2007年07月28日
アルバム オードリー・ヘップバーン その洗練と潔い生き方
なんだかここでも既に取り上げた、品薄の Howell Conant 撮影の写真集、とうとうアマゾンでは“再入荷の予定は立っておりません。”ということになってますね。ついにイギリスアマゾンでも品切れになったようだし(マーケットプレイスには後2冊)、ますます入手困難になったようです。
もし近所の洋書店で見つけたら、迷わず買い!の写真集ですよ~。あるいはフランスかドイツのアマゾンなら在庫があるようです(ただし英語版は品薄)。ドイツ語版ならドイツアマゾンとイギリスアマゾンに豊富にまだ在庫があるようですが。
ちなみにドイツ語では Audrey Hepburn in "Frühstück bei Tiffany" です。
この写真集は1997年講談社から発行されたクラウス=ユルゲン・ゼンバッハというドイツ人著の「アルバム オードリー・ヘップバーン その洗練と潔い生き方」という写真集です。
原本は「ADIEU AUDREY(アデュー オードリー)」。
“印刷レベルを維持するため”ということでヨーロッパで印刷・製本されていることが書かれていますが、見る限り、そこまで印刷レベルが高いとも思えません。ごく普通の印刷。
粒子も粗く、ピントも少し甘いように感じます。
カラー画像はかなりカラーバランス崩れているように思います。色褪せていたり、紫がかってたり、暗かったり…。
おそらく日本で刷った方がより良いものができたのでは?と思ってしまうほど。
その上、ぽろぽろ裏焼き画像が目に付きます。
まず表紙からして裏焼きです。この上唇から大きくはみ出して口紅を塗っているのと、ヘアスタイルとで「麗しのサブリナ」のオードリーだろうとわかるのですが、このときのオードリーは左わけの髪型のはずです。
これの正しい向きは「MOVIE★ICONS A.HEPBURN TASCHEN」で見ることが出来ます。
ティファニーのショーウインドウを外から見るオードリーとジョージ・ペパードという宣伝写真でも、当然“TIFFANY”の文字は裏返ってないといけないのですが、表になってる。この載せ方をしてるのはこの写真集くらい。
他にも「パリの恋人」「暗くなるまで待って」などで裏焼きが…。
構成や写真の選び方は悪くないのに、なんだかツメの甘い出来に仕上がってしまった、惜しい写真集。最後の最後に突き抜けた爽やかな表情の晩年のオードリーの画像があるのが救いです。
巻頭には作者、クラウス=ユルゲン・ゼンバッハの文章ではなく、光野桃という監訳者の文章が載っています。
初版のみの限定本で、重版の予定はありませんが、後に簡易版、さらには文庫版でも発売されました。その時はカラーはモノクロにされてしまっているのもあります。
オススメ度:★★
もし近所の洋書店で見つけたら、迷わず買い!の写真集ですよ~。あるいはフランスかドイツのアマゾンなら在庫があるようです(ただし英語版は品薄)。ドイツ語版ならドイツアマゾンとイギリスアマゾンに豊富にまだ在庫があるようですが。
ちなみにドイツ語では Audrey Hepburn in "Frühstück bei Tiffany" です。
この写真集は1997年講談社から発行されたクラウス=ユルゲン・ゼンバッハというドイツ人著の「アルバム オードリー・ヘップバーン その洗練と潔い生き方」という写真集です。
原本は「ADIEU AUDREY(アデュー オードリー)」。
“印刷レベルを維持するため”ということでヨーロッパで印刷・製本されていることが書かれていますが、見る限り、そこまで印刷レベルが高いとも思えません。ごく普通の印刷。
粒子も粗く、ピントも少し甘いように感じます。
カラー画像はかなりカラーバランス崩れているように思います。色褪せていたり、紫がかってたり、暗かったり…。
おそらく日本で刷った方がより良いものができたのでは?と思ってしまうほど。
その上、ぽろぽろ裏焼き画像が目に付きます。
まず表紙からして裏焼きです。この上唇から大きくはみ出して口紅を塗っているのと、ヘアスタイルとで「麗しのサブリナ」のオードリーだろうとわかるのですが、このときのオードリーは左わけの髪型のはずです。
これの正しい向きは「MOVIE★ICONS A.HEPBURN TASCHEN」で見ることが出来ます。
ティファニーのショーウインドウを外から見るオードリーとジョージ・ペパードという宣伝写真でも、当然“TIFFANY”の文字は裏返ってないといけないのですが、表になってる。この載せ方をしてるのはこの写真集くらい。
他にも「パリの恋人」「暗くなるまで待って」などで裏焼きが…。
構成や写真の選び方は悪くないのに、なんだかツメの甘い出来に仕上がってしまった、惜しい写真集。最後の最後に突き抜けた爽やかな表情の晩年のオードリーの画像があるのが救いです。
巻頭には作者、クラウス=ユルゲン・ゼンバッハの文章ではなく、光野桃という監訳者の文章が載っています。
初版のみの限定本で、重版の予定はありませんが、後に簡易版、さらには文庫版でも発売されました。その時はカラーはモノクロにされてしまっているのもあります。
オススメ度:★★
Posted by みつお at 15:00│Comments(4)
│日本語に翻訳された写真集
この記事へのコメント
本の中に目新しい写真がなくて、この本は最も良い写真集ではありません
Posted by meng at 2007年07月29日 15:18
そうですね、必ずしもいい写真集ではないですよね。
晩年の写真は好きなんですけど…。
晩年の写真は好きなんですけど…。
Posted by みつお at 2007年07月30日 16:58
うんにゃぁ、わしはコレ好きですわい(笑)
印刷も風情と風格があると思っているのだ。
序文の中で紹介されているいくつかの写真は
当時見たことのないものが多く、
特に「パリの恋人」でのドーネン監督とのツーショットは
いまだに他を知りません。
マリア・カラスがインスパイアされたというポートも素敵。
ただ日本版とか廉価版とか出て、
すっかりお安な印象になってしまったのも否めません。
印刷も風情と風格があると思っているのだ。
序文の中で紹介されているいくつかの写真は
当時見たことのないものが多く、
特に「パリの恋人」でのドーネン監督とのツーショットは
いまだに他を知りません。
マリア・カラスがインスパイアされたというポートも素敵。
ただ日本版とか廉価版とか出て、
すっかりお安な印象になってしまったのも否めません。
Posted by まる at 2007年08月07日 23:51
そうですよねー、まるさんはこれがお好きですもんねー。
本当に申し訳ないなーと思って記事を書いてました。
だから紹介の順番が遅くなったりして…。(^^;;;
確かに廉価版が続々でましたが、
ハード・カバーのはそんなに安っぽいイメージは今でも持ってないですよ。
マリア・カラスが影響を受けた画像は、これ、充分に若いですよね!
たぶん58年~59年あたりのオードリーだと思うんですけど、
とあるHPで晩年扱いされててびっくりしました(苦笑)。
本当に申し訳ないなーと思って記事を書いてました。
だから紹介の順番が遅くなったりして…。(^^;;;
確かに廉価版が続々でましたが、
ハード・カバーのはそんなに安っぽいイメージは今でも持ってないですよ。
マリア・カラスが影響を受けた画像は、これ、充分に若いですよね!
たぶん58年~59年あたりのオードリーだと思うんですけど、
とあるHPで晩年扱いされててびっくりしました(苦笑)。
Posted by みつお at 2007年08月08日 22:44