2009年07月04日

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」

 「いつも2人で」のDVDが新しいジャケットで出るようですが、20世紀フォックスさんに伺ったところ、中身は変わってないそうです。いまだにレターボックス、特典無し仕様だそう。
 早くアメリカと同じ、スクイーズ、スタンリー・ドーネン監督のコメントの特典つきのが出ないかな~…。

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 はい、ごぶさたしておりました。(^^;

 今日は中国の写真集、「永远的奥黛丽·赫本」を紹介します。副題に「一个美丽的天使的影像」と書いてあります。

 もしかしたらパソコンによっては文字化けしてるかもしれませんね?「永遠的奥黛麗・赫本(永遠のオードリー・ヘプバーン)」という意味みたいです。副題は「1人の美しい天使の映像」ということだそう。

 これ、日本でも手に入るところをネットで見つけたので買ったのですが、これは中国版。他に台湾版もあるらしく、台湾版の方が豪華みたい。

 表紙は日本では絶対にこれは使わないよなーって感じの紙。本屋の棚にあったら、かなり汚れそうなマット系。
中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 日本だったら、これが本体の表紙なら、さらにコート紙系のツルツルした紙のカバーをつけるでしょうね。
 サイズはB5の左右がちょっと大きいサイズ。

 さて、中身ですが、僕は中国語の簡体字は読めないので、中身に何が書いてあるのか全くわかりません。なのでここでの評価は純粋にここに載っている画像のみでのものになります。

 が、これは写真集というより、この著者の収集したポスターやチラシ・パンフ・ロビーカードなどの紹介。
 「オードリー・ヘップバーン 華麗なるパラマウント映画時代」の全作品版、といった趣のものなわけですね。

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 で、表紙の画像での帯部分を見てもらってもわかるように、かなり日本の物の占める割合が高いです。
 パンフレットなんかはご丁寧にも中身を全ページ紹介しているのも何作品かありますし。

 「シャレード」なんかでは片面全部使って、“出色の出来”だなんて73年リバイバルのポスターを褒めてくれてたりして、嬉しいページもあります。

 でも、日本でも手に入れにくい「緑の館」「尼僧物語」「許されざる者」の日本ものは一切ありません(あと「麗しのサブリナ」も)。

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 そしてここで見れるのは日本にいるなら簡単に手に入るものばかり。リバイバルものか、復刻ものといった物。これは!と思うものは残念ながら1点もありません。
 海外のものは価値はよくわかりませんが、“おおっ!!”って思う画像はないなぁ~。(^^;

 それと、日本のものに付いているキャプションをみると、公開年度の表記にかなり間違いが目立ちます。
 80年代のリバイバルのチラシが90年代や2000年とかになってたり、60年代リバイバルパンフが70年代とか。

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 著者はオードリーだけの、というわけではなく、映画全般の宣材コレクターのようなので、この本を書くにあたって使用した、お持ちのオードリーの資料が少ないんでしょうねー。

 でも残念ですけど、僕は「AUDREY HEPBURN : Life in Pictures」とか「スクリーン+プラス No,18」とか吉村英夫氏の著作とか、よく調べもせずに間違ったことをしゃあしゃあと書いているオードリー関連本は大嫌いなので、この写真集も評価を下げざるをえないです。

 明らかに日本のチラシも、“传单(チラシ)”ではなく、“海报(ポスター)”と紹介されてますけど…これでいいんですかね?

 それと、各作品のタイトルに付いてる色も、「パリの恋人」や「パリで一緒に」のピンクはともかく、「戦争と平和」の緑とか、「昼下りの情事」の山吹色とか、「尼僧物語」の黄色とかは無いな~。「おしゃれ泥棒」のカーキ色とかも。

中国の写真集「永远的奥黛丽·赫本」 おもしろいなーと思ったのは、「いつも2人で」スペイン版のロビーカード(→)。

 12枚の写真中、アルバート・フィニーだけの画像がなんと3枚もあります!
 日本でだったら、人気投票でトップのオードリーをそんなに省くなんて、ちょっと考えられないですよね。

 とまあそんなところに気がいってしまうほど、僕的にはあんまり…な写真集でした。
 日本の方なら、この本を買うより、ここに載っているパンフなり、ポスターなりの本物を買った方がいいような気がします。

オススメ度;なし(ただしこれはあくまでも文章無しの評価です。もしかしたら、中国語でめっちゃいいことが書いてあるかもしれませんよね。)



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Posted by みつお at 16:00│Comments(2)海外の写真集
この記事へのコメント
そうそう、「いつも2人で」のカラーロビーカード
フィニー一人のがあって、なんでオードリィのがないのって思いましたよね?
ただフィニー・オンリーのフォト3枚なかなかの写真だなとは思いますが。
で、これらを見て何か気づきませんか?
このカラーフォト、映画と全く同じなんですよ。
そうスチールというより、フィルム直画像なんですなぁ。
そのわりに結構まともというか、この時代にしてはキレイですよね。

あと面白いと思ったのは、「おしゃれ泥棒」の合成フォトによるロビーカード
な~んか強引なコラージュで笑わせてくれますよね。

「緑の館」の主題歌の歌詞が載っているのは嬉しかった。

それにしても“盲女驚魂記”って・・・・
Posted by まる at 2009年07月06日 22:03
まるさんもこの本をお持ちだったんですねー!

「いつも2人で」のフィルム直撮りは、もちろん気づいてましたよ~!(^^
撮ってくれると思ってポーズをつけるジョアンナの画像ので、
明白ですよね。

「おしゃれ泥棒」のロビーカードは確かに、無理くりな合成が笑えますよね。
「尼僧物語」のロビーカードの左上に付いている、
シスター・ルークが大天使ガブリエルに連れ込まれるシーンのも
面白かったですけどね。
“静的な「尼僧物語」が、えらく元気な映画に見える!”ってんで。(^^;

「暗くなるまで待って」は、簡体字だと“?”ですが、
「盲女驚魂記」なんですね!
確かに変な題名ですよね。
これまたえらく元気な映画になってます(爆)。
Posted by みつおみつお at 2009年07月07日 15:58
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