2007年02月16日

「戦争と平和」57年初版 SY京映版(正式版)パンフレット

「戦争と平和」57年初版 SY京映版(正式版)パンフレット こちらは「戦争と平和」SY京映パンフ(予告版)で予告していた1957年2月16日公開の「戦争と平和」初版SY京映版です!
 奥付は2月1日発行になってますけどね、京都府立図書館さんで当時の新聞を調べていただきましたから、間違いないです!15日の夕刊に“いよいよ明日「戦争と平和」公開!”と載ってて、翌16日の映画欄ではSY京映「戦争と平和」になってるそうです。
 そう、ちょうど50年前の今日がこのSY京映での「戦争と平和」公開日だったんですね!これはもう今日紹介するしかないじゃないですか!(^-^

 さてこのパンフ、最初のページは、オードリーの画像と共に「戦争と平和」を京都地区で独占公開することの出来たSY京映さんの誇らしげな文章が掲げられてます。松竹セントラル劇場もそうですけど、本当にこのとき「戦争と平和」をロードショーできる松竹の映画館は非常に名誉なことだったんですねー。以前にはここで「風と共に去りぬ」のロードショーをやったことも書いてるので、当時は本当に大きな劇場だったのでしょう。

 このパンフはページ数こそ少ないものの、「戦争と平和」初版冊子型チラシにあった、僕の大好きな“「戦争と平和」のヘヤ・スタイル”の記事がある!嬉しくなってしまいます(笑)。
 で、その流れなのか広告で目を引くのが美容室系のもの。劇場の方が、必死で京都の美容院の広告を取ったんでしょうね~。“今・流行のヘヤーはナターシヤ・スタイルです”“あなたの魅力を創るハイスタイルの流行ナターシヤ・ルック”などの文字が躍ります(ナターシャではなく、ナターシヤなのがグーです!)。
 ですがオードリーが流行らせたものの中にナターシャ・ヘアなどという記述は今まで見たことがないので、おそらく美容院さんも不発に終わったんだろうなーって。(^^;;;

 だいたい、「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」はどっちも変身前ロング、変身後ショート、の2種類しかヘアスタイルがないけど、「戦争と平和」は場面によって相当髪型が違うので、お客さんの思うナターシャのヘアスタイルと、美容院側の思うナターシャヘアが一致するのか?大丈夫だったのか??
 その上この映画のオードリーは、やたら帽子をかぶったり、布を巻いたりするので、髪型なんか印象に残るんかいな…。

 それと、これは本当はパンフを作る際の参考にするプレスシートのせいなのですが、初版パンフの半分近くがオードリーの生年月日を1909年にしちゃってる!
 これもその1つ。ということは、1952年撮影の「ローマの休日」は43才、53年の「麗しのサブリナ」は44才、1955年撮影のこの映画ではオードリーは46才ということに!“オードリーって若く見えるのに、実はスゴイ年なのネ!”なんて当時の純粋な人達は思ったんじゃないかなー。
(この話、エッセイのパンフのところでも書きましたけどね。)(^^;

 などと余計なことを考えてしまいました。この1冊で色々考えて楽しめます(笑)。

レア度:★★★★★(レア度が高いのは地方のオリジナルパンフの宿命です。好感度も高し。)

 なお、1957年初頭にはこうしてオリジナルパンフを作ったSY京映。同じ1957年松竹系公開の「昼下りの情事」のものはないのかな~?もしご存知の方がいらっしゃったら、教えてください。m(_ _)m





同じカテゴリー(戦争と平和)の記事
 1990年 帯広シネマアポロン版 “ヘプバーンの魅力” ポスター (2023-09-23 12:00)
 「戦争と平和」リバイバル50周年 「ロードショー」1973年10月号 (2023-08-25 12:00)
 “スクリーン”1973年10月号 「戦争と平和」リバイバル紹介 (2023-08-08 18:00)
 「映画の友」1957年3月号 批評家ベスト10発表 (2023-07-08 21:00)
 「スクリーン」1956年5月号 (2021-05-22 22:00)
 「戦争と平和」オリジナル・サウンドトラックレコード 米盤再発盤 (2020-05-24 15:00)

Posted by みつお at 00:00│Comments(0)戦争と平和
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。