2012年09月23日

オードリーのユニセフDVD:In Her Own Words

 雑談ブログ、“おしゃれ泥棒 オードリー・ヘップバーン!”の方にも記事をアップしました。
 「ローマの休日」で着ているスカートの本当の色は?って記事です。(^-^

 10月の午前十時の映画祭「シャレード」「麗しのサブリナ」は鯖江アレックスシネマ 福井、イオンシネマ金沢フォーラス、長野グランドシネマズ です。

オードリーのユニセフDVD:In Her Own Words 2000年や2004年のオードリー展等で、オードリーのユニセフでの活動が必ずビデオ上映されてましたが、そういう展示会でのビデオって、皆さんは欲しくなかったですか?僕はめっちゃ欲しかったんですよねー。

 でも、ユニセフの仕事で出たインタビューとかって、映画じゃないし、手に入れるにはオードリー展の関係者かユニセフの人間でもない限りムリだよなーって思ってたんです。

 ところが、そういう願いをかなえてくれたのがこれ!“Audrey Hepburn:In Her Own Words(彼女自身の言葉で)” です。
 ジャケットにもでかでかと “unicef” と載ってますね。
 このDVDには別の内容のも入ってて、オードリーの方の収録時間は25分くらいです。

 用途によって家庭用、非営利用、業務用と種類があり、価格もそれに合わせて違います。
 それとこれはDVDではなく、DVD-Rでの販売になります。

 アメリカでは2009年の発売だったので、日本版も出ないかなーと思ってました。
 当時日本ユニセフ協会にも電話して、“アメリカではこういうDVDがありますけど、日本版は出ないんでしょうか?”って訊ねたんですけど、電話に出た女性はこういうのがあることも全く知らなかったですねー。

 もしこの日本版が出たら、これを買うことによって間接的にユニセフにも協力できることになるし、いいと思うんですけどねー。その旨もちゃんと伝えたのですが…。

 結局2010年5月まで待ちましたけど、日本版は出なかったですねー。なのでもう諦めてアメリカ版を買いました。
 2012年8月1日現在でも日本版は出てないですし、今後もきっと出ないんでしょうね。
 やっぱりよく言われるように、ユニセフと日本ユニセフ協会は全くの別物なんでしょうかね。

 さて内容ですが、最初にグレゴリー・ペックがオードリーについて話すシーンがあって(「想い出のオードリー・ヘプバーン」で出演していたのと同じ)、オードリーが各国でユニセフ親善大使として活動していた様子、その後のインタビューやユニセフ主催のイベント等に出演するシーンとで構成されています。

オードリーのユニセフDVD:In Her Own Words 映像では、ベトナムやエチオピアなどでは貧しくても元気な子供たちに囲まれて、明るく元気に振舞っていたオードリー。
 周りの大人にも冗談などを言って、愛と喜びを与えることに一生懸命です。

 でも、最後のソマリアでは笑うどころか何も反応せず、自分で動こうにも動けない子供たちを見て、手を取って軽くなでて祈ってあげることしかできなかったオードリー(強く握ったりすると、骨折する可能性があるので)。

 前日に見た難民キャンプでの弱っていた子供達が、死んでトラックで運ばれてしまい、翌日にはそこにいないという事実に、オードリーはかなり精神的にやられてしまったそうです。
 映像を見ても、“私には何もできない!どうすればいいの!?”と苦悩するオードリーの心の痛みがひしひしと伝わってきます。

 ソマリアに行った段階で、既にオードリーは癌に侵されていたという説もありますが、信頼の出来るバリー・パリスの伝記ではそれは否定されています。 

 その後、ソマリアから帰ってきても、精力的にインタビューを受けていたオードリーですが、痛みを訴えるようになり、癌が発見されました。
 日本でも当時 “ガンでオードリー・ヘプバーンの余命が3ヶ月!”という見出しが週刊誌や新聞に載ったものです。

 信じたくなくって、“どうせ大げさに面白おかしく書いてるんだろう”などと僕も思っていたのですが、93年1月20日にオードリーは本当に帰らぬ人となりました。

 オードリーがユニセフの活動で行くたびに精神的・肉体的にやられてしまうので、オードリーが亡くなった原因はユニセフにある!と考える人たちもいるそうです。
 でも、“彼女は行かずにはいられなかった。たとえあと1年しか生きられないとわかっていても、オードリーは行っただろう。”と言われるように、オードリーは本当に自分からこの活動をしたかったのですね。

 オードリーが最後にその人生を捧げた、そしてオードリー自身もとても望んでいたユニセフでの活動。
 若い頃の映画だけを見て、かわいい!とか言うのではなく、最晩年にこうしてシワのある顔を隠そうともせずに頑張っていたオードリーも見るのもいいんじゃないかなぁ、と思うのです。

 ちなみに、来年2013年1月20日はオードリーの没後20年にあたります。合掌。

お勧め度:★★★(アメリカのアマゾンで入手可能。日本語版が出ればいいのにね)



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この記事へのコメント
またまた素敵な情報をありがとうございます!
拝読しながら光景を目に浮かべると、ウルッとなってしまいました(T_T)
ほんと日本語版が欲しいですよね~!!!
オードリー展で上映されていた時、どなたが翻訳されて字幕を付けてらっしゃったんでしょうか。
日本ユニセフ協会さんの対応ぶりでは究明が難しそうですね。
日本語字幕スクリプトだけでも欲しいですが。
残念(>_<)
Posted by 寝ても覚めても。 at 2012年09月25日 23:59
寝ても覚めても。さん、こんばんは!(^^

日本語版がないのは、ホンとに残念です。
オードリーがせっかく考えて、心を込めて喋っている言葉も、
英語のままだと僕にはわからないのが悲しいです…。

そういえば、確かにオードリー展の時にはどなたかが絶対翻訳されているはずですよね。
そういうのはいったい展示会後はどうなるんでしょうねー。

内容は、きっと寝ても覚めても。さんなら気に入っていただけると思います。(^-^
Posted by みつお at 2012年09月26日 19:06
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