個人の感想なんですが、シャルル・ボワイエの顔がやっぱり濃いと思ってしまうんです。バーグマンとの「ガス燈」でも怖い雰囲気がピッタリだと思っているので、きっと演技力が凄いんでしょうけど、写真で見る限りでは心が脆そうに見えないというか…。「おしゃれ泥棒」ではもう人のいいおじいさんって感じでしたが。
ダニエル・ダリューも「ロシュフォールの恋人たち」でしか見たことがなかったんで、えっ、あのおかあさんが?みたいな感じで画像を見たんですが、確かに若い頃は素晴らしく美しいですね!しかも今も存命だとは!確かに残された「マイヤーリング」のモノクロフィルムではオードリーの目の下のくまみたいなのが目立ってしまって、17才では負けるかんじですね。少なくとも、68年版でオードリーが再びマリーを演じなくて良かったと思いました。

結局、メイクにその制作された時代がどうしても出てしまうので、後の作品になればなるほど神秘性が失われていってますよね。68年の後はもう50年くらい映画化されていないのはその辺に理由がありそうで…。

でも、やっぱりファンとしては幻の作品だった「マイヤーリング」を見れたのは凄いことで、“死ぬまでにしたいこと”の1つが叶いました!やっぱり嬉しいですよね!(^-^
Posted by みつおみつお at 2014年04月12日 15:37
こんばんわ
お忙しいでしょうに。いつも長文レスをつけてくださって、有難うございます。
子供の頃に読んだ、オードリーの伝記本(「白鳥よ、永遠に気高く」という題名だったと記憶してます)の中で、メル・ファーラーが「『暗くなるまで待って』は君の代表作になるだろう。が、『うたかたの恋』は危険だ」とオードリーにいうくだりがありましたね。その後オードリーは、メルが自分の代わりに当時不倫関係にあったカトリーヌ・ドヌーブをマリー役にキャスティングしようとしている事を知ってショックをうけるんですよね。
そういう裏事情を知って観たせいか、濃すぎるキャスティングのせいか(笑)
純愛ものという雰囲気だった前2作に比べて、テレンス・ヤング監督の「うたかた・・」だけ、いかにも「不倫もの」って雰囲気の作品になっていた気がしましたね。なんか不潔っぽいものを感じてしまって、ノレなかったんです。
ただこの映画、格調高い主題曲だけは素晴らしかったですね。たしかミッシェル・ルグランの作曲だったような(オードリーの「華麗なる相続人」も、映画の内容はひどいものでしたが、エンニオ・モリコーネの重厚な主題曲には酔わされましたね)。
長々と2度もカキコしてしまって、スミマセンでした。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2014年04月13日 01:06
やっぱりカラーで見たいね。
強く願うと実現する自分のジンクスを信じます。
目標7年以内!
Posted by 常楽 at 2014年04月13日 10:14
>ヴェロニカ・ハメルさん

「白鳥よ、永遠に気高く」のそのくだりは僕もよく覚えています!僕もずっとそう信じていました。(^^
でも、その後、色々と知ってくると、実は逆だったんじゃないかな〜と思われます。
離婚当時の雑誌では、むしろオードリーは子育てでしばらく休業したかったのに、メルが「暗くなるまで待って」に続いて「うたかたの恋」でまたまた映画出演させたがってる!ってことで、理解してくれない夫に愛想が尽きた、という感じで載ってました。
その当時の離婚前からオードリーはインタビューでも“子供に会いたい”とかって発言が多かったので、むしろ映画には出たくなかったんじゃないでしょうか。それをオードリーのネーム・バリューで自分のプロデューサーとしての地位をあげようとするメルと合わなくなってしまったと。

まあでも「うたかたの恋」はぐいぐい日本での人気も上がってきてたカトリーヌ・ドヌーブだったので、それなりに話題になったようですが、その後のメルって成功しているようにも聞こえてこないので、そこまでだったんでしょうかね。
それにドヌーブはもう大スターになってたし、メルごときの地位で浮気するっていうことも、(ドヌーブ側からは)メリットがなにもないように思うんですよね。

それと、「華麗なる相続人」の音楽!ヴェロニカ・ハメルさんもお好きでしたか!確かに音楽はオードリー映画の中でもかなり上位(僕はベスト5に入ると思っています)に位置しますよね。(^-^
「華麗なる相続人」といえば、アメリカでテレビ初放送時に20分ロング・バージョンが放送されたらしいんですけど(逆に過激なシーンはカットも入ったそうです)、当時のテレビのアスペクト比は4:3だったので、そのままではもう収録されないですよね。
その当時はまだ撮影した素材も残っていたでしょうが、今はもうあるのかどうか…。残念です!
Posted by みつおみつお at 2014年04月16日 00:45
>常楽さん

「マイヤーリング」をカラーで見たい!僕もそうです。
でも1957年での放送ですから、モノクロででも残っていただけ良かったのかなーと。当時のNHKとか、全く残ってないらしいですもんね!残ってたら、オードリーのお兄さんのインタビューとかもあったでしょうに…。

あと、残っているのかどうかでは、レックス・ハリスンと共演した1952年のテレビ出演とかも見てみたいですけど、これも残ってなさそうですよね…。
Posted by みつおみつお at 2014年04月16日 00:49
みつおさん、こんにちは。

あなたは私のメールを受け取ったことがありますか?
Posted by Meng at 2014年05月07日 23:49
Mengさん、こんばんは!

メール、頂いてますよ。
日本ではこの時期ゴールデン・ウィークと言って、休みの日が続くので、旅行したりと、返事が書けなくてごめんなさい。
これから書きますので、もう少しお持ちください。(^^;;;
Posted by みつおみつお at 2014年05月08日 22:10
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