2023年01月26日

「BS fan」1993年4月号 “星になった王女さま オードリー・ヘプバーン”

「BS fan」1993年4月号 “星になった王女さま オードリー・ヘプバーン”

 今回は1993年4月号の「BS fan」の紹介。

 3月号で大々的にオードリー・ヘプバーンの追悼特集を組んだ「BS fan」でしたけど、連続してまたオードリーの記事を載せてくれてました。
 この号で紹介される1993年3月にはオードリー映画の放映は無いにもかかわらず、です。ありがたいことですね。

 でもありがたい中にもありがたくないのがこの当時良くある “なんでもオードリーの画像はモノクロにして掲載”ってところ。
 今の雑誌などはカラーのオードリーも載せていますが、1993年頃はとにかくオードリーをモノクロ世界の住人に押し込めようとしていましたね。

 ここでも「尼僧物語」とか「ティファニーで朝食を」とか、本来カラーの画像までモノクロで掲載されています。
 本来カラーの画像をモノクロにしたり、モノクロの画像を着色カラーにして掲載、とかはどっちも嫌いです。
 オードリーは本当に撮られたそのままの状態で見たいです。

 まあ、最近載せられているオードリーは、着色カラーでも本来のカラーだと思われて載せられてるようなのですけどね。
 そういう画像を見分ける力がなく、しかもオードリーをよく知らない人が選んでいるからそうなるのでしょうけどね。

 さて、ここでの内容ですが、見出しで「星になった王女さま オードリー・ヘプバーン」と書かれています。
 右ページが長谷川正という知らない方の「彼女の落とした涙はぼくにとって永遠の宝石…」という文章、左ページが映画評論家の渡辺祥子さんの「オードリー、素敵な映画と夢をありがとう」という文章になっています。

 長谷川正さんの文章では「初恋」が追悼放映されたことがわかります。
 これは「スクリーン」にも載ってましたが、追悼で1月にフジテレビ系で「パリで一緒に」、TBS系で「ティファニーで朝食を」「初恋」が放映されていたみたいです。

 渡辺祥子さんの文章では、「そのお洒落が80年代に入ると脚光を浴び、ファション界が火付け役になって、オードリー人気が再燃した。彼女のお洒落のポイントであるシンプル&エレガンスが、時代の要求にピッタリと合っていた。」「同じ頃、ハリウッドでもオードリーに対する評価が高まっていた。(中略)派手なスターの生活より、ユニセフの親善大使の道を選び、飢えに苦しむソマリアの子供たちのために活動する姿は世界中の人々の胸を打った。そんな彼女に対してハリウッドは心から敬意を表したのだった。」と書かれています。

 でも今から思うと、一般人でも派手の極みみたいなバブル時に、なぜシンプル&エレガンスなオードリーが若い女性にも受けたのかがよくわからないんですけれどもね。

 とにかくオードリー映画の放映もないのに、オードリー追悼のページを作ってくれた「BS fan」には感謝です。でももう「BS fan」って存在しないんですね。調べたら2007年に廃刊になっていました。

 ちなみに「BS fan」は翌5月号でもオードリーを取り上げています。
 今度は4月に放映のNHKのBSでの追悼特集放映のためですね。
 そちらはまた紹介します。



同じカテゴリー(その他日本の雑誌)の記事
 「ローマの休日」上映直前 月刊「パラマウント」1954年4月号 (2024-04-04 21:00)
 「ローマの休日」公開前夜 月刊「パラマウント」1954年3月号 (2024-02-09 18:00)
 「マイヤーリング」紹介 キネマ旬報2013年12月下旬号 (2024-01-30 18:00)
 日本で最初のオードリーの表紙!「パラマウント」1953年12月号 (2023-11-02 20:00)
 「ローマの休日」リバイバル直前「サンデー毎日」1954年7月4日号“ヘップバーン旋風” (2023-08-14 21:00)
 「パラマウント友の会」1953年会報No.3「ローマの休日から」 (2023-07-24 21:00)

この記事へのコメント
みつおさんのせっかくのカラーを白黒にするな、加齢を感じるありのままのオードリーを愛してる熱が伝わってきますね!分かりますー(>_<)
Instagramでも加工が激しいもはや絵?みたいなオードリーが沢山あるんですよ。
こんな髪型や服装みたことない!と興奮してクリック拡大するとガッカリ。。みたいな。
多分、こうした方が可愛い!こんな服装も似合うよ、加工した方がもっとオードリーの良さを知ってもらえると、思って頑張って加工しているのか?それもまた愛なのでしょう(^^;)
Posted by そんそん at 2023年01月28日 23:13
そんそんさん、こんばんは!

今日は久々にオーケストラに参加して、今日が本番だったんですよ。
それで返事遅くなってしまってすみません。

そんそんさんにそう言ってもらえると嬉しいですね!
加工はすごいのがありますよね。
見たことのない髪型で、本当のオードリーよりずっと胸のある身体でボタンを上から2つくらい開けているとか。
それでサインが書いてあって「直筆サイン」と言ってでヤフオクで売ってたりするんで、“こんなもん、誰が買うねん!”って思いましたけど、入札されてたり…。
だいたい本物のサインだったら、オードリーの時代の写真は白縁ありが当たり前で、今や少し茶色に褪せてきてるような感じで、しかも文字はブルーでないと!と思います。
オードリーを金儲けの道具としか見ていない連中を儲けさせてるなんて、ホンと腹が立ちます。
Posted by みつおみつお at 2023年01月29日 23:37
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。