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オードリー・ヘプバーンといつも2人で
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"TWO FOR THE ROAD with Audrey Hepburn" オードリーのパンフレット・写真集・サントラなどグッズのいろいろ…たまに緊急でオードリー関連情報も!オードリー・ヘプバーン専門ブログ
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Tue, 08 Aug 2023 18:00:00 +0900
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オードリー・ヘプバーンとヴィヴィアン・リーのファンです。このブログを通してオードリーのパンフレットを中心に、いろいろなグッズを紹介していきます。またオードリーに関する研究もしています。
画像・文章の無断転載は禁止。
なお、オードリーに関するご依頼(講演・演奏・展示品貸出・アドバイザーなどオードリーに関する全般)も受け付けております。
オードリー関連の今までの仕事:
・1996年JALPAKオードリーツアーメンバーでの大阪ロイヤルホテルでの集いでのオードリーの映画音楽のみの弦楽四重奏演奏、およびオードリーに関する講演
・2013年大阪リーガロイヤルホテルでのオードリー・ヘプバーンディナーの会での音楽選曲、講演、および装飾を含むアドバイザー
・2014年「マイヤーリング」劇場公開時の映画パンフレット執筆(7ページ分)とそのDVD化に伴う初回限定版に封入の冊子への執筆
・2018年JR東日本「大人の休日倶楽部」でのオードリーに関する講演および展示品貸出
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“スクリーン”1973年10月号 「戦争と平和」リバイバル紹介
さて、今年は「戦争と平和」1973年リバイバルから50年です。
上映は松竹系の劇場で最も格の高い丸の内ピカデリーから全国ロードショー。
当時のもう間もなく、1973年の8月25日から上映開始です。
今年4K版が公開される「ローマの休日」と日付が当たっちゃいましたね。
50年前の8月25日は「戦争と平和」、今年の8月25日は「ローマの休日」。そして奇しくもどちらも丸の内ピカデリー!
1973年リバイバルの「戦争と平和」は、1964年以来の久々のリバイバルだったので、興行成績は好調。9週間続映されました。
前にも書きましたけど、同じ1973年に公開された、ちょっとリバイバルやりすぎの「ローマの休日」(スバル座、306席5週)、「シャレード」(ニュー東宝シネマ2、396席3週)よりも圧倒的に好成績。
しかもそれらよりもずっと大きな1500席クラスの丸の内ピカデリーですからね。73年に関しては「戦争と平和」圧勝ですね。
当時は上映期間4週が普通でしたから、9週というのはいかにヒットしたか、ということですね。
今では影に隠れがちな「戦争と平和」ですけど、当時はれっきとしたオードリーの代表作の1本でした。
さて今回はそんな50年前の「戦争と平和」を紹介する雑誌“スクリーン”の1973年10月号の紹介(発売は8月21日)。
表紙は当時なぜか人気があったナタリー・ドロンです。
でもこの当時の“スクリーン”はスゴイですね!
もうオードリーはすっかり引退中。「エクスラン・ヴァリーエ」すら終わってます。
なのに“スクリーン”は毎号毎号オードリーの昔のカラーグラビアや、最近のプライベート写真を載せてました。
それ以外にもオードリーの特集があったり。
僕が70年代後半に“スクリーン”を買ってた頃はライバルの“ロードショー”よりはマシだったとはいえ、やっぱりオードリーの記事とかって少なくて、古本屋さんでこういう70年代前半の“スクリーン”を見るとめっちゃオードリーの記事が充実してたので、羨ましかったものです。
“なんで最近はオードリーを載せてくれへんねん!”って思ってましたね。
さて、この号でもまずカラーグラビアでオードリーが登場。
この号ではキャンディス・バーゲン、カトリーヌ・ドヌーヴに次いで3番目に登場。
「おしゃれ泥棒」の宣伝写真のオードリーですね。
でもこの画像、なんか違和感を感じるんですよね。顔が歪んでいるような…。
というか、この画像裏焼きですね。髪型が逆になってますし、オードリーの鼻の鼻柱と呼ばれる箇所も逆ですね。
オードリーの鼻柱って、鼻の下に続く部分が、オードリーの左(向かって右)にクルンって巻き込まれるんですけど、この画像ではオードリーの右(向かって左)にクルンってなってますよね。
写真のキャプションは右ページのカトリーヌ・ドヌーヴの下に書かれています。映画出演に慎重なオードリー、だそうです。
次は“よく似てるでしょ!スターと子供”っていう特集でショーンと写る最近のオードリー。
続いて“映画が生んだヤングの流行”ってページになって、「ヘプバーン・カット」と「サブリナ・スタイル」が紹介されてます。
でも、「ヘプバーン・カット」って、当時は「ヘップバーン刈り」とも呼ばれてたんですよね。
これも近いうちに当時の雑誌を紹介しますけど、「ヘプバーン・スタイル」だとか、当時は呼び名も定まってなかったようです。
次のオードリーは、近代映画社の雑誌の紹介で「ジュニア洋画ファン」って雑誌の宣伝で表紙に「暗くなるまで待って」のオードリー。
70年代前半は近代映画社も“スクリーン”だけじゃなく、いろんな洋画雑誌を出そうとしていたみたいですね。
でもどれもすぐに廃刊になったみたいで、70年代後半にはどれも生き残っていませんでした。
次は“ビッグスター・アルバム”っていう特集ページで、今号はウィリアム・ホールデン。
昔の“スクリーン”は、こういう昔のスターをよく取り上げてくれてたので、自分の知らない過去のスターでも知ったりするきっかけになってたりしてました。それで名画と呼ばれる映画を知ったり、とか。
こういうのは今の“SCREEN”には全然ありませんね。
ここでは無論ホールデンなので、「麗しのサブリナ」と「パリで一緒に」が載ってます。
「パリで一緒に」では “新趣向は面白いが、少々アイデア負けの感あり。”って書かれてます。あちゃー!でも僕は大好きなんですけどね。
次は “オードリーなど、家庭のことは何もしないお嬢さん女優だろう”などと以前から勝手な決め付けで書いていた津村秀夫氏による、“映画的ムードの世界 「慕情」でジェニファー・ジョーンズを再認識する”ってページで「暗くなるまで待って」宣伝写真のオードリーが載っています。
何事かと読んでみると、昔のジェニファー・ジョーンズには反感すら抱いていた、あの時代の女優ならマーナ・ロイ、グリア・ガースン、デボラ・カーなどを推賞していた。マリリン・モンローは軽蔑していたし、エリザベス・テイラーなんぞと思っていた、などと津村節全開な自説が語られています。
今は映画界が味気なくなってしまった。ソフィア・ローレンか少し落ちるカトリーヌ・ドヌーヴくらい。アン・マーグレットもキャンディス・バーゲンも女優1人で1編の映画を背負えるようなムードは持っていない、だんだん育ち損なった感じ。
キャサリン・ロス、アリ・マッグロー、ドミニク・サンダはチンピラ女優。問題にならない。そこへ行くと、さすがに全盛期は過ぎたがオードリー・ヘプバーンはかつては立派なムードを持っていた、と書いてます。
うーん、かなり失礼なような、でも合ってもいるような…。
まあ好き嫌いははっきり分かれるような映画評論家さんですね。
次は双葉十三郎先生の映画音楽のコーナーで、「マイ・フェア・レディ」の話と画像が載っています。
と言っても、舞台の「マイ・フェア・レディ」の舞台でお客さんが「踊り明かそう」で湧くという話。映画関係ないやーん!
他に「ティファニーで朝食を」と「昼下りの情事」も少し語られてます。
次がお待ちかね、「戦争と平和」の紹介。
まあ書いてある文章的にはここで書くことは何もないんですが。
皆さんはオードリー映画それぞれに色って思い浮かびますか?
僕は各作品に色があって、「戦争と平和」は赤。
これはもしかしたら中学の時に手に入れた「戦争と平和」の73年リバイバルのプレスシートが印象的な赤バックだったからかもしれませんが。
でも僕の思う赤は、プレスシートの赤とはちょっと違う。プレスシートのはどちらかというと「紅」っていう少しピンクがかったもの。
僕の「戦争と平和」の赤は、色の三原色のマゼンタとイエローを100%混ぜた、印刷・デザイン業界の専門用語でいわゆる「金赤」って言われる純粋な赤。
でも金赤は金赤でも、日本のインクのマゼンタとイエローを混ぜると、ちょっと深い赤が出来上がってしまうんですけど、オードリーの「戦争と平和」には深みがないんですよね。
なので、僕の「戦争と平和」の金赤は、アメリカのインクのマゼンタとイエローを混ぜ合わせたもの。
これが日本のインクと違って、ちょっと明るい(深みのない)赤になるんですよね。そんな赤のイメージ。
アメリカと日本ではインクが違うんです。
「戦争と平和」って、オードリーが出てくると4社で同時に製作発表がなされて、その全社でオードリーをナターシャに!って争奪戦が始まったんですよね。
みんなナターシャを演じられる女優が現れた!ナターシャにはオードリーしかいない!って思ったんです。
確かにオードリーにはスラブ民族の香りはしないけど、アメリカで作るならオードリー以上にナターシャにピッタリな女優はいない!って思いますよね。
なんせナターシャが最初に出てくるときは14才の設定だそうですから。
10代と20代を演じられるのが当時のオードリーですよね。しかも実際は既に奥様なのに、どう見ても純粋無垢の少女。さらに貴族の娘と言っても違和感のないノーブルさ!
そりゃみんな「今」のオードリーでナターシャを演じてもらいたい!と思うはずです。
マイケル・トッドというプロデューサーも同じ考えで、フレッド・ジンネマン(のちに「尼僧物語」でオードリーを監督する)を監督に、ユーゴスラヴィアの軍隊を借りる許可まで取り付けていたのに、結局メル・ファーラーをアンドレイに配役という搦め手でオードリーを手に入れたディノ・デ・ラウレンティスに負けちゃいました。
でももし、トッドバージョンで映画化されて、フレッド・ジンネマン監督で「戦争と平和」が作られていたら、もっと重厚な「戦争と平和」になったと思うんです。そしたら赤は赤でも、日本のインクの金赤になっていたかも…と思うんですよね。
別にキング・ヴィダー監督が悪いとか劣っているとか思っているわけではなくって、充分立派な「戦争と平和」だと思っているんですが、ジンネマン監督だと映画の重みが変わってきただろうなーと思うんです。原作が大部なんで成功したかどうかはわかりませんが。
あとは宣伝ページでオードリーを見れるだけなんですが、ブロマイド・サービス・センターさんで売ってるオードリーの「パリで一緒に」ポスター!持ってる!
もちろん後年(2003年ごろ)に手に入れたんですが、確か1972年とかってマークがあったから、きっとこれだと思います。
よく30年も色褪せせずに保ったなと思いますが、やっぱり飾ってしまうと退色して行ってるんですよね、うーん。
最後はFOXスクリーンフレンドさん。
アクリル製の40×53cmのか33×40cmのものと、週刊誌大の写真20枚セットのものの宣伝。オードリーの写真が2種載っています。
あ、ヴィヴィアン・リーも居るね。
ちなみに「戦争と平和」は、この次の号くらいで“8月の封切り作品一覧”ってページで採点も載るんですが、その時は☆☆☆★★★(75点)って載るんですよね。
僕は双葉十三郎さんの採点だと思っていたんで、よしよし、「戦争と平和」も高得点だね!って長い間信じてたんですよね(僕は75点から高得点だと思っていたので)。
後に「ぼくの採点表」で☆☆☆★★(70点)ってなってたのであれっ?点数変えた??って思ったんですが、実は1973年の段階では「戦争と平和」には採点が無かったんですよね。
というのも、双葉さんが “スクリーン”で採点してたのは、最初(50年代初期)はB級C級作品のみ。
A級作品は他の人が評論(採点なし)を書いてたんです。
「ぼくの採点表」の最初の役割は、映画雑誌でも評論として取り上げられないようなB級C級作品を短評でささっと評価するというもの。
なので、のちに本としてまとめられた時に、初期のA級作品の採点が無いので、過去の別の雑誌に書いていた双葉さんのA級作品の評論とその時初めてA級作品に採点を付けて載せたんです。
だからこの“スクリーン”で載ったのはおそらく編集部で付けられたものだったんでしょうね。
同じように編集部が付けたんだろうな、という作品に「初恋」があります(☆☆☆の60点)。
双葉さんには「初恋」の評論は無いんですよねー。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e606863.html
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戦争と平和,おしゃれ泥棒,スクリーン
Tue, 08 Aug 2023 18:00:00 +0900
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「オードリー・ヘプバーン映画祭2022」チラシ
はい、引き続き「オードリー・ヘプバーン映画祭2022」関連で。
最後はこの映画祭全般のチラシですね。2022年6月10日(金)〜12日(日)まで二子玉川での開催。
正直、“またか!”と思いましたよね。映画祭自体がじゃ無くて、また東京だけ、二子玉川だけなんかい!という。
しかも期間も短いので、関西にいたら行けませんもんね。
まあ東京だけ、というのは東京以外では収益を上げられないから、と予測してるのかもしれませんし、スター・チャンネルさんの考えなのでこちらはどうともできないんですけど、ちょっとヒドイな、とは思います。全国横断、とはいかなくても、関西くらいは出来そうやのに…とは思いますね、
事前にスター・チャンネルさんに問い合わせはしなかったんですけれども、友達に二子玉川まで行ってもらったんですが、前回はあった無料の映画パンフレットみたいなのは今回は無かったようで、2019年に行われたものよりかはお金の掛け方がちょっと縮小されたような気がします。
やっぱりこれもコロナの影響でしょうか?
さて、パンフレットがないとすると、このチラシが唯一の今年のオードリー映画祭での記念品となるのでしょうか?
2019年の映画祭では「若妻物語」とか「ラベンダー・ヒル・モブ」とかレアなものも含めて10作品上映してましたけど、今回は「ローマの休日」「パリの恋人」「シャレード」「マイ・フェア・レディ」「おしゃれ泥棒」とメジャーどころを揃えて5本だけになってます。これも規模の縮小でしょうか?
チラシ裏面の上半分を使って今回の上映作品を紹介してますけど、上映スケジュールを見ると、10日が「ローマの休日」「シャレード」「パリの恋人」、11日が「パリの恋人」「おしゃれ泥棒」「ローマの休日」「マイ・フェア・レディ」、12日が「マイ・フェア・レディ」「ローマの休日」「シャレード」「おしゃれ泥棒」。
「ローマの休日」のみ毎日で3回、ほかの作品は2回の上映になっています。
その次はイベントの情報。トークショーが毎日あったみたいで、清藤秀人さんがナビゲーター、10日には加藤タキさんも出演されてらしたようです。
11日と12日にはオードリーの映画音楽のアンサンブルの演奏もあったようです。
僕も1996年にJAL主催のオードリーのイベントが大阪のロイヤル・ホテル(オードリーが83年来日時に宿泊したホテル)で有った際は、音大の先生にオードリー作品の編曲を依頼して、弦楽四重奏でオードリー作品を演奏したのを思い出します。
自分たちで演奏した時には「許されざる者」はプロローグ(実際はメインタイトル)とエンドタイトルをくっつけてもらったり、「パリで一緒に」の“That Face”も演奏しましたねー。
「華麗なる相続人」からは“過去の回想”を演奏したかったけど、僕らの演奏には声が入らないので、同じメインタイトルの旋律を使う“別荘への到着”を演奏しました。
「シャレード」からは“オレンジ・タムレ”(でもこの曲は“オレンジ・タムレ”のシーンでは使われていない)も演奏しましたよー。
“オレンジ・タムレ”は演奏してくれた仲間にも大好評で、弾いてる方も聴いてる方も楽しいという、稀有な曲です。
その音大の先生も、その弦楽四重奏に編曲する際にピアノ版を作って、大阪のヒルトン・ホテルでオードリー作品のピアノ演奏をされたんですよ!僕も見にいきました。仕事が終わってからだったので、全部は見れなかった(特に「おしゃれ泥棒」を見逃した!)のが今でも心残りです。
大きく脱線しましたけど、次は写真パネル展のことが載っています。今回は映画祭で上映される5作品をメインに飾ってあったようです。
それと次は二子玉川エクセルホテル東急30階でのグルメ案内。6月中はオードリーが大好きだった「スパゲッティ・アル・ポモドーロ」がメニューに加えられていたことと、12日にはアフタヌーン・ティー・サロンとして清藤秀人さんのトークとともにお昼をいただけたことがわかりますね。
最下段には5月6日から公開されている映画「オードリー・ヘプバーン」のことが載っています。まあ映画もスター・チャンネルの提供だったから当然ですね。
さて、チラシ全体を見ておおっ!と思うのは、「おしゃれ泥棒」の画像が全てレアもの、だということでしょうか。
他のは、うーんよく見るよね、っていうものですが、「おしゃれ泥棒」だけはなぜか非常にレアものばっかり!これは嬉しいですね!
このチラシは「おしゃれ泥棒」で価値が上がっていますね。どれも写真集未収録のものばかり!
それと、「ローマの休日」の写真には表の写真にも裏の写真にも著作権マークがないんですよね。「ローマの休日」って画像の許可もいらないのかなーと思いました。
いや、「パリの恋人」にはパラマウントの著作権が書いてありますし、パラマウントもわかってるんでしょうけどね。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e593771.html
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ローマの休日,パリの恋人,シャレード,マイ・フェア・レディ,おしゃれ泥棒,その他のパンフ・ポスター・チラシ
Wed, 03 Aug 2022 21:00:00 +0900
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「オードリー・スペシャル '92」チラシ
今回は「オードリー・スペシャル ’92」のチラシの紹介。
これ、1991年に「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」と「暗くなるまで待って」の配給権を、日本ヘラルド(現、KADOKAWA)が手に入れた時の上映のチラシです。
日本ヘラルドって、メジャーな映画会社が “もう観客動員は見込めないだろう”と放置してきた昔の名作を、1984年から続々とリバイバルしたんですよね。
そしたらこれがめっちゃ当たって、続々と旧作がリバイバルされて行ったんですよね。
ヘラルドさんは映画会社ごとに契約をしてて、最初はMGM/UAだったので、ヴィヴィアン・リーの「哀愁」とか、オードリーだと「噂の二人」なんかが上映されたんですよね。次はパラマウントで、「ローマの休日」や「麗しのサブリナ」などがリバイバル。
そんな旧作の中でも特にオードリーの映画がヒットしたので、だんだん日本ヘラルドさんもオードリー作品に集中していくようになってました。
上記の他に、「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」「マイ・フェア・レディ」「シャレード」が86年・87年にリバイバル。それらのリバイバルのおかげで、87年5月号の「スクリーン」の人気投票では、とうとう第7位に入るという、ベスト10にも5年ぶりに復活。
でも82年5月号での「スクリーン」で人気投票第8位は、マニアックな人の支持で8位というか、落日の8位という感があったのですが、この1987年の第7位は全く別。
この85年「噂の二人」からのオードリー作品のリバイバルは、往年のファンだけじゃなく、“リアルタイムでオードリー・ファンだったお母さんに連れていかれた娘さん”って若い層にもオードリー・ブームに火がついたんですよね。
1987年7月号のアサヒグラフにはオードリーの特集が組まれるほど、社会現象になっていくんですよね。
この日本ヘラルドの好調ぶりを見た本家の映画会社も手元に残っていた「暗くなるまで待って」(ワーナー)、「戦争と平和」(UIP=パラマウント)を87年にリバイバルするという、87年までの3年で9本もの作品がリバイバルされたんですよね。
だからその後も日本ヘラルドさんによって88年「パリで一緒に」「緑の館」、89年「昼下りの情事」と続々とリバイバルがありました。
…でも、僕としてはとっても気になる作品がまだリバイバルされてなかったんですよね。「噂の二人」や「パリで一緒に」までリバイバルされているのに、僕の1番好きなオードリー作品の「いつも2人で」がまだ来てない!
やっぱりこの作品はオードリー作品では毛色が違うからリバイバルしてくれないのかなーとかヤキモキしてました。
よく考えれば「おしゃれ泥棒」もまだやんか、ってわかるんですけど、なんせ1967年の初公開時の興行成績はそこそこ良かったのに、まだ1度もリバイバルしていない「いつも2人で」ですから、当時の僕は不安で不安でたまらないわけですね。
それがやっとやっとということで待ちに待った「いつも2人で」と「おしゃれ泥棒」、そして87年にワーナーがリバイバルしたものの、権利を取り直して日本ヘラルドから再度「暗くなるまで待って」の3本が「オードリー・スペシャル '91」としてリバイバルされたのが1991年になります。
もうもうめっちゃ嬉しかったです!それが全国で上映されるにつれ、年を超えてしまったのが「オードリー・スペシャル '92」になってるこれです。
オードリーのブームも落ち着いた後、1990年代後半か2000年代初頭に日本ヘラルドさんに直接電話して伺いましたけど、「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」のリバイバルが遅れたのは、別にこの2作をリバイバルする気がなかったからではなく、20世紀フォックスとの契約が取れたのがやっとそこになってからだったそうです。
じゃあ20世紀フォックスの多いマリリン・モンロー作品もここらに多く出たんでしょうかね。
20世紀フォックスさん、なかなかしぶとかったんですね。でもそれなら本家で先に「おしゃれ泥棒」や「いつも2人で」を上映してくれても良かったのに…。
でも、20世紀フォックスさん、ディズニーに吸収合併されしまって、今は20世紀スタジオと名乗ってるんですね。別部門だったらそのままの名前でいいのに…って思います。
ソニーは自分のところの傘下に置いてもコロンビア ピクチャーズって昔の名前そのままでやっているのに、合併した途端往年のメジャー会社の社名をわざわざなくしてしまうなんて、なんか最近のディズニーって僕の中では悪徳商人みたいにイメージ悪いんですよね。
さて、このチラシは東京にあった自由ガ丘武蔵野館っていう映画館での上映のもの。
「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」がリバイバル初上映のチラシなのに、「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」の間の宣伝写真がメインビジュアルってのが、モノクロ50年代ばっかり推しになってしまった闇を感じますね。
なお91年の大阪では、87年にもリバイバルしたばっかりのため外されていた「暗くなるまで待って」が、こちらでは入っていますね。
過去に東京でリバイバルした「麗しのサブリナ」と「パリの恋人」を含めて日本ヘラルドの新しく権利を取った「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」の計5作品で、各作品上映期間は10日ずつ、「いつも2人で」だけ11日の計51日で組まれています。
映画館からしたら51日もオードリー作品だけで上映し続けるって、大変なことですよ。普通の作品ならとてもリスキーですけど、オードリーだから信頼されていたんでしょうね。
上映時期は1月15日から3月6日まで。ちょうど30年前の今頃、自由が丘で上映してたんですね!
いやいや、僕も30年も経ったかと思うとすごいなーと思いますね。「オードリー・スペシャル」まで生きていた人生よりも、その後の30年の方が長くなってしまいましたもんねー!
今回は何を書こうかなーと、大阪の「オードリー・スペシャル'91」のチラシを6年前に紹介した自分の記事を読んでいたら、自分でもびっくりするくらい良く書けてあったので、自画自賛でそちらを読んでいただくとして。
この日本ヘラルドの往年の作品のリバイバルって、ある意味小さな映画館にとっては救いだったんじゃないかなーとも思えるんですよね。
昔の映画館のシステムの話を高校生の親戚にしていたら、ビックリしてました。昔は映画館って1館で1つしかシアター(スクリーン)は無かったんだよー、1日中同じ映画を何回も掛けてたんだよー、今みたいに全国一斉じゃなくて、まず東京の銀座界隈にある最も格の高いチェーンマスターと呼ばれる映画館で上映してから、大都市、2番館→地方都市→名画座って流れていったんだよー、昔は1500人以上も入れる巨大な映画館が存在したんだよー、って言ったんですが、本当に今のシネコンしか行ったことの無い若い人は全く知らないのでしょうね。
ちょっと脱線しましたが、昔の小さな映画館って、大きな封切館で上映したものがだいぶ遅れてやっと上映の権利が回ってくるんですよね。
二番館、三番館、名画座とかって格も決められてたんですよね。
しかも名画座とか地方の映画館だと2本とか3本の同時上映は当たり前。1つのスクリーンで各作品交互に上映してやりくりしていたんですよね。
昔映画グッズのお店だったチネアルテさんに教えてもらったのは、「オードリー・ヘプバーン ワンウーマンショー」は「華麗なる相続人」が名画座で上映できるようになったから他の当時まだ権利の残っていたオードリー作品とともに上映した、とのこと。
いつから上映できるか、とかも厳格に決められていたんですね。
あと、昔の映画雑誌に、動員数で書けないのは、名画座とかは映画1本いくらで買い切りみたいなシステムだから、動員数がわからないということが書いてました。
どうりで、日本では歴代の調整ができないわけですよね。
でもどう考えても、ほとんどの人が月に何回も映画に行くという映画が娯楽の王様だった時代に社会現象になった映画と、今の大ヒットじゃ、本当は昔の映画の方が動員数もインフレ調整したら収入も圧倒的にすごいだろうなーというのはわかりますよね。
そうそう、今度僕のもうひとつのブログ「おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!」で、“もしインフレ調整したら、オードリー作品は今どれぐらいの興行収入になっていたのか”というのを書こうと思っています。
…とまたまためっちゃ脱線しましたけど、そういう小さな映画館だったところは、安い値段設定で大劇場の出がらしみたいな作品を周回遅れで上映しなければならなかったわけですね。
でも日本ヘラルドさんが往年の名画のリバイバルをしてくれたおかげで、大規模なチェーンマスターの映画館では掛けるほどじゃ無いけど、宣伝をしなくてもある程度の集客は見込めるという、リバイバル作品の封切館という受け皿になって行ったと。
そうするとあまり高い権利金を払わずに、大規模映画館と同じだけの鑑賞料が取れるという、小さな映画館にとっては願ったり叶ったりのことになったわけですね。
なのでこの時代から昔の安い・2本立てという名画座は急激に数を減らして行くんですよね。二番館、三番館、名画座という格付けが崩壊して、街の代表的な映画館は新作の超話題作、少し小さい映画館が新作の2番手作品、小さな映画館はアート作品やリバイバル作品、という風に往年の上下の関係じゃなく、棲み分けのできた並列の関係になって行くんですよね。
でもこれもリバイバルが底をつき、さらに映画人口が減っていき、シネコンというものが郊外から出来始めるとさらに崩壊して行くんですけどね。
80年代後半〜90年代に小さな映画館を支えた日本ヘラルドのオードリーリバイバルでもあったわけですね。
でも悔しいのは、「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」がメインのはずなのに、モノクロの50年代オードリー信仰がもう始まっていて、メインで使われていないこと!
よく見る画像を使ったため、このビジュアルで受ける印象は「平凡」。せめて鉄兜オードリーをメインにして欲しかったです。
なお、裏面には「パリで一緒に」のことも文章では書いてあるんですが、表面・裏面ともに「パリで一緒に」の画像は一切無し。
なんでしょうね。企画の段階では上映の予定があったので「パリで一緒に」のことも書いてもらったけれども、「パリで一緒に」は外されてしまったんでしょうかね。
「パリの恋人」のことも書いてあるので、よくありがちな「パリの恋人」と「パリで一緒に」を混同した、ということでもなさそうです。
1992年の今の時期というと、オードリーはもう余命1年もありませんよね。それでもまだオードリー自身ももちろん僕らも、誰一人そんなことは思いもよらなかった時期。
でもオードリーが亡くなった時に、すぐに追悼上映ができたのは、当時日本ヘラルドさんで働いていて、オードリー作品をいっぱい買い付けてくださった社員さんのおかげです!
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麗しのサブリナ,パリの恋人,おしゃれ泥棒,いつも2人で,暗くなるまで待って,その他のパンフ・ポスター・チラシ
Fri, 18 Feb 2022 21:00:00 +0900
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「スクリーン」1966年5月号
はい、今回は1966年5月号の「スクリーン」の紹介。
こないだちょうどこれの10年前の1956年の「スクリーン」を紹介しましたけど、そこから10年経って「スクリーン」は、オードリーは、どう変わったんでしょうか。
「スクリーン」の5月号といえば、昔は人気投票の発表があった号。
開けて見るまでは本当にドキドキしましたよね。僕も「スクリーン」を買ってた頃はドキドキして開いてました。
特にこの1966年の発表時はオードリーに投票してた人はみんなドキドキしてたと思います。
それまでは毎年安心して圧倒的1位だと思われてたはずなんですけど、この1966年は別。
というのも、1965年はオードリーの新作はなく、64年からの「マイ・フェア・レディ」が全国を巡回してたのと、「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」リバイバルがあっただけ。
普通の年ならそれでも1位だったんでしょうが、この年はそうはいかなかったんですよね〜。
この年の最大のライバルは「サウンド・オブ・ミュージック」と「メリー・ポピンズ」、それと「卑怯者の勲章」もが1965年に公開になったジュリー・アンドリュース!
かつて「ローマの休日」「麗しのサブリナ」で日本に旋風を巻き起こしていたオードリーのように、ジュリー・アンドリュースもピカピカの清潔感ともちろん歌声でアメリカだけじゃなく、日本にも旋風を巻き起こしていたんですよね。
そして結果は…ジュリー・アンドリュースが1位、オードリーは3位でした。
えっ、2位でもないの??と思うでしょうが、たぶんねー、これオードリーファンの一部もジュリーに流れたんだと思います。
だってどちらも日本人好みの清純派じゃないですか。きっと、これまでずっとオードリーを好きだけど、新しく出てきたジュリーも好き!ってファンがいっぱいいたと思うんですよね。ましてやこの年はオードリーに新作はなかったんで、そしたら「サウンド・オブ・ミュージック」と「メリー・ポピンズ」という2大傑作で頑張ったジュリーに今年は入れてあげよう!って思うファンはいっぱいいたと思います。
そしたらオードリーとジュリーで票が割れちゃって、2位には当時人気だったアン・マーグレットが入ったと思うんですよね。
この号で“ジュリー・アンドリュースの新しい作戦”というページの文章を書いている映画評論家の山根祥敬さんがそのページで、“6年間トップを独占したオードリーの王座がついに揺らぎそうだと中間発表で編集部から聞いた時のショック!”と書いておられるように、オードリーがトップから陥落、というのは当時の編集部も映画評論家も大ビックリ!!な出来事だったんでしょうね。
オードリーの陥落は当時のライバル誌「映画の友」(それまでオードリー7年連続トップ。66年はオードリー2位)でも起こっているので、まさに日本の映画業界全体を揺るがす地殻変動だったんでしょうね。
でももちろんそんな東方のお国事情など知らないオードリーは「おしゃれ泥棒」を撮影済みで、次作「いつも2人で」出演に備えてゆっくり準備中というわけ。
ジュリー・アンドリュースの方はアメリカの映画会社で引っ張りだこなので、「ハワイ」が終わって「引き裂かれたカーテン」の撮影に入っており、その後も「モダン・ミリー」「ガートルード・ローレンス物語」(のちの『スター!』)と次々に出演作が決まっている状態。
でもそれほどまでに人気だったジュリー・アンドリュースですけど、「引き裂かれたカーテン」と「ハワイ」を見たファンはがっかり。翌年には4位に降下。さらに翌年の「モダン・ミリー」ではかろうじて4位に留まるものの、「スター!」が出るとさらに8位に落ちてしまい、結局ベスト1は1回きりでした。
ジュリーのファンでも“なんであんなつまらない映画にばかり出演するのか…。”とため息をつかせてしまうほどでしたが、息の長いスターですよね。
僕もジュリーは全部は見てないものの大好きなスターの1人です。「モダン・ミリー」や「スター!」はお勧めできないと言われてて見たからか逆にそんなに悪くも感じなくて、どちらも楽しめましたよ。
オードリーの方は「おしゃれ泥棒」が好評で大ヒット!翌年には「スクリーン」ではまだ3位だったものの、「映画の友」ではいち早く1位に返り咲き(それが「映画の友」最後の人気投票)、さらに「いつも2人で」が出た翌年は「スクリーン」でも1位に戻っています。それ以降も「スクリーン」では2021年現在に至るまで快進撃を続けているのはご存知の通り。
さて、前に1956年5月号を紹介したときは「戦争と平和」でまだ出たばかりのオードリーでしたが、10年経つともう「おしゃれ泥棒」でオードリーが全盛期の最後の時期に入ってます。10年て長いようで短いんですね。
で、この号でも10年経つと人気投票の顔ぶれがガラッと変わっています。男女優合わせてもベスト20に56年66年両方に入っているのはオードリー(16位、3位)とエリザベス・テイラー(12位、14位)、ジェームズ・ディーン(1位、18位)、バート・ランカスター(14位、17位)の4人だけ。
スターといえども、いかに人気が移ろいやすいかというのを感じますね。
そんなことを考えると、全盛期は1953年から1967年のわずか14年間だけ、作品はその間に16本、その後の作品を入れてもわずか20本しかないのに、ずっとオードリーを支持してきた日本はもとより、今や全世界で人気の広がったオードリーって本当に凄いですよね!
この1966年の男優1位はショーン・コネリー。もちろん007人気ですよね。しかもこの号の頃には「007は二度死ぬ」で日本ロケの真っ最中。そりゃあ人気も出ますよね。
でも僕はそんなシュッとしたコネリーは知らなくて、「ロビンとマリアン」からの枯れたショーン・コネリーの方が印象に強いです。
2位はスティーブ・マックイーン、3位はデヴィッド・マッカラム、4位がアラン・ドロンです。スティーブ・マックイーンやアラン・ドロンは70年代まで人気でしたけど、デヴィッド・マッカラムは70年代後半には縁遠い人になってましたねー。こういう古本で知った人です。
他にオードリーと共演した人として、8位にアンソニー・パーキンス、10位にピーター・オトゥール、15位にジョージ・ペパード、17位にバート・ランカスターがいます。女優のシャーリー・マクレーンは既にベスト20にも入ってませんね。
さて、オードリーですがカラーグラビアの最後の方にやっと出てきます。ていうか、このカラーグラビア、順位順に並んでないのが気を持たせる編集になってますねー。男優がわりと順位通りなのに、女優はまず2位のアン・マーグレットから始まって、5位7位とバラバラ。ジュリーもやっと真ん中で登場ですもんね。
ちょっとズルいのはほとんどベスト10のメンバーは1人1ページでポートレートが載ってるんですが、オードリーとオトゥールはまとめて2人でカラー1ページ。その後折り込みモノクログラビアを入れて「おしゃれ泥棒」の撮影風景を兼ねてます。
折り込みの裏の左ページ、オトゥールの肩の後ろで鼻が潰れているようなオードリーが可愛いです。いかにオトゥールと楽しく演じていたのかがわかりますよね。恋愛感情はお互いなかったようなので、舞台裏では兄弟か友達みたいな感覚だったんでしょうね。オードリーも気が楽そうです。
さて、1956年の「スクリーン」と比べるとだいぶ本が分厚くなってますよね。ページ数は表紙周り込みで306ページで1.5倍(2021年の「SCREEN」の3倍以上)になっているものの、カラーページやグラビアページが多くなり、紙質も良くなったことで厚さだけなら56年の倍になっています。
そしてカラーの技術も大幅にアップしてきてますね。流石に現在と比べると抜けは悪いし発色も悪いし、ボケた感じはしますが、50年代の着色カラーみたいなのからは脱出しています。
表紙のオードリーも奥行きが出てていいですよね。これは全「スクリーン」のオードリーの表紙の中でも、「パリで一緒に」と「エクスラン・ヴァリーエ」の表紙のものと並んで、特に好きなものの1つ!中学生の頃から大好きなオードリーの表紙のスクリーンでした。スナップっぽい自然なオードリーの笑顔がとても可愛いです。中学生から見ても可愛かったです。ここでしか見ない画像ですしね。昔の「スクリーン」さん、ありがとうございます!
そして次に出てくるオードリーは「初恋」の宣伝のオードリー。前に何度か書いてますが、この画像のオードリーは「初恋」ではなく「パリの恋人」のオードリー。しかも着色が露骨にわかりますよね。
そうそう!この66年初公開の「初恋」って謎。大阪では1966年2月には劇場公開されてるんですけど、66年のいつだったかの「キネマ旬報」には4月東京公開って載ってるんですが、その後東京のどこで公開したのかハッキリしないんです。図書館に調べてもらったんですけど、当時の新聞の映画欄を見てもわからなかったそうで…。もしかして結局東京では公開されなかったのでしょうか。
地味な小品とかは地方だけで公開されて、東京では公開されずじまいってこともあるみたいですからね。
次のオードリーは上述した山根祥敬さんの“ジュリー・アンドリュースの新しい作戦”というページ。
人気投票のことも書いていますが、他にここでわかるのは「ハワイ」「卑怯者の勲章」「公衆の眼」(のちのミア・ファローの「フォロー・ミー」)が「マイ・フェア・レディ」1本に賭けて断ったため、全部ジュリー・アンドリュースに行ったということ。
こういう元は誰が演じるはずだったとか、監督や共演者の情報や経緯は当時の雑誌だからわかることですよね。
「ハワイ」はフレッド・ジンネマン監督、「卑怯者の勲章」はウィリアム・ワイラー監督ウィリアム・ホールデン共演、「公衆の眼」はピーター・オトゥール共演で考えられていたそうです。
やはりウィリアム・ワイラー監督オードリー主演の予定だった「サウンド・オブ・ミュージック」も含めて、これらの作品がオードリー主演だったらどうなっていたでしょうね。「ハワイ」は真面目でちょっと面白くなさそうですが、「尼僧物語」を骨太に仕上げたフレッド・ジンネマン監督だったらもっと違う「ハワイ」が見られたかもしれませんよね。
ちなみに「ハワイ」は「噂の二人」撮影の頃にはオードリー自身がインタビューで言うほどもう撮影の話は進んでいましたよね。
結局ミア・ファローにさらに回った「公衆の眼」ですが、監督のマイク・ニコルズが「バージニア・ウルフなんか怖くない」の編集で遅れたため一時延期になったそうで、そのため「モダン・ミリー」が繰り上げで撮影に入ることになったとか。
さらにジュリーは「スター!」の他にも「キャメロット」やMGMの「音楽で言え」という作品が待機してたようですが、配役が変更になって製作された「キャメロット」はともかく、「音楽で言え」ってどうなったんでしょうね。“結局どうなったんだろう”ってワクワクしながら思うのもこういう昔の雑誌の醍醐味ですよね。
そう言えば「スクリーン」なのに、ジュリー・アンドリュースのことを“ジュリー・アンドルーズ”って書いてませんね。
長年出版し続けている「スクリーン」ですけど、表記は変わることがあるんですね。そう言えばオードリーも56年の“オードリイ・ヘプバアン”から“オードリー・ヘプバーン”になっていますね。
順番的には次に読者が選んだベストテンの映画評論家による解説が入るのですが、作品では1位が「サウンド・オブ・ミュージック」、2位が「007/サンダーボール作戦」、3位が「メリー・ポピンズ」、4位が「007/ゴールド・フィンガー」とジュリーと007で4位まで独占してますね。
男女優のコーナーでは小森のおばちゃまが解説。その中でオードリーが「おしゃれ泥棒」公開の頃に来日が噂される、と書いています。
「緑の館」の頃の来日予定はオードリーも考えていましたが、「おしゃれ泥棒」の頃はオードリーには話は行ってたんでしょうかね。確かに1966年10月というと「いつも2人で」は既に撮影は終了しており、「暗くなるまで待って」はまだ撮影前なので来日不可能ではないと思われますが。
その後にはまたグラビアで“本誌読者が選んだ人気スター10年史”というページがあって10位までの変遷が見れるのですが、解説でも“57年、59年、66年を除く7回、女王の座を占めたヘプバーンの偉大さには、ファンならずとも「オードリーの壁は厚かった!」と感嘆させられますね。”と書いてますし、最後のページでも“オードリーの壁は厚かった!”と再度大きく書かれています。
ここには載っていない1955年も1位でしたし、この後も1位を何度も何度も取っていくことを考えると、本当にオードリーってもう伝説ですよね。
ここでも1位にずらずらっといっぱい並んでいるオードリーは壮観です。
この号ではアカデミー賞のノミネートも載っていますが、「サウンド・オブ・ミュージック」と「ドクトル・ジバゴ」が共に10部門でノミネート、次いでヴィヴィアン・リーの出ている「愚か者の船」が8部門で続いていると書かれています。
さらに次のオードリーは“映画お答えします”のコーナー。ここで読者が“流産したというオードリー・ヘプバーンのことが心配です。どうなっていますか。”という複数からの質問に答えたもの。オードリー、4回目の流産ですね。
返答では“悲嘆にくれたオードリーが痛々しいほどでしたが、スイスの家で3ヶ月の静養生活を続けた結果、メル・ファーラーの言によると「彼女はすっかり元気を回復し、体重も元にかえっている。5月には南フランスで撮影開始となるアルバート・フィニーとの共演映画に出演することになる」とのことです。ご安心を。”と書いています。
ほぼ最後のページでは読者投稿欄があるのですが、別に文通希望でも映画グッズのやり取りをするわけでもないのに、住所と名前が載ってるのが今となっては信じられないですね。個人情報丸出しで怖いです。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e570126.html
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おしゃれ泥棒,スクリーン
Fri, 28 May 2021 21:00:00 +0900
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「おしゃれ泥棒」1971年リバイバル時 「スクリーン」紹介グラビア
この間の1月20日はオードリーの命日でしたね。そのための記事をと、1994年以降の追悼記事を探しましたがなぜか見当たらなくて、断念してしまいました。
さて、前回「トホホ人物伝」を取り上げたところ、明智常楽さんから「エクスラン・ヴァリーエ」が50周年であることをご指摘いただきました。
ほんとだ!すっかり忘れてました…。
改めて今年は何かの記念の年かな?と考えると、まず「ティファニーで朝食を」と「噂の二人」が製作60周年ですね。
まあ「噂の二人」の方は日本公開は1962年だったので、来年紹介になるかもしれませんが…。
「ティファニーで朝食を」の方はきちんと日本公開の11月ごろにやりたいと思っています。
さて、それ以外で言うともちろん1971年の「エクスラン・ヴァリーエ」が50周年ですよね。細かく刻むと1956年の「戦争と平和」が公開65周年でもあります。なんかこう書くと、オードリーの映画もえらく昔のものになったなーって思いますね。
10代20代の方たちには50年とか60年って想像もできないでしょうし、遥か昔のことなんだろうなーと思いますね。自分もそうでしたからね。
でも意外と50年とかって来るのが早いんですよー、ホントに。
さて、それ以外にも「おしゃれ泥棒」と「暗くなるまで待って」が日本で1971年にリバイバルして50年になります。
というわけで、今回は「おしゃれ泥棒」のリバイバル時の雑誌“スクリーン”の紹介グラビアの紹介。
これも切り抜きのみで、本体は捨てちゃってるので、何月号かはっきりしません。おそらく1971年5月号(3月発売)か6月号(4月発売)だろうと。
1971年というと、実は洋画雑誌は“スクリーン”しかなかったんですよね。“映画の友”は68年早々に廃刊になっているし、“ロードショー”は72年に創刊なので、“スクリーン”の独壇場なんですよね。
まあそのため同じ71年の「エクスラン・ヴァリーエ」の紹介が“スクリーン”しかなくて残念だなーと思うんですけどね。もし“ロードショー”の創刊があと1年早かったら「エクスラン・ヴァリーエ」はもっと記事が残っていただろうと思ってめっちゃ惜しいなーと思うんです。
さて、1971年の「おしゃれ泥棒」リバイバルは東宝サイトの資料室によると、1971年5月22日。
パンフレットで71年も66年初公開時と同じ日比谷スカラ座だったのは知ってましたけどね。
次の作品が6月19日に始まっていますから、上映期間は4週間ですね。まあ平均的な上映期間ですけど、初公開時の12週続映に比べたらちょっとさみしい…。
でも66年に初公開で1971年にリバイバルって、たった5年しか空いてませんからね。ちょっとリバイバルには早いんじゃないの?と昔っから思ってました。まあ「暗くなるまで待って」なんてたった3年でリバイバルですけどね。
それを考えると、アメリカン・ニューシネマ全盛の時代に4週は頑張ったと思います。初公開時とは違い、共演のピーター・オトゥールの人気は急速になくなってましたからね。オードリー1人で支えたようなもんです。
そしてこのころは、明智常楽さんが会長だったオードリー・ヘプバーン・ファンクラブが全盛だったんですよね?
300坪の敷地にファンがお泊まりも可能な「オードリー・ヘプバーン会館」とでも呼べそうな大規模な豪邸があったとか…。行ってみたかったー!
同じくこちらに来ていただいているEdipo Reさんもこの「おしゃれ泥棒」リバイバルからオードリーのファンになってらっしゃいますし、オードリーは引退中といえども、まだまだオードリー人気に活気があった時代ですよね。うらやまし〜〜い!僕もそんな体験してみたかった!!
さて、本題の記事ですが、写真は僕にとってはわりと見慣れたものばかり。でも右ページの上のシャルル・ボワイエとヒユー・グリフィスの顔合わせ写真は今みると不思議。こんなシーン無いし!
去年「おしゃれ泥棒」の記事を紹介したときに書いた「シャルル・ボワイエとの顔合わせシーンから撮影を開始」というのがやっぱりあったんでしょうね。
なのでボネ邸かどこかで会うシャルル・ボワイエとオードリーとヒユー・グリフィスのシーンが有ったと。
文章はあらすじがほとんどなんですけど、ジョン・ウィリアムズの紹介で “「哀愁の花びら」「ジェーン・エア」のジョニー・ウィリアムズ”って書いてます。まだ、これ!という代表作が出てないんですね。もう数年すると時代の寵児、その後は巨匠となるんですけどね。
さて、この時は僕はまだ幼く劇場では見れませんでしたが、その後の自主上映やテレビ放映で見ると、「おしゃれ泥棒」は日本にきたフィルムの色彩が本当に悪くて、映画開始後しばらくは慣れなかったですね。
今のDVDやBSで放送されているのを見ると、あののっぺりとして汚いプリントはなんだったんだ!と思います。「カタログ オードリー・ヘプバーン」に載っていた初公開時の批評でも、“色彩が悪い”って書かれるほどだったんですよねー。
さて今回記事のお世話になった“スクリーン”ですけど、本屋に行って今月号を見に行ったらなんか見つからないんですよね。あれあれ?と思って、売上が悪いので本屋で取り扱いがなくなったのかと思ったら、オール マットコート紙に変更になっていて、なんかムック本みたいになってました!
えー!なんでコート紙やめちゃうかなー!スターの写真はやっぱり発色の綺麗なアート紙やコート紙で欲しいでしょー!って思いましたが、まあ今の編集部の方針ですからね。
今月号、オードリーも載ってましたけど、載ってる写真はいつでもどこでも見れるものだったし、先月号のオードリー・カレンダーで1954年の「麗しのサブリナ」の宣伝写真を1960年と載せちゃうような編集部のレベルなので、もう買う気も起きません。洋画雑誌なのに日本映画もかなりなページを咲いてるし、末期症状を感じるばかり。“SCREEN”は本当にどうなっちゃうんだろう…。不安しか感じません。初心に戻って!
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e567728.html
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おしゃれ泥棒,スクリーン
Wed, 03 Feb 2021 20:00:00 +0900
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スクリーン1965年(掲載号不明)「おしゃれ泥棒」切り抜き
今回は「おしゃれ泥棒」の1965年の切り抜きを紹介。
それと、それに関連する画像をゲッティイメージズ さんの無料画像の中からお借りします。
本誌を残していなくて、すでに切り抜きだけになっているのですが、これが1965年の「スクリーン」だとわかるのは、オードリーの新作が撮影開始した、という文章と、“オードリー・ヘプバーン”という表記から。
もし「映画の友」誌なら表記は“オードリイ・ヘップバーン”ですからね。
でも掲載号が不明です。
しかも僕の切り抜き方が悪くて、オードリーが触っているフグのところとか画像が切れてます。
さてここでわかることは、流石に「おしゃれ泥棒」掲載が初めての出来立てホヤホヤだからか、まだ「おしゃれ泥棒」という邦題が載っていません。
原題が「100万ドルを盗んで幸福に暮らす方法」だと書いてあるだけです。
撮影中の原題は"How To Steal A Million Dollars And Live Happily Ever After"でしたからね。これはその後の号ではっきり載っています。
ここでさらに興味深いのは「シャルル・ボワイエとの顔合わせシーンから撮影を開始」と書いてあること。
Embed from Getty Images
映画をご覧になった方ならお分かりだと思いますが、オードリーとシャルル・ボワイエの顔合わせシーンというのは映画にはありません。映画の本編ではオードリーとボワイエが会う事はないです。
それにここで着ているオードリーの衣装2点はどちらも映画に登場しません。
フグの写真のものは宣伝写真やプライベートのものかもしれないので映画に出ていなくても不思議はないのですが、ボワイエと一緒にいる写真で着ているものはこれが顔合わせシーンで着たものだったんでしょうかね。
ゲッティイメージズ さんの画像では後ろも写っていますね。これは…競売のシーンでしょうか?それともボワイエの画廊の設定?
でもオードリーの衣装がノースリーブなのを見ると、季節は夏、なんでしょうか。
秋っぽいイメージの「おしゃれ泥棒」ですが、撮影はパリがバカンス中の夏に始まっていますから、夏のシーンがあったのかもしれません。
撮影したけど映画では編集でカットされたシーンというのは決して珍しいことではなくて、例えば「噂の二人」では裁判のシーンがごっそりカットされていますし、「ティファニーで朝食を」でもストリップを見た後、酔っ払って帰る途中のシーン(ケンケンパをしている)がカットされています。
「おしゃれ泥棒」にはもう1つごっそりカットされているシーンがあります。
みなさんは映画を見てオードリー演じるニコルがいきなりアメリカの富豪デイヴィス・リーランドと会うと言って不安がって自分の鏡台で化粧しているシーンがあるのを不思議に思いませんでしたか?
それまでデイヴィス・リーランドがチェリーニのビーナスを狙っている車で電話をしているシーンはありましたが(60年代に車に電話があるなどというのはよっぽどの超々お金持ちだけ)、ニコルとの接点はありませんでしたよね。
実は本当はこの後にNATOで働くOLという設定のニコルの職場にデイヴィス・リーランドがやって来て食事に誘うというシーンが撮影されていました。
以前紹介したこともありますが、自分の持っている「おしゃれ泥棒」の宣伝写真を再度載せますが、こういう写真があるのをご存知でしょうか?(←の写真)
これが職場でのニコル。
何か細長い紙をばら撒いているのがわかりますよね。これは70年代くらいまでのコンピューターを知っている方ならお分かりになるかと思いますが、コンピューターを動かすためのキーパンチされた穴の開いた紙です。
後ろにはその紙を入れておく引き出しがズラズラっと並んでいるのがわかります。
コンピューターを動かすためにその指令を入れた紙が必要だなんて、今の若い方には信じられないでしょうね。
あと、この写真のデスクの上にはキーボードのようなものがついた機械も写っています。
という事はニコルの職業はおそらくキーパンチャーという職業のOLという設定だったと思われます。
僕もこの写真を最初に見た時に、全く見かけない写真だったので “え?_一体どういうシーン?”と思ってピックリしたのですが、原作(か、ノヴェライゼーション)を読んで解決。
ここに働くニコル(本ではリネット)に強引にディナーに誘うデイヴィス・リーランドのシーンが描かれていました。
「スクリーン特別編集 ハリウッドの妖精 オードリー・ヘプバーン写真集」ではデイヴィス・リーランドのイーライ・ウォラックも一緒に写っているものもありましたし、その奥には当時のコンピューターが写っているものもありました。
でも僕はこのシーンはカットして正解だったと思います。
もちろん特典映像などで収録されるならぜひ見てみたいんですが、今そのシーンが残っていたら、あまりの当時のコンピューターの古めかしさに映画全体が古臭くなって若い人にはアピール出来ないものになっていただろうなーと思います。むしろ失笑されてしまうという…。
Embed from Getty Images
(↑上のゲッティイメージズ さんの写真は切り替えで2種類の画像が見れるようになっています。コンピューターもしっかり写っていますね。)
今でも若い人にも “面白かった!”と言ってもらえている「おしゃれ泥棒」ですが、当時の最先端のものを無くした事で普遍的な人気を得たんでしょうね。
1966年年末に公開の「おしゃれ泥棒」ですが、撮影は1965年。という事はこのコンピューターというのは1960年代前半のものだったでしょうし、日進月歩のコンピューターの世界では数年前のものでもすっかり古臭くなっていたかもしれません。
それは今の映画やドラマなどでも同じかもしれませんが、今ポケベルやガラケーのシーンがあったらめっちゃ古く感じてしまうのと同じように、今スマホでのシーンがあるものは、十年後にはめっちゃ古くなっているかもしれません。
どういう理由でワイラー監督や編集の人がカットしたのかはわかりませんが、ここはカットして正解!だと思ってしまう所以です。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e564412.html
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おしゃれ泥棒,スクリーン
Thu, 10 Sep 2020 21:00:00 +0900
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1978年3月「ティファニーで朝食を」「おしゃれ泥棒」放映
追記:「ゴールデン洋画劇場」の「ティファニーで朝食を」の紹介記事(カラー写真)がもう一つ出てきましたので、最後に追加しました。
「華麗なる相続人」の作曲家、エンニオ・モリコーネ氏が7月6日に亡くなったそうです。
他に「荒野の用心棒」「ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカ」「ニュー・シネマ・パラダイス」など。映画音楽の巨匠の一人でした。
ご冥福をお祈りします。
今回は前回に引き続きテレビ放送時の新聞やテレビ雑誌の紹介。
今回は、フジテレビ系列の関西テレビで放送された「ゴールデン洋画劇場」の1978年3月10日「ティファニーで朝食を」、17日「おしゃれ泥棒」のものです。
ヘプバーンの魅力1・ヘプバーンの魅力2として連続放映されてました。
まず、同じ「おしゃれ泥棒」でもこないだの「月曜ロードショー」のものに比べて、圧倒的に数が多いことにビックリ。同じゴールデンタイムの放送でも、「ゴールデン洋画劇場」の方がパワーがあったのでしょうかね。
まあ僕の中でも「ゴールデン洋画劇場」と「日曜洋画劇場」は別格だったような気がします。
後年わかりましたが、「ゴールデン洋画劇場」はオードリー作品の放送がめっちゃ多かったんですね。
ただ、「ティファニーで朝食を」にはカラクリもあって、これはここに自分で書き留めていたことでわかったんですが、実は「ティファニーで朝食を」はすんなり放送されたのではなく、1977年10月28日、12月23日と2回予告されながら、放映作品が変更になったもの。
なので週刊TVガイドのカラーの予告で28日(金)って書いてあるものがありますよね?(→右の写真)
それが変更前のものです。
いったいどれくらい前に変更が決定されたのかはわかりませんが、まだ「ティファニーで朝食を」を見たことのなかった僕は、その度にがっかりしていたと思います。「やっと3度目の正直で放送してくれました」って書いてあって、待ち望んでいたことがわかります。
まだオードリーのファンになってそんなに時間が経ってない頃なので、カラーの「ティファニーで朝食を」や「おしゃれ泥棒」の写真(ソファでペパードと写っているもの以外)は初めて見るもので、書いてあるのを読むと昔の僕がとても喜んでいるのがわかります。
さて「おしゃれ泥棒」は77年4月の「月曜ロードショー」以来の1年未満での放送ですね。TBS版の吹替があったのかどうかはわかりませんが、今回は僕も印象に残っているし、今でもDVDなどに収録されているオードリー=池田昌子さん・オトゥール=中村正さんのもの。
これねー、「おしゃれ泥棒」はこの吹替版に慣れていたもので、このあとで神戸のさんちかタウンで「おしゃれ泥棒」の自主上映があった時に初めて字幕版を見た時にものすごく違和感がありました。字幕翻訳の口調が硬いんですよね。どう読んでも口語じゃない。と言っても文語調ってほどでもなかったんですけどね。
オトゥールの口調なんかは、断然吹替の方が良い!って思ってました。
それとさんちかで字幕で観た時に吹替で1つ気になってたことがあって、ホテルリッツでオードリーをタクシーに乗せてオトゥールがキスをするシーン、ぼーっとなってるオードリーの足をタクシーに入れるのに、「あんよちゃんも入れて」って吹替で言うんですけど、ここは英語で何と言ってるんだろうと気になってたので字幕と発音を注意して観てたんですが、なんと!そのシーンはセリフがなかったのがビックリでした。
これって台本に書いてあったのか、それとも池田昌子さんのお話ではアドリブの多い中村正さんですから、アドリブで入れたのかわからないんですけれども、「あんよちゃんも入れて」というのはあった方がしっくりくるなーと思っていました。
今回紹介した中で「ティファニーで朝食を」に関して解説しているものを一部再録。
「『ティファニーで朝食を』コールガールの夢
◆オードリー・ヘプバーンが最高のエレガンスを見せる、大都会ニューヨークでの恋物語。高級宝石店ティファニーの、ショーウインドーをのぞきながら、夜明けのコーヒーを飲むのが好きという女の子の話である。妖精のようなオードリーがやっているので、そうは見えないのだが、実は彼女の職業はコールガール。このちょっと変わったコールガールに、新進作家が恋をしてしまうのである。相手役はジョージ・ペパード。彼の女パトロンにパトリシア・ニール。ミッキー・ルーニーが日本人カメラマンの役で出演。監督はブレーク・エドワーズ。ジュリー・アンドリュースのダンナである。」「◆ヘンリー・マンシーニの『ムーン・リバー』も有名。オードリーがギターを弾きながら歌う。ホリーの飼っているネコがかわいい。“彼女”の演技指導は名犬ベンジーの育ての親フランク・イン。」(TVガイド)
「大都会のアワのような女の子がふと見つけた真実の愛。ヘプバーン映画の中でも、その妖精的な魅力が最高に生かされたロマンティックコメディーの秀作。」(神戸新聞)
「『ムーンリバー』の調べにのせて、シックなジバンシーの衣装に身を包んだヘプバーンの魅力があふれる…。ニューヨークに展開される、ちょっと小粋なロマンティック・コメディ!」(TVガイドに載った関西テレビの広告)
「不思議な女性をオードリー・ヘプバーンが演ずるロマンティック・ミステリー。」(週刊女性)
…え??最後のは「ティファニーで朝食を」のどこがミステリーなんでしょうね。
同じように「おしゃれ泥棒」に関するものも集めてみました。
「ユーモアとウイットに富んだロマンチックスリラー。」(TVガイド)
「ウイリアム・ワイラー監督とヘプバーンのゴールデンコンビ」(掲載紙不明)
「つぎつぎにジバンシーの華麗なモードを見せるシーンは、ヘプバーンの独壇場!!彼女のエレガンスを鮮やかに謳いあげた、ロマンティックコメディの秀作。」(TVガイドの関西テレビの広告)
…これまた「おしゃれ泥棒」ってスリラーなのかな?という疑問。
両方一緒に書いたものとして、
「一昨年『ロビンとマリアン』で、実に8年ぶりという映画出演に久々話題をまいたオードリー・ヘプバーン.。もう48歳だが、その若い頃の主演作『ティファニーで朝食を』『おしゃれ泥棒』の二本が今夜と次週金曜日の夜9時、関西テレビで放送される。今夜の『ティファニー…』は都会の妖精ヘプバーンがジバンシーのエレガントなドレスに身を包み、『ムーン・リバー』にのって展開するロマンチック・コメディーである。」(掲載紙不明)
意外と載ってる割には解説無いですね。まあ褒められるのは嬉しいんですけれども。
今回は数が多かったので、細かい写真はまとめてみました。新聞の番組欄まで切り抜いています。そして池田昌子さんの名前には下線が引いてあります。なんででしょうねー。きっとよっぽど池田昌子さんの声が好きだったんでしょうね。今もそうですが。
それとフジテレビの「ティファニーで朝食を」はジョージ・ペパードが金内吉男さん。僕はこのバージョンで慣れ親しんでいたので(昔カセットテープで録音していた)、野沢那智さんのバージョンを聞いてものすごい違和感がありました。ペパードの声や喋り方に近いのも金内吉男さんだと思います。
なお、今回の記事に合わせて、以前紹介した1975年の「ゴールデン洋画劇場」パンフレットの中身の写真をアップしておきました。今までは表紙のみでしたが、これで中身も見ていただけます。
(追記)別のオードリーのものを漁っていたら、もう1つ「ゴールデン洋画劇場」の「ティファニーで朝食を」に関する切り抜きが出てきました。
こちらも3月10日放送予定時のものですが、これまで2回も放映が変更されていたので、この記事の最後にも “変更なしで上映を切望。”と書いてます。
まあテレビで映画を放送するのは上映ではなくて、放映ですけどね。
以前、どこかの洋服ショップだかブランドだかの女性がブログに書いたもので、「ローマの休日」のスカートのことを “当時、パンパンと呼ばれる人の間で流行った”って書いてたらしく、悪気はないとはいえ、パンパンとはどういう人で、その呼び名がどういうものかを調べずに書いてるのが丸わかりで、それを読んだ人にこっぴどく批判されたらしく、その後その部分を削除したものの、“「ローマの休日」放映当時”と書いてて、そこは放映じゃなくて、上映だと再び突っ込まれてましたが、それを思い出しました。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e560612.html
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e560612.html
ティファニーで朝食を,おしゃれ泥棒
Fri, 10 Jul 2020 21:00:00 +0900
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1977年4月25日放送「おしゃれ泥棒」切り抜き
今日は1977年4月25日にTBS系の関西の4チャンネル毎日放送で放送された「月曜ロードショー」の「おしゃれ泥棒」の新聞切り抜きなどを紹介。
よくまあこんなものまで残してたなーと思いますね。以前「ローマの休日」の77年リバイバルのスカイシネマの新聞広告を紹介しましたが、それと同じようにB5の二つ折りの画用紙に貼って日付とかも書いて残してたんですね。今回はTVガイドのものもあります。
こういうので面白いのは、意外とどの本にも載ってないようなエピソードが載ってたりすること。
今みたいにネットでなんでも情報が手に入るという時代でもなく、中古の映画雑誌を買うには子供にはお金もなく行ける範囲の古本屋に置いてないものは買えないし、写真集も日本の3冊しかない時代ですから、こういう細かなものの情報まで僕はスポンジのように吸収していたということですね。
特にこの月曜ロードショーでの「おしゃれ泥棒」は僕にとっての初めての「おしゃれ泥棒」体験ですから、そりゃワクワクしますよね。
こういう新聞の番組紹介までも残してしまう気持ちがわかります笑。
この時代は今のブルーレイやDVDのように自分の好きな時間に映画が見れるということもなく、しかもこの時期はオードリーの暗黒時代で全然リバイバルもこない時代。別に金持ちの子でもない僕は家に最初期のビデオなどもなかったので、本当にテレビ放送を一期一会の気持ちで見るだけでしたからねー。
今回はTVガイドの“コミコミコーナー”って記事に書いてあるものが妙に納得した部分があるので再録しておきますね。
女の最大の武器は!?
スリムで目玉が大きくて、口も大きい。あんな女のどこがいい?女はだんぜんボンドガールのようなグラマーに限る。ヒップがバーンなんて名前だけじゃないか!というむきも、つきあってみるとたちまちトリコになってしまうのがオードリー・ヘップバーン。なんといっても、男を信じて疑わない“可愛い女”ぶりがうけるようだ。
今回の「おしゃれ泥棒」でも彼女は「敵方」に組する男・ピーター・オトゥールをウッカリ協力者に選ぶが、ピーターも一所懸命な彼女を放っておけない。あげくの果て、大金持ちから大金を騙し取って、ちゃっかり愛のランデブー。
だけど何かおかしい。男の方が変に彼女に振り回されているようなのだ。ひょっとして「男を信じて疑わない」というのは「肉体」よりもまさる女の最大の武器なのかも…。
というものですが、「だけど何かおかしい。男の方が変に彼女に振り回されているようなのだ。」という部分がウンウン、そうだよねって思いますよね。
ラストシーン、明らかに今後はニコルがサイモンを操縦しそうなオチになってますもんね。
ただ、昔のあらすじでずっと間違われていたように、ここでも“金持ちから大金を騙し取って”ってなってますけど、映画を見てもらえばわかるように、サイモンはデイヴィス・リーランドにビーナスを売りつけたりしていませんからね。
新聞の番組紹介のものは特に解説は書いてませんし、小さい方は段が違ったから面倒だったのか、文章の最初の方が無いですね。
それと、オトゥールとの写真のものもTVガイドかららしいのですが、写真のみを手で切り抜いたのか、右側に説明があるようなのに残してませんね。これはダメですね。そういうのが読みたいのに!まあもしかしたら大したことが書いてなかったのかもしれませんが。
さてそんな「おしゃれ泥棒」ですが、1年たらずで今度はフジテレビ系の「ゴールデン洋画劇場」に登場します。その時の切り抜きもありますので、それはまた今度紹介します。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e559965.html
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おしゃれ泥棒
Fri, 03 Jul 2020 21:00:00 +0900
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スター・チャンネル オードリー・ヘプバーン映画祭パンフレット
今日は、行けなかった僕の代わりに行ってくれた友達が送ってくれた“スター・チャンネル”主催の“オードリー・ヘプバーン映画祭”のパンフレットの紹介。
まあ売っていたのではなく、無料で置いてあったものなのでプログラム、というのが正しいかもしれませんが。
この映画祭でパンフレットを売る、というのは“オードリー・ヘプバーン映画祭”の公式サイトに書いてあったんですが、それは問い合わせをしたところ新たに作るものではなく、過去の映画パンフレットを売るだけとのこと。
新しいパンフレットは作らない、ということだったのですが、無料で配布する冊子は作るとのことだったので、めっちゃ気になってました。
実際届いてみると全20ページで、しっかりオードリーや作品の解説が載っており、中身はもう完全に映画パンフレット!これを無料で配るとは!
まあこれを映画パンフレットとして売ると、売上を各オードリー作品の映画会社に分配しないといけないので、却って赤字になるからかもしれませんが。
なので建前上は“無料で配る映画祭の宣伝の為の販促物”なのかもしれませんが、これは新しいオードリー・ヘプバーン映画のパンフレット!と言っていいと思います。それくらいの内容。
iTSCOM STUDIO & HALL 二子玉川ライズでのパネル展で置いてあったのは最初の↑の画像のような感じだそうです。
“えっ!4種類も!?”と思いますが、友人が“4種類に見えるけど、2種類やでー”と言ってました。
表と裏と両方をそれぞれ見せているだけで、実際は2種類しかないとのこと。
表紙がブルーの「ティファニーで朝食を」版(裏表紙はピンクの「昼下りの情事」)と、グレーの“自称”「麗しのサブリナ」版(裏表紙黄土色の「ローマの休日」)。
でもこの自称:「麗しのサブリナ」っていう画像、「麗しのサブリナ」じゃないですよね。
メイクも髪型も全然違うし、これは「ローマの休日」撮影後で「麗しのサブリナ」撮影前の間に撮影されたオードリー本人の宣伝写真。
むしろ「ローマの休日」寄り。この撮影の時に「ローマの休日」のネグリジェの衣装で宣伝写真を撮っているのがボブ・ウィロビーの写真とかで残ってますよね。
著作権者はパラマウントになってますけど、まあパラマウントは過去にニコスカードの提携で明らかに「パリの恋人」の画像も「麗しのサブリナ」ということにしてましたし、「パリの恋人」DVDで「麗しのサブリナ」画像を使ってジャケットを製作したりしてましたから、権利者でも実は写真の扱いはちょっといい加減。
さて最初のページを開いてみると “あれっっ??”…。
ティファニー版の表2(表紙の裏側にあたるページ)は自称「麗しのサブリナ」版の表4(裏表紙)だった「ローマの休日」。
もしかして…と思って表3(裏表紙の裏にあたるページ)を見ると、そこには“自称”「麗しのサブリナ」が!
“自称”「麗しのサブリナ」版の方も確かめると、表2が「昼下りの情事」、表3が「ティファニーで朝食を」!
ということは結局表紙だけ裏表を替えて2種作っただけで、実際の中身は1種類だけ、ということになりますね。
さて、本文の1ページめに当たるところはこの映画祭で上映する作品の画像集になってますね。え?なんでこんなに見え難いのか?ですか?
これ、実際にこんな薄い感じなんです。モノクロ写真を特色グレー(あるいはシルバー)と色の掛け合わせで載せてるので、元々がグレーなので薄いんですよね。
紙は表紙も本文も同じです。上質系の紙で、お安いけど写真には向いてない。表紙も元々モノクロ画像の「ローマの休日」・自称「麗しのサブリナ」・「昼下りの情事」とかは大丈夫だけど、スター・チャンネルが手に入れたのがカラーかモノクロかは知りませんが、本来カラーだったはずの「ティファニーで朝食を」は肌に陰影があるぶん紙目が見えて汚くなってますもん。
2ページ目はオードリー生誕90年の序文と映画上映のスケジュール。
以前のチラシの紹介でスケジュールは載せたので、ここでは割愛。
3ページ目からは上映作品のストーリーと解説が始まります。上映順でもなく、制作順でもないこの並び方はどういう基準?
まさかとは思いますけど、「初恋」「若妻物語」「ラベンダー・ヒル・モブ」の順に並んでるこれを制作順だと思ったんじゃないでしょうね?
「パリの恋人」と「昼下りの情事」も順番が逆ですけど…。
「初恋」の解説はバレエのことに焦点を当てて書いてますね。「若妻物語」は劇場初上映とのこと。まあ日本初上映ですよね。
次のページの「ラベンダー・ヒル・モブ」も劇場初上映ってなってますけど、日本初上映ではないですよね。東京のフィルムセンターで既に上映済み。
それと「麗しのサブリナ」の紹介。
次は「昼下りの情事」「パリの恋人」、その次は「ティファニーで朝食を」と「噂の二人」、さらにその次は「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」です。
うーんと「いつも2人で」の解説ですけど、“バーバリーのトレンチコートなどを披露”って書いてますけど、映画の中で披露してましたっけ?撮影スナップでは確かに着てましたけど、1回目の旅の衣装の上から羽織ってたんですが、1回目の旅だとバーバリーなんて絶対買えませんよね?
その次は「女優として、そして一人の女性としてのオードリーをさらに知るためのトピックスをご紹介します」とのことですが、ここも割と知ってる事のみで構成されているので割愛。
ちなみにオードリーが楽屋のナンバー55を所望、というのは一体どこから出てきた話なんですか?なんか最近当たり前のように話されるんですが、出典を見つけることが出来ません。
だいたいトレーラーを使うことの多いスターが、楽屋って使うのかな…。しかも55ってどこにでもあるものなのかな?あったとしても、主演女優の使う物としてどこでも十分な広さがあるものなのかな?
などとかなり眉唾モノじゃないかと疑ってるんですが…。もしwikiやそれを元にした話以外の出典をご存知でしたら、教えてください。m(_ _)m
次のページからは今回の映画祭で上映されない残りの作品に触れています。が、「オランダの7つの教訓」「若気のいたり」「ニューヨークの恋人たち」は載っていません(英語版「モンテカルロ・ベイビー」も)。これはスター・チャンネルで放送されないものは全て省かれた、ということですね。
p14には「オールウェイズ」と共に、ショーンが語るオードリーの思い出とユニセフのことが載っています。
p15はオードリー映画祭の案内。パネル展やトークショー、ミニコンサートなどの案内。
p16は二子玉川エクセルホテル東急でのコラボメニューと清藤秀人さんの紹介。書いてないのでわかりませんが、このパンフレットの文章は清藤さんが書いたのかな?
内容的には可も無く不可も無くなんですが、こうして新しいパンフレットが作られたことが嬉しい!
オススメ度:★★★
なお、映画祭では他にも色々とチラシがあったみたいなので、それらを次々と紹介して行きますね。
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e509966.html
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e509966.html
麗しのサブリナ,パリの恋人,昼下りの情事,ティファニーで朝食を,噂の二人,おしゃれ泥棒,いつも2人で,ラベンダー・ヒル・モブ,初恋,その他のパンフ・ポスター・チラシ
Tue, 25 Jun 2019 20:00:00 +0900
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音楽トラック付き「おしゃれ泥棒」TWILIGHT TIME版ブルーレイ
ずっと今年日本公開50周年の「暗くなるまで待って」の物を何か…と思ってましたが、何を紹介するか全然決まらなくて、そのうちにこのBlu-rayが届きましたので、こちらを紹介します。
これはTWILIGHT TIMEというアメリカの会社が出している「おしゃれ泥棒」のブルーレイです。限定3000枚だけの発売。
権利元の20世紀フォックスが販売しているわけではないのですが、きちんと権利も取っているようで、裏面には20世紀FOXのロゴもあります。
アメリカと日本はブルーレイは同じリージョンAのNTSC方式なので、日本のブルーレイ再生機器の全てで再生が可能です。
ただし、日本語の字幕と吹替はありません。
昨年同じところが出している「いつも2人で」のブルーレイも紹介しましたが、その時と同じ理由で買いました。
この会社の凄いところは、権利元でもないのに豪華な特典を入れてくること。
「いつも2人で」でもスタンリー・ドーネン監督のオーディオ・コメンタリーとかがありましたが、これも「おしゃれ泥棒」でデイヴィス・リーランドを演じたイーライ・ウォラックとワイラー監督の娘のキャサリン・ワイラーによるオーディオ・コメンタリーが付いています。
さらに「オードリー・ヘプバーン:The Fairest lady」というドキュメンタリー番組と予告編まで収録。
で、僕が買おうと思っていたのは「いつも2人で」と同じで、やっぱりミュージック・トラックが付いていたこと!
アメリカから発送となると送料も馬鹿にならないので、「いつも2人で」より後に出たため同時に買えなかったのですが、今回セールでだいぶ安くなってた(1700円くらい)ので、思い切って取り寄せました。
「おしゃれ泥棒」のサントラというと、2008年に INTRADA社が2枚組みのCDを出してました。
でもあれは1枚目はかつてレコードでサントラとして出ていたジョン・ウィリアムズ自身が録音し直したもののリマスター、2枚目に本当のサントラが入っていましたが、14曲27分と明らかに映画のボリュームに比して少なすぎでした。
で、この「おしゃれ泥棒」にも絶対CDには入ってなかった曲が大量にあるはず!と思ってましたが…やっぱりありました!CD未収録の曲が!しかもいっぱい!
さて、この「おしゃれ泥棒」の作曲者はジョン・ウィリアムズについて先にちょっと書いておきますね。
ジョン・ウィリアムズはおそらく今一般的に知られている映画音楽を作っている作曲家としてはトップなのではないでしょうか。
この映画は最初に当時最も売れっ子だったヘンリー・マンシーニに依頼されましたが、あちこちから依頼が殺到していて多忙すぎたため、当時売り出し中の弟子だったジョン・ウィリアムズを代わりに紹介したそうです。
ジョン・ウィリアムズという名前は俳優さんにも居ました(「麗しのサブリナ」でオードリーのお父さん役)ので、ここではジョニー・ウィリアムズとしてクレジットされています。
65年にテレビドラマの「宇宙家族ロビンソン」で作曲家デビュー。
その後この66年「おしゃれ泥棒」を経て、69年の「チップス先生さようなら」「華麗なる週末」くらいからプチブレイクが始まります。
71年「屋根の上のバイオリン弾き」、72年「ポセイドン・アドベンチャー」、74年「タワーリング・インフェルノ」、75年「大地震」と大作&パニック映画の第一人者となっていきます。
その流れで依頼されたのでしょうが、75年「ジョーズ」で大ブレイク!ここから1984年の超有名なロサンゼルスオリンピックのテーマ曲あたりまで約10年がジョン・ウィリアムズの傑作の森でしょうか。
77年ジョージ・ルーカスの「スター・ウォーズ」とスティーブン・スピルバーグの「未知との遭遇」と最大の話題になった2大SF映画を両方とも作曲。
78年「スーパーマン」、80年「スター・ウォーズ/帝国の逆襲」、81年「レイダース/失われたアーク」、82年「E.T.」、83年「スター・ウォーズ/ジェダイの復讐」、84年「インディ・ジョーンズ/魔宮の伝説」と、この辺りは一般の人でも知っている名曲がずらりと並びます。
その後も93年の「ジュラシック・パーク」、同年「シンドラーのリスト」、2001年「ハリー・ポッターと賢者の石」などの傑作を次々と世に放っています。89年にオードリーの映画の遺作「オールウェイズ」も作曲しています。
最近では2012年の「リンカーン」、昨年2017年の「スター・ウォーズ/最後のジェダイ」などがあります。
さて、このブルーレイでは37曲、約1時間8分の音楽が聞けます。2枚組CDの2枚目(フィルム・バージョン)の倍以上の音楽が有ることになりますね。
CDでは落ちていたのにここで聴ける音楽トラックでは、
・ニコルがアウトビアンキを運転 (Nicole Drives The Autobianchi)
・ニコルがジャガーEを運転 (Nicole Drives The Jaguar E)
・少しだけよ/サイモンが調べる(Not Much/Simon Examine Van Gogh)
・He Suspects Something/At Maxims (Film Version)
・サイン (The Sign)
・ニコルの考え/リッツでのニコル (Nicole's idea/Nicole At The Ritz Bar : Film Version)
・下見する (Preliminary)
・公園で (At The Park)
・試し投げ (The Test throw)
・泣き落としはダメだ (Don't You Dare Cry)
・婚約指輪 (The Engagement ring)
・夜の博物館 (Night At The Museum)
・見回り (The Patrol)
・決行前 (Before the decision)
・ブーメラン (The Boomerang)
・それが答え? (That's Why?)
・葬送曲 (Funerary Music)
・リッツにて (At The Ritz Bar)
・サイモンの職業 (Simon's Profession)
・くっつき (Togetherness : origtinal version)
・婚約指輪を返す (Return The Engagement ring)
があります。なお日本題名、および英題はブルーレイには無いので、こちらで便宜上付けています。
英語が変!とか、もっとピッタリな曲名が思い浮かぶ方はぜひ教えてくださいねー!
どんどん変更したいと思います。
ちなみに“ブーメラン”は本当は“警報”にしたかったんですが、音楽には警報が入ってないので…。
“少しだけ”はパパに、泥棒に何かされたのか?と言う問いに、少しだけよ、と言うニコルのセリフから。
ここも本当は“青い目の背の高いスリムな泥棒”にしたかったんですが、英語が長すぎるので…。
さらにINTRADAのCDでは “He Suspects Something/Nicole at the Ritz Bar”となっていて、オードリーがデイヴィス・リーランドに食事に誘われて準備中の不安なニコルの心情の音楽 “He Suspects Something” から、場面も映画とは全然違う(音楽も映画では不採用の聞いたことがない曲) “Nicole at the Ritz Bar”になっていましたが、このブルーレイでは “He Suspects Something/At Maxims (Film Version)” と映画の進行通りとなっています。
また、“At Maxims”のフィルム・バージョン今回初収録。
“Nicole at the Ritz Bar”の方はきっちりパパがサインをした後で入っています。さらにその前には連続でニコルが泥棒の依頼を決意する音楽がくっついています。これまたフィルム・バージョンは初収録。
逆に映画では使用されなかったオリジナルの“Nicole at the Ritz Bar” は今回収録無しです。
CDでの “The Cellini Venus and Museum Fanfare” は音楽が連続していますが、実際にはヴィーナスが家から運び出された後と、ヴィーナスを博物館に運び込む際に無音部分があって曲としては別れています。
CDではフィルム・バージョンも繋いでしまっていますが、このブルーレイでは “The Cellini Venus” “March To The Museum” “Museum Fanfare” と3曲に分離されています。
“March To The Museum”などは演奏前にジョン・ウィリアムのテンポ取りの声が入りますから、明らかに別曲扱いですよね。
他には “Normal Human Reactions” ではカウントダウン時の前半と本当に落ちたコインで人間の反応を利用する後半の間にもセリフや無音が長時間入るので、これも“カウントダウン(The Countdown)”と “Normal Human Reactions” として2曲扱いになります。
物置の鍵を閉められてしまった後に、磁石でカギを引き寄せるシーンの “Locked In” は映画では不使用でしたが(紐でカギを鍵穴に通す “The Key” は映画でも使用)、ニコルがアウトビアンキを運転する音楽と、見回りの音楽にも映画で使用されていない最初の部分がそれぞれあります。
ここではそんなのが聴けて、おお!っとめっちゃ嬉しくなります。
最後の方でサイモンとデイヴィス・リーランドが自家用機にヴィーナスを運ぶシーンの音楽の “くっつき (Togetherness)” ですが、これは映画では使用されなかった曲が準備されていたことがわかります。
映画では “March To The Museum” の一部が再利用されていましたもんね。
全く新しい曲が聴けるのは嬉しいですが、これは完成版の方がいいです。
同じチェリーニのヴィーナスの輸送シーンですもんね。
意外だったのは婚約指輪のキラーン☆って音と、ブーメランの音もジョン・ウィリアムズのものだったこと。
今なら効果音の担当者がササっと作るのでしょうが、この当時はまだMIDIもシンセサイザーもPCもなかったので、アナログの音楽が付けられていたのでしょうね。
でも最後の方のリッツでオードリーが指輪が無い時にビックリする時の音が今回入ってないんですよね〜。なんでだろ。
他にも警報の音とパトカーの音が入ってないので、この警報音の大好きな僕はちょっと寂しい…。
これはジョン・ウィリアムズでは無いのか…。
「いつも2人で」では耳障りだった音楽の上に被せられていた効果音ですが、ここではほとんど入っていません。
運良く1次音源が有ったのでしょうか?効果音があるのは “At Maxims” でのワインを注ぐ音くらいでした。
あとは20世紀フォックスのファンファーレが無いのが残念!
これは後で自分で追加しようと思います。
映画本編の画質は最近のリマスターで大流行りの(そしてありがたく無い)濃いめ・明度は暗め・彩度は渋めの色付け。
絶対これオリジナルの色じゃないでしょ!
だいたいピーター・オトゥールの瞳のアップ、ブルーじゃなくてほぼグレーになってしまってるよ!濃いすぎ、暗すぎ!
僕がリマスターの責任者だったら、こんなのやり直させるよ、まったく!
とにかく濃いめのリマスターなので、ソフトフォーカスにわざとしてるオードリーのアップなどは紗が沈んでしまって、ただのピンボケに見えるし…。
全般に昔の映画に施されるこの暗いリマスターってなんとかならないんでしょうかね。明るいシーンがどの作品も不足気味。
リマスター担当者がパソコンで見てるのと、映画館で観客が見るのとでは全然違うんだよー!絶対!
昔のテクニカラー(この作品はデラックスカラーだけど)の明度と彩度が高いという良さが死んでしまってます。
音声は2.0 DTS-HDでリマスターされています。
このブルーレイ自体の仕様は、ジャケットは1枚目の写真みたいな感じ。
これも悪くはないけど、「おしゃれ泥棒」のイメージは鉄兜オードリーには敵わないよねー。
バックは加工された光になってます。
これって元はモノクロ写真。そして後ろにタクシーがいたはず…。
着色技術が上がってきてるのか、オードリーの髪の色とかはだいぶ自然な感じになってきてますね。オトゥールは不自然だけど。
この調子で行くと、僕もやがて着色カラーと本物が見分けられなくなりそう…。
でも欧米の人の考える白人の理想の肌色ってこんななのかなー…。封入のライナーノートでもそうなんだけど、なんか妙に肌の色が黄色〜茶色っぽい。
絶対フォトショでデジタル加工してるはずなんですけど、オードリーの肌とか、黄色人種の人が日焼けしたみたいな肌になってるし。
だいたい欧米で発売された白人ってこんな風な肌の色にされてしまってる。実際はもっと白いはずでしょうにねー。
それにオードリーが着てるこのジバンシィのコート、本当はオードリーが良く着てたショッキングピンクに近いローズ色なんですけど、この画像はどう見ても紫ですよね。唇の色も生気が無い。
着色はちゃんと映画を見て、もっと本物に忠実に!と思います。
封入のライナーノートは8P。中身は珍しい画像で構成されてていい感じ!そして映画に因んで縁部分は油絵のキャンバス風の加工がされています。
ケースを開けた時に見える部分には靴を脱いだ二人の宣伝写真とディスクはジャケットの2人を離した加工のもの。
ディスクの後ろの部分は英語のロゴです。ジャケットと同じ、女性の手が n の文字をつまんでるやつ。
その宣伝写真の後ろのちょっと緑みのある黄色が「おしゃれ泥棒」らしいカラーですね。
「おしゃれ泥棒」のイメージカラーは絶対に赤みに寄らない、緑み寄りの黄色だと思っています。
裏ジャケットはイラストなので、ここでは割愛。
イラストじゃなくて、着色カラーかもしれないけど、ヘタクソすぎるのでどう転んでも割愛。日本の50年代の着色以下。
ちなみに、映画の中でサイモンが “ジバンシィが休める” と言っているニコルの掃除婦のコスチュームですが、実はこれもジバンシィデザインなんだそう!
ジバンシィ、全然休むヒマありませんね。
素材がめっちゃいいものらしいです。…となると、やはり「パリで一緒に」の飛行服もジバンシィデザインですね。贅沢〜。
ついでに言うと“脱・ジバンシィ” と言われた次作「いつも2人で」にもジバンシィのものが何点か登場しているそうです。
3回目の旅のMGを押すシーンで着ているトレンチコートの下のタートルネックのセーター、6回目の旅の黄色のビニールスーツで海岸に行く際の同じく白のタートルネックのセーター、3回目の旅のプールサイドで水着を着ている時の黄色のスイミングキャップ(特注品!)、3回目の旅のパーティー後のシーンでのピンクドレスの際に手に持っているクラッチバッグがジバンシィのものだそうです。
とにかく、今まで聴けなかった曲が聴けて、大満足のブルーレイでした!
オススメ度;★★★★(これに日本語字幕と池田昌子さんの日本語吹替が入って、色がもっと良かったら完璧!)
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e485579.html
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おしゃれ泥棒,サントラCD,ブルーレイ・DVD・LD・ビデオ
Mon, 23 Jul 2018 21:30:00 +0900
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「午前十時の映画祭8」グループBチラシ 「おしゃれ泥棒」メイン
「午前十時の映画祭8」明日からいよいよ目玉作品の「おしゃれ泥棒」が始まります!全国同時公開!26年ぶりの正式リバイバルなので、ぜひ映画館でご覧になってください!
★上映期間
2017/08/26(土)~2017/09/08(金)2週上映
「おしゃれ泥棒」
さて、今回は現在上映中の「午前十時の映画祭8」のグループBチラシです。
表紙のど真ん中はオードリーの「おしゃれ泥棒」。
今回は夏休み特別企画で “永遠の要請、魅惑のオードリー週間” としてオードリー・ヘプバーンの作品が4本連続で上映されましたが、その中での一番の目玉作品は「おしゃれ泥棒」!
ということで、表紙の真ん中に一番大きく「おしゃれ泥棒」のオードリーが載っています。
パッと見てもオードリーが一番目立ってますよね〜。他が暗い色彩の画像が多いのに、オードリーの写真だけ黄色と白でパンチが効いてます。
この写真は「おしゃれ泥棒」と言えばこれ!というほど「おしゃれ泥棒」を代表する画像。
この画像は初公開時から日本のポスター・チラシ(66年版・71年版)・パンフ(66年版・71年版)・プレスシートなどの全ての媒体で使われてきました。
正直、この画像を超えるような「おしゃれ泥棒」のメイン・イメージの画像は存在しないと言い切ってもいいくらい!
日本が60年代後半〜70年代前半に迎えた、世界最高峰のデザインセンスが「おしゃれ泥棒」でも発揮されました。
他の男性映画なんかだと60年代後半でもまだまだ泥臭かったりするのですが、オードリー映画は何といってもオードリーのファッションセンスをウリにしないといけないので、宣伝材料もハイセンス!に仕上げられています。
他国のポスターはどうもイマイチなのが多いのですが、日本の「おしゃれ泥棒」に関しては無敵です!
日本のDVDジャケットでも2011年からはこの絵柄でしたが、なぜか昨年にはアメリカのポスターのジャケットに…。
デザイナーさん、わかってないなー!そんな “絵” のオードリーはファンは嬉しくないよ!
しかもアメリカのポスターの絵のオードリーは顔がコワい上に、イラストレーター(「ティファニーで朝食を」の有名なアメリカポスターも同じ人)さんの勝手な創作で、ジバンシィとは似ても似つかぬダサい衣装…。
もちろんこんなヒドい衣装は映画では出てきません。
日本は映画の制作国とは全く違う独自の絵柄やビリング(映画俳優の名前の表記される順番)でポスターを作っていましたが、60年代後半には既に世界に敵は無く、「暗くなるまで待って」のように逆に世界が日本のポスターを踏襲するようなDVDジャケットを作ったりしています。(こちらに来ていただいてるまるさんは “勝った!” と思ったそうです)
「おしゃれ泥棒」や「暗くなるまで待って」以外にも、60年代後半〜70年代前半にかけては、68年の「シャレード」やそれをさらに上回る73年の「シャレード」、72年の「パリで一緒に」、67年の「いつも2人で」サングラス・バージョンなどなど、おそらくその映画の世界最高だと思われるデザインが日本にはゴロゴロしています。
さて「おしゃれ泥棒」は1966年の日本初公開以降、1971年、1991年、そして今年と4回公開されていることになります。
1991年のフィルムは2001年に日本での上映の権利が切れたのですが、その最後の2001年9月に会社の後輩を連れて見に行ったら、“「ルパン3世」みたいで面白かったです!”と言ってもらった事を思い出します。
同じウィリアム・ワイラー監督の「ローマの休日」ほど隙がないわけではないのですが、それだけに余計に気軽に楽しんでもらえる…そんな老若男女に気に入ってもらえる作品だと思います!
オードリーをまず最初に見る作品としては「ローマの休日」よりも「おしゃれ泥棒」の方が僕はオススメ!
日本では公開当時、1966年の配給収入第6位に入った大ヒット作!公開当時は12週続映になりました。今は12週続映なんて、よほどの大ヒットでないとほとんどありませんよね。
また、初公開時は「マイ・フェア・レディ(42週続映。オードリーの最大ヒット作)」「ローマの休日」「戦争と平和」「シャレード」に次ぐ、オードリーでは第5位の配給収入をあげた作品でもあります。
ぜひぜひご家族・ご友人お誘い合わせの上で観に行っていただきたいオードリーの代表作の1本です!
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e373772.html
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e373772.html
おしゃれ泥棒,その他のパンフ・ポスター・チラシ
Fri, 25 Aug 2017 12:00:00 +0900
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「おしゃれ泥棒」が!“午前十時の映画祭8” 作品&スケジュール発表!
(オードリー:みつおさん、今日は何かしら。まだ眠いんですけど…。)
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お待ちかねの、“午前十時の映画祭8”の作品及びスケジュールが発表されました!
前に紹介した “午前十時の映画祭” 公式動画の“事務局オフタイム” で述べられていた、“毎月オードリー” ってことはなかったですが、なんと!8月の夏休み期間に“オードリー週間” ということでオードリー作品が4本、連続で上映されます!
何度も上映されて、ファンとしてはもう全然有り難みの無い「ローマの休日」は置いておいて、久しぶりの「昼下りの情事」「麗しのサブリナ」が復活!
そして何といっても今回のメインは「おしゃれ泥棒」!!!
“パリです、オードリーです、世界の恋人です!
100万ドルをシックに盗みます!!”
「おしゃれ泥棒」は “午前十時の映画祭” では初登場の上、1991年以来の正式リバイバル!
実に26年ぶり、4回目の日本公開になります。
昨年は初公開から50周年だったばかりです。
(オードリー&ピーター・オトゥール:えっ、この作品がリバイバル!?)
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逆に言えば、これまで26年間も放置されて来た事がもったいない!
これも充分オードリーの名作の1本、特に日本で人気が高いです。
今回の公式サイトでも有名な鉄兜オードリーが見れますし、目立ってます。
公式の予告編でも、「おしゃれ泥棒」が最初に来ています。
そして、2010年からのオードリー作品のリバイバル(と「マイヤーリング」初上映)もこの「おしゃれ泥棒」でちょうど10本目になります!
こんなに大量にリバイバルされたのは、1980年代後半〜90年代前半のオードリーの大ブーム以来!
これはオードリー、来てるか来てるか〜〜??
お堅めの“午前十時の映画祭” なので、「尼僧物語」や「暗くなるまで待って」が先に来るかと思いましたが、昨年「ティファニーで朝食を」と「マイ・フェア・レディ」が当たったことで、娯楽作品優先になってますね。
というか、今までの “午前十時の映画祭” でのオードリー作品はみんな娯楽作品でしたね。
(オードリー:デジタル上映なので綺麗にメイク直ししとかないとね)
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“午前十時の映画祭” は全国の劇場を2つに分けて、交互に上映しているのですが、この“オードリー週間” (というより、もうオードリー月間)は全国一斉上映。
去年の「バック・トゥ・ザ・フューチャー」と同じ扱いですね。
逆に言うと、大都市だと “見逃しても別の劇場で観〜よぉ!” ってのが出来ない訳です。
なので、見逃さないように要注意ですね。
「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「昼下りの情事」が1週間だけの上映で、初登場の「おしゃれ泥棒」が2週の上映になります。
この並び、オードリーが順に年を取っていきますね。「昼下りの情事」→「おしゃれ泥棒」が飛び過ぎですが…。
「おしゃれ泥棒」が入った事で、今年のオードリー・ヘプバーン大賞の候補入り決定です!
全国一斉に1ヶ月以上オードリーの映画が上映されているなんて、考えると凄いことですよね!
(オトゥール:また見てもらえるなんて嬉しいね〜
オードリー:みなさんにぜひ楽しんでいただきたいわ!)
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★上映期間
2017/08/05(土)~2017/08/11(金)1週上映「ローマの休日」
2017/08/12(土)~2017/08/18(金)1週上映「麗しのサブリナ」
2017/08/19(土)~2017/08/25(金)1週上映「昼下りの情事」
2017/08/26(土)~2017/09/08(金)2週上映
「おしゃれ泥棒」
★上映劇場
北海道 札幌シネマフロンティア
岩手 中央映画劇場
宮城 MOVIX利府
山形 MOVIE ON やまがた
新潟 T・ジョイ新潟万代
栃木 TOHOシネマズ 宇都宮
栃木 ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが
群馬 MOVIX伊勢崎
茨城 シネプレックスつくば
千葉 TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
千葉 TOHOシネマズ 市原
埼玉 MOVIX三郷
埼玉 ユナイテッド・シネマ ウニクス南古谷
埼玉 こうのすシネマ
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宮崎 セントラルシネマ宮崎
鹿児島 天文館シネマパラダイス
沖縄 シネマパレット
詳細は “午前十時の映画祭8” 公式サイトまで。
また雑誌“スクリーン”のサイトでも、大きく「おしゃれ泥棒」のオードリーと共に紹介されています。
(オトゥール:50年経っても上映してくれるなんて、日本のファンは優しいねぇ〜
オードリー:まあ、ピーターったら!そんなに泣かなくてもww)
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(オトゥール:ねえ、せっかくだから僕らも日本に見に行かない?
オードリー:いいわね!ぜひ行きましょ!みなさんには私たちは見えないけど、この姿で一緒に見る事にするわ!
みつお:・゚・(´д∩ )・゚・。・゚゚・)
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おしゃれ泥棒,オードリー関連情報
Tue, 21 Feb 2017 09:00:00 +0900
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祝!「おしゃれ泥棒」日本公開50周年!「映画の友」66年11月号
今日は、「おしゃれ泥棒」が東京の日比谷スカラ座で日本初公開された日から、ちょうど50年に当たります。
そう!1966年11月12日が「おしゃれ泥棒」の日本初公開日なんですね。そして50年前も今年も今日は土曜日です。
わー!パチパチパチ!
きっと50年前の今日は、有楽町にあった旧日比谷スカラ座は押すな押すなの大行列だったことと思います。ましてや土曜日の初日。
そりゃあ映画館は人でいっぱいだったと思いますよ。
ちょっとでいいから、その時のスカラ座の行列とか見てみたいですね。きっとその行列を見れただけでワクワクするでしょうね〜。
なんせ「おしゃれ泥棒」は日本で1967年度の第6位の配給収入を上げる大ヒット!
公開当時のオードリー映画では、「マイ・フェア・レディ」「ローマの休日」「戦争と平和」「シャレード」に次ぐ第5位の配給収入になりました。
公開前、「おしゃれ泥棒」が初の自社作品となる日本の20世紀フォックスの宣伝部は、外野からオードリーの時代は去っているのに…などと言われたそうです。
でも “パリです オードリーです 世界の恋人です 100万ドルをシックに盗みます!” とオードリーで押しまくり、オードリーは変わらず大人気なのを証明しました。
「おしゃれ泥棒」っていう邦題も、今でもゲーム名になるほど秀抜ですしね。オードリー映画では間違いなく最高の日本の題名!
本国アメリカでは公開の最初は大人気だったそうですが、その後はパッとしなかったらしいです。
もったいない!こんなに面白い映画なのに!
英語でも「100万ドルを盗む方法」なんてありきたりな題名でなく、もっとオシャレだったらよかったのにね。
なので、アメリカではなぜかちょっとスベった作品、という扱いですが、日本ではむしろ有名な方の代表作の1本となっています。
初公開時の新聞批評が、超優秀写真集の「カタログ オードリー・ヘプバーン」に載っているのですが、“劇場は若い女性でいっぱい。満員。盛大に笑っている。” と書いてあります。
そんな今日で日本初公開からピッタリ50年の、「おしゃれ泥棒」の初公開時の作品紹介がある1966年11月号の「映画の友」誌を紹介。
66年11月号ということは、66年の9月20日に発売だったということですね。
11月号ですけど、出たのはちょうど50年前…ではありません。
「映画の友」誌は、この号からB5サイズからワイド版(AB版)に変更になって大きくなっています。
今回は中身のオードリーを全て紹介。
この号は当時大人気だったジュリー・アンドリュースが表紙。
そして表紙にも載っているように、この号の特集は “オードリイ対ジュリー”。
「サウンド・オブ・ミュージック」「メリー・ポピンズ」と、飛ぶ鳥を落とす勢いのジュリーと、66年5月号でジュリーに負けて2位になったとはいえ、女王の貫禄オードリーを色々比較した特集。
この時オードリーは「おしゃれ泥棒」が11/12公開、ジュリーは「引き裂かれたカーテン」が10/22公開という同時期で、この号でも新着映画紹介で2作品とも紹介されています。
さらにオードリーには「いつも2人で」、ジュリーには「ハワイ」「モダン・ミリー」がそれぞれ待機中。
そんな2人の特集となっています。
まずオードリーは目次のイラストで登場。直木久蓉さんという方の絵だそうです。
続いては20世紀フォックスの宣伝。「おしゃれ泥棒」よりも先に公開される「ミクロの決死圏」と「天地創造」の方が大きくあしらわれています。(一番上の画像)
その次はいよいよオードリーvsジュリー。カラーグラビアで右にオードリー、左にジュリーで並べられています。
オードリーは「おしゃれ泥棒」でデイヴィス・リーランドとマキシムでディナーを食べるときの美しいグリーンのジバンシィを着ています。
ジバンシィでグリーンというと、他には「パリで一緒に」冒頭のグリーンのスーツが思い浮かびますね。
次は緑色で刷られたモノクログラビアページ。
先にオードリー、次にジュリーという順番で作品を紹介しています。
「おしゃれ泥棒」の作品紹介が見開きでまずあるのですが、この号での新作公開映画の紹介はこの「おしゃれ泥棒」がトップです。
めくると「おしゃれ泥棒」の場面集。さっきが宣伝写真だったのに比べて、こっちは本当に映画のシーンが載ってます。
そして左端には「映画の友 秋の増刊 オードリイ・ヘップバーン全集」が10月中旬に発売だよー!っていう案内。
この「オードリイ・ヘップバーン全集」はオードリーの特集号の雑誌としては最高傑作のもの!素晴らしい出来に仕上がっています。
さらにめくると、今度は撮影が終わったばかりであろう「さすらいの二人」(「いつも2人で」の公開前の仮題)の画像集。
映画のシーンも撮影スナップも、今となっては珍しい画像で構成されているのが嬉しいところ。
その次のページからはジュリーの作品が紹介されています。
次にオードリーが出てくるのは本文ページ。
オードリーの大ファンでもある南俊子さんがオードリーとジュリーのことを書いてくれています。
ここで面白いなと思ったのは、“ジュリーはおとぎ話の主人公を演じても、まるで現実のように信じこませてしまうし、オードリイにふれると現実さえ、まるで魔法の杖の一振りにあったように、ロマンティック・ムードと化してしまう。” という部分。
なるほどなーと思いました。
あと、さらに当時は引っ張りだこのジュリーはギャラが120万ドルになったことも書かれていました。
以上でオードリーvsジュリーの記事は終わりです。当時は「マイ・フェア・レディ」のこともあって、オードリーとジュリーはよく比較されていたみたいです。
オードリーがオファーを断った作品で「卑怯者の勲章」とか「ハワイ」とかもジュリーが演じてますしね。
この号では載っていませんが、「ハワイ」は元々オードリー主演のフレッド・ジンネマン監督で考えられていたようです。「尼僧物語」コンビですね。
なお、オードリーとジュリーですが、その後の1967年5月号の「映画の友」最後の人気投票の結果はオードリーが1501票で他の男女優を引き離して1位、ジュリーが975票で2位になっています。(男優1位は786票でアラン・ドロン)
その時の「映画の友」では批評家たちの対談が載っているのですが、オードリーの1位は「おしゃれ泥棒」が良かったということなのですが、ジュリーは “作品が悪いもの。” “イメージを狂わせた。”とバッサリ斬られています。
確かにジュリーファンは「引き裂かれたカーテン」や「ハワイ」なんかの方向は望んでいないだろなーと。
アメリカでは「ハワイ」も「モダン・ミリー」も大ヒットしましたが、その次の「スター!」から大コケ。
日本ではもう「引き裂かれたカーテン」からコケ始めたようで、「ハワイ」や「スター!」などは大コケした模様。
オードリーのファンってジュリーも好きな人が多いような気がします。僕もそうですし、他にもオードリーのコレクターさんもジュリーがお好きでした。
オードリーとジュリー、二人ともとても清潔感に溢れてますもんね。直接知らなくても、人柄がにじみ出ているのが共通していました。
そしてオードリーとジュリー本人同士も、本を贈りあったりクリスマスを一緒に過ごしたりするような仲の良い関係だったようです。
なのでジュリーは「サウンド・オブ・ミュージック」以降、なかなか作品に恵まれなかったのが可哀想です。
日本ではDVDにすらあんまりなってませんし、日本未公開作品も多数。ジュリーファンは悲しいでしょうねー。
ちなみに「公衆の眼」という作品があり、オードリーに最初オファーが行きましたが断られ、次にジュリーに行って撮影予定だったのですが結局流れてしまいました。
結局その作品は後にミア・ファロー主演で「フォロー・ミー」という作品になっています。
他には “お金について 百万ドル女優の意見” という本文記事で再度オードリー登場。
ここでは当時の出演料が1本で100万ドル(当時の3億6000万円、現在の約36億円)越えという、当時世界で5人しかいなかった女優のお金の使い道を書いた文章で登場します。
その5人とはオードリー、エリザベス・テイラー、ソフィア・ローレン、ジュリー、そしてドリス・デイです。
日本だとドリス・デイが意外ですね。
「映画の友」誌は通販もやっていたのですが、ブロマイドと、キャビネ版ポートレートのところで今月はオードリーが出てきてます。写真はいずれも「おしゃれ泥棒」のもの。
ブロマイドは3枚1組で100円、ポートレートは2枚で120円となっています。ポートレートは他の号とかのと組み合わせて2枚で買えたようです。10倍すると、大体今ならいくらかわかりますね。
作品別のキャビネ写真も3枚1組120円で売ってたみたいですが、「マイ・フェア・レディ」や「ローマの休日」そして「サウンド・オブ・ミュージック」がA・B集と2種類しか無いのに、「シャレード」はA・B・Cと3種類もあります。当時いかに「シャレード」の人気が高かったのか、というのがわかります。
この作品別で「シャレード」を上回る4種類あるのは、ここに載っているのでは「荒野の七人」と「ウエスト・サイド物語」だけみたいです。
「ティファニーで朝食を」や「パリで一緒に」などは1種類だけのようです。
この号のオードリー以外では、大人気だったアラン・ドロン、めきめき人気を上げてきたスティーブ・マックィーン、ポール・ニューマンら、70年代にも引き続き大活躍するスターが載っています。
オードリーの共演者だったアンソニー・パーキンスやジョージ・ペパードといったオードリーと共演した人気男優たちもカラーグラビアでいますが、同じくカラーに載ってる女優のミレーヌ・ドモンジョやクラウディア・カルディナーレ、アン・マーグレットなどと共に、70年代には若い人には縁遠い人たちになってしまってますね。
撮影中のものとしては、神戸や姫路城でロケされたショーン・コネリーの「007は二度死ぬ」や、「ロシュフォールのお嬢さん」(後に「ロシュフォールの恋人たち」に改題)が掲載。
「ロシュフォールの恋人たち」でオードリーに最初オファーされた役を演じるフランソワーズ・ドルレアックもまだ存命ですし、カトリーヌ・ドヌーヴは60年代よりも70年代前半でむしろ人気でしたね。
昔の雑誌を開くと、人気のある俳優さんの栄枯盛衰を見ることが出来ます。
そう考えると、いまだに映画雑誌に載り続けるオードリーってやっぱり凄いですよねー。
★「おしゃれ泥棒」50周年記念!1966年初公開時関連記事
・パンフレット 東宝版
・パンフレット 一般版
・パンフレット 20世紀フォックスタイアップ版
・チラシ
・ポスターAタイプ
・ポスターBタイプ
・立看
・プレスシートA&B
・プレスシートC(冊子タイプ)
・日本版サントラレコード
・原作本
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おしゃれ泥棒,いつも2人で,映画の友
Sat, 12 Nov 2016 12:00:00 +0900
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「オードリー・スペシャル '91」チラシ&前売券
とうとうこれで、アップされた記事が900になりました!
前にも書きましたが、今年はいろんなオードリー作品の日本でのメモリアル・イヤーです。
・「戦争と平和」公開60周年
・「ティファニーで朝食を」公開55周年
・「初恋」日本初公開50周年
・「おしゃれ泥棒」公開50周年
・「エクスラン・ヴァリーエ」撮影&放送45周年
・「ロビンとマリアン」公開40周年
他にも日本公開されませんでしたが、「ニューヨークの恋人たち」は米国での公開35周年ですし、英国時代の初期作品のほとんどが撮影&公開65周年に当たります。
そして、それらをリアルタイムではほとんど知らない僕らでも、オードリーの80年代後半〜90年代前半の再ブーム時のことははっきり覚えています。
85年「噂の二人」という渋い作品から始まったオードリー作品のリバイバルは、あっという間にオードリーのブームを引き起こし、「尼僧物語」「許されざる者」を除くオードリー全盛期の14作品が次々とリバイバルされました。
今回紹介している「オードリー・スペシャル '91」チラシですが、もちろん1991年のもの。
これも公開から25周年になりますね。
85年からずっとオードリー作品をリバイバルしていた日本ヘラルド映画(その後角川映画に吸収される)が、最後に権利を手に入れた「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」を公開したのがこの1991年でした。
この「オードリー・スペシャル」はその3作品を上映するために組んだプログラムです。
もっとも、「暗くなるまで待って」は87年に元々の権利元のワーナー・ブラザーズからもオードリーの再ブームに便乗してリバイバルされており、そのためこのチラシでもわかるように大阪では「暗くなるまで待って」の上映は外されています。
このチラシのバックの画像を見れば、新しい3作品に交ぜて上映するために、既にヘラルドが権利を持っていた「麗しのサブリナ」「パリの恋人」が準備されていることがわかります。
それらの画像を↓下で大きく載せますので、何の作品か当てていってください。全作品当てられたら、あなたはオードリー通中級です。
これら5作品から日本全国の各映画館が自由に選んで上映出来たようです。
なので映画館によって上映作品はまちまちですし、91年ではなく、92年になってから上映された所もありますので、同じチラシでも他の映画館では「オードリー・スペシャル ’92」となっているものもあります。
チラシの裏は映画評論家の清水俊雄さんによる解説。
そこではオードリーが91年4月にNYリンカーン・センターのフィルム・ソサエティから過去の実績に対して表彰されたことが載っています。
アメリカなど全世界でもオードリーの作品が見直されて、人気がどんどん再燃しはじめた頃ですね。
これで日本ヘラルドはオードリー全盛期の作品14本の権利を入手したので、それらを全国で2000年まで日本各地で上映していました。
オードリーが1992年に余命あとわずかというニュースが世界で駆け巡った時にも、93年に亡くなった時にも、すぐに応援上映や追悼上映を出来たのは日本へラルドさんが権利を取っていてくれたおかげです。
もし亡くなってから慌てて権利を取っていたのでは上映も遅かったでしょうし、権利を取るのも「ローマの休日」だけとか、そういう悲しい状態だったと思います。
それが追悼時に間髪入れずほとんどの作品を見れたというのは、それまでにオードリー作品を選定して各映画会社から権利を取って…と尽力してくれた日本ヘラルドの担当者さんのおかげですよね。
なお、この大阪版の日付を見ると本当に25年前の今くらいの時期だったとわかります。東京のおそらく銀座文化劇場ではもうちょっと早かったでしょうし、他の地方はもっと遅かったと思います。
この大阪では
9/14〜10/4「おしゃれ泥棒」
10/5〜10/18「いつも2人で」
10/19〜10/25「麗しのサブリナ」
10/26〜11/8「パリの恋人」
になっていますね。はじめての「おしゃれ泥棒」が3週間、同じくはじめての「いつも2人で」が2週間、85年から何度も上映している「麗しのサブリナ」が1週間、「パリの恋人」が2週間という上映スケジュール。
僕もこれで久々の上映で「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」を見たと思います。
というか、それまでその2作品を見たのは自主上映とかなので、本格的な映画館で見る、というのはこれが初めて!
前売券も持っているのですが、全部が載っている9/14以前に買ったもの、そして「いつも2人で」上映中に買ったものの2種類ですね。
後から買った方は「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」がマジックで消されています。ちょっと乱暴。
下部に「梅田コマ・シルバー」って載ってる方は回数券なので、4作品とも見に行く気まんまんですね。
でもさらに前売券を追加で買っているとは、「いつも2人で」や「おしゃれ泥棒」を2回以上見たのかな?
「いつも2人で」を見に行った時のことはハッキリ覚えていますが、大阪のサウンドトラック・リスナーズ・コミュニケーションズ(SLC)という会社が限定版で売っていた「いつも2人で」のサントラCDが映画館でもパンフレットと共に受付で売られていました。
この当時はまだ権利元のBMGビクターが「いつも2人で」のサントラCDを発売してない頃で、手に入る「いつも2人で」サントラCDとしては初めてのもの。
かつて出ていた日本版レコードのジャケットを踏襲しており、他の国では無い稀少盤でした。
BMGビクターがサントラCDを出したのは、結局オードリー没後の1993年でした。
なので、僕は観に来ている他の人達に心の中で “買ってあげて〜〜〜!絶対いい曲だからっ!!” って叫んでましたね。
ちなみにこの当時は映画館は予約制でも指定席でもなく早い者勝ち。
なので、映画を見に行く時は15分前、オードリー作品だと最低でも30分前に行って並んでおかないと良い席では見れませんでした。なんせオードリーは大ブーム真っ只中!必ず行列が出来てましたし。
「いつも2人で」はこのリバイバルで初めて左右が切られてない超横長のパナビジョンサイズ(シネマスコープサイズ→2.35:1)で見れました。
それまでは、テレビ放映やLDや自主上映のテレビサイズ(4:3)でしか見たことがなかったので、左右を約半分に切られてしまっていた部分の情報量の多さに驚き&大感激していました。
なぜかLDなどはオードリーとアルバート・フィニーが画面の左右に分かれる時にはフィニー側に寄せていたので、オードリーってこのシーンでこんなお茶目な顔してたんや!とか、あっ、カワイイ!とかカットされていた美しい緑の湖のほとりなどに発見があって、本当に嬉しかったものです!
…とまあそんなことを思い出してしまう25年前のチラシ&前売券なのでした。
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麗しのサブリナ,パリの恋人,おしゃれ泥棒,いつも2人で,暗くなるまで待って,その他のパンフ・ポスター・チラシ
Tue, 08 Nov 2016 18:00:00 +0900
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「おしゃれ泥棒」1971年リバイバルチラシ ヴァリーエ版
またまた長い間が開いてしまい、申し訳ありません。m(_ _;)m
ちょっと仕事など色々な事情で更新出来ませんでした。
さて、今年の午前十時の映画祭にはちょっと呆れ返っています。
オードリーからはまた「ローマの休日」!
もちろん稼げるから、なのでしょうが、10年・11年・13年・15年では有り難みがもう完全になく…。
今年は上映期間が1週間と2週間の作品があるのですが、「ローマの休日」は上映のし過ぎで年々客足も衰えてきてるのだと思いますが、1週間の短い方です。
「ローマの休日」の濫発は作品のためにもオードリーのためにも、本当にやめて欲しいです。
申し訳ないですが、今年の午前十時の映画祭はオードリーファンとしては応援出来ません。
さて、今日は「おしゃれ泥棒」の1971年リバイバル時のチラシの紹介です。
これ、実は以前にも紹介しています。その時は東京での上映のメイン館スカラ座でのチラシを紹介しましたが、今回は地方版の紹介です。
なぜわざわざ再度紹介するかというと、こちらにしかない貴重な「エクスラン・ヴァリーエ」の紹介があるから。
前回スカラ座チラシの紹介時には持ってなかったんですけど、その後手に入れました。(^-^
僕のは “7月24日ロードショウ公開” とスタンプされている広島ピカデリーのものです。
一緒に割引券も手に入ったのですが、そちらは同時上映の 「ソング・オブ・ノルウェー」という聞いた事も無い作品のもので、かなり残念。
そこに広島ピカデリーの上映時間が載っていて、「おしゃれ泥棒」が10:30/3:10/7:40、「ソング・オブ・ノルウェー」が12:40/5:25になってます。
なんと!上映回数からすると「おしゃれ泥棒」がメインやん!それならビジュアルも「おしゃれ泥棒」にして欲しかったなー…。
さて、表は「おしゃれ泥棒」ならなんといっても絶対このビジュアル!っていう鉄兜オードリー。
この少し横を向いた鉄兜オードリー(もちろん顔の左側を見せている)でないと「おしゃれ泥棒」の感じが出ません。
本当に日本の20世紀フォックスさんは、66年の初公開時でいきなり、世界最高峰の「おしゃれ泥棒」のビジュアルを出してしまったんですね!
未だにこれを超える「おしゃれ泥棒」のビジュアルデザインは世界には存在しません。
これを考えた当時の日本のグラフィックデザイナーさんは本当に凄い!と思っています。
さて、そこまで完成されたものなので、71年リバイバルでもこのチラシのメインビジュアルは同じ。
66年初公開時と比べると、枠が角丸になったのと、初公開時には右下に小さくいたピーター・オトゥールも省かれて、オードリーだけになったことが変更点。
あと、パンフレットもそうでしたが、66年時よりも唇の色がナチュラルに着色されています。
さて、東京のスカラ座リバイバル公開時(1971.5.22)には、撮影は奇しくも前日に終わってたけれども情報はまだ完全に極秘だったであろうオードリーの「エクスラン・ヴァリーエ」。
でも地方で「おしゃれ泥棒」が公開される7月頃には一斉に情報が解禁になって、“オードリーがCMに出る!”ということが大変な話題になっていただろうと思います。
何といっても「暗くなるまで待って」以降映画界を引退してしまったかのようなオードリーが世界で初めてテレビCMに出る!しかも日本のためだけに!ということがもうセンセーショナルですよね。
僕が当時オードリーファンで、それをリアルタイムで知ったら“うわーっ!!”ってそれこそ「踊り明かそう」ワールドに突入していたと思います。
なので、地方版のチラシには、東京版になかった「エクスラン・ヴァリーエ」の記事が後刷りで右下に黒一色で追加されています。
組版で後刷りという当時のアナログな印刷技術でのため、位置などは全然元と合っていませんが、それでもこの記事を載せる、ということが、「エクスラン・ヴァリーエ」にオードリーが出演するということがどれだけ驚きをもって迎え入れられたのかがわかります。
「エクスラン・ヴァリーエ」があることで、「おしゃれ泥棒」もさらに地方での入りが良かったんじゃないかな?と想像しています。
オードリーの新しい話題がなかった配給元の東宝さんからしたら、まさに棚からぼた餅的話題作りだったということですよね。
でももうちょっと早く、東京公開時には話題が欲しかったかも(笑)。
次の「パリで一緒に」72年リバイバル(松竹系)ではもう公開前のプレスシートに「エクスラン・ヴァリーエ」のことがしっかり載っています。
さて「エクスラン・ヴァリーエ」に出るまでは、もうオードリーも40才代に入ってるし、すっかり老けたんじゃないか、などと言われていたんですが、「エクスラン・ヴァリーエ」での若々しさでそんな声を完全に黙らせてしまったのはお見事でした。
当時の雑誌「スクリーン」でグラビアが載った時のキャプションが “テレビCMでますます若返るオードリー・ヘプバーン” だったことからも、日本の当時の人たちがオードリーの若さに驚いていた様子が伺えます。
今と違って、当時の40代はもうすっかりオバサンだったはずですしね。ウエストも相変わらず細いまんまで、プロポーションが全然崩れてないオードリーは驚異だったと思います。
でもオードリーにとっても、これが最後の若いオードリーになりました。次にオードリーに会えるのは4年後に中年の悲哀を演じた「ロビンとマリアン」(撮影は1975年夏)ですしね。
でも当時はファン雑誌的な映画雑誌が「スクリーン」しかなかったのがもったいないですよね。「映画の友」は1968年に廃刊、「ロードショー」は1972年からなので、「エクスラン・ヴァリーエ」を見れるのは「スクリーン」以外では当時の女性雑誌くらいです。
このチラシや当時の記事では、CMを作成した博報堂からの情報(おそらく)で、“衣装はすべてオードリーの専属デザイナー、ジバンシーによるものです。” などと書かれていますが、今では「エクスラン・ヴァリーエ」の衣装は主に、当時オードリーが住んでいたローマのヴァレンティノ・ガラヴァーニの物であったとわかっています。
突飛な衣装も作るヴァレンティノですが、オードリーがチョイスしたものは “ジバンシー作です” で通ったくらい、ナチュラルな物が多かったです。
ただし、馬車で使用した金と赤のドレスは、やっぱりヴァレンティノらしい尖った感が出てますが…。
さて、同時に公開前の「スクリーン」に載った20世紀フォックスさんの広告も載せておきます。
“圧倒的なみなさまのご熱望がこの3大傑作を呼びかえしました。近日日本大公開!” とのコピー通り、きっと「おしゃれ泥棒」をもう一度見たい!という要望が高かったのでしょう。
今と違って、リバイバルかテレビ放映でもない限り、好きな作品が見れなかった時代です。録画用VTRも当時はNHKですら大河ドラマや連続テレビ小説も残してないほど高価だった時代。
66年初公開時大ヒットした「おしゃれ泥棒」ですから、人気も高かったのでしょう。なお、テレビ初放送は1975年までさらに待たされる事になります。
「おしゃれ泥棒」以外では「ミクロの決死圏」「素晴らしきヒコーキ野郎」が載ってますが、扱いが一番大きいのは「おしゃれ泥棒」。
オードリーが珍しく右側からの顔になってますが、これは裏焼きではありません。本当に貴重ですね。
嫌がる右側からわざわざ撮らせたとは考えにくく、たぶんこれは宣伝写真ではなく、映画からの直接のシーンなんでしょう。
ここでのキャッチコピーは “ロマンチックなパリのムードが、オードリーの素晴らしい魅力が、あなたの心を盗みます” になってますが、チラシでは定番の “パリです オードリーです 世界の恋人です 100万ドルをシックに盗みます!” に戻っています。
メインビジュアル共々、キャッチコピーも最初から100%完成されてたんですね。当時のコピーライターさんも凄いです!
本当に当時のグラフィックデザイナーさんやコピーライターさんにお話を伺いたいです。
それと、1971年というと、世間が「おしゃれ泥棒」のメイクに追いついてきた頃。
日本でも当時活躍していた歌手の方が「おしゃれ泥棒」のような縁取りアイメイクやつけまつげをしています。
「おしゃれ泥棒」初公開の66年には “派手なメイク!” とビックリした人も、71年頃には違和感無く、むしろ “なんて新しい!” と見れたんではないでしょうか。
当時出ていたレコードジャケットなどでも、オードリーは「おしゃれ泥棒」が最も多く使用されていました。一番時代に合っていたんでしょうね。
なお、この鉄兜型の帽子が印象的な「おしゃれ泥棒」ですが、衣装はわりとオーソドックスで、現代でイメージされる “60年代風ファッション” 的な物はむしろ次の「いつも2人で」で顕著になります。
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おしゃれ泥棒
Sun, 29 Mar 2015 19:00:00 +0900
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「おしゃれ泥棒」1966年初公開時立看ポスター
9月の“午前十時の映画祭” 「シャレード」「麗しのサブリナ」:シネプレックス小倉、松江SATY東宝 島根、鯖江アレックスシネマ 福井です。
これは1966年初公開時の「おしゃれ泥棒」の立看ポスターです。
でも、B2ポスターでもそうだったように、おそらく71年のリバイバルでも同じ物が使われたんだと思います。よく出回ってますもんね。
66年からたった5年でのリバイバル。それだけこの作品が人気があった証拠ですよね!
1966年公開の外国映画でも興行成績(配給収入)第6位の大ヒットでしたし、オードリー映画としても1967年4月くらいのデータで「マイ・フェア・レディ」「ローマの休日」「戦争と平和」「シャレード」に次いでの成績でした。
20世紀フォックスさんの逸話が載ってましたが、「おしゃれ泥棒」初公開時の66年当時は、オードリーの人気の頂点を極めた「マイ・フェア・レディ」も上映が終わり、ジュリー・アンドリュースの「サウンド・オブ・ミュージック」が一世を風靡していた時代。
“もうオードリーの時代は終わったのに…。”などと外野で言われたそうです。
でもなんと言われようとも、キャッチコピーは“パリです!オードリーです!世界の恋人です!100万ドルをシックに盗みます!”でオードリーを全面に押し出して売りまくったそう。
同時期にヒッチコック監督&ジュリー・アンドリュース主演の「引き裂かれたカーテン」も来たので、ウィリアム・ワイラー監督&オードリー・ヘプバーン主演の「おしゃれ泥棒」と色々当時は雑誌でも比較されたようです。
結果的には「おしゃれ泥棒」のオードリー圧勝。作品もオードリーもファンには今に続くまで高く評価されており、オードリー映画でも題名の有名な作品の1つになってますよね。邦題の付け方もずば抜けてうまいし。
スクリーンのファン投票では、67年にオードリー映画では最高位の2位を取ってますね。
僕もオードリー作品の中でも大好きな1本です!なんか一定のサイクルで見たくなるんですよー。
そしてオードリーを知らない人に見てもらう、まず最初の作品に決めているのがこの「おしゃれ泥棒」!
女性だと、まず間違いなく“おもしろかった!オードリーかわいいっ!!”ってなりますよね。男性でも、スリルもあって笑いもある内容は気に入ってもらえるんですよねー。そうすればシメたもの。
「おしゃれ泥棒」から入れば、どの時代のオードリーも年を感じずに、違和感なく見ることが出来るようになります。そしてどの時代のオードリーも気に入ってもらえるんですよ~!(^^
そういう、オードリー入門編的な役割も僕の中では果たしてくれてるんですよね。「おしゃれ泥棒」さまさま(笑)。
こないだも、“オードリーの映画が見たい!”っていうオードリー初心者の20代女性3人に、最初は「おしゃれ泥棒」から見せて、大好評!
この作品のオードリーを評して、なんとなく気が抜けたよう…と言う人もいるんですけど、「マイ・フェア・レディ」で全力投球だったのに、ひどいバッシングを受けたオードリーには、これくらいのユルイ感じの気分転換が、その後も女優を続けるには必要だったのだと思ってます。
撮影時のエピソードでも、「マイ・フェア・レディ」ではピリピリしてたのに、「おしゃれ泥棒」ではウィリアム・ワイラー監督が呆れるくらい、共演のピーター・オトゥールと笑い転げてたそうですし。
きっとオードリー的には「おしゃれ泥棒」撮影は楽しい思い出ばかりだったでしょうねー。
ここでリフレッシュできたからこそ、続く「いつも2人で」と「暗くなるまで待って」という女優魂の頂点のような傑作2本であれだけの演技が出来たんじゃないかなーと勝手に解釈しています。
それと、最近またこの「おしゃれ泥棒」の画像が表紙やポスターになることが多いですよね!
2000年前後から、アイメイクが濃くなってきたので、「おしゃれ泥棒」の画像が時代とまたマッチしてるんでしょうね。
2004年のオードリー展のポスター、写真集「the audrey hepburn treasures」、そして今年秋に発売予定の「Audrey The 60s」もそうですね。
「おしゃれ泥棒」のビジュアルが大好きな僕としてはめっちゃ嬉しい!
でも、同じような髪型・メイクの「いつも2人で」もたまには使ってほしいなぁ…。(^^;;;
さて、この立看はB2ポスターと同時に使うこともあるためか、強烈な印象を残す鉄兜オードリーは使ってないですね。
でもオードリーを大々的に押し出しているのは変わらないですよね。相手役は「アラビアのロレンス」でこれまた当時大人気のピーター・オトゥールだったのに!です。
いかにオードリーに興行価値があったかということですよね。日本では連続してマネー・メイキングスターのトップを独走していたことが、「暗くなるまで待って」のパンフでも書かれていましたし。
それも、オードリーの作品はハズレがない!という絶対の信頼がファンにも批評家にも興行関係者にもあったからこそですよね。
当時の人気女優が一瞬オードリーに迫ったとしても、数年で消えてしまうのは、やっぱり続く作品に良い物が無いからなんでしょうね。
改めてオードリーの偉大さにビックリします。
お気に入り度:★★★★(「おしゃれ泥棒」物って好きなので)
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e209298.html
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おしゃれ泥棒
Fri, 10 Aug 2012 09:00:00 +0900
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DVD発売記念!「おしゃれ泥棒」スチール集 その3
さて、今回で最後の「おしゃれ泥棒」のスチール集です。
防犯カメラのある現代では、決して出来ない泥棒の方法ですけど…のんびりしていて、オードリーとピーター・オトゥールのこの映画でのキャラにも合っていて、やっぱり好きです、「おしゃれ泥棒」!
「おしゃれ泥棒」スチール集1
「おしゃれ泥棒」スチール集2
「おしゃれ泥棒」スチール集3
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e66227.html
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おしゃれ泥棒
Mon, 09 Nov 2009 16:00:00 +0900
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DVD発売記念!「おしゃれ泥棒」スチール集 その2
さて、今回も「おしゃれ泥棒」「昼下りの情事」80周年記念DVD発売記念ということで、「おしゃれ泥棒」のスチール写真集をお送りします。
←このマキシムでのディナーで着ている、オードリーのグリーンのスーツ、僕は好きなんですけど、あんまり画像ってないですよね。
それと、僕の持っているスチールでは、次の鑑定にサインしてしまうシーンでのレモンイエローのスーツの画像が1枚も無いです。
昔100枚持ってたときは、ジャガーの上でポーズをとるレモンイエローのオードリーとピーター・オトゥールの画像がいっぱいあったんですけどね~…。
手放すなんて、ホンとバカですよねー。(^^;;;
→右端の画像は裏焼きなんです。
オードリーのコートの合わせが逆になってます。髪型も逆ですよね。
←このシーンでの
“なんでこんな格好…。”
“ジバンシィが休める。”
のセリフもおかしくって大好き!
掃除婦の格好も、涙ウルウルしてるのもキュート!なオードリー。
ではでは次回をお楽しみに。
「おしゃれ泥棒」スチール集1
「おしゃれ泥棒」スチール集2
「おしゃれ泥棒」スチール集3
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e66140.html
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e66140.html
おしゃれ泥棒
Sat, 07 Nov 2009 16:00:00 +0900
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DVD発売記念!「おしゃれ泥棒」スチール集 その1
6日に、いよいよ生誕80周年記念DVDが20世紀フォックスさんから出ます。
なので、それに合わせて、今回は「おしゃれ泥棒」のスチール写真を紹介します。
この「おしゃれ泥棒」と「昼下りの情事」の売り上げが、もしかしたら幻のオードリー作品の発売を左右するかもしれないので、僕としてはぜひぜひ売れて欲しいですねー!
昔持っていたFOXスクリーンフレンドで買った100枚組のには負けますけれども、今回紹介するのは、その後大阪で買った六つ切りサイズのと、オークションで手に入れたキャビネサイズのです。
←まずはこの画像。オードリーと警備員との画像ですが、これは本来カラー写真。
いまだにオードリー写真集では全世界で1.2を争う出来の「映画の友 オードリイ・ヘップバーン全集」にカラーで収録されています。
→こちらは日本では「おしゃれ泥棒」と言えばこれ!の有名な画像。
全世界でも、この画像を使った日本のデザインに勝てる「おしゃれ泥棒」のイメージは無いと思っています。
←こちらも本来カラーの画像。
これ、オードリーのふくらはぎのあたりに黒い傷があるのがわかります?
この画像、映画初公開時のパンフのも既に傷があるんですけど、これも唯一「映画の友 オードリイ・ヘップバーン全集」でのみ傷の無い状態のカラー画像を見ることが出来ます。
もしや“映画の友”誌が、FOXに借りたこのポジに傷を入れてしまったんでしょうかね?
←この「おしゃれ泥棒」のボネ家はいったいどこにあるんでしょうか…。知りたいですねー。
→“盗難車なんか運転できないわ!”
“でも構造は一緒さ。”
“怪我は治ったようね”
“イタタタタタ…”
“腕が反対ですけど!”
“痛みがこっちに広がってるの。”
このあたりの会話が面白いですよねー(笑)。
この時乗っているジャガーは、本当にカッコいい!です。
←デイビス・リーランドに初めてオフィスで会うシーンの撮影。
オードリー演じるニコルはNATOでコンピューターを扱っているOLという設定。
ですが、このシーンは撮影されたものの、実際の映画ではカットされてましたよね。
衣装からすると、このシーンの後にニコルが初めて美術館に行くシーンが続くんでしょうか。
ではでは、次回に続きます。
「おしゃれ泥棒」スチール集1
「おしゃれ泥棒」スチール集2
「おしゃれ泥棒」スチール集3
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e66094.html
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e66094.html
おしゃれ泥棒
Thu, 05 Nov 2009 16:00:00 +0900
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「おしゃれ泥棒」リバイバル 三越映画劇場チラシ 名古屋版
さて、今回も引き続き名古屋の星ヶ丘三越の中にある、三越映画劇場でのオードリー映画上映時のチラシです。今回は「おしゃれ泥棒」。
よくはわかりませんが、名古屋ではこの三越映画劇場が、当時の日本ヘラルドのクラシック映画のリバイバルを一手に引き受けていたんでしょうかね?
他の名古屋の劇場でオードリー映画を上映、というのをあんまり聞かないんですけれども。
もっとも本家の配給会社がリバイバルした「戦争と平和」と「暗くなるまで待って」(ともに87年リバイバル)は違うかもしれませんが。
さて、これは日本ヘラルドが1991年、最後に権利を取ったオードリーの3作品「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」を三越映画劇場で連続上映したときのチラシです。
直接三越映画劇場さんに伺いましたが、この「おしゃれ泥棒」が1992年3月14日から上映で、3週間交替で「いつも2人で」「暗くなるまで待って」と続いたそうです。
いや~、いいですねー!僕もこの3作品を今連続上映してくれたら、絶対行きますって!
この3作品のチラシは、前回の「緑の館」のチラシみたいに、モノクロ画像を墨で刷って、文字部分でもう1色、っていう色使いじゃなく、カラー画像の2色分解の印刷。
これが嬉しいですよね~!中でもこの「おしゃれ泥棒」は出色の出来!!!同じ三越映画劇場での88年「パリの恋人」のチラシと同じ色使いなんですけど、緑とピンクという、一見合わなさそうな2色が見事にマッチ!
このおなじみ鉄兜オードリーの画像(おそらく復刻版パンフの表紙から持ってきたもの)の斬新さともピッタリで、オードリーの唇のピンクと瞳のグリーンとがこの画像をさらに引き立てています!
当時はアナログ製版の末期。おそらくデザイナーさんが“この画像のシアンの成分をグリーンで、マゼンタの成分をピンクで刷ってください。”って製版屋さんにたのんだんでしょうけど、2色掛け合わせの部分はどうなるか、仕上がってくるまでわからなかったはず。
「パリの恋人」で一度この色使いの実績はあったものの、これだけ素敵に仕上がるなんて、デザイナーさんも予想外だったのではないでしょうか?きっと本人もお気に入りの1枚になったと思いますよ~!
裏も出来合いの「緑の館」と違って、きちんとレイアウトされたもの。こちらもカッコよく仕上がっています。
続く「いつも2人で」と「暗くなるまで待って」がぐーんと見劣りするくらい、この「おしゃれ泥棒」のチラシの出来がいいです。
お気に入り度:★★★★(綺麗ですよね~!)
https://audreyhepburn.ko-co.jp/e54583.html
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おしゃれ泥棒
Sat, 25 Jul 2009 16:00:00 +0900