2014年07月09日
“Audrey COUTURE MUSE COLLECTION”DVD
★「マイヤーリング」 同時上映:リオ・ブラボー(ジョン・ウェイン主演)
Cinema KOBE 7/12(土)〜7/18(金) 偶数日10:30、14:45、19:00 、奇数日13:10、17:25
★「シャレード」 第二回・新午前十時の映画祭
GROUP Aにて8/23(土)~9/05(金)
★「いつも2人で」 イオンシネマ“シネパス”
グループ3 8/25(月)~8/29(金)
千葉 イオンシネマユーカリが丘・イオンシネマ市川妙典・イオンシネマ千葉ニュータウン・イオンシネマ幕張新都心
神奈川 イオンシネマ海老名・イオンシネマみなとみらい・イオンシネマつきみ野・イオンシネマ港北ニュータウン
愛知 イオンシネマ豊川・イオンシネマ大高・イオンシネマ名古屋茶屋・イオンシネマワンダー・イオンシネマ岡崎
今回も引き続きmengさんにいただいたグッズの紹介です。
今日は、日本では発売されていない“Audrey COUTURE MUSE COLLECTION”というDVD。
“クチュール・ミューズ・コレクション”ということみたいです。
えっ?と思って各国のアマゾンも見てみましたが、同じタイトルで出てるのは、パラマウントのセット売りのもの。
それも各国で内容がバラバラで、7枚組だったり8枚組だったり。
このディスクは特典ディスクになるんですが、それも入ってる国や入ってない国などバラバラ。
装丁も各国まちまちで、帽子の箱みたいな丸い箱に入っている物や、お金のかかるデジパック仕様のもの、ただ7つのDVDをまとめて箱に入れてる普通のボックスタイプのものと3パターンありました。
パラマウントが現在売る事が出来るのは、元々パラマウント製作の「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」と、現在販売の権利を持っているワーナー製作の「マイ・フェア・レディ」の計8本。
これが各国で7枚組だったり8枚組だったりするので、絶対いくつかの作品は入らないんですけど、国によって「戦争と平和」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」のどれかが外れてます。
ましてや、この特典ディスクを入れるとなると、さらに1作品入らない訳で、それってオードリーのパラマウント・セットとしてはめっちゃ中途半端な気がするんですけどねー。
そうせなら9枚組にして全作品入れたらいいのに…。
という訳で、セットでしか普通には買えなさそうなこの特典ディスクですけど、mengさんの送ってくれたこのDVDはPALでリージョン4ですから、おそらくオーストラリアで販売されているもの。穴場!というか、オーストラリアとかではバラ売りだったんですねー。
これまた普通には手に入りそうも無いものなので、ありがたいですね。
内容は
“SABRINA'S WORLD”
“SUPPORTING SABRINA”
“AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”
“KAY THOMPSON : THINK PINK”
“FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”
“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”
“A GOLIGHTLY GATHERING”
という7つの映像が入っています。
英語がわからないので映像からの判断ですが…最初の“SABRINA'S WORLD”はサブリナ当時のグレンコーブの辺りの本当のお金持ちに関して。数々の豪邸が紹介されます。
次の“SUPPORTING SABRINA”は「麗しのサブリナ」に出演した脇役の人々にスポットライトを当てたもの。本当にちょっとした脇役(メイドさんとか料理人とかの人)の方の経歴や他の出演作品などが興味深かったです。
“AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”はオードリーがファッション界にどれだけ多大な影響を与えたかっていうのが、イディス・ヘッドやジバンシィと共に現役のファッションデザイナーたちやファッションの研究家によって語られます。後半はそれらのデザイナーがオードリーをイメージして作ったであろう衣装が次々と出てきます。が、モデルさんがオードリーとイメージが違うのと、“ん?”って思うようなのもありますが…。
オードリーって、女優としても歴史に名を残しましたけど、凄いのはさらにファッション・アイコンとしても歴史に名を残した事ですね。今活躍しているデザイナーも、オードリーをイメージして服を作り続ける。だからいろんなブランドで“オードリーをイメージした”っていうコレクションが数年ごとに出てくるんですよね。
これって、ホントに空前絶後のことで、俳優とファッションアイコンを同時にこれだけのハイクオリティで残せた人は後にも先にもいないですよね。しかも死後20年以上経つのに、未だ映画もファッションも現役。
“KAY THOMPSON : THINK PINK”は「パリの恋人」で共演したケイ・トンプソンのこと。
“FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”はカメラマンのことなのですが、ここでビックリしたのは「パリの恋人」の影響力の強さですね!
もちろんこの作品がファッション界とグラフィック・デザイン界へ、後世に与えた影響の大きさはわかっていたのですが、もう1つ、カメラマンに与えた影響を見逃していて、それをここで再確認しました。
確かにこの映画にはりチャード・アヴェドンが関わっていたので、影響力は当然大きい訳ですよね。なので、“カメラマンにもこんなに!”って知ってガーン!って感じでした。
日本での「パリの恋人」の初公開時は、大ヒットした「昼下りの情事」の後の公開になったので、出だしこそ「昼下りの情事」にせまる勢いがあったそうですが、やがて客足が落ちてその年の配給収入のベスト10に入れなかった最初のオードリー作品になったんですよね。
66年のリバイバルでもポスターやパンフレットがあんまり出回らないところを見ると、そんなにヒットしなかったのかと…。
やはり当時よく言われていた“ミュージカルは日本では当たらない”だったんでしょうかね。日本では圧倒的に「昼下りの情事」が上でした。
なので、日本では一般には「パリの恋人」はあまり影響を与えなかったように思います。そのオードリーの美しさは絶賛されていましたけどね。
でも日本のデザイナーさんでも、「パリの恋人」を見てオードリーのような服を着ていた、っていうのは何人かの方がおっしゃっていました。
むしろ86年にリバイバルした時の方が、ヒットしていた気がします。当時、オードリー作品を何本も特集上映した際でも、「パリの恋人」がよくポスターに使われていました。
当時オードリー自身も言ったように、“今見ても新鮮!”だったんでしょうね。それに日本でもミュージカルが抵抗無くなってきてたのかもしれません。
次の“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”と“A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のブルーレイに付いていた特典と同じだと思います。
“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”はヘンリー・マンシーニについて。奥さんと息子さんが語る、本当にマンシーニのことだけなので、オードリーはあんまり出てきません。
ましてやパラマウントではない「シャレード」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」に関しては一切語らないので、僕は正直不完全燃焼かな〜…。
映画会社の枠を超えて、もっとオードリーとマンシーニの関わりを深く、トータル的にやって欲しかったです。
“A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のパーティー客たちの同窓会ですね。映画ではいわゆるモブキャラの方たちなんですけど、その後のお姿が見れて、興味深かったです。
1960年の撮影当時では最先端のきれいな女優さん達だったんでしょうが、今はすっかり普通のオバさん・おばあさんですね。映画での派手派手をそのまま引きずっている人はあんまりいなかったですね。穏やかそうで、親切そうで、海外では普通にいそうな方達ばかりでした。
ま、全体にオードリーはあんまり関係のない特典ばかりで、オードリーファンのみんなにオススメするってほどでもないんですよね。
残ってないでしょうけど、やっぱり編集でカットされたフィルムとか、NGシーンなんかがあると良かったんですけどね。
なお、このDVDには付録が付いていて、ポストカードサイズのオードリーのポートレートが10枚入ってます。裏にはその作品名と衣装のデザイナーが載ってます。つっても、「戦争と平和」のフェルナンダ・ガッティノーニの1枚以外は全部ジバンシィだけど…。
なんでポストカードにしないのかなーとも思いましたが、どうせファンはポストカードを手に入れても、コレクションに加えるだけで結局使わないので、この方がいいよね、みたいな。裏も4色刷りで豪華だし。
Cinema KOBE 7/12(土)〜7/18(金) 偶数日10:30、14:45、19:00 、奇数日13:10、17:25
★「シャレード」 第二回・新午前十時の映画祭
GROUP Aにて8/23(土)~9/05(金)
★「いつも2人で」 イオンシネマ“シネパス”
グループ3 8/25(月)~8/29(金)
千葉 イオンシネマユーカリが丘・イオンシネマ市川妙典・イオンシネマ千葉ニュータウン・イオンシネマ幕張新都心
神奈川 イオンシネマ海老名・イオンシネマみなとみらい・イオンシネマつきみ野・イオンシネマ港北ニュータウン
愛知 イオンシネマ豊川・イオンシネマ大高・イオンシネマ名古屋茶屋・イオンシネマワンダー・イオンシネマ岡崎
今回も引き続きmengさんにいただいたグッズの紹介です。
今日は、日本では発売されていない“Audrey COUTURE MUSE COLLECTION”というDVD。
“クチュール・ミューズ・コレクション”ということみたいです。
えっ?と思って各国のアマゾンも見てみましたが、同じタイトルで出てるのは、パラマウントのセット売りのもの。
それも各国で内容がバラバラで、7枚組だったり8枚組だったり。
このディスクは特典ディスクになるんですが、それも入ってる国や入ってない国などバラバラ。
装丁も各国まちまちで、帽子の箱みたいな丸い箱に入っている物や、お金のかかるデジパック仕様のもの、ただ7つのDVDをまとめて箱に入れてる普通のボックスタイプのものと3パターンありました。
パラマウントが現在売る事が出来るのは、元々パラマウント製作の「ローマの休日」「麗しのサブリナ」「戦争と平和」「パリの恋人」「ティファニーで朝食を」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」と、現在販売の権利を持っているワーナー製作の「マイ・フェア・レディ」の計8本。
これが各国で7枚組だったり8枚組だったりするので、絶対いくつかの作品は入らないんですけど、国によって「戦争と平和」「パリで一緒に」「華麗なる相続人」のどれかが外れてます。
ましてや、この特典ディスクを入れるとなると、さらに1作品入らない訳で、それってオードリーのパラマウント・セットとしてはめっちゃ中途半端な気がするんですけどねー。
そうせなら9枚組にして全作品入れたらいいのに…。
という訳で、セットでしか普通には買えなさそうなこの特典ディスクですけど、mengさんの送ってくれたこのDVDはPALでリージョン4ですから、おそらくオーストラリアで販売されているもの。穴場!というか、オーストラリアとかではバラ売りだったんですねー。
これまた普通には手に入りそうも無いものなので、ありがたいですね。
内容は
“SABRINA'S WORLD”
“SUPPORTING SABRINA”
“AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”
“KAY THOMPSON : THINK PINK”
“FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”
“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”
“A GOLIGHTLY GATHERING”
という7つの映像が入っています。
英語がわからないので映像からの判断ですが…最初の“SABRINA'S WORLD”はサブリナ当時のグレンコーブの辺りの本当のお金持ちに関して。数々の豪邸が紹介されます。
次の“SUPPORTING SABRINA”は「麗しのサブリナ」に出演した脇役の人々にスポットライトを当てたもの。本当にちょっとした脇役(メイドさんとか料理人とかの人)の方の経歴や他の出演作品などが興味深かったです。
“AUDREY HEPBURN : FASHION ICON”はオードリーがファッション界にどれだけ多大な影響を与えたかっていうのが、イディス・ヘッドやジバンシィと共に現役のファッションデザイナーたちやファッションの研究家によって語られます。後半はそれらのデザイナーがオードリーをイメージして作ったであろう衣装が次々と出てきます。が、モデルさんがオードリーとイメージが違うのと、“ん?”って思うようなのもありますが…。
オードリーって、女優としても歴史に名を残しましたけど、凄いのはさらにファッション・アイコンとしても歴史に名を残した事ですね。今活躍しているデザイナーも、オードリーをイメージして服を作り続ける。だからいろんなブランドで“オードリーをイメージした”っていうコレクションが数年ごとに出てくるんですよね。
これって、ホントに空前絶後のことで、俳優とファッションアイコンを同時にこれだけのハイクオリティで残せた人は後にも先にもいないですよね。しかも死後20年以上経つのに、未だ映画もファッションも現役。
“KAY THOMPSON : THINK PINK”は「パリの恋人」で共演したケイ・トンプソンのこと。
“FASHION PHOTOGRAPHERS EXPOSED”はカメラマンのことなのですが、ここでビックリしたのは「パリの恋人」の影響力の強さですね!
もちろんこの作品がファッション界とグラフィック・デザイン界へ、後世に与えた影響の大きさはわかっていたのですが、もう1つ、カメラマンに与えた影響を見逃していて、それをここで再確認しました。
確かにこの映画にはりチャード・アヴェドンが関わっていたので、影響力は当然大きい訳ですよね。なので、“カメラマンにもこんなに!”って知ってガーン!って感じでした。
日本での「パリの恋人」の初公開時は、大ヒットした「昼下りの情事」の後の公開になったので、出だしこそ「昼下りの情事」にせまる勢いがあったそうですが、やがて客足が落ちてその年の配給収入のベスト10に入れなかった最初のオードリー作品になったんですよね。
66年のリバイバルでもポスターやパンフレットがあんまり出回らないところを見ると、そんなにヒットしなかったのかと…。
やはり当時よく言われていた“ミュージカルは日本では当たらない”だったんでしょうかね。日本では圧倒的に「昼下りの情事」が上でした。
なので、日本では一般には「パリの恋人」はあまり影響を与えなかったように思います。そのオードリーの美しさは絶賛されていましたけどね。
でも日本のデザイナーさんでも、「パリの恋人」を見てオードリーのような服を着ていた、っていうのは何人かの方がおっしゃっていました。
むしろ86年にリバイバルした時の方が、ヒットしていた気がします。当時、オードリー作品を何本も特集上映した際でも、「パリの恋人」がよくポスターに使われていました。
当時オードリー自身も言ったように、“今見ても新鮮!”だったんでしょうね。それに日本でもミュージカルが抵抗無くなってきてたのかもしれません。
次の“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”と“A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のブルーレイに付いていた特典と同じだと思います。
“HENRY MANCINI : MORE THAN MUSIC”はヘンリー・マンシーニについて。奥さんと息子さんが語る、本当にマンシーニのことだけなので、オードリーはあんまり出てきません。
ましてやパラマウントではない「シャレード」「いつも2人で」「暗くなるまで待って」に関しては一切語らないので、僕は正直不完全燃焼かな〜…。
映画会社の枠を超えて、もっとオードリーとマンシーニの関わりを深く、トータル的にやって欲しかったです。
“A GOLIGHTLY GATHERING”は「ティファニーで朝食を」のパーティー客たちの同窓会ですね。映画ではいわゆるモブキャラの方たちなんですけど、その後のお姿が見れて、興味深かったです。
1960年の撮影当時では最先端のきれいな女優さん達だったんでしょうが、今はすっかり普通のオバさん・おばあさんですね。映画での派手派手をそのまま引きずっている人はあんまりいなかったですね。穏やかそうで、親切そうで、海外では普通にいそうな方達ばかりでした。
ま、全体にオードリーはあんまり関係のない特典ばかりで、オードリーファンのみんなにオススメするってほどでもないんですよね。
残ってないでしょうけど、やっぱり編集でカットされたフィルムとか、NGシーンなんかがあると良かったんですけどね。
なお、このDVDには付録が付いていて、ポストカードサイズのオードリーのポートレートが10枚入ってます。裏にはその作品名と衣装のデザイナーが載ってます。つっても、「戦争と平和」のフェルナンダ・ガッティノーニの1枚以外は全部ジバンシィだけど…。
なんでポストカードにしないのかなーとも思いましたが、どうせファンはポストカードを手に入れても、コレクションに加えるだけで結局使わないので、この方がいいよね、みたいな。裏も4色刷りで豪華だし。
Posted by みつお at 09:00│Comments(0)
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