2024年08月31日
「ティファニーで朝食を」1969年リバイバル紹介「スクリーン」切り抜き
はい、今日は雑誌「スクリーン」からの切り抜きの紹介。
今日は1969年8月31日から始まった、「ティファニーで朝食を」の最初のリバイバルから55年になります。
それでこの「ティファニーで朝食を」のリバイバル紹介の「スクリーン」の切り抜きを選びました。
これも買ったのはあまりに昔すぎて本を潰してしまっているので、1969年の10月号(8月21日発売)だとは思うのですが、確証はありません。もしかしたら9月号(7月21日発売)かもしれません。
この当時は、こういう映画のファン雑誌は「スクリーン」だけになっていました。
同じ性格の「映画の友」は1968年3月号(1月21日発売。オードリーが最後の表紙)で廃刊になっていますし、「ロードショー」は1972年5月号が創刊ですから、この隙間の時期は「スクリーン」のみだったというわけですね。
紹介は見開き2ページ。今となっては珍しい画像はありません。
左下に小さくデニッシュを食べる珍しい画像がありますが、これは映画からのチャプターだし。
解説も取り立ててここで書くことは何もないので、今まで紹介してきた
・1969年リバイバルポスターA
・1969年リバイバルポスターB
・1969年リバイバル立看ポスター
・1969年リバイバルプレスシート
・1969年リバイバルパンフレット
なども参考にしていただくとありがたいです。
さて、1961年の初公開時は清純なオードリーが高級娼婦!?というショックからか、内容に共感できなかった人が多かったのか、批評も素晴らしかったのに、全盛期のオードリー映画16本の中ではワースト4位の水準ヒットだったせいで、大ヒットだった63年初公開の「シャレード」にリバイバルでは68年と先を越されてしまってましたが、「ティファニーで朝食を」もやっとのリバイバル。
それでもB2ポスターが2種類作られるなんて、リベンジだったのか映画会社としてはチカラ入ってます。
メインの封切館は東宝系列だけど東宝直営ではないテアトル銀座と新宿武蔵野館。
当時この2館はチェーンを組んでいて、1969年再映の「風と共に去りぬ」や1970年リバイバルの「ローマの休日」などでも2館同時に封切っていました。
上映期間は1969年8月31日から9月26日まで。4週の続映でした。
でもこの当時の4週だと、まあ可もなく不可もなく、っていう普通の入りだったんだろうなと思います。
70年の「ローマの休日」などは同じ劇場で2ヶ月以上上映してましたしね。
なので、70年代後半〜80年代前半での「ティファニーで朝食を」の立ち位置としては、“代表作なんだけど、もう一つパッとしない…”って感じでした。
そのため、この1969年リバイバル以降は長い間リバイバルが来ず、1986年に日本ヘラルド配給でやっとリバイバルが叶います。
その後はだんだんお客さんも入ってきたのか、現在に至るまで日本では8回も上映されたのは86年リバイバルの大阪版チラシで書いた通り。
今や名実ともにオードリーの代表作となっています。