2007年02月23日
シドニィ・シェルダン「華麗なる血統」…「華麗なる相続人」原作
mari-eさんのHP「~BENVENUTI~Che Capriccio!!」を新しくリンクしました!
イタリアがお好きで、音楽がお好きで、演劇がお好きで、しかもすべてを自分でやってらっしゃるという、とても素敵な方です。僕のエッセイページにも以前よりリンクしてくださってます。(^-^
1月31日に紹介していた「華麗なる相続人」のパンフですけど、結構「華麗なる相続人」で検索されてる方が多いなーって思ってたら、原作者のシドニィ・シェルダン(シェルドン)さんが1月30日にお亡くなりになってたんですね。全然知りませんでしたが、追悼みたいなもの凄いタイミングだったんですね。(^^;;;
こちらでつつしんで御冥福をお祈りいたします。
さて、こちらがハヤカワ文庫から出ていた「華麗なる相続人」の原作、「華麗なる血統」(BLOODLINE)です。訳者は大庭忠男さん。
これは1979年に映画の公開に合わせて早川書房からハードカヴァーのが出まして、それが3年後に文庫になった時のものです。
ハード・カヴァーのはオードリーの画像が表紙でしたけど、こちらはイラストになってて、ポーズはオードリーそのものなのに、顔がオードリーじゃなくなってますね。
現在はこれは絶版になってます。というのもアカデミー出版がシドニィ・シェルダンの権利を買い取ってしまいまして、早川書房からはその後出すことが出来なくなったからです。今は「血族」という題名で読めるようですが…このアカデミー出版の超訳ってのがどーも僕的には“無し”なので、原作に忠実な早川のがあってよかった~~!と思ってます。
でも映画とかがあったにもかかわらず、シドニィ・シェルダンって早川書房で出てたときはマイナーで、あんまり売れてなさそうでしたけど、アカデミー出版になってからは宣伝がお上手で、えらくメジャーになりましたからねー。新作を出すたびに電車の吊り広告で“これでもかっ!”って宣伝かましてましたもんね~。
原作は結構読んでて面白いです!女主人公がオードリーをイメージ出来るかと言うと、それは全然ムリで、頭の中でオードリーには早々に立ち去ってもらわなければいけません。というか、こんな作品世界でオードリーに動いていただくのは申し訳ない!むしろ、最初にエリザベス役の候補だったジャクリーン・ビセットの方がしっくりきます。
ジャクリーン・ビセットって誰?って方は「いつも2人で」を見てくださいね~。ジャッキーという役名で、女子大生仲間の美人として登場してます。
でも本当に話の展開が速くて、もの凄い勢いで読めてしまいます。ただ、原作で理由は説明はされますけど、 やっぱりあのリボンの殺人は必然性を全く感じない。
映画では省略された、夫に閉じ込められるロフ一族の女性の話…一番面白いけど、やっぱり省かれただけあって、本筋に全然関係ない。
だから読み終わっての感想はものすごい散漫な印象。映画がああいう出来になったのも頷ける原作でした。ちょっと扇情的な軽い娯楽作品として読まないとダメですね。
主人公エリザベス・ロフは原作では27才の設定だからロフ財閥の初代はおじいちゃんと言う設定なんですけど、映画ではオードリーが演じたため(エリザベスは年齢不詳に変更されたので)初代はお父さんになってる。
映画でオードリーがエリザベスを演じると聞いたシドニィ・シェルダンは、“彼女ならピッタリだ!”って言ったそうなんですけど(どこが!)、オードリーが若い女性の役だから躊躇してるって聞くと、“大丈夫!”ってなんと原作に手を入れてペーパーバックになる時にエリザベスを37才に変えてしまったらしいですね。「血族」ではどういう設定になってるんでしょうか…。
他に映画と原作で違うのは、多少の人物がカットされたり、っていうのはもちろんですけど、なんといっても警部の活躍が全然違いますねー。映画ではいてもいなくてもいいような役になってる。最後まで犯人がわかってないし、なんかモタモタモタモタ。
でも原作ではまるで友人のようにコンピューターを駆使して犯人を割り出して大活躍!彼のおかげで犯人を仕留めることが出来るんです。
歴史に残る傑作ではないですけど、バブル時代に流行った、ジェットコースタームービーみたいな感じで読めばいいと思います。ただしえっちぃからお子様は読んじゃダメだよ~~ん(笑)。
オススメ度:★★★★(寝不足覚悟でどうぞ)
イタリアがお好きで、音楽がお好きで、演劇がお好きで、しかもすべてを自分でやってらっしゃるという、とても素敵な方です。僕のエッセイページにも以前よりリンクしてくださってます。(^-^
1月31日に紹介していた「華麗なる相続人」のパンフですけど、結構「華麗なる相続人」で検索されてる方が多いなーって思ってたら、原作者のシドニィ・シェルダン(シェルドン)さんが1月30日にお亡くなりになってたんですね。全然知りませんでしたが、追悼みたいなもの凄いタイミングだったんですね。(^^;;;
こちらでつつしんで御冥福をお祈りいたします。
さて、こちらがハヤカワ文庫から出ていた「華麗なる相続人」の原作、「華麗なる血統」(BLOODLINE)です。訳者は大庭忠男さん。
これは1979年に映画の公開に合わせて早川書房からハードカヴァーのが出まして、それが3年後に文庫になった時のものです。
ハード・カヴァーのはオードリーの画像が表紙でしたけど、こちらはイラストになってて、ポーズはオードリーそのものなのに、顔がオードリーじゃなくなってますね。
現在はこれは絶版になってます。というのもアカデミー出版がシドニィ・シェルダンの権利を買い取ってしまいまして、早川書房からはその後出すことが出来なくなったからです。今は「血族」という題名で読めるようですが…このアカデミー出版の超訳ってのがどーも僕的には“無し”なので、原作に忠実な早川のがあってよかった~~!と思ってます。
でも映画とかがあったにもかかわらず、シドニィ・シェルダンって早川書房で出てたときはマイナーで、あんまり売れてなさそうでしたけど、アカデミー出版になってからは宣伝がお上手で、えらくメジャーになりましたからねー。新作を出すたびに電車の吊り広告で“これでもかっ!”って宣伝かましてましたもんね~。
原作は結構読んでて面白いです!女主人公がオードリーをイメージ出来るかと言うと、それは全然ムリで、頭の中でオードリーには早々に立ち去ってもらわなければいけません。というか、こんな作品世界でオードリーに動いていただくのは申し訳ない!むしろ、最初にエリザベス役の候補だったジャクリーン・ビセットの方がしっくりきます。
ジャクリーン・ビセットって誰?って方は「いつも2人で」を見てくださいね~。ジャッキーという役名で、女子大生仲間の美人として登場してます。
でも本当に話の展開が速くて、もの凄い勢いで読めてしまいます。ただ、原作で理由は説明はされますけど、 やっぱりあのリボンの殺人は必然性を全く感じない。
映画では省略された、夫に閉じ込められるロフ一族の女性の話…一番面白いけど、やっぱり省かれただけあって、本筋に全然関係ない。
だから読み終わっての感想はものすごい散漫な印象。映画がああいう出来になったのも頷ける原作でした。ちょっと扇情的な軽い娯楽作品として読まないとダメですね。
主人公エリザベス・ロフは原作では27才の設定だからロフ財閥の初代はおじいちゃんと言う設定なんですけど、映画ではオードリーが演じたため(エリザベスは年齢不詳に変更されたので)初代はお父さんになってる。
映画でオードリーがエリザベスを演じると聞いたシドニィ・シェルダンは、“彼女ならピッタリだ!”って言ったそうなんですけど(どこが!)、オードリーが若い女性の役だから躊躇してるって聞くと、“大丈夫!”ってなんと原作に手を入れてペーパーバックになる時にエリザベスを37才に変えてしまったらしいですね。「血族」ではどういう設定になってるんでしょうか…。
他に映画と原作で違うのは、多少の人物がカットされたり、っていうのはもちろんですけど、なんといっても警部の活躍が全然違いますねー。映画ではいてもいなくてもいいような役になってる。最後まで犯人がわかってないし、なんかモタモタモタモタ。
でも原作ではまるで友人のようにコンピューターを駆使して犯人を割り出して大活躍!彼のおかげで犯人を仕留めることが出来るんです。
歴史に残る傑作ではないですけど、バブル時代に流行った、ジェットコースタームービーみたいな感じで読めばいいと思います。ただしえっちぃからお子様は読んじゃダメだよ~~ん(笑)。
オススメ度:★★★★(寝不足覚悟でどうぞ)