2009年02月05日

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプ

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプ はい、これはオードリー・ヘプバーンの中国製トランプです。

 これねえ、絶対に買うまい!と思ってたものなんですが…ここでの記事用でとうとう買っちゃいました(安かったし)。(^^;;;
 みなさんには買って欲しくない商品。今回はなぜこれがダメダメなのかの説明だと思って読んでください。

 以前からこういうものがあるということはオークションなんかで知っていたんですけど、見れば明らかに著作権侵害グッズ。これを買ってもオードリー側にも世界の子供達にも1円も行きません、おそらく。

 箱の画像は、「ティファニーで朝食を」の時期のオードリーの宣伝写真に、勝手にティアラとかつけた物。
 上下が圧縮されていて、実際のオードリーよりも短頭ぎみになっていますね(笑)。
 シネマスコープサイズの「緑の館」で、最初のテストフィルムでは顔が横に広がって写ってしまい、すっごいイヤだったというオードリー。そのオードリーが見たら、気分を害しそうな画像。

 中身もかなりヒドイのがありますよ。順に見ていきましょうか。

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプ →まずはこれ。スペードのAなんですけど、「ローマの休日」のオードリー。
 なんて上手に着色したんだ!って思います?
 でもこれ見た瞬間に、“ああ、許可取ってないな”ってのがモロバレ。

 だってこれ、キリンビバレッジで2000年に宣伝してた「午後の紅茶」のCMでのものだし~。
 で、絶対にこのトランプ作った中国の会社がキリンビバレッジに許可取ったとは思えない!着色が上手なのはこのトランプの会社ではなく、キリンビバレッジさんのおかげ。

 覚えてる方もいらっしゃるでしょうが、「ローマの休日」のオードリーに着色して、新たに撮った花屋さんのシーンと合成していましたよね。(このバックはその花屋さんの花。)
 実際に「ローマの休日」でオードリーがはいたスカートはベージュ色でしたけど、よくある「ローマの休日」での着色に従って水色になってました。
 バックに使われた音楽はスピッツの「ロビンソン」。

 一時期電車の吊広告なんかで、合成で「午後の紅茶」を美しく持つオードリーがいっぱい飾られてましたよね。
 僕はあれを見るたび、“この手はオードリーのじゃなくて、手タレさんのだ!”って思ってました(笑)。

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプオードリー・ヘプバーンの中国製トランプ ←次はこれ。「マイ・フェア・レディ」のオードリーですけど、切抜きが不自然な上に、まるでスクイーズ画面を見ているかのような左右が圧縮されたオードリー(笑)。

 →続いて同じく「マイ・フェア・レディ」のオードリー。
 こちらは逆に左右がちょっと広がって、オードリーのエラが強調されてます。その上、カラーがトーンジャンプを起こして、まるで白塗りの化粧をしたかのような不気味な仕上がり。(^^;;;

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプ ←極めつけはこれ!もはやオードリー・ヘプバーンですらありません。
 これは「オードリー・ヘップバーン物語」というテレビドラマでオードリーを演じたジェニファー・ラブ・ヒューイット。
 
 これがジョーカーとかならまだわかるのですが、堂々とダイヤのJですもんねー…。(^^;;;
 こんなの使った段階で、著作権者に無許可で・オードリーに興味の無い人間が・お金儲けのためにこれを作った、ってのがハッキリ。

オードリー・ヘプバーンの中国製トランプ →裏はこんなの。ボブ・ウィロビー氏の「ローマの休日」宣伝写真に翼生やしてます。

 これ、でもこないだのボブ・ウィロビー写真展でも堂々と(ガラスケースに入って)展示してあったんですよね~。正直、こんなんを他の貴重な物と一緒くたに展示して欲しくない!ヽ(`へ´#)ノ

 プラスチック製ではなく、ただの紙製なのであんまり高級感はないんですが、こんなものでもオードリーが印刷してあると全く使えなくなるので、クリアファイルなんかと同じで、トランプとしての実用度はかなり低め。

オススメ度:なし


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Posted by みつお at 18:00│Comments(6)その他グッズ
この記事へのコメント
う~ん、確かに悲惨ですね。
でも中国製のオードリィ本を一冊持ってますが、そちらはなかなかですよ。
オードリィ作品のポスターとスチール(ロビーカード)を集めた本なんですが、
ただ紹介されているのが外国製(中国以外のもの)なので、
これが中国版ポスター集とかだったら、どうだったのでしょう?興味ある所です。
中国では、ヘプバーンはヘボンなんですね。
よくローマ字の創案者の名前と同じだって聞かされてまして、
発音も海外ではそうだと教えこまれてましたが、実際はそうでもなかったですね。
ところで、中国でのオードリィ作品のタイトルですが・・・
漢字が日本のとどう関連・変換するのかイマイチわからないので正確ではないかもしれないけど・・・・
「昼下りの情事」→黄昏之恋 はマァわかるとして、
「噂の二人」→双妹怨
「シャレード」→迷中迷
「暗くなるまで待って」→盲女驚魂記
という風になって、ちょっと面白いです。
Posted by まる at 2009年02月08日 20:43
とうとうご購入されたのですね!!
本当に胡散臭さたっぷりのトランプで笑ってしまいました。
なによりも、みつおさんの検証に参りました。
私みたいな普通のファンなら見過ごすか、なんか変で終わってしまいます。
いつかみつおさん監修の決定版オードリーの写真集を出して欲しいです。
それにしても、せっかくの生誕80周年なのにスクリーン+ぐらいしかまだそれらしき動きがなく寂しい・・・
パルシネマとかでリバイバル上映をして欲しいですね。
今、チャップリンの連続上映をやってました。
Posted by おはぎ at 2009年02月08日 21:47
>まるさん

海外のポスターとロビーカードって、
なんかその中国の本は、「華麗なるパラマウント映画時代」みたいですね。
どんなんなんでしょうねー。入手ができないので残念!
でも中国でも中国版ポスターの画像が出ないんだったら、
どんなのか気になりますね~。

それと、発音はヘボンでもヘップバーンでもなく、
ヘッバーンって感じなんですかね?パリではそれで通りましたが…。

まるさんの書いてくださった中国のオードリー映画の題名、
“盲女驚魂記”ってのが、なんかスージー奮闘記、みたいな字面で、
笑ってしまいました(笑)。
“双妹怨”ってのもけっこうきてますけど…。(^^;
Posted by みつおみつお at 2009年02月09日 22:12
>おはぎさん

そーなんです。おはぎさんとオードリー展でのトランプの話になって、
“やっぱり買っておこかなー…。”と思ってしまいまして。(^^;
ちょっとお金をドブに捨てたかな?って感はあるんですが、
まあ、ネタとして読んでいただけたらいいか!と思って。

それと、確かに生誕80周年の動きが鈍いですよね。
ネットなんかで検索すると、
オードリーの画像の著作権を持っているらしい東北新社が
音頭をとっているようですが、
いかんせん映画の権利をお持ちじゃないですもんねー。
東北新社の過去に出したオードリー作品は、
「おしゃれ泥棒2」だけだったと思います。
ここが「マイヤーリング」を発売すれば、すごいことになると思うんですが…。
Posted by みつおみつお at 2009年02月09日 22:23
訂正:
「シャレード」→謎中謎・・・でした。失礼しました。
その本、中国書籍専門店でオードリィ関連本はないか訊いて、取り寄せてもらいました。

“盲女驚魂記”・・・・なんかスゴイでしょ。ちょっとスポ根入ってるみたい。
驚魂って、取り乱す心とかいう意味だそうです。

あと、「オンディーヌ」→美人魚 というのもありました。

とことで、このトランプですが、
アン王女やホリーやイライザ以外はありました?
というか、レイチェルやカレンやガブリエル(パリで一緒にの方)やレジー
それにニコルやジョアンナそしてスージーあたりはどうでした?
Posted by まる at 2009年02月13日 09:28
迷中迷でも、謎中謎でも、どちらも「シャレード」っぽいですよね!
でも「盲女驚魂記」はちょっと…。(^^;

「美人魚」は「オンディーヌ」と言うより、「人魚姫」の感じですよね。
「オンディーヌ」はイメージ的には「美水精」って方がしっくりくるのにな~。

そういえば、邦題で「パリで一緒に」はこれもどうかと思う題名だと思いませんか?
アメリカでは「Paris When It Sizzles」以外の題名で公開されてないはずなんですが、
なぜか日本題名直訳の「Together in Paris」がIMDbで別名として
登録されているのがちょっと笑っちゃいます。(^^;

トランプですが、レイチェルとカレンとジョアンナはいませんねー。
ガブリエル(というかギャビー)とスージーはいますけど。
二コルはいつもの鉄兜かぶっているのと、傘シリーズのがあります。
ただし傘のは裏焼き&短頭ですけど…。(^^;
他にも「パリで一緒に」や「シャレード」の頃の画像も少しですけどありましたよ!
Posted by みつおみつお at 2009年02月14日 00:02
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