2024年09月12日
1989年「パリ名画ウィーク」チラシ
今回は1989年の35年前に銀座文化劇場で上映された、“パリ名画ウィーク”のチラシの紹介。
9月15日から10月19日まで、週替わりでパリが舞台の映画を掛けていってたんですが、オードリー作品としては「パリの恋人」がスタートの9月15日(金)〜9月21日(木)、「パリで一緒に」が10月5日(金)〜10月12日(木)となっています。
メインイメージも「パリの恋人」のオードリーになっていますね。
でもこの絵柄を見るたびに、“オードリーの顔のラインの切り抜き、おかしくない?”と思ってしまいます。
ちょっとほっぺた削りすぎって言うか、ね。
フランス国旗をイメージした絵柄の、左側のブルーのラインの引き方がオードリーの顔に被って余計に変に見えるんですよね。
ブルーはまっすぐ下に引くかなんかして、オードリーの顔の輪郭と被らないようにしてくれたらよかったのに…と見る度に思ってしまいます。
でも全体の雰囲気は好きなんですよね。
裏面はストーリーメインであんまり取り立てて書く事は無いんですけど、「パリの恋人」は “「マイ・フェア・レディ」などとは全く違ったミュージカル映画に仕上がっている。” 「パリで一緒に」は “現実と虚構の交錯が楽しい。”と買いてあります。
ということで、このチラシそのものにはあまり語ることもないのですが…。
それでもこの銀座文化での“パリ名画ウィーク”にはスゴイことが2つあります。
まず1つめは銀座文化のこと。
この映画館は、80年代後半〜90年代前半にかけて、“オードリー専門劇場”と言われただけあって、オードリー作品の上映がすごいことになっています。
85年に「噂の二人」(2回)「麗しのサブリナ」「ローマの休日」を上映したあとも続々とオードリー映画を掛けていて、“パリ名画ウィーク”前年の88年には「ローマの休日」「シャレード」「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」「麗しのサブリナ」などを上映しており、89年には他に「昼下りの情事」を4月29日から7月27日まで上映してました。
93年には追悼で(上映検討時はまだオードリーの病気はわからなかった)日本航空のJALPAKと組んで、オードリーの12作品を約半年間連続上映しています。
さすが“オードリー専門劇場”と言われるだけのことはありますね。当時のオードリー大ブームを牽引してたんでしょうね。
さて、もう一つの“スゴイなあ〜”はこのチラシと同柄のポスター、及びパンフレットのこと。
だってですよ、この“パリ名画ウィーク”、日本全国で上映された、とはあまり思えないんですよね。
少なくとも、僕は銀座文化以外のチラシを見たことないです。
下手すると全国で銀座文化だけかもしれない。
でもそのためにポスターやパンフレットをわざわざ製作してるんです!
印刷するってなったら、1000部以上刷らないともの凄く割高になるんです。
チラシは劇場においておく無料のものだし、1000枚でも捌けると思うんです。
パンフレットもまあ当時なら1000冊くらいなら売り切れたと思うんです。
でもポスターはどうでしょうね?別に劇場で売るためのものではないですし、映画館で飾るものはせいぜい5枚もあれば大丈夫でしょう。
昔なら近所の商店街とかの看板などに貼ってあることもありましたんで、ムリクリあと10枚くらいは使い道もあるかもしれません。
でも1000枚には程遠いですよね。
まあ多分、このポスターはせいぜい100枚くらいしか刷られていないと思います。
B2のポスターを作る際には、四六判と言う紙が使われて印刷されるのですけど、B2なら1枚の四六判の紙で2枚同時に印刷できます。
なので100枚要るとなったら、50枚しか刷らないことになるんですよね。
きっとあまりにも少なくて、あまりにも1枚あたりの単価が割高だったと思うんです。
それでも当時は作ってしまうんですよね。
というのも1989年というと日本は空前の好景気。いわゆるバブル真っ只中。
会社もお金が湯水のように使えた時代。
配給の日本ヘラルドさんも、“割高?気にすんな、行っちゃえ行っちゃえ!”って感じで日本でたった1館でしか上映しないものでもバンバンポスターやパンフレットが製作できたんじゃないでしょうか(知らんけど)。
すごい時代ですよねー。日本の80年代後半のコカコーラのCMをYouTubeで見ると、色々問題はあれど、ほんとあの時代は輝いてたんだなーと思います。
9月15日から10月19日まで、週替わりでパリが舞台の映画を掛けていってたんですが、オードリー作品としては「パリの恋人」がスタートの9月15日(金)〜9月21日(木)、「パリで一緒に」が10月5日(金)〜10月12日(木)となっています。
メインイメージも「パリの恋人」のオードリーになっていますね。
でもこの絵柄を見るたびに、“オードリーの顔のラインの切り抜き、おかしくない?”と思ってしまいます。
ちょっとほっぺた削りすぎって言うか、ね。
フランス国旗をイメージした絵柄の、左側のブルーのラインの引き方がオードリーの顔に被って余計に変に見えるんですよね。
ブルーはまっすぐ下に引くかなんかして、オードリーの顔の輪郭と被らないようにしてくれたらよかったのに…と見る度に思ってしまいます。
でも全体の雰囲気は好きなんですよね。
裏面はストーリーメインであんまり取り立てて書く事は無いんですけど、「パリの恋人」は “「マイ・フェア・レディ」などとは全く違ったミュージカル映画に仕上がっている。” 「パリで一緒に」は “現実と虚構の交錯が楽しい。”と買いてあります。
ということで、このチラシそのものにはあまり語ることもないのですが…。
それでもこの銀座文化での“パリ名画ウィーク”にはスゴイことが2つあります。
まず1つめは銀座文化のこと。
この映画館は、80年代後半〜90年代前半にかけて、“オードリー専門劇場”と言われただけあって、オードリー作品の上映がすごいことになっています。
85年に「噂の二人」(2回)「麗しのサブリナ」「ローマの休日」を上映したあとも続々とオードリー映画を掛けていて、“パリ名画ウィーク”前年の88年には「ローマの休日」「シャレード」「ティファニーで朝食を」「パリの恋人」「麗しのサブリナ」などを上映しており、89年には他に「昼下りの情事」を4月29日から7月27日まで上映してました。
93年には追悼で(上映検討時はまだオードリーの病気はわからなかった)日本航空のJALPAKと組んで、オードリーの12作品を約半年間連続上映しています。
さすが“オードリー専門劇場”と言われるだけのことはありますね。当時のオードリー大ブームを牽引してたんでしょうね。
さて、もう一つの“スゴイなあ〜”はこのチラシと同柄のポスター、及びパンフレットのこと。
だってですよ、この“パリ名画ウィーク”、日本全国で上映された、とはあまり思えないんですよね。
少なくとも、僕は銀座文化以外のチラシを見たことないです。
下手すると全国で銀座文化だけかもしれない。
でもそのためにポスターやパンフレットをわざわざ製作してるんです!
印刷するってなったら、1000部以上刷らないともの凄く割高になるんです。
チラシは劇場においておく無料のものだし、1000枚でも捌けると思うんです。
パンフレットもまあ当時なら1000冊くらいなら売り切れたと思うんです。
でもポスターはどうでしょうね?別に劇場で売るためのものではないですし、映画館で飾るものはせいぜい5枚もあれば大丈夫でしょう。
昔なら近所の商店街とかの看板などに貼ってあることもありましたんで、ムリクリあと10枚くらいは使い道もあるかもしれません。
でも1000枚には程遠いですよね。
まあ多分、このポスターはせいぜい100枚くらいしか刷られていないと思います。
B2のポスターを作る際には、四六判と言う紙が使われて印刷されるのですけど、B2なら1枚の四六判の紙で2枚同時に印刷できます。
なので100枚要るとなったら、50枚しか刷らないことになるんですよね。
きっとあまりにも少なくて、あまりにも1枚あたりの単価が割高だったと思うんです。
それでも当時は作ってしまうんですよね。
というのも1989年というと日本は空前の好景気。いわゆるバブル真っ只中。
会社もお金が湯水のように使えた時代。
配給の日本ヘラルドさんも、“割高?気にすんな、行っちゃえ行っちゃえ!”って感じで日本でたった1館でしか上映しないものでもバンバンポスターやパンフレットが製作できたんじゃないでしょうか(知らんけど)。
すごい時代ですよねー。日本の80年代後半のコカコーラのCMをYouTubeで見ると、色々問題はあれど、ほんとあの時代は輝いてたんだなーと思います。