オードリー・ヘプバーンといつも2人で

今更の質問ですけど・・・
午前十時の映画祭ってニュープリントですよね？
「昼下りの情事」はどうでしたか？
フォーマットはちゃんとヴィスタサイズでした？
我々が初めて観た劇場版のような、
シネスコ（有り得な～い無茶なトリミング）にモヤっとしたプリント？
ま、それでも味わい深いステキな映画でしたけどね。

今回の「昼下りの情事」はシネスコサイズであることが、
午前十時の映画祭の公式HPでも述べられています。

http://asa10.eiga.com/2010/

の中の、“事務局通信/劇場からのお知らせ”の中で、
「昼下りの情事」スクリーンサイズについてという項目で述べられています。
たぶんアライド・アーチスツのオリジナルはヴィスタなんでしょうが、
アメリカ版は当時流行のシネスコで公開だったんでしょうかね。
ラストシーンにパパのセリフがあるので、完全なオリジナルではないですね。
アライドの作品は会社が転々としてることもあって、
オリジナルに一番近いネガがこのシネスコしか残ってないのではないでしょうか。

日本のテレビ放映も、75年以降放送してないのも痛いですね。
当時の録画をしている人がいないみたいですし…。
どのタイプが放送されたのか知りたいところです。
一度でいいので、タイトルバックも違い、ラストシーンのパパのセリフのない
57年と65年の日本公開版と同じ物が見てみたいですね。

お知らせありがとうございます。
映画祭事務局は良心的ですね。
ちゃんと上映フォーマットに言及してあって、本当に映画ファンなんだなぁ。
「昼下りの情事」ってある意味幻の作品になってしまったんですね。

今年の1月にロンドンでオードリィ映画祭が開催された話を何かで読んだのですが、
かなりの本数を上映したらしいですよ。
でもその中に「尼僧物語」と「許されざる者」はなかったです。
映画会社保管のマスター意外は上映プリントがないのですかねぇ。
「尼僧物語」はアメリカで当時大ヒットしたのに、準備できないんでしょうか。
それに「許されざる者」が大ヒットした日本で一度も正式リバイバル上映がないのもいまだに不思議なんです。
あったとしても60年代後半から、もう西部劇はマカロニ意外は人気がなく、
「シェーン」のような例外を除けば、集客力がなかったと見られたのでしょうかね。

まるさんとか僕とか、「昼下りの情事」オリジナルバージョンを
見たこと無いって人が増えてるんでしょうね。
僕もオリジナルがビスタサイズだとか、タイトルバックが違うとかは、
各種資料や当時見た人のお話がないと知らなかったことですし…。
65年リバイバルを見た人ってのは、もうだいぶお年を召してるでしょうしね。

それとロンドン上映の作品！
「尼僧物語」と「許されざる者」が省かれてるって、
80年代後半からの日本と同じ状況ですね！

「尼僧物語」は本当に疑問！
なんで省かれてるんでしょうね。
第2期オードリーでは一番重要な作品なのに！「噂の二人」はリバイバルされたのに！
来年の“午前十時の映画祭”で「尼僧物語」と「ティファニーで朝食を」という
意外な組み合わせで上映してくれないですかね。

「許されざる者」はウエスタンというジャンルのせいで
日の目を見るのが難しいとは思うのですが、
オードリー特集の場合、それは足かせにならないですよね。
日本でのリバイバルは、やるとすれば60年代後半だったのでしょうが、
確かに当時の西部劇の人気低下が大きく影響してるでしょうね。

それよりも、昔は「いつも2人で」が67年の初公開以降、
リバイバルがなかったのがずっと不思議でした。
作品的にも、公開時のヒットからいっても
リバイバルして当然の作品ですけどね。
73年ごろ、オードリーの作品は「ローマの休日」ですら
地方ではヒットしなくなっていたらしいことが雑誌でわかりますから、
ベストタイミングだった74年頃（「いつも2人で」の上映権が切れる年）では
もう難しかったのかもしれませんね。
だから91年にリバイバルがきた時は、本当に
涙出そうな位の大ニュースでした。（T T