2024年03月01日

今年はTCエンタテインメントさんの吹替版「ローマの休日」上映!

今回の画像の権利は、©️TCエンタテインメントさんになります。
もちろん無断転載は禁止です。

 新しい情報が入って来ました!

 今年もTCエンタテインメントさんから、日本初公開70周年を記念して「ローマの休日」がリバイバルされると情報を教えていただきました!
 公開は4月5日(金)から、新宿ピカデリーほか全国の映画館で!

 そして今年の「ローマの休日」はなんと池田昌子さんの吹替版での上映!

 1979年版のテレビ朝日の吹き替えを使うそうです。これはまたまた上映前後に付くという淀川長治さんの「日曜洋画劇場」でのものですね。

 でもテレビ放映の吹替って、カット部分があって、そこは吹き替えられてないはずなのにどうするんだろう?と一瞬思いましたが、欠損部分は1994年吹き込みの、現在市販されているDVD/BD収録のバージョンを使うのだそうです。

 一部の役の声優さんが途中で変わってしまう違和感はないのかなー?とも思いますが、市販されているものをそのまま流すよりも、これは面白い試み!だと思いました。

 なんといってもこういう上映方法自体がレアで、おそらく今後はないだろうと思いますし。

 池田昌子さんや城達也さんの声も、当然1979年版の方がお若いわけですし、それを劇場で聴けるというのは楽しみですね!
 むしろ去年より今年の方がワクワクしてきました!

 ただし、今回のパンフレットは、昨年のものと同じだそうで、今年バージョンは作られないそうです。残念!

 でもエンボス加工だけの真っ白なパンフレットだったので、映画館でも目立たなかったそうで、今回はポスターと同じ色の帯が巻かれるそうです。

 帯のないのは2023年版、帯のあるのが2024年版として、今回も買おうと思います。やっぱり映画パンフレットは記念品・お土産ですからね。

 そういえば、まだここで昨年のパンフレットの紹介をしていませんでしたね。また2024年版と共に紹介したいと思います。

 掲載したポスターの絵柄は、今年の吹替版のものです。
 昨年のポスターと比べると、昨年は白文字で “制作70周年”と書いてありましたが、今年は黒文字で “日本公開70周年”と書かれており、その横にも日本語吹替版であることが書かれていますね。あと、当然ですが公開日が違います。今回のポスターはこの1種類だけだそうです。

 公式サイトはこちら

 今年はこの「ローマの休日」に続いて、“午前十時の映画祭14”での「ティファニーで朝食を」と4月は連続でオードリーが劇場にかかりますね。

 昨年の「ローマの休日」は、2週間で上映が終わったところもありますので、予定を組んで、お早めにご鑑賞ください。


声の出演 1979年版(テレビ朝日版)

アン王女 …………………… 池田昌子
ジョー ……………………… 城 達也
アーヴィング ……………… 木村 幌
マリオ ……………………… 広川太一郎
大使 ………………………… 槐 柳二
プロヴノ将軍 ……………… 大久保正信
ヴィアバーグ伯爵夫人 …… 幸田弘子
タクシー運転手 …………… 及川ヒロオ
式部官 ……………………… 寄山 弘
博士 ………………………… 緑川 稔
解説者 ……………………… 篠原大作
ジョバンニ ………………… 上田敏也
私服 ………………………… 寺島幹夫
ルイサ ……………………… 沼波輝枝
花屋 ………………………… 村松康雄
ラジオ ……………………… 作間 功
靴屋 ………………………… 峰あつ子
メロン売り ………………… 石井敏郎
フランチェスカ …………… 三浦潤子
女生徒(1) ………………… 永井悦子
女生徒(2) ………………… 相見陽子

<日本語版制作スタッフ>
演出:小林守夫
翻訳:木原たけし
制作:東北新社

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声の出演 補完部分(1994年ソフト版)

アン王女 …………………… 池田昌子
ジョー ……………………… 城 達也
アーヴィング ……………… 大塚明夫
大使 ………………………… 北村弘一
式部官 ……………………… 大木民夫
ジョバンニ ………………… (北村弘一)
キャッシュ ………………… 辻 親八
ウィリー …………………… 有本欽隆
エディ ……………………… 金尾哲夫
マック ……………………… 山寺宏一
イアン ……………………… 島香 裕
リカルディ ………………… 礒辺万沙子
ヘネシー編集長 …………… 中 庸助
ウェイター ………………… 丸山詠二
パオロ ……………………… (辻 親八)
サラ ………………………… 荘司美代子
カリーニ …………………… (丸山詠二)
子供1 ……………………… 竹口安芸子
子供2 ……………………… 岡村明美
子供3 ……………………… 引田有美
子供4 ……………………… (礒辺万沙子)
子供5 ……………………… (荘司美代子)

※(カッコ)付きの声優さんは、同じ役を79年版・ソフト版の2人の声優さんで当てることになる方だそうです。TCエンタテインメント株式会社の方から直接伺いました。

<日本語版制作スタッフ>
演出:佐藤敏夫
翻訳:木原たけし
制作:東北新社  


2024年02月24日

“午前十時の映画祭14” 今年は「ティファニーで朝食を」

 “午前十時の映画祭14”のラインナップが発表されました。

 「暗くなるまで待って」「尼僧物語」「噂の二人」がよかった僕としては残念ながら今年も「ティファニーで朝食を」になりました、とご報告させていただきます。


 90秒の予告では、サムネがオードリーになってます。

 ちょっとねー、2016年度の“午前十時の映画祭7”で「ティファニーで朝食を」がめちゃめちゃヒットしたからって、こすりすぎなんですよ!
 2021年度の“午前十時の映画祭11”に続いて、またですか!?という感じ。

 さすがに昨年に4Kで正式リバイバル来たばかりの「ローマの休日」は無いだろうとシメシメと思ってましたが、その代わりに「ティファニーで朝食を」!?
 いくらオードリーは儲け頭だからといって、オードリーで全部の損を埋めようとしすぎでしょー!

 おんなじのを2年や3年でリバイバルせずに、最低でも5年はインターバルを開けてほしいです。
 どうせなら2014年度以降劇場にかかっていない「シャレード」の方が良かったです。

 …とまあ、愚痴っててもやっぱり観に行くんですけどね。今回は4K版だしね。

 さて、今年もオードリーはゴールデン・ウィークに充てられています。
 全館4/26(金)〜5/09(木)まで。劇場ラインナップは以下の通り。

北海道 札幌シネマフロンティア
岩手 中央映画劇場
宮城 TOHOシネマズ 仙台
宮城 イオンシネマ新利府
山形 MOVIE ON やまがた
栃木 ユナイテッド・シネマ アシコタウンあしかが
栃木 TOHOシネマズ 宇都宮
茨城 シネプレックスつくば埼玉MOVIX三郷
埼玉 ユナイテッド・シネマ ウニクス秩父
埼玉 こうのすシネマ
埼玉 TOHOシネマズ ららぽーと富士見
千葉 TOHOシネマズ 市原
千葉 シネマサンシャインユーカリが丘
千葉 TOHOシネマズ 市川コルトンプラザ
千葉 京成ローザ10
東京 TOHOシネマズ 日本橋
東京 TOHOシネマズ 新宿
東京 グランドシネマサンシャイン 池袋
東京 TOHOシネマズ 錦糸町 オリナス
東京 TOHOシネマズ 立川立飛
東京 TOHOシネマズ 南大沢
東京 イオンシネマ多摩センター
神奈川 TOHOシネマズ ららぽーと横浜
神奈川 TOHOシネマズ 海老名
神奈川 TOHOシネマズ 小田原
神奈川 TOHOシネマズ 上大岡
山梨 TOHOシネマズ 甲府
長野 長野グランドシネマズ
長野 松本シネマライツ
静岡 シネマサンシャインららぽーと沼津
静岡 静岡東宝会館
静岡 TOHOシネマズ 浜松
岐阜 TOHOシネマズ 岐阜
愛知 ミッドランドスクエア シネマ
愛知 ユナイテッド・シネマ 豊橋18
愛知 ミッドランドシネマ 名古屋空港
富山 TOHOシネマズ ファボーレ富山
石川 イオンシネマ金沢
三重 イオンシネマ津
京都 京都シネマ
大阪 高槻アレックスシネマ
大阪 TOHOシネマズ くずはモール
大阪 大阪ステーションシティシネマ
大阪 TOHOシネマズ なんば
大阪 TOHOシネマズ 泉北
大阪 TOHOシネマズ ららぽーと門真
兵庫 TOHOシネマズ 西宮OS
兵庫 OSシネマズ神戸ハーバーランド
和歌山 ジストシネマ和歌山
岡山 TOHOシネマズ 岡南
島根 T・ジョイ出雲
広島 福山駅前シネマモード
香川 イオンシネマ宇多津
愛媛 シネマサンシャイン重信
福岡 小倉コロナシネマワールド
福岡 kino cinéma天神
福岡 ユナイテッド・シネマ なかま16
福岡 TOHOシネマズ ららぽーと福岡
佐賀 イオンシネマ佐賀大和
長崎 TOHOシネマズ 長崎
熊本 TOHOシネマズ はません
大分 TOHOシネマズ 大分わさだ
宮崎 宮崎キネマ館
鹿児島 天文館シネマパラダイス

 公式サイトはこちら

 予告編30秒のは、「ティファニーで朝食を」が締めで使われています。

  


2024年02月09日

「ローマの休日」公開前夜 月刊「パラマウント」1954年3月号

 今回は日本初公開70周年を迎える「ローマの休日」「麗しのサブリナ」を記念して、パラマウント友の会発行の月刊「パラマウント」1954年3月号の紹介。
 表紙はジャネット・リー。僕はこの人の作品を有名な「サイコ」も含めて1本も見たことないです。

 初期の3号5号の頃は15日発行だったのですが、1954年からは1日発行に切り替わっています。

 3月号の頃にはアメリカではもうアカデミー賞のノミネートが発表されています。
 そこでは「ローマの休日」が10部門もノミネートされて、さらに前評判を煽ることになっていますね。

 この号でもアカデミー賞のことが載っているのですが、この年の有力候補は「シェーン」と「地上より永遠に」。それに「ローマの休日」「第十七捕虜収容所」「ジュリアス・シーザー」「聖衣」「リリー」「モガンボ」が追っているという状況。

 まあ「ジュリアス・シーザー」と「聖衣」は大作でおおっ!と言わせただけで、出来の方は “?”って感じだったようなので、やっぱり「シェーン」と「地上より永遠に」が本命だと見られていたようです。

 それらの中で、「シェーン」「ローマの休日」「第十七捕虜収容所」はパラマウント社の作品なので、うまくいけば主要な部門は全部パラマウントになるかも!と期待されていたようです。

 ところが実際に発表されると、「地上より永遠に」が8部門を独占して、主要な賞でパラマウントが取れたのはオードリーの主演女優賞と、「第十七捕虜収容所」のウィリアム・ホールデンの主演男優賞のみでしたね。

 本命とみられていた「シェーン」は撮影賞のみ、助演男優賞は「地上より永遠に」のフランク・シナトラ以外は全員パラマウント映画からだったので、“これでシナトラにさらわれたらよくよく運がないとみてよろしい” なんて書かれてましたが、見事シナトラに取られてしまっています。

 それでも主演女優賞では “予断を許さないが、ヘップバーンとの声が高い” と書かれていて、やっぱりアメリカでもオードリーだと言われてたんやなーと、当時の様子が知れて興味深いです。

 さて、先にアカデミー賞のことを書きましたが、まず最初に出てくるのは、グラビアページの「麗しのサブリナ」撮影中のビリー・ワイルダー監督とウィリアム・ホールデン。ここでは「サブリナ・フェア」と書かれています。完成後は「サブリナ」だけになってしまう原題ですが、まだ公開前の段階では戯曲と同じ「サブリナ・フェア」だったのですね。

 そしてこの当時はウィリアム・ホールデンの全盛期でしたよね。日本の映画雑誌の人気投票でも1位あたりにいた時期ですし、この年のアカデミー主演男優賞も受賞します。

 そんなダブル受賞となった人気絶頂のホールデンとオードリーの共演の「麗しのサブリナ」ですから、パラマウントはおいしかったでしょうねー。
 鉄は熱いうちに打て!とばかりに当時は珍しかった日米同時公開に向けてパラマウント日本支社の人は奔走し、結局アメリカよりも先に日本で公開しました。

 さて、まだ「ローマの休日」は公開してませんが、その前評判は凄く、ここでもグラビアページの次には牧和子さんという方の絵と、田中映一って人の文章が最初に載せられています。

 イラストを描いた牧さんは、編集後記で“パラマウント宣伝部に来る度にオードリー・ヘップバーンの名前と写真を見ない日はない位、オードリー旋風が吹き巻くっている。私なんか夢に迄彼女の顔が浮かんでくる。早く実物を見ないと” と書いています。
 もうすでに世の中はオードリーの大旋風が始まっていたんですね。

 次のページはビリー・ワイルダー監督の作品目録となっているのですが、そこには (“サブリナ・フェア”のスナップより)ってオードリーとハンフリー・ボガートの写真が載っています。

 でも、キャプションでは「サブリナ・フェア」でしたが、この目録の最新作のところでは「サブリナ祭」って書いてある!
 “フェア”を“祭り”の意と訳したんですね。いや、本当は “麗しの”の意味の “フェア”だったんですけどね。

 そのまま次にはさっきのアカデミー賞のことが書いてあるんですが、その次は「パラマウント・スタジオ・ニュース」ってページで、「ローマの休日」の公開が4月27日に日比谷映劇で公開されることが書かれています。

 普通なら東京の銀座地区の日比谷映劇での公開が日本で最初の公開になって、次に大阪などの大都市、そして地方都市へと順繰りにロードショーするのでしょうが、この作品に関しては21日に佐世保富士劇場、23日に名古屋ミリオン座と四日市の三重劇場、25日には新潟の大竹座、26日には広島宝塚劇場と東京よりも早く公開した劇場が5つもあって、日比谷映劇の公開日の27日には甲府と浜松でも公開されるなど、かなりイレギュラーな公開順となっています。

 次のオードリーは、“明日のスター 昨日のスター”というコーナーで、2000万人のファンを持つというアメリカの映画批評家(今でいうインフルエンサーですね)によって “牝鹿の如き妖精 オードリー・ヘップバーン”ということで紹介されています。

 そこでは「銀幕に未だ曽つてみなかった新しい魅力」「ヘップバーンを見た人はどんな素人でも彼女こそが生まれ乍らのスター、世にも稀な銀幕の奇跡だと気がつくに違いない。」「オードリー・ヘップバーンの如き女優は過去十年間その類をみない。」「全米の男性を魅了し、若い女性達は彼女の髪型を真似、眼の使い方を真似、子供達は童話の世界のヒロインを愛するようにヘップバーンを愛するであろう。」とベタ褒めです。

 ここでは淀川長治氏がオードリーに比較できるような往年のサイレント映画の女優ということで、ルイズ・ブルックスという女優を挙げています。
 ただ、近代的なオードリー、若々しいオードリーに比較できる無声映画のスタアは見当たらない、と述べています。それでもパラマウント映画登場の鮮やかさで今日のオードリーのそれと似ている、と書いています。

 さらには公開直前の次号用に “「ローマの休日」に期待するもの”というテーマで文章の募集が呼びかけられていますし、裏表紙の裏(表3)ではオードリーのモノクロ写真が4枚組100円(送料込み)で頒布されています。
 100円つっても、当時の物価を考えると今の2500円くらいなんですけどね。


 他のパラマウントの新人女優さんが4人1組で写真頒布されているのに比べると、いかにオードリーが特別扱いかがわかりますよね。

 とにかく、まだ「ローマの休日」公開には1か月以上あるにもかかわらず、当時の世の中がオードリーで盛り上がっているのが実感できます。

 僕などはもう物心ついてオードリーを好きになったときには、すでに日本では大スターであることが当然でしたから、この新星を迎える日本のワクワク感が伝わってくるのが新鮮です。
  


2024年02月04日

MBSテレビ “知っとこ!”2012年5月5日放送「世界の朝ごはん〜スイス レマン湖地方」


(今回もゲッティイメージズ さんの、無料でブログに埋め込める画像を2点お借りしました。)

 今から55年前の1969年1月18日、オードリーはアンドレア・ドッティと2度目の結婚をしました。
 前夫メル・ファーラーと1967年8月に別居、68年12月に正式に離婚してからすぐのことでした。

 別居中の1968年6月に傷心のオードリーを見かねた友人のお誘いの旅行でアンドレア・ドッティと知り合い、急速に接近。結婚に至ったようです。

 前の夫のメル・ファーラーは、まるで初期のオードリー映画の相手役のようにずっと年上であったことから、父の愛に飢えていたオードリーは庇護される自分というものを求め、それが嬉しかったのだと思うのですが、だんだん独善的で高圧的なメル・ファーラーとのズレが生じて離婚に至ります。

 メル・ファーラーの浮気も大きいと離婚当時は書かれていましたが、実は海外の伝記ではあまりメル・ファーラー側の浮気というのには触れられていないので、そこは本当かどうかはわかりません。

 年上の夫に守ってもらって、一生愛し合って過ごす、という幻想が崩れたオードリーが次に選んだ夫は逆の年下の夫でした。

 実は相手が年下というのはオードリーの年齢が上がるとともに映画でも増えており、第4期作品の「おしゃれ泥棒」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」は設定こそオードリーが年下でしたけど、実際にはオードリーの方が年上でした。

 特に「おしゃれ泥棒」と「いつも2人で」の相手役のピーター・オトゥールとアルバート・フィニーとはウマが合ったこともあり、年下に惹かれたのかもしれません。

 でもオードリーの母エッラや、友人にはドッティとの結婚はめっちゃ反対されたそうですね。
 せっかくメルと別れられたのに、また同じ間違いをしようとしている!と思われていたそうですが、オードリーは突っ走ってしまいます。

 結婚してからもドッティは浮気三昧で、結婚の翌年にはもう浮気がバレています。その時には謝り倒してオードリーと和解しますが、1976年にはルカがモントリオールオリンピックを見ている時に、ドッティは “もしパパとママが別れたらどうする?”と訊いて、幼かったルカを泣かせていますし、すでに離婚の話し合いは始まっていたのでしょうね。

 結局1982年に離婚していますが、実質1976年にはもう2人の関係は終わっていたのでしょう。

 離婚後、メル・ファーラーとは極力会わなかったオードリーですけど、ドッティとは何度も会ってルカのことで話し合っていたそうですから、既に夫と結婚に対してオードリーが持っていた理想は崩れてしまっており、傷も深くなかったのでしょう。

 さて、前置きが長くなりましたが、今回はそんなドッティと結婚当時の逸話が聞ける2012年5月5日放映と、もう12年も経った関西のMBSテレビの“知っとこ!”の紹介。



 この番組は関西の製作ですけど、TBS系列で全国放送されていました。
 このときのMCは柳原可奈子さん、松嶋尚美さん、富岡佳子さんでした。

 オードリーが登場するのは「世界の朝ごはん」というコーナー。
 毎週ロケで世界を回って朝ごはんを紹介するなんて、なんてお金がかかってるんだろう!とも思いますね。予算が潤沢だったのでしょうか?

 普段は本当に各国の朝ごはんを紹介する内容だったらしいのですが、この週はスイスのレマン湖地方ということで、モルジュの町からオードリーのことが紹介されています。
 なので、朝ごはんはあまり関係ありません。

 まずはモルジュの朝市を歩いていると、2013年に没後20年を迎えるオードリーの展示を期間限定でやっている店に当たり、そこを取材。

 80年代以降の日本みたいに、初期のオードリーばっかりの展示ではなく、60年代やユニセフでの写真も同等に展示してあるのが、いろんなオードリーを見れて嬉しい!
 一番奥に大きく幕を張って展示してるのは「パリで一緒に」の撮影スナップではありませんか!

 この年はモルジュではオードリー関連の行事が行われているとのことで、他の美術館でもオードリーの展示をやっているのを紹介。
 こちらでは「ローマの休日」でのベスパ(映画で実際に使われたのとは違う)も展示していたみたいですね。

 期間限定での展示会だったので、当時はめっちゃ行きたかったものです。

 それと、街中では割と年齢の高めの人たちにインタビューをして、実際に生きていた当時のオードリーの様子を聞いています。
 そこでは、「オードリーはよく散歩に来ていた」「愛想が良くてナチュラルだった」「歳をとってからも美しかった」と語られています。

 さらにオードリーがよく行った食料品店としてドゥマという店が紹介されているのですが(ここはオードリーゆかりの店として他の番組でも頻繁に取り上げられる)、そこではオードリーの逸話を聞くことができます。

 オードリーはトワイニングのアールグレイがお気に入りだった、息子(この段階ではおそらく長男ショーン)が好きだったのでクランベリーのジュースを取り寄せてもらっていた、そして結婚式の日、オードリーはパパラッチに追われており、助けを求めて来たから、裏口から逃がしてあげたこと、その2日後にはお礼を言いにわざわざ店にきてくれたこと。

 パパラッチの件は、ゲッティイメージズ さんの画像を見ればわかるように、いっぱい芸能カメラマンみたいな人がいますが、まあ結婚式が終わっても追いかけてきてたら、オードリーとドッティも逃げたくなりますよね。

 そしてオードリーが結婚式を挙げた市庁舎の外観と内部が紹介されるのですが、実はここは今は内部は公開していないと別の番組で紹介されていました。
 内装は当時とは変わっているにしても、貴重な映像ですね。

 さらにはモルジュのお土産として、オードリーの顔(2種類あって、どちらも見ると「パリの恋人」のもの)が印刷された箱に入った“Audrey”と金箔で名が入ったチョコレートが紹介されています。

 ここではそのパティシエさんが、子供の頃にオードリーに頭を撫でてもらったという思い出も語ります。
 さて、ここで思い出すのは以前オードリーツアーを考えていた知り合いの旅行社の方の話。

 この方と2018年に喋っている時に、“僕も行けるならここでお土産にチョコレート欲しいんですよ!”って言ってたら、そのチョコレート店もう無いんちゃうかな?って言われてしまって、ええ〜〜〜!!って言ってたんですよね。

 本当にお店は無くなってしまったんでしょうかね?
 これは未だに未解決のままです。僕はまだあると思うんですけどね、どなたかご存知ですか?

 それと、ここで今見ると愕然とするのがこのチョコレートの値段。

 この放送当時は当然その時の物価なので、なんとも思わなかったんですが、この当時24個入りは17スイスフラン で約1500円、と紹介されています。
 お土産には手頃な値段ですよね?会社や学校で配っても良さげな値段。

 でも今の為替レートで考えるといくらやねん?と計算すると、いまは1スイスフラン≒171円。
 171円×17フランで約3000円!うおおお、2012年の倍になってるやん!!

 しかもスイスでは普通に物価に合わせて価格が上昇してたとすると、今やこのオードリーチョコレートは4000円〜5000円ほどするのではないかと…。

 今や他の国から取り残されつつあり、超円安になってしまったのが悲しくなってしまいますね。
 この番組放送当時は1スイスフラン は85円〜90円ほどだったということですよね。ショック!

 そして次にはオードリーの友人だったクリスタ・ロットさんが紹介されます。
 ユニセフで働いていた縁でオードリーと知り合った方ですね。オードリー担当の方でした。

 そのロットさんからは、オードリーが笑顔を絶やさずいつも自然体だった、またオードリーはスイスで安らぎを求めていた、と語られます。

 次にオードリーの愛した家、ラ・ペジブルが紹介され、トロシュナの共同墓地でのオードリーのお墓も紹介されます。

 90分枠の中の25分ほどの単なるコーナーの間に、この内容の濃さ!
 さすがオードリーを愛した日本ならではの番組!

 海外だとなかなかこんな濃い内容は無くて、せっかくオードリーだけで番組を作ってもわりと上滑り気味なんですけど(「マジック・オブ・オードリー」とか2022年に劇場公開された映画「オードリー・ヘプバーン」など)、こんな時は日本人で良かったなーと思います。

 2012年〜2013年はオードリーの没後20年でいろんな局でオードリーが多く取り上げられました。

 他にもWOWOWの「ノンフィクションW ヘプバーンが本当に伝えたかったこと」、NHK「松下奈緒 永遠のオードリー前後編」、TBS「世界ふしぎ発見!」などと優秀なオードリーの番組がいくつも日本で放映されました。

オススメ度:★★★★(この短い時間でこの内容をありがとうございます!)
  
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Posted by みつお at 18:00Comments(0)テレビ番組

2024年01月30日

「マイヤーリング」紹介 キネマ旬報2013年12月下旬号

 今年、2024年はオードリーの何の記念に当たる年でしょうか?

 1954年の「ローマの休日」日本初公開、「麗しのサブリナ」初公開、舞台「オンディーヌ」、メル・ファーラーとの結婚70周年
 1964年の「パリで一緒に」初公開、「マイ・フェア・レディ」初公開、「戦争と平和」リバイバルから60周年
 1974年「マイ・フェア・レディ」リバイバル50周年
 2014年「マイヤーリング」日本初公開から10周年。

 さらに
 1959年の「尼僧物語」「緑の館」初公開65周年
 1969年「ティファニーで朝食を」リバイバル、「マイ・フェア・レディ」リバイバル、アンドレア・ドッティとの結婚55周年
 1979年「華麗なる相続人」アメリカ公開45周年
 1989年「昼下りの情事」「戦争と平和」リバイバル、「オールウェイズ」アメリカ公開35周年

などにも当たります。
 それぞれ、今年紹介していきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。

 そして、実は「麗しのサブリナ」の著作権が日本でパラマウントにあるのは今年限りとなります。
 著作権が1954年以降の作品は70年に延長されましたが、とうとう「麗しのサブリナ」が来年切れてしまいます。

 アメリカは95年なので、まだまだ切れないので、勝手にアメリカとかで使うと著作権法違反になって捕まりますので、その点はご注意を。
 あくまでも日本でだけです。

 でもそれ以降は27年には「戦争と平和」、28年には「パリの恋人」と「昼下りの情事」と「マイヤーリング」、30年には「尼僧物語」「緑の館」と続々と著作権が切れていきますね。

 ただ、僕は著作権法には詳しくないので、映画としての著作権は切れても、肖像権のある宣伝のポートレートや、音楽家にも著作権があるサントラなどはどうなるのかはわかりません。
 むしろ宣伝写真や音楽はどうなるのか教えて欲しいです。

 さて、そんな中での今回は2014年1月4日に日本で劇場公開された「マイヤーリング」から10周年ということで、公開前に紹介された「キネマ旬報」2013年12月下旬号を紹介。

 と言っても、「マイヤーリング」はたった1ページのみ。

 1993年に同じく亡くなったリバー・フェニックスと共に“没後20年の奇蹟”ということで、それぞれに新作が初公開されるということで載っています。




 文章はブロードメディア・スタジオさんからの宣伝文と、同じくブロードメディア・スタジオさんから配布されたショーンの言葉が掲載されているだけ。

 最近の映画雑誌にありがちな、映画評論家や編集者が文章を組み立てるのではなく、配給会社から配布されたものをそのまま載せる、という悪しきものになっています。

 画像も珍しくないものだし、当時も買うべきかどうか、かなり悩みました。
 正直、買う価値は無しに等しいです。

 特に僕の場合、「マイヤーリング」のプレスシートパンフレットでは文章に関わっていて、宣伝資料などはいただいていましたから、本当に見知った内容ばかりで…。

 でも結局買うことにしたのは、やはり「マイヤーリング」が映画雑誌 “キネマ旬報”に載った、という証左として残しておこうと思ったからに他なりません。

 まあこうしてここで紹介できたので、少しは買った意味もあったかもしれませんね。

 でももう公開から10年も経ってしまったのですね!
 初日の1回目の上映にtohoシネマズ梅田へ駆けつけたのを覚えています。

 やはり、日本で東京圏に次いで大きい大阪圏の上映だったので、ブロードメディア・スタジオさんの関係者らしき人が様子見に劇場の後ろに立っていたのを覚えています。

 初日は3回の上映でしたが、僕が朝行った段階で初回・2回目はSOLD OUT、3回目も残り少なくなっていました。
 予約せずに劇場に来たお客さんが、従業員の人に尋ねてて、“明日の回か、今日でしたら19時50分の回になるんですよー。”と申し訳なさそうに話していたのを覚えています。

 後でブロードメディア・スタジオさんに聞くと、東京も満席だったそうで、tohoシネマズ梅田では2週目は大きな箱に変えられていました。

 当時の状況はこちらこちらでお読みください。

 「マイヤーリング」なんて、2度と劇場でリバイバルはされないでしょうから、映画パンフレットの文章を書いたことも含めて、貴重な体験をさせていただきました。映画パンフレットも、海外ではもちろん発売されていない貴重な “「マイヤーリング」写真集”として大事にさせてもらってます。
  


2024年01月25日

2023年オードリー・ヘプバーン大賞の発表

 さて、昨年1年間に出てきたオードリー・ヘプバーン関連のもので、何が一番良かったかを決める2023年オードリー・ヘプバーン大賞を発表したいと思います。

 昨年は没後30年でしたが、それに関しては直接的なあまり大きなイベントはなかったのですが、2022年よりかは候補が多くなりました。

 ノミネートは、
●“午前十時の映画祭13”「マイ・フェア・レディ」上映
●クレヴィス社新オードリー・ヘプバーン展 “AUDREY in Cinema” 展開催
●クレヴィス社写真集「AUDREY in Cinema」
●大阪松竹座開場100周年記念「ローマの休日」上映
●4K版「ローマの休日」リバイバル上映
●「華麗なる相続人」2枚組オリジナル・サウンドトラック発売

 以上になります。

 今回は第3位からの発表です。
 それではどうぞ!
  続きを読む


2024年01月20日

没後1年の時の「ロードショー」1994年2月号

 今日は、オードリーの没後31年になります。
(といっても、スイスと日本では時差があるので、オードリーが亡くなったのは日本では21日の午前3時。)

 ということで、今回は没後1年の時の雑誌「ロードショー」1994年2月号(93年12月21日発売)でのオードリー・ヘプバーン特集を紹介。

 「ロードショー」なので、“よみがえるオードリー・ヘップバーン”とヘップバーン表記になっていますね。

 表紙はメグ・ライアン。90年代はロマンティック・コメディの女王って言われて人気がありましたね。
 でもロマコメばっかりじゃない感じもあって、なんか全然毛色の違う似合わない作品にも出てたイメージがあるんですよね。

 この号ではまず目次のページにカラーの「マイ・フェア・レディ」が小さく載っています。

 コート紙を使っているんですけども、紙の厚さがペラッペラなので、あまり印刷も綺麗じゃありません。

 次のオードリーは、本文のペラッペラマットコート紙のFOXスクリーンフレンドの広告。

 この頃になると、FOXスクリーンフレンドもチラシ屋さんみたいになってますね。

 オードリーはまだまだ人気があるので、オードリーだけのコーナーも設けられています。

 載っている画像は89年リバイバルの「戦争と平和」のもの。あとはカラーポートレートでも「マイ・フェア・レディ」のものが載っていますね。

 その次は毎月読者投票されていた“あなたが選ぶ3大ベスト”っていうページでの発表。

 当時人気のあったジョディ・フォスター、シャロン・ストーン、デミ・ムーア、ウィノナ・ライダーなどの当時の超売れっ子たちに混じって、メグ・ライアンとジュリア・ロバーツに挟まれた第6位。

 先月の11位からジャンプアップしています。

 男優ではこの号で特集されていた突然死のリバー・フェニックスが2位に入っているのと、この当時はまだ代表作は出ていないものの、ブラッド・ピットが3位、レオナルド・ディカプリオが10位と、イケメンには敏感ですね。

 当時から今でもずっと大人気のトム・クルーズもいれば、最近はトンとお見かけしないケビン・コスナー、エドワード・ファーロングなどの名前が見えますね。

 その次は1993年に公開された作品のチラシ図鑑のページ。

 1993年というと、「初恋」がリバイバルされてますよね。ここでは6月公開のページに登場。(あ、去年リバイバル30周年の紹介するの忘れた!)

 当時はビデオ時代だったので、ビデオ発売されているものはその情報も載っています。

 「初恋」はフナイから3500円で出てたのがわかりますね。

 さて今号の目玉、オードリーの特集は巻末です。モノクロで14ページ。

 紙がペラッペラマットコートなので、黄色く変色してしまってます。ホント、マットコート嫌い!
 
 文章は和久本みさ子さんって方なのですが、オードリーの経歴に結構お詳しいようなのです!
 オードリーの兄のアレクサンデルがシェル石油で横浜にいた、そのため母エッラが横浜で「昼下りの情事」を見た、CMはウィッグとワールド、などなど。

 結構コアなファンでないと知らないようなことも書いています。
 いやー、ちょっとお話ししたいなー。

 最初にめくると、有名な「ローマの休日」や「初恋」の画像。
 このページは「麗しのサブリナ」も「戦争と平和」のダンスの練習をするオードリーも含めて、割と平凡な画像。
 
 次にめくったページでは、大きく扱われているショーンとの写真や、「ローマの休日」でアカデミー賞を受賞した時のものではなく、小さく扱われている「噂の二人」撮影時のメルとの画像や、ドッティと一緒の写真の方がレア。

 次のページにはオランダの“オードリー・ヘプバーン通り”の写真が大きいのが嬉しいですね。あとお葬式の写真。

 前にも書きましたが、“オードリー・ヘプバーン通り”は今も有りますが、かなりひっそりとした小径です。一部は工事中で道が無くなっています。

 その次は「パリの恋人」と「ローマの休日」のポートレート。

 「ローマの休日」と言っても、実際は「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」の撮影の間に撮られたポートレート。髪型が「ローマの休日」でも「麗しのサブリナ」でもないでしょ?

 でも日本では「ローマの休日」公開が54年までずれ込んだため、このポートレートもよく「ローマの休日」のパンフレットなどで使われていました。

 次の見開きページではオードリーのファッションを紹介。

 特に目新しい画像はないけど、一般的には「おしゃれ泥棒」のものがレアかな?でもこれは本当はカラーです。

 その次と最後のページではオードリーの日本公開作品を画像と主に紹介。
 なので、「ニューヨークの恋人たち」や「モンテカルロへ行こう」のものはありません。

 なんとなく、写真の大きいのは代表作という扱いなんじゃないか?という気がします。

 さて、「ロードショー」がオードリーを大事にしてくれなかったことは、ここでも折に触れては書いているのを以前から来てくださってる方はご存知だと思います。

 「ロードショー」の黎明期(72年〜74年)はオードリーをたくさん載せてくれていましたが、「ロビンとマリアン」以降はみるみる扱いが小さく雑になってしまいます。
 というか、ほとんど取り上げてくれませんでした。

 オードリーが亡くなった時も追悼写真集を出すことはおろか、本誌の表紙にすら取り上げてくれなかったという…。

 それでもまだこの没後1年の時はモノクロながら特集を組んでくれていましたが、多分これが本誌での最後のオードリー特集だったと思います。

 これ以降は鼻にも引っ掛けないようになっていきます。

 このあとは1995年4月号で “Roadshow文庫”という付録でオードリーを特集しましたが、それが本当に最後。

 以降は僕も「ロードショー」を一切買っていません。

 「スクリーン」はその後も没後何年とか生誕何年、あるいは「スクリーン」の記念号などでオードリーを取り上げてくれるのですが、「ロードショー」は本当に何もなし。

 時折過去の表紙でオードリーの画像が載ることもありましたが、それくらいで買うほどのこともなく、という感じでした。

 そしてそのまま紙媒体の「ロードショー」は2009年1月号(2008年11月21発売)をもって廃刊になっていますね。

 かつては“感じる洋画雑誌”とか“洋画雑誌のNo.1” を謳っていたのに、末期は邦画の割合も多くて、なんの雑誌やらわからなくなっていました。

 そのころの「SCREEN」はまだ完全な洋画雑誌でしたが、今や「SCREEN」も邦画の割合がすっごく高くなってますね。これも末期症状なのでしょうか?

 この「ロードショー」と同時発売だった1994年2月号の「スクリーン」でも、もちろんオードリーの没後1年ということで特集があるのですが、そちらは10ページしかなくて、画像の点数も圧倒的にこの時は「ロードショー」の方が多かったんですよね。

 まあ「スクリーン」の方は使っている紙がコート紙だったんで、今でもそんなに変色しておらず、その点では勝ってるんですが、なんか「ロードショー」の方が画像とかが充実してたというのは意外な感じもします。

 結果的にはこの号は「ロードショー」によるオードリーへの最後のはなむけだったのでしょうかね。

 同じ1994年2月号の「スクリーン」の紹介は、またいつか機会があればということで。
  


Posted by みつお at 19:00Comments(0)ロードショー

2024年01月16日

(今更?)2022年度のオードリー・ヘプバーン大賞

 みなさま、遅れましたがあけましておめでとうございます。

 今年は年始はずっと忙しく、その後はその疲れからか熱を出して寝込んでしまい、発熱外来でコロナもインフルエンザも陰性だったので、それからまた動き出していました。でもまた今調子悪いんですけどね。

 今年は年初から今年の年間トップニュースになろうという災害や事件が起こり、驚いていました。
 能登半島には親戚もおりますので、心配して見守っております。

 さて2022年末、毎年やっていたオードリー・ヘプバーン大賞をやっていなかったことを実は去年の途中で気づいていました。

 まあでも最近は紙ものの発売は少ないし、2022年は該当なしでもいいか。などとも思っていましたが、2023年の大賞を考えていると、2022年も「いつも2人で」の上映とかあったじゃん!ってことで、2023年度の大賞発表の前座的な扱いとして、2022年度の大賞をサクッとやっちゃいます。(今さら?)

 1位は“午前十時の映画祭12”「いつも2人で」上映に!

(今回も、ゲッティイメージズ さんの無料で埋め込める画像を使用。土管で地中海に着いたシーンの撮影の合間のオードリーとドーネン 監督ですね。貴重な写真!)

 “午前十時の映画祭”で「いつも2人で」を取り上げてくれるとは!!

 実は「いつも2人で」自体のリバイバルは、2014年にも“シネパス”で来てたのですが、全国といえどもイオンシネマだけの上映で存在感が薄かったので、こうしてTOHOシネマズなどの有力劇場チェーンで全国展開されたのは嬉しかったですね!

 ネットでも(Xとかブログとかで)一気に「いつも2人で」のことを書いてくださってる方が増えて、嬉しく読んでいました!

 まあ「いつも2人で」なので、刺さる人にはめっちゃ刺さるし、刺さらない人には全くというのは昔からなのですが、見る度に感想が変わる作品なので、刺さらなかった人にもまたいつか見てもらいたいですね!


 2位は映画「オードリー・ヘプバーン」に。

 ブルーレイは2021年の大賞でしたが、それは内容がわからない上での珍しいオードリーの動画のアーカイブに対して。

 2022年に劇場公開されたことで内容がわかりましたが、内容は薄味。

 母としてのオードリー・ヘプバーンと比べて、女優オードリー・ヘプバーンに対してはあまり知らない息子ショーンが製作に関わったこと、インタビューされた人も、オードリーを実際にはもう知らないとか関わりが薄い世代が多かったことで、ちょっと隔靴掻痒的なもどかしさがありました。

 実際に製作・撮影されたのは2019年あたりだと思うのですが、「ティファニーで朝食を」の“ムーン・リバー”がパラマウントの製作部長にカットされそうになり、オードリーが激怒した、という昔ながらの言い伝えででショーンが話していましたが、2021年に出た「ティファニーで朝食を」製作60周年のブルーレイではプロデューサーであるリチャード・シェファードが「自分が言った」と音声解説で語っていましたしね。

 それ以前に2011年のサム・ワッソンの「オードリー・ヘプバーンとティファニーで朝食を」という本でもオードリーではなくシェファードだったということは語られていたのに、この辺は「7つの伝記を読んだが、バリー・パリスの以外はあまりいい気がしなかった」とショーンが述べていたのに、それらの伝記の方を信じてしまったんですね。

 あと、実際に内容がわかるとこれって不要じゃね?と思ったバレリーナ3人による陳腐な再現ドラマ部分も含めて、減点が多いことがわかりました。
 内容に点数をつけるなら★★★くらいでしょうか。

 それでも劇場公開してくれたことにより2014年の「マイヤーリング」以来のパンフレットが制作されたなど、嬉しいこともあったので、オマケしての第2位です。


 3位は「スクリーン特別編集 オードリー・ヘプバーン第3集」に。

 こちらは過去の「スクリーン」に載った記事から「噂の二人」〜「ロビンとマリアン」までの作品に関してまとめたもの。

 第1集が「ローマの休日」〜「戦争と平和」まで3作品、第2集が「パリの恋人」〜「ティファニーで朝食を」6作品、とどんどんまとめる作品が増えてきてて、第3集ではなんと8作品と、詰め込み過ぎやーん!と今の「SCREEN」編集部の人たちの考えに疑問を抱きましたけど、内容は第1集や第2集よりもマトモになってました。

 なんせ第2集では、書店に並ばないオンデマンド印刷の本まで買おうというおそらくコアなオードリー・ファンに、ストーリー紹介ばっかりのページを抜き出して掲載しているという、編集者の頭の中をのぞいてみたくなる、びっくりするくらい最低な内容だったので、この第3集では映画評論家の評論が載っているのが大きな改善点でした。

 ただ、もう「SCREEN」は過去の記事に頼らないと内容のあるものが書けないし、珍しい画像もわからないという世代交代っぷりなのが悲しいところですね。
 今後「SCREEN」から、驚くほどのオードリーの写真集や記事は生まれない気がします。


 まあ、最近は候補になるような紙物(写真集)など目立ったものが少ないので、こんな結果ですね。
 2022年には写真集「オードリー・ヘプバーンという生き方」というのも出ましたけど、あれも清藤秀人さん監修なのに素人の寄せ集めみたいな内容でガッカリの出来だったのが残念です。

 2023年度のは、1月20日を挟んで、それ以降に行いますので、よろしくお願いいたします。
  


2023年12月27日

「華麗なる相続人」2枚組エクスパンデッド・リマスター盤サントラCD、届きました!

 なんと!「華麗なる相続人」の新しい2枚組オリジナル・サウンドトラックCDですが、クリスマスに早くも届きました!

 ポストに入っていたので、なんじゃい?と思って開封すると「華麗なる相続人」のサントラCDが入っていました!
 “エッ!?もう届いたん!?”とビックリ。1月発売やと思ってたのに。
 これはオードリーからのクリスマスプレゼントだったわけですね。

 早速聴いてみました。
 Disc1が26曲60:12、Disc2が28曲64:39で、合計54曲124分51秒もの大作になっています。

 ディスク1は作曲のエンニオ・モリコーネが作ったそのままのオリジナル・サウンドスコア21曲、それと映画内のバックで流れるミュージック・ソース5曲となっています。

 1曲めの壮大な「メインタイトル - 愛のテーマ」で2分32秒と、これまでの1分50秒を40秒以上も上回るタイム。
 映画のメインタイトルで使用された部分の後にも、エンドタイトルのような部分が続いていました。

 2曲めの「山での殺人」では、逆にメインタイトルで使われていた山から落ちるような音の前に聞いたことの無い部分がありました。
 こちらも今までの1分47秒と比べて、3分18秒。最初の1分30秒が新しい部分になっています。

 3曲目は「愛のテーマ」のアレンジ、「別荘への到着」。でも、この曲の冒頭は実はオードリー扮するエリザベスの初登場シーンで使われていますね。

 4曲めの「薬のパレード」は映画で使用されていないオリジナルバージョンで、タイムも同じなんですが、ここでは“Pills On Parade (Factory Fantasy)”とされています。

 5曲めからは「過去の回想」3連発!「過去の回想1」「過去の回想2」「過去の回想3」となっています。

 「過去の回想」は「愛のテーマ」のバリエーションで、「華麗なる相続人」の曲の中でも白眉の聞き所なんですが、これが3つも!
 でも聴くとわかるのですが、3曲全く同じというわけではありません。アレンジや声の入れ方が違ったり。

 今回のCDで分かったのですが、僕は「過去の回想」をそういう曲名の1曲なんだと思っていましたが、エンニオ・モリコーネの作り方としては捉え方が違うことがわかりました。

 これは作曲する側としては、“過去の回想”をしているシーンで使われる曲、ということなんですね。

 だから映画では最初にオードリー扮するエリザベスが父親サムの過去のアルバムを開くシーンで最初に静かに使われている短い部分、ポーランドのゲットーを入る時の曲に声が入り始める部分、ゲットー内で本格的に思い出す部分、恋人のお父さんが血清によって回復する部分と、音楽が使われている部分は全て「過去の回想」というわけです。

 それだからここで3曲あるというわけですね。ちなみに今まででお馴染みの「過去の回想」の曲は「過去の回想2」に当たります。

 それについ「華麗なる相続人」のDVDを引っ張り出して見てしまいましたが、この部分、本当に音楽に助けられていると感じます。サムがどのように薬屋になるきっかけを作ったのか、というのを描いているのですが、この音楽のおかげて退屈せずに見ていられるのですよね。

 でも、ここ本当は原作ではエリザベスの祖父のお話で、その祖父が医者になるきっかけを描いていて、実際に薬屋をやり始めるのはその子供達なのですが、映画ではオードリーの年齢に合わせて祖父から父の話に1世代飛ばしているので、医者になったのか、それともすぐに薬屋になったのかがはっきりしません。

 映画でのサムは64才で死んだということなので、じゃあオードリーのエリザベスの設定は何才なんでしょうね?確か年齢不詳にされていましたが。
 撮影は78年〜79年でしたから実際のオードリーは49才なんですが、やはりシドニー・シェルダンがソフトカバーで書き直した35才なんですかね。

 映画ではエリザベスの上に死んだ兄がいたと語っているので、やはりそれくらいが妥当なんでしょうね。

 でもこの映画のオードリーはメイクが悪くてかなり薹が立っているので、35才はムリがあるような…。

 ディスク2も含めて、「過去の回想」は全部で7つのバージョンを聞くことができます。
 ちなみに美しく印象的な女声はエッダ・デル・オルソ(エッダ・デロッソとも表記)という人だそうで、この人はモリコーネの作品ではよく組んでいたようです。

 「過去の回想」だけではなく、「Lights Out」や「Bloodline Murder」も全部で4パターンあります。

 10曲めには「Extortion(恐喝)」という、今まで無かった題名の曲もありますが、これは今までの「Corporate Maneuvers」や「Horrible Discovery」といった曲の別バージョン。ティンパニが目立ってるのが目新しいです。

 前回全曲盤CDが出たときにこちらでは僕が書きましたけど、ネットでは世界で他の誰も指摘していなかった“「An Almost Perfect Indiscretion」がレコードではロングバージョンだったのに、CDでは短くなってる!”っていうのは、今回、ディスク2のこれまでの全曲盤CDのリマスターの方で短いバージョン、ディスク1の13曲めにレコードと同じロングバージョンが「An Almost Perfect Indiscretion (Extended Version)」として収録されました。

 これで1980年に出たサントラ・レコードの全曲が43年かかってやっとCDに収録されたことになります!

 16曲めには「Love Theme From Bloodline 1」という、「愛のテーマ」のまた聞いたことのない別アレンジがあって、ディスク2で声も入ったさらに別のアレンジの「Love Theme From Bloodline 2」とともに、またまた嬉しい愛のテーマの変奏版。

 ディスク1に入っている「Resolution / End Credits」は同じ題名で今までのレコード・CDにもありましたが、「Resolution」の部分が違う!
 今までのはおどろおどろしい音楽から始まって、愛のテーマに替わるものでしたが、ここで聴けるものは「山での殺人」の叩きつけるような音楽から始まって、愛のテーマに変わるという、メインタイトルの逆バージョンになっています。

 そして22曲めから始まるミュージック・ソースですが、22曲めの「Gambling Casino」では、今回映画で確かめると、確かにビビアンがカジノをしている時の後ろで小さく鳴ってました!
 「華麗なる相続人」は同じ曲の変奏が多い印象なのですが、他の曲と全く違う旋律のミュージック・ソースの音楽たちが今まで入ってなかったのがもったいない!と思いました。

 他にも23曲め「Bedroom Muzak」25曲め「Bloodline Muzak」も他にない、全く新たな音楽でした。

 ちなみに、レコードの時代から収録されてましたけど、「Bobsled」って、どこで使用されているのか全然わからなかったのですけど、それはずっと僕の探し方が悪いんだと思っていましたが、今回のだか前回のCDだかで、実は完成版の映画では使用されてなかったことがわかりました!
 本来「Bobsled」は「薬のパレード」と共に、工場の薬のシーン用に用意されていたそうです。

 26曲めの「マキシムでのディナー」は今までもありましたが、これは使用されなかった別バージョン。
 後ろで鳴っているリズムが今までの倍速の早さで取られています。これはこれで面白いです。

 ディスク2は1曲めから19曲めまでは今までの全曲版CDのリマスター。
 と言っても、今までのも充分綺麗だったのですが、今回のは音量はやや抑え気味。
 でもそのおかげで、音が割れたりってことは無くなっています。

 こちらの20曲めからは「過去の回想」「Bloodline Murder」などの使用しなかった別バージョンなどがありますが、注目すべきはラストの「メインタイトルと山での殺人(フィルム・バージョン)」。

 「華麗なる相続人」をご覧になった方ならご存知のように、映画ではまず「愛のテーマ」が流れたあと、「Bloodline」とタイトルが出るときに「山での殺人」の音楽に切り替わりますが、そのタイトルの出る前に“溜め”の無音部分があります。

 「愛のテーマ」と「山での殺人」が1曲になっていたレコードではこれが溜め部分が無く、すぐに「山での殺人」に入っていたのですが、このラストの曲では、その溜めの無音部分もある、まさにフィルム・バージョンで収録されています。

 さて、今回のCDケースの裏側はレアなオードリーのポートレートになってますし、ライナーノートも写真集的なものを期待したのですが…。
 オードリーに関しては、今までもよくある画像ばかりでした。残念!

 ただ「華麗なる相続人」って実はオールスター・キャストじゃないですか。
 なので今回のは他のスターの出演者の画像が掲載されてて、それが珍しくて新鮮でした!

 ライナーノートの裏表紙はイラストだし、ケースの裏側のオードリーは裏焼きだし、オードリーに関してはほんとダメダメ。
 この衣装を映画で見ていれば、こんな間違いするはずもないのに!足のシースルースリットはオードリーの左側ですよ!

 だいたい、オードリーを熟知したジバンシィが、衆目を集める目立つ方をオードリーが注目してほしくない右側に作るはずがなかろう!と思います。

 この衣装、左胸もシースルーで、花で隠しているようなデザイン。下半身もこうしてシースルーなのですが、もちろんオードリーは下に肌色の下着をつけているものと思われます。
 最近の女優さんだと、胸とかおへそとかがほぼ見えててもそのままで着てらっしゃるようですけどね。

 あと、「華麗なる相続人」がレーザーディスクで出た時にジャケットで使われたのはこのメインの画像ではなく、赤いリボンの別の女性の写真だったのですが、この2枚組CDではケースの裏写真の裏側に収められています。
 おー!久々に見たよ、この画像!全然使われないのはなんでかいなと思っていましたが、やっと日の目を見ましたね。

 今回のCDのレーベル面は文字だけで、ディスク1が赤地、ディスク2が黒地になってて、あんまり面白くないのがもったいない!
 ここもパラマウントさんと組んでるんだから、写真を使ってもっと凝って欲しかったですね。

 それと、今は翻訳ソフトがあるので、ある程度内容がわかるようになっているのも嬉しいところ。
 発売元のカルテットレコードさんのサイトでは「ハリウッド映画における彼の最高の作品のひとつを提供しています。」と書いています。

 また、音源はパラマントが持っていることも書かれていますね。「華麗なる相続人」は僕はパラマウントは配給だけで、素材は製作会社であるゲリアが持っているのかと思っていましたが、パラマウントが新品同様に16トラックのマスターを持っているそうです。

 でもさすが映画会社のパラマウントですね。音源などの素材をきっちり残してらっしゃる。

 「マイ・フェア・レディ」が1971年にワーナーからCBSに権利が移って、素材(オードリーの完成版の歌のマスターを含む)もCBSに移したら、その重要性がわからず、全部捨ててしまったテレビ会社のCBSとはワケが違います。

 さらに今回のライナーノートでは、ディスク1の並び順はモリコーネが映画に合わせて組み立てた順に並んでいるということが書かれています。
 これを読むと、完成版の映画が、いかに編集でカットされたかがわかりますね。

 アメリカのABCテレビで放送されたロングバージョンのことも書かれていましたが、その後見れないのが残念ですね。日本ではまだ一度も放映も商品化もされていないし。

 同じ経緯を辿って、ABCテレビの放映時に劇場公開版ではカットされていたシーンが追加されて143分となった同じ1979年の「スター・トレック」映画版は、レーザーディスクやビデオ化されて日本でも見ることができましたが(「スター・トレック」には劇場公開版・ABCテレビ版・ディレクターズカット版がありますが、脇役が活躍するABC版が僕は1番好き!)、「華麗なる相続人」はついに市販されませんでしたね。放映当時に録画した人だけが見れるんですよね。うーん、見てみたい!

 それと、今回音楽と照らし合わせるためにDVDを掛けたのですが、やっぱりつい見入ってしまいました。
 やっぱりなんと言われようと、僕は「華麗なる相続人」も好きなんだなーと思いました。そりゃオードリー主演ですもんね。

 発売元、QUARTET RECORDSさんの公式サイト→こちら
 ARK SQUAREさんのサイト→こちら
 タワーレコードさん→こちら
 
オススメ度:★★★★★(はい、満点。こんなに色々聞かせてくれたことに感謝!です。「華麗なる相続人」の完全版サントラ。)
  


Posted by みつお at 19:00Comments(3)サントラCD華麗なる相続人

2023年12月15日

「華麗なる相続人」2枚組エクスパンデッド・リマスター盤CD、2024年1月発売予定!

 新情報です!
 来年の2024年1月に、「華麗なる相続人」の新しい2枚組CDが発売されることがわかりました!

 これまで「華麗なる相続人」のサントラは、レコード抜粋版CD全曲盤CDと紹介してきましたが、今回発売されるのはなんと2枚組!!

 作曲はもちろん巨匠エンニオ・モリコーネ!

 映画自体の出来はあんまり褒められたものではなかった「華麗なる相続人」ですけど、音楽は最高!
 オードリー全作品の音楽の中でも、5本指に入るくらいの傑作!だと思っています。

 前回、全曲盤サントラCDが出た時に、もうこれで「華麗なる相続人」のサントラは終わりだろうと思っていたのですが…。

 日本のサントラ販売の雄、ARK SQUAREさんのサイトでは興味深いことが書かれています。
 “ 残念なことに、この映画は最終カットでいくつかの変更を受け、いくつかのキューが元の場所から移動し、いくつかの重要な箇所が省略された。”

 そうなんですか!それは知らなかった!!
 というわけで、今回はモリコーネ自身によるオリジナルスコアや、パーティーなどのシーンの音楽、別バージョンやボーナス曲まで入っているそう!

 しかも16ページにも及ぶブックレットが付くそうで、これは「華麗なる相続人」写真集的な画像も期待できますね!

 こういう特別なCDは、ダウンロードでは出ないので、このCDを手に入れる必要があります。
 まだまだCDプレーヤーが必要な所以ですね。

 注文はもう始まっています。全世界で限定1500枚です!
 こういうのはすぐに売り切れて、プレミア価格になってしまうので、欲しい方はお早めに!

 また手に入ったらレビューしますね!

 発売元、QUARTET RECORDSさんの公式サイト→こちら
 ARK SQUAREさんのサイト→こちら
 タワーレコードさん→こちら




(画像はブログに無料で埋め込めるゲッティ・イメージズさんのをお借りしました。ありがとうございます。)