2024年04月08日
宝島社ムック本「オードリー・ヘプバーン『永遠の妖精』の素顔」
「ローマの休日」吹替版の公開が始まりました!上映期間が1週間しかないところが多いので、鑑賞はお早めに!さらに12日からは「マイ・フェア・レディ」が1週間、26日からは「ティファニーで朝食を」が“午前十時の映画祭14”で2週間、全国で公開されます!
今回は出たばかりの宝島社のTJ MOOKというムック本、「Legenf Star Graffiti」の「オードリー・ヘプバーン『永遠の妖精』の素顔」という写真集をご紹介。
2009年にも宝島社は別冊宝島「オードリー・シネマスタイル」というDVD付きのムック本を出していましたので、作り方もサイズもそんな感じかと思って買いましたが、届いてビックリ!
サイズはA4だし、表紙はしっかり巻いてあるものだし、中身の紙もしっかりしたマットコートだしで、ペラッペラだった「オードリー・シネマスタイル」とは全然別物。
そういえば表紙もゴチャゴチャして品のない感じだった「オードリー・シネマスタイル」とは違ってスッキリしています。
かなりな好印象。
でもオードリーの写真集って、★★★★とか★★★★★とか取るのはほんっとに難しい。
なんといっても国内外でオードリーの写真集・特集号は100冊以上出版されているので、その中でその本だけの個性を出せなかったり、レアな写真を揃えられなければ結局平凡な出来に終わって埋もれてしまうんですよね。
このムック本も、やっぱり★★★★にはできない。
表紙には“秘蔵写真で振り返る真実のオードリー”って買いてますけど、その秘蔵写真ってのがあまりにも少ない。
もちろんほんの少しだけ珍しい画像もあるのですが、あとはほぼどこかで見た画像。
それと、オードリーにそれほど詳しくない人が編集すると起こる、写真の間違いやキャプションの間違いがここでも気になります。
あー、この人絶対オードリーのことあんまり知らないんだろうなーってわかってしまいます。
これも、画像を借りるレンタル写真素材のところのキャプションが既に間違っているのだろうなーと思うのですが、一応“使用する際はご確認ください”と注意書きがあるのですよね。
でもオードリーに詳しくなければ、それをそのまま鵜呑みにして載っけちゃう。
本来最も詳しくないといけないはずの映画雑誌の「キネマ旬報」のオードリー特集でも、やはり鵜呑みにした編集者が、どう見ても「シャレード」の画像なのに、「暗くなるまで待って」として写真素材のアフロのそのままのキャプションで載せていたのには、映画雑誌としての矜持はどないなっとんねんとガッカリしましたが、今回は映画とは直接関係のない宝島社ですもんね。
まずは12p「バレリーナ〜演劇人へ」のメインで「女優への道を歩み始めたころのオードリー」ってページで載っているのは「パリの恋人」のオードリー。
いやもう、これ、明らかに初期のメイクと違うやん!髪はポニーテールで眉はキリリとまっすぐに濃く、アイラインもしっかりと口紅の色も濃い。
後半の初期作品が集まっているページを見れば、この写真だけが化粧の仕方が違うやん!って丸わかりなんですけどね。
初期のイギリス時代〜「ジジ」のメイクはあくまでも薄く、アイメイクもほとんどなく、眉毛も細くて丸い中で、どう見ても違うんですよね。
これはオードリーにちょっと詳しい人なら誰が見ても「パリの恋人」ってわかる有名な画像。これを初期のオードリーだって載せちゃうのが、もうね。
まあ「パリの恋人」だってハリウッドでは初期ですけど、次のページを思わず確認すると「ローマの休日」〜メル・ファーラーと結婚ってなってますんで、明らかに「ローマの休日」以前だと思って載せてますよね。
次に38pの「ブラックドレス」のページで、やはり白黒写真を持ってきて“はい、ブラックドレスです”ってのをやってしまってます。
僕はこのスカート持ってる53年〜54年ごろの写真の本当のカラーって見たことないんですけど、どこからブラックだってわかったんでしょうかね。
その横のジバンシィのカクテルドレスも怪しいです。
過去に同じ間違いを「週刊オードリー・ヘプバーン」第8号(目の覚めるようなブルーの衣装をブラックとホワイトだと掲載、カラー2色の縞模様のカットソーを白黒だと掲載)やクレヴィス社の写真集(ピンクのシャツと赤のパンツをホワイトシャツとブラックのパンツだと掲載)でもやってましたけど、またですか!って感じ。
ブラックドレスとして載せたかったら、有名なドレスでもない限りカラー写真を持ってくるのが最低限の常識ってもんでしょう!
知らないのに知ったかで書くのは、編集者として本当に恥ずかしいです。
オードリーって、「ティファニーで朝食を」でブラックドレスのイメージがついちゃってますけど、本当のオードリーはいろんな色の洋服を着てました。
今となっては街中を歩くのはちょっと勇気のいる色でも、50年代〜60年代は女性の着る色としてカラフルなのが当たり前でしたからね(逆に男性が着る色が派手になったのは60年代後半からですね)。
42pの「ストライプアイテム」のページはパッと見「いつも2人で」で統一したのかな?と思ったんです。ところがキャプションでは左上の画像のキャプションは「1964年のオードリー」って書いてある!
これまた髪型といい、メイクや衣装の感じといい、どう見ても「いつも2人で」やーん!
1964年って「マイ・フェア・レディ」撮り終わったあとでしょう?その頃のオードリーって髪型もメイクもまだ「マイ・フェア・レディ」してるころですがなー!
オードリーがこの髪型にしたのは「おしゃれ泥棒」の撮影入る直前から。そしてこの写真の撮影は夏で、「いつも2人で」の宣伝写真にも入ってますがな!
あとひとつ、作品紹介のページで「若気のいたり」の画像が「初恋」のものになってます。
これ海外の写真集などでもよくやってる間違いなんですけど、写真素材のキャプションを鵜呑みのまま載せて、本当に著者が「若気のいたり」を見てないんだろうなーってわかりますよね。本当にオードリーのファンなのか、にわかなのか、みたいなのがここでバレる、みたいな。
「若気のいたり」のオードリーって、だいたい髪の毛短いんですよね。こんな「初恋」のカツラみたいに長くない。
だいたいこの編集者は「初恋」すら見たかどうかアヤシイ…。
それに今に至るまで「若気のいたり」の宣伝写真のオードリーって見たことないです。
宣伝写真がないもんで、正しい画像を載せている本は映画から直接キャプチャーしたものになっています。
あと、この作品紹介のページの使い方も疑問に思うことがチラホラ。
この編集者さんの好きなオードリーでページが割かれているのか、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」が4pぶん、「パリの恋人」「昼下りの情事」「シャレード」が2pぶんなのはまだいいのですが、それ以外がちょっと僕にはわからない。
1pぶんが「モンテカルロへ行こう」「戦争と平和」「許されざる者」「おしゃれ泥棒」(ただし最下部に「おしゃれ泥棒2」も載っている)はまだしも、「華麗なる相続人」で、“え?”っとなって、「庭園紀行」と「映画オードリー・ヘプバーン」も1pで“えええ??”。
半ページが「尼僧物語」「パリで一緒に」「暗くなるまで待って」「ロビンとマリアン」「オールウェイズ」ですよ?
さらに言うと「緑の館」「噂の二人」「いつも2人で」なんかは1/4ページ。
それらが「華麗なる相続人」「庭園紀行」「映画オードリー・ヘプバーン」に負けている(オードリー的に価値が低い)とは到底思えないのですよね。
この違和感はその後に続く「共演者たち」「監督たち」でも感じます。
共演者ではハンフリー・ボガートやヘンリー・フォンダは載っていても、ウィリアム・ホールデンは無し。
映画史的にはともかく、オードリー史的にはホールデンの方がずっと重要。
監督でもワイラー、ワイルダーと来て、めくるとテレンス・ヤングにスピルバーグ。
えーーっ!スタンリー・ドーネンは外されへんやろー!ってオードリーファンなら思いますよね。
結局オードリーを最も生かしたドーネンではなく、テレンス・ヤングを持ってくるのがこの編集者の趣味に合ってるのかな?と思います。
そうすると「いつも2人で」の紹介は1/4ページしかないのに、「華麗なる相続人」を丸々1ページ使うのも納得というわけで。
どうもこの編集者の知らない・自分の好みと合わなかった作品の紹介はWikipediaからの丸々コピペなんですよね。あー、そっかーみたいな。
そういえば出演作一覧もウィキペディアそのまんまだしね。
さて、この本の中で一番良かったのは加藤タキさんのインタビュー。
4ページに渡るものなのですが、今までテレビで1回しか言ったことがない「エクスラン・ヴァリーエ」の打ち合わせで最初にオードリーに会いに言ったらカーラーを巻いたまま出て来たときのエピソード、初めて語られる「庭園紀行」の来日時のエピソードや写真、そしてオードリーからもらったプレゼントの数々やテレビでは一瞬の直筆の手紙などをじっくり見られるのが嬉しいです。
加藤タキさんもとてもお美しく写っていますし、加藤タキさんの衣装にも、オードリーのイメージにも合わせたかのようなピンクバックも綺麗で、ここがこの本の白眉でしょうか。
そういえば、裏表紙とかはオードリーのイメージではなく、ティファニーのイメージであるティファニー・ブルーが使われています。
クレヴィス 社といい、あまりにもこの色使いだとちょっとねー。オードリーのイメージで、オードリーも大好きだったピンク系でやって欲しいものです。
それと、気になったのがカラー写真の色あせ具合。これが全体に及ぶんですよねー。
前の宝島社の「オードリー・シネマスタイル」でも色褪せが気になりましたけど、今回も、ですか。レンタル画像の退色の修正とかしないんですね。
表紙の色もイマイチ。この写真、裏焼きで使われることも多いのですが(この写真集とかこの「SCREEN」とか)、それは今回は正向きで嬉しいのですが、オードリーの顔が紫色っぽくなっており、写真が濃すぎて口紅の色も悪く、肌も日焼け痕みたいになってしまってます。
あ、宝島社さんに言いましたけど、2刷があれば間違いが変更されるかもだそうです(12pの「パリの恋人」の画像や、「若気のいたり」の画像は変更が難しそうだけど…)。
オススメ度:★★(出版されたのは嬉しいけど、内容は平凡の極み)
(アマゾンのリンク→)https://amzn.to/43QERO9
今回は出たばかりの宝島社のTJ MOOKというムック本、「Legenf Star Graffiti」の「オードリー・ヘプバーン『永遠の妖精』の素顔」という写真集をご紹介。
2009年にも宝島社は別冊宝島「オードリー・シネマスタイル」というDVD付きのムック本を出していましたので、作り方もサイズもそんな感じかと思って買いましたが、届いてビックリ!
サイズはA4だし、表紙はしっかり巻いてあるものだし、中身の紙もしっかりしたマットコートだしで、ペラッペラだった「オードリー・シネマスタイル」とは全然別物。
そういえば表紙もゴチャゴチャして品のない感じだった「オードリー・シネマスタイル」とは違ってスッキリしています。
かなりな好印象。
でもオードリーの写真集って、★★★★とか★★★★★とか取るのはほんっとに難しい。
なんといっても国内外でオードリーの写真集・特集号は100冊以上出版されているので、その中でその本だけの個性を出せなかったり、レアな写真を揃えられなければ結局平凡な出来に終わって埋もれてしまうんですよね。
このムック本も、やっぱり★★★★にはできない。
表紙には“秘蔵写真で振り返る真実のオードリー”って買いてますけど、その秘蔵写真ってのがあまりにも少ない。
もちろんほんの少しだけ珍しい画像もあるのですが、あとはほぼどこかで見た画像。
それと、オードリーにそれほど詳しくない人が編集すると起こる、写真の間違いやキャプションの間違いがここでも気になります。
あー、この人絶対オードリーのことあんまり知らないんだろうなーってわかってしまいます。
これも、画像を借りるレンタル写真素材のところのキャプションが既に間違っているのだろうなーと思うのですが、一応“使用する際はご確認ください”と注意書きがあるのですよね。
でもオードリーに詳しくなければ、それをそのまま鵜呑みにして載っけちゃう。
本来最も詳しくないといけないはずの映画雑誌の「キネマ旬報」のオードリー特集でも、やはり鵜呑みにした編集者が、どう見ても「シャレード」の画像なのに、「暗くなるまで待って」として写真素材のアフロのそのままのキャプションで載せていたのには、映画雑誌としての矜持はどないなっとんねんとガッカリしましたが、今回は映画とは直接関係のない宝島社ですもんね。
まずは12p「バレリーナ〜演劇人へ」のメインで「女優への道を歩み始めたころのオードリー」ってページで載っているのは「パリの恋人」のオードリー。
いやもう、これ、明らかに初期のメイクと違うやん!髪はポニーテールで眉はキリリとまっすぐに濃く、アイラインもしっかりと口紅の色も濃い。
後半の初期作品が集まっているページを見れば、この写真だけが化粧の仕方が違うやん!って丸わかりなんですけどね。
初期のイギリス時代〜「ジジ」のメイクはあくまでも薄く、アイメイクもほとんどなく、眉毛も細くて丸い中で、どう見ても違うんですよね。
これはオードリーにちょっと詳しい人なら誰が見ても「パリの恋人」ってわかる有名な画像。これを初期のオードリーだって載せちゃうのが、もうね。
まあ「パリの恋人」だってハリウッドでは初期ですけど、次のページを思わず確認すると「ローマの休日」〜メル・ファーラーと結婚ってなってますんで、明らかに「ローマの休日」以前だと思って載せてますよね。
次に38pの「ブラックドレス」のページで、やはり白黒写真を持ってきて“はい、ブラックドレスです”ってのをやってしまってます。
僕はこのスカート持ってる53年〜54年ごろの写真の本当のカラーって見たことないんですけど、どこからブラックだってわかったんでしょうかね。
その横のジバンシィのカクテルドレスも怪しいです。
過去に同じ間違いを「週刊オードリー・ヘプバーン」第8号(目の覚めるようなブルーの衣装をブラックとホワイトだと掲載、カラー2色の縞模様のカットソーを白黒だと掲載)やクレヴィス社の写真集(ピンクのシャツと赤のパンツをホワイトシャツとブラックのパンツだと掲載)でもやってましたけど、またですか!って感じ。
ブラックドレスとして載せたかったら、有名なドレスでもない限りカラー写真を持ってくるのが最低限の常識ってもんでしょう!
知らないのに知ったかで書くのは、編集者として本当に恥ずかしいです。
オードリーって、「ティファニーで朝食を」でブラックドレスのイメージがついちゃってますけど、本当のオードリーはいろんな色の洋服を着てました。
今となっては街中を歩くのはちょっと勇気のいる色でも、50年代〜60年代は女性の着る色としてカラフルなのが当たり前でしたからね(逆に男性が着る色が派手になったのは60年代後半からですね)。
42pの「ストライプアイテム」のページはパッと見「いつも2人で」で統一したのかな?と思ったんです。ところがキャプションでは左上の画像のキャプションは「1964年のオードリー」って書いてある!
これまた髪型といい、メイクや衣装の感じといい、どう見ても「いつも2人で」やーん!
1964年って「マイ・フェア・レディ」撮り終わったあとでしょう?その頃のオードリーって髪型もメイクもまだ「マイ・フェア・レディ」してるころですがなー!
オードリーがこの髪型にしたのは「おしゃれ泥棒」の撮影入る直前から。そしてこの写真の撮影は夏で、「いつも2人で」の宣伝写真にも入ってますがな!
あとひとつ、作品紹介のページで「若気のいたり」の画像が「初恋」のものになってます。
これ海外の写真集などでもよくやってる間違いなんですけど、写真素材のキャプションを鵜呑みのまま載せて、本当に著者が「若気のいたり」を見てないんだろうなーってわかりますよね。本当にオードリーのファンなのか、にわかなのか、みたいなのがここでバレる、みたいな。
「若気のいたり」のオードリーって、だいたい髪の毛短いんですよね。こんな「初恋」のカツラみたいに長くない。
だいたいこの編集者は「初恋」すら見たかどうかアヤシイ…。
それに今に至るまで「若気のいたり」の宣伝写真のオードリーって見たことないです。
宣伝写真がないもんで、正しい画像を載せている本は映画から直接キャプチャーしたものになっています。
あと、この作品紹介のページの使い方も疑問に思うことがチラホラ。
この編集者さんの好きなオードリーでページが割かれているのか、「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「ティファニーで朝食を」「マイ・フェア・レディ」が4pぶん、「パリの恋人」「昼下りの情事」「シャレード」が2pぶんなのはまだいいのですが、それ以外がちょっと僕にはわからない。
1pぶんが「モンテカルロへ行こう」「戦争と平和」「許されざる者」「おしゃれ泥棒」(ただし最下部に「おしゃれ泥棒2」も載っている)はまだしも、「華麗なる相続人」で、“え?”っとなって、「庭園紀行」と「映画オードリー・ヘプバーン」も1pで“えええ??”。
半ページが「尼僧物語」「パリで一緒に」「暗くなるまで待って」「ロビンとマリアン」「オールウェイズ」ですよ?
さらに言うと「緑の館」「噂の二人」「いつも2人で」なんかは1/4ページ。
それらが「華麗なる相続人」「庭園紀行」「映画オードリー・ヘプバーン」に負けている(オードリー的に価値が低い)とは到底思えないのですよね。
この違和感はその後に続く「共演者たち」「監督たち」でも感じます。
共演者ではハンフリー・ボガートやヘンリー・フォンダは載っていても、ウィリアム・ホールデンは無し。
映画史的にはともかく、オードリー史的にはホールデンの方がずっと重要。
監督でもワイラー、ワイルダーと来て、めくるとテレンス・ヤングにスピルバーグ。
えーーっ!スタンリー・ドーネンは外されへんやろー!ってオードリーファンなら思いますよね。
結局オードリーを最も生かしたドーネンではなく、テレンス・ヤングを持ってくるのがこの編集者の趣味に合ってるのかな?と思います。
そうすると「いつも2人で」の紹介は1/4ページしかないのに、「華麗なる相続人」を丸々1ページ使うのも納得というわけで。
どうもこの編集者の知らない・自分の好みと合わなかった作品の紹介はWikipediaからの丸々コピペなんですよね。あー、そっかーみたいな。
そういえば出演作一覧もウィキペディアそのまんまだしね。
さて、この本の中で一番良かったのは加藤タキさんのインタビュー。
4ページに渡るものなのですが、今までテレビで1回しか言ったことがない「エクスラン・ヴァリーエ」の打ち合わせで最初にオードリーに会いに言ったらカーラーを巻いたまま出て来たときのエピソード、初めて語られる「庭園紀行」の来日時のエピソードや写真、そしてオードリーからもらったプレゼントの数々やテレビでは一瞬の直筆の手紙などをじっくり見られるのが嬉しいです。
加藤タキさんもとてもお美しく写っていますし、加藤タキさんの衣装にも、オードリーのイメージにも合わせたかのようなピンクバックも綺麗で、ここがこの本の白眉でしょうか。
そういえば、裏表紙とかはオードリーのイメージではなく、ティファニーのイメージであるティファニー・ブルーが使われています。
クレヴィス 社といい、あまりにもこの色使いだとちょっとねー。オードリーのイメージで、オードリーも大好きだったピンク系でやって欲しいものです。
それと、気になったのがカラー写真の色あせ具合。これが全体に及ぶんですよねー。
前の宝島社の「オードリー・シネマスタイル」でも色褪せが気になりましたけど、今回も、ですか。レンタル画像の退色の修正とかしないんですね。
表紙の色もイマイチ。この写真、裏焼きで使われることも多いのですが(この写真集とかこの「SCREEN」とか)、それは今回は正向きで嬉しいのですが、オードリーの顔が紫色っぽくなっており、写真が濃すぎて口紅の色も悪く、肌も日焼け痕みたいになってしまってます。
あ、宝島社さんに言いましたけど、2刷があれば間違いが変更されるかもだそうです(12pの「パリの恋人」の画像や、「若気のいたり」の画像は変更が難しそうだけど…)。
オススメ度:★★(出版されたのは嬉しいけど、内容は平凡の極み)
(アマゾンのリンク→)https://amzn.to/43QERO9
Posted by みつお at 21:00│Comments(6)
│日本の写真集
この記事へのコメント
2週間公開と思っていたので、あわてて鑑賞に行ってきました。丸ピカの1。600人の大劇場ですが、観客は2階席の最前列に私を含めて3人だけ。こりゃ、興行側はツライですわ。
淀川さんの解説は良かったけど、何かオープニングがないと寂しいです。
残念ながら2K上映だったので、もう1回、4Kの劇場に行ってこようと思います。東京では4/12上映開始の劇場もあり、マイ・フェア・レディも含めて、もうしばらく楽しめそうです。
淀川さんの解説は良かったけど、何かオープニングがないと寂しいです。
残念ながら2K上映だったので、もう1回、4Kの劇場に行ってこようと思います。東京では4/12上映開始の劇場もあり、マイ・フェア・レディも含めて、もうしばらく楽しめそうです。
Posted by wimpole at 2024年04月09日 18:28
そうなんです!僕も2週間だと思っていたら、1週間だったみたいで
…。
大慌てで明日行く予定を立てたのですが、昨晩席を予約しようと予約画面に入ると僕1人でした!
今再度確認しましたがやはり1人みたいで…。
東京の丸の内ピカデリーで3人だと、他の都市は惨憺たる状態でしょうね。
ちょっと「ローマの休日」はリバイバルやりすぎですね。
「マイ・フェア・レディ」も上映スケジュールを見るといきなり12日からではないようで、他のミュージカルの2作品が先に公開されるのでしょうか。
そうなると「マイ・フェア・レディ」はゴールデンウィークに公開となるみたいで、オードリーだから1番良い時期か充てられるのかなーと嬉しくなります。
でもそれだと「ティファニーで朝食を」と被りそうですね。
…。
大慌てで明日行く予定を立てたのですが、昨晩席を予約しようと予約画面に入ると僕1人でした!
今再度確認しましたがやはり1人みたいで…。
東京の丸の内ピカデリーで3人だと、他の都市は惨憺たる状態でしょうね。
ちょっと「ローマの休日」はリバイバルやりすぎですね。
「マイ・フェア・レディ」も上映スケジュールを見るといきなり12日からではないようで、他のミュージカルの2作品が先に公開されるのでしょうか。
そうなると「マイ・フェア・レディ」はゴールデンウィークに公開となるみたいで、オードリーだから1番良い時期か充てられるのかなーと嬉しくなります。
でもそれだと「ティファニーで朝食を」と被りそうですね。
Posted by みつお at 2024年04月10日 22:07
“心躍るミュージカル映画”は1週間だけ。多くの劇場は日替わりで、マイ・フェア・レディは2-3回です。たとえば東京のシネマサンシャインは4/12、15、18に1回ずつ上映。
あと109シネマズプレミアム新宿はオールナイトがあります。私は無理ですけど。
ローマの休日、吹き替えはやっぱり良かったです。大スクリーンで、じっくりオードリーの表情が見られました。楽しんでこられて下さい。
あと109シネマズプレミアム新宿はオールナイトがあります。私は無理ですけど。
ローマの休日、吹き替えはやっぱり良かったです。大スクリーンで、じっくりオードリーの表情が見られました。楽しんでこられて下さい。
Posted by wimpole at 2024年04月10日 22:55
おー!“心躍るミュージカル映画”は日替わりでしたか!
お聞きしてないと、うっかり流してしまうところでした。
と言っても今回は大阪の上映は時間的に合わなくて「マイ・フェア・レディ」は見れそうもないです…。
まあ昨年見れましたし、また今度ということで。
「ローマの休日」、本日行ってみると8人に増えてました。
池田昌子さんの声がお若くて本当にオードリーにピッタリでした!
やはり池田昌子さん以上のオードリーの吹替はいませんね。
淀川長治さんは昨年も思いましたが、間違いをいっぱい喋ってますね。
お聞きしてないと、うっかり流してしまうところでした。
と言っても今回は大阪の上映は時間的に合わなくて「マイ・フェア・レディ」は見れそうもないです…。
まあ昨年見れましたし、また今度ということで。
「ローマの休日」、本日行ってみると8人に増えてました。
池田昌子さんの声がお若くて本当にオードリーにピッタリでした!
やはり池田昌子さん以上のオードリーの吹替はいませんね。
淀川長治さんは昨年も思いましたが、間違いをいっぱい喋ってますね。
Posted by みつお at 2024年04月11日 21:40
関西は『ローマの休日』ほとんど上映終了ですか。
2回目を池袋の4Kで鑑賞してきました。79人の一番、小さなスクリーンで観客は8人。うち若い女性連れが2組いて、年寄りばっかりじゃないのが嬉しかったです。
公式サイトによると、字幕版もまだ上映しているところがあるんですね。
来週は『マイ・フェア・レディ』を観てくるつもりです。池袋は25%ほど前売りで売れているようです。
2回目を池袋の4Kで鑑賞してきました。79人の一番、小さなスクリーンで観客は8人。うち若い女性連れが2組いて、年寄りばっかりじゃないのが嬉しかったです。
公式サイトによると、字幕版もまだ上映しているところがあるんですね。
来週は『マイ・フェア・レディ』を観てくるつもりです。池袋は25%ほど前売りで売れているようです。
Posted by wimpole at 2024年04月12日 17:08
おー!池袋は本当の4Kで見れたのですね!
池袋のサンシャインシネマは最新の設備が色々あって、本当に羨ましいです。
でも「マイ・フェア・レディ」の方が席が埋まっているとは、やはり「ローマの休日」は上映し過ぎで飽きられてますね。
去年や一昨年見たばかりの映画はさすがにまた行こう!とはなかなかなりませんよね。
午前十時の映画祭14の「ティファニーで朝食を」もたった3年でのリバイバルですし、これまたどうでしょうね。
僕としてはまだ一度も午前十時の映画祭でやってない「暗くなるまで待って」とかの方がいいですけどねー。
池袋のサンシャインシネマは最新の設備が色々あって、本当に羨ましいです。
でも「マイ・フェア・レディ」の方が席が埋まっているとは、やはり「ローマの休日」は上映し過ぎで飽きられてますね。
去年や一昨年見たばかりの映画はさすがにまた行こう!とはなかなかなりませんよね。
午前十時の映画祭14の「ティファニーで朝食を」もたった3年でのリバイバルですし、これまたどうでしょうね。
僕としてはまだ一度も午前十時の映画祭でやってない「暗くなるまで待って」とかの方がいいですけどねー。
Posted by みつお at 2024年04月15日 18:29