2016年12月06日

「パリで一緒に」オリジナル・サウンドトラック新盤 2枚組

 今回は、Kritzerland から発売された「パリで一緒に」のサントラCD新盤の紹介。

 今までも2005年に限定版ではない物が、レコードと同じ音源でサントラCD出ていましたが、今回はなんと豪華2枚組!

 Disc1が世界初のフルスコアバージョン、Disc2は別バージョン及び今までのサントラと同じ物を収録。

 よくもまあ音源を探し出してくれました!と感嘆しきり。
 もう「パリで一緒に」は2005年ので終わりだと思っていたので、こんな豪華なので出るとは思っても見ませんでした。

 2005年盤サントラCDはメインタイトルの頭が切れたまま収録されているという残念なものだったので、昔のサントラレコード→CD-R→itunesに落としたもの、がずっと必要でしたが、今回のでやっと不要になりました。

 まず1曲目のプロローグから、“うんうん、これ映画にあったよね!” って嬉しくなりました。「パリで一緒に」の映画世界に入るワクワク感そのままになっています。

 全曲聴くと、なぜ今までのサントラレコードとCDだけで満足していたんだろう?というほど漏れていた曲が多いです。

 なので、聴き進めるごとに嬉しい!とこれまたワクワク。

 効果音だと思っていたスイッチング(現実と空想の入れ替え)のシーンの音も入っていて、これまた映画を思い出して楽しい!

 この映画には往年の大女優マレーネ・ディートリッヒも一瞬だけ特別出演しているんですけど、その音楽も入ってる!

 (ちなみにディートリッヒはこのライナーノートでもど真ん中に見開きで大きく載せられてる!)

 ウィリアム・ホールデンが口述するマイヤハイム・メインタイトルの音楽だって嬉しい!
 
 そうそう、ドラキュラの洞窟のシーン〜追っかけっこの音楽も今までのには無かったよね!

 映画スタジオを逃げ回るシーンも無かった無かった!

 オードリーがバブルバスに入る時の音楽もそう言えば無かった!

 空港へ逃げるシーンの音楽、好きなのに今まで入ってなかったのに全然気付いてなかった!

 などなど、まさに「パリで一緒に」を初めて観た時に思う、“次は何が出てくるんやろ??” っていうびっくり箱のようなワクワク感満載のCDです!

 劇中劇のシーンと現実のシーンと2度出てくるチャチャチャの音楽も、今までは一緒だと思っていたのに、この2枚組CDには別の曲で入ってる!
 確かに聴き比べるとアレンジが違うんですよね。

 こういう、“2回出てきて、今まで一緒だと思ってたけど、実はその2回のアレンジが違ってた!” っていう曲が何曲もあったのが発見でした!

 また、今回今までは別のCDを買わなければ入ってなかったフレッド・アステアの歌う “THAT FACE” も今回サントラに初収録!

 ただし、映画同様最後まで入ってないのが残念!しかも映画とは切り方が違ってフェイドアウト。

 でもこれも映画と同じ効果音(?)付きだし、音は今までのアステアのCDより抜群に良いしで、これもいいよねー!って感じ。
 
 気になるのは “Tango No.1” という曲があるのに、何度見返してもNo.2が無い事。
 他の曲でNo.1があれば、No.2があるのに、これだけなんででしょう??

 もう一つ気になるのは “The Second Waltz” がメドレーと単独とで2回入っているんですけど、違いがわかりません。
 他の2回以上入っている物はバージョンが違うとか効果音抜きとかあるんですけど、これは一緒っぽい。

 もしや“Tango No.2” を入れようとして、間違えて “The Second Waltz” を収録してしまった…ってことはないでしょうね??

 あと、画竜点睛を欠く、というかなんとももったいないのはフランク・シナトラの歌う「エッフェル塔を盗んだ娘」が入ってない事!
 これはマイヤハイム・メインタイトルの途中で歌われるんですけど、そこがインストゥルメンタルのみになってます。

 Disc1は36曲79分以上で収録時間ギリギリなんですけど、Disc2は25曲56分とまだ余裕があります。
 なので、別バージョンとして入れておいて欲しかった!

 シナトラの「エッフェル塔を盗んだ娘」が入っているCDボックスが発売されていますが、それも権利元は同じリプリーズなので、収録は可能だったと思うのですが、シナトラ側がOKを出さなかったんでしょうか…。

 そのシナトラの歌が入っているCDボックスでは、映画そのもののホールデンの声とか手を叩く音とかタイプライターの音が入ってますから、音楽だけでは未収録だったんですよねー。

 シナトラの「エッフェル塔を盗んだ娘」が入る唯一のチャンスだったと思うので、ホントに残念です。
 それが入っていれば、「パリで一緒に」サントラとしては完全無欠だったんですけど…。

 あと、最近のサントラCDでよくあるんですけど、バージョンがいくつかあるものはフィルムバージョンが特典扱いってなんででしょうね。
 フィルムバージョンを最初に全部並べて、特典に別バージョン、というのが平常じゃないかと思うんですけどねー。

 これもメインタイトル、マイヤハイム・メインタイトル、広場のチェイスのフィルムバージョンが特典扱いで Disc2なのが不思議で不思議で…。

 でもトータルではとても気に入ってるんですよ!
 CDの盤面はDisc1が凱旋門辺りの地図、Disc2がエッフェル塔辺りの地図というのも凝ってます。

 2枚目を取り出す際に見えるのはウィリアム・ホールデンのみで残念…(↑の画像)と思いきや、実はケースの“2Disc” と書いてる下に柱の陰からオードリーがお茶目に覗いとうやん!(←神戸弁)

 いや、本当はレイアウトの失敗だと思うんですけど、こんなのも「パリで一緒に」らしいっちゃあらしい。
 1枚目の画像の左端で見えるかな?

 ジャケットも、これはアメリカの「パリで一緒に」ポスターの柄。
 「パリで一緒に」のビジュアルとしては72年リバイバルの日本版を上回る絵柄は世界に存在しないけど、お茶目な作りのこのCDにはこっちの方が合ってるかも。

 ライナーノートがレンガ色みたいなのがメインなのはダメっす。「パリで一緒に」はピンクだと思いますよ、僕は。

 でもまあ次にフィルム版サントラが出るのは「いつも2人で」フィルムバージョンかな?「パリの恋人」完全版かな?などと思っていたので、予想外の所からこのような「パリで一緒に」新盤サントラが、より完璧に近い状態で出てくれたのは嬉しい驚き!

 でもこういう出方の方がこれまたいかにも「パリで一緒に」らしくていいですよね。

 限定1000枚だけの発売です。数年後にはもう無くなっていますので、買おうと思っている方はお早めに!
 日本ではタワレコさんやARK SOUNDTRACK SQUAREさんで売ってます。

 買って損は無いサントラだと思いますよ。
 この盤全体で「パリで一緒に」を表現してる!とついつい笑顔になっちゃいます。

オススメ度:★★★★(今までのサントラよりボリュームも音質も大改善で★1つ増えました。)



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この記事へのコメント
これは予想外、期待外の、だからこそ余計に嬉しいプレゼントでしたね。
Disc1.を聴き始めたときの、久々の高揚感を味わえたのには感謝ですね。
空想と現実のスイッチングで使われるブリッジもふんだんに収録されているし・・・
映画をまんま音素材として再体験できるなんて、サントラで最も好きな趣向です。
「暗くなるまで待って」のときの感激のような・・・

実際、元々出ていたスコア盤(従来でいうところのサントラ)って、
マンシーニのものと違って、この作品の場合、ちょっと飽きてくるんですよね。
おだやかなイージーリスニング60年代風のオンパレードとでもいうのでしょうか。
だんだん眠くなってくるような、全体的に物足りない感じが否めなかったんですけど、このフルスコア盤は楽しいですね~、ヒットです。
(あ、それでも昔っからバスチーユ・チャチャチャは大好きでした
なんかシットコムのトラブル発生場面に流すと効果的な感じで)

で今回もやはり残念なところはあって、それはみつおさん全くと同感です。
マイヤハイム・メインタイトルを聴く度に、もう自分で勝手にシナトラの歌を脳内で流しています。
“ザ・ガール・フー・ストォー(ル)・ズイ・アイフルタワー、オールソォ、ストォー(ル) マァイ ハー(ト)~♪”
シナトラを百歩譲って許すとしても、“THAT FACE”のなぜにフェイドアウトですかね。惜しい~フルで聴いてみたい。

で、この作品を好きな人で購入者全員が疑問に感じるであろうことは、
Disc2.のボーナストラックにある映画バージョンをなぜDisc1.に組み入れないのかってことですよね。
僕としては、Disc1.のプロローグから続けて、メインタイトル(映画版)を聴きたかった!
とはいってもDisc2.に収録されたこの映画版をCDで聴ける喜びが最大の収穫です。(*^_^*)

従来のアルバムに収録されていたワルツ調のメインタイトルは初期案だったんですね。
そのままだったら映像も結構違ってきてたでしょうね。

あと欲を言えば、ボーナストラックでネルソン・リドルが当時自分のオケで別録したバージョンもあったらよかった。
サックスとエレクトーンをメインにしたアップテンポのジャズっぽいアレンジで
昔よく聴いていたんですよ。また聴きたいなぁ~
Posted by まる at 2016年12月07日 20:54
まるさん、こんばんは!

長文なのが、すっごいまるさんの興奮が伝わってくるようで、僕も嬉しかったです!(^-^

おおっ、現実と空想の切り替えはスイッチングですね!
ディゾルブと間違えてました。記事を書き換えなきゃ。(^^;;;

それと、「暗くなるまで待って」もそうでしたね!
それまで単なる効果音だと思っていた物が、実際は音楽担当の作業だったというのは、楽しい発見になりますよね。

それと、まるさんも書いてらっしゃるように、「パリで一緒に」の場合、今までの自称サントラのスコア盤は飽きますよね〜。
なので、以前は僕も★が3つにしてましたけど、こちらの本物の場合、それが無くなりますよね。
「ティファニーで朝食を」といい「パリで一緒に」といい、スコア盤はきれいに聴かせようとして、つまらなくなってしまってますよね。
映画ではあったはずの緊張感が失われているというか…。
ただのイージーリスニングですよね。
それがこのサントラ盤では次々展開する感じが出ていて、飽きさせないですね。
さすがまるさん!

「エッフェル塔を盗んだ娘」、まるさんの書いてくださった歌詞がもうもうツボで…。(^-^
そうそうそんな発音!ってニヤってしちゃいました。
これ、自分の持っているシナトラCDの部分と、今回のサントラの部分を繋ぎあわせて自分用に完全版マイヤハイム・メインタイトルを作ろうかとも思ったり。
でも音質が違うので、違和感ありありになってしまいそう…。

まるさんは「エッフェル塔を盗んだ娘」よりも「THAT FACE」の方が問題なんですね?
これ、最後まで聴くと視聴者の拍手(という効果音)まで入るからでしょうか…。
あのYouTubeにあったアステアのビデオを見ると視聴者入ってないですもんね。当時としては画期的であろう合成の映像になってましたし。
でもこんなに音質が改善されるなら、やっぱりフルで聴きたかったですね。

それとまるさんもフィルムバージョンが特典っていう扱いに疑問をお持ちだったんですね。
最近そういうのが多いですよね。「噂の二人」もそうですし、「華麗なる相続人」とか「おしゃれ泥棒」(2CD)とかも。
僕の場合、1979年版「スター・トレック」もフィルムバージョンが特典扱いで後に来るCDとかを持ってるんで、その感じが本当に強くて…。
聴く側に立てば、先にフィルムバージョン、あとでそれ以外のバージョンですよね!
別バージョンなんて耳馴染みがないし、それを求めて買ってないと思うんですけどね〜。

それと、スコア盤のメイン・タイトルと、初期バージョンのメインタイトル、初期バージョンは最初のファンファーレが済んだ後の、木琴(鉄琴?)と笛系?の絡みの2回目の
“タータラ タラララ タッタータッター”
が2度ずつ出てきて、その耳慣れない響きに“アレッ!?”って思いました。
でもワルツ調なのは一緒ですね。だから眠いのかな?
フィルムバージョンのスイング?調でワクワクするのとは全然違いますね。

それとまるさんの、“ネルソン・リドルが当時自分のオケで別録したバージョン”っていうの、めっちゃ気になりますー。
まだDisc2は20分以上入れれるんだから、そういうのも入れて欲しかったですね。
今は無いんですか?

映画バージョンが特典の方に追いやられてるのはですね、僕はitunesでは順番を入れ替えようかと思ってます。
やっぱり映画版で続けて聴きたいですよね。
Posted by みつおみつお at 2016年12月09日 00:53
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