2007年04月18日

第1位「緑の館」!1959年初公開版 北野劇場版パンフレット

 昨日、DVD発売速報の記事を追加しています。まだご覧になってない方は、そちらもどうぞ!

第1位「緑の館」!1959年初公開版 北野劇場版パンフレット 今日は検索キーワード第1位の「緑の館」から1959年初公開北野劇場版です!
 この「緑の館」が一気に6位から1位になったんです!いったいどうしたんでしょうねー。BS2での放映のせいかな?
 大慌てで6位から1位の記事を入れ替えたんですよ。(^^;

 “緑の館”をはじめ、“映画 緑の館”“緑の館 映画”“緑の館 オードリー・ヘプバーン”など、現在全部で154hit!オードリー映画の中ではマイナーな方なので、みなさん情報を求めてらっしゃるのかもしれないですね~。

 そう!僕もそうでした!「緑の館」に関して情報が少なすぎるので、ファンになった当初「緑の館」のことって、なんでも探していました!
 だから今でも「緑の館」に関しては思い入れが大きいのかも…。

 でもこんなに関心があるなら、DVD出しても結構売れるんじゃないですか?(^-^
 ただMGM映画は権利が2転3転してるので、なかなか出てこないとは思います…とか言ってるうちにブルーレイやHD-DVDという次世代メディアになってしまうかもしれませんが。

 で、今日紹介のパンフですが…んん?何、これ。以前やったやん。と思った方、違うんです。東京有楽座のものと比べて、まず館名が違います。こちらは大阪の北野劇場。北野劇場といえば、西の雄ってことで、かなり大きな劇場。もちろん当時は1500人近い収容人数だったんじゃないかな~。

 内容もね、違うんです。こちらが有楽座のものより、ページ数4pほど少ない!有楽座版のウリだった津田秀夫さんの長文解説が丸々カット!うきゃー!なんてことを!
 こりゃ大阪の人、可哀想ですよ~。東宝直営の映画館ですから、このパンフも東宝関西支社が作ったんでしょうけど…「パリの恋人」の頃と比べてえらいやる気失くしてますよねー。東京版にはないところなんて何もないし…。

 しかし有楽座のパンフでもそうでしたが、この画像ってアンソニー・パーキンスの顔が妙にオッサン臭い!この時はまだまだ若くてカッコよかったはずなのにね。
 それに有楽座のと比べて手に斑点いっぱい出ててヤバイよ!早く病院行かなきゃ!(^^;;;

 オードリー作品だけのパンフレットで表紙が共演者と2人になるなんて、この「緑の館」が初めて!それまでは全部オードリーだけの表紙だったし。そのオードリーと対等に表紙に並ぶとは、いかに当時アンソニー・パーキンスも人気があったかわかりますよね~。

 まだ「サイコ」のイメージが付く前の、青春スター真っ只中のアイドル、トニ・パキ君。
 彼はこの「緑の館」でオードリーと共演することが決まっていたために、ビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き」のオファーを蹴ったらしいです。
 結果としてこの選択は失敗だったのでしょうか…。そうなんでしょうねー。

 トニ・パキ君は、メル・ファラーの監督ぶりに、“この作品は失敗する!”と撮影中から思ってたそうなので、あとでビリー・ワイルダー監督の「お熱いのがお好き」の出来と比べて“しくった!”って思ったでしょうね。
 でも失敗してもオードリーと共演する方がマリリン・モンローと共演するよりよかったのかな?

レア度:★★★★★(関西でも全然見つかりません。なんででしょうねー。)


追記:「緑の館」の大阪北野劇場での公開は1959年5月16日〜22日で、東京有楽座の5月20日よりも早かったことになります。




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Posted by みつお at 00:00│Comments(8)緑の館
この記事へのコメント
有楽座のと比べて明らかに発色が綺麗ですね~~
全体にクッキリ・ハッキリして良い感じ!

それでそれで・・・・・
>それに有楽座のと比べて手に斑点いっぱい出ててヤバイよ!

これって、印刷のせいで発赤みたいに?
それとも本当に発赤?風疹?
そんな時にオードリーを抱かないで下さいませ!(^^)
Posted by ゴマちゃん at 2007年04月18日 23:38
まさかの・・・でも半ば予測していた1位です。
でも全盛期16本中、唯一1回しか観ていない、しかも印象の薄い作品なんで、
このへんが弱いところです。
どちらかとうとトニパキ君が主役の映画って印象でした。

この写真、オリジナルを見たことがありますが、
(オードリィ・デラックス・シネアルバムに収録)
彼の手はきれいでしたよ。

トニパキ君、もし「お熱いのがお好き」に出ていたら、
アメリカ映画史上の傑作2本に主演ってことで、また違っていたかもしれませんね。
演るとしたら、トニー・カーティスの役のほうですよね。
Posted by まる at 2007年04月18日 23:52
>ゴマチャンさん
実は有楽座のとそれほど違いはないんですよ~。(^^;;;
スキャナの違いだと思ってください。
実際の発色はこの2つの間くらい。
でもタイトルは有楽座は赤の網点(だからオレンジに見える)で、
北野劇場は真っ赤塗りつぶしです。

このアンソニー・パーキンスの手はイケマセンね(笑)。
もちろんここだけの変な着色なんですけど、
風疹か天然痘か…って感じで、
どちらにしても伝染りますから、
早く文明社会に戻って病院いくべきですよね(笑)。
何も知らない純粋無垢なリーマ危うし!です。
Posted by みつお at 2007年04月19日 00:37
>まるさん
「緑の館」1位、バレてましたかーっ!(^^;
トニ・パキ君が主人公なのはそのとおりですよね。

デラックスカラーシネアルバムのは別テイクですよね。
この表紙は明らかに着色カラーなんですけど、
この画像のカラー版も存在するのかな…?
撮影はボブさんでしょうか。

アンソニー・パーキンス、「お熱いのがお好き」のオファーは
やはりトニー・カーティスのほうだったらしいですが、
女装とサイコが代表作…ってのはどうなんでしょうか。(^^;;;
でも彼は本当のゲイだったそうなので、
女装は逆にお断りかもしれませんね。

彼の作品では「友情ある説得」と「さよならをもう一度」を見てみたいです。

まるさん、「緑の館」は評判良くないですけど、
ファンならオードリーの美しさだけでもご飯3杯はいけるはずなので、
また見てあげてくださいね~。(^^
Posted by みつお at 2007年04月19日 00:46
私もアンソニー・パーキンスの大ファンです。
子供の頃、TVではじめて見てその繊細さとドロンにはない品のよさ、演技力にすっかり魅了されてしまいました。一時期は年100本を観るシネ・フィル(映画マニア)でした。
ヘップバーンも10本くらいは、みたでしょうか。

ある意味で「サイコ」から彼を見たファンは可哀想だと思ってます。日本じゃサイコ関係のビデオ、DVDしか発売されてないし、色眼鏡でしか、パーキンスという俳優を観られなくなってしまう。

「緑の館」も「さよならをもう一度」も数十年前、TVで見てますし、ことに前者はビデオ、TVでも何度も観ました。
パーキンスの映画パンフレットもほぼ全作入手。けど「緑の館」だけ、いまだ探してます。あっても高くて手が出ない…。

この映画は主役二人のキャスティングは最高だったと思うけど、いかんせん、監督が…。どちらも成熟ということのない俳優と言う点では、共通項がありますね。
Posted by トランペット at 2007年09月30日 21:04
トランペットさん、初めまして!こんばんは!(^-^

確かに1つの作品で固定イメージが付くと大変ですよね。
特に「サイコ」だったりなんかすると、
アンソニー・パーキンスももの凄い困っただろうなーと。

結局それから逃れることができず、晩年は自分でそれを利用してましたよね。
僕は実は「サイコ」を見ていないので、いまだに「サイコ」イメージはないです。
僕にとってのアンソニー・パーキンスは「緑の館」固定で。(^^;

実際、「友情ある説得」や「さよならをもう一度」などの傑作もあるのに
「サイコ」だけで語られるのはかわいそうだと思ってます。
「サイコ」はアンソニー・パーキンスを映画史上に残る俳優にしたけど、
結局それが俳優としての成長を止めたのかなーって。
オードリーも今日本では「ローマの休日」で固定化されようとしているので、
僕は必死で抵抗しているのですが(笑)。
ちなみに僕は「友情ある説得」を1度観たいと思っているんですが…。

「緑の館」のパンフは確かに高いですよねー。
僕も最初はビックリしました。(^^;
アンソニー・パーキンスファンにはオードリーで値段が高くなる「緑の館」は
収集のネックなんでしょうか?
84リバイバルの復刻版は調べればどこかに売ってるでしょうが、
やはり公開当時のをお探しですか?

確かに「緑の館」は監督で失敗したと言えるでしょうねー。
これを他の監督がやっていたら…と思うともったいないです。
最近発売された「オードリーを愛した名監督たち」という本でも、
日本公開作品では「緑の館」だけはずされてしまってました。
でもそれでも僕は「緑の館」大好きですけどね。(^^

後年、オードリーは「ティファニーで朝食を」で、
トニ・パキ君は「さよならをもう一度」でイタリアのダビッド賞を獲った時、
授賞式に向かう飛行機で一緒になって、
楽しそうに話をしている画像があって、結構それが好きです。

アンソニー・パーキンスは一時期詳しく知りたくて、
ネットを結構調べましたが…無いんですね!彼のサイト!
これだけの俳優さんなのに!ってショックでした。
トランペットさんは彼のレコードとかもお持ちですか?

オードリーに対して、グレゴリー・ペックとフレッド・アステアと共に、
“何かあったら僕らを呼んで!”ってアンソニー・パーキンスが
サインした写真が2004年のオードリー展で展示してあって、
彼らの優しさに感激したもんです!
食い入るようにその写真を見てしまいました。(^^;

なかなかアンソニー・パーキンスに関して語れる方がいないので、
ぜひまたトランペットさん、こちらへいらしていただいて、
彼の話を聞かせてくださいです!楽しみにしてますね!(^-^
Posted by みつおみつお at 2007年09月30日 22:22
>“何かあったら僕らを呼んで!”

あの写真、僕も大好きです。
「渚にて」の撮影現場ですよね。
同じ映画で顔を合わせて、どんな話をしていたのでしょうか?
それにこの当時、オードリィは何か困っていたんでしょうかね?

「友情ある説得」
これもいいですよ。十何年か前に観たっきりなんですが、
ほのぼのとした家族愛と信条への誇りを謳った名編です。
トニパキがナイーヴさ(彼の最もよい面)をよく発揮し、
クーパーがまたいいのだ。
ゲイリー・クーパーって本当に朴訥とした魅力の素敵なスターです。
オードリィが一際愛した共演者ってのが頷けます。
是非、ご覧になってください。
Posted by まる at 2007年10月01日 00:32
あの写真、「渚にて」のものだったんですね!
また観てみたい映画が増えました。(^^

それと、2004年のオードリー展の図録では
この画像、「緑の館」撮影中に送られた…
なんて書いてありましたが、
「緑の館」撮影中なら「渚にて」はまだ影も形もない頃ですよね?
撮影順は「緑の館」→「渚にて」ですよね?
そしたらあの写真を送ってもらったのは少なくとも「許されざる者」以降…。
もしかして落馬事件や流産の時なんでしょうかね?
でもオードリーが落ち込んでいる時にあの暖かいサイン…
みんないい人ばっかりだったんですねー。(T-T
Posted by みつおみつお at 2007年10月01日 23:29
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