2011年03月24日

日本ユニセフ協会 オードリー・ヘプバーンを使った広告

 東日本大震災で被災された方へのお悔やみとお見舞いを申し上げます。
 地震は僕も神戸で経験がありますので、大変お困りでしょうがどうか頑張ってください!

 “午前十時の映画祭”、4月の予定は以下の通りです。
★青の50本 「シャレード」「麗しのサブリナ」
TOHOシネマズ ららぽーと横浜、TOHOシネマズ 海老名、TOHOシネマズ 浜松
★赤の50本 「ローマの休日」「昼下りの情事」
TOHOシネマズ 岐阜、 ミッドランドシネマ名古屋空港、109シネマズ四日市

日本ユニセフ協会 オードリー・ヘプバーンを使った広告

 だいぶ間が開いて申し訳ありません。m(_ _;)m
 書こうと思っていたのですが、なかなか決まらなくて…。「尼僧物語」プレスシートを書きかけたのですが、記事がまとまらずに、こちらにしました。

 今回は5年ほど前に新聞に載った日本ユニセフ協会の広告です。
 さて、日本ユニセフ協会にはいろんな批判があるようです。100%寄付金が届かないとか、事務所を持っている場所や、協会大使の問題など…。僕も日本ユニセフ協会に対しては“?”なところがないわけじゃありません。
 あと、日本ユニセフ協会とは別物と言われているユニセフそのものにも批判が存在します。

 でも、いくらボランティアで働いている人が多くても、やはりいろいろな手続きや作業や配送の問題など、寄付金を100%届けるのは実際にはやはり不可能だと思いますけど…どうですか?
 確かにユニセフに関してネットで調べると、やはり“自立の妨げになる”“ユニセフやその国の独裁者が搾取する”“結局いつまでたっても変わらない”と述べている人がいます。

 それと、オードリーがある人に言われた言葉で、
 「あなたのしていることは、じつは全く無意味なことなんですよ。苦しみは昔からあったし、これからも常にあるでしょう。あなたは子供たちを救うことによって彼らの苦しみを長引かせているだけなんですよ。」
というのがあったそうなんですが、オードリーはこう反論しています。
 「いいでしょう。それではまずあなたのお孫さんから始めましょう。お孫さんが肺炎になっても抗生物質を買わないでください。事故に遭っても病院へ連れて行かないでください…そういう考え方は人生に、人間性に、反するものです。」

 自分が遭った阪神大震災や今回の東日本大震災でも思いますが、じゃあそう考える人達は今回も何もしないで過ごせるのですか?と問いたいです。
 僕は別に自分が偉いとかは全然思ってないですけど、でもこういった状況の時に、“自分たちで復興しなさい!”とか“自分達で行方不明の人を探しなさい”とか“自分達で食糧やライフラインをなんとかしなさい!”なんてとても言えません。
 見栄とかでは全然なく、やはりそういった困っている人に何かしたい!と思ってしまうのです。
 たとえ募金くらいしか自分に出来ないとしても。

 あと、何でもかんでも自粛というのも、僕はどうかと…。
 避難所の人って、プライベートも無いし、床は固かったりで、かなり疲労してくるんですよね、精神的にも肉体的にも。
 そんな時に悲しいことばかり言っても仕方ないですよね。
 やはり気分転換が欲しくなってくると思いますよ、自分の経験からも。

 オードリーもユニセフの大使として行った時に、“苦しんでいる人たちに悲しい顔をしてても仕方ない。そういうときこそ笑顔でいなければ!”と言っています。(さすがに最後のソマリアではあまりに悲惨すぎて、そして自身の体調の悪化でオードリーからも笑顔が消えていましたが…。)

 オードリーと同じくユニセフの親善大使である黒柳徹子さんも同じ考えですよね。黒柳さんの化粧に関しても色々言う人がいますが、悲しい人に悲しい様子を見せたくない、だからオードリーはすっぴんでも笑顔を、黒柳さんは化粧を。僕は全然ありだと思っています。

 オードリー自身がユニセフの前身の団体に戦後救われていることもあり、褒められたいという虚栄や見栄、あるいは建前やお飾りでユニセフ大使をやっていたわけでないですよね。
 自分の恩を返したい、人の役に立ちたい、という自然で優しくて高潔でかつ当たり前な気持ちからやっていただけですよね。

 女優である自分への知名度を活かして国や企業や個人に注目してもらい、よりたくさんの子供を救おう!という。
 なにせ自分では“このために女優をやっていたんだ!”と思っていたほどだそうですから。


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Posted by みつお at 09:00│Comments(4)その他グッズ
この記事へのコメント
ユニセフ活動を揶揄されたときにオードリィが言い放った言葉(お孫さんのたとえ)は、僕も強烈に印象に残っています。
有事のときにいちいち意味なんか考えない。
人間としてそうしたいから行動するのだ。
計算なんかしている余裕なんてなく、素直な心で動くのですよね。

東北や北関東の特に沿岸部の状況を見て、安易に頑張ってくださいなんて言えないけど、
本当に心からお悔やみ申し上げます。被災した方々が心や体の平安を取り戻されることを祈ってやみません。
そんなときに募金の使い道が効果的に運用されることが確認できなければ何もしない…ではやりきれないですね。

お悔やみといえば、前回話題にのぼっていたエリザベス・テイラーさん。
お亡くなりになったのですね。
オードリィのことを世界で最も美しい人として度々名を挙げ、
オードリィの訃報に際し、「今、新しい天使が天に召されました。その天使は天国で何をすべきかちゃんと心得ています」というコメントを残してくれましたね。
オードリィもリズのことを「私が出会ったなかで一番美しい人、あの紫色の瞳はとても妖艶だった」と賞賛していました。
ゴージャスな映画スターそのものといった他に類を見ない存在でした。
お二人とももうこの世にいないのですね。
ご冥福をお祈りします。
Posted by まる at 2011年03月24日 22:31
そうですよね。
やっぱりこういう時には何か出来ることをしたい!って思ってしまうんですが…。
人事だとあーだこーだ言えるかもしれませんが、
自分の孫に置き換えるとすぐにわかりますよね。
ユニセフに批判的な文章では、“施しは上から目線”的なことが書かれていましたが、
苦しんでいる人がそこにいるのに、
“相手のためにならないし、使い道もわからないので何もしない”
という方が、僕はよっぽど上から目線ではないか?と思います。

ちなみにこの文章は日時指定で公開したのですが、
その後にエリザベス・テイラーの訃報が入ってきました。
なんか僕はリズの死を聞いたとき、
オードリーと同時期に活躍した大スターがいなくなってしまった…と思いました。
ジュリー・アンドリュースは10年ほど時期が違いますもんね。

テレビやネットでは「クレオパトラ」がよく取り上げられていましたが、
僕は大病後太ってしまい、熟れ過ぎた感のある「クレオパトラ」よりも、
「陽のあたる場所」や「花嫁の父」とか清純な美貌のリスの方が絶世の美女だと思います。
もちろん「クレオパトラ」はリズかヴィヴィアン・リーでないと
サマにならないと思っていますけどね。
でも実はリズの映画はほとんど観たことないんですけどね。(^^;;;

オードリーとも仲が良かったというエリザベス・テイラーでしたね。
ほんとご冥福をお祈りします。
Posted by みつお at 2011年03月26日 18:54
みつおさん、お久しぶりです^^

今回の震災の件で、日本ユニセフがどーのこーのと回ってきました。
正直私も「なんだかなぁ~」って思いました。
じゃぁどこに寄付をすれば最善なの?と。
100%寄付金が現地に届けられないとか、必要経費が発生するのは
止むを得ないことなのだと思っています。
自分たちで現金を持って現地の人たちのところへ届けられるわけではないし。
少しでも被災者の人たちの役に立てればと思っています。

あと、自粛自粛って、確かに過度の自粛は日本全体が沈んでしまいますね。
「西日本から元気を発信しなければいけない」という動きもあるみたいです。
私も震災後は衝撃が大きかったけど、私たちが沈んでいちゃいけないって思いました。
松山千春が、「知恵があるやつは知恵を出せ、金があるやつは金を出せ、
何も出せないやつは、元気を出せ」って言ったとか。
簡潔明瞭だなぁって思いました。

リズの訃報は私も驚きました。
20世紀の名女優、往年のスターがまた一人いなくなったと思うと
寂しい気持ちでいっぱいです。
私はお恥ずかしながらリズの作品を見ていないので、これから少しずつ
見ていこうと思っています。
Posted by カリン at 2011年03月26日 20:33
カリンさん、こんにちは!

日本ユニセフは確かになんだかな~って部分が多いですよね。
ま、とりあえず堅いところで寄付はしましたが、
いくらか経費で取られるのは仕方ないことですよね。
100%を望むなら自分で届けないとムリですよね。
でも、自分で届けるにしても、途中に電車代やガソリン代が必要ですしね。
同じことが全ての寄付金にも言えることだと思います。

それと、自粛は日本を沈めるという意見に僕も賛成です。
このことで日本全部が沈下すると、
それこそ被災地へ回すお金自体が減ってしまいますもんね。
回りまわって誰の役にも立たないわけですよね。

松山千春の話は言えてますね!(^^;
あんまり松山千春は好きでも何でもないですけど、
確かにその意見は当たってます!
さしずめ僕は元気出す係でしょうか。
ホンとそれしか取柄がないし…。

リズは世間的には結婚・離婚や病気の繰り返しで印象深いのでしょうが、
僕的には太ったり痩せたりを繰り返していたイメージがあります。
太ったオバさんになってる!と思ったら
痩せてゴージャス・エリザベス・テイラーみたいになってたり。(^^;
若い頃からキレイは綺麗でしたが、イメージはだいぶ変わってきてますよね。

作品的には「陽のあたる場所」「花嫁の父」「熱いトタン屋根の猫」とかが観てみたいです。
「巨象の道」は遠景はヴィヴィアン・リー、アップになるとリズということで
一度は観てみたい作品です。凡作という噂ですが…。
Posted by みつおみつお at 2011年03月27日 15:51
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