2016年12月14日

「いつも2人で」弦楽四重奏用(弦楽合奏用)楽譜


 何度か記事の中で僕がヴィオラを弾いている事は書いてきましたが、今回は僕の持っている中から「いつも2人で」の弦楽四重奏用、あるいは弦楽合奏用の譜面(パート譜)の紹介。

 正確には「Henry Mancini for Strings VOLUME ONE」というものです。

 この楽譜ではヘンリー・マンシーニ作曲の11曲が入っており、その中の1曲に「いつも2人で」のメイン・タイトルがあります。
 他には「ピーター・ガン」「ピンク・パンサー」など。

(←1stヴァイオリンの譜面)

 編曲はウィリアム・ジン(William Zinn)という人なのですが、これがヒドい!

 こういう弦楽四重奏の曲集を買っていると、同じ編曲者の物が他にもあるのですが、総じて出来の悪い編曲がなされており、僕の仲間内ではこの人の編曲はアカン!ということになっています。

 まず、どの曲も原曲の香りがほとんど残っていません。この「いつも2人で」もしかり。
 そして演奏するとスッカスカの音の響きがします。

 なので譜面を買ったはいいけれど、この楽譜を使って演奏する事がありません。

 過去に何度か「いつも2人で」を演奏することがありましたが、全部音大の先生に別に編曲していただいた楽譜を使っています。
 なので、このウィリアム・ジンのは綺麗なままです。

(→2ndヴァイオリンの譜面)


 これは確か神戸楽譜で買ったかなぁ?
 もちろん1stヴァイオリン、2ndヴァイオリン、ヴィオラ、チェロ、コントラバス(ベース)の全譜面があります。

 ネットを検索すると、今でも手に入る所があるようですし、アマゾンではパート譜がバラ売りされてますね。

 ウィリアム・ジンが使用した原曲はオリジナル・サウンドスコア盤の7曲目に入っているインストゥルメンタル(メインタイトル)だと思います。

 なので、冒頭にピアノのリズムが入るのですが、これを1stVn(ヴァイオリン)と2ndVnのピチカートで処理しています。

(←ヴィオラの譜面)

 ピチカート、ご存知でしょうか?
 弦楽器の場合は普通は弓で弦を弾く(ひく)のですが、ピチカートは指で弾き(はじき)ます。

 この処理も実際この「いつも2人で」を弾いてみると、音が薄いのがわかります。

 楽譜を見ていきましょうか。
 1stVnは普通はリーダー(弦楽合奏だとコンサートマスター)が演奏します。ヴァイオリン自体、音色が美しく良く響きます。なので一番華やかで旋律が多いです。
 この譜面でもAの前半、C、Dと旋律を奏でます。

 2ndVnは1stVnのちょっと下を弾く事が多いですね。この楽譜ではBの後半が旋律になっています。

 Va(ヴィオラ)はヴァイオリンのちょっと大きい版。一般の人はヴィオラだけ見せられたら、絶対ヴァイオリンだと思うはずです。
 “ああ、座って弾くやつね。”とか言われる事もあります。それはチェロです!

(→チェロの譜面)


 音色も地味なので普段は縁の下の力持ちです。というか、いつもほぼ伴奏だったりします。
 でもそれじゃ1人で練習の時とかは面白くないので、この譜面ではAの後半に旋律が回ってきます。

 Vc(チェロ)は大きな楽器で、低音で曲を支えますが、音色は華やか。なので旋律が回る事も多い楽器です。
 人の大きさくらいのケースに入れます。弾く時にはパイプ椅子のようなものが必要です。

 弦楽四重奏を演奏しようとすると、チェリストを見つけるのが苦労します。なんといっても演奏者が少ないので。
 なのでチェリストはいろんな所から引く手あまたです。

 オードリーが「昼下りの情事」で演奏していたのが、このチェロです。
 この楽譜ではBで旋律を弾きます。

(←コントラバスの譜面)

 Cb(コントラバス)はベースとも言います。めっちゃ巨大です!椅子も高い専用の物が必要です。
 普通に移動は大変なので、トラックなどの輸送手段が必要になってきます。
 演奏者はチェロよりももっと少ないです。

 弦楽四重奏ではコントラバスは入りませんので、この曲集でもコントラバスを抜いて演奏出来るような編曲になっています。
 ベースを抜いてもいい曲っていうのは普通にクラシックでも多いので、これが可哀想だなーといつも思います。
 だって、本当は必要とされてない作曲or編曲、ということですもんね。

 なので、コントラバスの人は本当に必要とされている曲をお勧めします。シューベルトの「ます」とかオーケストラ曲とかね。

オススメ度:なし(使えません)



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この記事へのコメント
みつおさん、こんにちは。
今日、『パリの恋人』に出てくる教会(古城)に行ってきました。
『いつも2人で』で時計はいらないと言ってジョアンナが車から降りるシーン。今ではとても車が通ることができないほど狭くなって近所の人のジョギングコースに変貌。奥にある建物がカフェでしばらく休憩しました。実際にロケ地に足を運んでみると映画のマジックがいかに凄いか実感します。
Posted by hiro at 2016年12月24日 22:14
hiroさん、こんばんは。
というか、時差を考えるとこんにちは!ですね。

今日はフランスにいるのですか???
お忙しい中、わざわざここにコメントをありがとうございます。(^-^

「パリの恋人」と「いつも2人で」の Château de la reine blancheですね。
今日、ということはフランスとの時差を考えると午前中に行かれたんですね。
行く場所がやっぱりオードリーファンならではですよね。
そのお城、僕もすっごい行ってみたいロケ地なんですが、中には入れるのでしょうか?ネットで探しても記述がないので…。
日本人は少なかったのではないですか?

朝はパリからの移動だったんでしょうか。
すぐにお城はわかりましたか?
カフェに行ったということは個人旅行ですか?
もしかして海外出張…。

どちらにしても凄いですね〜!hiroさんってもしかして凄いエリートなのでは…。(^^;;;

ちなみに、パリからの移動はどう行くのか、教えていただけますか?もし行く事があれば、参考にしたいと思います。
inegaraさんのブログでも、さすがに行き方は載ってませんので。

矢継ぎ早の質問で申し訳ないです。
フランスへ行けるというのは、本当に豪華ですねー!羨ましいです。

もしフランス滞在中に他のオードリーロケ地に行く事があれば、また教えて下さいです。m(_ _)m
Posted by みつおみつお at 2016年12月24日 23:57
Terでパリ北駅からChantilly-Gouvieux駅まで往復17.4ユーロ、急行で約25分。
駅の東側道路のロータリーを渡ると、森の中にシャンティイ城やChâteau de la Reine Blancheheへ行く道が複数に分かれてます。
1 Avenue de la Plaine des Aigles
2 Route Toudouze
3 Route de l'Angle(Route de l'Angleは競走馬の練習ルートなので横切る際は要注意)
4 Route Forestière de l'Abreuvoir
の順に道を進むと「いつも2人で」で見慣れた景色が見えてきます(徒歩約1時間)。
Google mapで自分の所在地を把握できれば簡単ですが、1の途中で電波が弱くなり自分の所在地が止まった状態に。Uberのアプリ(これで送迎手配する予定)の地図は機能したので助かりました。

Château de la Reine Blancheの前の道は「いつも2人で」で若いジョアンナやマークがヒッチハイクするシーン(ただし複数の場所で構成してるかも)に出てきますが、その道は池の右側にある建物(カフェ Creperie L'etang D'art Coye La Foret)の前で右へカーブしていて映画とは異なる印象。今はジョギングコースを兼ねて車が進入禁止になってます。

「パリの恋人」ではアステアとダンスする小川が教会の後ろに流れてますが、現在挙式の披露宴会場でフェンスで入れない状態。Château de la Reine Blancheも鎖がかかって普段は入れないようです。川の奥に見える石造りの橋が国鉄の陸橋なので、車窓から一瞬だけ見ることができます。

最初からChâteau de la Reine Blancheへ行くならひとつ前のOrry-la-Ville駅で途中下車して、Place de la Gare → Route de Coyeのルートが早いと帰路の電車で思いました。
電波が届かないので、お店でタクシーを手配。ここからシャンティイ城へ約35ユーロ。冬季のため、観光客が少なくレストランも空いていて良い写真が撮れました。
その他はパレ・ロワイヤル(シャレード)、ルーブル美術館(夜間は空いていてオススメ)のサモトラケのニケなどロケ地巡りしてきました。

元々別の予定が急遽キャンセルになり、今月に入ってフライト予約。現地でその日の予定を組む感じで、シャンティイ行きも前日に思いついたくらいです。事前に映画を見て復習しなかったのが心残り(笑)中学生の頃に鑑賞した「いつも2人で」がここまで思い入れの強い作品になるなんて自分でも驚きです。パリ北駅に戻って、ホームが爆弾騒ぎで一部閉鎖されて緊迫した雰囲気になってるのを見るとテロの余韻を感じます。
Posted by hiro at 2016年12月25日 09:20
おお〜hiroさん、詳細なルートをありがとうございます!
僕もGoogle mapを使って、同じ道を歩かせていただきました!

ストリートビューでもスタートしてみましたが、途中からできなくなってしまって、駅からの一部だけでしたが、かなり森っぽいところを歩くんですね!朝は気持ち良さそうです。

「いつも2人で」には、別々にヒッチハイクしようと言うところでもバックにChâteau de la Reine Blancheが写っていますよね。
そこが今は右にググッと曲がってるんですね?
しかも今は自動車進入禁止なのかぁ…。

それと、Château de la Reine Blancheはそれ自身にも、裏の庭みたいなところも入れないようになってるんですね。
ぜひその裏には行ってみたいと思っていたので残念です。

「パリの恋人」では小川が写っていますが、GoogleマップでChâteau de la Reine Blancheを挟んで2つの小川があるようなんですけど、映画で使われたのは北側のほうですよね。
唯一入る方法はChâteau de la Reine Blancheで結婚披露宴をすることですね。(^-^;

それと、確かに地図で見るとChantilly-GouvieuxよりもOrry-la-Ville駅の方が近そうですよね。

シャンティイ城はさすがに中に入れないという事はないでしょうが、こちらはいかがでしたか?これも「いつも2人で」のロケ地なので、すっごく興味が有ります!
映画ではドタバタ一瞬だけの観光でしたが…。

ルーブルは昔パリに行った時に行きましたが、友人との都合でパレ・ロワイヤルは行けませんでした。これも60年代の時のまま残されているんでしょうねー。

なんとなく今でもシャンティイは「パリの恋人」や「いつも2人で」の頃の香りを残していそうですが、パリ北駅に戻った途端に現実に引き戻されそうですね。
でもシャンティイに行こうと思いつくのがやっぱりhiroさん!オードリーファンですね!(^-^
パリやローマのように観光客だらけでもなく、自分だけの旅行が楽しめそうです。

せっかくパリにいらして忙しい中、こんな詳細な、しかも長文を書いてくださってありがとうござました!m(_ _;)m
おかげさまで僕まで一緒にシャンティイに行って歩いた気分にさせていただきました。
そしてますますシャンティイが憧れに!
hiroさんにとっても「いつも2人で」が大きくなっているとのこと、嬉しいです!
またいつかhiroさんのオードリーベスト10があれば聞かせてください。

ではでは、引き続きパリを楽しんで来てください!(^-^
Posted by みつおみつお at 2016年12月25日 18:26
リヨンへ寄った際、旧市街から外れた場所を偶然歩いてたら、オードリー・ヘプバーンの名前がついた保育園を発見。ユニセフの活動をしていたから名前の由来がオードリーに関係してるのかとても気になり写真を撮ってしまいました。みつおさんは何かご存じですか?
古城で挙式をあげた宣伝写真は、左右の階段に赤い絨毯が敷かれてメルヘンな雰囲気は出てました。
シャンティイは城と庭園も含めると広大過ぎて、映画のように早送りモードで見学(笑)公開範囲は意外と狭いけど、お庭は広く列車の時間もあり早々に引き上げました。
今日は「シャレード」でセーヌ川沿いをノートルダムをバックに散歩したあたりを巡ってきました。パレ・ロワイヤルは当時と変わらないですね。オードリーがどの石柱に隠れたのか想像しながら歩くと楽しい。
日本に戻ったら映画で再確認したいです。
Posted by hiro at 2016年12月25日 23:25
おおっ、またまた貴重な時間を割いていただき、ありがとうございます!

リヨンとオードリーの関係はよくわからないです。
何かのきっかけでオードリー・ヘプバーン子供基金がお金を出したのかもしれませんが、今の今まで聞いた事もありませんでした。

lyon AUDREY HEPBURN
と検索すると、Ecole élémentaire Audrey Hepburnというのに当たりますね。

シャンティイ城、そんなに広大でしたか!
これも
Chantilly castle
で検索すると、確かにお城の庭が凄いですね!
Google mapで見ても、シャンティイ城だけだとポツンとしてますが、その周囲は庭だらけって感じですよね。
しかもhiroさんまで早送り見学とか!(^-^;
これ、オードリーは「いつも2人で」でどの方向から車でやってきたんでしょうね。

今日はセーヌ川沿いですか!これもそういえば「シャレード」だけじゃなく、「パリの恋人」でも近くで川沿いで歌ってましたよね。
hiroさんのパリめぐり、僕も参加させていただいてるみたいに、想像するだけで楽しくなります!
楽しい報告をありがとうございます!(^-^
Posted by みつおみつお at 2016年12月26日 00:56
みつおさん、こんばんは。
先週、TWILIGHT TIMEからリリースされたBlu-rayが届いたので見たところ、新たな発見がありました。Blu-ray版のサントラは映画の尺に合わせて収録されていて、音楽が流れる前に奏者の咳払いや1,2,3,4とカウントが聞こえます。まるで自分もスタジオでの収録に立ち会っているような臨場感を凄く感じました。CDのように曲がフルで演奏されてないけど、これが映画製作時のフィルム完全版サウンドトラックということでしょうか。

収録されているものには、公開時には音楽がカットされたシーン(新婚旅行の港のMGの場面)もあり、また効果音(車のドアを閉める音、マンチェスター家族とランチでの食器の音、マークがホテルの階段でリンゴを落とす音)が別録りされてたりと面白かったです。それ以外のシーンは基本無音なので少し退屈なんですけど(笑)

映像に関しては、NHKやWOWOWで放送されたものに比べるとくすみが少なく気持ちクリアな印象。色に関しては全編にわたり木々が多いので緑や空の青が綺麗に見えるように補正されてるようです。
Posted by hero at 2017年02月01日 22:18
名前が入力時に単語に変換されたみたいで。すみませんが、修正してこちらを削除していただけますか。お手数おかけします。
Posted by hiro at 2017年02月01日 22:28
hiroさん、こんばんは!

コメント、管理人の僕でも訂正出来ないんですよー。
載せるか削除しかないので、大事なhiroさんのコメント、すみませんがこのままで…。
大丈夫です!ヒーローに変身してても僕はわかってますから!

それとTWILIGHT TIME版「いつも2人で」!
情報をありがとうございます!
これ、買うかどうか悩んでたんですが、hiroさんのお話を伺うとこれは“買い!”ですね。

おそらく「いつも2人で」のフィルム・バージョンのサントラが出たとしても演奏前の奏者の咳払いやカウントは消されるでしょうから、このブルーレイだけになるでしょうね。

他にも別撮りのSEとか、伺ってるだけでワクワクしますね!
今回のこれは音楽のみならず、音の舞台裏までわかるわけですよね。
よくまあ素材が丸々あったなーと思います。

音楽で一番気になっているのは、今までの“自称サントラ”でも未収録だったシャンティイ城の音楽なんです!
これはじゃあ映画に会わせて途中までしか曲も演奏もない、ということですか?

「いつも2人で」が市販化される際、いつも気になるのが空の色なんですが、今回は良さげですよね。
1回めのLDや現在のDVDはいつも空が曇り気味な印象なので、2回めのLDの時は常に快晴でビックリしたものです。

あときっと海外を飛び回るhiroさんなら簡単に聞き取れるだろうと思う副音声ですが、監督バージョンともう一方のもの、要約するとどんなことを喋っていますか?
これ、日本版DVDは「ローマの休日」に便乗した売り上げに急ぎすぎて収録されてないもんで、すっごい気になってるんです!
TWILIGHT TIME版はクライテリオン版「シャレード」のように、おそらく日本では発売されないでしょうし、このままだとおそらく僕はわからないままなので、もしよろしければ簡単でもいいので教えていただけますか?

なんかTWILIGHT TIME版が楽しみになってきました!
でもブルーレイの音声だけってPCに移植できるかな〜…。
音楽だけ聞きたい時にブルーレイだと面倒ですよね。
Posted by みつおみつお at 2017年02月02日 00:40
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