2024年01月30日

「マイヤーリング」紹介 キネマ旬報2013年12月下旬号

 今年、2024年はオードリーの何の記念に当たる年でしょうか?

 1954年の「ローマの休日」日本初公開、「麗しのサブリナ」初公開、舞台「オンディーヌ」、メル・ファーラーとの結婚70周年
 1964年の「パリで一緒に」初公開、「マイ・フェア・レディ」初公開、「戦争と平和」リバイバルから60周年
 1974年「マイ・フェア・レディ」リバイバル50周年
 2014年「マイヤーリング」日本初公開から10周年。

 さらに
 1959年の「尼僧物語」「緑の館」初公開65周年
 1969年「ティファニーで朝食を」リバイバル、「マイ・フェア・レディ」リバイバル、アンドレア・ドッティとの結婚55周年
 1979年「華麗なる相続人」アメリカ公開45周年
 1989年「昼下りの情事」「戦争と平和」リバイバル、「オールウェイズ」アメリカ公開35周年

などにも当たります。
 それぞれ、今年紹介していきたいと思いますので、またよろしくお願いいたします。

 そして、実は「麗しのサブリナ」の著作権が日本でパラマウントにあるのは今年限りとなります。
 著作権が1954年以降の作品は70年に延長されましたが、とうとう「麗しのサブリナ」が来年切れてしまいます。

 アメリカは95年なので、まだまだ切れないので、勝手にアメリカとかで使うと著作権法違反になって捕まりますので、その点はご注意を。
 あくまでも日本でだけです。

 でもそれ以降は27年には「戦争と平和」、28年には「パリの恋人」と「昼下りの情事」と「マイヤーリング」、30年には「尼僧物語」「緑の館」と続々と著作権が切れていきますね。

 ただ、僕は著作権法には詳しくないので、映画としての著作権は切れても、肖像権のある宣伝のポートレートや、音楽家にも著作権があるサントラなどはどうなるのかはわかりません。
 むしろ宣伝写真や音楽はどうなるのか教えて欲しいです。

 さて、そんな中での今回は2014年1月4日に日本で劇場公開された「マイヤーリング」から10周年ということで、公開前に紹介された「キネマ旬報」2013年12月下旬号を紹介。

 と言っても、「マイヤーリング」はたった1ページのみ。

 1993年に同じく亡くなったリバー・フェニックスと共に“没後20年の奇蹟”ということで、それぞれに新作が初公開されるということで載っています。




 文章はブロードメディア・スタジオさんからの宣伝文と、同じくブロードメディア・スタジオさんから配布されたショーンの言葉が掲載されているだけ。

 最近の映画雑誌にありがちな、映画評論家や編集者が文章を組み立てるのではなく、配給会社から配布されたものをそのまま載せる、という悪しきものになっています。

 画像も珍しくないものだし、当時も買うべきかどうか、かなり悩みました。
 正直、買う価値は無しに等しいです。

 特に僕の場合、「マイヤーリング」のプレスシートパンフレットでは文章に関わっていて、宣伝資料などはいただいていましたから、本当に見知った内容ばかりで…。

 でも結局買うことにしたのは、やはり「マイヤーリング」が映画雑誌 “キネマ旬報”に載った、という証左として残しておこうと思ったからに他なりません。

 まあこうしてここで紹介できたので、少しは買った意味もあったかもしれませんね。

 でももう公開から10年も経ってしまったのですね!
 初日の1回目の上映にtohoシネマズ梅田へ駆けつけたのを覚えています。

 やはり、日本で東京圏に次いで大きい大阪圏の上映だったので、ブロードメディア・スタジオさんの関係者らしき人が様子見に劇場の後ろに立っていたのを覚えています。

 初日は3回の上映でしたが、僕が朝行った段階で初回・2回目はSOLD OUT、3回目も残り少なくなっていました。
 予約せずに劇場に来たお客さんが、従業員の人に尋ねてて、“明日の回か、今日でしたら19時50分の回になるんですよー。”と申し訳なさそうに話していたのを覚えています。

 後でブロードメディア・スタジオさんに聞くと、東京も満席だったそうで、tohoシネマズ梅田では2週目は大きな箱に変えられていました。

 当時の状況はこちらこちらでお読みください。

 「マイヤーリング」なんて、2度と劇場でリバイバルはされないでしょうから、映画パンフレットの文章を書いたことも含めて、貴重な体験をさせていただきました。映画パンフレットも、海外ではもちろん発売されていない貴重な “「マイヤーリング」写真集”として大事にさせてもらってます。
  


2022年11月13日

「マイヤーリング」本編サンプルDVD


 さて今日は写真を簡単に済ませたいと思います。オードリー、写ってません。

 そういえば、「マイヤーリング」も製作からは65周年だったな〜と思ってたので、今回やっちゃいます。
 なんか「マイヤーリング」というと、僕は2014年のイメージが付いてしまっているので。

 こちらに昔から来ていただいている方はご存知でしょうが、「マイヤーリング」配給元の「ブロードメディア・スタジオ株式会社」さんの依頼で、僕は2013年9月に「マイヤーリング」のプレスシートとパンフレットの文章を書くことになりました。
 詳しいお話はこちらで。

 さて、その時のブロードメディア・スタジオさんとのお約束で、文章の権利は全て僕のもの、そして執筆料は要らない代わりに、全ての宣材(ポスター、プレスシートなど)をいただく、ということでした。

 そのまだ公開前に送っていただいた物の一つがこの「マイヤーリング」本編映像のDVD。

 内容は市販されているものと特に変わりません。もう既にリマスターも済んでいるもよう。

 ただ、池田昌子さんの副音声などはまだ録音されてもいないので付いておらず、本当に本編のみ。
 それに、ずっと画面右上には“SAMPLE”の文字が入ります。

 レーベル面には “「マイヤーリング」本篇サンプル 75分 BMS 〈禁持出〉”と書いてますね。

 でもこれ、いただいても見ようという気にはならなかったですね。
 新作のオードリー作品を劇場で見たのは、僕も「オールウェイズ」の1990年以来。

 確かにね、それまでに米国版のDVDは買って持ってたし、視聴もしましたけど、日本語字幕が付いて見るのはこの劇場公開が初めて!
 そんな最初で最後の生涯で1回きりの初めてはやっぱり劇場で他のみんなと一緒に味わいたいじゃないですか!

 それでDVDは公開前にもらったものの、そのまま棚にしまいこまれました。
 公開後に見る、というのも公開後は何度も劇場に足を運びましたし、公開途中で劇場のみでブロードメディア・スタジオさんから先行DVDが発売されましたんで、サンプルを見る、というのは結局1度もありませんでした。

 このDVDと一緒に、担当者の方のお礼が書かれた名刺が同封されてました。
 担当者の方のお名前、その後写真集をお出しになったので出してもいいのかな?とも思いましたが、もしかして何か事情があるといけないので、全て写真加工しました。

 一度も通しては見ませんでしたけど、これは僕にとっては大事な宝物の1つですね。

 ところで、配給してくださったブロードメディア・スタジオさん、以前はブロードメディア株式会社の子会社でしたが、あったはずの公式サイトが見当たらないので親会社のブロードメディア株式会社のサイトの沿革を見ると、2020年4月に親会社に吸収合併されていました。

 ↓下のオードリーの写真は、いつもの通りゲッティ・イメージズ さんの無料の画像をお借りしました。
 「マイヤーリング」そのものの写真は無料じゃないので、同じ1957年の画像から。

 この写真のクレジットを信じれば、この画像は1957年6月16日のものらしいです。「マイヤーリング」はもう演じた後ですね。
 前年に撮った「昼下りの情事」の髪型をちょっと崩したような髪になってますね。
 「マイヤーリング」のリハーサルでもこんな髪型をしてました。


  


2020年01月04日

「マイヤーリング」B1劇場ポスター ピンク版

 さて今日は「マイヤーリング」劇場公開からちょうど6年です。
 2014年1月4日からまずTOHOシネマズ六本木、梅田、二条で公開。その後11日から全国で上映されていきました。

 なんかついこの間のように感じてしまいますが、もう6年…早いですねー。
 今回は記事のアップも、僕が見に行った6年前の大阪の初回と東京での2回目の上映開始時刻11時30分に合わせてアップしています。

 初めて井上由一さんから「マイヤーリング」のパンフレットへの寄稿のお話を頂いたのが2013年の9月。もうもう超驚いて嬉しくて感激しました!
 大急ぎで原稿を仕上げて、プレスシートになった時は嬉しかったですね〜!

 そして9月30日12時に情報解禁日があって、このブログでも晴れて記事をアップ出来ました!その時はこんなビッグニュースを皆さんに伝えできることが嬉しくて、皆さんの反応が楽しみでワクワクしてました。

 初日はみんなが劇場に見にきてくれるのかが心配でしたが、僕が行ったTOHOシネマズ梅田では1日3回しか上映されなかったのに、なんと初回の上映に行った段階で1・2回目はSOLD OUT!

 そうとは知らず見に来てくれたお客さんたちに、劇場の方が売り切れの説明をしていて、まだ11時台なのに、19時50分の3回目ならまだ席が残っていますと申し訳なさそうに案内していたのが印象に残っています。
 そして見終わって帰るときにチェックしたら、その3回目もすでに半分以下になっていました。

 井上由一さんに訊いたら、初日は大阪は完売、六本木もほぼ満席だったそうです。これは劇場側も予想もしないヒットだったんですね。二条はどうだったんだろ?

 さて、そんな「マイヤーリング」ですが、このあいだの井上由一さんの「オードリー・ヘプバーン 映画ポスター・コレクション」でひとつわかったことがありました。

 無料で寄稿する代わりに、宣材は全ていただくと言うことになっていたのですが、「映画ポスター・コレクション」に載っていた「マイヤーリング」のB2版ピンクポスターはいただいてましたが、B1ポスターピンク版を頂いてないことがわかって、その事を井上さんにお伝えすると、なんと!公開から6年近く経っていたのに、会社の方から送っていただけるように手配してくださいました!ありがたいことです。m(_ _)m

 ポスターといえば、井上さんの写真集でも書かれていましたが、最近は全世界同一イメージでポスターが作られることが多いんですが、もちろん「マイヤーリング」は世界中のどこでも劇場公開されていませんから、往年のように日本で完全オリジナルのポスターを作ることが出来たんですよね。

 ちなみに “ヨーロッパのどこかで劇場公開された” と書かれているオードリーの伝記がありますが、生放送中の当時のごく小さい湾曲しまくったテレビを、テレビとフィルムを同期させるために、超高価な機材を使ってフィルムでモノクロ撮影するというキネスコープ・レコーディングしかテレビを保存する方法が無かった時代ですから(現存するのはごくまれ)、デジタル・リマスターも無い時代に劇場で掛けることは不可能です。

 伝記でもどこの国か書いていませんし、劇場公開したのならあるはずの証拠の劇場ポスターも無い。もう完全な都市伝説(デマ)ですね。英語版Wikipediaの「マイヤーリング」やIMDbなどではやっぱり “ヨーロッパで劇場公開された” というデマがなんの検証もされず、証拠もなくそのまま載っています。

 さて、このポスターについても当時井上さんに色々と質問していましたが、当初はこのピンク版が社内でも好評だったそうで、こちらで行く予定だったそうです。

 ところが元々はカラー作品でしたが現存するのはモノクロ版のみなので、上司の方から “上映するのはモノクロなのに、カラーでポスターを作るのはおかしい” と横槍が入り、モノクロ版のポスターが作られたそうです。

 なので僕が「マイヤーリング」を見に行った大阪や神戸ではモノクロ版のみしか掲出されていませんでしたし、カラー版はめっちゃ貴重です。
 今回井上さんにお訊きしたところ、このカラー版は劇場に送るか、関係者に配布した程度だそうです。

 「マイヤーリング」を劇場でご覧になった皆さんはこのピンク版のポスターはご覧になったことはありましたか?もし見ることができてたら、めっちゃラッキー!

 今回6年ぶりに「マイヤーリング」の新しいポスターが手に入るなんて思っても見ませんでしたし、こうして久しぶりに「マイヤーリング」のポスターを紹介出来ることが嬉しいです!

 カテゴリーを見ていただくとわかるんですが、オードリーのチャレンジ3部作(「尼僧物語」「緑の館」「許されざる者」)はもちろん、「昼下りの情事」「シャレード」「暗くなるまで待って」という錚々たる作品よりも「マイヤーリング」の方が紹介数が多いんですよ!

 ただしこんな風に切り抜きされてますけど、本当のこの時のオードリーの髪型はロングヘアのカツラなんですよ〜。

レア度:★★★★★(相変わらずポスターの撮影がヘタですみません…。本当はもっとキレイです!)
  


Posted by みつお at 11:30Comments(5)マイヤーリングポスター

2017年10月17日

BS12 トゥエルビにて「マイヤーリング」無料放送!

 オードリーに関する情報です!

 今BS12トゥエルビでオードリー・ヘプバーン特集をやっているのですが、その中で10/21(土)19:00から「マイヤーリング」を放送します!

 以前WOWOWで「マイヤーリング」はテレビ初放映されましたが、無料で見れるのは今回が初めて!
 2014年の劇場公開で観た方も見逃した方も、要チェックですね!

 57年に公開される「パリの恋人」と「昼下りの情事」の撮影を1956年に終わったオードリーが、1957年2月にテレビドラマ出演した57年唯一の作品です。
 「マイヤーリング」放送後は58年1月から「尼僧物語」の撮影に入るまで約1年休息します。

 本放送はカラーでしたが当時の技術ではカラーで残す方法が無く、モノクロでかろうじて残っていました。
 画質はとても悪いですが、残っていた事に感謝!

 たった90分枠(実質75分)のテレビのために50万ドルをかけて制作されました。当時の日本円で1億8000万円。
 当時の大卒の初任給が1万円程度ですから、現在の価値に直すと約36億円!
 いかにお金がかかっているかわかりますよね。

 豪華な衣装はオードリーとも縁が深いドロシー・ジーキンズがデザインしました。オードリーとは「緑の館」「許されざる者」「噂の二人」で組んでいます。
 地味な作品担当になってますが、「噂の二人」など質素に見せないといけないのに、オードリーは “何を着せても美しいから困るわけ” と言ってくれています。

 1954年に結婚したばかりのメル・ファーラーとの共演がオードリーには嬉しかったことでしょう!
 ただオードリーとメル・ファーラーの共演作品は「オンディーヌ」「戦争と平和」「マイヤーリング」と全て悲恋なのが後の2人を暗示しているかのようですね。

 この「マイヤーリング」はなんと生放送だったためオードリーの後ろの壁にマイクの影が写っているシーンもありますが、失敗無しでやり遂げたのは凄いことですよね!

 BS12の公式サイトはこちら


 なお「ローマの休日」と「麗しのサブリナ」はもう放送は終わっていますが、28日には1964年公開の「パリで一緒に」も放送します。
 こちらはオードリーが最も私生活が充実していた1962年夏の撮影で、オードリーが最高に美しかった作品です。

 相手役は「麗しのサブリナ」でも共演したウィリアム・ホールデンですが、彼は生涯オードリーを愛し続けていたそうで、そのためこの作品の撮影前には日本でオードリーのためのプレゼントを選んでいた事が映画評論家の淀川長治さんによって語られていました。

 ホールデンはもう既に他の人の妻であり母になった幸せオーラ全開のオードリーを見て、苦しんでアルコールに逃げてしまい撮影が遅れる原因を作ってしまいましたが、オードリーはこの作品での撮影を “とても楽しかった!” と後に息子ショーンに語っています。

 作品はちょっとドタバタコメディですが、この作品は珍しくオーバーアクションなオードリーや、画面からも滲み出るオードリーの活き活きした幸せオーラや美しさを楽しんでください!この作品を気に入ったなら、あなたもれっきとしたオードリーファンなこと請け合いです!

 BS12の公式サイトはこちら
  


Posted by みつお at 09:00Comments(2)マイヤーリング

2015年01月10日

「マイヤーリング」読売新聞広告

★イオンシネマ “シネパス”での「いつも2人で」が間もなく始まります。
 グループ2 守谷(茨城)、大井・大宮・熊谷・浦和美園・羽生・越谷レイクタウン・春日部(以上埼玉)、板橋・むさし村山・日の出・多摩センター(以上東京) 2015/1/19(月)~23(金)
 今回は関東圏での上映です。(次回、ラストは3月の石川・岐阜・三重・滋賀・奈良・京都になります)

 (「いつも2人で」を初めてご覧になる方は、僕のもう1つのブログで先に“「いつも2人で」オードリーの髪型による旅の順番の見分け方”を読んでいただくと、時系列が混乱しないかと思います。)


 さて今日は「マイヤーリング」公開1周年という事で、ちょうど1年前に新聞広告が打たれた日に紹介します。

 前回紹介したのは公開前の新聞でしたが、これは公開後に再度東京地区の読売新聞で打たれた広告です。2014年1月10日夕刊。
 この日に載る事は担当者の方に伺ってたので、東京にいる友人に頼んで、買っておいてもらったものです。

 劇場名、右上は既に上映が始まっているTOHOシネマズ六本木ヒルズですが、今回のメインの劇場は翌11日から始まる新宿シネマカリテ。
 もともとシネマカリテさんは1/30までの上映予定だったようなんですが、大好評で2/20までロングランになりました。
 東京での「マイヤーリング」上映のメインだった映画館ですね。

 同時に11日から公開のTOHOシネマズららぽーと横浜とTOHOシネマズ川崎が掲載されています。
 でもTOHOシネマズの系列は、17日で全国一斉に公開を終了するんですよねー。
 みなさん、ムビチケはきちんと使えましたか?



 前回のは3種とも同じメインのモノクロの画像を大きく扱ったものでしたが、この公開後の新聞広告ではショーンから届いたカラーのオードリーをメインに据えています。

 正直、こちらの方がずっとオードリーらしいし、遥かに美しいので、こちらに変更になってよかった!という感じです。
 このショーンから提供されたオードリーのカラー画像がもっと早く届いていれば、メインの画像もこれに変更になったろうと思われます。
 実際、担当者の方も「マイヤーリング」のオードリーの画像がいいのが無くて困ってらっしゃいましたし。

 この作品は相手役がメル・ファーラーだし、なんといってもオードリーありきの企画だろうと思うので、やはりこういう宣伝写真はオードリーが必ず左から写されるように配慮されていますね。
 オードリーが自分の顔は左からの方が綺麗だと気づいた「パリの恋人」より後の作品ですもんね。

 さて「マイヤーリング」ですが、2インチVTRのカラーの実用化が57年後半からだとウィキに書いてありました。
 ウィキはオードリーでは間違いが多いので、これも信用していいのかどうかわかりませんが、そうだとすると「マイヤーリング」がカラーで残っている可能性は残念ながら0%になってしまいますね。

 ということで、「マイヤーリング」のカラーを見れるのは現存するカラー写真のみ、ということになります。
 これはもともとカラーの作品なので、カラーライズするのは断然アリだと思うんですけどねー。

 それにオードリーとメル・ファーラー自身はこの作品をカラーは絶対に見れなかったことになりますね。
 というか、モノクロでさえも見たのかどうか…。
 撮り終わった自分の作品はほぼ見ないオードリーはともかく、ナルシストじゃないかと思うメル・ファーラーはきっと口惜しかったでしょうねー。

 それに生放送だった「マイヤーリング」ではテレビに映ってない所ではおそらく相当ドタバタしたでしょうし、少しも失敗しちゃいけないというプレッシャーにオードリーは懲りたんじゃないでしょうか。
 オードリーって「ロビンとマリアン」でもそうでしたが、バタバタして撮るのはあんまり好きじゃないみたいですしね。
 その後オードリーのテレビ映画出演が「おしゃれ泥棒2」まで途絶えるのは、そんなとこにも原因があるのかな?と。

 そういえば、ネットでは「マイヤーリング」が“お蔵になっていた”とか、“マニアがテレビでの放送を撮っていたのを上映”などと、全然調べないで聞きかじっただけで想像で感想書いている人が多々いますね。
 うーん、こういう調べてない推論での文章を見ると本当に残念ですー…。

 「マイヤーリング」はお蔵入りだったんじゃなくて、テレビの放送を保存する方法が確立されていなかったからですよね。
 テレビを撮る、というキネスコープも別にマニアさんが撮ってたんじゃないですよね。そんな簡単にテレビが録れる時代じゃないぞ、と。
 昔ブラウン管テレビをバックに撮影したら、黒い帯が画面に入ってて見れたもんじゃなかったでしょ?

 だからテレビは同期させる専用の機械で撮るしかなかったんですよね。だから今考えるとちょっと“ええっ!?”って思うけど、そのキネコがものすごい高価だった。
 「マイヤーリング」がモノクロで残っていること自体も、よく考えるとめちゃめちゃ幸運なことだったんですよね。

 そうそう “本来はカラーなんでしょ?そしたらちゃんとカラーで公開して!” 的論調のもありました。
 いや、だからカラーは残念ですけど現存してないんですって!(^^;A
 僕もカラーで残ってたらどんなにいいかと思いますけど、技術的に当時はテレビ放送をカラーで残すのが不可能だったんですよぉ〜…。
 今回劇場で観れたのが今の所最善の状態なんです。

 でもやっぱりキネコってテレビ(30コマ/秒)→フィルム(24コマ/秒)だから劣化は起こるし、カラーがモノクロに…って、再放送にすら使えませんよね。
 なので「マイヤーリング」がずっと眠ってたのは内容ではなく、技術的な問題だったということ。

 やっと最近はデジタル・リマスターが安価になって当たり前に出来るようになったから、かろうじて上映に掛けられるくらいには修復出来たんですよね。

 だから、過去の海外の伝記で“ヨーロッパで劇場上映された国がある”というのは事情がわかってみると、もう完全なガセネタだとわかりますよね。
 デジタル・リマスターしてもあれくらいなのに、そんな技術も無かった時代に劇場でなんて到底ムリ!絶対ムリ!!
 だいたい、そう書いてある伝記ではどれひとつとして証拠も国名も示せていないですからね。

 複数の伝記でそう書いてあるってことは、自分で調べないで既存の伝記を基に書いただけ、っていうのが丸わかりですよね。
 同じような感じでオードリーの本名がエッダだの、ショーンの誕生日が1月だの、「ローマの休日」での別れはタクシーだっただの、「エクスラン・ヴァリーエ」が2日で撮影しただのという嘘が次々と伝記で書かれていったんでしょうね。

 でもつくづく思うのは、「マイヤーリング」を生放送じゃなくて、フィルム収録してそれをテレビ放送して欲しかったなーということ。
 「マイヤーリング」でも戸外の風景なんかは、フィルムで撮った映像がインサートされているので、撮影済みのフィルムをテレビで流すのは技術的にも可能だったよう。

 なので、カラーフィルムで撮った映像を放送したんだったら再放送も出来たでしょうし、現存するのも色は褪せてただろうけど、きちんとカラーだったはず。
 フィルム録画するならオードリーもゆったりと演技出来たでしょうし、僕らもカラーでリマスターされた鮮やかな「マイヤーリング」を見れただろうなーということで、本当にもの凄いもったいないなーと思うのです。

 (でも、今と違って当時のテレビと映画って敵対関係にあったから、映画のようなフィルム撮影ではなく、テレビマンは意地でもテレビカメラでオードリーを撮ったと思うんですよね〜。だからやっぱりフィルムで撮影なんて、そうはいかないんだろうな〜と…)


  


Posted by みつお at 09:00Comments(2)マイヤーリング

2014年04月02日

「マイヤーリング」B1(B全)劇場ポスター

 みなさん、「マイヤーリング」の劇場での上映もそろそろ大詰めですが、劇場でご覧になりましたか?“もうDVDになるんやったら、それでええやん!”とかって思わないでくださいです。
 何度も書いてますけど、「マイヤーリング」を劇場で見れるなんて幸運は日本だけだし、おそらく今後リバイバルすることも難しいと思うので、本当にこのチャンスを逃さないでください!

 残りの劇場公開の予定です。
 ★4月5日公開 フォーラム仙台
 ★4月12日公開 シネピピア(兵庫・宝塚)
 ★4月19日公開 フォーラム山形
 ★4月21日公開〜5月11日まで 塩尻東座(長野)

 今日は4月16日「マイヤーリング」DVD
発売の前に、紹介しようと思っていたもの。「マイヤーリング」のB1劇場ポスターです!サイズは 728 × 1030mm。B全ポスターとも言いますね。

 書いてあることはB2サイズのAタイプと全く同じでサイズのみが違います。面積比で2倍。

 B2ポスターのBタイプが全然世に出回ってないのと比べて、こちらは結構出回ったのでは?と思います(僕は劇場では実際には見れなかったですけど)。

 B1ポスターは、大きな劇場での待合所や柱、劇場前のポスターを入れる場所などでよく使うことがあります。

 B2ポスターって家庭では大きく見えるんですが、スペースの広い劇場ではかなり小さくコンパクトに見えるのに比べて、B1ポスターはそういう劇場ででも“大きい!”と感じるサイズです。

 なので、昔からB2と比べて数は少ないながらも、B1ポスターっていうのは存在していました。別柄だったりすると、とっても嬉しいんですよね!でも集めるのはやっぱり難しいです。

 それに保存も大変!B2は今ではB2用のクリアファイルが存在するんですが、さすがにB1用ってのはないので、フレームに入れるか筒状で保存するか。広い場所があれば、平置きで保存という方法もありますが…。あとは三つ折り(でも折れないように、押さえない)に畳むとか。
 でも筒状とか畳むとかは、いつの間にか巻きジワや折り跡が付いてしまって、ポスターにとっては保存方法としてよろしくありません。

 僕なんかは、1つに1フレームだと物凄い数が必要となるので、1フレームに何枚も入れて、2フレームしか持っていません。(^^;;;
 なので、このブログとかで載せるために画像を撮ろうとすると、ポスターを入れ替えたりしないといけないので、ホントに大変です。

お気に入り度:★★★


  


Posted by みつお at 21:00Comments(8)マイヤーリングポスター

2014年02月12日

「マイヤーリング」パンフレット

 今回は、以前買う方の中身を見るワクワク感を削いでは…とわざと中身を紹介しなかった「マイヤーリング」のパンフレットの紹介。

 これ、紙は全部ニューエイジというマットコート紙で刷られています。表紙にはニスびき有りだそうです。表紙周りを入れて全32p。劇場での販売価格は1000円、サイズはB5。
 最初“ちょっと高っ!”って思ったのは事実。でも、世界で一番権利金が高いと言われているオードリーだし。

 それに公開前になって息子ショーンから世界初公開の「マイヤーリング」のポジが届き、急遽パンフレットのカラーページが追加になってショーンの画像が掲載されました。
 これがあると無いとでは大違い!経費も高く付いたでしょうに、間際で載せてくださった配給会社の方には大感謝!
 どの写真集にも掲載されていない、貴重な貴重な「マイヤーリング」の写真集としての存在価値も非常に高くなりました。

 全世界のオードリーファンはきっとこのパンフが喉から手が出るほど欲しいでしょうねー。
 これらの画像だけでも充分1000円以上の価値のある中身になったのは間違いありません!

 さて、今回のパンフで僕が文章を書かせていただいたのは、こちらに来てくださっている方々ならご存知のはず。プレスシートの時にも経緯を書かせていただきました。
 他には加藤タキさんの寄稿とかもあって、“うわぁ、加藤タキさんと一緒に載せていただけるなんて、めっちゃ光栄!でも僕なんかの文章でいいのかなあ…。”と思ってしまいました。

 僕の書いたのはキャスト紹介のオードリー・ヘプバーンの部分、コラム“オードリーと日本”、それとオードリーのフィルモグラフィーです。
 ページ数にして7p。予想外にめっちゃ多くて、その畏れ多さに頭クラクラしました(笑)。でも嬉しかったー!
 僕が書いた順は、自分が書きやすい方からで、 フィルモグラフィー→コラム→プロフィールの順です。

 まずフィルモグラフィーを書く時に思ったのは、“単純なキャスト・スタッフとストーリー紹介にはしない!”ということ。
 それだったら別に僕じゃなくても書けますよね。おそらく依頼してくださった配給会社の方も、僕にそんなことは望んでないでしょうし。

 この映画を見る年配の方は、もちろん往年のオードリー映画はご存知だろうと。
 そんな方々にキャストや監督は誰々で、とかストーリーはこんなのです、って説明しても無意味。きっと読んでもくれないですよね。

 逆に若い人たちはもし共演者なんかを知りたかったら、今ではネットで簡単に情報を調べることが出来ます。

 なので、僕はそういうのは一切省いて、ネットで調べても出てこないような、これまで色んな本や雑誌でバラバラにちょこっとずつ掲載されてきたことや“へーっ!”って思うような僕の知ってる裏話をまとめました、って感じ。ついでに全盛期のオードリーの人気がどれほどで、どれくらいのヒットだったかとか。

 あと考えたのが、“オードリー主演の映画は対等に扱う”というもの(最後期の作品だけ、ちょっとけなしてしまった部分もあったけど…)。
 たとえ世間的には評価が高くなくても、どの作品も僕にとってはオードリーの映画という大事な大事な作品たち。どれか1本でも欠けるのはイヤだし、代表作だからっていっぱい書いて、他の作品はちょっとだけ、っていうのは絶対にしたくなかったんですよね。僕自身も写真集なんかで掲載画像の数に差をつけられるのは大嫌いだし。

 それにオードリーを好きになった人には、有名作品だけじゃなく、どの作品も見て欲しい!その中で自分のお気に入りを見つけて欲しいから、まだ見ても無いかもしれない作品に関して“この作品はあんまり…”みたいな先入観を植え付けることはあえて書きたくないなーと。

 なので、どの作品も誉められる所は全て誉める。海外の伝記で評価が低かろうが、日本で高い評価を受けていたらそういうことはきちんと書く、逆もしかり。
 でも過小評価されている作品ほど僕が守ってあげなくちゃ!と文章量が多くなっちゃいましたけど。(^^;A

 成功したかどうかはわからないんですが、若いファンの人が、これでどれかの作品に興味を持って、見るきっかけになってくれたらなー、と思って書きました。
 逆に、どの作品でオードリーが栄光を勝ち得たか世間に広めて欲しい!的な考えの方には物足りない文章かもなーって思ってました。

 それと「マイヤーリング」が入った以上、公開順に並べるとおかしなことになるので(「戦争と平和」→「マイヤーリング」→「パリの恋人」→「昼下りの情事」になる)、世間で思われているオードリーの年齢の間違いを直す意味も含めて、撮影順に並べました(こうすると「戦争と平和」→「パリの恋人」→「昼下りの情事」→「マイヤーリング」と正しく並ぶ)。

 ついでに、“撮影年度/製作年度とされる公開年度/オードリーの撮影時年齢”も実際の映画の撮影期間を調べて、入れさせていただきました。
 オードリーって5月4日生まれだから、5ヶ月という約半年も誕生日まで間があるんですよね。なので製作年で単純計算じゃなく、実際の撮影時の年齢を入れようと…。

 なので、「マイヤーリング」も57年の2月4日放送というオードリーの誕生日前の放送だったので、27才が正解。57年だから28才って書いてたとすると、ちゃんと調べてないか、パンフレットを買ってくれてないか、のどっちかですね(笑)。

 原題は僕は書かなかったんですけど、配給会社の方が入れてくださってました。英語を打つのって面倒くさいので、ありがたやありがたや…。

 自分で読み返して、実はいくつか気になる所が…。

 まずは「麗しのサブリナ」。日本語が破綻している部分が…。“口紅を…”の部分ですが、“口紅も”が正解ですね。

 次は「昼下りの情事」の所。バージョン違いの話がわかりにくいなーって。
 僕としては57年・65年公開バージョンvs89年・10年公開バージョンでタイトルバックが違うってことを書きたかったんですけど…意味わかりましたか?
 それに、契約には「昼下りの情事」撮影後にオードリーがジバンシィの衣装をもらうという条項があった、とかってことを入れておいた方がよかったかなーとか。

 「噂の二人」では、オードリーの再ブームが来て映画がリバイバル…って書いてるんですけど、逆ですね。映画がリバイバルされてブームが来た、と。

 あと、最後に大きな間違いが!「おしゃれ泥棒2」はたしか撮影は86年、撮影時は57才ですね。

 フィルモグラフィーにはカットされた部分があり、年代別に●端役時代●第1期夢見るオードリー●第2期チャレンジオードリー●第3期動くオードリー●第4期融合のオードリー●第5期大人のオードリー●第6期超越したオードリーとしてそれぞれに説明も入れていたんですが、文章量が多くなるのでそれはオールカット。

 そこが無くなったことにより、「おしゃれ泥棒2」の紹介が意味が通じなくなったので、自分から言って丸ごと入れ替えてもらいました。結果的には「おしゃれ泥棒2」には新しい方がいい文章になり(滅茶苦茶とかって書いてしまってるけど…)、年代別の部分もカットされてよかったと思ってます。

 次にコラムですが、これ最初の依頼では後で配給会社の方のメールを読むと、“「オードリーとメル」のことなどで書いて欲しい”ってなってたんです。
 僕は“…のことなど”だけ読んで勝手に書き上げちゃったんでしょうね。(^^;;;
 実際オードリーとメルのことだったら、きっと書けなかったと思います。絶対メルの悪口出てくるし…。

 で、オードリーと日本ってなんで思いついたのか今となってはわかりませんけど、今でこそ多少知られてきてますけど、世間的にはなぜかあんまり語られてない「エクスラン・ヴァリーエ」や「銀座リザ」のこと、来日や来日予定があったこと、そしてオードリーの兄とお母さんが日本に来てたこと、なんかをまとめてみようと思ったんですよね。
 作品のことは先にフィルモグラフィーで書いちゃったし。

 文章の最後に加藤タキさんのことを書いてたら、パンフでは加藤タキさんの手記が続いてたので、僕自身は“ヒエッ!”って冷や汗ものでしたけどね(笑)。
 あ、あといつもの“僕は”っていう言い方が“私は”に修正されました。僕らしくない言い方だし、別になくてもいい“私は”はカットしてもらえばよかったですね。

 恥ずかしいのは、オードリー初来日のジバンシィのショーで“モデルさんが”って書いた部分。読み返して、なんてダサい言い方!って思います。このブログでは僕らしくていいんですけど、パンフレットでは“ファッションモデルが”って書くべきでしたね。

 あと、「ヴァリーエ」の話が終わって、「銀座リザ」の話に移る部分。本来改行を入れるべきですが、昔ながらの紙の原稿のやり取りでの改行記号が使えないので、一応それらしく指示はしたんですけど、わかりにくくて改行無しになってしまいました。大勢に影響はないのでそのままにしましたが…。

 一番手こずったのはプロフィール!これって勝手な想像とか書けないし、間違ってたら大変!ってことで、かなり調べましたし、時間もかかりました。
 それに、どれくらいの長さを求められているのかも指示がなかったし…。

 僕の持っている過去のパンフレットを思い返しましたけど、そういうのは簡単な略歴があるだけだったなーと。そういうのを見て参考にしようかとも思いましたけど、それじゃあ僕が書く意味ないやん!ってことで、一切過去のパンフは何も見ずに書き上げました。

 書くにあたって、最も信頼出来るショーンバリー・パリスの伝記はかなり参考にしましたし、書き上がったときはやっとできたー!と思いましたけど、文字数が多くないかなー…とか、間違ったこと書いてないかなー…とか不安いっぱいでした。

 女優としてのオードリーに関してはほとんどカットになリましたけど、それ以外はそのまま。
 なので、発表できる段階でこのブログで先にお披露目して、皆さんに間違いがないかをお尋ねしたんですよね。
 大丈夫と言っていただけたのでパンフでも修正を入れずにいきましたけど、その結果、後半生はかなり駆け足になってますね(笑)。ジバンシィも最後しか出てこないし。

 今でもプロフィールはこんなんで良かったのかなーと不安に思っています。天国のオードリーに怒られるんじゃないかなー…とか。
 やっぱり好き勝手に書けるのとは全然違いますね。(^^;;;

 いつかもうひとつのブログでカット前の文章をそのまま載せてみようかなーと思っています。
 文章に関しては、原稿料が発生しない代わりに著作権は僕の所有、ということで配給会社さんとやりとりを交わしています(原稿料の代わりにポスターなどの宣材をいただくことにしています)。なのでパンフレットに書いた文章は僕はそのまま掲載出来るんですよねー。

 フィルモグラフィーの最後のページと一緒に載っている「マイヤーリング」の当日の予算表が意外と僕的には興味深いんですよね。
 それを見ると、50万6396ドル77セントになってるし、正確にそれだけかかったのかーとか。

 出演者の経費は13万9027ドル52セント。ある本で「マイヤーリング」のオードリーの出演料が12万5000ドルって載ってたのがあったんですけど、もしそれが本当なら、残りの1万4000ドルをメルや他の出演者で分け合ったってこと?
 でもいくらなんでもそれはないよね〜(笑)。実際にはもっとオードリーの出演料は安かったんでしょう。

 あと、加藤タキさんのページと僕の“オードリーと日本”のページのカラー画像なんですけど、なぜかどちらもメルがオードリーの上着のケープの裾をめくりあげてるんですよね。昔は気にならなかったのに、最近めちゃ気になります(笑)。なんでめくりあげてるんだろう…。

 公開前に2冊送っていただいたのに、劇場で見る度に自分でも買ってて、このパンフレットは今6冊所有してます(笑)。
 自分の拙い文章も載せていただいて、本当に大事な大事なオードリーのパンフレットになりました!
 配給会社の方には色んな意味で感謝してもしきれないほどありがたく思っています。

お気に入り度:★★★★★(劇場でこれから見る方は、僕のことは関係なく、画像的にも資料的にも今までに無い貴重な1冊なので迷わずゲットしてください!)
  


2014年02月04日

幻の「マイヤーリング」で幻のポスター! B2サイズ Bタイプ

 さて、今回紹介するのは貴重で希少な「マイヤーリング」B2ポスターのタイプB。着色カラー版です。

 昔の映画館は、1館で1作品の上映が当たり前でしたから、1作品でも1館全部を飾る為に宣材は大量に必要で、上映する映画のポスターもB1やB2さらには2シート、立看ポスターに大看板・キャビネ写真と飾るべき宣伝材料も豊富にあったわけですけど、今のシネコンでは上映するシアターの入り口にポスターが飾られているだけ、ということもしばしば。

 当然ポスターは1種類あったらそれで充分なんですよね。あとは柱の部分とかにB1ポスターとか、上映するシアター前にバナーポスターとかくらい。

 なので、この「マイヤーリング」の着色版のB2ポスター(TypeB)も掲示するスペースがなく、おそらくどこの劇場でもまだ使用していないのではないでしょうか。
 配給会社のブロードメディア・スタジオさんからも、“当初のカラー版ポスターは作成しましたが、あまり掲出できるスペースがなかったので、世にほとんど出てません。”とメールでいただいてます。

 というわけで、幻の作品の「マイヤーリング」に幻のポスターが存在している、という訳ですね。
 おそらく入手は困難を極める事と思います。

 なので、上映される劇場で“このポスターを見たよ!”って人はかなりの幸運かも!
 これ、ここの劇場で見たよ!って方がいらっしゃったら、ぜひご連絡ください!

 これは「マイヤーリング」公開に当たってのメインイメージをAタイプの物と争った物。社内でも好評だったらしいのですが、現存するのがモノクロなので、モノクロで。という指示が入ってAタイプがメインに決まったそうです。

 ちなみに、コピーは上部に“「ローマの休日」から4年後、その美しさの絶頂期に撮影されていた幻の主演作”
 左上部に“誰も見たことのないオードリー”となっています。

 これ、DVDのジャケットで同デザインのものがスリーブケースとして採用されましたが、宣伝の必要のないスリーブケースと、宣伝しなければならないポスターでは下部が全然違います。

 実物はかなりピンクの発色がきれいで、結構僕は気に入ってるんですよ!(^-^

レア度:★★★★★

 そういえば、4月に一般発売される「マイヤーリング」のDVDは、発売元がパラマウントさんになっています。
 劇場先行のものは発売元は配給会社のブロードメディア・スタジオさんなので、発売元を見ればどちらの物かわかるという訳ですね。


  


Posted by みつお at 09:00Comments(2)マイヤーリングポスター

2014年01月28日

「マイヤーリング」ムビチケカード

 今年の第二回“新・午前十時の映画祭”、デジタル上映方式で初の「シャレード」リバイバルが決定しています。
 これで「シャレード」の上映は63年68年73年86年11年に次いで6回目。パンフレットでも書きましたが、同率3位だった「戦争と平和」を置いてきぼりにして、オードリー作品では単独3位の日本公開回数になります。

 それだけ11年(続いて12年も)リバイバル時の「シャレード」の入りが良かったのか、好評だったのか。
 でも、本音を言えば「マイ・フェア・レディ」「尼僧物語」「暗くなるまで待って」とかの新しい別の作品の方が嬉しかったかな…贅沢な希望なんですけどね。(^^;

 すみません、先週と今週と忙しくて記事をアップできませんでした。
 なので、1月25日から既に「マイヤーリング」公開が始まっている劇場があります。
 角川シネマ有楽町(日本語字幕付き)、シネプラザサントムーン(静岡)、KBCシネマ(福岡。1週間のみ)、天文館シネマパラダイス(鹿児島)で上映開始しています。

 また、1月31日までの劇場も多く存在していますので、お見逃しなく!

 さて、こないだの日曜日にテアトル梅田にて「マイヤーリング」を劇場で鑑賞してきました。
 TOHOシネマズ梅田でシアター違いで2回、OSシネマズミント神戸で1回、そしてテアトル梅田で1回と、4回劇場で鑑賞しました。

 今回、上映のシアターが変わっていたので、またOSシネマズミント神戸で見てもよかったのですけど、前日にちょっと寄ってみたら既に「マイヤーリング」先行販売のDVDが売り切れていたのと、ミント神戸ではバナーポスターの掲示がなかったので、テアトル梅田に行きました。

 でもテアトル梅田ではDVDの発売はあったものの、バナーポスターは掲示してなかったんですよねー。結局バナーポスターを見れたのはTOHOシネマズ梅田での2回目の鑑賞時に1枚だけ展示してあったのだけ。うーん、残念…。でもDVDは買ってしまいました。(^^;;;

 さて、今回は最初の劇場公開を担ったTOHOシネマズの一部の劇場で使用出来た「マイヤーリング」のムビチケの紹介。
 これ、僕はTOHOシネマズ梅田で使用しました。

 最近は前日までにネットでチケット&席を取ってしまう僕にとってはとても便利なものでした。それにオードリーも載ってるしね。
 こないだの「スクリーン・ビューティーズ」の前売券が席の予約が出来なくて、当日劇場に行ってから…っていう使い勝手の悪さと比べると雲泥の差。

 ただ、ミント神戸とかでは使えないのが残念!絶対に見るって決まっているのに、前売券を買えないんですもんねー。もうちょっと使える劇場が多いと良かったんですが…。

 サイズは54×86mmくらい。キャッシュカードやクレジットカードの大きさですね。

 絵柄はお馴染みのメインイメージの物。ただ、帯の色はチラシとかの紅色でもなく、DVDの中ジャケットの濁った赤でもなく、朱色っぽい色。
 うーん、この辺は全ての物で指定色で統一して欲しかったような…。もちろん紅色がいいんですけどね。

 送られてきた時はこんな感じでした。
 あ、でもムビチケカードの説明書は後ろにはなかったかも…。(^^;A

 これも将来、「マイヤーリング」を劇場で見た証しとして、思い出になるんでしょうねー。(^-^
  


Posted by みつお at 09:00Comments(0)マイヤーリング

2014年01月18日

本日より「マイヤーリング」上映劇場にて豪華特典付きDVD先行発売!

 きたる1月20日はオードリー・ヘプバーン21回目の命日になります。

 その時期にちょうどオードリーの“幻の新作”「マイヤーリング」を上映中の劇場にて、“オードリー・ヘプバーン命日メモリアル企画”として、なんと春に発売のDVDの先行発売をするそうです!
 発売は今日から各劇場にて!

 DVD自体は一般発売の物と同じだそうですが、劇場で購入すると「マイヤーリング」の劇場用の非売品ポスター(B2サイズ)がプレゼントされるそうです!おおおおっ!

 劇場ポスターって、昔は売っている劇場とかもありましたが、最近は著作権・肖像権の管理が厳しく、手に入れるのが難しいんですよね…。
 なので、これはまたとないチャンスだと思います!

 先に見れるのも嬉しいのですが、特典をご覧ください。

「マイヤーリング」DVD【豪華9大特典】
●特製スリーブケース入り!(写真1枚目。2枚目はその中のジャケット)
●ポストカードセット2枚組(写真3&4枚目)
●16p豪華ブックレット(写真5枚目) 
<映像特典>
●当時のコマーシャル入り全長版本編(約85分)
●復元前とHD復元後の映像比較(約6分) 
●予告+スポット集(約2分)
●ビジュアル・パンフレット(静止画)
●キャスト・スタッフプロフィール(静止画)
<音声特典>
●池田昌子さんのナレーション音声解説入り本編
価格:4,000円(税込)
発売元:ブロードメディア・スタジオ

 これ、明らかにアメリカ本国版DVDを凌駕してますよね!
 アメリカ版は何も特典無かったし。コマーシャル入りか無しかを選べるだけ。
 やはり通常の劇場で公開した世界で唯一の国=日本だけの特典が色々と入ってます。
 他の国の方がこのDVDの特典を“凄い!”と思うかどうかはわかりませんが、海外からもアマゾン等を通して売れると思います!

 昨日届いたので早速見ていたのですが、スリーブケース、最初は初回特典のはずだったんですよね。そういうふうに伺ってたし。
 でもこれ、通常盤でも付く事になったんですね!凄いな〜。

 そしてこのスリーブケースのデザイン!やっとこれを紹介出来ました!
 この着色カラーバージョンは、最後までメインイメージを争ったもの。
 結局このいかにも“着色”とわかるのがあまりにもレトロ、ということでボツになったことは伺ってました。
 もしかしたらこちらがメインイメージだったかもしれないんですよー。

 ポストカード2枚は、ムビチケ買った時の特典とは違うもの!これがさりげなくて憎い!
 結局「マイヤーリング」のポストカードは6種類制作された事になりますね。

 ブックレットは、16ページもあるなんて!
 最近のDVDとかって、ブックレットなんて無い物が多いのに、この豪華さ!

 それにブックレットでは僕の文章は掲載されないと伺ってたたのに、オードリーのプロフィールで載ってるーーっ!
 フィルモグラフィーでも、ほとんど題名だけなんですけど、オードリーの撮影時の年齢が載ってるので、これも僕が書いた事で掲載してもらってる!
 名前も載せてくださってて、DVDまで関われる事になってもたー!

 ビジュアル・パンフレットとキャスト・スタッフプロフィールはパンフレットに載っていた物の簡略版。
 こちらは残念な事に僕の文章は載ってないんですけど、オードリーのプロフィールの言い回しで僕の言い方が採用されてます。

 池田昌子さんの音声解説は僕くらいの世代のオードリーファンなら涙ちょちょぎれ物!
 配給会社の方から伺ってたのですが、池田昌子さんの音声解説に関して、計画は以前からありました。
 でも一時期頓挫しかかっていて、収録されないか池田昌子さんでなくなるか…だったんです。

 収録が危うい時に、僕もぜひぜひお願いします!とは言ってましたけど、そんなことはもちろん全然関係ないですよね。

 やはりビジネスとしては色々ご事情がおありでしょうから、これも実現したのはひとえに配給会社の方のご尽力のおかげです。

 ただ、池田昌子さんの解説は作品の事とかはほとんどなく、ストーリーの補足程度なんです。
 でも映画が終わってから一部作品の裏話的な事を言ってくださるのですが、“この作品の1〜2分ごとに東京で家が買えた”っていう、僕の書いた文章で追加してもらえた「マイヤーリング」のことを池田昌子さんが喋ってる!!!
 えーっ、なんか池田昌子さんに語ってもらえるなんてスゴい!!ってめちゃくちゃ嬉しかったです!
 
 ところで、このタイミングでの発売に合わせて、DVDの製作が進んでいたようなので、長男のショーンからの画像が間に合っていないのが残念でなりません。
 ブックレットのオードリープロフィールでの画像がショーンからの物になっているだけ。

 “ショーン氏から写真を送って頂いた段階にはすべて入稿が終わってましたので、それ以前の素材でできる限り頑張ってデザインしてます。”とのこと。画像がめちゃくちゃ綺麗&貴重だっただけにもったいないですが、それ無しで作り上げた努力の成果を買いたいと思います。

 今回のスリーブケースは着色カラーバージョンだし、ブックレットはモノクロバージョンでメインを争ったもの、中のジャケットはメインイメージ。
 と、メインイメージを争ったデザイン総出演になってます。

 結局ショーン氏の画像はパンフレットや公式HPのみの幻の画像になってしまいそうですね。
 本当に貴重な画像を見せていただいて良かったー!というものでした。

 DVD自体はピンクで、ケースの内側からも画像とチャプターが見れるという凝りよう!本当にありがとうございます!

 内容ですが、CM付きを見ると、カラーテレビのコマーシャルで、“「マイヤーリング」をカラーで見たくありませんか?”って言うんです。
 いや、めっちゃ見たいですって!一応僕のん、カラーテレビなのになー。(^^;A

 それとブルーレイの発売はないそうで、それが残念…。
 「マイヤーリング」ってもともと画質が悪く、その上DVDのためにフルハイビジョンだとさらに画質が落ちる…ってのは、あああ…。orz

 「マイヤーリング」BDってだけで、これまたアメリカ版の遥かに上を行くので、海外のオードリーファンもアマゾンで買い求めたと思いますし、やっぱりもったいないと思うのですが、やはりこれも色々事情があるのでしょうね。

 でも、最初はDVDを発売して見せていただくだけでもファンは大感激だったのに、こうして劇場公開していただき、さらには何にも特典無しでもスゴい事なのに、こんな最新の話題作のように特典を色々付けていただいて、本当に株式会社ブロードメディア・スタジオさんにはめちゃめちゃ感謝しないといけないですね!
 最後の画像は、劇場で買った時に付いてくる全ての物です。

 DVDの満足度:★★★★(「マイヤーリング」でこれ以上の物は出来ないだろうと。ショーンの画像だったら★5つだったと思います。)