2007年02月02日
「ローマの休日」初版横浜国際劇場版パンフ…チラシじゃないよ!
これは「ローマの休日」の横浜国際劇場版パンフレットです。サイズはB5の蛇腹4つ折。横浜国際劇場だけのオリジナルパンフ。
どこかのチラシ本にはチラシとしてこっそり載ってましたけど、全く中を確認していない!としか言いようがない。これは間違いなくパンフレットです!
ちゃんと中を読めば歴然なんですが、“映画ニュース”というコーナーがありまして、そこに“このお粗末なプログラムを御買ひ求め下さいまして重ねて御礼申し上げます。如何でございましたか「ローマの休日」は?”と書いてあります。
売っていた、プログラム、上映中の「ローマの休日」はどうでした?…こんなチラシ、あるわけない!チラシにしといた方が後々高く売れるから?わざとじゃないにしても、中も確認せずに、適当にチラシと分類して載せてしまうなんて…編集にかかわった人って、どんな神経してるんでしょうねー。「中を読めよ!中を!」って言ってやりたくなります。プンプン。
とまあ愚痴はおいといて~(笑)、このパンフは墨と蛍光ピンクの2色刷りです。これまたなかなか出てこなくて、手に入ったときはめっちゃ嬉しかった思い入れの深いパンフ。同じく横浜国際劇場版の「麗しのサブリナ」パンフと共に、横浜市立図書館の蔵書として存在しているので、頼めば白黒コピーを送ってもらうことが可能。
それと、パンフの左上に“開場七周年記念特集創刊號”と書いてありますよね?左下にはNo.1の文字も見えてるし。これ、横浜国際劇場パンフの創刊号だったんですね。名誉なことです。
最初のページには館主のあいさつもあり、薄いながらも全体に横浜国際劇場の、“これからもがんばりますっ!”っていうやる気みなぎる出来になってて、好感度は高いです。
レア度:★★★★★
(ほとんど出ないことは出ないんですが、チラシ扱いで異常に高く買った方はご愁傷さまです…)
なお、横浜国際劇場は、戦後横浜に演芸場がなかったので作ろう!ということで桑島建設という会社が1947年に作った劇場だそうです。美空ひばりの初舞台の劇場としても有名みたいです。
最初は演劇、後に映画も上映するようになり、横浜でも格の高い劇場だったようですが、最後はストリップ劇場になっていたとのこと。巨大劇場ではなかったようですが、座席数は500席以上。堂々たる規模を誇っていたようです。
オードリーの「ローマの休日」が上映されたのは創立7周年(5月5日)近くの1954年5月3日から。図書館に調べていただいて、当時の新聞にて判明しました!これってオードリーの誕生日の前日なんですよね。館主桑島一英さんの文章からも、熱い思いと情熱がビンビン伝わってきます。
でもこの文章、日付が5月5日になってる。5月3日や4日にこのパンフを買った人は、これを読んでなんとも思わなかったんでしょうか(笑)。
残念なことに1967年を最後に劇場自体がなくなってしまい、どこまでオリジナルパンフを作っていたのか(たとえば「ローマの休日」と同じ東宝系で公開の1957年の「パリの恋人」パンフはあるのか)などはわかりません。
どこかのチラシ本にはチラシとしてこっそり載ってましたけど、全く中を確認していない!としか言いようがない。これは間違いなくパンフレットです!
ちゃんと中を読めば歴然なんですが、“映画ニュース”というコーナーがありまして、そこに“このお粗末なプログラムを御買ひ求め下さいまして重ねて御礼申し上げます。如何でございましたか「ローマの休日」は?”と書いてあります。
売っていた、プログラム、上映中の「ローマの休日」はどうでした?…こんなチラシ、あるわけない!チラシにしといた方が後々高く売れるから?わざとじゃないにしても、中も確認せずに、適当にチラシと分類して載せてしまうなんて…編集にかかわった人って、どんな神経してるんでしょうねー。「中を読めよ!中を!」って言ってやりたくなります。プンプン。
とまあ愚痴はおいといて~(笑)、このパンフは墨と蛍光ピンクの2色刷りです。これまたなかなか出てこなくて、手に入ったときはめっちゃ嬉しかった思い入れの深いパンフ。同じく横浜国際劇場版の「麗しのサブリナ」パンフと共に、横浜市立図書館の蔵書として存在しているので、頼めば白黒コピーを送ってもらうことが可能。
それと、パンフの左上に“開場七周年記念特集創刊號”と書いてありますよね?左下にはNo.1の文字も見えてるし。これ、横浜国際劇場パンフの創刊号だったんですね。名誉なことです。
最初のページには館主のあいさつもあり、薄いながらも全体に横浜国際劇場の、“これからもがんばりますっ!”っていうやる気みなぎる出来になってて、好感度は高いです。
レア度:★★★★★
(ほとんど出ないことは出ないんですが、チラシ扱いで異常に高く買った方はご愁傷さまです…)
なお、横浜国際劇場は、戦後横浜に演芸場がなかったので作ろう!ということで桑島建設という会社が1947年に作った劇場だそうです。美空ひばりの初舞台の劇場としても有名みたいです。
最初は演劇、後に映画も上映するようになり、横浜でも格の高い劇場だったようですが、最後はストリップ劇場になっていたとのこと。巨大劇場ではなかったようですが、座席数は500席以上。堂々たる規模を誇っていたようです。
オードリーの「ローマの休日」が上映されたのは創立7周年(5月5日)近くの1954年5月3日から。図書館に調べていただいて、当時の新聞にて判明しました!これってオードリーの誕生日の前日なんですよね。館主桑島一英さんの文章からも、熱い思いと情熱がビンビン伝わってきます。
でもこの文章、日付が5月5日になってる。5月3日や4日にこのパンフを買った人は、これを読んでなんとも思わなかったんでしょうか(笑)。
残念なことに1967年を最後に劇場自体がなくなってしまい、どこまでオリジナルパンフを作っていたのか(たとえば「ローマの休日」と同じ東宝系で公開の1957年の「パリの恋人」パンフはあるのか)などはわかりません。
Posted by みつお at 00:06│Comments(6)
│ローマの休日
この記事へのコメント
一瞬見た感じ、チラシっぽい雰囲気はありますね。
でも、「このお粗末なプログラムを御買ひ求め下さいまして重ねて御礼申し上げます」と言う記載がある以上、立派なパンフで御座いますね(^^)
そうなると・・・ほら!例の「麗しのサブリナ」の福岡東宝劇場の
大判三つ折りチラシ、あれだって中身には、パンフらしき記載がアりますもんね。
僕はチラシ本に載っていたのでチラシとして接しているんですが・・・、
でも、みつおさんにしたら、パンフレット扱いですよね?(^^)
でも、「このお粗末なプログラムを御買ひ求め下さいまして重ねて御礼申し上げます」と言う記載がある以上、立派なパンフで御座いますね(^^)
そうなると・・・ほら!例の「麗しのサブリナ」の福岡東宝劇場の
大判三つ折りチラシ、あれだって中身には、パンフらしき記載がアりますもんね。
僕はチラシ本に載っていたのでチラシとして接しているんですが・・・、
でも、みつおさんにしたら、パンフレット扱いですよね?(^^)
Posted by ゴマちゃん at 2007年02月02日 04:21
そうですよね~、あの不可解な福岡東宝劇場「麗しのサブリナ」!
でも、「風と共に去りぬ」初版に福岡版っていうのがあるんですけど、
それはちゃんとしたパンフだったので…。
もしパンフがあるなら、やはりちゃんとしたタイプじゃないかと。
でもあの編集後記はいったいなんなんでしょうねー。
もしかしたら館ニュース?
でも、「風と共に去りぬ」初版に福岡版っていうのがあるんですけど、
それはちゃんとしたパンフだったので…。
もしパンフがあるなら、やはりちゃんとしたタイプじゃないかと。
でもあの編集後記はいったいなんなんでしょうねー。
もしかしたら館ニュース?
Posted by みつお at 2007年02月02日 11:16
うん、館ニュースチラシでしょうね。
先ほど中をもう一度見てみましたら、
「パンフレットは玄関入口並に売店にて販売致しております」
と書いていたので、チラシということですね。
「風と共に去りぬ」初版の福岡版というのは、
当然のこと、オリジナルのパンフなんですか?
もうそうならば、「ローマの休日」の福岡版の
存在にも期待できますね!(^_^)v
先ほど中をもう一度見てみましたら、
「パンフレットは玄関入口並に売店にて販売致しております」
と書いていたので、チラシということですね。
「風と共に去りぬ」初版の福岡版というのは、
当然のこと、オリジナルのパンフなんですか?
もうそうならば、「ローマの休日」の福岡版の
存在にも期待できますね!(^_^)v
Posted by ゴマちゃん at 2007年02月03日 23:08
でもゴマチャンさん、パンフにもパンフ売り場のこと、
書いてる場合がありますよ(笑)。
「風と共に去りぬ」は劇場オリジナルではなくて、
福岡オリジナルなので、館名なんかはないんです。
でも「風と共に去りぬ」の1952年と
「ローマの休日」の1954年で急激に地方別のパンフって
なくなってるので、微妙ですよね~。
あったら嬉しいんですけど…。
書いてる場合がありますよ(笑)。
「風と共に去りぬ」は劇場オリジナルではなくて、
福岡オリジナルなので、館名なんかはないんです。
でも「風と共に去りぬ」の1952年と
「ローマの休日」の1954年で急激に地方別のパンフって
なくなってるので、微妙ですよね~。
あったら嬉しいんですけど…。
Posted by みつお at 2007年02月04日 13:16
どうも!お久しぶりです(^_^)v
>でもゴマチャンさん、パンフにもパンフ売り場のこと、
>書いてる場合がありますよ(笑)。
あー、そうですね^^;
>でも「風と共に去りぬ」の1952年と
>「ローマの休日」の1954年で急激に地方別のパンフって
>なくなってるので、微妙ですよね~。
えっ!?50年代の初めにもう無くなっているんですか?
これは物凄い以外でした!
この時代なら、まだまだ多く作られているとぱかり・・・
いやいや、みつおさんは運の良い方ですから、
掘り出し物に出会えますよ!(^_^)
>でもゴマチャンさん、パンフにもパンフ売り場のこと、
>書いてる場合がありますよ(笑)。
あー、そうですね^^;
>でも「風と共に去りぬ」の1952年と
>「ローマの休日」の1954年で急激に地方別のパンフって
>なくなってるので、微妙ですよね~。
えっ!?50年代の初めにもう無くなっているんですか?
これは物凄い以外でした!
この時代なら、まだまだ多く作られているとぱかり・・・
いやいや、みつおさんは運の良い方ですから、
掘り出し物に出会えますよ!(^_^)
Posted by ゴマちゃん at 2007年02月06日 23:23
ゴマチャンさん!
も~、来ていただけないと、心配するじゃないですか!(^^
>物凄い以外でした!
たいして凄くないってことでしょうか?
いや、揚げ足とってる場合じゃなくって~(笑)。
「風と共に去りぬ」ではいろいろあった各地方版、
「ローマの休日」ではかなり無くなってるみたいです。
劇場オリジナル版はあっても、地方版は少なそう…。
も~、来ていただけないと、心配するじゃないですか!(^^
>物凄い以外でした!
たいして凄くないってことでしょうか?
いや、揚げ足とってる場合じゃなくって~(笑)。
「風と共に去りぬ」ではいろいろあった各地方版、
「ローマの休日」ではかなり無くなってるみたいです。
劇場オリジナル版はあっても、地方版は少なそう…。
Posted by みつお at 2007年02月07日 11:52