2017年02月23日

ダメダメ写真集「THE LITTLE BOOK OF AUDREY HEPBURN」

 今月号で発表の“スクリーン”誌での人気投票、今年もオードリーは第5位にランクイン!
 オードリーに投票してくださったみなさん、ありがとうございました!(^-^

 そして、今年に入ってからまとめ記事やらオードリー情報の記事ばかりでしたので、これが1発目の商品紹介記事になります。

 はい、今回は買ってからなかなか記事に起こさなかった海外の写真集「THE LITTLE BOOK OF AUDREY HEPBURN」について。

 まあ僕が記事を書くまでに時間のかかっているものは、だいたいダメなもの。
 これもまあそういうわけです。

 めっちゃ良かったら、嬉しくてすぐに書いてしまうので(こないだの「おしゃれ泥棒」が午前十時の映画祭8で上映!とかね)、だらだらしてるということは気分がノッてない→出来が悪い、ということです。

 まず著者は CAROLINE JONES という人。全く知りませんけどね。
 まあとにかくオードリーの事を書けるほど知らない事は確かです。ついでに言うと、Photoshopというか製版のこともご存じないようです。

 この本では目立つのは、着色カラーの多さと裏焼きの多さ。
 着色カラーは注意書きが無い所を見ると、著者はこれを “元々カラー画像” だと思ってるらしい事。

 せっかく珍しい画像があっても、全部裏焼きと着色で帳消しにされてしまう。
 印象の悪い写真集です。


↓まずは着色カラー。3つ目の「ティファニーで朝食を」もかなり禍々しい着色。右端の画像は、本当のカラー画像があるのに(日本の写真集「My Fair Audrey」で表紙)、なぜか着色カラーを掲載。この写真ではわかりにくいですが、実際はもっとわざとらしい着色。











 うーん、いつか “おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!” のブログの方で書かなきゃと思っている “フョトショによる着色画像の見分け方” なんですけど、ここでも短く書いておきますね。

 まずホントのカラー画像というのは、自然光であろうと人工光であろうと、光が当たった物体に対していろんな乱反射をするんですよね。
 そのため髪の毛もよく見ると一色ではないんです。赤っぽい部分があったり、青っぽかったり、緑がかってたり。もちろん洋服でも同じ。

 なので、Photoshopなどで色分解(RGBやCMYK)して見てみると、それぞれに色がいろんな割合で乗っています。


→こちらも着色カラー。「麗しのサブリナ」のジバンシィのドレスの刺繍の色が違いますよー!

 ところが、デザイナーとかがフォトショで着色すると、そんな髪の一部を部分部分で細かく色分けしないので、全く同じ色で全体が塗られてるんです。
 どの部分でも全く同じ色。色分解しても、濃い薄いはあっても、成分が全体に一緒。

 この写真集にはそういう見る人が見ると明らかな(要するにレベルの低い)着色カラーがいっぱいあります。

 着色技術が高度だった日本と比較すると、1950年代初期レベルのお粗末な着色カラーも存在(「パリの恋人」で踊るオードリーの後ろの人の色づけとか)。

 まあ今では日本もフォトショで加工するので、昔の手塗りの技術は失われ、レベルは下がってると思いますけどね。


 ←この「昼下りの情事」の紫色に塗られたセーターのわざとら感!わかりますか〜?

 →こちらは逆に、元々カラーの「華麗なる相続人」宣伝写真。

 “これは着色されたカラー画像ですよー” っていう断りがあれば、なるほど、そういう新しい試みか!って思いますけど、著者がカラーだと信じてるから、もうどうしようもありません。

 で、着色カラーばっかりなのに、本来カラー画像の物がモノクロ収録。もうもう口あんぐりで、ホンマに呆れます。


↓裏焼きの皆さん。「ローマの休日」なんて、こんな有名な画像、日本人なら “あっ、これ逆や!”って全員わかるわい!「シャレード」はコートの合わせが逆やし!













 そして著者が本当にオードリーを好きかどうか、ちゃんと映画を見ているかどうかがハッキリするのが写真の裏焼き。

 世界的にオードリーの写真の管理が悪いのは仕方ない事なんですけど、そこで正しく判断出来るかどうかが著者の力量。

 それで判断すると、この著者はオードリーの映画もそんなに見ていないし、文章書けるほど詳しくもない。
 普通、「マイ・フェア・レディ」のアスコットでの帽子の向きとか間違えませんよ、本当にオードリーが好きならね。


←「ティファニーで朝食を」は髪の流れが逆。オードリーは向かって右から左へ流してます。これは向かって左から右になってしまってますね。

→致命的かつ決定的なのがこれ。「マイ・フェア・レディ」の超有名なこの帽子の向きを間違えるなんて、オードリーの映画を見てなさすぎ!


 まあそんな程度ってのが写真でわかってしまう著者のレベルなんで、文章読めなくても、読む価値も無いのはわかってしまう。
 そんなヒドい写真集の誕生!ってことですね。

 そして、ここでは紹介しきれなかったほど裏焼きや着色カラーのオンパレードです。おかげで珍しい画像とか一切紹介出来ませんでした。

オススメ度:★(まあ、オードリー写真集で150冊目くらいに買うにはいいかもね)





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この記事へのコメント
こんにちわ
私ってへそ曲りなのか、オードリーのきちんと作られた写真集や伝記本より、
今回紹介されているような雑な作りのものに魅力を感じてしまうんです(笑)。
よくいますでしょ。キネマ旬報ベスト10に選ばれるような映画史上の名作には全然興味を示さず、エド・ウッド(ご存知、映画史上最低の監督!)の映画や、往年の新東宝のゲテモノ映画ばかり持ち上げる奴。ああいう心理です。馬鹿な子ほど可愛い、みたいな(笑)。
みつおさんの文章って、ツッコミ方に芸があるんですよね(笑)。けなし方が面白いので、みつおさんが紹介してらっしゃる「トンデモ本」に、ついつい興味をもってしまう。このブログって、そういうところが魅力なんだと思いますね。
まあ、今回のブログでみつおさんが書いてらっしゃるような、オードリーへの愛着など微塵も感じられない、ひたすら金儲けの為だけに故人を利用しているような出版物については、今後も厳しく糾弾して頂きたいですけど。
ただそういうしょうもない本でも、ついつい読みたくなってしまうのが、ファンというものの性じゃないのかなあ。
Posted by ヴェロニカ・ハメル at 2017年02月24日 09:13
こんばんは!

ヴェロニカ・ハメルさんにはかなわないですね〜ww。
いや、ヴェロニカ・ハメルさんほどオードリーに詳しければ、もうなんでも大丈夫だと思うんですけど、初心者とかでなんでも本になってれば信じちゃうって人がいるじゃないですか。
そういう人に対しての注意喚起なんですよね。

過去にも吉村英夫氏の本を信じて、卒論にオードリーとか書いてる人や、BBSに書き込んだりする人もいて、そう言うのをネットで見て“あ〜、やっぱりこういう人がいるんだー…。”っていうのを見て来たんで、アカン本は徹底的にこき下ろしてるだけなんですよねー。

それと、ツッコミに芸がありますか???
書いてる本人としてはただ単に罵詈雑言なだけなんですけどね。(^^;;;

まあ本当にヴェロニカ・ハメルさんはそういう最低ランクの本でも、笑って読んでいただけそうですけど、真面目にとって信じちゃう人にはやっぱり向いてないかなーと。

この本も、結構レアな画像もあるんですよ。
なのでまさしくヴェロニカ・ハメルさん向きの本かも。(^^
Posted by みつおみつお at 2017年02月25日 01:32
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