2010年03月23日

「ティファニーで朝食を」69年リバイバルポスター キセル版

 今日の紹介は1969年リバイバル時の「ティファニーで朝食を」のポスター。
 69年リバイバルには以前紹介した帽子のバージョンもあるのですが、これはそれよりもちょっとだけ珍しいキセル画像のタイプ。

 撮影はもちろんこの一連の画像を撮ったハウエル・コナンでしょうね。でもこれはカラー画像を使用しているのではなく、モノクロ画像に着色した物。

 僕のこのポスターはシミも折れ目も破れも巻きジワも全く無いほぼ完品のものです!(^-^

 さて「ティファニーで朝食を」ですが、公開年度の日本での配給収入のベスト10には入ってないのですが、60年代では大ヒットとなる1億円以上稼いだ作品がほとんど、と言われるオードリーですから、オードリーの代表作だという「ティファニーで朝食を」ではもちろん稼いでるはず!って思いますよね。僕も思ってましたし。
 でも実は公開当時オードリー作品ではワースト4位!!これにはビックリです!

 確かに「シャレード」は63年・68年・73年と5年ごとにリバイバルしてるのに比べて、「ティファニーで朝食を」は61年の初公開のあとは69年までリバイバルがないので、まあ「シャレード」よりはヒットしてないんだろうなーと思っていましたが…。

 最近知ったのですが、これは「おしゃれ泥棒」公開後の67年調べでの資料。配給収入は8777万円。1億円の大ヒットまでもう少し!の水準ヒットでした。

 興行的に失敗の「噂の二人」「緑の館」、水準ヒットの「尼僧物語」に次いでの成績なんですが、それらの3作品はなんとなく一般受けしないのがわかるじゃないですか。
 でも「ティファニーで朝食を」は違いますよね。オードリーの個性が最大にキラめいた作品だし、王道のロマンティック・コメディ。なのに、大ヒットじゃない。“なんで?”って思いますよね。
 1億を超えた「パリで一緒に」にも負けてるし、「許されざる者」と比べると半分くらいの成績。

 でも、そう思うのは僕らが後の人間だからかな?と。
 当時の人達がいだくオードリーのイメージは、「昼下りの情事」や当時の近作「尼僧物語」でわかるように、清純な妖精。
 でも「ティファニーで朝食を」は高級娼婦。
 そのあまりに今までと違う(と当時のファンは思った)役柄にファンは抵抗があったんじゃないでしょうかね。それで期待を大きく下回る成績だったのかと。

 でも、後年オードリーのフィルモグラフィーを考えた時、「ティファニーで朝食を」はオードリー作品の中では本流ですよね、出来もいいし。
 なので1回目が大ヒットじゃなくても、リバイバルされたんでしょうね。むしろ初公開時に意外と見てない人が多いから逆に需要が高く、まだ十分に稼げる作品であろうということで。

 実際、初公開時に見逃してしまい“しまった!”と思ったファンが多く、「緑の館」のように名画座でのリクエストが多かったのか、初公開時の61年でも正式リバイバル時の69年でもない、67年頃のパンフレットが存在していますしね。

 初公開時のB2ポスターも2種類ありましたが、この69年リバイバル時にもこうして2種類作成された、ということで「ティファニーで朝食を」に対するパラマウントの期待の高さが伺われますよね。
 結果は知りませんが、69年リバイバル時のパンフレットが多く出回っていることを考えれば、このリバイバル時の興行成績は配給会社の目論見どおりヒットしたのではないでしょうか。

絵柄のお気に入り度:★★(帽子バージョンの方が出来は確かにいいですが、これはこれで好き!)



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この記事へのコメント
初めてコメントさせてもらいます(^^)

いつも拝見していましたが、3月10日からみつおさんの書き込みがありませんでしたので、久しぶりに新しい書き込みがあり(しかも『ティファニーで朝食を』について!!)、とても嬉しくてコメントをしています(^^)。

私もこの「ティファニーで朝食を」という作品は、上手く表現できないのですが、オードリー作品のなかではピカリと光る輝きをもつもの、と思います。

たしかに、それまでの清純なイメージを大切にした作品は、オードリーを確立してきたものだと思うので、もちろん大好きです。

ですが、この作品はその「清純」なイメージを変える、とか極端なものではなくて、高級娼婦ホリーの気ままなイメージを表にだしているけれど、それをオードリーが演じることで彼女の個性を混ざらせたなんともいえぬ空気感をかもしだしている、と思うんです。

当時ファンの抵抗があったというのは仕方ないかもしれませんが、リアルタイムで映画館で見れたというのに・・・・逃してしまったのはとってももったいない!!ことですね。きっとDVDとかビデオとかで見ても色あせていないのでしょうが・・・。

長くなってしまいすみません。
Posted by なな at 2010年03月24日 10:17
ななさん、コメントありがとうございます!(^-^

実は11日からちょこっと旅行に行っていました。
旅行先でも記事が書けるように、と画像の準備はして行ったのですが、
結局細かい年度とかがわからなかったので
新しい記事を書けずに23日になってしまいました。(^^;
記事を待っていただけてる方がいらっしゃるということで、
本当に嬉しいです!

さて、ななさんのおっしゃるように、「ティファニーで朝食を」には
本当にオードリーのキラメきがありますよね!
ホリーの性格とオードリーの個性が
うまく混ざって他には無いキャラになっていると僕も思います。

でも確かに、オードリーファンでも当時見逃したなんて、
もったいないことですよね。
僕ももう一度劇場でぜひ見たいものです。
DVDでも素晴らしいですが、劇場でほかのお客さんと
感動を共有、っていうのはやはり魅力がありますよね。
午前十時の映画祭で、「マイ・フェア・レディ」と共に
取り上げてくれないかなー。(^^;

で、ななさん、長いコメントはとってもありがたいです。
ぜひまた書き込んでください!(^-^
Posted by みつおみつお at 2010年03月24日 22:47
失礼します。
ティファニーの公開は11月4日でしたね。
正月映画の前ひと月、秋の不入りの季節を狙っての公開。
当時の批評受けもファン受けも良くて、入りは好調でも
初めからひと月ほどの興行と決まっていた公開ですから
金額が伸びていないのではないでしょうか。
Posted by CHRD at 2010年03月25日 19:32
月刊オードリーを期待して本屋へ。
静岡版だけと言われてしょんぼり。
ipodに、マイクロミニ動画を入れました。
もちろん最初に「昼下がりの情事」です。
昔の資料では、「が」があるようですね。
Posted by いも源氏 at 2010年03月27日 03:28
>CHRDさん

お久しぶりです!(^-^
「ティファニーで朝食を」、日比谷スカラ座でははじめから1ヶ月興行だと
決まっていたんですか?
ヒットすればそのまま正月興行に…ってことはなかったんでしょうかねー。
もし大ヒットだったら、予定の番組を変えてでも
そのまま「ティファニーで朝食を」だったんじゃないかなーと思うんですけど。
オードリー作品で、1ヶ月限定公開、ってのはあまりにもったいない気がしますよね。

それと、配給収入っていうのは、
おそらく東京のロードショー1館だけのものではないと思うんですよね。
たとえ日比谷スカラ座が1ヶ月限定だったとしても、
大阪などの他の地方都市、東京の2番館・名画座などの収入を
ひっくるめてでの8777万円だったとすると、
やはり大ヒットとは言えないんじゃないか、と思うんですが…どうでしょうね?
Posted by みつおみつお at 2010年03月27日 23:09
>いも源氏さん

あ~、「オードリー・ヘプバーン オフィシャル・コレクション」は
まだ静岡だけですよ。(^^;;;
全国発売は4月からだと思います。

「昼下りの情事」は最初期の資料では“が”があるんですか?
「いつも2人で」の「さすらいの二人」みたいな仮題ってやつですかね?
でも正式名称はもちろん“が”無しの「昼下りの情事」ですよね。
公開時のポスター・プレス、現在のDVD、今度の「午前十時の映画祭」まで
オフィシャルのものはすべて「昼下りの情事」ですから。
最近、PCで“ひるさがり”と打つと“昼下がり”と変換するので、
ネットでは“が”入りが多いですけど。
僕は面倒くさいので、“ひる”と打つとすぐに“昼下りの情事”と
変換するよう、ユーザー辞書に登録しています。(^-^
Posted by みつおみつお at 2010年03月27日 23:20
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