2014年06月17日

写真集「オードリーのローマ プリンセスの素顔」

 いよいよ「いつも2人で」のリバイバルが始まりました!まずは東日本地区。
 「いつも2人で」は12年間で6回同じ場所を旅する物語なのですが、時間軸が複雑に交錯しますので、初鑑賞の方は混乱するかもしれません。
 もしよければ僕のもう1つのブログの記事“74.「いつも2人で」オードリーの髪型による旅の順番の見分け方”を先に見ていただいておくといいかと思います。

「いつも2人で」(イオンシネマ“シネパス”)
 グループ1
 北海道 イオンシネマ江別・イオンシネマ小樽・イオンシネマ北見・イオンシネマ釧路
 宮城 イオンシネマ名取・イオンシネマ石巻
 山形 イオンシネマ天童
 新潟 イオンシネマ県央・イオンシネマ新潟西・イオンシネマ新潟南
 群馬 イオンシネマ太田・イオンシネマ高崎

 各劇場20日まで。次は都心地区と名古屋地区の8月です。お楽しみに!

「マイヤーリング」劇場上映予定。
 下高井戸シネマ 6/28(土)〜7/4(金) 12:25

★第二回・新午前十時の映画祭「シャレード」上映予定
 GROUP Aにて8/23(土)~9/05(金)

 今回は。「AUDREY A ROMA(AUDREY IN ROME)」の翻訳版である、「オードリーのローマ」の紹介です。

 もともとは2011年にイタリアの博物館で開かれた“AUDREY A ROMA(ローマのオードリー)”展で販売された写真集だったんですよね。その辺の事情はこのイタリア語版である「AUDREY A ROMA」 の記事で読んでみてください。

 オードリーの展示会としては、1999年〜2000年の「オードリー・ヘプバーン:私のスタイル」展、2004年からの「timeless audrey 」展、に続く大規模な展示会だったようですね。日本では結局この“AUDREY A ROMA”展はなかったのがとても残念です。

 さて、この写真集はプライベートなオードリーの画像が多く、今までの写真集には載ってない写真ばかりでとても良い物だったんですが、英語版やスペイン語版は出たのに、日本版はずっと出ませんでした。もう出ないのかなー…と思っていたところ、今年六耀社(りくようしゃ)さんから出ました。

 これ、英語版は昨年“世界不思議発見!”と“松下奈緒 永遠のオードリー”のテレビで取り上げられたので、反響が大きかったみたいですね。Amazonの洋書部門でも“人気!”のタグが付いて、売り上げも相当有ったようです。

 でも、まあ僕はイタリア版を持っているし、英語版は見送っていたんですよね〜。なので、今回も日本版が出るにあたって、どうしようかなーと思ってたんです。で、買う前にイタリア語版で気になっていた紙の質を直接六耀社さんに問い合わせました。

 そしたら、担当の方に教えていただいたんですが、“これってイタリア版が最初で、その後英語版とかが出たんですよね。なんかスペイン版もあるそうなんですが、イタリア版はともかく、英語版は紙の質がとても悪くて、これじゃ日本では出せないってことで、紙は変更になりました。マットコートという紙で刷られています。ぜひ書店でご確認ください。”とのこと。やったー!コート紙ではないですが、マットコート!これなら大満足です!

 え?イタリア語版もヒドいけど…英語版はもっとヒドいの?って思いましたが、僕の持っている販売された物と、展示会での図録として販売された物は違うかもしれませんし、まあそれは置いておいて、マットコート!

 僕のイタリア版は紙が上質紙系統なので、紙がちょっとザラザラ。こういう紙は文章には向いてるけど、写真には不向き。紙がインクを吸収してボワッと滲むんですよね。綿の洋服に醤油なんかをこぼすと、じわっと広がるじゃないですか。あんな感じの印刷な訳で、写真がちょっと甘くなる。カラーの場合は、インクが混じる事で色が濁り、色の再現域が狭くなります(発色が悪いってこと)。
 その上、紙自体が凸凹して紙の繊維があるので、写真にその繊維の模様がそのまま影響して、よく見るとムラになってる。

 対して、つるつるの紙であるアート紙・コート紙なんかはその上質紙の表面に凸凹をなくすようにコーティングした紙。なので、インクのにじみも少ないし、画像に深みが出て、画像が鮮明になるという訳です。カラーの場合は、色の再現域も広がって、鮮やかな色彩になります。明らかに写真向き。上質紙よりも紙代も高くなります。
 ところが、アート紙やコート紙は光源が反射してテカってしまうので、見にくいこともあります。その欠点であるテカリをなくしたのが、つや消しのマットコートという訳です。色の再現域は普通のコート紙よりは劣りますけど、モノクロのこの写真集の場合は、マットコートで充分。

 この日本版は、実際イタリア語版と比べるとその差は歴然なんですが、明らかに写真に深みが出て、バックのディテールなどもわかるようになっています。六耀社さん、グッジョブです!

 トリミングが寸分の違いもないところから見て、イタリア版で使った同じPDFのデータから文字の部分を変更して日本で刷った物と思われますが、紙と印刷でここまで差が出るとは!

 本の装丁は、日本らしいものになっています。海外のは直接ハードカバーにそのまま表紙を印刷しているんですが、日本のはハードカバーが有って、その上に表紙カバーを巻いて、さらに帯を巻き付けています。本を傷めないように…という考慮がなされていますね。ちなみに表紙カバーと帯はつるっつるのコート紙になっています。(2枚めの写真参照)
 僕はその表紙のオードリーをさらに傷めないように、ジュンク堂で買った時はそこにさらにカバーを付けてもらいました。(^^;;;

 さて、日本語版になって文章も読めるようになったのですが、写真に付いているキャプションが、わかってみるとちょっとだけ間違いが有りました。

 メル・ファーラーの「エル・グレコ」(日本未公開)の撮影に付いて行っているオードリーの画像ですが(3枚めの写真)、キャプションでは66年になってますけど、66年ってばオードリーは「いつも2人で」を撮影してた年で、髪型がこんなんじゃないですよね。
 明らかにまだロングヘアのアップのオードリーで、これは64年か、65年最初までの髪型。65年夏からは「おしゃれ泥棒」の撮影が始まって、ショートになっていますし、メイクも違います。

 オードリーの伝記(信頼出来るハイアムのとパリスのと)では、「マイ・フェア・レディ」撮影後にオードリーはメル・ファーラーに付いて行ってるみたいですので、おそらく64年なんじゃないでしょうか。「エル・グレコ」は上映は66年なので、撮影は普通に考えると65年。でもこの映画は公開されるのに苦労してたみたいですから、公開まで長い年月がかかったのかもしれないし、64年撮影というのも大いにあり得ると思います。

 それと、60年になっている画像もこれは60年じゃないですね(4枚めの写真)。60年のオードリーは撮影した「ティファニーで朝食を」のような髪型のはずですし、前髪の感じとオードリーの体の太さからいって、61年か62年だと思われます。

 でも本来はカラーだった画像も多かったみたいなので、オールモノクロはちょっと残念ですね。5枚めの写真とかも、本来はカラーだったようなので、カラーで見たかったです…。70年代は、基本カラーが本当のようですね。

 最近円安で、海外版と日本版の値段の差もないようなので、買うなら質のいい日本版をお勧めします!

オススメ度:★★★★★





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この記事へのコメント
 紙質などこだわった写真集が出るのはいいですね・・・
 もはや、オードリーは「量産型」よりも「質重視(保存版)」という感じだと思います。

 日本でもまだまだ需要があると思うのに安易に安く大量生産というカタチを取ろうとしている感じが微妙だな・・・という感じがします・・・
 (顧客の求めているものが「質重視」になっただけなのですけれどね・・・)

 DVD(Blu-ray)も特典映像などを交えて販売すればまだまだ売れると思いますし、何よりも映画史に残る貴重な「資料」でもありますよね・・・
 「風と共に去りぬ」や「サウンドオブミュージック」は特典映像が何時間もあるDVDやBlu-rayが発売されて、作品の裏側だけでなく、当時の時代背景などもわかる貴重な資料になっているのに対し「ローマの休日」は殆どないのは残念な感じもします。

 「マイヤーリング」の成功もあるように、上映されていない作品はこれからでも上映してDVD化して欲しいですね・・・
Posted by FUMI at 2014年06月20日 01:29
FUMIさん、こんばんは。

確かに、見慣れた同じ画像ばかりを安易に集めて写真集を作ったら、ファンは買わないかもしれませんね。
そこを気づいてない出版社が多いのかなーと思います。
この「オードリーのローマ」はテレビ番組で何回か取り上げられたので、それで結構売れたんだろうなーと思いますが、今日本独自で編集するとどういう写真集が出来るでしょうね〜。
昔はいい写真集がいっぱい有りましたけど、最近はちょっと…ですね。

ブルーレイ(BD)は、「パリの恋人」「麗しのサブリナ」で驚きましたが、DVDで入っていた特典すらも省かれて、映像だけになっています。
こんな売り方をしてたら、BSとかで放送してるのを録画したのとなんら変わりないので、売れなくなるよー!って思います。

ただ、昔の作品は今のように映像特典ありきで撮影されてないので、撮影後はカットされたフィルムとかはとっくに廃棄されているんだろうなーと思います。
「ローマの休日」は今でこそ海外でも高く評価されていますけど、海外では「ティファニーで朝食を」や「麗しのサブリナ」の方が代表作として通っているので、DVDであれだけあっただけでも良しとしないと…といったところでしょうか。(^^;;;
「パリで一緒に」や「緑の館」のようにオードリー映画として評価が低い物にも映像特典が残っていればなー…と思います。
Posted by みつおみつお at 2014年06月21日 01:41
amazonにて6月30日に「初恋」「素晴らしき遺産」「若妻物語」が各540円で発売のようですね・・・
(最初は各2500円位で売り出され、それから3枚組で売られていましたね・・・特典がないものはどうしても安値路線なのでしょうね・・・)

 9月10日の「ローマの休日」はまたまた1枚組のようです・・・
Posted by FUMI at 2014年06月21日 22:12
僕も「素晴らしき遺産」など、2000円で買ったクチです(笑)。
まあ、最初は仕方ないですよね。DVDはその後値段が落ちてきますもんね。

「ローマの休日」は、今回もDVDですね。正直、もうDVDは充分です。どうせ買わないし。早く本家パラマウントからのBDが出る事を願ってます。
きっとその時に特典も付くんじゃないでしょうか。
でも、「パリの恋人」や「麗しのサブリナ」を見ると、そうとも言い切れないのがちょっと…ですね。(^^;;;
Posted by みつおみつお at 2014年06月21日 23:44
 私は「初恋」などは「3枚組」を少し安く買った感じです。

 少し前までは洋画はすぐに廉価版が出るのにオードリーだけはほとんど廉価版が無かった時期が長かったですね・・・
 (さすがにこの3作は上映するのは難しいですね・・・)

 「ローマの休日」は最終的にはどうするのだろうか?という感じがします。
 500円のDVDもあったり、TVのオードリー特集では必ずと言っていいほど取り上げられるモノだったりしますが、それらを「まとめた」モノが無いですね・・・
 「サウンドオブミュージック」や「風と共に去りぬ」の特典はそう言った特集系なども纏められていて、貴重なエピソードも入っていたりして資料としても貴重だったりします。

 再販を繰り返すよりも「最終系」を出して、それを長く発売し続けたほうがいいと思うのですけれどね・・・
Posted by FUMI at 2014年06月22日 21:49
DVDは、最初は高いままでしたよね。
LDのことから考えて、最初を逃すと再プレスとかもしないのかな〜なんて思って、出たらすぐに買ってましたけど、実はしばらく待てばすぐに廉価盤で出るとわかって、その後はすぐに飛びつかなくなりました。(^^;;;

「初恋」はまだ今までも2回劇場公開が有りましたけど、他のあまりにも端役なオードリー作品は劇場公開はないでしょうね〜。

「ローマの休日」は、いくらPDになっているとはいえ、やはり本家パラマウントから買いたいですよね。特典はやはりパラマウントしか持ってないでしょうし。
海外的には「ティファニーで朝食を」の方が「ローマの休日」より上ですから、「ローマの休日」にはそんなに特典付きのは出ないかもしれませんね。
過去に出てた2枚組のがおそらく一番頑張ったものでしょうから、あの内容でBD1枚で出るのかもしれません。
Posted by みつおみつお at 2014年06月23日 23:56
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