2007年07月30日

2004年「timeless audrey」展 図録

 こちらは2004年におこなわれた「timeless audrey」展での図録です。

 2000年の「私のスタイル」展の図録とサイズも作り方もよく似ています。

 ただ、こちらは後に普通の写真集として出版されることもなく、展示会に行った(あるいは公式ホームページで買った)人以外は手に入れることが出来ませんでした。

 2000年の図録と違うのは、今度は息子ショーンが中心になって行われた展示会であるため、相当“個人・オードリー”に重心の置かれたものでした。

 ハッキリわかるのは“オードリーの家と庭”のコーナーで、テーブル・セッティングなども載っています。
 2000年と同じ衣装を展示していても、“オードリーのクローゼット”のように、あくまでも家庭の中でのオードリーの衣装部屋、のように見せていました。

 中身は、最初の前書きと最後の短いバイオグラフィーをのぞくと、2004年の展示会でのブース通りに11の章に分かれています。

 展示会ではひととおりじっくり見終わったあとに図録を買って、ぱらぱら見たのですが、これほどのボリュームでも展示会のすべてを載せることは不可能だったようで、かなりの展示物が図録に載ってないことに気づきました!

 そこで最初に戻って、図録と照らし合わせながら、特に図録に載ってないものを重点的にもう一度見直しました。

 どんなのがあったかというと…「ヴァリーエ」の衣装でルカをあやすオードリーの連続写真、「許されざる者」で落馬して入院してる時に書いたのであろう「許されざる者」日記、アカデミー賞のノミネートの賞状、イタリアのダヴィッド賞のトロフィーなんかが図録では収録されていませんでした。

 これ、気づいたから良かったものの、むしろ入り口で図録を売るべきじゃないかなーって思ってました。(ま、重くてかさばるので、邪魔になる可能性もありますが。)

 ショーンの書いた本にはよく見受けられる画像の撮影年度の混乱がここでもあるのですが(たとえば、「いつも2人で」撮影中の年度が1965年と1967年と混在とか、「おしゃれ泥棒」撮影中の同じ写真が伝記では1966年、こちらでは1965年など。)、それは些細なことでしょう。

 それよりも、2000年の図録で書いたように、68年、「暗くなるまで待って」でアカデミー賞にノミネートされた時の衣装が、前後逆で展示してありました!これにはびっくり!!図録でも逆に載っています。

 これを渋谷のBunkamuraで見たときに“あれっ!?”って思って、でも別の衣装かも…と思ったのですが、出口に売っていた2000年のオードリー展の図録を見ると、やっぱり同じ衣装!
 神戸に戻ってからも気になってしまい、その主催者側の人に連絡して、オードリーが実際にこの衣装を着てる画像をFAXして、納得してもらいました。

 (←ジヴァンシーと一緒にこの衣装を着たオードリー。この画像は昨日紹介の「角川書店 世界名作シネマ全集2 愛しのオードリー」から)

 それから日本側の主催者と海外の主催者でのやり取りになって…と複雑な経緯をたどったそう。
 やっと半月くらい後にアクリル板を取り外すという大掛かりな作業をして、手袋をはめてドレスを調べたら、前として展示してあるほうにジヴァンシーのタグがあった、ということで“これは間違いないだろう!”ってことで東京では晴れて前後が修正されたそうです。
 その時のお礼にっていただいたのが以前紹介した「timeless audrey」展のポスター、というわけです。

 ところが、その後日本各地で展示された時にはまた元通り!京都で衝撃を受けて、再び問い合わせたら、なんと海外側から“家族の印象に残っている着方はこれだから”って言われたそうです!
 え~~~っつ!?それ本当にショーンが言ったの??1968年はじめ当時、まだショーン7歳だよ!覚えてるわけないじゃん!みたいな。
 オードリーがジヴァンシーの意向を無視して前後逆に着るわけないし!

 なんかかなりショックでしたねー。ショーンがそんなこと言うのかなーって。画像までつけたのに…。 だいたいこの前後逆だったら、前開きが深すぎて、オードリーのように胸の薄い人が着たら、バストトップが見えちゃうよ!ってわかんないのかなー、みたいな。
 しかもタグを前につけて着るひとなんかいるんかいな、みたいな。ショーンがそんなこと言ったとは今でも信じたくないんですが…。今でもこれは心に傷となって残ってます。

 大阪の展示会の時に納得いかないでこれを見ていたら、僕の横に立ったおばさんがおそらくその娘さんに、“これ、おかしいわ。これが前のはずが無いわ。”って言ってたので、思わず声をかけてどうしてか訊いてみました。
 そしたら、どうも洋裁をやっていた方のようで、これが前だとすると、縫製上、普通なら隠す部分が見えてるのだそうです。
 そこで僕がこれまでのいきさつをその方に話してたら、いつの間にか僕らの周りは人だかりでした。(^^;;;

 他にも、日本のCM「ヴァリーエ」で着たブラックドレスには、オリジナルじゃない真っ赤なベルトがつけられてるし(2000年の時にはブラックのベルトは紛失、と図録に載ってた)、「ロビンとマリアン」の宣伝写真で使った衣装のリボンと花はテキトーにつけられてるし、と衣装に関しては2000年より大きく劣る展示でした。

 でも、展示会全体ではとてもよかったし、図録の価値を下げる物ではありません。ここで初めて見ることの出来た貴重な画像と共に、大事な写真集の1つ。

オススメ度:★★★★★

 ちなみに、「timeless audrey」展は2007年、ヨーロッパで開催中です。


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I introduce the lines that hero Robin Hood who experienced many fights as a soldier of the Crusade tells to beloved nun Marian.

“I’ve hardly lost a battle and I don’t know what I’ve won.”

It is the words of the person who really knew a fight....
Robin and Marian / ロビン・フッドの名言【英語喫茶 ☆オーバー・ザ・スカイ ☆ [ English Cafe : Over the Sky ]】at 2007年07月31日 18:28
この記事へのコメント
これも画期的でした!
自宅の部屋とか庭とか、それに家族写真なんかも載っていて、
新鮮でしたね、もう感動でした。
初めて見たときの感動、感動!

しかし実際に展覧会で観た実物(もしくはレプリカ)にはかないません。
それに頁のレイアウトをかっこよくするために、
強引にトリミングされている写真(特に映画のスチール)が多く、
そのアンバランスさが残念でした。
「マイフェアレディ」のはありきたりだし、
「噂の二人」の後姿ショットは両端カットのトリミング。
「シャレード」では、展示されていたW・マッソーとのスナップが
珍しいうえによく撮れていたけど、このカタログでは割愛されていました。
で、「パリで一緒に」はドカ~ンとやたらでかく、
その写真のオードリィはしわや首筋がやたら目立つんですね。
で、「いつも2人で」はちっちゃ~く載せてある。

でも発見だったのは、「シャレード」や「おしゃれ泥棒」の選任カメラマン、
PIERLUIGIとかいう人みたい。
こういう人の写真って、やっぱなんか違うんですね。
Posted by まる at 2007年08月05日 22:30
そうですよね!確かに2000年のオードリー展のときも
図録があったので、またあるんだとろうとは思いましたが、
これも嬉しかったですよね!

でもここまでの図録でも落ちているものが多くて、
本当に実際の展示にはかないませんでした。
ま、でも京都みたいにブースが7つ!
なんてことだと図録の方が多かったりしますが…。(^^;

「シャレード」と「おしゃれ泥棒」はピエール・ルイジという人なんですか?
んん?なんか聞いたことある名前…。
コナン君のように、この人のオードリー写真集が出たら、
これまた宝物になりそうですね!
もうこうなったら、オードリーに関わったカメラマン、
ひとりひとりのオードリー写真集が欲しいな~!
そう考えると、ボブ・ウィロビーって商売人だったんですね!
Posted by みつお at 2007年08月06日 18:20
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