2007年07月20日

永遠のオードリー・ヘップバーン SPUR特別編集

永遠のオードリー・ヘップバーン SPUR特別編集 SPURと言えば、最近でもオードリーのカレンダーを付録でつけてくれたりして、今でもわりとオードリーとは縁が深い集英社のファッション雑誌(だから表記がヘップバーン)。

 そのSPURがオードリーの死後、1993年4月に出した写真集がこれ。

 SPURは実はこれ以前に本誌のほうで1992年の5月号~93年まで、“オードリーのおしゃれを盗む!”ということでオードリーの特集を何ヶ月もずっとやってたんですよね。
 
その最初の頃はカラーページをふんだんに使用して、珍しい画像も多く、記事も豊富でとても良い出来でした。

 僕も毎号恥ずかしかったけど買っていたんですが、やがて白黒ページに追いやられると共にありきたりの画像ばかりになり…となってしまってがっかり。最後はもう買ってなかったですね。

 それでもその最初の頃の出来の良さは覚えていて、そのSPURがオードリーの写真集を出す!ってんで、ワクワク!
 おそらくその今までの記事を大きく膨らませて、あの白黒ページに追いやられた部分も美しく再生して…と思ってたら、出たのが白黒ばっかりのこれだったので、かなりがっかりしました。

 それまで本誌の特集で見れた数々の珍しい(&美しい)画像も再録されることもなく、ほとんどがありきたりの画像で、文章も本誌と違うし、落胆の度合いが大きかったこと!

 SPURさんが頑張ったのはわかるけど、画像だけで言うと平凡なのも多くて“雨後のたけのこ”組。
 ただし、内容はファッション雑誌の名を冠してるだけのことはあって、写真にもそれぞれキャプションをつけて、飽きさせない。
 いろんなファッションの切り口でオードリーを捉えてて、読んでいてとても面白い内容。

 目指すところはいいのに、画像の選び方で失敗している、惜しい写真集。

オススメ度:★★★(ただし、初心者には非常にいいかも)




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Posted by みつお at 15:00│Comments(2)日本の写真集
この記事へのコメント
おおっ、懐かしい!
連載中は大ファンで、僕も人に笑われながらも
ほぼ毎号購入していました。
やっぱちょっと恥ずかしかったことは確かです。
で、あんなに綺麗かつ珍しいカラー写真が多かったのに、
再編集版の書籍になってからはぜ~んぶモノクロに変わったのには
がっかりでしたね。
ただメリハリの効いたモノクロ印刷だったので、
僕はこれはこれで印象はいいです。

しかし何より、このシリーズの画期的だったのは、
オードリィのファションだけでなく、そこから彼女の信念や生き方を
模索したこと!若干のこじつけ箇所もあるものの、
全体としてブレない名企画でした。
特に“欠点を隠すのではなく、長所をアピールする”
でその長所は、“冷静に自分を見つめて見極める”
このあたりは、その例として引き合いに出される事実と証拠(?)写真等に
美しさへの感動だけでなく、いたく感心していました。

実家の奥深くにしまいこみ、詳細部分の記憶が薄れてきてはいるので、
今度久々に見て読んでみようと思います。
Posted by まる at 2007年07月23日 23:24
まるさんもお持ちでしたか!
そう!そうなんです!最初はカラーページで、
しかも“見たことない!”って画像ばかりで構成されてて、
凄いっ!って思ってたのに、だんだんだんだん
つまんなくなっていった記憶があります。
カラーは、「いつも2人で」や「パリで一緒に」の湖のほとり画像とかで、
かな~り嬉しかったんですけどねー。

また実家の方でご覧になったら、
本誌版のほうがどうだったか、教えてくださいです。(^-^
Posted by みつお at 2007年07月24日 15:15
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