2008年01月01日

「マイ・フェア・レディ」オリジナル・サウンドトラック新盤

みなさま、あけましておめでとうございます!

 このブログもおかげさまで1年以上続けてこれました。
 今年は去年の終わりから環境が変わり、今までのペースで記事をアップできるかどうかわからないのですが、出来る限り続けられたらいいなあと思っていますので、今後もよろしくお願いいたします。m(_ _)m

「マイ・フェア・レディ」オリジナル・サウンドトラック新盤 さて、今年の一発目はやはりこの華やかな「マイ・フェア・レディ」で決まりでしょう!

 「マイ・フェア・レディ」は1964年年末と1969年年末にも公開されて、65年と70年のお正月映画でした。
 2週間くらいで作品が変わる50年代と違って、長期興行をするようになった60年代からはゴールデン・ウイーク、夏休み、正月というのは映画館や配給会社にとっては掻き入れ時。なので各会社も強力な作品を出してきます。

 オードリー作品では他に「シャレード」「おしゃれ泥棒」が初公開時にお正月映画になっています。

 さてこのオリジナル・サウンドトラック新盤は「マイ・フェア・レディ」がデジタル・リマスターされた後の1995年に発売されました。ジャケットもデジタル処理後の定番のこの絵柄。
 旧盤が16曲だったのに比べ、こちらは27曲。収録時間も76分以上と大きく増えています。

 じゃあこちらが絶対的にいいのかというとそうではなくって、どういう状況でこの新盤が作られたのかはわからないのですが、なぜかセリフや効果音も一緒に収録されています。
 これが音楽だけを楽しみたい時には非常にわずらわしい。

 映画からそのまま録音されたようなこういうのって、映画を音だけ聞いているようで“これだったら映画を観た方がマシ”って思ってしまうんですよね。
 せっかくCDになってる意味無しだし、なんだか安っぽい。
 これが旧盤のサントラを手放せない理由になってしまってます。

 それと、大いに不満なのは、このCDのライナーノートのアーティスト紹介の欄!

 ここでは“マーニ・ニクソン(イライザ・ドゥーリトル)”となってるんです!
 いや、あのね、オードリーの歌の吹き替えをやっているのは認めますよ。認めますけど、マーニ・ニクソンだけの紹介ってのはないんじゃない?

 全曲が吹き替えでオードリーの声は入ってないならしかたないけど、“いまに見てらっしゃい”の歌やセリフ部分でオードリーの声も入ってるじゃないですか!
 それでオードリーの紹介が全く無いってのはヒドイんじゃないの!?
 ジェレミー・ブレットは吹き替えだったことがわかってないのか、そのまま紹介してるし…。

 この中途半端な製作スタンスがプロとしてはあるまじき行為で、ライナーノートを作った人の映画「マイ・フェア・レディ」への意識の低さが伺えます。

 そうそう“いまに見てらっしゃい”、またまた王様の部分はマーニ・ニクソンになってます。これ、いったいどうなってるんでしょうねー。

 それとこのジャケットのオードリー、「マイ・フェア・レディ日記」に続いて印刷が濃すぎて、オードリーが老けて見えます。本来とっても美しいオードリーなのにもったいないねー。

 …とまあ不満も多い新盤「マイ・フェア・レディ」ですが、“召使の合唱”とか“トランシルヴァニアのマーチ”などの未収録曲、“君住む街で”や“いまに見てらっしゃい”のリプライズ版も入ってて、それは大変嬉しかったです!(^-^

オススメ度:★★★★





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この記事へのコメント
みつおさん、あけましておめでとうございます。

みつおさんに言われるまで気づきませんでした。
たしかに、オードリーの紹介ありませんねぇ・・・。
2ページ目にオードリーのパートは吹替えと断りをいれているので、
それでいいと思ったんでしょうかねぇ。
でも、それだと知らない人は全部が吹替えだと思っちゃいますし・・・。
少なくともオードリーがジャケ写を飾っている以上は、きちんと紹介するべきですよね。

今年はオードリー没後15周年。
いろいろなイベントやメモリアル商品が出ることでしょうが、ただ開催する、発売するといったことではなく、細部にも気配りを忘れないでいてほしいですよね。
Posted by tomo at 2008年01月02日 21:59
みつおさん、tomoさん、あけましておめでとうございます。
ご挨拶が遅れてしまいました^^;

昨年末のレコ大での倖田來未さんの衣装、
マイフェアレディをイメージしたものでした。

今でもこうして影響を与えるということは、
時代を超越しているといっても過言ではありませんね。

オードリーが亡くなってもう15年も経つんですね~・・・。
なんだかあっという間のような気がします。

そして、今年もよろしくお願いします。
Posted by カリン at 2008年01月02日 22:20
>tomoさん

あけましておめでとうございます!
そーなんですよ!オードリーの紹介がないなんてヒドイですよねー!
主演女優なんだから、吹き替えにしても紹介は書くべきだろっ!って思います。

確かに最近のオードリーの扱いは細部への心遣いみたいなものが欠けていて
見ててイライラすることが多くなってきました。
昔は少なかった裏焼きも、いまや日常茶飯事だし、
画像の年度や、オードリーの年齢もだんだんいいかげんに
なってきているのがとても気になります。

洋書の新しい写真集、「Audrey Hepburn:Life in Pictures」はもう
お買いになりましたか?
これも珍しい画像は多いのに、裏焼きや年度の間違いが多くて
とても惜しい写真集になってます。
どっからどう見ても「ティファニーで朝食を」なのに
“1955年 オードリー26歳”とか…。

なんか本当にオードリーに愛情があるのだろうか?
という疑問がわくことが多いです。
もしオードリーを金儲けの道具にするだけなら
とても残念なことですよね。
Posted by みつおみつお at 2008年01月05日 11:17
>カリンさん

あけましておめでとうございます!

今年のレコード大賞、見てないんですよ~!残念!
とても見たかったですー。

オードリーが亡くなって15年…
早いものですねー。
ということは若かったカリンさんも15才年をとってしまったということで…。
僕もどんどん年食ってます。(^^;;;
Posted by みつおみつお at 2008年01月05日 11:24
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