2009年11月01日

写真集「Audrey Hepburn」Brizel著 その2

 さて、今回も引き続き Scott Brizel の写真集、 「Audrey Hepburn: International Cover Girl」についてです。

 最初にこの「マイ・フェア・レディ」のページを持ってきましたが…。



 このページのこの表紙(→)、堂々と載せてますけど、これオードリーじゃないのでは??

 確かに衣装は「マイ・フェア・レディ」のセシル・ビートンのものですけど、輪郭がオードリーとは違いますよね。全然エラが張ってませんし、唇の感じも違います。

 海外のオードリーサイトで、中身も見れましたけど、ビートンの特集で、オードリーの特集ではないので、表紙がオードリーじゃなくても問題ないんですよね。中身にはオードリーじゃないモデルさんの画像もいっぱいあるし。

 それと、ちょっとわからないのが、これは雑誌の発売年度別に並んでいるのか、オードリーの写真の撮影年度別(作品別)に並んでいるのか…。

 一応各章に分かれてて、そこには年度と作品名が書いてあるんですけどね。

 たとえば、この(→)ページ。「昼下りの情事」と「マイヤーリング」のページで、1957年ってなってるんです。

 でも右端の画像は1961年発行の「スクリーン」だし、キャプションにもそれは明記してあるので、発行年ではなく、そこに載っているオードリーの写真で分けてるんかな?って思いました。

 でもこれ(←)は「噂の二人」「パリで一緒に」「シャレード」のページですけど…「シャレード」1つだけで、あとは「ティファニーで朝食を」やん!!






 →こちらも「噂の二人」「パリで一緒に」「シャレード」のページ。揺れる青い羽の帽子のはともかく、あとは「ティファニーで朝食を」ですやん!

 他にも「パリの恋人」の画像の「戦争と平和」のページとか「いつも2人で」の画像の「暗くなるまで待って」以降のページとか、同じ画像の表紙のが「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」の両方にあったりとか…。
 もう一般人にはどういう分類なのか、理解不能です。

 あと、章の区切りもよくわかりません。

 ←こちらは「ローマの休日」の章。画像はそれ以前の50年頃のオードリー。そしたら、このページはその前の章の画像が載るのかと思いきや…




 →「戦争と平和」の画像の載った「戦争と平和」の章。
 次の「パリの恋人」も「パリの恋人」画像なので、やっぱり同じ映画の画像が載るのか?と思うと…



 ←「昼下りの情事」「マイヤーリング」の章で「パリの恋人」の画像…(しかも裏焼き)。

 うーーん、やっぱり凡人にはわかりません。



 この著者は、単なるコレクターで、オードリーについては実はよく知らないのではないか?と思います。
 しかも、僕の期待がデカかったせいもあるとは思いますが、そのコレクションもイマイチ量が少ないし、同じ画像の表紙が多いのも、質的にどうかな~と。

 海外のオードリーサイトの方が、さすがにオードリーを好きなだけあって、量も豊富で、質もいろんな珍しいオードリーの画像の表紙があって、ずっといい感じになってます。

 ちょっと残念な出来かなー。目指すところはよかったんですけどねー。
 でも同じ方針で、もっとレベルの高い写真集は充分作れると思います。

オススメ度:★★★(期待が大きかったので、反動も大きくなってしまいました。でも、珍しい画像も見れますよ。)





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この記事へのコメント
211頁のマイフェアレディ・ビートン衣装の女性は・・・
違うんでないの?って思っていました。
やっぱりそうですよね。
あと87頁左上もキャプションなかったら気づかないかもしれません、まるで別人。
ロビーカードやパンフ(の中味)はコンセプトと違うだろうし、
雑誌の中身(spread page)載せるのならもっと徹底してほしいです。

でもみつおさん、評価は宝島の特集号と同じ★★★なんですね。
う~ん、僕は宝島のは★1/2くらいに対して、
この海外表紙のはそれでも★★★1/2~★★★★の下くらいかな。
GW頃の海外写真集(百科事典みたいな、瞬間風速最大値で★五つのヤツ)
の総合点とまぁ同じくらいです。
今回のはブレが多々見られるものの、
オールカラーで髪型やメイクの変遷が一応まとまって見れるというのが大きいですかね。
印刷も・・・いくつかの例外はあるし網点がやや粗いとはいえ・・・まずまずの美しさ。


以下、長くなってすみません。
振り返ってみると・・・
結局現在までで、日本の2大写真集を超えるものが出てないんですね。あ、コナン氏のもありました。

ボブ・ウィロビーがあんなに小出しにしなけりゃ心証がよくなって、
ぶっちぎりだったかもしれない。
ショーンの著した『ELEGANT SPRIT』は、内容は超絶的に最高ですが、
画像ということでいえば、印刷はあんまりよくないし、
キャプション間違えまくりだし(母親のことなのにな~)、
なによりも興醒めなのは(あくまで僕にとってですが)
同時期に出た他の2冊の写真集と画像があまりにかぶっていることでした。
『TIMELESS AUDREY』はショーンのより先に見た、初見のプライベート写真に感動したのですが、
これこそ画像の大小が納得いかなかったのと、
なんといっても展覧会で実物を目の当たりにしていますからね~。
『TREASURES』は仕様が画期的だったのは認めますが、
これってコレクターズアイテムの割りに、映画のスチールがありきたりで、
他の写真も前日の2作およびウィロビーと同じものが多かったですよね。
(袋に入っていたアルバムは凄かったのですがね)
で、結局これら三冊は印象が分散してしまって、
僕の中では“写真集としては”感動や思い入れがだいぶ落ちてしまったのです。

他にいいのってありましたっけ?(何か忘れていないかな?)

う~ん、僕らの満足するような写真集ってもう望めないのかな?
いや、かなり上出来なのに、基準が厳しくなり過ぎているのでしょうか?
やはり一冊の本にするのは難しいですね。
こことここはいいけど、あそこはよくない、でもまとまってひとつの作品になっちゃってるし。
確かに海外サイトから得られる画像にはオドロキのものが多くて、
サイズは特大で高画質なのに容量は大したことのない3拍子揃ったもの多しですよね。
海外ってある意味大らかというか無責任ていうのか、
著作権はバレなきゃ野放し状態なの?
何かは日本よりウルサイ割にこのへんの冒険心(?)が凄いです。
現在では書籍にはあまり期待できず、
自分で様々なアーカイヴを利用してカスタマイズしたほうがいい
・・・っていうのが最近の本音ではあります。

出来ればいくばくかの使用料等を支払って、堂々と選ばせてくれないかなぁと、
身勝手な妄想にも耽っていたりして・・・

地球規模で内容よし画像よしのものを今世紀中に残してほしいです。
そのための国際審議会なるものが発足されるなら参加したいです。
(あ、コトバが駄目か・・・(ToT)/~~~)
Posted by まる at 2009年11月01日 21:53
そうですよねー、この「マイ・フェア・レディ」衣装の表紙はオードリーじゃないですよね!
p87のは、「戦争と平和」に載ってますけど、これは「オンディーヌ」ですよね。
舞台用の化粧だからこんな別人なんですよね。
これも「オンディーヌ」に入らず、「戦争と平和」なのでよくわからないんです。(^^;;

中身が載ってしまったのは、明らかに水増しっぽいんですよね。
この著者は初期のオードリーばかりを集めるのに力を入れすぎてて、
「いつも2人で」の頃の表紙にはあんまり興味がないみたいで。
でも、そんな少ない表紙ではページがもたないので、
何度も中身を載せたり、ロビーカードを載せたり…みたいな。
そんな思惑が透けて見えるので、評価を落とさざるをえないんですよね。

「噂の二人」の画像の表紙も、そんなに同じのたくさん要らん!みたいな。
もっと別の画像のオードリーの表紙を色々集めた方が
ええんちゃう?とかとも思ってました。

それと、まるさん、僕の★は絶対評価じゃないですよ。(^^;;;
月刊誌で20ページもオードリーにページを割いてくれると、
“よくぞここまで!”って嬉しくて評価が★★★★とかになりますけど、
全ページオードリーの写真集だと、
“なんでこんな画像選ぶかな~~!”って評価が辛くなって★★とか。
あくまでもそれぞれ、雑誌のカテゴリーの中での評価、
写真集の中での評価、だと思ってください。
当然写真集で★★★★★の方が、絶対評価では上です。

今回のこの写真集は、こないだの百科事典のyappのと比べて、
評価を上にはしたくはないので、同じ★★★にしました。
最初は★★★★にしようかとも思ったんですけど、
そこまでのじゃないなーと。
おそらく写真集なら、★★★★にした「妖精の詩」の方が上ですもんね。

それと、長い文章は一向にかまわないですよ!(^-^
たくさん読めたほうが、僕も嬉しい!!ですし。
まるさんは、僕とオードリー観が似てるので、特に嬉しいんですよ~。

それと、日本の、というか全世界でのオードリー2大写真集は、
やっぱ「デラックスカラーシネアルバム オードリー・ヘプバーン」と
「カタログ オードリー・ヘプバーン」で決まり!でしょうか。
僕的には、その2冊と同レベルとして「映画の友 オードリイ・ヘップバーン全集」
を入れたいんですよね。
というか、「カタログ オードリー・ヘプバーン」が
豪華すぎるこの3冊ではちょっと落ちるかな?
さらにちょっと落ちてコナン君、が続くかな?

確かにオードリー展の図録2冊は、資料としての評価は物凄いですけど、
オードリーの画像、という点では“?”ですよね。
オードリーの写ってない衣装の画像とかいっぱいですもんね。
同じことが「TREASURES」にも言えるかもしれません。
「オードリー、母のこと」と図録、「TREASURES」はまとめて1冊的な印象は
確かにあります。

セシル・ビートンとリチャード・アヴェドンのオードリーだけの写真集が出れば、
またすごいことになると思うんですけどね。
特にアヴェドンのは「ジジ」の昔から晩年まで満遍なくあるので、
かなりオードリーの歴史を感じられるものになりそうですけど。

最近の写真集が、どーもいまいちなのは、
画像の縛りがきついからじゃないかなー、とか思ってます。
もちろん肖像権を持つ、ショ〇ンのせいかなと。
基本、画像はレンタルポジばっかりで、
そこでオードリーをよく知らない人が選ぶと、
同じような画像ばっかりで、ちょっと一部違う程度のものが次々出来てしまう、とか。
当然後から出るものの方が、ますます評価が厳しくなりますよね。
画質が驚異的に綺麗!とかでないと、多少画像が入れ替わる程度では
★★★★でも難しいかと…。

「デラックスカラーシネアルバム」とか、「カタログ オードリー・ヘプバーン」とか
「オードリイ・ヘップバーン全集」の時代は、好きな画像が選べていいですよねー。
特に「オードリイ・ヘップバーン全集」は、当時「映画の友」に保管されていた画像の
集大成的な趣がありますよね。
あと1年とちょっとで「映画の友」は廃刊になって資料が散逸するので、
この時期にオードリー特集号が出たのは、僥倖でしたよね!
「デラックスカラーシネアルバム」も、いったいどこからこんな貴重な画像を
掘り出してきたのやら…。
何も考えないでも、貴重な画像が湯水のように使えた時代だったんですね。

ボブ・ウィロビーのは、確かに小出しが印象悪いです。
すこーし画像を差し替えて、また出しますか!って感じで。
「パリで一緒に」の頃の、湖のほとり写真だけでも、
ネットや過去の雑誌で相当見てますけど…
未だに写真集にはちょっとしか収録されてないですよね。

本当に、デラックスカラーシネアルバム」「カタログ オードリー・ヘプバーン」
「オードリイ・ヘップバーン全集」に匹敵できる写真集って
出ないもんでしょうかね。
きっと、今★★★★★のレベルのものを出そうと思ったら、
オードリーに詳しいファンを監修で入れないと無理なんじゃないでしょうか。
裏焼き・平凡・偏りから写真集を守るには、それしかないでしょうね。
Posted by みつおみつお at 2009年11月02日 00:34
みつおさん、ありがとう。
>裏焼き・平凡・偏りから写真集を守る
同感です。
そうそう、『カタログ オードリー・ヘプバーン』を忘れてました。
30年近く前に(うわぁ)・・・物凄くお世話になった本でした。
今読み返すと、「噂の二人」が最高作になっているのが興味深いですね。
当時僕はサスペンスものが好きで、
「シャレード」「暗くなるまで待って」が傑作扱いなのに喜んでいたのですが、
「尼僧物語」の扱いは随分おとなしいし、
「いつも2人で」に至っては、只の異色作程度だったんですね。
なるほど当時、素通りしていたわけです。
そう考えると、写真だけでなく記述も(特に初心者の方には)責任重大なわけですね。

写真集はめぼしいところで、『妖精の詩』(90年代日本のでは比較的いい方)
『MOVIE ★ ICONS』『Adieu AUDREY』『Complete Films of ~』
『オードリーを愛した名監督たち』
それに最近出たサブリナのオフショット集なんかもありましたね。

息子さんの所有権は半ば諦めるとしても、
専属カメラマン(のご遺族の方)からお蔵出しがあればうれし涙です。
「シャレード」のオフショットなんてゼッタイ素晴らしいと思います。
「いつも2人で」のスチール、スナップなんて
カラーだけでもきっとオニのようにあるはずなのになぁ。
Posted by まる at 2009年11月02日 22:16
んん?まるさん、「カタログ オードリー・ヘプバーン」で
「噂の二人」が最高作になってました??
僕はストーリー紹介のページに書いてある、
「マイ・フェア・レディ」が最高作だと、
ずっと信じてました(今でもそう思ってますけど)。

やっぱり70年代に発売されただけあって、
きちんと60年代のオードリーが捉えられているのが嬉しいですよね!(^-^
今の“若い時のオードリーだけが良い!”的論評は、
どうも反発しか覚えないんですよね。

「ティファニーで朝食を」や「マイ・フェア・レディ」はともかく、
「シャレード」や「暗くなるまで待って」が過小評価されているのが
どうにも納得いきません。
どちらもオードリーにとっては重要な作品だと思うんですけどねー。

「尼僧物語」「緑の館」「許されざる者」は、
当時は単なる異色作でしたよね。
「尼僧物語」だけは、後のユニセフの活動と結びつけて
今は重要な作品に変わってますけど…。

そういえば、僕の作品感も、
「カタログ オードリー・ヘプバーン」に基づいているところが大きいかも。(^^;
そうなると記述も大事ですよねー。
吉村某氏の文章を始めに読むと、「シャレード」や「いつも2人で」が
凡作だと固定観念に入ってしまうかも…ですね。

各作品のスチールカメラマンの画像は欲しいですよね!
「パリで一緒に」も、ウィロビー氏以外のカメラマンがいるみたいですよね。
「シャレード」とか、オードリーが最高の美しさを誇った時期の写真は
本当に欲しいです!
もちろん「いつも2人で」は絶対欲しい!!
今あんまり紹介されないだけに、貴重な画像がいっぱい眠ってるんでしょうね~!
ただ、まるさん、「いつも2人で」は時期が時期だけに、
もしかしたらパンフ並みのヒドイ画像があるかもしれませんよ。(^^;;;
(過去の「ロードショー」に載っていた画像でも、“こ、これは…”的なのがありました。)
Posted by みつおみつお at 2009年11月05日 10:02
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