2018年09月18日
友人にもらったロビーカード2種
もう一つのブログ、“おしゃれ泥棒、オードリー・ヘップバーン!”の方に「97.「マイヤーリング」パンフレット用オードリープロフィール(完全版)」という記事をアップしています。そちらもよろしかったらお読みください。
今日は10年ほど前だったかな?にイギリスに行った友人にお土産でもらったアメリカのロビーカードの紹介。
ロビーカードって、映画館の内外で飾ってお客さんを呼び込む宣伝材料。
日本ではこれに相当する物にキャビネ写真や四切写真がありますね。
日本のキャビネ写真もですけど、アメリカのロビーカードでも何枚か1組になって飾られているものなんですが、友人にもらったこれらのものは「緑の館」「噂の二人」各1枚ずつです。
サイズは27.94cm×35.56cm。というより10インチ×14インチ。
おそらくアメリカのロビーカードは12枚で1組くらいだと思うのですが、長年の間に失われたり、バラで売られたり…と散逸してしまいます。
これらは有名な写真で、オードリーの写真集などでもこのまま掲載されていますね。決してレアなものではないです。
友人は露店みたいなところで売っていたのを見つけて買ってくれたとのこと。
が、値段を聞いてびっくり!それぞれ3000円したんですと!
えーーーー!ぼったくりやーん!と思いましたが、こちらはいただく側なので、ありがたーくいただきました。
でもなんかこれらに6000円は申し訳ないな〜と思いました。
「緑の館」には4、「噂の二人」には3という番号が下部にあるので、それらが組の中での番号なんでしょうね。
(→退色していると思われるので、その分色補正してみました。もしかしたら最初はこのような発色だったのかもしれません。)
「緑の館」の方はカラー映画でカラーのロビーカードにもかかわらず、モノクロ写真に着色した着色カラー。
まあ見たらわかるような着色の仕方ですけど、ネットを見ると着色バレバレの「ローマの休日」DVDジャケットのアン王女のスカートを見て、“わあ!オードリーのスカートって赤かったんですね!”などと信じてる人もいらっしゃるようなので…。
オードリー演じるリーマの衣装は森の中ではグリーン、外に出ると茶色といった色です。こんなピンクではありません。
それと、木の茶色、葉っぱの緑があまりにもペタッと同じ色。濃淡はあっても、全く同じ系統の色っていうのが着色です。
現実のカラーでは、太陽光やライトの光が乱反射することによって、同じ緑でも青みがかった緑や黄色っぽい緑や紫や赤みがかった部分などが混在します。
このようなのっぺり同じ色には決してならないのです。
これはフォトショップなどで着色技術が向上した現在でも着色かどうか見分ける大きな指標になっています。
髪の毛などが全部同じ系統の色、背景が同じ茶色一色などは着色で間違いありません。
「ローマの休日」の最近の着色カラーでも、スカートがブルーのなどは、ベッタリ同じブルーで塗られています(本当のスカートの色はベージュ)。
こういうのがクリアできるようになると、本物のカラーと見分けがつかなくなってくるかもしれませんが、まだそこまでは行ってないので、見る人が見れば即行わかってしまいます。
でもなんでせっかくカラー写真もいっぱいあるのにモノクロ写真に着色などと面倒臭いことをしたんでしょうね?不思議〜。
「噂の二人」の方はもともとモノクロ映画ですし、ここでもモノクロ写真にチェリーピンクのような赤紫系統の色を乗せてるだけの2色刷り。
さすがにこれをカラー写真だと思うような人はいないと思いますが…。
さて、英国で買ったのにアメリカのロビーカード?と思いますか?
実はこれがアメリカ版だとはっきりわかるようになっています。
まあどちらにも “Printed by U.S.A” などと書いてはいるんですが、「噂の二人」に関しては題名がアメリカ本国とイギリスで全然違うんです!
アメリカではここでもわかるように原作通りの “The Children's Hour(子供の時間)” ですが、英国では “The Loudest Whisper(うるさい囁き)” という題名で封切られました。
これ、ビデオの時代にはビデオとLDで英国版が輸入されて製品化されていたんですよね。
なので、90年に発売されたビデオやLDでもジャケットの真ん中に大きく “The Loudest Whisper” と印字されています(↓下の写真)。
もちろん、映像でもオープニングで “The Loudest Whisper” と堂々と出てきます。
これ、テレビ放送で見た時は “The Children's Hour” という題名でオープニングになっているので、おおおおっ!と思ってたものです。
ファンになった頃から “The Children's Hour” として学習していたので、 “The Loudest Whisper” で出て来た時はかなり違和感がありましたが、今DVDではアメリカ版になってしまうと、英国版のDVDも欲しいなあ〜と思ったり…。
そういえば「昼下りの情事」にもアメリカ版とヨーロッパ版が存在するとオードリーの伝記では書かれています。
タイトルバックからして違うようなのですが、日本で見れたのは57年の初公開時と65年リバイバル時がヨーロッパ版、89年のリバイバル以降とビデオ・LD・DVDは全てアメリカ版となっているので、僕などはアメリカ版しか見たことがありません。
よく「昼下りの情事」のスクリーンサイズで議論が起こる(「午前十時の映画祭」など)のも、初公開時と65年リバイバル時はヨーロッパ版のビスタサイズ、89年以降はアメリカ版のシネマスコープサイズだったからなんでしょうねー。
「昼下りの情事」の実際の撮影では4:3のスタンダードサイズのフィルムで撮影されていて、構図はビスタサイズで考えられているそうです。
アメリカなどではそれを拡大映写してシネマスコープサイズで上映していたそうなのですが、日本ではビスタサイズという情報だったのに、フィルムが来るとスタンダードサイズだったので、中には律儀にスタンダードサイズで上映されたこともあったそうです。
この辺の事情はジェネオン(元パイオニアLDC)が出していた2回目の「昼下りの情事」DVD封入の解説に詳しく載っています(ブルーバックのジャケットのもの)。
今の20世紀フォックスが出しているDVDはビスタサイズ収録ですが、元々4:3で撮影されていたなんて、ぜひその大元のも見てみたいですね!
あ、大きく「緑の館」や「噂の二人」から話が逸れましたが、これらのロビーカードも全種類がいつか見てみたいなあ〜と思います。
今日は10年ほど前だったかな?にイギリスに行った友人にお土産でもらったアメリカのロビーカードの紹介。
ロビーカードって、映画館の内外で飾ってお客さんを呼び込む宣伝材料。
日本ではこれに相当する物にキャビネ写真や四切写真がありますね。
日本のキャビネ写真もですけど、アメリカのロビーカードでも何枚か1組になって飾られているものなんですが、友人にもらったこれらのものは「緑の館」「噂の二人」各1枚ずつです。
サイズは27.94cm×35.56cm。というより10インチ×14インチ。
おそらくアメリカのロビーカードは12枚で1組くらいだと思うのですが、長年の間に失われたり、バラで売られたり…と散逸してしまいます。
これらは有名な写真で、オードリーの写真集などでもこのまま掲載されていますね。決してレアなものではないです。
友人は露店みたいなところで売っていたのを見つけて買ってくれたとのこと。
が、値段を聞いてびっくり!それぞれ3000円したんですと!
えーーーー!ぼったくりやーん!と思いましたが、こちらはいただく側なので、ありがたーくいただきました。
でもなんかこれらに6000円は申し訳ないな〜と思いました。
「緑の館」には4、「噂の二人」には3という番号が下部にあるので、それらが組の中での番号なんでしょうね。
(→退色していると思われるので、その分色補正してみました。もしかしたら最初はこのような発色だったのかもしれません。)
「緑の館」の方はカラー映画でカラーのロビーカードにもかかわらず、モノクロ写真に着色した着色カラー。
まあ見たらわかるような着色の仕方ですけど、ネットを見ると着色バレバレの「ローマの休日」DVDジャケットのアン王女のスカートを見て、“わあ!オードリーのスカートって赤かったんですね!”などと信じてる人もいらっしゃるようなので…。
オードリー演じるリーマの衣装は森の中ではグリーン、外に出ると茶色といった色です。こんなピンクではありません。
それと、木の茶色、葉っぱの緑があまりにもペタッと同じ色。濃淡はあっても、全く同じ系統の色っていうのが着色です。
現実のカラーでは、太陽光やライトの光が乱反射することによって、同じ緑でも青みがかった緑や黄色っぽい緑や紫や赤みがかった部分などが混在します。
このようなのっぺり同じ色には決してならないのです。
これはフォトショップなどで着色技術が向上した現在でも着色かどうか見分ける大きな指標になっています。
髪の毛などが全部同じ系統の色、背景が同じ茶色一色などは着色で間違いありません。
「ローマの休日」の最近の着色カラーでも、スカートがブルーのなどは、ベッタリ同じブルーで塗られています(本当のスカートの色はベージュ)。
こういうのがクリアできるようになると、本物のカラーと見分けがつかなくなってくるかもしれませんが、まだそこまでは行ってないので、見る人が見れば即行わかってしまいます。
でもなんでせっかくカラー写真もいっぱいあるのにモノクロ写真に着色などと面倒臭いことをしたんでしょうね?不思議〜。
「噂の二人」の方はもともとモノクロ映画ですし、ここでもモノクロ写真にチェリーピンクのような赤紫系統の色を乗せてるだけの2色刷り。
さすがにこれをカラー写真だと思うような人はいないと思いますが…。
さて、英国で買ったのにアメリカのロビーカード?と思いますか?
実はこれがアメリカ版だとはっきりわかるようになっています。
まあどちらにも “Printed by U.S.A” などと書いてはいるんですが、「噂の二人」に関しては題名がアメリカ本国とイギリスで全然違うんです!
アメリカではここでもわかるように原作通りの “The Children's Hour(子供の時間)” ですが、英国では “The Loudest Whisper(うるさい囁き)” という題名で封切られました。
これ、ビデオの時代にはビデオとLDで英国版が輸入されて製品化されていたんですよね。
なので、90年に発売されたビデオやLDでもジャケットの真ん中に大きく “The Loudest Whisper” と印字されています(↓下の写真)。
もちろん、映像でもオープニングで “The Loudest Whisper” と堂々と出てきます。
これ、テレビ放送で見た時は “The Children's Hour” という題名でオープニングになっているので、おおおおっ!と思ってたものです。
ファンになった頃から “The Children's Hour” として学習していたので、 “The Loudest Whisper” で出て来た時はかなり違和感がありましたが、今DVDではアメリカ版になってしまうと、英国版のDVDも欲しいなあ〜と思ったり…。
そういえば「昼下りの情事」にもアメリカ版とヨーロッパ版が存在するとオードリーの伝記では書かれています。
タイトルバックからして違うようなのですが、日本で見れたのは57年の初公開時と65年リバイバル時がヨーロッパ版、89年のリバイバル以降とビデオ・LD・DVDは全てアメリカ版となっているので、僕などはアメリカ版しか見たことがありません。
よく「昼下りの情事」のスクリーンサイズで議論が起こる(「午前十時の映画祭」など)のも、初公開時と65年リバイバル時はヨーロッパ版のビスタサイズ、89年以降はアメリカ版のシネマスコープサイズだったからなんでしょうねー。
「昼下りの情事」の実際の撮影では4:3のスタンダードサイズのフィルムで撮影されていて、構図はビスタサイズで考えられているそうです。
アメリカなどではそれを拡大映写してシネマスコープサイズで上映していたそうなのですが、日本ではビスタサイズという情報だったのに、フィルムが来るとスタンダードサイズだったので、中には律儀にスタンダードサイズで上映されたこともあったそうです。
この辺の事情はジェネオン(元パイオニアLDC)が出していた2回目の「昼下りの情事」DVD封入の解説に詳しく載っています(ブルーバックのジャケットのもの)。
今の20世紀フォックスが出しているDVDはビスタサイズ収録ですが、元々4:3で撮影されていたなんて、ぜひその大元のも見てみたいですね!
あ、大きく「緑の館」や「噂の二人」から話が逸れましたが、これらのロビーカードも全種類がいつか見てみたいなあ〜と思います。
この記事へのコメント
「昼下りの情事」って年配のファンの評判をかなり前から見聞きしていて、でもなかなか観る機会がなかったですよね。
で80年代終わりころに劇場で正式にリバイバルやるっていうんで、
もう喜び勇んで観に行ったら、“ええっ?シネスコ?”ってびっくりしました。
なんか再々プリントのような画質も相まって、きっとトリミングしているヴァージョンだろうなぁと。
なにせ60S後半~70年代のリバイバルって、あの「風と共に去りぬ」をシネラマでやったりするめちゃくちゃさなのは知っていたので。
「ローマの休日」だって、ワイド版www.
で、間もなく(90年代初めころかな?)「昼下りの情事」をNHK(BS)で放映したときは、そのヴァージョンのスタンダードサイズでしたよね。
元の9/1くらいかな?(計算するのが面倒なのでテキトーです)これは詐欺ではないのかと当時問題になったそうです。
しかし「昼下りの情事」って、当初はスタンダードサイズだったんですね。
オードリィの他のワイド作品でも、元はスタンダード疑惑というのが何本かありまして、
これでそういうのがまた一本増えることになります。
シネスコって開発当初はそのサイズのために、
セットのレイアウトなんかを位置変えしたりして撮影したそうですが、
僕らがオンタイムで観てきた80Sあたりの新作になると、上映時がスコープサイズでも元は必ずしもそうではないのが多いとよく聞きました。
その頃ってTVはまだスタンダードサイズに近い比率でしたよね。
でソフト化する際、フル画面じゃないと嫌がられた時代だったので、オリジナルはスタンダードで撮影し、
劇場上映時より上下の情報量が増えるという現象(余計なものが映り込む場合もあった)が起きていたそうです。
オードリィのスコープサイズの5作品は絶対元もスコープサイズだと信じるとして・・・・
「ローマの休日」は確実にスタンダードで、劇場でもTVでもソフトでもみんなそうですが・・・
以下の5作品がどうも怪しいんです。
映画データ(アメリカ映画百科とかカタログオードリーヘプバーンなど)で、スタンダード表記(S)がある作品でいくと・・・
①「麗しのサブリナ」 データ:S, 劇場:S, DVD:S ただしブルーレイ:W
②「噂の二人」 データ:S, 劇場:S, DVD以降:W
③「シャレード」 データ:SとW両方あり, 劇場:W, DVD以降:W
④「パリで一緒に」 データ:SとW両方あり, 劇場:W, DVD以降:W
⑤「暗くなるまで待って」 データ:S, 劇場:W(正式)名画座系(S), DVD以降:W
ここでいう表記は… W=ビスタサイズ、 DVD以降=オリジナルフォーマットで出すようになったソフト(VHS時代はトリミング版が普通だった)
最近出ているソフトでは①はビスタサイズなので違和感ありまくりです。
確実に上下トリミングしてるやん
時代的にまだスタンダード主流だったはずなのに・・・
②についてはVHSのときキャプチャーを撮ったことがあって、
今のソフトはそれと比べると、明らかに上下切ったトリミング版
公開時に〈スクリーン〉誌上での評論家対談でも
“ワイラーがカラー超ワイド「ベンハー」から黒白スタンダードの基本に戻って・・・”というような表記があったので
やはり元はスタンダードのはずです。
③については、これもVHS時代にキャプチャー撮りしていたので、
例えばレジーナのアップのときに、赤いコートの襟が切れているやんって今のを観て思います。
ってことは、元はスタンダードなのかなぁ?
そう考えると④も怪しいなと。
⑤に関しては、いろんなデータベースでスタンダードとなっていて、
時代からして意外に思っていたのですが、
ワイドになって収まりが自然になったショット(スージが右端で受話器を持ち、左上端でマイクが隠れている)
もあったりして、実際どっちなのかよく分からなくなりました。
正真正銘のヴィスタヴィジョンの2作品は、絶対にビスタサイズでしょうけど、
(「パリの恋人」なんて、THINKPINKのオフィスシーンなどあのサイズじゃないと絶対駄目ですもんね)
「尼僧物語」になるとどうなんでしょうね。
何にせよ、なるべくオリジナルに準拠した形で残して欲しいですね~。
で80年代終わりころに劇場で正式にリバイバルやるっていうんで、
もう喜び勇んで観に行ったら、“ええっ?シネスコ?”ってびっくりしました。
なんか再々プリントのような画質も相まって、きっとトリミングしているヴァージョンだろうなぁと。
なにせ60S後半~70年代のリバイバルって、あの「風と共に去りぬ」をシネラマでやったりするめちゃくちゃさなのは知っていたので。
「ローマの休日」だって、ワイド版www.
で、間もなく(90年代初めころかな?)「昼下りの情事」をNHK(BS)で放映したときは、そのヴァージョンのスタンダードサイズでしたよね。
元の9/1くらいかな?(計算するのが面倒なのでテキトーです)これは詐欺ではないのかと当時問題になったそうです。
しかし「昼下りの情事」って、当初はスタンダードサイズだったんですね。
オードリィの他のワイド作品でも、元はスタンダード疑惑というのが何本かありまして、
これでそういうのがまた一本増えることになります。
シネスコって開発当初はそのサイズのために、
セットのレイアウトなんかを位置変えしたりして撮影したそうですが、
僕らがオンタイムで観てきた80Sあたりの新作になると、上映時がスコープサイズでも元は必ずしもそうではないのが多いとよく聞きました。
その頃ってTVはまだスタンダードサイズに近い比率でしたよね。
でソフト化する際、フル画面じゃないと嫌がられた時代だったので、オリジナルはスタンダードで撮影し、
劇場上映時より上下の情報量が増えるという現象(余計なものが映り込む場合もあった)が起きていたそうです。
オードリィのスコープサイズの5作品は絶対元もスコープサイズだと信じるとして・・・・
「ローマの休日」は確実にスタンダードで、劇場でもTVでもソフトでもみんなそうですが・・・
以下の5作品がどうも怪しいんです。
映画データ(アメリカ映画百科とかカタログオードリーヘプバーンなど)で、スタンダード表記(S)がある作品でいくと・・・
①「麗しのサブリナ」 データ:S, 劇場:S, DVD:S ただしブルーレイ:W
②「噂の二人」 データ:S, 劇場:S, DVD以降:W
③「シャレード」 データ:SとW両方あり, 劇場:W, DVD以降:W
④「パリで一緒に」 データ:SとW両方あり, 劇場:W, DVD以降:W
⑤「暗くなるまで待って」 データ:S, 劇場:W(正式)名画座系(S), DVD以降:W
ここでいう表記は… W=ビスタサイズ、 DVD以降=オリジナルフォーマットで出すようになったソフト(VHS時代はトリミング版が普通だった)
最近出ているソフトでは①はビスタサイズなので違和感ありまくりです。
確実に上下トリミングしてるやん
時代的にまだスタンダード主流だったはずなのに・・・
②についてはVHSのときキャプチャーを撮ったことがあって、
今のソフトはそれと比べると、明らかに上下切ったトリミング版
公開時に〈スクリーン〉誌上での評論家対談でも
“ワイラーがカラー超ワイド「ベンハー」から黒白スタンダードの基本に戻って・・・”というような表記があったので
やはり元はスタンダードのはずです。
③については、これもVHS時代にキャプチャー撮りしていたので、
例えばレジーナのアップのときに、赤いコートの襟が切れているやんって今のを観て思います。
ってことは、元はスタンダードなのかなぁ?
そう考えると④も怪しいなと。
⑤に関しては、いろんなデータベースでスタンダードとなっていて、
時代からして意外に思っていたのですが、
ワイドになって収まりが自然になったショット(スージが右端で受話器を持ち、左上端でマイクが隠れている)
もあったりして、実際どっちなのかよく分からなくなりました。
正真正銘のヴィスタヴィジョンの2作品は、絶対にビスタサイズでしょうけど、
(「パリの恋人」なんて、THINKPINKのオフィスシーンなどあのサイズじゃないと絶対駄目ですもんね)
「尼僧物語」になるとどうなんでしょうね。
何にせよ、なるべくオリジナルに準拠した形で残して欲しいですね~。
Posted by まる at 2018年09月30日 22:25
まるさん、興味深い上映サイズの問題をありがとうございます!
僕は意外と上映サイズとかは気にしてなくって、89年リバイバルの「昼下りの情事」の時も全く気づきませんでした。(;´д`)ゞ
確かに60年代後半〜70年代って大画面優先でしたよね。
「風と共に去りぬ」も当時のリバイバルポスターも70mmとかシネラマとかって文字が載ってますよね。
確かに原版尊重からいうと論外なんですが、当時はそうしないとお客様が入らない、という時代だったのでしょうね。
映画では大画面、小さな4:3はテレビで結構、みたいな。
特に「風と共に去りぬ」なんかは古くても集客力がすごかったので、大画面にしよう!という風潮があったのかと。
でも60年代に施された「風と共に去りぬ」の70mm化は、慎重に1コマ1コマ投影しながら決められていた作業を見たので、それも一度見てみたいと思います。
「昼下りの情事」なんかはただ単に上下を一律でカットしただけなので、「風と共に去りぬ」の扱いとは全然違いますよね〜。
まあ「風と共に去りぬ」も1回目のリバイバル(55年)の時には既に映画のワイド化の波にのまれていて、「昼下りの情事」と同じやり方でワイド化されていたようですが…。
当時は「聖衣」から始まった映画のワイド化の流れがすごかったですもんね。
でも「ローマの休日」のワイド版に「昼下りの情事」のカットのカット!
じゃあ「昼下りの情事」はもともとスタンダードなのをシネマスコープにしたものからさらにスタンダードに左右をカット!???
それはヒドイ…( ̄▽ ̄;)
余計なものが映り込む…。「スター・トレック(79)」のLD版でそういうのがありました。
当時はやはりスタンダードサイズ収録。それが劇場版でカットされた未公開フィルムを繋げたので、宇宙船から宇宙空間に出てくるシーンでCG処理を施していない宇宙船のセットの中の木組みがしっかり見えていました。
疑惑の5作品ですが…
「麗しのサブリナ」は確かに元は時代的にもスタンダード臭いですね!
でもシネアルバムとカタログオードリー・ヘプバーンではどちらもビスタビジョンになってる…。
そしてまるさんのおっしゃるようにDVDはスタンダード、ブルーレイはビスタ!
またDVDとブルーレイを確認しますね!
でもこれって元がスタンダードなのはいいんですが、ビスタサイズを考慮して撮られたものかそうでないのかでえらく変わってしまいますよね。
ワイルダー監督が撮影中に公開された「聖衣」の大評判ぶりにビスタで上映を決めて構図も変更したのか、それとも撮影後に会社の儲けの方針でビスタサイズに無理やりされただけなのか…。
でもDVDでスタンダードサイズが残っていたのは嬉しいですね!
「噂の二人」はこれまたシネアルバムとカタログではビスタビジョンですね。
この辺は昔は変なの〜と思っていたものです。
なんでビスタビジョンなのにモノクロで撮るの?とか。
当時はビスタビジョンが主流になってきたからそちらのフィルムの方がコストが安いのかと思ってましたが…。
しかもシネスコはフィルム代が高いので、スタンダードの上下をカットして…というのが多かったけれども、ビスタは元々ビスタサイズが多かったと聞いたことがあるんですけど、こうなるとビスタサイズも信用できないですね。
LDが再生できたら、これまた一度確認しますね!
でももし「シャレード」や「パリで一緒に」まで元はスタンダードだったらショックだなー…(;´△`)
でもそれならそれでスタンダードサイズのも全容を見てみたいですね。
「暗くなるまで待って」はシネアルバム・カタログ共にスタンダードですね!一体どういうこと!?
この時代は既にスタンダードは無いような…とは思いますが、いまはワイドなのを見ると、もうこの辺になると35mmで撮って、ワイドの構図で考える、というのが当たり前になっていたのかな〜と思いますね。
しかもマイク(集音器の方)が見えていると!?
しまった!これはスタンダードサイズのLDは手放してしまったっっ!!
「パリの恋人」や「戦争と平和」の頃は出たばかりのビスタビジョンを張り切って撮っていたのでしょうが、その後は経費を考えてスタンダードで撮って上下をトリミングする、というのがビスタでもシネスコでも当たり前になっていったのかもしれませんね。
パナビジョンは出たばかりだったので「緑の館」は高額なパナビジョンフィルムで撮影されていますよね。
「尼僧物語」「許されざる者」「ティファニーで朝食を」なんかこの辺りは微妙ですよね。
撮影風景の写真があると、カメラの機材でわかりそうですが…。
ああ〜、そうなると「おしゃれ泥棒」や「いつも2人で」などの大作では無い作品も不安になってくる〜…(´△`|||)
でもまるさん、どうですか?ビスタサイズやシネスコサイズの構図で撮られたスタンダードの場合、両方持っておきたい、両方見たい!ってなりませんか?監督の意図とは関係なく…(^_^;)
僕は意外と上映サイズとかは気にしてなくって、89年リバイバルの「昼下りの情事」の時も全く気づきませんでした。(;´д`)ゞ
確かに60年代後半〜70年代って大画面優先でしたよね。
「風と共に去りぬ」も当時のリバイバルポスターも70mmとかシネラマとかって文字が載ってますよね。
確かに原版尊重からいうと論外なんですが、当時はそうしないとお客様が入らない、という時代だったのでしょうね。
映画では大画面、小さな4:3はテレビで結構、みたいな。
特に「風と共に去りぬ」なんかは古くても集客力がすごかったので、大画面にしよう!という風潮があったのかと。
でも60年代に施された「風と共に去りぬ」の70mm化は、慎重に1コマ1コマ投影しながら決められていた作業を見たので、それも一度見てみたいと思います。
「昼下りの情事」なんかはただ単に上下を一律でカットしただけなので、「風と共に去りぬ」の扱いとは全然違いますよね〜。
まあ「風と共に去りぬ」も1回目のリバイバル(55年)の時には既に映画のワイド化の波にのまれていて、「昼下りの情事」と同じやり方でワイド化されていたようですが…。
当時は「聖衣」から始まった映画のワイド化の流れがすごかったですもんね。
でも「ローマの休日」のワイド版に「昼下りの情事」のカットのカット!
じゃあ「昼下りの情事」はもともとスタンダードなのをシネマスコープにしたものからさらにスタンダードに左右をカット!???
それはヒドイ…( ̄▽ ̄;)
余計なものが映り込む…。「スター・トレック(79)」のLD版でそういうのがありました。
当時はやはりスタンダードサイズ収録。それが劇場版でカットされた未公開フィルムを繋げたので、宇宙船から宇宙空間に出てくるシーンでCG処理を施していない宇宙船のセットの中の木組みがしっかり見えていました。
疑惑の5作品ですが…
「麗しのサブリナ」は確かに元は時代的にもスタンダード臭いですね!
でもシネアルバムとカタログオードリー・ヘプバーンではどちらもビスタビジョンになってる…。
そしてまるさんのおっしゃるようにDVDはスタンダード、ブルーレイはビスタ!
またDVDとブルーレイを確認しますね!
でもこれって元がスタンダードなのはいいんですが、ビスタサイズを考慮して撮られたものかそうでないのかでえらく変わってしまいますよね。
ワイルダー監督が撮影中に公開された「聖衣」の大評判ぶりにビスタで上映を決めて構図も変更したのか、それとも撮影後に会社の儲けの方針でビスタサイズに無理やりされただけなのか…。
でもDVDでスタンダードサイズが残っていたのは嬉しいですね!
「噂の二人」はこれまたシネアルバムとカタログではビスタビジョンですね。
この辺は昔は変なの〜と思っていたものです。
なんでビスタビジョンなのにモノクロで撮るの?とか。
当時はビスタビジョンが主流になってきたからそちらのフィルムの方がコストが安いのかと思ってましたが…。
しかもシネスコはフィルム代が高いので、スタンダードの上下をカットして…というのが多かったけれども、ビスタは元々ビスタサイズが多かったと聞いたことがあるんですけど、こうなるとビスタサイズも信用できないですね。
LDが再生できたら、これまた一度確認しますね!
でももし「シャレード」や「パリで一緒に」まで元はスタンダードだったらショックだなー…(;´△`)
でもそれならそれでスタンダードサイズのも全容を見てみたいですね。
「暗くなるまで待って」はシネアルバム・カタログ共にスタンダードですね!一体どういうこと!?
この時代は既にスタンダードは無いような…とは思いますが、いまはワイドなのを見ると、もうこの辺になると35mmで撮って、ワイドの構図で考える、というのが当たり前になっていたのかな〜と思いますね。
しかもマイク(集音器の方)が見えていると!?
しまった!これはスタンダードサイズのLDは手放してしまったっっ!!
「パリの恋人」や「戦争と平和」の頃は出たばかりのビスタビジョンを張り切って撮っていたのでしょうが、その後は経費を考えてスタンダードで撮って上下をトリミングする、というのがビスタでもシネスコでも当たり前になっていったのかもしれませんね。
パナビジョンは出たばかりだったので「緑の館」は高額なパナビジョンフィルムで撮影されていますよね。
「尼僧物語」「許されざる者」「ティファニーで朝食を」なんかこの辺りは微妙ですよね。
撮影風景の写真があると、カメラの機材でわかりそうですが…。
ああ〜、そうなると「おしゃれ泥棒」や「いつも2人で」などの大作では無い作品も不安になってくる〜…(´△`|||)
でもまるさん、どうですか?ビスタサイズやシネスコサイズの構図で撮られたスタンダードの場合、両方持っておきたい、両方見たい!ってなりませんか?監督の意図とは関係なく…(^_^;)
Posted by みつお at 2018年10月02日 12:40
訂正です。
④パリで一緒に 劇場:S(スタンダード)
これちょっと意外だったので覚えています。
あと「噂の二人」はデータベースによってはW(ビスタ)もありますね。
ただ劇場ではスタンダードだったのを鮮明に覚えていますし、
先にも書いた公開当時の雑誌対談でも評論家の方が名言されていました。
ちなみにこのとき、演技面ではオードリィがシャーリィに圧倒されているというのが大方の見解だったのですが、
ただ一人荻昌弘さんだけが、“ツライのは受ける側ですよ。それをアップのみでじっと受けていたオードリィのほうにむしろ僕は軍配をあげるなぁ、うまいもんですよ。”
っておっしゃっていたのもよく覚えています。
「麗しのサブリナ」は、データベースによってはビスタもあるんですね、てっきりスタンダードオンリーだと思っていました。
しかし劇場、自主上映、BSでもイマジカでもWOWOWでもスタンダードで放映したし、
なんでビスタにするかな~キャプチャー見たら明らかにトリミングですやん。
ここでいうトリミングですが、ややこしいのであたらめて書きますと・・・
①元のサイズ(ワイド)⇒ TV放映時やVHS化でスタンダードへ
②元のサイズ(スタンダード) ⇒ 劇場上映時にワイドへ
TVがスタンダードに近かった時代(2000年代初め頃までが主流か)
①が当たり前でしたよね。随分長いことコレでしたね。
映画の画面ってスクリーンでは横に広がるのに、TVモニターでは横が固定されるから、
ワイドになればなるほど、狭くなってきましたよね。まさしく本末転倒な逆転現象でした。
今でこそ、映画サイズは元のフォーマットでというのが主流になりましたが、
過去にさかのぼるとエライもんを見せられていたわけですよね。
オードリィ作品でいえば、「おしゃれ泥棒」の椅子腰掛シーンとか「いつも2人で」のウィームッシューとか…
明らかに変な画面ってのがいっぱいありましたから、
そのことを思えば今は随分よくなったなぁとホッとしています。
ただ、②のトリミングは、分かった以上なんか違和感あるんですよね。
①の場合みたいに、フルサイズがスタンダードしかなかった時代のTV放映やソフト化で、
フルサイズで見せたいから、残念だけどトリミング後に情報量が減るというのならまだしも、
「シャレード」みたいに昔のTV放映やVHS(スタンダード)のほうがかえって情報量が多いという“証拠”があると・・・
ただし、60年代に入って、カラーであの内容でスタンダードっていうのも変だとは思います。
当時のスクリーン誌に載っている劇場直撮りショット(今ならNomore映画泥棒だなぁ)でもビスタサイズだったし、
僕が劇場で観たときも全部ビスタサイズだったので、一応フォーマットはビスタということなんでしょうけどね。
「暗くなるまで待って」は他の疑惑の4作品と違ってデータベースではどれもスタンダードになっていますよね。
でも正式リバイバルではどれも劇場ではビスタサイズでした。
あとうっかり抜かしていましたが、「ティファニーで朝食を」もどうなんでしょう?これも疑惑対象では・・・
ちなみに劇場でも何回も観ているのですが、これだけなぜかフォーマットを覚えていません。
名画座以外でもスタンダードだったような…う~ん
ちょっと話はそれますが…
僕の友人が、劇場で観ていても昔のスコープサイズ画面って、本来の目的であるダイナミックな広がりを感じさせるというよりも、
なんか上下に息苦しさを感じて、縦に広げたくなるって言っていました。
なんか分かる気がします。
左右に人がいたり、地平線なんかが続いているようだと、わぁ広いなと感じるんですが、
一人の俳優が左右びろ~んとある画面にぽつねんと居るだけだと、
特にバストショットからアップのショットの場合、ああ下の方が窮屈、見え~んと思うことがあります。
オードリィ映画の場合だと、オードリィの顔アップそのものはいいんですが、首下のファッションが切れている~みたいな勿体ない感
ワイド化推進時代って猫も杓子もスコープしていたがったので、あんまり構図とか意識しなくなっていったんでしょうね。
そういう時代に、疑惑の作品群のように“スタンダードが元サイズだよん”っていうのは貴重かなぁと。
欲張りかもしれませんが、確かに両方のバージョン観てみたいですよねぇ、そうそう。
>60年代に施された「風と共に去りぬ」の70mm化は、慎重に1コマ1コマ投影しながら決められていた作業を見た
「風と共に去りぬ」のシネラマ上映時って、そんなに丁寧な作業がなされていたんですね。
それじゃぁ、あのアトランタの火災のシーンなんか迫力が増したような・・・それはそれで観てみたいです。
「噂の二人」の原題の件、初めてVHSが発売されたときあれ~ぇって思いましたよね。
a.k.aで〈The Loudest Whisper〉だというのは知ってはいましたが・・・
同じ英語圏でもイギリス公開時にタイトルを変えることがたまにあるそうですね。
「麗しのサブリナ」も、〈Sabrina Fair〉だったそうですし・・・
で、当初は違和感あったんですが、だんだん〈The Loudest Whisper〉でもいいのではないかと思うようになってきました。
〈The Children's Hour〉だと正直何のことか分かりづらいんじゃないかと思うのです。
原作読めばなるほどとも思うのですが、映画では由来となるような台詞はカットされていましたし、
本来微かなウィスパーが、ラウド(しかも最上級)だなんて皮肉だし内容とも合っているかなと。
ただし深遠な意味合いはなくなりますかね。
ちなみにアメリカでTV放映(主に深夜放送)される際に、子供の時間というタイトルだと視聴者によく誤解されたそうです。
確かにいざ観てみたら、えッこの内容~!?ってなるんでしょうね。
④パリで一緒に 劇場:S(スタンダード)
これちょっと意外だったので覚えています。
あと「噂の二人」はデータベースによってはW(ビスタ)もありますね。
ただ劇場ではスタンダードだったのを鮮明に覚えていますし、
先にも書いた公開当時の雑誌対談でも評論家の方が名言されていました。
ちなみにこのとき、演技面ではオードリィがシャーリィに圧倒されているというのが大方の見解だったのですが、
ただ一人荻昌弘さんだけが、“ツライのは受ける側ですよ。それをアップのみでじっと受けていたオードリィのほうにむしろ僕は軍配をあげるなぁ、うまいもんですよ。”
っておっしゃっていたのもよく覚えています。
「麗しのサブリナ」は、データベースによってはビスタもあるんですね、てっきりスタンダードオンリーだと思っていました。
しかし劇場、自主上映、BSでもイマジカでもWOWOWでもスタンダードで放映したし、
なんでビスタにするかな~キャプチャー見たら明らかにトリミングですやん。
ここでいうトリミングですが、ややこしいのであたらめて書きますと・・・
①元のサイズ(ワイド)⇒ TV放映時やVHS化でスタンダードへ
②元のサイズ(スタンダード) ⇒ 劇場上映時にワイドへ
TVがスタンダードに近かった時代(2000年代初め頃までが主流か)
①が当たり前でしたよね。随分長いことコレでしたね。
映画の画面ってスクリーンでは横に広がるのに、TVモニターでは横が固定されるから、
ワイドになればなるほど、狭くなってきましたよね。まさしく本末転倒な逆転現象でした。
今でこそ、映画サイズは元のフォーマットでというのが主流になりましたが、
過去にさかのぼるとエライもんを見せられていたわけですよね。
オードリィ作品でいえば、「おしゃれ泥棒」の椅子腰掛シーンとか「いつも2人で」のウィームッシューとか…
明らかに変な画面ってのがいっぱいありましたから、
そのことを思えば今は随分よくなったなぁとホッとしています。
ただ、②のトリミングは、分かった以上なんか違和感あるんですよね。
①の場合みたいに、フルサイズがスタンダードしかなかった時代のTV放映やソフト化で、
フルサイズで見せたいから、残念だけどトリミング後に情報量が減るというのならまだしも、
「シャレード」みたいに昔のTV放映やVHS(スタンダード)のほうがかえって情報量が多いという“証拠”があると・・・
ただし、60年代に入って、カラーであの内容でスタンダードっていうのも変だとは思います。
当時のスクリーン誌に載っている劇場直撮りショット(今ならNomore映画泥棒だなぁ)でもビスタサイズだったし、
僕が劇場で観たときも全部ビスタサイズだったので、一応フォーマットはビスタということなんでしょうけどね。
「暗くなるまで待って」は他の疑惑の4作品と違ってデータベースではどれもスタンダードになっていますよね。
でも正式リバイバルではどれも劇場ではビスタサイズでした。
あとうっかり抜かしていましたが、「ティファニーで朝食を」もどうなんでしょう?これも疑惑対象では・・・
ちなみに劇場でも何回も観ているのですが、これだけなぜかフォーマットを覚えていません。
名画座以外でもスタンダードだったような…う~ん
ちょっと話はそれますが…
僕の友人が、劇場で観ていても昔のスコープサイズ画面って、本来の目的であるダイナミックな広がりを感じさせるというよりも、
なんか上下に息苦しさを感じて、縦に広げたくなるって言っていました。
なんか分かる気がします。
左右に人がいたり、地平線なんかが続いているようだと、わぁ広いなと感じるんですが、
一人の俳優が左右びろ~んとある画面にぽつねんと居るだけだと、
特にバストショットからアップのショットの場合、ああ下の方が窮屈、見え~んと思うことがあります。
オードリィ映画の場合だと、オードリィの顔アップそのものはいいんですが、首下のファッションが切れている~みたいな勿体ない感
ワイド化推進時代って猫も杓子もスコープしていたがったので、あんまり構図とか意識しなくなっていったんでしょうね。
そういう時代に、疑惑の作品群のように“スタンダードが元サイズだよん”っていうのは貴重かなぁと。
欲張りかもしれませんが、確かに両方のバージョン観てみたいですよねぇ、そうそう。
>60年代に施された「風と共に去りぬ」の70mm化は、慎重に1コマ1コマ投影しながら決められていた作業を見た
「風と共に去りぬ」のシネラマ上映時って、そんなに丁寧な作業がなされていたんですね。
それじゃぁ、あのアトランタの火災のシーンなんか迫力が増したような・・・それはそれで観てみたいです。
「噂の二人」の原題の件、初めてVHSが発売されたときあれ~ぇって思いましたよね。
a.k.aで〈The Loudest Whisper〉だというのは知ってはいましたが・・・
同じ英語圏でもイギリス公開時にタイトルを変えることがたまにあるそうですね。
「麗しのサブリナ」も、〈Sabrina Fair〉だったそうですし・・・
で、当初は違和感あったんですが、だんだん〈The Loudest Whisper〉でもいいのではないかと思うようになってきました。
〈The Children's Hour〉だと正直何のことか分かりづらいんじゃないかと思うのです。
原作読めばなるほどとも思うのですが、映画では由来となるような台詞はカットされていましたし、
本来微かなウィスパーが、ラウド(しかも最上級)だなんて皮肉だし内容とも合っているかなと。
ただし深遠な意味合いはなくなりますかね。
ちなみにアメリカでTV放映(主に深夜放送)される際に、子供の時間というタイトルだと視聴者によく誤解されたそうです。
確かにいざ観てみたら、えッこの内容~!?ってなるんでしょうね。
Posted by まる at 2018年10月03日 00:18
まるさん、「パリで一緒に」がスタンダードですか??
それはビックリ!
当時はさすがにワイド全盛なので、構図はワイドで考えられていたと思うのですが…。
「麗しのサブリナ」はちょうど「聖衣」が公開されたときに撮影してましたから、撮影前に考えられている構図とかはおそらくスタンダードで考えられていたでしょうし、「聖衣」の爆発的ヒット(アメリカでは。日本ではそんなにヒットしていない)を見て、パラマウントが上下カットのなんちゃってビスタにしたんだろうなーとは思います。
でもそんななんちゃってビスタの「麗しのサブリナ」だと、正しいのは正式劇場公開時のビスタなのか、撮影時のスタンダードなのかわからなくなりますよね。
「パリで一緒に」はワイドを正式としたいと(僕の気分では)思います。
でもスタンダードでの撮影だと、上下の広がるスタンダードも持っていたいです!(*^ ^*)
まるさんの2つ目のコメでの①はもう左右カットですよね。
「いつも2人で」は、91年リバイバルでそのカットされた部分の情報量の多さにびっくりしたものです!オードリーこんな可愛い北条してたんや!とかって。あ、これ何度も書きましたね。(^ ^;)
「シャレード」も結局スタンダード撮影の上下カットなんでしょうねー。まあ構図はちゃんとビスタで考えられていると思います。
これって撮影時にどっかでフレームでもあるんでしょうかね?
それともカメラマンの勘だけで撮影されていたのかなぁ…。
最近でも「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」を IMAX で見てきましたが、見る前はどう考えてもこれってシネスコサイズだろうし、IMAXのスクリーンはほぼ4:3だし、いくらスクリーンが大きくても上下は無駄になるんだろうなーと思ったら、大阪エキスポシティの縦18m×横26mのスクリーン全部に映し出されててめちゃめちゃびっくりしました!
そして構図も見てましたが、まるさんの①のような無残な左右カットではなく、明らかにこれが正しい構図!というような画面でした。
あとで気になって調べましたけど、やっぱりIMAX用で撮影されていて、むしろ通常の映画館の方がシネスコへの上下カットが施されているものでした!
それ以降、IMAXに対してちょっと尊敬というか、IMAXこそ全部見れていいよね〜(しかもブルーレイとかにはシネスコ収録になるので映画館だけで見れるフルサイズ!)って思うようになりました。
「ティファニーで朝食を」は一応建前はビスタですけど、これもどうなんでしょうね。
決して超大作!というわけではないので、やっぱり撮影は35mmかも。
シネスコサイズって、今の映画館だとビスタサイズで作っているのか、逆に上下が小さくなってしまいますよね。広げたくなるご友人のお話、めっちゃわかります!
というか、2015年と2016年の「マイ・フェア・レディ」リバイバルは70mmフィルムを黒枠に収めたものを上映してるので、上下左右共に黒フチが出来ていて、そんなの拡大上映しろよ!と思ってしまいました。
70mm映画が一番画面小さいってどゆこと?みたいな。
「噂の二人」の「子供の時間」と「(最上級の)うるさい囁き」ってのは面白いですよね。
「子供の時間」は見終わった後で、ちょっと皮肉っぽく付いてるのかな?と思いますし、「うるさい囁き」はむしろ直球。
「噂の二人」は見る前はまたオードリーのラブロマンス?と思わせておいて、実は別の意味での直球という。
そういえば、撮影中の「Infamous」だと「悪名高い」とか「悪い噂」とかになって、これは邦題の元になったんでしょうかね?
アメリカでのテレビ放映でのエピソードも面白いですね。
日本では「噂の二人」と「暗くなるまで待って」を誤解する人がいるのと同じ現象ですよね。
それはビックリ!
当時はさすがにワイド全盛なので、構図はワイドで考えられていたと思うのですが…。
「麗しのサブリナ」はちょうど「聖衣」が公開されたときに撮影してましたから、撮影前に考えられている構図とかはおそらくスタンダードで考えられていたでしょうし、「聖衣」の爆発的ヒット(アメリカでは。日本ではそんなにヒットしていない)を見て、パラマウントが上下カットのなんちゃってビスタにしたんだろうなーとは思います。
でもそんななんちゃってビスタの「麗しのサブリナ」だと、正しいのは正式劇場公開時のビスタなのか、撮影時のスタンダードなのかわからなくなりますよね。
「パリで一緒に」はワイドを正式としたいと(僕の気分では)思います。
でもスタンダードでの撮影だと、上下の広がるスタンダードも持っていたいです!(*^ ^*)
まるさんの2つ目のコメでの①はもう左右カットですよね。
「いつも2人で」は、91年リバイバルでそのカットされた部分の情報量の多さにびっくりしたものです!オードリーこんな可愛い北条してたんや!とかって。あ、これ何度も書きましたね。(^ ^;)
「シャレード」も結局スタンダード撮影の上下カットなんでしょうねー。まあ構図はちゃんとビスタで考えられていると思います。
これって撮影時にどっかでフレームでもあるんでしょうかね?
それともカメラマンの勘だけで撮影されていたのかなぁ…。
最近でも「パイレーツ・オブ・カリビアン/最後の海賊」を IMAX で見てきましたが、見る前はどう考えてもこれってシネスコサイズだろうし、IMAXのスクリーンはほぼ4:3だし、いくらスクリーンが大きくても上下は無駄になるんだろうなーと思ったら、大阪エキスポシティの縦18m×横26mのスクリーン全部に映し出されててめちゃめちゃびっくりしました!
そして構図も見てましたが、まるさんの①のような無残な左右カットではなく、明らかにこれが正しい構図!というような画面でした。
あとで気になって調べましたけど、やっぱりIMAX用で撮影されていて、むしろ通常の映画館の方がシネスコへの上下カットが施されているものでした!
それ以降、IMAXに対してちょっと尊敬というか、IMAXこそ全部見れていいよね〜(しかもブルーレイとかにはシネスコ収録になるので映画館だけで見れるフルサイズ!)って思うようになりました。
「ティファニーで朝食を」は一応建前はビスタですけど、これもどうなんでしょうね。
決して超大作!というわけではないので、やっぱり撮影は35mmかも。
シネスコサイズって、今の映画館だとビスタサイズで作っているのか、逆に上下が小さくなってしまいますよね。広げたくなるご友人のお話、めっちゃわかります!
というか、2015年と2016年の「マイ・フェア・レディ」リバイバルは70mmフィルムを黒枠に収めたものを上映してるので、上下左右共に黒フチが出来ていて、そんなの拡大上映しろよ!と思ってしまいました。
70mm映画が一番画面小さいってどゆこと?みたいな。
「噂の二人」の「子供の時間」と「(最上級の)うるさい囁き」ってのは面白いですよね。
「子供の時間」は見終わった後で、ちょっと皮肉っぽく付いてるのかな?と思いますし、「うるさい囁き」はむしろ直球。
「噂の二人」は見る前はまたオードリーのラブロマンス?と思わせておいて、実は別の意味での直球という。
そういえば、撮影中の「Infamous」だと「悪名高い」とか「悪い噂」とかになって、これは邦題の元になったんでしょうかね?
アメリカでのテレビ放映でのエピソードも面白いですね。
日本では「噂の二人」と「暗くなるまで待って」を誤解する人がいるのと同じ現象ですよね。
Posted by みつお at 2018年10月03日 17:56