2008年04月14日
「ローマの休日」1954年 東宝関西支社版パンフレット
今日は「ローマの休日」の1954年初公開時の東宝関西支社版パンフレットを紹介します。
これを売っていた映画館は大阪は梅田劇場、京都は京都宝塚劇場。神戸はOS系列の阪急会館でしたから、またパンフが違います。
公開は大阪・京都・神戸共通の1954年5月1日からです。全国的に見ても、長崎が日本で最も早く4月21日、名古屋が4月23日から、東京が4月27日からなので、相当関西が遅れているのがわかります。
なんでこんなに遅れたんでしょうかねー?その前の映画がヒットしてたんでしょうか。
ちなみに神戸の阪急会館では公開は5月17日までの予定が大ヒットで20日までに延長されましたが、大阪・京都はどうだったんでしょう。まあ、このパンフが現在でもかなり流通している所を見ると、かなりなヒットだったとは予想はつくんですが。
全16ページで、当時のパンフとしては多い方なんですが、有名な評論家の書いた長文の解説、というものがなく、日比谷映画劇場版パンフに次ぐ格の高さがあるにしては印象の薄いパンフレットになってます(だからここまで紹介が遅くなった)。
それでも表紙の裏に載っている“皇太子さま「ローマの休日」 ラジオ・シチーで御観賞”という短文(名古屋ミリオン座の長文には完全に負けているけど…)があるのと、雑誌「スクリーン」5月号からの抜粋だというオードリーについての文章はこのパンフならではのもの。
それにグレゴリー・ペックとエディ・アルバートが1ページを上下で分け合って紹介されているのに、オードリーは新人にもかかわらず丸々1ページ使って紹介されています。
面白いのは「スクリーン」からの抜粋で、オードリーのことを「その小さな体と美しくない顔から…云々」ってところ(内容はそれでもオードリーが魅力的だと褒めています)。どなたが書いた文章なのかは書いてないのですが、前後からおそらく男性だと思われます。
日比谷映画劇場版では小森のおばちゃまが“ドキリと胸をつかれるような美しさ”と書いているのとは好対照で、1954年当時、女性からは “新しい美” として受け入れられたオードリーも、男性からはまだ美しいと思われてなかったようです。
今でこそ某番組での全世界での美女第二位に入るくらいのオードリーですけど、美女中の美女エリザベス・テイラーや正統派美女のグレース・ケリーがいた時代ですからねー。オードリーの個性美が受け入れられなかったのも仕方ないですよね。
僕自身も「パリで一緒に」の頃を頂点とするオードリーの息を呑む美しさは認めながらも、オードリーのことは “絶世の美女” だなんて全然思わないんですけどね。そんな形容詞をつけられたら、まず間違いなくオードリー自身が嫌がりますよね。
だからオードリーが「クレオパトラ」の主演候補だった、っていうのが、めちゃめちゃ違和感あるんです。オードリーは絶対史劇で歴史を変えた“絶世の美女”なんてやる柄ぢゃない。やっぱりクレオパトラってヴィヴィアン・リーやエリザベス・テイラーという超のつくくらいの美女がやらないとサマにならないですよね。(^^;
オードリーは同じ歴史劇でも、黙って政治に謀をめぐらすような役、あるいは美しいだけで争いが起きるような役よりも、「戦争と平和」のナターシャや「ロビンとマリアン」のマリアンといった、自分を生きるだけで精一杯の愛嬌ある役の方がずっとずっと似合ってる!そう思いませんか?
ありゃ、後半全然違う話になってしまいましたね。(^^;A
それに、オードリーは細いけど身長170cm。現代の女性に混じっても、全然小さい体じゃないですよね(笑)。
レア度:★★
これを売っていた映画館は大阪は梅田劇場、京都は京都宝塚劇場。神戸はOS系列の阪急会館でしたから、またパンフが違います。
公開は大阪・京都・神戸共通の1954年5月1日からです。全国的に見ても、長崎が日本で最も早く4月21日、名古屋が4月23日から、東京が4月27日からなので、相当関西が遅れているのがわかります。
なんでこんなに遅れたんでしょうかねー?その前の映画がヒットしてたんでしょうか。
ちなみに神戸の阪急会館では公開は5月17日までの予定が大ヒットで20日までに延長されましたが、大阪・京都はどうだったんでしょう。まあ、このパンフが現在でもかなり流通している所を見ると、かなりなヒットだったとは予想はつくんですが。
全16ページで、当時のパンフとしては多い方なんですが、有名な評論家の書いた長文の解説、というものがなく、日比谷映画劇場版パンフに次ぐ格の高さがあるにしては印象の薄いパンフレットになってます(だからここまで紹介が遅くなった)。
それでも表紙の裏に載っている“皇太子さま「ローマの休日」 ラジオ・シチーで御観賞”という短文(名古屋ミリオン座の長文には完全に負けているけど…)があるのと、雑誌「スクリーン」5月号からの抜粋だというオードリーについての文章はこのパンフならではのもの。
それにグレゴリー・ペックとエディ・アルバートが1ページを上下で分け合って紹介されているのに、オードリーは新人にもかかわらず丸々1ページ使って紹介されています。
面白いのは「スクリーン」からの抜粋で、オードリーのことを「その小さな体と美しくない顔から…云々」ってところ(内容はそれでもオードリーが魅力的だと褒めています)。どなたが書いた文章なのかは書いてないのですが、前後からおそらく男性だと思われます。
日比谷映画劇場版では小森のおばちゃまが“ドキリと胸をつかれるような美しさ”と書いているのとは好対照で、1954年当時、女性からは “新しい美” として受け入れられたオードリーも、男性からはまだ美しいと思われてなかったようです。
今でこそ某番組での全世界での美女第二位に入るくらいのオードリーですけど、美女中の美女エリザベス・テイラーや正統派美女のグレース・ケリーがいた時代ですからねー。オードリーの個性美が受け入れられなかったのも仕方ないですよね。
僕自身も「パリで一緒に」の頃を頂点とするオードリーの息を呑む美しさは認めながらも、オードリーのことは “絶世の美女” だなんて全然思わないんですけどね。そんな形容詞をつけられたら、まず間違いなくオードリー自身が嫌がりますよね。
だからオードリーが「クレオパトラ」の主演候補だった、っていうのが、めちゃめちゃ違和感あるんです。オードリーは絶対史劇で歴史を変えた“絶世の美女”なんてやる柄ぢゃない。やっぱりクレオパトラってヴィヴィアン・リーやエリザベス・テイラーという超のつくくらいの美女がやらないとサマにならないですよね。(^^;
オードリーは同じ歴史劇でも、黙って政治に謀をめぐらすような役、あるいは美しいだけで争いが起きるような役よりも、「戦争と平和」のナターシャや「ロビンとマリアン」のマリアンといった、自分を生きるだけで精一杯の愛嬌ある役の方がずっとずっと似合ってる!そう思いませんか?
ありゃ、後半全然違う話になってしまいましたね。(^^;A
それに、オードリーは細いけど身長170cm。現代の女性に混じっても、全然小さい体じゃないですよね(笑)。
レア度:★★
Posted by みつお at 16:40│Comments(0)
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