2007年04月06日
「マイ・フェア・レディ」64初版東宝版 有楽座/梅田スカラ座

この当時のパンフにしては異様に豪華!総ページ48p!しかも最低でも2色刷り以上のオールカラー!最初に手にしたときは本当にびっくり!!さっすがオードリーの最高傑作、豪華大作だけのことはある!!って大感激したもんです。
「シャレード」の初版松竹版もすごかったですが、この「マイ・フェア・レディ」はそれ以上!
でもなんか中身の画像、どーもピンボケ気味なのが気になる。まあ、公開当時(1964年)はこんな印刷なんだろうと納得していたんですけど…。
これ、後にわかりましたが、「マイ・フェア・レディ」をアメリカでプレミア上映した時に配られたスーベニア・ブックが基になってるんですね。そういえば「マイ・フェア・レディ」のプレミアでみなさんこのプログラムを持っている画像が残っています。
それを日本語に丸々翻訳して、ハードカヴァーを普通の紙の表紙にしたものがこの日本版パンフレット、というわけです。それで画像のピントが甘いのかな?

しかも有楽座の公開後どのあたりまでやってたのかはっきりしませんが、右の画像のキャビネ写真がオマケで付いていたようです。
大阪千日前スバル座の公開でも、アスコット競馬場の衣装のオードリーのキャビネ写真が配られたようですし、本当に東宝も映画館でも力の入った作品だったんですね!
見事「マイ・フェア・レディ」は期待に応えて、オードリー映画では日本最大のヒットになりました。有楽座では1年近く、大阪の梅田スカラ座でも半年以上も上映していました。1964年と1965年の2年にまたがって配給収入どっちも第2位のびっくり記録を残しています。
2年にまたがっている場合、ダブっている日数があるのですが、単純に64年と65年の配収を足すと、初年度では「ローマの休日」の約5倍、「シャレード」の約2.5倍もの利益を上げたことになります。
最近のファンには「ローマの休日」がオードリーの人気のピークだったと勘違いしてる方もいると思いますが、本当のオードリーの人気の頂点は1960年代の「ティファニーで朝食を」~「マイ・フェア・レディ」にあったということです。「映画の友」「スクリーン」などの映画雑誌の人気投票でも連続○年1位!って取ってたのはこの時期ですし。
その中でもこの「マイ・フェア・レディ」の公開前後が頂点だったと当時を知る方はみな口を揃えておっしゃいます。


館名入りを再度刷っても大丈夫!売れる!って思われるくらい、「マイ・フェア・レディ」には勢いがあったということなんでしょうね。


右の画像のように、アカデミー賞のことが載ってないものが初版で、アカデミー賞が印刷されていると1969年(1970年)版になります。
レア度:なし。
梅田スカラ座館名入りのみ★★★
(あまりの大ヒットにパンフが売れすぎたため、公開後40年以上も経つのにプレミアはありません。ただオードリーファンなら持っててソンはない豪華版です。オードリー自身もアメリカのこのスーベニア・ブックを持っていたはずですしね)