2008年07月21日

「昼下りの情事」1965年リバイバル みゆき座/東宝版

 さて、今回は「昼下りの情事」パンフレットの最後の紹介になる、1965年リバイバル時の本命版、みゆき座館名入りと東宝版の紹介です。

 みゆき座の館名が入っていると言っても、中身はもうこの時代は東宝版と全く一緒です。

 ページ数は20pで、本命版としては珍しく、65年リバイバルでは一般用裏白版の24pに負けてます。
 しかも読む部分の充実度は大阪映実版と同じくらい。ちょっと弱い本命版ですねー。

 といっても画質はさすが!です。表紙が同時期の63年リバイバルの「ローマの休日」東宝版と同じで、なんとなく暗いイメージで損してますけど。

 ちなみに館名無しには裏表紙違いがありますよ(→)。中身は一緒ですが。

 本文では淀川長治さんと小森のおばちゃまの解説が読めます。この小森のおばちゃまの解説は、65年リバイバルの外映版では途中で途切れてたもの。ここで完全版が読めます。

 というかですね、この65年リバイバルの外映版って、全16ページのうち、この東宝版からなんと12ページもそのままパクッているだけというシロモノ!

 ひゃ~~、ほんっと60年代の外映版って最低ですね!
 残りの4ページは表紙や表紙裏や裏表紙だったりするだけで、ほとんど自力では作ってないということ。
 もちろん、パクリですから、画質もヒドーいです。

 コレクターには不評の大阪映実版の方が100倍も出来がいいです。大阪映実がヒドイっていう人は、外映版がどれだけもっとヒドイか中身を見てないんでしょうかね?

 右にこの東宝版と外映版の中身を載せておきました(→)。ほら!全く一緒でしょ?

 上のが今回紹介の東宝版でB5サイズ、下の外映版はA4サイズなんですが、外映版はA4サイズゆえの拡大などもしておらず、東宝版のパクリのまんまA4の中心に印刷してます。これが12ページ分あるんですから…。
 製作者の努力も工夫もないですね!face09

 小森のおばちゃまの文章が外映版で途中で途切れたのは、ページ数を端折ったから。

 そうそう、小森のおばちゃまの文章で、当時観れた「昼下りの情事」のタイトルの画面のことがあるんですよね~。“一輪のカーネーションの上にタイトルがかぶさる”って…。そう、ここでも何度か書いてきたように、この当時観れたのは今DVDなどで観れるバージョンとは違うタイプ!

 オードリーの伝記でも、アメリカ版とヨーロッパ版があることが述べられているんですが、1957年の初公開時と1965年のリバイバル時はヨーロッパタイプが輸入されたんじゃないかなーって思ってます。

 (↓)下に2種類のタイトル画面を載せておきますね。

 左が1989年リバイバルからはこのバージョンになったタイトル。
 女の人がブラインドを下ろして、その上にタイトルがかぶさるもの。ビデオ・LD・DVD(過去に発売されたソニー版・ジェネオン版・20世紀フォックス版の全て)ともこのタイプ。

 右が1957年・65年に日本で公開されたときのタイトル。ちょっと暗いですが、わかります?カーネーションの上にタイトルがかぶってますよね。










 (ここからラストシーンのネタバレになりますので、未見の人は次の段落まで飛ばしてください)
 おそらく、57年と65年の公開時はラストシーンでシュバリエの“アリアーヌとフラナガンが結婚した”ってセリフの無いタイプだったんじゃないかと。
 過去の日本での「昼下りの情事」のストーリー紹介で最後に結婚てことは全く書いてないですしね。
 あのセリフはアリアーヌとフラナガンの年齢差を不道徳だと感じるアメリカ人のために追加されたものらしいですし。

 (ここでネタバレ終わりです)タイトルとラスト以外に他に違いがあるのかどうかは知りませんが、かつて日本では同じビリー・ワイルダー監督の「麗しのサブリナ」よりも遥かに上を行くオードリーの代表作だったはずの「昼下りの情事」が、今ではどうも「麗しのサブリナ」に負けているんじゃないか?って感じになっているのは、当時と観ている物が違うからかもしれませんね。

 そういう意味でも、一度過去の日本で公開されたバージョンが観てみたいと思ってるんですが…。
 ありゃ、今回はほとんど話が脱線してましたね。(^^;;;

レア度:★(入手は簡単です)



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この記事へのコメント
オードリー映画では、「昼下がりの情事」が特に大好きです。
オードリー嫌いの妻も、この映画だけは、何度も観ています。
新婚のときに、映画館で「緑の館」を見せたのが大失敗でした。
Posted by いも源氏 at 2008年07月22日 10:53
そうですね!いも源氏さんのいろんな文章を読ませていただくと、
「昼下りの情事」への大いなる愛情を感じ取ることができます。(^^
なんで最近は「昼下りの情事」、影が薄いんですかね?

でも奥様の件は…。
「緑の館」がよっぽどお気に召さなかったんでしょうか。
本当は「緑の館」を映画館で観られる、ってのは
もの凄い貴重な体験なんですけどねー。
Posted by みつおみつお at 2008年07月23日 15:45
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