2016年12月31日

発表!2016年度 オードリー・ヘプバーン大賞

 さて、今年も年末恒例の「オードリー・ヘプバーン大賞」を発表します!

 まず今回のノミネートは、発売順で

 ・「華麗なる相続人」全曲版サントラCD
 ・午前十時の映画祭7で「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」上映
 (記事はこちらこちら
 ・「婦人画報」2016年7月号
 ・ルカ・ドッティ著日本語版「オードリー at Home」(記事はこちらこちら
 ・洋書写真集「Audrey: The 50s」
 ・「パリで一緒に」新盤2枚組サントラCD
 ・雑誌「スクリーン」2017年2月号

の7作品となります。続きを見る前に1〜3位を予想していただくといいかもしれません。

 「永遠のオードリー・ファッション」と洋書「AUDREY AND GIVENCHY」は不出来な内容のため、予選落ちしています。

 それと、今年は1〜3位は入れ替わっても問題ないくらいです。
 人によっては順位が違うかもしれません。

 では、どうぞ!

 まず第3位の銅賞は

 「パリで一緒に」オリジナル・サウンドトラック2枚組CDです!

 同じくノミネートだった「華麗なる相続人」のサントラCDも素晴らしかったです。
 でもこちらがより上に来たのは、「華麗なる相続人」が今までのサントラレコードとの大きな違いが無かったのに比べて(といってもうち2曲はレコードとCDで相違あり)、「パリで一緒に」の方は今までのサントラレコードorサントラCDと比べて、世界初発売になるフィルムバージョンが収録されていたこと!

 その上、別バージョンや今までのサントラも音質を改善して収録。
 フレッド・アステアの歌う“That Face” も「パリで一緒に」のサントラとしては初収録!

 このようなサントラが出るとは全く予想外の出来事だったので、それも嬉しい驚きとしてポイントを稼いで第3位となりました。
 これが第2位かもとちょっと悩みましたね。

 ただし、少しだけ欠点があります。

 まず上記フレッド・アステアの “That Face” が完全収録ではなく、フェイドアウトで終わってしまっている事、
 それともう1曲のお楽しみ、フランク・シナトラの “エッフェル塔を盗んだ娘” が未収録であったこと。

 もしそれらが完璧だったなら、第2位にしていたと思います。これらのせいであえて第3位にさせてもらいました。
 でもファンとしてはとっても嬉しかったんですよ!

 ちなみに別バージョンのある曲では、なぜかフィルム・バージョンがボーナス・トラック扱いになっていました。
 なので自分のPCに取り込んだものは、フィルム・バージョンをメインにして、別バージョンをボーナス・トラック扱いに曲順を入れ替えました。


 第2位の銀賞は

 洋書写真集「Audrey: The 50s」となります。

 これは昔のオリジナルに近いポジを現代の印刷技術で刷るとどうなるか、という威力をまざまざと見せられた気がする写真集。

 最近出てくるオードリーの写真集は、せっかく印刷技術が向上してても、使う写真のポジやデジタルデータが良くなくて、結局良くない出来に仕上がってるということが多いので、ここまで綺麗に仕上がってると感動すら覚えます。

 特にこの写真集の威力はカラーで顕著。
 衣装の生地感まで伝わるような、そんな高精細な写真です。

 モノクロでも、「麗しのサブリナ」宣伝写真で寝そべるオードリーの有名な写真、これオードリーの腰骨がくっきり!って今まで思っていましたが、それが片方は腰骨ではなくリボンが垂れ下がっていたとわかるという、驚きの発見つき。

 ここまで高精細な写真の破壊力を見せられたら、やっぱり他のオードリー写真もオリジナルに近いものから現代の印刷で刷って欲しいなーと思ってしまいます。

 ただ、これにも問題点が有ります。
 「尼僧物語」は裏焼き画像が多い事、「昼下りの情事」で見開きページの真ん中にオードリーの顔があって、見れなくなっているというレイアウト上の失敗。

 「パリで一緒に」サントラよりも上にしたのは、オードリーの映画音楽よりも、オードリーの写真集の方が一般的には手に取りやすいということも関係しています。


 さて、今年のオードリー・ヘプバーン大賞で金賞の第1位は、

 ルカ・ドッティ著、日本語版「オードリー at Home」で!

 これは原書は昨年に発売になっていましたが、日本版の権利獲得で動いてる出版社があるという話を伺ってたので、買うのを1年待ちました。

 今年やっと翻訳版が出ましたが、やっぱり良かった!

 これまで オードリーの長男のショーン・ファーラーのものがありましたが、今回のはオードリーの2番目の息子、ルカ・ドッティから見た母オードリー像です。

 幼いルカが見ていたオードリーなので、主にルカの伝記っぽくなってしまってオードリーは脇役のようですが、それでもルカのオードリーを見れるのは嬉しい。

 でも、今ショーンとルカがオードリーの遺産の件で揉めていて裁判沙汰にまで発展してしまっているので、この本には兄ショーンが一切載ってないのが裏事情が透けて見えて悲しい…。

 仲の良い兄弟だったはずのショーンとルカですが、こうして喧嘩してしまうと結局は異父兄弟だというのが二人を大きく裂きそうで不安になります。

 それと、この本はオードリーの料理のレシピ本でもあり、またオードリーの写真集でもあるのがお得感が大きいですよね。

 特に、オードリーのレシピ料理本というのは初ってんで、日本版発売時にはいろんな所で取り上げてもらってましたよね。

 オードリーと母エッラがカレーライス好きだと知ってビックリしました。
 あと、ポモドーロ好きが高じて、旅行にまでパスタを持って行くほどだったとかが、“母はパスタ中毒だった” と息子に言われるほどなのがよくわかりました。

 欲を言えば、日本版はコート紙で刷っていただきたかったです。それでも英語版よりも紙は改善されてるとの事、さすがです。


 以上が今年のオードリー・ヘプバーン大賞ですが、ノミネートだけの他の作品も短く。

・「華麗なる相続人」サントラCD全曲版
 これも長年待ち望んだ全曲CD化でした!薬のパレードのフィルム版がやっと高音質で聞けた!
 でもまさかレコードと音源が違うとは思いませんでした!
 “An Almost Perfect Indiscretion”が完全版だったら良かったんですが…。

・午前十時の映画祭7
 今年も「ティファニーで朝食を」と「マイ・フェア・レディ」とオードリーから2作品ありがとうございました!
 特に今年は「ティファニーで朝食を」が興行の新記録を作ったとか!ファンとしては嬉しい限りです。
 2作品とも、最近先に公開されてましたので、少し順位が落ちましたが、これからも期待しています。
 「おしゃれ泥棒」「暗くなるまで待って」「尼僧物語」「いつも2人で」辺りを期待しています。

・「婦人画報」2016年7月号
 これも嬉しい企画!オードリーのレシピから実際に作っていただき、その画像を載せてもらってます。
 それだけではなく、ルカに独自でインタビューを敢行!「オードリー at Home」には載ってない事があるのが嬉しいです。
 「婦人画報」さんはオードリー特集を時々やってくださるのがファンからするとありがたいです。

・雑誌「スクリーン」2017年2月号
 近代映画社さん、年末に嬉しいプレゼントをありがとうございます!クリスマス&お正月&オードリーの命日プレゼントですね。
 今年も大賞は取れませんでしたが、いつも感謝しています。
 そろそろオードリーの新しい日本独自の写真集が欲しいんですが…。

 それではみなさま、良いお年を!
 今年もありがとうございました!
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この記事へのコメント
明けましておめでとうございます!

1位~3位については、僕も同意見です。
違ったとしてもそれはそれで面白いのですが、全く一緒だと相棒どころか双子みたいですね。
しかし、2位3位は年の暮れに出てきたものですから、これらがなかったらどうなったことでしょう。該当なしという淋しい結果にならなくてよかったです。

ルカの母本は、以前のショーン本には感動は及ばないものの、“普通人”オードリィの共感覚える人物像がうかがい知れて良かったです。親しい人が口々に言う〈ハリウッドスター然としたところのない良い意味で普通の人〉というのが具体的に理解できる内容になっていましたね。
もちろん意識的にそうしていたところもあるのでしょう。だって伏魔殿ハリウッドでトップにいながら自分を見失わなかったこと自体、“普通人”だったら絶対無理なことですもんね。
好んだ料理とそのレシピの掲載が本書の最も画期的な試みですが、たとえショーンの姿が全く無いという不自然な状況だとしても、レアな画像が多いことも新鮮でした。これ以外にももっと多くの所有写真があって、僕らが印象に残るショットなんか本人や家族にとっては大したことなくて、巷に知られていない交流(有名人も含めて)がもっとたくさんあって、そういう重要な秘蔵写真なんかがまだまだあるんでしょうね。
時々思うのですが、晩年のユニセフ活動について、五感から受けた刺激って相当なものだったでしょうね。普通の人なら絶対無理な状況だったはずです。
視覚や聴覚的なことについてはたまに語られるのですが、(何かのレポートで書かれていた・・・絶叫に聞こえる沈黙・・・というのがものすごく絶望的で怖かったのを覚えています)だけでなくて、
僕が特に耐えられないと思うのは、嗅覚・味覚についてです。
オードリィは戦時中に占領下になって戦場にもなったような場所で、死臭漂う環境に育ってきたわけですから、(だから慣れてるんだろうということではなくて・・・むしろトラウマになるのでは) よく耐えられたものだと感嘆します。
また今回、ルカ本でソマリアで提供された料理(?)のすさまじさについて、少しですが描写されているのを読んで、味覚の壁もあったのだと再認識させられました。
ロビーは腹痛を理由に固辞したが、なんとオードリィはそれを“克服した”ってあったけど、これってものすごいことですよね。根性が違う!そういうところは“普通人”を遥かに超越しています。
だけど、日本では刺身はダメだったんですね、残念。
お魚好きだと聞いていたけど、生はアカンですか~
オードリィって80年代くらいまでサラダばっかり食べてる人って印象があって、実際ディナーのときの食事の仕方が今ではダイエットでは常識のような《先にサラダを食べて腹を満たす》方式だったのを読んだことが何度もありましたが、実際はおいしいもの大好き・特に甘いものが大好きで、炭水化物摂取しまくり人間なんですよね。ただし過食は無しですし、撮影中などストレスがたまる時期は違ったようですが。やはり成長期の体質形成ってすごく重要なのも実感させられました。
あとレシピの交換とかオードリィの頑固さ(融通のきかなさとある点を超えたらこだわらなくなるところ)あたりも面白いです。

優しさ・可憐さと鋼のような強さ
愛に対する信頼と不信 孤独を望むと同時にサポートも渇望する生活
赦しと拒絶 深い悲しみとユーモア
外見を過度に意識する強迫観念と潔く堂々とした自然体
・・・・ほかにもいろいろあるのでしょうが
相反する性質がごく自然に同居していることろがオードリィの魅力のひとつ
ただ、そういう“矛盾”って、実は僕らも同じだし、それこそが“普通である”という面白さなんですね。
Posted by まる at 2017年01月03日 13:50
まるさん、お返事遅れて申し訳ありません!
明けましておめでとうございます!

まるさんとまたまた同じでしたかー!(^-^
これはもう本当に精神的双子状態ですね。

年末に出てくるオードリーのものと言えば、昨年はイマジカBSの放送もありましたし、かなり助けられてますよね。
まあ「パリで一緒に」がなかったら、「華麗なる相続人」もありましたし、「婦人画報」や午前十時の映画祭もありましたので、2016年に関しては該当作なしにはならなかったかと。

それと確かにルカは幼かったせいか、ショーンの描く克明な母の姿に比して、影のようでしたね。
でもそれだけに普通の女性としてのオードリーが見られたような気がします。ルカを追っかけ回すオードリーなんて、本当に普通のお母さんですよね。

それと、画像は新鮮でしたよね。これ以外にも怒濤のように写真はあるのでしょうね。ショーンの本だったかでオードリーが寝そべって写真を撮っているのとかがあったので、オードリーは写ってなくても、オードリーが撮った画像というものも大量にありそうですし。
他にも親友のドリス・ブリンナーやコニー・ウォルドが撮ったもの、別荘でのジュリー・アンドリュースやブレイク・エドワーズが撮ったものとかも埋もれてそうです。

それとまるさんがお書きになっている嗅覚・味覚の件ですけど、僕はニオイに敏感なこともあって、オードリーのような経験は無理かなーと思います。
料理はまだ出されたものに対して敬意を表して(1度なら)我慢出来るかもしれませんが、死臭や清潔でないことからくるニオイに関しては全然我慢出来ないと思います。
自分に置き換えてみると、オードリーの凄さがはっきりしますね。
オードリーって、晩年に険しい顔をする事も時にありましたが、そういうユニセフでの経験がオードリーの顔に刻まれたのかなーと思います。

刺身の件は残念ですよね。今なら全世界的に刺身が有名ですけど、1983年当時はまだまだだったんだろうなーと。
でもあまり書かれる事の無い、ルカもショーンも同行していない87年と90年の来日時はどうだったんでしょうね。
この辺は加藤タキさんに伺わないとわからないかと思いますが…。
刺身はダメでももしかしたらお寿司は食べたとか…ってあるかもしれないなーと。日本がバブルで、世界での重要度が一番向上した時期ですし。

それと、オードリーの体型に関しては、やっぱり成長期って大事なんだろうなーと思いますよね。
オードリーの両親&息子2人を見るとみんな太いので、戦時中に子供時代を送ったオードリーだけが細いのは、やっぱりそういうわけなんだろうと。

オードリーの相反する性質って、それがオードリーらしさでもありますよね。
外観からもわかる優しいのに強い意志、ロバート・ウォルダーズとの生活に見る、愛への熱望と結婚への不信。
外見への強迫観念も凄いですよね。写真は常に左側。
撮影後の映画はもう見ないとか、でもどの作品も悪く言わないとかがオードリーらしいなあと思います。

昔の映画雑誌で、ハリウッド居住者のセレブのソサエティで、若いオードリーをリーダーに熱望する声が多かったにもかかわらず、オードリーは固辞し続けた→後にヨーロッパでの生活になったというのも、オードリーらしいなあと思います。
やっぱり普通でいることがオードリーにとっての心地よさだったんでしょうね。
Posted by みつおみつお at 2017年01月05日 17:38
あ、まるさん、TWILIGHT TIMEというところから1月17日に出る「いつも2人で」のブルーレイですが、監督のオーディオ・コメンタリーの他に、なんと!単独のオーディオ・トラックが付くそうですよ!
映画版そのままなんでしょうかね?
他にも予告編や別の人のオーディオ・コメンタリーもつくようです。
20世紀フォックスの販売でないのが、日本版で出る時に同じ仕様で出るかどうかわからないのですが…(「シャレード」のクライテリオン版の件もありますし)。
Posted by みつおみつお at 2017年01月05日 18:00
おお~ッそうですかァ
今度のはリージョンAなので、日本のでも再生できますね。
ちょっと色あせたパッケージではありますが、
真ん中の黄色地にMG押しがけ場面のは結構好きです。
タイトルのOの文字をデザイン化していますね。
で、オーディオトラックがどんななのか興味津津です。
素材としてちゃんとあるわけだから、もしかして近いうちにCDも出るかも??
Posted by まる at 2017年01月05日 19:31
そうなんです!
ジャケットは完全に色褪せてる感じで、なんでこの色調?とか思いますが、特典が気になりますよね。
日本版で出る時にもぜひこの特典を入れて欲しいものですが、オーディオ・トラック、気になります!

「パリの恋人」LDみたいに、映画から音声を取り除いただけのものなのか、元の素材から復刻しているのか…。
もちろん「パリの恋人」LDのようなオーディオ・トラックでも嬉しいんですけど、やっぱりセリフのある場所で音量が変化するのはちょっと…なので、元の素材だったらいいなあ〜と思います。

イヤなのは、今までの自称サントラを付けるだけ、ってのだったら何の価値もないですよね。
買うかどうか悩みどころです。
Posted by みつおみつお at 2017年01月05日 21:02
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